記事一覧

第42回広島2人デモ 3月29日報告

ファイル 122-1.jpgファイル 122-2.jpgファイル 122-3.jpgファイル 122-4.jpgファイル 122-5.jpg

みなさま

毎度お騒がせします。
広島2人デモの報告をいたします。

今回参加者は
哲野・網野・大歳さん、ツナさん、じゃけえさん、Kさん、原田さん
そしてほぼ、最後一緒に歩いた高校2年生男子2人の9人でした。

この場をかりて久野さん、ピースリンクの皆さま
スピーカーを今まで貸していただいてありがとうございました!
本当に長い間ご厚意で貸していただいていました。
さすがにこれ以上は・・・ということで清水の舞台から飛び降りました。
今日から新しいスピーカーです。

平和公園は桜がほぼ8分咲きです。
背広着た人が団体でわいわいと段ボール箱をもっていそいそと「場所」に向かっています。
会社で金曜夜、歓送迎会兼ねて花見をするらしいです。
場所取りのブルーシートがかなりもう敷かれてありました。
かなり賑やかです。

天気もいいので早めに行って待っていると大歳さんが最初に来ました。
チラシを渡して話をしているとツナさんが。

警察の方も到着。指令書の確認をします。
チラシをお渡ししたあと、歓送迎会モード混じりの花見準備に急ぐ人々を見ながら
移動もあるだろうけど転宅を伴う転勤だと大変ですよねという話になりました。
警察「引っ越し業者が多忙でこの時期重なってなかなか日取りが希望日になりませんからね。」
網野「ですよねえ・・・家族が後でおっかける、その間ホテル暮らしなんてのもありますもんね」
警察「桜、一気に咲きましたね。この週末が盛りでしょうね。」
網野「ここに来るまでに見たんですが、平和公園の中とか対岸は満開だったのに
    こっち側(写真)はあんまり咲いてないですね」
警察「日照関係でしょうね。朝日とか午前中の陽がたぶんビルの陰で当たらないからだと思いますよ?」
網野「!・・・なるほど!」

なんて話をしているとじゃけえさんが来ました。
そして丁度時間になり音楽が鳴りました。
5人で出発です。

いつものように網野とじゃけえさんがプラカード
哲野・ツナさんチラシまき
大歳さんがトップバッターです。

本日のチラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130329.pdf
A4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130329_A4.pdf

街の雰囲気は人も多く、明らかに春休み&歓送迎会モードでした。

大歳さんのスピーチは先日の東電停電事故に関する話で本人相当怒ってました。
(各人のスピーチはこの報告の最後にスピーチ順にまとめています。)

大歳さんのスピーチ中、プラカードを見るサラリーマンが多いことに気が付きました。
そして、その他の人も結構プラカードは見てくれます。
気が付くと原田さんが合流していました。
じゃけえさんにマイクが渡ります。

じゃけえさんは、
チラシの内容をざっくり要約した部分も含めて福島原発事故で起きたことは広島でも起こる可能性があると訴えました。
▽じゃけえさんの感想です。
===========
その1
去年の12月に行われた総選挙は、票の価値に格差があり公平性を欠くとして違憲である。
裁判所で「違憲」であると判決が下されたにもかかわらず選挙結果は有効とされてきた。
3月25・26日広島高裁では「違憲・選挙結果無効」と画期的な判決が出た。
その2
原子力発電は安くない。
燃料費は安いですが、運営コストが高く発電量にみあいません。
関電・九電は採算の合わない運営をしている、なぜ会社が維持出来るのかと言うと
地域独占と総括原価方式に守られているから。
総括原価方式とは、この場合、電力の提供にかかった費用を賄う電気料金が設定出来るということ。
コストがかさんだ分そのまま電気料金に加算されることになる。
その3
原子力規制委員会は原発事故原因を追及しないまま新安全基準骨子案を作成
7月の施行向けて仕上げ段階に入っている。
事故原因究明がなぜか後回しになっている。

