記事一覧

第67回広島2人デモ 9月27日報告

ファイル 200-1.jpgファイル 200-2.jpgファイル 200-3.jpgファイル 200-4.jpgファイル 200-5.jpg

みなさま

いつもお騒がせしております。
第67回広島2人デモのご報告をいたします。

参加者は5人でした。
哲野、網野、Kさん、じゃけえさん、原田さんです。
大歳さんは仕事が忙しくて来れないと事前に連絡がありました。

26日が伊方原発再稼働反対の決議を求める
請願の最初の審査日でした。
今日のチラシはその報告がメインで作成しています。

今日はデモ前に、広島市議会議員控室に無所属の馬庭議員を訪ねて
前日の第一回審査会で色々市当局に厳しい質問を浴びせ
問題の本質、すなわち伊方原発3号機再稼働問題は国のエネルギー問題ではなく
広島市民の生活権や生存権問題であることを指摘したことに対して
感謝の気持ちを伝えに行きました。

当日委員会には市役所の主要な幹部や課長級がそろっており
課長級の人の中には問題を新たな視点で捉えて
熱心にメモを取る姿も見受けられました。

まず第1回目としては予想以上の成果かなと思います。

チラシをご覧いただくと良くわかるのですが、
この問題の担当は広島市環境局温暖化対策課で
委員会に対する現状報告を読むと広島市当局はまるっきり
国の下請け機関、伝達機関となりさがっており、
当局は全くその態度を変えませんでしたが
広島市の幹部や課長級全員がこれでいいと
思っているわけではないことも確認できました。

色々情報を探ると、これは市当局の基本姿勢というよりも
自民党安倍政権べったりの広島市松井市長の体質であることもわかってきました。
「市長が新しい方針を出すのならともかく・・・・」
というある幹部のつぶやきがそのことをよく表していると思います。

今日のチラシは署名を頂いた方々(広島市内有権者1542人)に対する報告を兼ねているので
いつもよりもチラシの数を1.5倍の60部にしました。
余ったチラシはみんなに持って帰ってもらい、署名を頂いたところに報告書代わりに
届けてもらおうという計算です。

集合場所に哲野、網野、Kさんと待っているとじゃけえさんが来ました。

音楽が鳴って出発です。

▼A4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130927_A4.pdf
▼A3版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130927.pdf

出発を待っていると、プラカードに目を止めて立ち止まる人もいました。
哲野がチラシを3人ほど渡しましたが
そのうちの一人が広島出身で今長野に住んでいる人です。
女性「伊方原発が広島から一番近いなんて知らなかった。
    広島には知り合いや友達が多いので、皆に伝えます。」
と言ってくれました。

出発して横断歩道で信号を待っていると、プラカードを凝視する方がまたいたようで
Kさんがチラシを差し出すと3人ほど受け取ってくれました。

哲野のスピーチからはじまります。

哲野は広島から一番近い原発、伊方原発の再稼働に反対する決議を
広島市議会に求め、その最初の審議が行われたこと、
当日趣旨説明を行ったことを伝えました。
そして趣旨説明を読み上げました。

(※チラシにも掲載しています。結・広島にも当日使用した趣旨説明資料がアップされています。)
http://hiroshima-net.org/yui/pdf/shushi_setumei_20130926.pdf

哲野「私たちは広島市議会に伊方原発再稼働の反対を決議してくれと頼んでいます。
    それは広島市議会なり広島市、こういう地方自治体こそが
    私たち市民の生命、健康、財産に責任を負う自治体だからです。」

と説明しました。
その次にマイクが渡ったのが、哲野のスピーチ中に到着した原田さん。

原田さんは伊方原発が苛酷事故の可能性を孕んだまま再稼働されること
原子力規制委員会は安全基準を作ったのではなく規制基準を作ったこと
この基準に適合しているからといって安全が担保されるわけではない
「安全審査」ではないことをスピーチしました。

