(2010.2.19)
(第2回へ)

<参考資料>厚木から岩国にやってくるもの―米軍再編 太平洋艦隊第5空母航空団 (United States Pacific Fleet, Carrier Air Wing Five -CVW-5)

◆第1回◆

本当に独立国?

Dさん、勉強不足で済みません。広島に住んでいながら岩国基地のこと、勉強不足で・・・。えらく弁解じみますが、忘れていたわけではありません。隣にいる網野沙羅もしきりに申しわけながっています。

 最初にお断りしておきますが、トナリの網野がちゃちゃをいれるもんで、時々脱線するかも知れません。その時はカッコに入れておきますので適切に無視してください。)


 「再編実施のための日米のロードマップ(仮訳)」(外務省)<http://www.mofa.go.jp/mofaJ/kaidan/g_aso/ubl_06/2plus2_map.html>にも書いてあるように、アメリカ海軍太平洋艦隊第5空母航空団(the U.S. Navy, United States Pacific Fleet, Carrier Air Wing Five -CVW-5)が厚木飛行場から母基地を岩国飛行場に移す期限が、2014年と後4年後に迫って来、岩国でも着々建設が進んでいたり、例の愛宕山の宅地造成地域がそっくり、移ってくる米軍の住宅になる計画が本格化して、岩国にまた1箇所「治外法権地域」が増えることになったりと、広島にいても不安が募ってきます。

こんなに日本国内に治外法権地域だらけで、本当に日本は独立国なんでしょうかね。)


 なにしろ、広島と岩国は40Km足らず、広島県、山口県と行政区画は違っていてもお隣組です。岩国になにかあれば、それはすぐ広島に響きます。ましてや、第5空母航空団は、太平洋、インド洋、中東一域までがカバーエリアです。イラク戦争やアフガニスタン戦争、それから私が今心配している「アメリカ・イスラエルのイラン攻撃」「中東大戦争」みたいな事態が起これば、岩国からは、スーパーホーネットが、横須賀基地のスーパー原子力航空母艦「ジョージ・ワシントン」( USS George Washington -CVN 73)に艦載されて、いざ出撃という事態に相成りましょう。知らずに私たちも荷担していることになります。中でも私が心配しているのは、これら戦闘爆撃機(Strike Fighter)が本当に、核ミサイルを搭載していないか、と言う点です。これは後でゆっくり検討することにして、何しろアメリカ海軍太平洋艦隊第5空母航空団(長たらしいので、以下「CVW−5」と略します。)は、アメリカ海軍が世界で唯一つ前線実戦配備している航空団です。陸軍に例えれば旅団に相当します。戦闘爆撃機中心に8つの飛行大隊(squadron)と1つの早期警戒部隊から構成され、もちろん輸送部隊なども付随しています。今岩国にいる海兵隊の航空部隊とは迫力が全然違います。

 それから、今の駐米アメリカ大使ジョン・ルース(John Roos)が、ついこの間、1月29日、日本のアメリカ軍を、緊急時あるいは安全保障上の脅威に立ち向かう「前線軍隊」(front-line forces)と呼んだ(「アメリカ軍の存在に対して東京で行われた抗議(AP電)」<http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/US_JP_ST/01.htm>)ように、今の日本はアメリカにとってまさしく「前線」なのです。

 でも、このルースさん、オバマくんのお友達だそうですが、やっぱりビジネス弁護士あがりの素人ですね。駐日大使として、思ってても絶対云っちゃいけないことがある。日本の新聞も書かなかったです、こりゃまずいと。AP通信の記者だから書いといてくれた。贔屓の引き倒しでしたけど。)


 それで思い出したのですが、話は変わるようですが、自民党の(あ、今は野党か。似てるんでまちがえちゃうよ。)、民主党の云っていることとか、朝日と毎日とかNHKとか(そう言えば「白紙だって売ってみせる」売売新聞とか、中外商業新報、ほら、その前は中外物価新聞・・・ア、今は日本経済新聞か・・・。元共産党の水野成夫の作った新聞、アレ何だっけ、わすれちゃった、マ、いいや。それから大本営発表の同盟通信、え?、今は共同通信なの?そうなの?でもよく似てるな・・・。)の云っていること、アレ、いったい、なんですか?