スピーチではその3について触れました。
==============

じゃけえさんのスピーチ中は、若い女性の素直な声が響くのか
老若男女問わず聞きながら歩いている感じです。
注目がありました。
次に原田さんにマイクが渡ります。

原田「広島から一番近い原発は、四国電力の伊方原子力発電所です。
    今再稼働に最短距離にあるのが広島から100キロのところにある
    伊方原子力発電所です・・」

網野「愛媛県って言ってください!」
実は四国電力の・・・と言うと、伊方がどこにあるのか知らない、わからない人が多いことに気が付いたのです。

原田さんは四電伊方原発再稼働阻止に執念を燃やしています。
実は広島は中電管内なので、マスコミが報じてきたのは中国電力の島根ばかり。
一番近いのが四国の伊方発電所だというのが知られていないのです。
四国というと、もう、海外の感覚になってしまいます。
まさかこんな直線で近く、影響がある(今までもあったと思いますが)などとは夢にも思っていませんでした、私も。

原田さんのスピーチの間にKさん合流しました。7人です。
次に哲野にマイクが渡ります。
関西電力と九州電力の過程向け電気料金値上げ認可問題に触れ
火力発電では赤字になるように仕組まれている、ということをスピーチしました。
また、燃料調整費調整制度があり、アベノミクスで円安になり、輸入価格が上がる、
それで電気料金も上がると二重の値上げにこれから入る、と指摘しました。

この哲野のスピーチ中、サラリーマンの反応が凄かったです。
まず、遠目からこっちを立ち止まってみているひとたち。真顔で聞いていました。凝視です。
商店街のオーナーもですが、わざわざ通り道にある大手小売店から出てきて聞いているお店の人らしき中年男性もいました。
チラシを取りに来た人もいました。
通りすがりに手を伸ばして追い抜きざまにチラシを受け取る男性もいました。
チラシを手に取るとすぐに読みはじめました。
プラカードを見て「えっ!九電も値上げ!?」と言っている人もいたそうです。
値上げの問題に物凄い関心があるんだ、とわかりました。
前年も関電の値上げ話が出た時にはやはりサラリーマンの反応はありましたが
今回の反応とは明らかに何か違うようです。

あとツナさんのツイートにデモ後、こんな感想がありました。
「デモ終わりました。選挙ネタはオジサンが反応します。電気代ネタも皆さん気になるようです。」

次にツナさんにマイクが渡ります。
ツナさんは、
「明日のこと、明後日の事、1年後のこと、10年度のこと、100年後のこと考えてください。
 一人一人が真剣に考える、そういう時がようやく来たんじゃないでしょうか?」
と訴えました。

ツナさんのスピーチ中、哲野が商店街のお店で、こちらを見ているオーナーや従業員がいたら
なるべく持っていこうと心がけて試みたところ、全員受け取ってもらえたそうです。
お店に居る人は仕事中で、動けませんから、じっと店の中からデモを見ています。
そこへ「配達でーす」と言って持っていくと、無言の方もいらっしゃるようですが
「あ、どうも」とノリもよく返事をくれ受け取ってくれる人もいるようです。

次にKさんにマイクが渡ります。

Kさん「いつもお騒がせしております。
    原発の再稼働に反対して歩いております・・・。」

Kさんは福島で放射能におびえて暮す子どもたちと
こんな世の中を次の世代に渡してはならないと、訴えました。

Kさんから網野にマイクが渡ります。
網野は、『一票の格差』高裁判決のうち、広島高裁・岡山支部の判決に盛り込まれた
憲法の投票価値の平等について触れ、これは民主主義の根幹の問題なので
みなさん、この判決文は私たちの教科書です、とスピーチしました。
そしてチラシにまとめてるのでご覧くださいと言うと

哲野「網野、チラシ、もうない」
網野「もうない?失礼いたしました・・・・」

網野のスピーチには中高年のおじさんが反応していました。
ツナさんもツイートでおじさんたちが選挙ネタには反応すると言ってましたよね。
Kさんが哲野に横をずっとついて歩いている男の子を2人を差して
ちょっとチラシの解説してあげて、と言いました。

