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第29回 広島2人デモ 2013年1月4日 報告

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◆画像説明
1.第29回チラシ表
2.第29回チラシ裏
3.プラカード1・2
4.プラカード3・4

みなさま

新年あけましておめでとうございます。
第29回広島2人デモ報告をさせていただきます。

参加者は6人!
哲野、網野、原田さん、大歳さん、Kさん、
そして、島根県からこの2人デモのために参加しにきてくださった
廃炉マトリョーシカさん

1月4日は朝から市内でも小雪が舞う寒さでした。

現地に行くとちょうど大歳さん、次いで原田さんが登場。
その次にKさん、マトリョーシカさん。

近づいてきた男の人(お兄さんとおじさんの中間くらいの感じの人)
「あの~2人デモさんですか?」
大歳「はいそうですけど」
男の人「参加しに来たんですけど」
哲野「ありがとうございます。どちらからおいでですか?」
男の人「島根から来ました。」
哲野「はぁ!このためにわざわざ?!」
男の人「ええ。今までも来たかったんですけど金曜日の夕方じゃあ動けないんですよね。
     でも今日は出て来れました。」
一同「ありがとうございます」
男の人は廃炉マトリョーシカさんと名乗りました。

警察の方と指令書確認も済ませチラシを渡します。
網野「今年もよろしくお願いいたします。」
警察「寒いですね!いつも通り安全に気を付けてまいりましょう」
網野「はい。それにしても・・・
    だんだん明るくなってきましたね。」

こうやって毎週歩いていると、陽の落ちる微妙な移り変わりがよくわかります。
先週先々週は真っ暗でした。今日の空は雲も晴れ、綺麗な紺色です。

しばらくすると音楽が鳴りました。

スタートです。

本日のチラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130104.pdf

本日のプラカード
1-2
3-4

最初は大歳さんのスピーチから始まりました。

大歳「みなさま、新年あけましておめでとうございます。
   新年早々お騒がせして申し訳ございません。
   毎週恒例、広島2人デモです・・・」   

以下スピーチ文を転載します
====

自民公明原発戦犯政権が復活し、第二次安倍内閣が発足いたしました。16日の選挙で脱原発政党に一票を投じたという方はガックリしておられると思 います。また、「どうせ世の中こんなもん」と感じている方も多いと思います。しかし落胆している場合ではありません。その必要もありません。テレ ビでは報じられていませんが、この度の選挙では、不可解な投票時間の切り上げが大規模に行われました。東北を中心に全国の投票所の約30%の 16000箇所の投票所で投票時間の切り上げが行われ、福島県ではすべての投票所が一時間から最大4時間投票時間が短縮されました。次に多いのは 群馬の99%です。これは異常な事態です。おそらく無党派層と呼ばれる若い層が投票時間の終盤に多く駆け込み投票するので、これをシャットアウト するためにこうしたことが行われたと考えるのが自然です。他にも、多くの投票所で、今までになく有権者が集まっていたという情報がネット上で駆け 巡っていたにもかかわらず、夕方前の時点で投票率が低いというニュースが全国的に報じられました。大変不思議な現象です。選挙管理委員会に一体何 があったのでしょう?

 私も広島の某投票所で、朝の8時から昼の15時ぐらいまでどのような人たちが投票しに来るのかを観察していました。目立ったのが、50代、60 代という投票率の高いと言われる層に加えて、小さい子供さん連れの夫婦の有権者の方が多かったということです。自宅に帰って投票率が低いという ニュースを聞いた時にはびっくりしました。「さすがにそれはないな」と思いました。
これ以外にも不思議な点がいろいろあります。例えば広島6区の亀井静香氏は小選挙区で9万票を超す得票して当選しましたが、比例区では未来の党は 2万票しか入っていません。小選挙区で亀井氏の名前を書いていて、比例区でみんなの党とか維新の会と書く方が7万人近くいるのは不可解です。考え 方は人それぞれなので、そういう方も当然いらっしゃるとは思います。しかし7万人近くの人がそんな投票の仕方をするでしょうか?私は選挙管理委員 会が発表する開票結果を分析しましたが、この謎の7万票の内訳は維新の会と民主党がそれぞれ3万票近く、みんなの党に約1万票が流れたと見て取れ ました。しかし政策的にそう反する維新の会とみんなの党4万票が流れ、国民に完全に嫌われてしまった民主党に3万票近く流れるというのはどうも考 えにくいことです。本当に7万人もの有権者の方々がそのような投票を行うでしょうか?なお衆議院選に使用された集計システムを納めているのはムサ シという会社1社です。