4月3日の原子力規制委員会の議事録と記者会見で「安全基準」「安全審査」ではないことを確認できます。
原子力規制委員会 2013年4月3日会議から
▼会議議事録
http://www.nsr.go.jp/committee/kisei/data/20130403-kisei.pdf
(P32Pあたりから)
▼記者会見速記録
http://www.nsr.go.jp/kaiken/data/20130403sokkiroku.pdf

そういえば、先日、愛媛の八幡浜で菅元首相が講演した時に
つい「安全基準」と口を滑らせました。
あとで網野が菅さんの秘書に
網野「あれはマズイですよ。規制基準ですからね」
秘書「いや、つい口滑らしちゃったんだと思います。いつもはちゃんと『規制基準』と言っているんですがね。
    国会でも、電力会社の人を呼んで色んな議論をするんだけども
    電力会社の人はがんとして『安全基準』『安全審査』という言葉を使い通しますよね。」
哲野「いやもう、狙いは明らかですよ。
    『安全基準』に通ったらその原発は安全だとお墨付きを得たと一般に思い込ませたい。」

今後『安全基準』『安全審査』という言葉を使う人は電力会社の回し者だと思ったらいいと思います。

次にマイクが渡ったのがじゃけえさんです。

じゃけえ「事故が起れば周辺の住民は避難するように、という基準が作られました。
     広島から一番近い愛媛の伊方原子力発電所で苛酷事故が起れば
     私たちは広島に住めなくなってしまいます。
     広島で築き上げたものを全て捨てて避難しなさいと言われています。
     再稼働を容認することは、事故が起っても構わない
     広島を捨てて逃げても構わないと言っていることと同じです。
     意思表示をしなければ再稼働に賛成するととられても仕方のない事です。」

と訴えました。
そして、審議を傍聴したじゃけえさんの報告がはじまりました。

じゃけえ「請願者は伊方原発問題はエネルギー問題ではなく
     広島市民の生活権、生存権の問題であり
     広島市議会の役目は広島市民の安全、生命、健康、財産を守ると訴え
     伊方原発再稼働反対決議を求めたのに対し、
     広島市当局は原発問題はエネルギー問題であり
     国のエネルギー問題を見直しを見守る、と対応しました。

     この返答はポイントがずれています。
     原発への不安に対する配慮はありませんでした。
     エネルギー問題だとお考えのようですが福島原発事故から2年半経ち
     今現在日本にある原発は一基も動いておりません…

     …電気のためにつくられた原発ですが
     電気が足りている今、必要もなく、ただ危険な存在となりました。
     なぜ必要のない原発を再稼働させたいのでしょうか?
     是非考えてみましょう。」

と報告し、請願は継続審議になり署名を続行しますと
協力をよびかけました。

次にマイクが網野に渡ります。
網野も請願審査に記録係として傍聴していたので報告します。

網野「請願を出した時にまず私たちは自民党の議員さんのところにいきました。
    すると自民党の議員さんは、
    『党の方針で、我々は動いているので、こういったものは賛同できんのんじゃ』という様な事を言われました。
    つまり私たちの市民の暮らしを守る市議会員としているはずなのに
    市議会員の役割よりも、自民党本部の方針に従わなくてはならないと言われて
    残念ながら自民党を後にしました。」

市議会員としての第一義を守らないと平然と言い放った議員さんでした。
しかし実は後になってわかったことですが自民党議員さんにも色んな方がいます。
こういう方ばかりではありません。
自民党本部の締め付けよりも、広島市議会として責任を果たそうという人もいるようです。

そして市の見解を述べた「環境局温暖化対策課」の発言について触れました。

網野「…そして質疑になった際、びっくりしたんですけども
    安全基準と言う言葉を用いていました。
    それも国の動きとして書いてあるのが、国の動きではなく
    第二次自民党安倍政権の動きで、しかも安倍首相の発言がほとんどでした。
    ▼
    http://hiroshima-net.org/yui/pdf/20130926_kankyou.pdf

