(原文:http://www.doug-long.com/stimson6.htm)
(スティムソン日記の註)

1945年6月18日
対日戦争会議の日



 (6月18日は、対日戦争について、大統領に現状報告と見通しについて議論をするホワイトハウス会議の日である。大統領、陸海軍参謀総長、陸海軍長官が一堂に会しての重要会議である。)

 私は、グローヴズ将軍、ハーベイ・バンディとS−1計画について短い会議をした。
そして午後3時半にホワイトハウスへ行き、大統領と陸海軍参謀総長、フォレスタル(海軍長官)、マクロイ(陸軍長官補佐官)だけが出席する重要会議に参加した。
両参謀総長と並んで出席した。両参謀総長は、対日戦争の計画について大統領にその見解を提示した。そして大統領の要請に基づいて、軍事計画とは別な政治的見解について提示した。
つまり、日本の自由思想を持っている層に、日本の将来の運命と共に語りかけるという私の考え方の基盤についてである。日本のある種の指導層と私の関係についても手短に説明した。大統領には私の見解を別な機会にじっくりお話ししようと云った。

 (6月18日会議の前の晩、スティムソンとマクロイは、日本侵攻以外の案について話し合った。
しかし18日は、スティムソンの体調が悪く、ほとんど発言しなかった。
マクロイが代わりに前日話し合ったことを会議で発言した。すなわち、天皇制維持を条件にして日本に降伏を勧告すべきである。もし降伏しなければ、原爆を使用する、という案である。)