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第100回広島2人デモ 6月27日報告

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みなさま

第100回広島2人デモの報告です。

今回の参加者は5人
哲野、網野、じゃけえさん、久しぶりのSさん、よく伊方デモに参加してくれる一ノ瀬さんでした。

今回のチラシのテーマはある意味昨年から手ぐすね引いて待っていた、人口統計調査でした。
哲野「人口統計調査がでたとニュースにあった。これでいこう。…でもおかしい。」
網野「なにが?」
哲野「早すぎる。」
網野「なにが?」
哲野「総務省の人口動態調査が。」

結論からいって、100回目の広島2人デモは散々な結果と相成りました。
持っていったチラシは30部、そのうち残ったのは20部ちょい。
しかも、チラシを取って行った人はデモ出発前に
「広島2人デモさんですか?」
「そうです。」
「チラシをください」
という若い男性、あとデモ中でチラシ常連の顔なじみの人が3人。
ということは一般の人で受け取ったのは数人、ということになります。

いつもスピーカーを抱えプラカードを持って先頭を歩く網野によれば、
プラカードを見た人はかなり多かった、しかもビジネスマンが振り返りながら凝視したり、
プラカードの裏表を確認しながら通り過ぎて行った。
ちなみに今回のプカラードは上のとおりです。

しかし、チラシを持っていった人は少なかった。
プラカードを見た人は多かったが、参考にチラシを持っていこうとした人は少なかった。
これは恐らく一種のトンデモ情報と受け取られた可能性があります。
また他の見方もあるかもしれません。
人口減少はすでにマスコミが高齢化社会到来で一般に伝え、何も目新しい事ではなかったこと、
また、出生は総務省発表では若干(995人)増えている、という報道がなされていたこと
超高齢者の老衰死が増えている、はある意味当然で、インパクトがなかったこと
などが挙げられると思います。

今一番の問題はフクシマ事故による放射能と健康影響の因果関係をどう一般に説明していくかです。

「美味しんぼ」の鼻血問題も低線量内部被曝の健康影響が理論的にも実体的にも理解している人からすれば
当然すぎるくらい当然の話なのですが
やはり客観的データの裏付けがない、その割にはインパクトが大きい
この点が反論の大合唱で、これは捨て置けない問題として叩かれましたが
逆にその影響の大きさをうかがわせる事件でした。

どちらにせよ、100mSv以下では健康に影響がない、確率的影響でがん、白血病以外の疾病が生ずることはない、
福島からの放射能の影響で鼻血がでるなどということは、ありえない
科学的根拠がないという攻撃の前には小学館も沈黙せざるを得なかったというべきでしょう。

たしかに低線量内部被曝の影響は、わかりやすい形では出てきません。
しかし、チェルノブイリ事故の影響に関する報告を読めば、
明らかに5年10年の歳月が経てば、明白な因果関係を認めざるを得ないのも実際です。

明白な因果関係のなかで、これもわかりやすい形で出てくるのが死亡の増加と出生の減少です。
今回そのことを裏付けてみようとしたわけですが、
事故後3年程度でははっきりした疫学的証拠を見出すのは難しかったかもしれません。

しかしはっきりした疫学的証拠が出て来てから対処したのでは遅すぎることもまた事実であり
これはまさにウクライナ政府やベラルーシ政府の二の舞を防ぐことになります。

チラシの中でも時期尚早ですがと断わりを入れているのが、またインパクトを弱める結果となったかもしれません。

しかしながらフクシマ事故後3年にして注目すべき傾向が現れていることもまた事実です。

それが老衰死の激増なのですが、これも放射線被曝が人工的な老化の促進(非特異老化)であることを
しっかり分かった人にはインパクトのある情報ですが、放射線の影響は若年者に現れる、
60歳以上は放射線感受性が低いので低線量被曝の影響は表れないという俗説を
信じている人たちにはなかなかインパクトの薄い情報なのかもしれません。

とりあえず今回は散々な結果となりました。

集合場所に到着して待っていると、警備の警察の方が来ました。
すぐにじゃけえさんが現れて、今日は3人で出発かな、と思っていると
ひょいと久しぶりの顔が交差点の向こうから顔がのぞきました。
よくみるとSさんです。
近づいて「いよっ!お久しぶり」
Sさん「今日、一緒に歩いていいですか?」
背の高いSさんは、これも背の高い網野と並んでプラカードを持って歩いてもらう事にしました。