「2+2」合意って?

 もともと今回の米軍再編に伴う2006年5月の「2+2」合意は日本の小泉政権とアメリカ・ブッシュ政権との間の合意です。(「日米安全保障協議委員会(「2+2」)の概要」<http://www.mofa.go.jp/mofaJ/kaidan/g_aso/ubl_06/2plus2_gai.html>)。別にアメリカと国際条約を結んだわけではありません。時の政府間の行政協定です。日本で政権交代があれば、当然この行政協定は見なすことができます。なんら違法でも、約束違反でもありません。時の政府間の単なる行政協定より、政権交代に示された国民の意志が優先されるのが民主主義の原則でしょう。朝日も毎日もそう主張しませんでした。替わりに、「普天間基地の辺野古移転を決めない民主党政権は、日本の外交政策の基本である日米同盟の根本を揺るがす。これを決めない早期に決めない民主党政権は、外交の素人だ。」と主張しましたし、今もそう主張しています。あからさまな世論誘導です。これが世論誘導の結果だということは、彼ら自身が実施した世論調査に現れています。

 「移転候補地早期決着」に賛成の人が6割以上、「沖縄の民意尊重」に賛成の人が7割以上と云う結果でした。「移転候補地早期決着」とはとりもなおさず、「辺野古に決めなさい。」という事でしょう。「沖縄の民意尊重」とは矛盾するどころか真っ向から対立しています。いかに多くの日本の国民が、問題を深く考えないで、世論操作に誘導されているかがわかります。
 あ、横道にズンズンそれていきますね。

 勉強の話でした。だから私の不安や心配は大きくなっていくのです。「厚木にいる間は心配じゃないのか!」と叱られそうですが、CVW−5がお隣に越して来るとなると、そこはやはり、心配の仕方に実感がこもるというのが人情でしょう。(済みません。厚木の市民の方々。)

 厚木からいったい何がお隣岩国に来るのか?これが今回の勉強のテーマでした。

 そうするとたちまち困りました。日米ロードマップに従えば、岩国にやってくるのは第5空母航空団(-CVW-5)だということはわかります。それがどれだけの威力をもったグループなのかさっぱりわかりません。


Webサイト「グルーバル・セキュリティ」

 そこで日本語の記事を探すのをあきらめて英語の記事を探すことにしました。いい記事は断片的にはあるのですが、これを集めてまとめると大変な作業になってしまいます。根が横着ですから・・・。すると「Global Security Org.」<http://www.globalsecurity.org>というサイトが見つかりました。厖大な具体的資料を満載しています。「CVW−5」(<http://www.globalsecurity.org/military/agency/navy/cvw5.htm>)についてもまずまずの資料を掲載しています。イグニシア・パッチまで掲載しています。

左の写真はアメリカ海軍太平洋艦隊第5空母航空団(the U.S. Navy, United States Pacific Fleet, Carrier Air Wing Five -CVW-5)のイグニシア・パッチ】


 となると、この「グローバル・セキュリティ・オルグ・ドット・コム」の記述にどれほど信頼が置けるかの問題があります。もちろん軍事組織ですから、しょっちゅう出入りがあります。そういうタイムラグはやむを得ないものとして、どれほど「CVW−5」について正確に記述しているかということです。

 大体このサイトは、これだけ厖大な軍事情報を掲載しているのに、奇妙なことに自分自身の組織についての説明がありません。大抵「我々について」というコラムがあって目的や理念について述べているものです。それがないのです。

 英語Wikipedia<http://en.wikipedia.org/wiki/GlobalSecurity.org>は次のように書いています。

グローバル・セキュリティズは2000年に立ち上がった。公共政策に関する組織で、その使命は「防衛」、「宇宙」、「諜報」、「大量破壊兵器」、「国土安全保障」に関するしっかりとした信頼できる情報とそのバックグラウンド情報を提供するところにある。編集部はバージニア州アレキサンドリアにある。』


