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第30回広島2人デモ 1月11日報告

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◆画像説明
1.本日6時の出発地点、元安橋の夕暮れ
2.第30回チラシ表
3.第30回チラシ裏
4.プラカード1・2
5.プラカード3・4

第30回のチラシ
▼A3版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130111.pdf
▼A4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130111_A4.pdf

みなさま

毎度お騒がせしております。
第30回広島2人デモの報告です。

今日の参加はなんと7人。
哲野、網野、大歳さん、Kさん、Kさんの娘さん、じゃけえさん、シュウトさんでした。

シュウトさんもじゃけえさんも2回目の参加です、ありがとうございます。

チラシですが、告知と少し変更がありましたので
宜しければ再度ご覧ください。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130111.pdf

集合場所に行って待っていました。
12月は本当に真っ暗でした。
だんだん陽が長くなっているのがわかります。先週よりまたちょっと明るくなっています。

△出発直前の空です。
元安橋の欄干が真中です。向こうに見えるのは平和公園のレストハウスです。
被爆建物で、現在は売店・観光案内所として使われています。

まず現れたのが大歳さん。
哲野と放射能安全神話、ABCC=放射線影響研究所の寿命調査(LSS)についてなにやらしきりに議論しています。

ちょうどそこへ、警察の方が登場。
指令書の確認をしてチラシを渡します。
警察「今日はワンワンワンでしたね」
網野「はい、1月11日ということで、いつものマスコットを犬にしました。
    実際原発事故で苦しんだのは人間ばかりじゃないです。
    今日の目玉がこれです」
といって、「核産業を支える放射能安全神話」のチャートを案内しておきました。

次に現れたのがじゃけえさん。
網野「来てくださってありがとうございます。お身体はもう大丈夫ですか?」
実はじゃけえさん、前回体調を悪くされていたのです。
じゃけえさん「あ、はい、もう大丈夫です。あの・・・こちらの方は?」
網野「警察の方です。」
じゃけえさん「前の方と違うんですね。」
網野「警察の方ってシフトがありますから。交代で来てくださってるんですよ。」

そんなことを言っているうちに音楽が鳴ってしまいました。

出発です。

今回のプラカードです。
△画像をご覧ください。

大歳さんのスピーチから始まりました。

大歳「お騒がせします。毎週金曜日恒例、広島2人デモを始めたいとおもいます・・・」

以下スピーチ全文
===

 自民安倍政権が発足し原子力規制委員会および各電力会社のトップ連中は急に原発の再稼働に色めき立ちました。どうも懲りない人たちです。我々広 島に住む人間とっての脅威は四国伊方原発、島根原発3号機の再稼働と山口上関原発の新規建設になります。安倍晋三氏は以前より上関原発の建設を強 く望んでいましたが、とりあえず今は様子見になっています。しかしこれはいつまで続くはわかりません。警戒いたしましょう。政治家が国民の言うこ とを聞くのは選挙中だけなのです。あとはどんどんなし崩しにしていこうとするでしょう。

 最近、産経新聞などの原発を推進するメディアで流される原発再稼働するための詭弁にはこんなものがあります。いわく「核オプションのアピールと して原発は必要である」という意見です。これはどういう意味かというと、原発を維持していくことは、他国に対してやろうと思えば核開発できる、核 武装できるのだということを暗にアピールできるという意味です。抑止力として意味があると言いたいのです。

 もしこんなことを中東、アフリカなどの親米でない国の指導者が言おうものなら、最低でも経済制裁、最悪は暗殺されるでしょう。米国も詭弁である ことが分かっているから放置するのです。なぜこれが詭弁であるかというと、日本の核産業つまり原子力マフィアたちはこのまま原発の再稼働がうまく 進まずにいくことも考慮して、ますます原発の輸出を進めていこうと計画しているからです。「核オプションのアピールとして原発は必要である」とい う意見と、原発の輸出は明らかに矛盾があります。相手の国にも「核オプションのアピール」が可能となってくるからです。本音は金儲けしたいだけで すから、こんな子供騙しには騙されないようにしましょう。

 なぜこんな子供騙しな意見を持ち出さないといけないかというと電力不足の嘘や、火力はコスト高だからこれに依存すると電気料金が高騰するという 嘘が、どんどん国民にバレてきているからなのです。苦し紛れにいっているだけです。

 また自民党の圧倒的勝利だと言っても、東北、関東を中心に不正疑惑が次々浮かび上がってきています。今のところ、投票所の投票時間の強制的短縮 を除いては、状況証拠ばかりなので不正選挙だったかどうか決定的なものはありません。それらはこれから分かってくるので、どうか気になる方はネッ トなどでご確認ください。限りなくインチキ臭い政権与党には警戒いたしましょう。

