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第21回伊方原発再稼働を止めよう! 6月8日

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チラシが出来ました。
A4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130608_ikata_A4.pdf

A3版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130608_ikata.pdf

6月8日(土)15時~16時
平和公園元安橋東詰め出発です。
とうかさん中なので浴衣着て歩きます。
良かったら参加ください!

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▼以下主催者の原田さんの報告です。

みなさま
(Bccで失礼します。重複お許しください)

6月8日第21回目の広島 元安橋東詰めー本通りー金座街往復コース 伊方原発再稼働反対ウォークの報告です。

5月25日(土)15:00にスタート。4人で歩きました。
街はとうかさん。網野さんと哲野さんも浴衣姿でした。

今回のチラシのタイトルは、「いよいよ再稼働に向けて秒読みが開始された愛媛の四電・伊方原発」。

チラシはこちらです。ぜひご覧ください!
 ↓
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130608_ikata_A4.pdf

◆いよいよ秒読み段階に入る四国電力伊方原発再稼働
◆再稼働するのは(よりによって)一番危険な3号機(プルサーマル炉)
◆本当に危険なのは四国電力の「安全二の次文化」「コスト最優先思想」
◆安全軽視の四国電力 過去の主な事件

原子力規制委員会は、7月18日までに原発の新「規制基準」を決定します。
四国電力はただちに伊方原発の再稼働を申請し、原子力規制委員会はすんなりと伊方原発の基準適合を認めると予想されます。

四国電力が再稼働を申請するのは、伊方原発3号機であると予想されます。新「規制基準」を最も満たしているからです。
今回は、この3号機の危険性に焦点を当てました。

危険性の一つは、プルサーマル炉であること。
ウラン用につくられた炉で、ウラン・プルトニウム混合燃料(MOX燃料)を用いることが認められています。プルトニウムは、ウランに比べて40倍も熱エネルギーが大きく、溶融点が70度も低いため、それだけ制御がむずかしく、燃料溶融の危険も増します。

また別の危険性の一つは、加圧水型原子炉であること。
加圧水型原子炉のアキレス腱は、「蒸気発生器」です。
「蒸気発生器」は、原子炉内の各分裂の熱で発生した蒸気の熱を別系統の水に移して、蒸気を発生させる装置で、1基約3400本の細管(電熱管)から成っています。
熱交換の効率をよくするため、細管壁は非常に薄く、約1ミリの厚さしかありません。
厚さ約1ミリ、直径約1センチ、長さ約20メートルの細管の中を、157気圧をかけられ、300℃以上に熱せられた放射能をもつ蒸気がかけめぐります。
金属疲労が容易に起きます。実際に、1991年には関西電力美浜原発で蒸気発生器細管のギロチン破断事故が発生しましたが、このときは原子炉が緊急停止、非常用炉心冷却装置が作動して、メルトダウンに至らずに済みました。

ウォーク前夜、アメリカ・カリフォルニア州にあるサン・オノフレ原発が、蒸気発生器の異常が原因で廃炉が決定したというニュースが入ってきました。
サン・オノフレ原発の蒸気発生器のメーカーは三菱重工業、伊方原発の蒸気発生器のメーカーも三菱重工業です。

これらのことを中心に話しました。

四国電力の「安全軽視文化」については、ウォークではあまり話せませんでしたが、チラシ3・4ページを、ぜひご覧ください。
6月5日には、伊方原発3号機の燃料集合体にビニールテープが付着していたのを、四国電力が2ヶ月も報告せずにいたことで、愛媛県が厳重注意しています。
しかし、四国電力の「安全軽視文化」には、根深いものがありそうです。


☆網野さんは、伊方原発再稼働は99%確実だけれど、残り1%のチャンスがある。それは、広島市民が挙って再稼働反対の意思表示をし、政府に伊方原発再稼働を行わない政治判断をさせることだ、と訴えました。


☆哲野さんは、なぜアメリカではサン・オノフレ原発の廃炉が決定したのか? なぜドイツなどヨーロッパ諸国では脱原発の流れが確実になっているのに、日本ではそうなっていないのか? と問いかけ、
無関心であってはならない、権利の上に眠っていてはいけないということを、街の人たちに訴えていました。


☆サン・オノフレ原発廃炉決定のニュースをいち早く伝えてくださったツナさんのスピーチを、原稿のとおりに起こさせてもらいます。

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浴衣は風流ですね。風流、風、流れる。
風で流れると言えば放射能。風評被害なんて言わせません!いつもあなたのそばにいます。
さあ、少しの間嫌な気分になってください。この国に現実逃避する場所はありません。

浴衣原発!違います。伊方原発!
ここ、丁度いまあなたが歩いているここ、ここから一番近いところにある原子力発電所、地図で言うと四国の一番左上の端っこ、伊方原発という奇妙で巨大な建造物があります。その建造物の中には、大量の放射性物質があります。そこまではいいですね。

問題はここからさらに大きくなります。
伊方原発、もしも事故を起こしたらあなたはどうなりますか?

伊方原発とあなたの距離はおよそ100キロ。運命的な数字ですね。

あなたとその運命の伊方原発、点と点が放射線で結ばれて、あっという間に放射線障害の出来上がり。
あなたとあなたの子孫さんは、循環器障害、呼吸器疾患、甲状腺がん、白血病、ああもう上げたらきりがない。

原発事故が起きると、そこで何が起きるか? そこに住む人々がどうなるか?
これはかつての大惨事、チェルノブイリ原子力発電所が教えてくれます。
知りたくはないです。知りたくはない、これは、チェルノブイリ原子力発電所の事故がなければよかったのにという意味です。原子力発電所なんてなかったらいいのにという意味です。

チェルノブイリ原子力発電所から70キロ離れた街では、事故後20年以上たってもまだ住民は先ほどあげたような疾患を抱えています。90%以上の人が通院しているそうです。
ここであなたは、70キロで90%なら100キロならもう少し確率は下がるから大丈夫なんじゃないかと考えたのではないでしょうか?
それは、科学としては正しいです。しかし、1つの命を持つものとして、子を守る親として、それは正しい判断でしょうか? 1%だろうが、100%だろうが、当事者には100%なんです。命は1つしかないのですから。

伊方原発は、間もなく動き出そうとしています。
動こうが動くまいが危険なことに変わりはありませんが、動くことによって危険は増えます。そして、行き場のない核のゴミが増えます。原子力発電所の存在を許してしまうことになります。
原子力発電所の存在を許すということは、あなたと伊方原発が放射線で結ばれることを許すということです。あなたとあなたの子孫が病気で苦しむことを許すということです。

仕方ないと思わないでください。

いま多くの原子力発電所は止まっています。伊方原発も止まっています。
それを動かさせない、許さない。これが私たちが、絶対に点と点で結ばれないようにするための、最低限やらなければならないことです。

戦いましょう。
原子力発電所を動かそうとする政治家に投票しないでください。
原子力発電所を動かそうとする銀行に貯金しないでください。
原子力発電所と放射線で結ばれてたまるかと放射能汚染食品を拒否してください。
静かな抗議を始めましょう。そして、続けましょう。
殺されていい命なんてありません。現実逃避していると、帰る場所をなくします。これは生きることの問題です。

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  • お祭り気分に水を差す、無粋極まりないウォークのはずでしたが、
    けっこう多くの人たちが関心を向けているのを感じました。
    チラシは、ちょうどよく無くなりました。

    次回は、6月22日(土)、同じ場所・時間帯で歩く予定です。