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第23回伊方原発再稼働を止めよう!7月13日

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▼A3版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130713_ikata.pdf
▼A4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130713_ikata_A4.pdf

▼以下原田さんの報告▼
みなさま
(Bccで失礼します。重複お許しください。転送・転載歓迎)

7月13日(土)第23回目の広島 元安橋東詰めー本通りー金座街往復コース 伊方原発再稼働反対ウォークの報告です。
15:00にスタート。5人で歩きました。

今回のチラシのタイトルは、「四電・伊方原発、再稼働ほぼ決定 もし伊方原発で苛酷事故が起きたら広島はどうなるの?」。

チラシはこちらです。ぜひご覧ください!
 ↓
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130713_ikata_A4.pdf

◆山下伊方町長、町議会で原発依存の町づくり見直しをと発言―伊方も広島もない、私たちは運命共同体
◆広島での予測被曝線量は7日間で4mSv(実効線量)
◆伊方原発の地元愛媛県では何が起こるか
◆新基準施行、殺到する電力各社 本命は広島から最も近い伊方原発3号機
◆危険な伊方原発3号機

7月8日、原子力規制委員会の原発新「規制基準」が施行されました。
同日、電力4社が伊方原発はじめ5原発10原子炉の新基準適合審査申請を行い、12日には九電が玄海原発3・4の申請を行いました。
この中で、「本命」は、広島から一番近い伊方原発です。
原子力規制委員会は、3ヶ月程度で伊方原発の「基準適合審査」を終えると予想されます。
年内(秋ごろかもしれません)の再稼働はほぼ確実と覚悟しておく必要があります。

原子力規制委員会の「規制基準」は、決して「安全基準」ではありません。(マスコミの報道に惑わされないでください)
原子力規制委員会の規制は「原発過酷事故は起こる」ことを前提としています。

原子力規制委員会は、原発過酷事故が起こった場合のシミュレーションも行っています。
それによれば、伊方原発で福島第1原発事故程度の事故が起こった場合、伊方原発から100kmの広島市の被曝線量(実効線量)は、1週間で4mSvになります。
1時間あたりの空中線量率に直すと約40μSv/h、防護服を着ていても長くはとどまれないような放射線量の中に広島市民はそのまま投げ出されることになります。

昨年夏、四国電力管内の電力使用のピークは、526万kWでした。
一方、四国電力は原発を動かさなくても、優に750万kWを超える供給能力を持っています。(自社設備と、電源開発や住友共同火力などからの買電で。)
原発を動かさなくても、電力不足は起こりようがありません。

電力会社の資産のうち、原発関連資産は非常に大きな部分を占めています。
もし原発の廃炉が決まってしまったら、これらの資産価値は「ゼロ」になってしまい、電力会社はたちまち債務超過に陥り、倒産を余儀なくされます。
これが、電力会社が原発再稼働を切実に求めるほんとうの理由でしょう。

さらに、電力会社が倒産してしまったら、電力会社に巨額の融資をし、株を保有して利益を得ている、旧財閥系大手金融機関は、その利益を失ってしまいます。
原発再稼働は、これらの金融機関の強い意向でしょう。
(「広島2人デモ」6/28のチラシが、良い資料になります)
 ↓
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130628.pdf

旧財閥系大手金融機関の利益を守るために、日本中の人たちの命と安全を犠牲にして、原発再稼働を行うのが、現政権です。

次は、今回参加くださったツナさんのスピーチです。ぜひお読みください。

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皆さん、突然ですが問題です。じゃんじゃん!
ここ広島で、今回の参院選に立候補しているのは何人でしょうか?

答えられたあなた、続きを聞いてください。
答えられなかったあなたは、続きを聞いて帰りに選挙の掲示板をチラッと見てください。

はい、選挙なんてつまらないですね。
イヤ本当にそう思います。
政治家の茶番に付き合ってられるかって思いますよ。

そんな中、それでも選挙に行こうかなと思う私です。なぜか?
私たちは今、原発という大きな荷物を抱えています。
それが面倒だから、原発を動かしてこれをただの荷物でなく使えるものとして使ってしまおうとしています。
そして、放射能という見えない得体のしれないものを、見えないものに負けるな!恐怖心は恥だ!と、根性で乗り切ろうとしています。

残念ながら無理なんです。

それはなぜか?