 とここまで読むと何かピーンと来るものがあります。恐らくスポンサーはアメリカの国土安全保障省当たりで、一般大衆にこうした軍事情報を提供すると同時に若い層を狙って「愛国心」を涵養することが狙いだな、という見当がつきます。だから記事の書き方も、どちらかといえば、軍国主義調の威勢のいい書き方になっているわけです。また、軍部の現場の人間しかわからないような情報をもりこんでいるし、「大学進学相談」のコーナーもあるわけです。

 アメリカは現在徴兵制をとっていません。イラクやアフガニスタンに送り込む大量の兵士は、一般募集で集めます。こうして応募する若者は大抵社会の下層階級の出身で、貧乏な家庭で育った若者が大半です。高等教育を受けるチャンスは社会から閉ざされています。彼らは、こうして軍隊に応募し、戦場に送られて戦い、その上でアメリカ社会に戻って、奨学金をもらって大学など高等教育を受ける機会を獲得するわけです。

 民主主義社会では、高等教育を受ける権利は本来平等であるべきです。アメリカの歪んだ民主主義は、「高等教育」をエサにして、若者を釣り、若者たちは自分の命を「かけもの」にして、「高等教育の機会」を手に入れるのです。

 またまた話が横道に逸れかけてしまいました。ええい、逸れついでに、先日テレビで見たんですが、確か日本育英会の奨学金をもらっている高校生の女の子だった、と思います。不景気で、奨学金を返せなくなったり、母子家庭で教育費が家計を圧迫している実情を報道した確かTBS系の番組だったと思います。その女の子は、「奨学金を返さなくてはいけない制度はおかしいと思います。私は誰にでも平等に教育を受ける権利があると思います。家庭が金持ちか、貧乏かで教育を受けられるか受けられないかが決まる社会はおかしいと思います。」と云いました。

 「奨学金を貰えて助かります。感謝しています。」とか「将来就職したら絶対に返済しようと思います。」とか云わずに、堂々と自分の権利を主張するこの女の子はなんと立派かと思いました。

 そう言うわけで(なにがそう言うわけか、わかりませんが)、私はこのサイトの記述を信頼するに足ると判断しました。


海軍唯一の国外実戦配備航空団

 さてこのサイトの記述によると、

 海軍(もちろんアメリカ海軍です。)、唯一の海外前線実戦配備航空団として、第5航空団は8つの飛行大隊と1つの付属部隊から成り立っている。当航空団は日本の本州横須賀を母港とする航空母艦キティ・ホーク(CV63)に恒常的に配属されている。航行中には、第5航空団は空母に実戦配備されるのであるが、帰港に際しては、当航空団はその母基地、日本の厚木にある海軍航空隊施設に帰投するのである。』


 すいません。何しろこの文章はどうも海軍関係者が書いたらしく、全体的に高っ調子で、勇ましい、それが私にも移ってしまってついつい、こんな書き方になってしまいます。後でもっとボルテージが上がると思いますので、平にご容赦のほどを。

当航空団は現在8個の飛行大隊と1個の付属部隊とで構成されている。すなわち、VF-154、 VFA-27、 VFA-192、 VFA-195、 VAQ-136、 VAW-115、 VS-21、 HS-14の飛行大隊と航空付属部隊、VRV-30である。』


 すいません。この記号みたいなのは(記号なんですが)、それぞれの部隊のコードネームです。正式な部隊名称とニックネームはあとで出てきます。若干ご辛抱を。私はさっぱりわかりませんが、このコードネームを見ただけで装備とかこれまでの戦歴系譜とか由来とか大方見当がついてしまうのだそうです。

 VRV-30というのは輸送支援飛行大隊ですから、実は飛行大隊は9つあることになります。

 そのあと、「CVW-5」の中心は、作戦部(Operational Department)あり、諜報部(The Intelligent Department)がその活動を支えていること、また保守部が、いつでも出撃体制を取れるように日々活動していること、また医療班が常に戦時体制医療の準備をしていること、などこの航空団の体制と組織について説明があります。