 まだ他にもいろいろありますが、今日はこれぐらいにしておきます。いずれ確定的なことが次々に出てくるでしょう。テレビでは一切タブー視される でしょうからネット環境をお持ちの方は、チェックされてみるとよろしいかと存じます。
 
さて自民公明原発戦犯政権が復活したために、我々広島に住む国民にとって大きな脅威となる、四国伊方原発、島根原発三号機の再稼働、そして上関原 発の新規建設がまたわからなくなってきました。安倍首相は早くも原発の新規建設を口にしています。大いに警戒しましょう。私が強調したいのは、県 外のことだから自分には関係ないと考えることは危険ということです。放射能の拡散に県堺はありません。また我々が口にする美味しい瀬戸内の魚たち は海流に乗って広く回遊を繰り返しています。伊方でもし事故が起これば広島産の牡蠣も食べられなくなります。週末は子供や孫を連れて釣りに行った としても、釣れた魚が汚染されてしまっているというのはどうでしょう。いやではありませんか?電気が足りているのが分かっている、火力発電が高コ ストなのはわざわざ高いレートで購入しているからだと分かっていて、危険な原発に火を灯すメリットが私たちにあるでしょうか?原発というのは金持 ちたちを儲けさせるという虚構のような装置です。それは大飯原発がなぜ再稼働したかを見れば明白です。

海の汚染だけではありません。島根原発で事故が起これば、風の方向からいって中国山地が汚染されます。太田川水系と江の川水系という私たちの飲水 が汚染されます。金持ちたちを儲けさせるためにこんなことになるのは御免被りたいところです。ふざけた話です。

世界一高いと言われる電気料金支払わされてなんという仕打ちでしょう。事故が起きたという過程でお話させてもらっていますが、事故が無くても原発 は放射能を出しますし、使用済み核燃料は時限爆弾みたいなものです。地震がきて冷却機能を失った時のことを想像するのは心臓に悪いものです。

早く何とかして平穏な暮らしを取り戻しましょう。イカサマしない国家を私たちで作り上げましょう。私からは以上です。

===

街は寒さもあって買い物客はほぼ引いており、すでに新年会ムードでした。

プラカードの注目はある程度ありました。

次にマトリョーシカさんにマイクが渡ります。

「みなさん、福島原発事故が発生してからもうすぐ2年経ちます。
 でも福島原発事故は終わっていません。
 放射能で日本全国が汚染しています。
 セシウム137が1000分の1になるのに300年かかります。
 みなさん、原発、やめましょう。
 こんな危険な事はありません。
 原発なんかとんでもない話です。
 広島市民のみなさん、広島は原爆を受けた町です。
 繰り返しません過ちはと謳っている町です。
 もう二度と過ちを繰り返してはなりません」

おおよそ以上のような内容のスピーチでした。

次に哲野にマイクが渡ります。

哲野「新年早々、無粋な話で申し訳ありません。
    恒例の金曜日夕方広島2人デモです。
    今日は6人で歩いています。
    福島原発事故からもうすぐ2年経ちます。
    これから本格的に放射能の危険がやってきます。
    特に、食べ物に注意しましょう。
    昨年、ウクライナ政府はチェルノブイリ事故の影響で人口危機が発生し
    20年足らずの間に650万人の人命が失われたと報告しました。
    事故の直接の影響を受けた人を除けば
    ほとんどが低線量内部被曝の影響でした。
    現在もウクライナ保健省には放射線影響で225万人の人が
    健康損傷を起こしたとのことで登録されています。
    人口4800万人のウクライナで、225万人です。
    そのうち約50万人が12歳未満の子どもです。
    こうした内部被曝はほとんどが放射能汚染食品の経口摂取によるものだと報告しています
    現れた病気も、がんばかりではありません。
    心臓病、呼吸器系疾患、内分泌系疾患、生殖器系疾患・・・・
    放射能の影響は細胞に対する攻撃ですから様々な病気が現れて当然です
    とにかく、食べ物に注意しましょう
    政府の放射能汚染食品規制はあってなきがごとしです
    子どもに対しては少なくとも1キログラムあたりセシウム137が10ベクレル以下に抑えるべきです
    政府の見解は低線量被曝は健康にほとんど影響がないというものですから
    本当にこうした食品規制に本気ではありません
    また、原発推進の安倍内閣も成立しました。
    こうなれば自分で自分を責任をもって守る以外にはありません
    みなさん、たべものに注意しましょう」

