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第13回伊方原発の再稼働を止めよう! 2月23日報告

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◆画像説明
1.第13回伊方チラシ1-4P
2.第13回伊方チラシ2-3P
3.プラカード1・2
4.プラカード3・4
5.出発前の写真・・・猫

みなさま

「第13回四国電力伊方原発の再稼働を止めよう!」 2月23日の報告をいたします。
主催の原田さんから報告が上がりました。
応援参加しましたので私からもあとで補足報告いたします。

▽まず、原田様の報告です。転載します。
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原田です。

2月23日の第13回目の 元安橋東詰めー本通りー金座街往復コース 伊方原発再稼働反対ウォークの報告です。

2月23日(土)15:00に5人でスタート。途中で加わってくださった方が1人ありました。

今回のチラシは、次をご覧ください。
 ↓
http://inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130223.pdf

先日、北朝鮮が第3回目の核実験を行いました。
この核実験で使用されたプルトニウム239は、約4㎏くらいだと推定されています。
ところが、伊方原発3号機では、ウラン235とともに
プルトニウム239を燃料として使用することになっています。
伊方原発3号機の格納容器の中には、500㎏近いプルトニウム239が存在している計算になります。
広島市から100キロの伊方原発に、北朝鮮の核実験で使用されたものの
100倍以上の量のプルトニウム239が存在しているということになります。
放射性物質による汚染の危険性という点では、原発は原爆よりもはるかに危険です。

島根から来てくださった廃炉マトリョーシカさんにもスピーチをお願いしました。
廃炉マトリョーシカさんは、島根原発事故を想定して行われた避難訓練が、
いかにナンセンスなものだったか、ということを話してくださいました。
島根原発で過酷事故が起こったら、現実的には、住民を避難させることはまず不可能、ということでしょう。

Kさんにもスピーチをお願いしました。
Kさんは、広島県の学校給食の検査が、どのようなものであるかを話してくださいました。
「子どもたちが食べた後の給食を、1週間分まとめて検査する。
これでは、たとえ放射性物質が検出されても、その食べ物はすでに子どもたちの身体に入った後です…」

岩国基地に、近々核攻撃部隊である第5空母航空団がやってくるとことも含めて、
広島は4つの「核」に包囲されることになる、ということも話しました。

「核実験」「核攻撃部隊」ととっつきにくい話で、街の人たちの反応はどうだろうか、とも思いましたが、
意外なことにチラシのはけは良く、用意した85枚はすべてなくなってしまいました。

次回は、次の土曜日3月2日(土)15:00~、同じコースで歩く予定です。

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網野です。
以下補足報告いたします。

集合場所の元安橋に行って待ってると
廃炉マトリョーシカさん、Kさんが来てくれました。

警察の方も来て時間まで待ちます。

花時計に猫がいることに気が付きます。
みんな一斉に「おいで~」「チチチ・・・(猫寄せ)」、しかし我関せずの猫。

Kさん、手をワキワキさせて「もふりたい!!」
網野「・・・わかる。」
哲野「もしかして参加者全員猫好き?」
警備の警察さん含め全員猫好きと判定。
右からにょっこり、オスも出てきました。
Kさん「・・・春だ」

猫が日向ぼっこするほど、天気もよく、風もなく、暖かな日でした。

警察「3時になりましたよ。どうぞ」
原田「では行きましょうか!」

プラカードを網野とマトリョーシカさんが持ち、
チラシ配りにKさんと哲野が回ります。

▽本日のプラカード
1-2
3-4

原田さんのスピーチがはじまります。
原田さんのスピーチは上述報告の通りです。

しばらくして哲野にマイクが渡ります。
哲野「どうしたんですか?今日は早いですね。」
原田「うーん、ちょっと調子がでない。」
哲野「ようがす。変わりましょう」
(網野:えらい昔の広島弁ですな!)