CVW−5の一員であることは、米国本土の戦闘グループの一員であることと根本的に異なっている。第一に「厚木」は、(アメリカ本土以外の)世界でたった一つの航空団基地なのだ。米国本土戦闘グループにおいては、飛行大隊はあらゆる場所にあらゆる装備で配置されている。』
 第二に、アメリカ本土とは違い、CVW−5は前線実戦配備の航空団であるが故に、全く異なる実戦スケジュールをもっている。本土グループは通常6ヶ月の実戦配備準備期間が必要であるが、我々は、太平洋を横切る長い移動時間が必要ないので、はるかに短い時間で、地域作戦任務に就く航空母艦「キティ・ホーク」に到達できるのだ。』


 要は、唯一前線実戦配備の航空団として前線意識をもつことが大切だ、と説いているわけです。(誰に聞かせているんでしょうかね。)

 そして、この航空団の歴史と伝統の説明に入ります。

 第5航空団―CVW−5は、海軍航空隊の歴史の中で、長いまた豊かな遺産を受け継いでいる。CVW−5は、もともと第5海軍航空群(CVG−5)として、1943年に創設され、太平洋戦争の中で急速な発展を遂げた。当時はカリフォルニア州サンディエゴに母基地をおいた。そしてCVG−5は、海軍の中でも何事も「始めづくし」の航空群であった。たとえば1948年、航空母艦に始めてジェット戦闘機が配備されたのもCVG−5であった。また朝鮮戦争に最初に投入された航空群もCVG−5であった。1963年海軍がその航空隊を再編した時に第5航空団と改称したのである。1964年トンキン湾活動の時には合計8機の戦闘機が招集されている。』

  

中東を睨んで常に臨戦態勢

 その後航空母艦「ミッドウエイ」の艦載機になったこと、また1984年には、日本と西ヨーロッパにとって決定的に重要な原油の流通とホルムズ海峡を守るため、111日間、北アラビア海に連続駐留任務についた、ことなどを上げています。1984年は、第次中東戦争は終わった後ですし、イラクのクエート侵攻やそれに続く多国籍軍によるイラク戦争はもっと後のことになりますから、多分「イラン・イラク戦争」の時ですね、きっと。この戦争も、「イスラム・イラン」を潰すため、アメリカやイギリス、特にフランス「サダム・フセイン・イラク」を嗾けて、イランを攻撃させた戦争でした。もう一つサダム・フセイン・イラクはこの時、大量の毒ガス兵器(古いですね、私も。でも化学兵器というのと毒ガス兵器というのと、どちらが実態を現していると思います?)を使用しました。

 考えてみれば、中東・西アジア地域は、第二次世界大戦後、しょっちゅう戦争が発生しています。それら戦争は、ほとんどがアメリカを中心とした西側諸国が陰で糸を引く形で起こしてきたものでした。アメリカが展開している日本の基地の役割がいかに重要かがおわかりでしょう。韓国に展開するアメリカ軍基地は、基本的に朝鮮半島がその対象地域で、日本のアメリカ軍基地のように幅広い守備範囲を持っていません。

 そもそも、・・・ああ、話を元に戻しましょう。

CVW−5の、「ミッドウエイ」艦載機としての最後の任務は、1990年の「砂漠の防禦」(Operation DESERT SHIELD)作戦であった。』
 1991年月から11月まで、当航空団は、アラビア湾において数多くの多国籍軍軍事行動及び継続的軍事作戦に参加した。1991年1月17日、「砂漠の嵐」作戦(Operation Desert Storm)が開始となり、CVW−5の航空機はイラク深部に対する夜間爆撃を開始した。以降43日間にわたり、3383回の戦闘出撃を行い、400万ポンドの爆弾を使い切った。こうしてCVW−5は、クエートの解放と同盟軍損害を最小限度とすることに大きく貢献したのである。』