哲野「このチラシはねえ、ここ。広島高裁の岡山支部判決の論理をしっかり頭に入れてほしいんだよね。
    君たち選挙権ないだろ?」
高校生「高校2年生ですから、ありません。」
哲野「僕たちがもっとしっかりして、憲法の精神を理解して政治行動すれば
    君らに迷惑かけることはないのにね。」
高校生「はい。正直いって、頼りないと思います。」
哲野「ごめん。申し訳ない。
    でも君らが選挙権を持った時に、この判決文に書かれていることは
    きっと役に立つ。」
高校生「1人別枠制が憲法違反というのはわかりましたが、
     そうしたら地方から議員が出なくなって地方の声が国会に反映しなくなるんじゃないでしょうか?」
哲野「うん。しかし、それは別な問題だ。
    地方の人口が減っているのは憲法のせいではない。
    政治のせいだ。
    地方が中央に比べて暮らしにくい、そういう状況になっているから。
    例えば、イギリスやニューヨーク、ロスアンジェルスなどは都市部には貧困層が集まっている。
    郊外や田園地帯には中産階級や金持ちが集まっている。
    これは、政治のしくみ社会のしくみのせいだ。
    仮に仕組みが変わって地方に人が戻り始め、都市部で人口が減っていくと
    その時はまた、人口比例に応じた選挙区割りに変えればいい。
    基本は投票の価値の平等、これをしっかり守ることが結局は今の政治を変えていくことにもなる。」
高校生「しっかり勉強します。
     頼りない大人にならないようにします。」

というやりとりで、2人は結局最後まで一緒に歩きました。
それでこの2人をカウントして合計9人。

元安橋に帰ってきて、デモ終了。
警察の方にお礼を言ってお別れし、立ち話に。

開口一番、
哲野「いや~頼もしいね!
    選挙のこと、憲法のこと説明したら、理解したよ。
    で、『僕たち、今選挙権ないけど、選挙権を持ったら、僕たちがなんとかします!』って言うんだよ!」

みんなの感想や気が付いた点を聞いたところ
6時半を過ぎてから、チラシのはけがよくなったらしいです。
6時半まではみんな足の速度が速く、30分を過ぎると意識が変わる・・・ということを感じたようです。

折り返しは金座街なのですが、あそこはオフィス街からでてくるサラリーマンが通るところなのです。
ちょうどそこで哲野の「電力料金値上げ」のスピーチでした。
サラリーマンの関心を引くテーマだったのも相乗効果だったのかもしれません。
ツナさんのいう様に、「選挙」と「値上げ」は現役仕事人の関心が高かったです。

後でのツナさんのツイートから引用します。
「今日のデモの時、ホステスさんがうちは安倍支持だからってちらし受け取らなかった。飲み屋街にはアベノミクス来てるのかなあ?」
まさか、そうではないと思うけど、広島の飲み屋街ではアベノミクスのバブル効果でお金が落ちると期待する向きがあるようです。

色々立ち話で話したのですが、メインはやはり値上げと違憲問題でした。
それから来週4月5日には情報交換会をすることにしました。
もし桜がまだ楽しめるようで、雨も降らなければ、夜桜を楽しみながら2時間ほど、色々議論したいと思います。
もちろん酒つき、少々のおつまみ付きで。(持ち寄りです)

以上ご報告いたします。

▽各自のスピーチ(スピーチ順)

◆大歳「お騒がせします。
    毎週金曜日恒例、広島2人デモを始めたいとおもいます。

    先週末24、25日、安倍首相は福島の浪江、豊岡両町、郡山市などの被災地を訪問しました。
    大手メディア側の報道によればここでの安倍首相の主な発言は

    1.「政治の仕事は風評を払拭(ふっしょく)していくことだ。(対策を)しっかりと政策にし、実行する」
    2.「低廉で安定的な電力の供給がないと復興もなかなか難しいという中で、総合的に判断していきたい」