    安全基準という言葉を指摘されてもがんとしてあらためません。
    これは原子力規制委員会が言うように安全基準ではありません。
    この基準を満たせば安全だと思われては困るというので、
    安全基準から規制基準にわざわざ名称を変更しています。」

そしてどうかこの問題をいっしょにかんがえてほしいと訴えました。
次にマイクが渡ったのはKさん

Kさん「もしも道を歩いていて、向こうから暴走している車が来たとき
    その時あなたは危ないと思いますか?仕方ないと思いますか?
    放射能はもしも原発の事故が起きた時
    その誰ものってなくて暴走してくる車のように
    人がいるとかいないとか、全く気にしないで走ってくる車と同じなんです。」

と語りはじめ、
Kさん「福島の子どもたちの尿検査がはじまりました。
    9人中7人の子どもから放射能が検出されたそうです。」

そして健康被害は白血病や甲状腺がんやがんばかりではない
いろんな健康被害がある、そしてそういう人たちが増えていると訴えました。

Kさん「地震のたびに原発の心配をする、食事のたびに汚染の心配をする
    そういう生活を死ぬまでずっと
    死んだ後も自分たちの子どもや孫、新しく生まれてくる人たちに
    そういう心配を続けさせるのはおかしいと思います。
    そういう心配をさせないようにするにはどうすればいいか
    今の大人たちが考えるべきだと思います。」

そして哲野にマイクが再び渡ります。
哲野はいまさかんに「放射能の健康影響は4~5年後から発症する」という言説を
資料と批判データを元に反論しました。

哲野「ICRPは何を根拠にこういうリスクモデルをつくっていったのか?
    実はICRPのリスクモデルの根拠となっているのは
    広島長崎の原爆被爆者の調査なんです。
    Life Span Study 頭文字を取ってLSSと呼んでいます。

    このLSSが正しい研究であるならば、
    ICRPのリスクモデルもかなりの範囲で正しいリスクモデルだということもできますが
    LSSそのものに放射線被害の影響研究と言う意味では
    様々な問題があり、古くからその問題は指摘されていました。

    LSSは外部被曝しか調べていません。
    しかもLSSが対象とするのは1950年1月、原爆が落ちてから4年半経った生存者が対象です。
    原爆が落ちて1949年12月までに亡くなった被害者は対象の外です。

    ですから、広島長崎の研究によって、
    被曝後4年から5年経ってがんが発症するというこの主張は
    被曝後4年から5年経って生きている人ががんを発症するという意味合いです。
    しかしICRPのリスクモデルを使う人たちはこの言説を悪用しています。
    実際には被爆直後から低線量レベルでの放射線健康影響は現れているにも関わらず
    『被曝後4年から5年後に障害が現れる、
    従って2年ぐらいたって出てきた甲状腺がんは放射線被曝の影響ではない』
    これは言葉のトリック、ごまかしというものです。」

元安橋に帰ってデモ終了。
警察にお礼を言ってお別れしました。
チラシは60枚用意しましたが、全て帰りの途中でなくなったそうです。

見ていると色んな人がチラシを取ってくれました。
若い人も、男性も女性も。
金髪のイケイケなお姉さんもチラシを取ってくれたそうですし
商店街のお店の人もとってくれました。

全員「今日の反応は凄かった!」
Kさん「デモの最初からですよ」

プラカードを凝視する人も多ければ、往復の間、関心を持って聞いている人も多かったです。
私もスピーチ中、3~40歳代の男性が数人じっと立ち止まって聴いているのが見えました。
目があっても真剣な表情で聞いていて、視線を逸らしませんでした。