哲野のスピーチを聞いていて、網野も1点、喋りたいことがあり
マイクを渡してもらいました。

網野「みなさん、新年早々お騒がせしてすみません。
    1点、気になることがありますのでお伝えしておきたいと思います。
    大手スーパーに、新潟産のお酒が安値でやけに出回っています。
    新年会等でお酒を呑まれることもあるでしょう。
    ご注意ください。
    福島放射能事故のあと、拡散した放射能が、山を越えて新潟あたりに拡散しています
    また、山側の土壌が汚染されたことから、水の汚染もされているようです
    お酒は、お米から作られますが、心配です。
    検査されているのかどうか、全くわかりません。
    どこにも表示もありません。
    お店に聞いてもわかりません。
    昨年の4月から新基準の食品汚染規制値1kgあたり100ベクレルになっていますが
    お米は経過措置で2012年9月までは旧基準、500ベクレル基準で流通しています。
    お米や米製品はとんでもない汚染でも、昨年の9月までに市場出荷された商品は
    基準値内として流通しているのです。
    大豆も同様です。
    経過措置では2012年12月末まで旧基準500ベクレルです。
    ともかく、政府の規制は、罰則もなければ、強制がなくシステムも充実しておりません。
    気を付けてください、というしかない状態です。
    新年会ではお酒を呑みすぎないようにしてください。」

とスピーチしました。
とうとうこれで、終わって歩きとおしてしまい、原田さんのスピーチの出番がありませんでした。

デモが終わって、警察にお礼をいい
(あんまり寒いので早々に帰って行かれました、お疲れ様でした)
恒例の立ち話になりました。

哲野「今日の反応はどうでしたか?」
Kさん「反応はよくなかった。特に往路はチラシを8枚しか配れなかった。」
哲野「そうでしょう、僕もそう思った。
    反応が薄かったなぁ。」
原田・網野「そんなことなかったと思う。プラカードはよく見てた」
Kさん「うん、それは復路はそうだったと思う。
    チラシもよく捌けたし、確かにプラカードもよく見ていたと思う」
哲野「それってどういうことだろうか?」
Kさん「やっぱり話題かしら?食べ物の話になってから、チラシをよく受け取るようになった」
大歳「チラシを差し向けた年配の方に『これはどういう組織だね?』と訝しげに質問されたので
    『組織ではありません。原発が嫌いなひとが集まってるだけです』と答えましたよ」
哲野「そういえば、ヤンキーみたいな男の子たちが声を『頑張ってください!』と声をかけてたね」
網野「私のスピーチ中ですよね。一瞬、からかい半分だと思った。『ありがとうございます!』とマイクで答えましたけど」
哲野「いや、あれはからかいじゃなかった。僕はじっとみてたから。」

それぞれ6人がバラバラに情報交換と話を始めてしまい
ここに書ききれません・・・

原田さん
「この寒い中でいつまで立ち話で続けるんでしょうかねえ、私たち」の一言で
我に返り、解散と相成りました。

哲野「今日、歩いて今もこうしてこの繁華街を歩いている人たちが
    そうだ、原発は無くさなきゃいけないと
    みんなが立ち上がらないとなかなか・・・・原発はなくならないね。
    市民説得を来週もやりますか。」
網野「来週は1月11日、ワンワンワンなんですよね。
    ちなみに、2月22日も金曜で、ニャンニャンニャンの日です。
    1月11日は30回目でもあるし、何か特別なものを考えます。」
マトリョーシカ
   「金曜日だと僕は来れないなぁ。今までも何回も来たいと思ってたんだけど。」
原田「1月12日の土曜日は伊方原発反対デモをしますよ。
    15時からです。良かったらどうぞ」
マトリョーシカ
   「土曜日だったら来れるかもしれないなぁ。」
哲野「中国山地超えてくるんでしょう?大変ですよ。雪道の中を・・・」
マトリョーシカ
   「でもやっぱり、声をあげないと・・・」

以上ご報告いたします。