 いやはや大変な連中がお隣に越してくるもんです。できることなら、お近づきはゴメン蒙りたい。

 ところで日本語にするとあまり気付かないのですが、この一連の記述には大きな特徴があります。その特徴はこの箇所ではっきりと読み取れます。

 たとえば「3383回の戦闘出撃」といっていますが、これは同航空団が後で出した報告書でも読まなければ出てこない数字でしょう。また戦闘出撃は「combat sorties」と書かれています。正確な軍事用語です。また爆弾は「ordnance」と表現されています。決して一般用語ではありません。また「使い切る」は「expend」という動詞がなんの違和感もなくすっと使われています。意味合いは、「爆弾を投下仕切る」という意味になり、海軍関係者の書いた文章によく登場する言葉です。陸軍関係の文書ではあまりお目にかかりません。

 そうするとやはりこの記事全体の書き手は、かなり内部に詳しい、しかも海軍の関係者のだれかが書いたのではないか、と推測してもあながち的はずれとはいえないと思います。

 1991年8月、航空母艦「インディペンデンス」が「ミッドウエイ」と交代した。また同時に、1991年、日本においては「NLP」として知られる、現場航空機上陸訓練が、地域社会の環境への配慮から、基地と650マイルも離れた硫黄島に暫定的に移された。これは基地から100海里以内で上陸訓練ができる場所が決定されるまでの処置である。』


 なかなか我々「お隣組」にとっては、「意味深」な記述です。つまりこういうことです。

 常に臨戦態勢の元にある「CVW−5」としては「上陸訓練」が必須である、私は「上陸訓練」なるものがどんなものかは全く知りませんが、前線戦闘部隊にとって日常訓練が欠かせないものであることは容易に想像できます。これがたとえば、民間航空のパイロットであれば、日常勤務についていますので、これで自分の技倆を維持できます。目的意識のある人であれば、向上だった可能です。つまり「日常勤務=訓練」です。しかし戦闘部隊はそうはいきません。毎日が戦闘だったら気が狂ってしまいます。「戦闘」は「戦闘部隊」にとっても「非日常」なのですから。

 すると「技倆」を落とさないためには、「訓練」を「日常」とするしかありません。つまり「訓練」こそが彼らにとって「日常業務」なのです。それが、650マイル(1040Km)も離れた場所にあるなら、それこそ往復の燃料の「サーチャージ」分でも払え、と言いたくなります。

 え、本当に日本政府は払ってるんじゃないかって?あのネ、今ネ、いいトコなんだからジャマしないでよ。まさかいくらなんでもそんな馬鹿なことが・・・。ウン、あるね、これは。)


 この記事が書かれた時点の前提は、「厚木基地」です。私は勉強不足で全く知りませんが、厚木の周辺で市民たちが、「基地反対闘争」を展開してのではないでしょうか?まったくの想像ですけど。だって後で詳しく書きますけれど、スーパーホーネットだけで4飛行大隊もあります。1大隊あたり12機とすれば、それだけで48機です。それがしょっちゅう24時間出たり入ったりすれば、その周辺に住んでいなくたって、いい加減ノイローゼになるでしょう。第一いつ事故でおっこってくるかわかりません。心配でしょう。だから基地反対闘争が起こらないわけがありません。

 エ、厚木基地日米親善桜祭り、とかいって現地はのどかだって?そうかなぁ、それはキミの単なる想像じゃない?エ、新聞に書いてあった?フーン。それから航空ショーで大勢の見物人が集まったという記事も読んだことがある? じゃ、ボクの想像が違うのかな?厚木の人は我慢強いのかなぁ。)


 それが岩国に越して来るとなると、恐らく「硫黄島暫定訓練場」はなくなって、本格訓練場になるでしょう。この記事では、「within 100 nautical miles of the base.」と書いてありますから、「100海里以内」ということでしょう。1海里は1853.2mですから、100海里以内というとおよそ半径200Km以内という事になります。

 岩国から200Km以内というとどこになるんでしょう?

 おっと、完全に夜が明けました。まだ、ほんの序の口です。これから飛行大隊を一つ一つ調べなければなりませんし、その装備もチェックしておかねばなりません。それから、装備兵器を調べて、核ミサイル装着可能かどうかもチェックしなければなりません。まだまだ先が長いので、とりあえずここで止めておいて、いったん寝ます。


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