(2010.2.23)
<参考資料>アメリカ海軍 第5空母航空団の構成と主要装備


表1  第5空母航空団(CVW-5)の構成

直属飛行大隊名 性格 ニックネーム 主な装備 数量 主な任務
(下段は英語表記)
VFA-27 攻撃戦闘機飛行大隊 「忠実なるメイス」 F/A18E スーパーホーネット 12機 空母ベース空爆、
空爆部隊護衛、
対船作戦、対空戦闘作戦など。
Royal Maces(註1)
VFA-102 攻撃戦闘機飛行大隊 「ガラガラ蛇」 F/A18F スーパーホーネット 13機 空母ベース空爆、
対空戦闘作戦など。
Diamondbacks
VFA-115 攻撃戦闘機飛行大隊 「鷲」 F/A18E スーパーホーネット 12機 空母ベース空爆、
対空戦闘作戦など。
Eagles
VFA-195 攻撃戦闘機飛行大隊 「ダムの破壊者」(註2) F/A18Cホーネット 12機 空母ベース空爆、
対空戦闘作戦など。
Dambusters
VAQ-136 電子戦闘飛行大隊 「籠手」 EA-6B プラウアー 4機 空母ベース電子偵察、
電子戦支援、電子妨害など。
Gauntlets
VAW-115 艦載早期警戒飛行大隊 「自由の鐘」 E-2C ホークアイ 4機 全方向レーダー警戒管制。
Liberty Bells
VS-21 海上制圧飛行大隊 「闘うレッドテイル」 S-3B バイキング 8機 対潜水艦哨戒、
空中給油など。
Fighting Redtails
HELASRON
HS-14
対潜水艦ヘリコプター飛行大隊 「攻撃する者」 SH-60F シーホーク 4機 敵潜水艦の探知、
破壊など。
Chargers HH-60H シーホーク 2機
VRC-30(註3) 艦隊兵站支援飛行大隊 「供給する者」 C-2A グレイハウンド 12機 艦隊兵站業務、
兵站支援業務。
Providers UC-12 スーパーキングエア 3機

Global Security Org. ”Carrier Air Wing FIVE”<http://www.globalsecurity.org/military/agency/navy/cvw5.htm>及び、英語Wikipedia "Carrier Air Wing Five"<http://en.wikipedia.org/wiki/Carrier_Air_Wing_Five>を参照して作成。
註1 メイス(mace)は中世騎士が持っていた棍棒状の武器。
註2 第二次世界大戦の間、英国空軍がドイツのダムを破壊して決壊させ、付近の町を攻撃する戦術を採ったことがある。
註3 上記サイトによるとVRC-30の母基地はカリフォルニア州のサンディエゴにあるノースアイランド基地で厚木ではない。
註4 英語Wikipedia”List of United States Navy aircraft squadron”<http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_United_States_Navy_aircraft_squadrons>と照合するとVS-21だけが掲載されていない。また英語Wikipedia”http://en.wikipedia.org/wiki/Carrier_Air_Wing_Five”<http://en.wikipedia.org/wiki/Carrier_Air_Wing_Five>でもVS-21だけが掲載されていない。また、<http://airport.world.coocan.jp/usns3b.html>というサイトによると、2004年にVS-21はVCW-5から除隊した、としている。また日本語WIKI<http://ja.wikipedia.org/wiki/S-3_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)>にも2009年退役予定となっている。
註5 「NAF Atsugi」の公式サイトにアクセスして調べてみようとしたが「このサイトのセキュリティ証明書は信頼できません。・・・または侵入者によって通信が傍受されている可能性があります。」という警告メッセージが私のパソコンに表示されるため、アクセスを辞めた。
註6 「日米再編ロードマップ」(<http://www.mofa.go.jp/mofaJ/kaidan/g_aso/ubl_06/2plus2_map.html>)では、厚木から岩国に移駐する航空機を「F/A-18、EA-6B、E-2C及びC-2」としており、詳細機種名は不明ながら、上記リストと照合すると、VRC-30のC-2Aも移駐してくると見られる。その場合厚木ではなく、サンディエゴのノースアイランド海軍複合基地からの移駐と言うことになる。