以上ご報告いたします。

▼以下全文スピーチです。

◆哲野

毎度毎週お騒がせします。
毎週金曜日、この時間帯に歩いております、広島2人デモです。
現在は4人で歩いています。

広島から最も近い四国電力伊方原発の再稼働を求める市議会決議、
これは請願という形で求めておりますが
これを取り上げるかどうかの審議が昨日行われました。

その趣旨説明を読み上げます。

(※チラシにも掲載しています。結・広島にも当日使用した趣旨説明資料がアップされています。)
http://hiroshima-net.org/yui/pdf/shushi_setumei_20130926.pdf

私たちは広島市議会に伊方原発再稼働の反対を決議をしてくれと頼んでいます。
それは広島市議会なり広島市、こういう地方自治体こそが
私たち市民の生命、健康、財産に責任を負う自治体だからです。
その意味では国も県も本当に真剣になって広島市民の健康や安全を守ろうとはしてくれていません。

このところ広島市役所に通って色んな人と話をしていますが、
確かに広島市の幹部たちは国の下請け機関として
唯々諾々と国の方針に従って動いている幹部たちも実は
広島に住む一人の居住者です。

本当に問題を真剣に考えてくれるのは、東京や大阪に住んでいる人ではありません。
私たち同じ広島に住んでいる人間が、原発の危険を考えることができるはずです。
国の下請け機関として働いてる広島市の幹部たちも
やがては変わっていくと思います。

◆2回目

放射線被曝100mSv以下は健康に害はない、もしくは害があるという科学的証拠はない
甲状腺がんが発症したけれども福島原発事故から2年経っているので
今までのリスクモデルからすれば放射線被曝による健康損傷ではない
こういう議論をお聞きになったことがあるだろうと思います。

こういう議論がどっから生まれているのかというと
国際放射線防護委員会、ICRPが作っているリスクモデルに基づいた議論です。

それではICRPは何を根拠にこういうリスクモデルをつくっていったのか?
実はICRPのリスクモデルの根拠となっているのは
広島長崎の原爆被爆者の調査なんです。Life Span Study 頭文字を取ってLSSと呼んでいます。

このLSSが正しい研究であるならば、
ICRPのリスクモデルもかなりの範囲で正しいリスクモデルだということもできますが
LSSそのものに放射線被害の影響研究と言う意味では
様々な問題があり、古くからその問題は指摘されていました。

広島長崎の原爆被害者の健康損傷データが
現在もなおかつ放射線被害、健康影響のデータとして使われていると言うのは
みなさん驚かれるかもしれませんが
これは事実です。

LSSは外部被曝しか調べていません。

しかもLSSが対象とするのは1950年1月、原爆が落ちてから4年半経った生存者が対象です。

原爆が落ちて1949年12月までに亡くなった被害者は対象の外です。

ですから、広島長崎の研究によって、
被曝後4年から5年経ってがんが発症するというこの主張は
ICRPは何を根拠にこういうリスクモデルをつくっていったのか?
実はICRPのリスクモデルの根拠となっているのは
広島長崎の原爆被爆者の調査なんです。Life Span Study 頭文字を取ってLSSと呼んでいます。

このLSSが正しい研究であるならば、
ICRPのリスクモデルもかなりの範囲で正しいリスクモデルだということもできますが
LSSそのものに放射線被害の影響研究と言う意味では
様々な問題があり、古くからその問題は指摘されていました。

広島長崎の原爆被害者の健康損傷データが
現在もなおかつ放射線被害、健康影響のデータとして使われていると言うのは
みなさん驚かれるかもしれませんが
これは事実です。

LSSは外部被曝しか調べていません。

しかもLSSが対象とするのは1950年1月、原爆が落ちてから4年半経った生存者が対象です。

原爆が落ちて1949年12月までに亡くなった被害者は対象の外です。

ですから、広島長崎の研究によって、
被曝後4年から5年経ってがんが発症するというこの主張は
被曝後4年から5年経って生きている人ががんを発症するという意味合いです。
しかしICRPのリスクモデルを使う人たちはこの言説を悪用しています。
実際には被爆直後から低線量レベルでの放射線健康影響は現れているにも関わらず
被曝後4年から5年後に障害が現れる
従って2年ぐらいたって出てきた甲状腺がんは放射線被曝の影響ではない
これは言葉のトリック、ごまかしというものです。
しかしICRPのリスクモデルを使う人たちはこの言説を悪用しています。
実際には被爆直後から放射線健康影響は現れているにも関わらず
被曝後4年から5年後に障害が現れる
従って2年ぐらいたって出てきた甲状腺がんは放射線被曝の影響ではない
これは言葉のトリック、ごまかしというものです。