    ということでした。この二つとも酷いものなのでいちいち批判せねばいけなくなりました。
    まず、はじめの政治の仕事は風評を払しょくしていくことだという箇所ですが、
    今一番緊急に政治主導で行わなければいけないのは、
    福島第一原発のあまりにもひどい事故の収束活動の管理です。
    これはもう東電単独でできるものではないということが、
    先週のネズミ1匹が短絡波及事故を起こしたことからよくわかります。
    これは東電の尻拭いということだけではなく自民党自体の尻拭いでもあります。
    この30年の間にこれほど原発を推進してきた政党は一体どこの政党でしょう?
    中曽根康弘氏には生きている間に尋ねた方がよいと思います。
    そして安倍晋三首相も前回に総理だった時に野党議員から
    福島原発の安全性について追及されたにもかかわらず、
    それを放置したということで自身の尻拭いをすべき立場であるといえます。

    この度、ネズミ侵入が原因とされる停電事故で、命綱ともいうべき冷却装置が停止しました。
    事故から2年たった今でもネズミが侵入されたとされる配電盤は、
    仮設の配電盤であり、さらに命綱の冷却装置には
    非常用発電回路も装備されてはいませんでした。

    これができていなかった理由は二つ。
    一つはこれらの電気設備が置かれているのが毎時0.3mSvという3、4時間もいれば
    年間の放射能許容量1mSvを超える高線量の場所であり、
    通常の作業の通常どおりに行えない危険なエリアであること。
    もうひとつは、東電にはこの事態を収束はおろか管理する機能も、
    モチベーションも完全に失われているということです。
    その一方で復興予算は湯水のように尽かされ、
    えげつない中間搾取がまかり通っています。
    原発周辺で働いていらっしゃる方の多くは法律の定めた最低賃金で雇用されています。
    だから、もうこれ以上東電だけにこれを任すことはできません。
    政府の管轄下において原発事故現場を管理して、
    また収束活動にあたっている方々の賃金のえげつない
    ピンハネだけはやめさせなければならないと思います。
    まずこれらが国のやる一番の事柄です。
    「風評被害うんぬん」は心情的にはわかりやすいですが、
    これは『食べて応援』をこれからもやりますよ、強化しますよといっているだけのことです。
    これを勧めることは東電の加害性をあいまいにし、
    賠償責任を軽減しようとしているということに過ぎません。
    こんなことは少し考えればわかることです。
    TPP参加のように決定的に農業にダメージを負わせる一方で、
    票田である農家に対してはリッピサービスしなければならない状況なのが今の自民党です。
    そして安倍首相の2番目の発言。
    「低廉で安定的な電力の供給がないと復興もなかなか難しいという中で、総合的に判断していきたい」
    これは、つまり原発は低コストのエネルギーなので早く再稼働させたいという意味です。
    あまりに初歩的過ぎて、「まだこんなことを言っているのか」と思っていますが、
    原発は燃料費が安いだけで発電所を作る費用、
    それを誘致する費用、核燃料を管理する費用、
    原発は安全でエコなエネルギーですとテレビ、
    ラジオで再々広告張ったりする費用、
    そして何よりも原発を廃炉にするいくらかかるか何十年かかるかもわからない
    途方もない費用を考えると最低最悪なのが原発です。
    これらすべては電気料金に加算されていきます。
    もういい加減こんなバカなことをいうのはやめていただきたい。
    そう思います。

    おそらく安倍首相は嘘でも突き通して、
    それで騙し通せばそれは真実になると考えていることでしょう。
    そんなにうまくいくでしょうか?
    もうこれ以上私たちは騙されるわけにはいきません。
    これは生存がかかった話であるということをどうか覚えていただきたいと思います。」

◆じゃけえ「毎度お騒がせしております。
      毎週金曜日恒例の2人デモです。
      私たちは団体ではありません。
      専門家でもありません。
      ましてや宗教でもありません。
      みなさんに知っていただきたいことをそれぞれがスピーチしながら歩いております。