哲野「原子力規制委員会ってみなさんご存知でしょうか?
    原発の再稼働の新安全基準を決めている委員会です。
    言ってみれば、原発再稼働委員会です。
    しかし、旧安全・保安院時代と決定的な違いがあります。
    以前は『原発は過酷事故を起こさない』ことを前提に基準を作っていましたが
    原子力規制委員会は『原発は過酷事故を起こす』という国際基準を全面的に取り入れて
    『新安全基準』を今、作成中です。
    原発は過酷事故を起こす、ことを前提にしていますから
    以前に比べると相当に厳しいハードルの高い、基準になることは確実です。
    しかし、原発再稼働のための委員会であることには違いがありません。
    その新基準は1月末に骨子が専門家会合から提出され
    2月6日の第7回原子力規制委員会で了承されました。
    骨子を見ると、細かい事はすっ飛ばして
    容積の大きい加圧水型原子炉が容積の小さい沸騰水型に比べて
    圧倒的に規制がゆるい事がわかります。
    容積の小さいほうが、事故時格納容器爆発の危険が高いからです。
    次に、沸騰水型も加圧水型もベント装置をつけることが義務付けられています。
    というのは、炉内で事故が起こって圧力容器が破裂しそうになったときに
    ベント装置で放射能を大量に含んだ蒸気を外に出すと
    破壊を免れるという主旨です。
    専門家会合の議事録を読んでいますと次のようなくだりがあります。
    『破裂をして中の放射能が飛び出すリスクよりもベントで放射能を放出し
    破裂を免れるほうがリスクは1/10から1/100低くなる。
    だからベント装置は絶対に必須』
    このベント装置には一応、放射性物質を除去するフィルターがついているのですが
    もちろん、放出される蒸気には大量の放射能を含んでいます。
    こんなフィルターで放射能がとれるはずがありません。
    ですから、放射能が100がいいのか、10がいいのか、1がいいのか
    という議論をしているわけです。
    随分ふざけた話だと思います。
    そんな危険が想定できるんであれば、はじめから原発なぞやめればいいと思うのですが。
 
    この圧力容器の破壊は、容積の大きい加圧水型原子炉はよりリスクがすくないということで
    ベント装置をつけるのには、猶予期間が与えられます。
    沸騰水型は猶予期間なしです。
    次に大きな問題は、仮に過酷事故が起こった時
    事故収束のセンターとなる建物が地震や津波あるいは通信手段の途切れない設備に
    なっていること。すなわち、免震重要棟の整備です。
    さらに移動電源装置の整備であるとか、様々な条件がありますが
    こうした条件を日本全体の原発にあてはめてみると
    なんと、広島から一番近い原発、わずか100kmしか離れていない原発
    四国電力の伊方原発がほぼ、今のままで7月以降の再稼働申請が出来る見込みです。

(2月24日の朝日新聞大阪本社版がこの問題を取り上げており
 7月以降再稼働できる原発はないことが朝日新聞の調べでわかったと書いています。
 あれ?加圧水型のベント装置整備には猶予期間が与えられていることは見逃しているのかな?
 と思ってよく読むと、ちゃんと記事中に書いてありました。
 もうひとつこの特集で不思議な事は、全国の原発を見開き2Pに渡って取り上げながら
 また各原子炉の稼働年数も取り上げながら、
 肝心の沸騰水型か加圧水型かの区別をまったく書いていませんでした。
 総合して判断すると、朝日新聞は「すぐに再稼働できる原発はないからみなさん安心して
 この問題を忘れておいてください」と言いたいようです。
 いつも思うのですが、タチの悪い悪質な新聞です。
「朝日エセ紳士、毎日マヤカシ、読売ヨタモン」が昔からの新聞業界の定評ですが
 朝日のエセ紳士ぶりもここにきていっそうの磨きがかかっているようです。)

    それでは3つある原子炉のうち、どれが再稼働なのかというと
    間違いなく、一番新しい3号機でしょう。
    あとの2つは30年以上経過しており、相当ガタがきています。
    ところが、この3号機はとんでもないことにプルトニウム燃料を使ったプルサーマル炉なのです。
    プルトニウム燃料の危険はチラシに書いておきましたので、ご覧ください。
    広島市民にとっては、最悪の事態です。
    政府は法改正を重ね、また、省令や政令を乱発して
    現状をガチガチに正当化していますから、7月以降この危険極まりない伊方3号機が
    稼働することはほぼ確実と覚悟しておかねばなりません。
    これを止める手立てはいまのところありません。
    ですが、たったひとつだけ、止める手立てがあります。
    それは100万広島市民が、50万松山市民とともに、
    伊方原発再稼働を認めない、とはっきり政治意思表示をすることです。
    これが残されたたったひとつの手立てです。
    安倍さんには、100万広島市民、50万松山市民の意思に逆らって
    伊方原発の再稼働を政治判断する度胸はどうみてもありません。」