準備をしていると一ノ瀬さんが現れます。
一ノ瀬さんと哲野がチラシ撒きに回り、じゃけえさんのスピーチの5人で出発することになりました。

▼第100回チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20140627.pdf

音楽が鳴ってスタートです。

じゃけえ「通行中の皆様、商店街の皆様、毎度お騒がせしております。
   毎週金曜日恒例の広島2人デモです。
   みなさんに知っていただきたい情報をスピーチしながら歩いております。
   少しでも耳を傾けていただければ幸いです。

   毎回チラシを作成し、お配りしております。
   是非お手にとってご覧下さい。
   チラシの内容はwebでもご覧いただけます。
   広島2人デモで検索してみてください。

   本日で100回目になりました。

   日本の人口を見て、フクシマ放射能危機について考えたチラシになっております。
   福島原発事故前から日本は超高齢社会になり出生数と死亡数は逆転し
   出生数は下がり、死亡数は上がりつづけています。

   2011年東日本大震災で多くの方がなくなりました。(約2万人の不慮の死亡=警察庁統計 行方不明者含む)

   にもかかわらず、2012年にさらに死亡数が増えました。
   (確かに総務省の住民基本台帳に基づく人口動態及び世帯数では、死亡は574人減少しています。
    しかし「厚労省の平成25年人口動態統計月報年計の概況」=各地の保健所からの報告をベースに集計しています=
   では、2012年も2896人死亡が増えています。これは総務省自治行政局住民制度課も認める通り
   総務省の統計は各地の住民基本台帳の報告をそのまま集計したものであり、
   このレベルの増減となると、もう一自信が持てないようです。
   従って私たちは厚労省のデータを基本に2012年もさらに死亡数が増えたと考えています。)

   大きな特徴は超高齢者の死亡数が増加し続けています。
   2010年は75歳以上の階級に限って言えば、死亡数は前年より多く約4万人以上死亡が増加した異常な年でしたが
   2011年はそれよりさらに約4万4000人死亡が増加しました。
   これは震災による不慮の事故死が増えたからという理由で説明がつくかもしれませんが 
   2012年は2011年よりさらに2万5000人以上、この階級の死亡が増加しています。
   これはいったい、どうしたわけでしょうか?

   超高齢社会に伴う現象ばかりとはいえないと思います。
  
   今の日本では放射能の影響はがん以外考えられないとしていますが
   チェルノブイリの報告ではがんの他にも全身の他にも様々な疾患が報告されています。
   その中に放射能の影響に、非特異老化と言う症状があります。

   高齢者の方が放射能によって老化が進み、
   結果として超高齢者に死亡の増加がまず現れている、という考察をしています。」

次にマイクが哲野に渡ります。

哲野「今日のテーマは日本の人口と人口動態です。
   一昨日総務省が住民基本台帳に基づく人口及び人口動態調査を公表しました。
   例年からすると2か月前倒しなのでえらい早いなぁと思っていたら
   どうも調査の基準の月日を変えたようです。

   人口は毎年『3月31日現在をとっていました』が
   今年から毎年1月1日に変更、また人口動態については
   4月から翌年の3月の12か月間から毎年1月から12月の12か月間、に調査期間を変えました。

   その調査によると人口は1億2640万人、社会変動を入れた人口は約24万人減少しています。
   2012年は26万人くらいの人口減でした。
   福島原発事故の起こった2011年は約13万人くらいの減少でした。

   ですから人口は急減しているといっていいと思います。
   一般には日本は超高齢社会に入り出生と死亡が逆転して人口減少時代に入った、
   このことが大きな原因であると説明されているし実際にその要素は大きいと思います。

   しかし福島原発事故以降、あまりにも人口の減り方が大きい。
   それまで減ったといっても毎年数万人レベル。
   東日本大震災で行方不明も含めた不慮の死は約2万人
   それを入れても約13万人の減少だったのです。

   ところが2012年、2013年、10万人台の人口減少が一気に20万人台になります。

   超高齢社会の定義は人口の21%が65歳以上の人口構成社会です。
   しかしこの要素だけとは言い切れないとみています。

   美味しんぼという漫画で放射能のせいで鼻字が出たという話を扱いました。
   大人げないと思うのですが政府や様々なところから
   放射能との因果関係はないと袋叩きに遭いました。

   ところがこれは非常におかしな話。

   世界で最も権威あるとされているのはICRP国際放射線防護委員会ですが
   このリスクモデルに従っても、100mSv以下では人体に影響があるという科学的証拠はない
   とこういっています。
   言い換えれば、その影響はわからないと言っている。

   だから美味しんぼが鼻血と放射線と因果関係があるといっても科学的根拠がないように
   放射線被曝と鼻血との因果関係がないという科学的証拠もないのです。

   しかし実際にはチェルノブイリ事故の影響をみると明らかに
   放射線と健康影響とのあいだに相関関係がある。
   これはどんなに政府や権威機関が否定しようが、
   様々な研究が出ていますし、数字が出ていますから、もう否定のしようがありません。