実はチェルノブイリ事故のときに同じ手が使われました。
チェルノブイリ事故でも4~5年たって健康被害が増加したといわれていますが
現地の様々な研究や疫学研究では、すでに事故直後から大きな放射能影響が現れております。
有名なところではヨウ素ショック
これはチェルノブイリ事故が起って1年以内に子どもたち、とくに幼児が
緊急の心臓病や呼吸器系疾患を起こした、激増した時期を
ヨウ素ショックと言う言葉で呼ばれているように
放射線影響は被曝後すぐに現れてくるものです。

私たちは広島長崎の原爆影響研究に基づくLSSに基づくリスクモデル
低線量内部被曝は健康に害があるという証拠はない、
この持って回ったいい方は、要は被曝は低量であれば大丈夫よ、と
こういうことを言いたいわけですが、
このことを私たちは放射能安全神話と呼んでおります。

この放射能安全神話に基づいて、今、福島や私たちの環境の放射能影響が評価され
防護措置が色々定められ、そしてこれくらいの放射能であれば安全ですよという言説が
学者、研究者、大手マスコミを通じて流されています

しかし申し上げたように、これは誤った根拠によって
誤って導き出された誤った結論です
まさしく原発安全神話と変わらぬ放射能安全神話です
放射能安全神話に決して惑わされないようにしてください

◆原田

広島市から100キロのところに広島から一番近い原発
四国電力の伊方原子力発電所があります。
現在、原子力規制委員会で規制基準適合性審査が行われており
伊方原発が真っ先に再稼働される可能性が非常に高くなっています。

広島市から一番近い原発
広島市から100キロのところにある四国電力伊方原発の再稼働が迫っています。

この状況の中、いくら伊方原発の再稼働は私たちの生存権を侵すことであり
私たちは受け入れることは出来ないと思っていても
キチンとした意思表示をしなければ、その意思はないのと同じにみなされてしまいます。

広島市議会に伊方原発3号機再稼働反対決議の請願を提出しました。
この請願に署名という形で多くの方々が参加してくださいました。
組織ともいえない、小さな私たちのグループの呼びかけにも関わらず
1か月ちょっとで1541名の方がこの請願署名に協力してくださいました。

9月17日に広島市議会に提出いたしました。

今お配りしているチラシには、この請願の紹介議員さんたち
この請願の審査が行われた委員会のメンバーの議員さんたち
昨日行われた私たちが行った説明
議員の質疑、広島市の応答が書かれています。
また請願書の内容もお配りしているチラシにあります。

まだ署名は引き続き集めていきます。
是非お手にとってご覧になっていただきたいと思います。

伊方原発の再稼働は広島市民の生存権を脅かします。
現実に私たちの命、財産を脅かします。

原子力規制委員会の基準は安全基準ではありません。規制基準です。
あくまでも規制基準であり、この基準に適合すれば安全が担保されるというものではありません。

伊方原発の再稼働はエネルギー問題ではなく
私たちの生存権の問題です。
広島市民の命と財産を守る、これが地方政府としての地方自治体の最も重要な役目です。
それを広島市議会、広島市がきちんと果たしていただきたい、
そういうことを私たちは求めています。

◆じゃけえさん

ご通行中のみなさま、商店街のみなさま、お騒がせしております。
毎週金曜日恒例の広島2人デモです。

それぞれが原発に反対したい一心で個人的な意思を持って集まり
みなさんに知っていただきたい内容をスピーチしながら歩いております。

毎回チラシをお配りしております。
原発問題について考える際、是非参考にしてみてください。
チラシはwebでもご覧いただけます。
広島2人デモで検索してみてください。