それからKさんにマイクが渡ります。

Kさん「いつもお騒がせしております。
    伊方原発の再稼働に反対して歩いています。

    みなさんに知って欲しいことがあります。
    福島で今起きていることです。
    福島県郡山市の小中学生が
    「年間1mSv以下の安全な場所で教育を受けられるように」と裁判を起こしました。
    TV・新聞などの大手メディアはこの裁判を報道しません。
    政府・東電・東電の株主である企業がスポンサーだからです。
    スポンサーに都合の悪いことは報道しないんです。
    震災以前、子どもの甲状腺異常は1%未満でした。
    しかし、2012年4月に発表された甲状腺検査の結果、
    福島の13市町村3万8千人の子どもの35%、
    そして福島市の4万2千人の43%に嚢胞が見つかっています。
    最近では甲状腺ガンが見つかった子が2人もいます。
    通常ならば子どもの甲状腺ガンは100万人に1人なのにもかかわらずです。

    手抜き除染がニュースになっていましたが、国や県が中間貯蔵施設が決まらないまま、
    ただ除染を進めた結果、汚染土壌はあちこちに野積みされたままです。
    汚染土壌をかき集めてホットスポットを作っているようなものです。

    友人は宮城に住んでいます。
    津波で家を失いました。
    その友人の住んでいる仮設住宅の近くの一般廃棄物焼却施設で、家庭ゴミに放射能で汚染された
    牧草を混ぜて燃やされたそうです。
    牧草についた放射能は燃やされることで灰にも濃縮され、気化して空気中にも放出されます。

    東北・関東の人々は、福島原発から今も放出され続けている放射能、汚染された食品・水、
    汚染物質を燃やした煙、それらで毎日ひばくし続けているんです。
    福島県鮫川村で稼働を停止していた堆肥センターを再稼働させるそうです。
    汚染された原料で作った堆肥に、放射性物質は凝縮され濃度が高まります。
    そしてその堆肥を使った畑は汚染され、汚染された農作物が作られます。
    汚染された畑で作られた作物、その作物を食べて育った家畜の肉。

    広島は福島から遠いから大丈夫。そう思ってはいませんか?
    広島市が子ども達に学校や保育園で食べさせる給食が、放射能で汚染されていないかを
    どのように検査しているかご存じですか?
    給食を作る前に食材を調べるのではなく、食べ終わった一週間分の給食をまとめて検査しているんです。
    汚染された食材が混じっていた事がわかる時には、子ども達が食べた後なんです。
    汚染された堆肥を使えば、西日本で作られた野菜であっても汚染されています。
    西日本で育てている家畜でも、エサが汚染されていれば、同じように汚染されるんです。
    自分たちが食べている野菜・肉が汚染されていないとは言い切れないんです。

    中国からの大気汚染がニュースになっていますが、北九州では毎日震災がれきが燃やされ、
    風にのってダイオキシン・アスベストそして放射能がここ広島にも届いているんです。
    事故のあった福島原発から遠く離れていても、広島も安全とは言えないんです。
    今の福島で起きている事を知ってください。
    今福島で起きている事は、原発に囲まれているここ広島でも起きるんです。
    どうか本当に原発が必要か考えてみてください。
    食事の度に放射能の心配をする。
    地震の度に原発の心配をする。
    これをこれから先もずっと死ぬまで、そして自分が死んだ後も
    ずっと子ども・孫にも続けさせるのはおかしいと思います。
    TVや新聞は本当に大切な事を言いません。
    自分で情報を探して、そして考えてみてください。
    よろしくお願いします。」

次に廃炉マトリョーシカさんにマイクが渡ります。

シカ「広島市民の皆さん。
   シカは、今日もまた島根県から中国山地を越え、訴えにやって来ました。
   島根原発の再稼働を許してはなりません。
   建設中の3号機の運転を許してはなりません。
   「ならぬものは、ならぬのです」。

   何故、広島で訴えるのか?
   3次被ばく医療機関が、ここ広島大学にあるからです。
   西日本の最終的な被ばく医療機関が、ここ広島にあるからです。
   もし、島根原発で何らかの被ばく事故があった時には、
   最終的に、ここ広島に搬送されることになるからです。
   そんなことがあってはなりません。
   「ならぬものは、ならぬのです」。