   翻って日本の福島原発事故、放出される放射能による健康への影響
   これはなかなか因果関係の特定が難しい
   しかし特定が難しいなかでも死亡数と出生数は比較的わかりやすい因果関係があります。
   こうした観点から見ると福島地方だけではなく、日本全国レベルでフクシマからの放射能の影響は
   事故後わずか3年で、すでに影響が出始めている、特に放射線弱者である75歳以上の超高齢者に
   顕著な影響が出始めていると、みることが出来ると思いま。す。
   それでは超高齢者では何が死亡原因になっているのか
   それは老衰死です。

   2010年死因の第5位が老衰死で4万5342人が亡くなっています。

   2011年、東日本大震災の時でしたが、老衰死は第6位に下がってはいますが
   よく見ると5万2242人と増加しています。
   ところが2012年に再び第5位に戻り、6万0669人とさらに増加してす。
   2013年はこの数字が6万9684人と、7万人台に近づいています。

   私の予想ですが、来年は7万人台の数字になるでしょう。
   申し上げたようにフクシマからの放射能は全国レベルで
   まず超高齢者を襲い、死亡を増加させています。
   そしてその死因は老衰死の増加という現象で現れている。
 
   それでは、老衰死とはなにか?
   加齢による老化に伴って固体を形成する細胞、
   また、その細胞で構成される組織や器官の能力が低下し、
   生命維持が出来なくなる状態と定義することができます。
   すなわち、フクシマからの放射能がすでに個体維持の難しくなっている超高齢者に対して
   最後の一突きになったのではないか、と説明することが出来るのではと思います。
   繰り返しましが、これは何も福島地方だけに特異的に表れた現象ではありません
   全国レベルで現れている現象です。」

次にマイクが再びじゃけえさんに渡り、じゃけえさんは最初のスピーチを繰り返しました。
最後に網野に渡りました。
網野は放射線被曝問題、原発問題、から私たちを護ってくれる最後の砦は何か、すなわち
日本国憲法の問題に触れて次のようにスピーチしました。

網野「私たちは最近の人口動態、人口の急減は
    放射能の影響が加速しているという疑いを持っております。
    放射能の健康影響のひとつに非特異老化という現象があります。
    被曝による老化現象は、私たちが経験的に広島で知っていることです。
    代表的には生きる力を奪っていく病気として原爆ぶらぶら病が挙げられます。
    また、セミパラチンスク(現在はセメイ)を訪れて医療支援をしている広島大学の学者の中にも
    セミパラチンスクの住民の中に原爆ぶらぶら病とそっくりの症状をみせている人たちが多い、
    と指摘されています。
    放射能の影響に老化現象?嘘でしょ?と思いたくなるんですが事実です。
 
    内部被曝の影響であることが明らかにされつつあります。

    憲法の解釈改憲問題で騒がれておりますがみなさんは憲法をご存知でしょうか?
    小学校で憲法を勉強しますが、先生の中には間違って伝える人もいます。

    日本国憲法では、国とは私たち国民ことを差します。
    ですから私たちは実は日本という国の主人公です。会社に例えればオーナーです。
    経営のために優秀なスタッフが要ります。
    そのため「こういう約束を守って仕事をしてください」と契約書を結ばせます。
    この約束、契約書が憲法です。

    憲法は私たちが守るものではなく、政府などに守らせる約束なわけです。
    当然政府などは約束を破ろうとします。
    人間というのは欲深いです。
    金と権限があれば自分の自由にしたいと思うのは当たり前です。

    約束を破らないよう、オーナーは、監督権限を行使して
    なにやっとるんや、ちゃんと仕事しとるかと、常に目を光らせるのが、私たち国民の義務です。

    憲法の問題は大事です、原発の問題にも大きく関係します。
    私たちはあらゆることを精査して、
    間違ったことをやっとらんか、私たちのお金を勝手に使いこんどらんかと
    常に調べて目を光らせていないといけません。
    これが私たち「国民の義務」ですね。

   それを維持することで私たちは平和で安全な生活を享受することができる、
   これが私たちの「権利」です。
   この権利を守るために私たちは憲法という約束を政府に与えているわけです。

   憲法は契約書です。
   契約書を破棄しよう、あるいは変えてやろうというのは憲法違反です。
   そういうことをしようとする人を、雇うべきではありません。

   そういったことを考えながら様々なことを考えていただければと思います。」

元安橋に帰ってデモ終了。
街の反応はすでにご報告した通りです。

以上、ご報告いたします。