それは、放射能が確実に私たちの体に傷を負わせ、忘れた頃に私たちは苦しみ死んでいかなければならなくなるからです。
それを、今放射能で死んだ人はいないと言って、避難のストレスの方が問題だと朝のラジオで金八先生が仰ってましたが、来年、再来年、もっと先には、避難した人と避難しなかった人の健康状態には、明確な差が出てくるでしょう。
その頃は金八先生がそんなことを言ったのも忘れ去られているのでしょうがね。
精神論で根性を振り回すのがかっこいいと思っている方々には、放射能に負けるなという合言葉はとっても魅力的なのでしょう。
しかし、あなた自身も、そして、子どもたちも、苦しまなければならないんです。

子どもたちはこれから沢山の時間を生きます。
彼らはすばらしい未来を作るでしょう。

しかし、放射能は未来まで残ります。
私たちの寿命よりも遥かに長い放射能が沢山存在します。
今、子どもたちがそれを知れば、止めて欲しいと思うでしょう。
当然です。死の世界で生きるのを進んで望むことはありません。
しかし、彼らには今、原発を止める力も、放射能を閉じ込める力もありません。

どうか、子どもたちに、明るい未来を残してください。
希望を持たせてください。
結果はどうあれ、かつて、高度経済成長を成し遂げた日本の国民たちは、敗戦後の貧しい状態を未来に残してはいけないと思ったから、あれだけのことができたのではないでしょうか?
そこには、未来に託す希望があったのではないでしょうか?
未来を大事にする心があったのではないでしょうか?

私たちがどうするかで、未来が決まるのです。
どうか、どうか考えてください。
原発がなくても電気は足ります。
どうやってあの荷物を片付けるか?
どうやって原発がなくても経済を回していくか?
どうやって放射能から子どもたちを守るか?
どうやって放射能を閉じ込めるか?
どうか考えてください。
お願いします。原発を嫌いになりましょう。止めましょう。
放射能を拒否しましょう。
あなたが面倒くさがったツケを払う人のことも考えてください。
お願いします。

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哲野さんは、伊方町長の原発依存の町づくり見直し発言について、
原発事故への懸念と、伊方原発の動向に大きく左右される伊方町の経済・町づくりのあり方への強い嫌気の、正直な表明であろう、と話しました。
原発依存は、いわば「麻薬中毒」のようなもので、今、その禁断症状で苦しいかもしれないけれど、それを耐えて、依存体質から抜け出してほしい、とも。

街の人の反応はかなり良く、50枚用意したチラシは全部なくなりました。

ウォークが終わった後、少しおしゃべりして、また本通りと電車通りとの交差点あたりに移動して、ごく短い間でしたが、街宣を行いました。それを終える頃、ものすごい夕立がやってきました。
この街宣の内容については、いくつかのMLには、後ほどまた送らせていただきたいと思います。

次回は、7月27日(土)、同じ場所・時間帯で歩く予定です。

▼以下 7月16日AM2:03追加▼

7月13日(土)第23回伊方原発再稼働反対ウォーク後、本通りと電車通りの交差点に移動して、短い街頭アピールを行いました。

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  • 〈ツナさんのスピーチ〉

    みなさん、突然すみません。

    ここから100キロのところに伊方原発というのがあって、それがまもなく再稼働しようとしてるんですが、一方で、アメリカ・カリフォルニア州にある原発は、廃炉=原発を片付けることが決まっています。

    そして、中国でウラン燃料の工場の建設が、反対運動によって中止が決まりました。

    市民の中止の声で、放射能の施設、止めることができます。

    みなさん、放射能は私たちにとって、何の得もありません。
    ぜひ意思表示してください。
    意思表示―これがすべてではありませんが、まもなく参議院選挙があります。
    選挙で投票してみてください。意思表示をしてください。
    もちろん、支持とか応援とかそんな前向きなことではありません。
    審判と批判です。
    政治に対してしっかり文句を言ってください。
    そして、原発を止めましょう。
    そのためには、投票という一つの意思表示もまた必要です。
    どうか、放射能を吐き出す施設を止めてください。お願いします。

