(原文:http://www.doug-long.com/stimson6.htm)
(スティムソン日記の註)

1945年6月11日
日本侵攻の人的犠牲



 トルーマン大統領は、私にハーバート・フーバーからの手紙を送ってきた。(フーバーは第31代大統領)その手紙は次の日本との闘いについて述べており、大統領は私の意見を求めてきた。
私は陸軍参謀次長のハンディとマーシャル(参謀総長)にその手紙を渡してそのテーマについて話あった。

(元大統領フーバーは、この手紙の中で、日本本土侵攻に伴う人的犠牲は50万人から100万人になるのではないか、といっていた。
マーシャルはこの推定を少なくとも2回却下している。
1回は1945年6月4日の報告書で、次のように指摘している。
「50万人の人的犠牲という推定は、今われわれが計画している戦争では、完全に高過ぎる。」
もう1回は1945年6月14日の報告で、
「50万人から100万人という推測はほとんど考慮に値しない。」
 またフーバーはこの手紙の中で、「日本の国家の精神的支柱であるミカドを保持するという条件であれば、日本は降伏するのではないか」とも述べている。)