   去る1月26日。
   島根県は、避難訓練を、原発事故の避難訓練を行いました。

(原子力規制委員会の新基準は過酷事故を想定した基準ですからその一環として
原発立地地方自治体に過酷事故時の防災計画、その中心は避難計画ですが
島根県は他県に先駆けてこの防災計画を独自に策定しました。)

   本当に嗤うような訓練でした。
   訓練にもならないような避難訓練でした。
   30キロ圏を挟んで出雲市から同じ出雲市へ。
   安来市から同じ安来市へ。
   200人足らずをバスで避難させました。
   意味が解りません。
   訳が分かりません。
   44万人の避難訓練の実態がこれです。

   今、島根では、
   「何としても3号炉の稼働を阻止したい!」
   http://sayonara.daynight.jp/shimanegenpatsu/3goro/
   と裁判による闘いが始まろうとしています。
   ぜひ皆さん、御支援ならびに御協力を宜しく御願い致します。
   「ならぬものは、ならぬのです」。

   これ以上原発を稼働させ、
   放射性廃棄物を、核のゴミを、
   子供たちやこれから先の世代に押しつけてはいけないのです。
   被ばくによって〔未来〕を傷つけてはいけないのです。

   伊方原発の稼働を許してはいけません。
   上関原発の建設を許してはいけません。
   島根原発を許してはいけません。
   「皆さん一緒に声を上げてください」。」

ふと見ると、Sさんが参加してくれて、チラシまきを手伝ってくれました。
これで合計6人です。

そしてあとはずっと原田さんがスピーチして、元安橋まで帰りました。

警察にお礼言ってお別れし立ち話に。
今日の反応はどうだったんだろうか。

Kさん「パチンコ店の警備員さん、いっつも見てるので
    チラシを渡すと受け取ってくれましたよ。
    それから、金座街のオープンテラスになっているカフェのお客さんが
    プラカードを凝視しているのでチラシを持っていくと
    すぐに受け取ってくれた。」
哲野「ほら、Kさん、金座街のところでお店の中からじっとこちらを見てるよ、と教えてくれたじゃない?
    若い男女のお店の人だったけど。
    Kさんが教えてくれたんで、ぼくズカズカ入って行って『配達です』と言って渡したら
    頭を下げて受け取ってくれた。
    昨日の2人デモでもそうだったけど、本通りのお店の人たちの反応が
    明らかに違ってきてるよね。」
Kさん「伊方デモは休日の土曜日で15時からだから本通りには家族連れも多く、
    ゆっくり歩いている人が多いですよね。
   高校生や中学生くらいの子が熱心にプラカードを見てくれて、
    チラシを受け取ってくれる子も多かったです。
    自分から受け取りに来てくれた男子高校生もいて、
    すれ違った後に「原発はいらないよ」って声に出してる男の子達もいましたよ。」
哲野「そうそう、僕のところにも一人取りに来たなぁ。
    チラシ、ちょうだいよ!ってつっけんどんな言い方でびっくりしたけど、
    話をしてみると、ずーっとチラシをくれといってるのに僕が気が付かなくて
    ついつっけんどんになったんだそうだ。」
網野「ニブいねえ・・・」
哲野「そうは言うけどさ、すぐ左後ろにつかれて小さい声で言われたってわかんないよ。」
網野「気を配ってないからよ。」
哲野「・・・・・」
網野「老人であることをもう少し意識して気を配った方がいいよ。いつまでも若くないんだから」
Kさん「もともと、年配の方達が受け取ってくれる方が多いんですけど
    今年に入ってから、子ども達が受け取ってくれるようになりましたよね」

これにはみんな同感。
特に伊方のチラシはそうです。
中高生がよくチラシを受け取ります。

シカ「僕はチラシ配りが下手なんだけど、今日はチラシ配りの面白さを知ったかな?って感じですね。」

シカさんのスピーチにもありましたが、
「中国電力・島根原子力発電所3号機運転をやめさせる訴訟の会」が結成され、3号機稼働差し止め訴訟を起こす予定です。
http://sayonara.daynight.jp/shimanegenpatsu/3goro/
シカさんも原告団の一人だそうです。
また報告してもらいましょう。

他に色々話題はあるのですが
今日これにて。

以上補足報告いたします。