      自分の住んでいる場所からすぐ近くに原発があったとして
      その原発で事故が起きたらいやですよね。
      住み慣れた場所を発電所の事故が元で追われるなんてたまりませんよね。
      福島で起きたこと、広島でも起こる可能性は十分あるんです。
      このままだと起こり得るんです。
      福島第一原発事故の原因はまだ明らかになっていません。
      事故原因を追究しないままに原発を動かせば
      同じ事故が起こってもおかしくないですよね。
      事故原因が明らかにならないまま原子力規制委員会は新安全基準を作ってしまいました。
      事故が起きないように規制するはずの安全基準のはずなのですが
      原因もわからないのにどうやって対策するのでしょう?
      原因もわかっていないのにどうやって安全基準をつくるのでしょう?
      なぜ危険を顧みず原発を動かすのでしょうか?
      リスクをみてもコストをみても原発はこの世には必要ありません。
      広島から最も近い伊方原発が今年7月再稼働となる第一候補です。
      このままでは広島から一番近い原子力発電所が動いてしまいます。
      私たちはいま、この問題の渦中にいます。
      7月の参議院選挙、是非原発問題を一番に考えてから投票に行っていただきたいです。
      もう原発事故を繰り返すことは許されません。
      みなさま、食べ物には十分気を付けてください。」

◆原田「愛媛県の伊方原子力発電所は、広島市から丁度100キロのところにあります。
    瀬戸内海を挟んで広島市と直接に繋がっています。
    今、原子力規制委員会が原発を再稼働するために新しい安全基準を決めようとしています。
    今年7月に施行されます。
    この安全基準に照らして一番最初に再稼働される可能性が最も高いのが
    愛媛県の伊方原子力発電所です。
    現在も広島原爆の1万倍の放射性物質がためこまれています。
    今のまま事故がおきても大変なことになりますが
    原発が稼働しているときに事故がおきたらその影響は計り知れないものになります。
    今、着々とその伊方原発や愛媛県では再稼働のための準備が進められています。
    伊方原発は通常でも放射能を放出します。
    放出した放射能は液体の形でも放出されます。直接広島湾に流れ込みます。
    2001年から2010年までの10年間で放出されたトリチウムは552兆ベクレルに上ります。・・・」

◆哲野「毎度毎週お騒がせしております。
     金曜日夕方恒例の広島2人デモです。
     2人デモですが現在は・・・(数えて)7人で歩いております。
     大飯原発、今日本で唯一稼働している、大飯原発の再稼働、
     そして再稼働させている仕組みそのものに反対して歩いています。

     つい一昨日、経済産業省と消費者庁は関電と九電の家庭向け電気料金の値上げをそれぞれ9%、6%の内容とすることを認めました。
     テレビの報道を見ていると「値上げ2%圧縮」新聞も「値上げ幅を2%圧縮した」と言う報道でした。
     なぜ関電と九電は値上げをしなければならないのか。
     原発が止まっている今、火力発電に頼らざるを得ませんが
     九電・関電両社に限りませんけども、火力発電が赤字になるような体制に組まれているからです。
     現在の火力発電体制を続ける限り日本の電力会社の発電は赤字になります。
     ならないはずがありません。
     火力発電赤字体質をそのまま引きずって火力発電主力に入っている
     火力発電を、赤字をやめさせたければ原発を稼働させろ。
     元々火力発電で採算をとる気は全くない
     それは両社の電力体制を見てみればよくわかります。
     両社ともにまだ石油・重油を使った発電設備が全体の約20%~25%あります。
     今石油は国際市場価格で1バレル、約159リットルが100ドル以上もするような
     そんなバカ高い燃料つかって採算が取れるはずがありません。
     これはアメリカと比べてみると良くわかります。
     今お配りしているチラシに詳しく書いてありますが
     アメリカの全電力設備は5%、発電実績の石油・重油に占める割合は、もう1%を切っています。
     石油・重油で発電が出来る時代ではありません。

     九電も関電も火力発電で採算をとろうと言う気がないことは良くわかります。
     さらに石油以外で言うと、火力発電の主な燃料は天然ガスですが、
     この両社の天然ガスの発電設備容量は約20%。
     この天然ガスが、またぶっ高い。なぜそうなるのか?