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    • 〈網野さんのスピーチ〉

      みなさん、私たちちょっとお願いがあって街宣しています。普通の市民です。
      政治団体でも選挙運動でもありません。

      さっき私たち、本通りと金座街をデモして歩きました。
      もうすぐ伊方原発が再稼働します。
      マスコミでは半年と言ってますけど、多分11月頃、年内に再稼働すると思われます。

      私たちが伝えたいのは、今、意思表示しないと、私たち、広島が大変になるということ。
      マスコミは「安全審査」だと言っていますけれども、これは「安全審査」ではないっていうこと。
      規制委員会は最初から「苛酷事故」を前提に再稼働するということ。
      これをお伝えしたくて、私たちは今ここにいます。

      もしよかったら、原発のこと、放射能のこと、よく考えてみてください。
      そして、苛酷事故前提で再稼働される。今、やめてくれという意思表示をしなければ、私たちはそれを認めたことになります。
      私たちが、「いや、こんなこと言ってないよ。」と言っても、もう遅いです。
      知らなかったほうが悪いということにされて、今どんどん事が進んでいます。

      だから、今、参議院選挙中ですけども、投票されるときはよく考えて投票してみてください。
      棄権は一番いけないです。どこの党に入れてもかまいませんが、棄権は一番いけないです。
      現政権に白紙委任状を渡すことになります。
      みなさんがどう判断されるのか、それはみなさんの自由です。
      ですが、棄権することだけはぜひともやめてほしいなと、お願いしたいと思います。

      広島が、もし苛酷事故が起これば、原子力規制委員会のシミュレーションによると、
      実効線量で4ミリシーベルト、空中線量率で40マイクロシーベルト。
      これは今、福島原発の敷地内にある免震重要棟のすぐ目の前で観測される危険な数字になります。
      広島が汚れます。
      当然、瀬戸内海も汚染されます。
      私たちはここにいることができなくなります。

      それを前提として再稼働を認めるかどうかというのが、次の選挙の、実は争点なんです。
      このことをわかって欲しくなくて、マスコミは言いません。
      で、実は誰も安全審査もしていなければ、安全も保証できないということを知られたくないために、「安全審査」という言葉をわざわざ使っています。

      みなさん、だまされないでください。
      原発は、苛酷事故前提で再稼働されます。
      マスコミは「安全審査」という言葉を使っていますが、規制委員会が行うのは「安全審査」ではありません。
      規制委員会自体が使っている言葉は、「規制基準適合審査」です。
      「安全審査」ではありませんし、規制委員会は安全だと一般の方々に思われては困るので、わざわざ名称を「規制基準」というふうに変更したのです。
      「安全基準」と思われないためにわざわざ「規制基準」という名称に変更したんです。
      で、それを私たちが「安全」だと思い込んではいけません。これは、だまされるのと一緒です。

      ぜひだまされないようにしましょう。そして、ぜひ選挙で意思表示をしてみてください。
      私たちが再稼働を認めるのかどうか、認めないのかどうか、みなさまのそれぞれのご判断だと思います。
      どうか、棄権はしないようにしてください。投票に行かないということはないようにしてください。ぜひ、みなさんの貴重な一票を。みなさんの意思表示の一票です。

      ひとりひとりには力があります。変える力があります。
      ぜひ、考えて投票に行ってください。
      よろしくお願いします。

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      雲行きの怪しい中、交差点付近で突然プラカードを掲げて、スピーカーを取り出して…。
      「何?」「選挙運動?」「違う?」と、多くの人の視線が集まってきました。
      短い街宣でしたが、注目度はとても高かったと思います。

      街宣後、激しい夕立になりました。

      片付けてアーケードに飛び込もうとしているとき、30代くらい(?)の男性が哲野さんをつかまえて何か言っていました。
      「選挙に行きます」と言ってくださったのだそうです。