日本の原発は事故を起こさないことを前提に稼働してきましたが
福島原発で事故は起ってしまいました。
事故が起ってからは、日本の原発は、福島で起こったような苛酷事故が起こることが前提で再稼働されます。

事故が起れば周辺の住民は避難するように、という基準が作られました。

広島から一番近い愛媛の伊方原子力発電所で苛酷事故が起れば
私たちは広島に住めなくなってしまいます。

広島で築き上げたものを全て捨てて避難しなさいと言われています。
再稼働を容認することは、事故が起っても構わない
広島を捨てて逃げても構わないと言っていることと同じです。

意思表示をしなければ再稼働に賛成するととられても仕方のない事です。

今月9月17日、広島市議会に伊方原発再稼働反対決議を求める請願を広島市民の1542筆の署名とともに提出しました。

そして昨日26日に審議されました。

請願者は伊方原発問題はエネルギー問題ではなく
広島市民の生活権、生存権の問題であり
広島市議会の役目は広島市民の安全、生命、健康、財産を守ると訴え
伊方原発再稼働反対決議を求めたのに対し、
広島市当局は原発問題はエネルギー問題であり
国のエネルギー問題を見直しを見守る、と対応しました。

広島市民が危険を訴えているのに対し
広島市役所はエネルギー問題の取り組みの中で伊方原発再稼働を考えていきますと答えました。

この返答はポイントがずれています。
原発への不安に対する配慮はありませんでした。
エネルギー問題だとお考えのようですが福島原発事故から2年半経ち
今現在日本にある原発は一基も動いておりませんが
節電を呼びかける声は聞こえてきますでしょうか?

今年の夏は、猛暑です、エアコンをお使いくださいと盛んに報道され
節電を促す声が聞こえてきませんでした。
原発が動いていなくても電気が足りていることは誰にもわかる事実です。

電気のためにつくられた原発ですが
電気が足りている今、必要もなく、ただ危険な存在となりました。
なぜ必要のない原発を再稼働させたいのでしょうか?
是非考えてみましょう。

伊方原発再稼働反対決議は継続審議となりました。
広島市議会が伊方原発再稼働反対決議を上げるまで訴え続けていく予定です。
広島市民の署名は追加提出することが可能です。
伊方原発再稼働反対にご賛同いただける方は、是非署名のご協力をお願いいたします。

今回お作りしたチラシと一緒に署名用紙もご一緒にお配りしております。
是非お手にとってご覧になってみてください。
マスコミや安倍首相が口にする、安全基準、安全審査は存在しません。
正しくは規制基準、規制基準適合性審査です。
新規制基準に適合していても、その原発は事故が起る可能性がある危険な原発です。

今回お配りしているチラシは
伊方原発再稼働反対決議を求める請願の内容
それに対する広島市役所の対応内容
その審議の様子、
広島市議会が伊方原発反対決議を上げることの重要性が書かれてあります。
また、国がいう放射能安全神話がどのように導き出されたものが要約してあります。
放射能安全神話になる根拠がいかに不確実なものかがよくわかります。
原発問題に対して考える際、是非参考にしてみてください。

◆網野

毎度お騒がせしております
広島2人デモです。
原発に反対して歩いております。
チラシをお配りしております。
是非お手に取ってみてください。

現在お配りしているチラシは広島から一番近い原発、伊方原発
これは広島から100キロの位置に、愛媛県に瀬戸内海側に向いて建っている原発です。

去年2012年12月原子力規制庁が全国各地の原発で、もし福島事故並みの苛酷事故を起こしたらという
シミュレーションが発表されました。

それによると伊方原発から100キロ離れた広島市は4mSvの予測被曝線量
これは空中線量率に直すと40μSvという今福島原発敷地内で確認される
高い放射線率になります。
私たち広島市民は原発立地地元でないにも関わらず『一時移転』の対象になります。
いま、そのような原子力災害対策指針というものが実は発表され
私たちの生活に密着した基準、法令というものが作られていますが
マスコミは一切このことを報道していません。