   両社は天然ガスを大手総合商社・・・三菱商事、三井物産、あるいはJX日鉱日石などエネルギー会社、
   こういったところに依存してますけど
   こうした大手商社はアジアハブというアジアを中心とした一種のカルテル組織から調達しています。
   このカルテル組織は天然ガスの価格を国際石油価格に連動させるという仕組みを持っています。
   なんのことはありません、天然ガスを使ってますけど、価格は石油並みの価格なのです。
   これで採算がとれるはずがありません。
   一番コストが安いのは石炭ですが、関西電力は石炭の発電設備はわずか5%しか持っていません。
   九州電力は調べてみると14%です。
   石炭であれば、あるいは今世界的に価格が下がっている普通の天然ガス、
   これを調達すれば赤字になるはずがありません。

   しかし関電も九電もわざわざ赤字になる一番ぶっ高いコストを使って電気をつくっています。
   なぜこんなバカバカしいことが許されるのか。
   なぜこんな体制をもっていて、経産省や消費者庁は値上げを認めるのか。
   それは簡単です。
   他に私たち消費者が電気を買う場所がないからです。
   つまり「地域独占」。それぞれの地域のひとがそれぞれの管轄の電力会社から電気を買う以外にはありません。
   いくらでも値段を上げられます。
   さらに、みなさんご存知だと思いますが、電力会社には法律で『総活原価方式』という方式が認められております。
   これはいくらコストがかかっても、そのコストの上に儲け、営業利益約2%ですけども、のっけて原価とすることができる。
   つまりどんなにコストの高いものを使おうが、経営上は利益が出るように仕組まれているのです。

   こうやってコストを計算した値上げ以外に、もう一つ値上げの仕組みをもっています。
   それは燃料費調整制度という制度です。
   燃料費が上がれば自動的に電気料金に加算される、そういう仕組みをもっています。
   みなさん、お気づきになっていないと思いますが中国電力の電気料金は確実に0.2%上がっています。
   それは燃料が上がったからです。
   ドルが高くなって円が安くなり、輸入価格が上がったからです。
   国際価格は下がっていても輸入価格が上がれば、当然円表示価格は高くなりますので
   それを電力会社は自動的に料金にのっけています。
   関電の決算を見てみますと販売電力量は下がっても、売り上げは0.2%、今年の第三四半期では上がっています。
   私たちは二重の非合理的な、それこそ非自由資本主義的な社会のなかで高い電力料金をむしられています。

   もう少し私たちの生活を注意して眺めてみましょう。
   私たちがどれだけむしられているか。
   もう少し注意して見ていくと私たちをむしりあげようとする体制や仕組みがはっきり見えてきます。
   電気、ガス、水道、運輸、そして原発ビジネスのしくみ。
   私たちの生活に密着したこういう細かいことに注意を向けて行くと
   私たちがいかにむしられ続ける仕組みの中で生きて行っているか
   なぜ給料が上がらないのか、なぜ税金ばかりが上がっていくのか
   こういう仕組み全体が見えてきます。
   電気料金には、みなさん、気を付けましょう」

◆ツナ「みなさん今晩は。金曜日の夕方にお騒がせしております。
   今日は7人で歩いております。
   原発の再稼働に反対しております。

   今日はちょっと風が強いですね。
   こういう風の強い日にはよく放射能が飛びます。
   良く飛びますよ~~みなさん。でも見えないから気にならないですね!
   どんどん吸いましょう。どんどん吸ったら、その分、早く死にます。
   でも直ちに影響はないから、どんどん吸ってください。