表2  第5空母航空団(CVW-5)の主要装備

装備名 性格または特徴 配備年(上段)及び
累積生産台数(下段)
製造業者 採用国または軍隊 単価 主要武器または主要装備
F/A18 ホーネット 艦載戦闘機・戦闘爆撃機。アップグレードの容易な設計だったため、最初にA/B型(単座/復座)が開発された後、C/D型が開発され性能が上がった。1980代後半のシリア爆撃、第一次イラク戦争などでその性能が立証された。アメリカ海軍・海兵隊の注力戦闘機である。 1983年。 ボーイング社。元来はマクダネル・ダグラス社の開発だが、1996年に同社がボーイング社に買収されたため現在はボーイングが製造業者 アメリカの他、オーストラリア、カナダ、フィンランド、クウエート、マレーシア、スペイン、スイス、タイの軍隊が採用。 約3950万ドル 約1万3700ポンド(約6600Kg)の爆弾搭載可能。M61バルカン砲1門を機首部に装備。ミサイル発射台を最大9座装備可能。弾頭には次の爆弾装着可能。AIM-9サイドワインダー、AIM-120、AEM-65Eマーベリック、AGM-84ハープーン、AGM--88A HARM、MK82、10CBU-87、10CBU-89、GBU-12、GBU-24、JADAM、B-57またはB-61核爆弾(註1)
A-D型合計が現在まで約1480機製造されている。
F/A18スーパー・ ホーネット 艦載戦闘機・戦闘爆撃機。ホーネットの機能・性能の改善が限界となり、新しいプラットホームでE/F型が開発された。これがスーパーホーネットと呼ばれる。機体も一回り大きくなり、積載燃料33%、有効航続距離41%、持久力50%がそれぞれ向上したと言われる。ミサイル台座も2座増設。 1999年。 上記に同じ。 アメリカ海軍、オーストラリア空軍 約6000万ドル 約1万7750ポンド(約8520Kg)の爆弾搭載可能。その他はホーネットの武器装備に加えて、両翼にミサイル台座を1座宛計2座増設した。装着可能な弾頭爆弾はホーネットと同じ
製造台数不明。アメリカ海軍はこれを548機整備するとしている。
EA-6B プラウアー 電子戦闘機。電子妨害および敵防空網制圧が主任務。 1984年 グラマン社。1994年に合併し現在はノースロップ・グラマン社となっている。 アメリカ海軍、アメリカ海兵隊 約5200万ドル ALQ-99 戦術電波妨害システム (TJS)、高速対レーダー・ミサイル(HARM)の他、ALQ-99 センサー・システムを搭載している。
改良前のEA-6A型と合わせて約170機。
E-2C ホークアイ 全方向レーダー警戒管制機。2,460万km3の空域と38万km2以上の地表面を同時に監視。 1961年 グラマン社。現在のノースロップ・グラマン社 アメリカ、台湾、エジプト、フランス、イスラエル、日本、メキシコ、シンガポール。 約8000万ドル 電子妨害システムAN/ALQ-99を搭載。高速対レーダー・ミサイル(HARM)搭載。
製造台数不明。
S-3B バイキング 対潜水艦哨戒機。海上監視業務。 1975年 ロッキード社。現在はロッキード・マーチン社。 アメリカ海軍。 約2700万ドル AGM-84 ハープーン、AGM-65 マーベリック、魚雷、機雷など。
187機。
SH-60F シーホーク・HH-60H シーホーク SH-60 シーホークは多用途ヘリコプター。60Fは対潜ヘリ、60Hは救難へり。 1979年 シコースキー航空機。 バリエーションを含めると、アメリカ、日本、トルコ、スペイン、ブラジル、台湾など。 約260万ドル Mark 46 魚雷 または Mark 50 魚雷,AGM-114 ヘルファイア, HH-60Hは4基のヘルファイアミサイル、,M60機関銃またはM240機関銃またはGAU-16/A機銃など。
製造台数は不明だが相当台数。

アメリカ科学者連盟(<http://www.fas.org/index.html>)をベースにそれぞれの英語・日本語Wikipediaを参照して作成した。
註1 B-57またはB-61核爆弾。グローバル・セキュリティの「アメリカの歴史的核兵器」一覧リスト(<http://www.globalsecurity.org/wmd/systems/nuke-list.htm>)によれば、B-57シリーズは出力1万トンから5万トンの小型原爆であり、自由投下型。現在は現役を退いているという。またB-61シリーズは、戦術または戦略核兵器で主として自由投下型爆弾。このシリーズは現役であり出力は型番によって大きく違う。たとえば、モデル0やモデル10は8万トンから10万トンで比較的小型だが、モデル8や9は35万トン、50万トンと中規模以上である。また、モデル1は1.1メガトン(110万トン)とこれは明らかに熱核融合爆弾(水素爆弾)である。ちなみにこのリストでは、広島原爆の出力を1万5000トン、長崎原爆を2万2000トンとしている。なお、このサイトのリストは、アメリカ科学者連盟の作成したリストをよりどころにしている。アメリカ科学者連盟は、入手可能な専門情報を分析して核兵器リストを作成している。