===

哲野がスピーチ中寄ってきて、「おい、プラカードよく見てくれてるぞ。」

そういえば町の雰囲気が柔らかいです。
というか見てくれています。
プラカードのどこを見てくれているのでしょうか・・・

しばらく行くと、Kさん親子が駆けつけてきてくださいました。
これで6人です。
娘さんがプラカードをもって、Kさんがチラシ撒きに回ってくれました。

網野は左に娘さん、右にじゃけえさんの両手に華の状態で3人先頭で歩きます。

次に哲野にマイクが渡ります。

哲野「毎度毎週お騒がせします。
    金曜日恒例夕方の広島2人デモです。
    今日は6人で歩いています・・・」

大歳さん「哲野さん、7人!7人です!」

ふとみると、シュウトさんがいつの間にか、参加してくださっていました。

哲野「今日は7人で歩いています。」

哲野は
1.マスコミが福島事故や放射能のことをめっきり報道しなくなったこと、
2.でも福島事故は現在も続き、危険な状態にあることは変わりないこと、
3.これから本格的なフクシマ放射能危機がやってくること、
4.食品汚染の内部被曝で危機が深刻化すること
5.厚生労働省の汚染食品新基準は抜け穴だらけであること
6.原発安全神話に変わって放射能安全神話が流し続けられていること
7.放射能安全神話の唯一の根拠は広島・長崎の被爆者寿命調査(LSS)であること
8.LSSは外部被曝には当てはまるデータだが、内部被曝には全く当てはまらないデータであること
9.特に、LSSでは内部被曝評価システムを持たない、ガンマ線と中性子線の影響を評価していること
10.逆にβ線やα線については、全く評価していないこと
11.また、膨大な数のデータではあるが、1945年8月の原爆投下から、1949年12月末までに放射線障害で死亡した被爆者のデータは一切除 かれていること
12.以上の点からLSSは内部被曝評価としては信頼がおけないデータであること
13.このLSSを根拠にしたリスクモデルや基準で被曝被害の説明や予測が行われていること
をスピーチしました。

次にマイクがじゃけえさんに渡ります。

じゃけえさん
 「広島2人デモです。今日は7人で歩いています。
  今日で30回目のデモになります。
  福島事故は終わっていません。
  私は原発の不条理を改善してほしいと思います。
  福島原発の現場作業員の待遇が悪くなっています。
  福島の事故を必死で抑えている現場の作業員や東電の社員が頑張ってくれているから私たちがこうやって暮らしています。

【参考記事】
 http://lucian.uchicago.edu/blogs/atomicage/2012/12/19/minasan-ni-onegai-ga-arimasu/
 http://lucian.uchicago.edu/blogs/atomicage/2012/12/20/tepco-shain-kirisute/

  こうした作業員の人たちの待遇が悪化するのは不条理です。
  福島には、逃げたくても逃げられない、子どもを抱えたお母さん方がいます。
  しかし、逃げたくても経済的な問題や、周りから圧力がかかって
  避難したいとも口に出せない、という人がたくさんいます。
  こういう不条理をなんとかしたいと思います。
  みなさん、もう少し原発のこと、考えてほしいと思います。
  本当の事を知ろうと思えばインターネットで調べればわかります。
  新聞やテレビは本当のことを伝えてくれません。
  原発に反対して歩いているのは私たちだけではありません。
  いまも全国で色々な人たちが原発に反対してデモをしています。
  みなさんは、原発に賛成ですか?反対ですか?
  反対の方はいろんな形で意思表示してください。
  デモに参加して意思表示しましょう。」

じゃけえさんのスピーチが終わっていったん哲野にマイクが渡りましたが
すぐに久しぶりに、Kさんにマイクが渡りました。

Kさん「福島県郡山市の小中学生14人の子どもたちが、
    『年1ミリシーベルト以下の、放射能から安全な場所で教育を』と訴えて
    裁判を起こしています。
    その子どもたちが今日、首相官邸前でデモを行いました。
    マスコミは一切、このことを報道しません。
    こんな小さな子どもたちが放射能を心配して裁判まで起こしデモをしているのです。
    申し訳ないと思います。

参考資料
http://maarenca.exblog.jp/17111290/

    みなさんは小中学校のころ、どんな事を考えていましたか?
    少なくとも、放射能で自分や家族がかんや色々な病気にかかるんじゃないか、
    そんな心配はしていなかったと思います。