   当時のソビエト連邦でチェルノブイリ原発が爆発しました。覚えていらっしゃる人も多いと思います。
   あの当時、今日は雨に当たるな、そういう風に私、言われました。
   当時小学校だったか、幼稚園だったか、よく覚えていませんが、私、確かあの時は・・・休まされた気がします。
   あの時、雨が降ったんですよ。この広島まで何か飛んできたのかどうかわかりません。
   でもあの時確かにチェルノブイリ原子力発電所から放射能が出たんです。
   それから数年経って今はウクライナという国になってますが、平均寿命がガタっと落ちました。
   この国戦争でもしたのか?虐殺でもあったのか?というくらい、ガタっと落ちたんです。
   でもそんなことはありません。
   ソビエトが解体したときにゴタゴタしましたから色々ありましたけれども
   ゴタゴタした国がたくさんあった中で、ウクライナはガタっと落ちたんです。
   それが現実なんです。
   もうすぐ戦争をしたかのように人が死にます。
   原子力発電所が事故をするっていうのはそういうことなんです。

   原子力発電所がなんのためにあると思いますか?
   電気をつくるためだとおもいますか?
   本当にそう思いますか?
   電気をつくるためだというなら、こんなに今、「再稼働だ!」と言うと思いますか?

(原発は大飯の2基以外動いてない。それでも電力不足にすらなっていないという意味)

   原子力発電所は私たちを被曝させるためにあります。
   私は被曝してもいいよという人もいらっしゃるかもしれませんが
   被曝するのはあなただけではありません。
   あなただけではないということは、今だけではないということです。
   もう少し、もう少しでいいんで
   明日のこと、明後日の事、1年後のこと、10年後のこと、100年後のことを考えてください。
   100年後に原子力発電所があってそこからどんどん放射能が漏れ続けていたら
   もっともっと私たち、バタバタと死んでいます。
   10年後ははっきりと死亡増加が現れるでしょう。
   それに今私たちが追い打ちをかけるのか、止めるのか、
   一人一人が真剣に考える、そういう時がようやく来たんじゃないでしょうか?」

Kさん「いつもお騒がせしております。金曜2人デモです。
    原発の再稼働に反対して歩いています。
    みなさんに知っておいて欲しいことがあります。
    福島で今起きていることです。
    福島県郡山市の小中学生が
    「年間1mSv以下の安全な場所で教育を受けられるように」と裁判を起こしました。
    TV・新聞などの大手メディアはこの裁判を報道しません。
    政府・東電・東電の株主である企業がスポンサーだからです。
    スポンサーに都合の悪いことは報道しないんです。
    震災以前、子どもの甲状腺異常は1%未満でした。
    しかし、2012年4月に発表された甲状腺検査の結果、
    福島の13市町村3万8千人の子どもの35%、
    そして福島市の4万2千人の43%に嚢胞が見つかっています。
    甲状腺ガンが見つかった子もいます。
    子どもたちは首から放射線量を計るものを首から下げさせられています。
    これは記録をとるためのものであって、子どもたちに危険を知らせるものではありません。
    汚染されているとわかっている福島産のコメを給食で食べさせられています。

    手抜き除染がニュースになっていましたが、国や県が中間貯蔵施設が決まらないまま、
    ただ除染を進めた結果、汚染土壌はあちこちに野積みされたままです。
    汚染土壌をかき集めてホットスポットを作っているようなものです。
   (※政府は除染と言っていますが、これは正しくは「移染」といいます。)
    家を除染しても庭に汚染土壌が置かれていたらなんの意味もないと思いませんか?
 