チラシにも少し載せていますのでお手にとってみてください

残念ながら広島は今、危険にさらされました。
伊方原発が苛酷事故を起こした場合、一時移転の対象になるということが前提で
今再稼働が進められております。

先日この伊方原発の再稼働に反対するために私たち数人のメンバーが
これは危険だということがわかったので
市民の声の代表としてとめてくださいと市議会決議を上げてくださいという請願を出しました。

請願を出した時にまず私たちは自民党の議員さんのところにいきました。
すると自民党の議員さんは、
『党の方針で、我々は動いているので、こういったものは賛同できんのんじゃ』という様な事を言われました。
つまり私たちの市民の暮らしを守る市議会員としているはずなのに
市議会員の役割よりも、自民党本部の方針に従わなくてはならないと言われて
残念ながら自民党を後にしました。

その次に請願を取り上げてくれないかと行ったのが市政改革ネットワーク
ここはいろんな党派の議員さんがいらっしゃるところなんですけども
ここで取り上げてもらえることになりました。

(原田さんに)公明党はいったんでしたっけ?
公明党は行ったんだけど、ダメだったそうです。

数人の議員さんが紹介してくれて、請願が取り上げられ、先日第1回の審査が行われました。
私たちの趣旨は、福島並みの苛酷事故が起ったらと言う国のシミュレーションが出ている、
これに従えば広島市民は一時移転の対象になる
このことが前提で再稼働されることは
その考え方そのものが、我々の生活権、生存権を脅かしており
このことについて是非広島市民の代表として反対の意思を表明してほしいというものでした。

このことについて事前に広島市環境局が市としての考えを紙にまとめて出しました。

http://hiroshima-net.org/yui/pdf/20130926_kankyou.pdf

広島市の考え方は、原発は国のエネルギー問題であり、これは国の専管事項なので
市としては国の方針に従うというのが回答でした。

そして質疑になった際、びっくりしたんですけども
安全基準と言う言葉を用いていました。
それも国の動きとして書いてあるのが、国の動きではなく
第二次自民党安倍政権の動きで、しかも安倍首相の発言がほとんどでした。

安全基準という言葉を指摘されてもがんとしてあらためません。

これは原子力規制委員会が言うように安全基準ではありません。
この基準を満たせば安全だと思われては困るというので、安全基準から規制基準に
わざわざ名称を変更しています。
これは4月3日に決まったことで、原子力規制委員会のホームページでご確認いただけます。
議事録及び記者会見の場でそういう風に述べております。

▼会議議事録
http://www.nsr.go.jp/committee/kisei/data/20130403-kisei.pdf
(P32Pあたりから)
▼記者会見速記録
http://www.nsr.go.jp/kaiken/data/20130403sokkiroku.pdf

ですから実は、最終的に原発再稼働は政治判断で行われますが
その前提となる安全の確認、安全の審査といったものは存在しません。

それを私たちはデータを示し、書類を示し
安全が担保されないこの伊方原発の再稼働に反対してくれといったのですが
広島市は「いや、安倍首相が安全なエネルギー政策をすると言っているから」と
原発の再稼働問題は国の問題で我々は国の言う事を聞く、と
広島市は今現在、私たち市民の健康、暮らし、安全、財産を守るために動いてくれておりません。
今現在は国の言う事を聞く機関に成り下がっております。

それが昨日の請願審査の実態でした。
私たちは非常に驚きました。
広島市がまさかここまで私たちのことを考えてくれてなかったのかということが明らかになったからです。

私の家は借金をしてマンションの経営をしていますが
当然抱えた借金のまま、逃げなくてはいけなくなる
親戚に農家もいますが、先祖代々の田畑を捨てて逃げなくてはいけなくなる
自営業をしている親戚もいますが、営々と働いてつくりあげた会社です。
それを誰も責任をとってくれないわけですから
本当に私たち一人一人の生活の問題になってしまいました。