    フクシマ事故や放射能の影響で今の子どもたちは
    放射能を心配し、怯えて暮して行かなければなりません。

    1月21日にこの裁判に関して、仙台高裁で二審第3回目の口頭弁論が行われます。
    2012年4月26日に発表された第2回甲状腺検査の結果は、13市町村3万8000人の子どもたち
    35%に、甲状腺に嚢胞が発見されました。
    そして福島市の4万2000人の子どもたちのうち、43%に嚢胞が見つかりました。

    福島現地ではどんどん事態が悪化しています。
    子どもたちが放射能の心配をし、怯え、不安に思いながら暮らしている、
    そんな社会はなんとかしなければなりません。
    みなさんももう少し、関心を持っていただければありがたいのですが・・・
    他人事ではありません。
    日本の全ての子どもたちの問題です。」

この時、ちょうど本通り電停の信号待ちだったのですが
多くの人が耳を傾け、プラカードを見ていました。
中には、チラシを取りに来た人もいました。

次にシュウトさんにマイクが渡り、大歳さん同様、自民党原発推進政権誕生への警戒をスピーチしました。

最後に、どうしても言いたいことがあって網野にマイクを渡してもらいました。

網野「今日は1月11日、ワンワンワンの日です。
    (誰も、プラカードですら目玉にしている、このことを言及しませんでした)
    みなさん、覚えていますでしょうか?
    原発事故で被害をうけ、苦しんだのは人間だけではありません。
    人間以外の命、人間との共存でないと生きていけない動物たち
    多くの命が犠牲になりました。
    (井上ひさしのドン松五郎の生活ではありませんが、「人間が幸せでない間は、犬にも幸せはやってこない」)
    アニマルプラネットで見た番組を思い出しました。
    原発事故で避難時、置きざりにされた犬が、繋がれたまま白骨化した映像です。
    他にも馬、牛、ダチョウ、猫・・あらゆる動物が犠牲になりました。
    私たちは多くの命に支えられないと生きていけない存在です。
    その支えてくれる多くの命を犠牲にしてまで原発を使い続ける価値はあるのでしょうか
    何十万という多くの人間が避難しなければならないものが
    経済、エネルギーと呼べるでしょうか。
    これは経済でもエネルギーでもありません。
    私たちの生存にかかわる大問題なのです。
    みなさん、もう少し、原発のこと、考えてください。
    お騒がせしました、ありがとうございました」

ちょうど、元安橋に帰ったところでスピーチも終わり、デモ終了。
警察にお礼を言ってお別れしました。

そして恒例の(40分も・・・)立ち話。

哲野「今日の反応、どうでしたか?」
Kさん「プラカードをよく見てくれてた。」
哲野「プラカードの何が注意をひいたんだろうか?」
Kさん「これですね」

と差したのが「原発問題は私たちの生存権問題」のプラカードでした。

Kさん「それと、チラシを取りに来てくれる人が多かった。嬉しかった」
大歳「僕もです。プラカードを見ていたおじさんに差し向けたら取ってくれた。」
哲野「僕は一枚も・・・」
網野「哲野は頭が高いから。取りにくればやらんでもない、という態度だもん、もうちょっと低姿勢でいこうよ」

あとは低線量内部被曝で発生している様々な病気の話や
これから注意しなければならないことや
いつものように様々な話題が飛び交いました。

大歳「来週、僕は佐藤和義(いわき市市議会議員)さんがくるんで、そっちの講演を聞きにいこうと思います。」
哲野「佐藤さんは1年半前話を聞いたことがある。まともな人ですよ。その時7~8人の人が喋ったけど、
    福島が被曝強制されている状況を一番的確につかんでいた。
    内部被曝の危険についても良くわかった人だと思う、たぶん。」
大歳「その時に他にどんな人が喋ったんですか?」
網野「内部被曝について講演するという内容だったけど、出てきたのがICRPの図表イラスト・・・あ、こりゃ駄目だと思った。」
大歳「誰ですその人は?」
網野「う~ん、名は伏せる・・・」
哲野「とにかく、その時はわかっていない人が喋ってたね、他には。」

今日の町の感じですが、人は少なかったほうだと思います。
でもよく見て、チラシを取ってくれたようです。

解散して、帰りの車の中で哲野と話しましたが
「いろんな人が、いろんな視点で、いろんな立場でスピーチするのは勉強になるね。」
という結論になりました。

事務所に帰ってから
哲野「始める前はいつも気が重いけど、終わってみたら、来週もまたやらなきゃ、と思うね。」と一言。
そう思います。

以上、30回のご報告でした。

明日は15時から、同じ集合場所、同じコースで
伊方原発再稼働反対のデモがあります。
私たちも参加します。