    友人は宮城に住んでいます。
    津波で家を失いました。
    その友人の住んでいる仮設住宅の近くの一般廃棄物焼却施設で、
    家庭ゴミに放射能で汚染された牧草を混ぜて燃やされたそうです。
    牧草についた放射能は燃やされることで灰にも濃縮され、気化して空気中にも放出されます。
    東北・関東の人々は、福島原発から今も放出され続けている放射能、
    汚染された食品、水、汚染物質を燃やした煙、それらで毎日被曝し続けています。

    ここは福島から遠く離れているから大丈夫、そう思っていませんか?
    広島市が子どもたちに食べさせている給食が、放射能で汚染されていないかを
    どのように検査しているかご存知ですか?
    給食を作る前に食材を調べるのではなく、食べ終わった一週間分をまとめて検査しているんです。
    汚染された食材が入っていたとわかった時は、子ども達が食べた後なんです。

    福島県鮫川村で稼働を停止していた堆肥センターを再稼働させるそうです。
    汚染された原料で作った堆肥に、放射性物質は凝縮され濃度が高まります。
    そしてその堆肥を使った畑は汚染され、汚染された農作物が育ちます。
    汚染された畑で作られた作物、その作物を食べて育った家畜の肉。
    放射能で汚染された堆肥を使えば西日本で作られた野菜であっても汚染されています。
    家畜も同じです。
    自分たちが食べている野菜・肉が放射能に汚染されていないとは言い切れないんです。
    TVや新聞は本当に大切な事を言いません。
    それでも隠しきれずに少しずつ、いろいろな情報を出してきています。
    スポーツ選手のけがが多いと思いませんか?
    芸能人の病気や訃報が多いと思いませんか?
    TV局の女子アナが何人も続けて、外国に留学しました。
    彼女たちは報道されないたくさんの情報を知っているはずです。
    ニュースにはならないたくさんの人々が病気になっている事が、想像されませんか?
    色も匂いもなく、味もしない。息苦しさもない。
    それでも確実に身体はむしばまれていくんです。
    症状が現れた時では、間に合わないんです。
    食事の度に放射能の心配をする。
    地震の度に原発の心配をする。
    ついこの間は地震がなくても原発の心配をしましたよね?
    これをこれから先もずっと死ぬまで、そして自分が死んだ後も
    子ども・孫にも続けさせるのはおかしいと思います。
    どうか本当に原発が必要か考えてください。
    自分で情報を探して、そして考えてみてください。
    よろしくお願いします。」

網野「みなさん、お騒がせしております。毎週恒例で金曜歩いております広島2人デモです。
    2人デモですけど現在7人で歩いております。
    私たちは団体でもなんでもありません、
    原発を止めたい、被曝はいけない、という一心で集まっている人間です。

    ここ1週間高等裁判所が続々と総選挙に対する違憲判決を出しました。
    これまで過去にはなかったことです。
    この選挙の意味、判決の意味をみなさん、学びましょう。
    これはすごく大事なことです。
    日頃私たちは政治に関することに触れることに物凄く警戒するよう育てられています。
    そう教育されていますが、政治はもともと我々のものです。
    こういった基本的なことを学んでおかないと、私たちはいつまでたっても騙される、愚かな市民のままです。
    広島高裁・岡山支部で出された判決なんですけども
    これは「投票価値の平等」ということが基本にあります。
    国民一人一人が平等であるということは一人一票の平等の価値を守らないと
    送りだした国会議員が我々の代表として多数決をした際、私たち市民の意見と一致する、ということが出来なくなるからです。
    一人一票を守るということは、国会に送り出した議員が平等であることを意味する
    これは民主主義の大原則です。
    この現行小選挙区制(1人別枠主義)が憲法違反であるということは、1人1票がしっかり守られていない、
    投票価値の平等が守られていない、これが憲法違反だ、このことが一番大事な点です。
    多くの高裁が事情判決の法理ということで、選挙無効の請求を棄却しましたけれども、これおかしな話です。
    元々、違憲であるならば当然無効です。
    政治的なことを裁判所が考えてはいけません。
    そうしないと憲法が守られません。
    法は私たち人を守るためにあるものです。
    憲法は私たちが守るものではありません。
    時の権力・政権・政府が守るものです。
    今新聞等で岡山支部の判決の要旨がでています。
    ここを学んでおくことは私たちにとって非常に大事な事です。
    私たちの権利を守る、一番根幹のところを学ぶことになります。
    そういったことをチラシにまとめてありますので見てください・・・・」