どうか一緒にこの問題を考えてもらえればと思います。
そしてもしよろしかったらチラシをお配りしておりますので
一目、目を通して、知っていただくだけでも構いません。

伊方原発が再稼働されることにより、とんでもない危険にいまさらされているということ
生存権が脅かされているのだと言う事を是非知ってもらいたいと思います。

請願は継続審議になりましたのでこの後もずっと署名を集めてきます。
議員さんの話によると、この伊方原発の反対決議に賛成したくても
なかなか束縛されて動けない議員さんもいるようですので
多くのひとの署名が集まれば、どんなに党の方針でがんじがらめにされた議員さんも
動かざるを得なくなるという事を言われました。

私たちの生活は私たちの手で守りたいと思います。
どうかご協力を宜しくお願いいたします。

伊方原発の再稼働が早ければ年内に決まる勢いです。

この件に関しては自民党の方、民主党の方、公明党の方、その支持者
色んな方が動いてくれております。
私たちはどこの政党の支持もしないと決めて動いてきたんですけど
色んな人が「原発賛成反対関係ないねこれは」とわかってくださって声を挙げ始めてくださっています。
もしよかったらチラシをお手に取ってご覧になってみてください。
宜しくお願いします。

◆Kさん

みなさんに考えてほしいことがあります。
もしも道を歩いていて、向こうから暴走している車が来たとき
その時あなたは危ないと思いますか?仕方ないと思いますか?

放射能はもしも原発の事故が起きた時
その誰ものってなくて暴走してくる車のように
人がいるとかいないとか、全く気にしないで走ってくる車と同じなんです。

福島の子どもたちの尿検査がはじまりました。
9人中7人の子どもから放射能が検出されたそうです。

政府が言うように少量で人体に影響がないのなら
ここのところテレビなどで話題になっている新しい無菌性の髄膜炎
そしてそれ以外の若い人の突然の心臓発作
そういう病気でなくなるニュースが増えるわけがないと思いませんか

311以前にはなかった新しい病気が話題になっていると思います。
鼻血が止まらない、薬を塗っても治らない蕁麻疹
少しずつ、少しずつ、時間が経つにつれて増えてきています。

周りにそんな人いないと思われるのであれば
ネットで検索してみてください。
鼻血や皮膚疾患、咳が止まらない、口内炎が治らない
普段から起こりそうな病気が増えています。
人間の身体が放射能を取りこんだり浴びたときになるのは
急性の白血病やがんだけではないんです。
甲状腺がんだけではないんです。

どうか食べ物や色んなものが
みなさんが福島でないから、東北でないから、大丈夫
そう思っているのは間違っているんです。
自分の健康のこと、家族の健康のこと、そういうことを考えるのであれば
今の報道で行われているような
少量の放射線なら大丈夫、多少の放射線でも薄れめば大丈夫
だから魚は大丈夫、そういう報道を信じないでください。

どこがおかしいのか考えて自分の身体を守ることを考えてください。
それは今は東日本が中心で起きていることですがもしも大きな地震があって
伊方原発で福島と同じような事故が起きた時
広島でも起きることなんです。

放射能は目に見えません。においもなく味もしません。
それも大量に被曝した時わかることもありますが
少しずつ少しずつ身体のなかにたまっていき
発症したときはもう手遅れになってしまうんです。

地震のたびに原発の心配をする、食事のたびに汚染の心配をする
そういう生活を死ぬまでずっと
死んだ後も自分たちの子どもや孫、新しく生まれてくる人たちに
そういう心配を続けさせるのはおかしいと思います。

そういう心配をさせないようにするにはどうすればいいか
今の大人たちが考えるべきだと思います。