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第64回広島2人デモ 9月6日報告

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みなさま

毎週お騒がせします。

昨日、土曜日2020オリンピックが東京で開催されると決まりました。
今東京オリンピックどころではないと思っていましたが
哲野が東京に決まるかもしれないとポツリと言っていたのを思い出します。
というのは、ヨーロッパの支配階級(ほとんど全員原発推進派です)が
福島原発事故を世界的に問題ないと印象付けるため大きな力が働いているかもしれない
とBBCの放送を見ている時に感じたそうです。

では第64回広島2人デモのご報告を致します。
今回チラシを8Pで組み、作成に時間がかかって告知が出来ませんでした。
今回のチラシです。

▼A4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130906_A4.pdf
▼A3版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130906.pdf

今回東電福島原発の問題をなるべく俯瞰できるようにとまとめました。
部数は35部用意しましたが、折り返しを過ぎてすぐなくなりました。
少なかったかもしれませんが、8Pだとどうしても部数を多く作れませんでした。
ニュースで汚染水問題もあり、関心が高いようです。

歩き始めてしばらくすると、商店街の飲食店の主であろう男性が店前で準備をされていましたが
近づいて当然のように手を伸ばしてチラシを取りに来ました。
女性の方や自転車に乗った人も。
プラカードも良く見てもらえました。
やはり関心は高いようです。

さて今日の参加者は出入りを含め7人です。
哲野、網野、じゃけえさん、大歳さん、Kさん、Tさん、右翼のおじさん。

集合場所に行って待っていますと警察の方が来ました。
指令書の確認をして・・・音楽が鳴りました。
今日は久しぶりに2人だけのデモかと思いきや
出発直前、じゃけえさん、大歳さんが来ました。
そしてTさんという方がチラシを受け取り、「これからデモですか?一緒に歩きます」と参加の意志を示してくれました。
というわけで5人でスタートです。

大歳さんのスピーチからはじまります。
大歳さんは食品による内部被曝の話に触れました。
サンマを食べても大丈夫なのか?という問題点から入って調査した内容をスピーチしました。
※是非全文をご覧ください。

大歳さんのスピーチの最中、チラシ配りを担当していた哲野、
同じくチラシ配りをしていたじゃけえさんに近寄って、
哲野「今日、受け取り、いいんじゃない?」
じゃけえ「ええ、私もそう思います。マスコミが汚染水問題をやってたからじゃないかしら」
哲野「あーん。なるほど。」

その次に哲野にマイクがわたり、チラシの内容、東電の福島第一原発事故の現状を説明しました。

Tさんはここでお別れしました。
そしてここでちょうどKさんが来ました。

またこの時、「わしゃ原発は反対だ」と言っていたあの右翼のおじさんが
大歳さんとおしゃべりしながら一緒に歩いてくれていました。
このおじさんは1年半くらい前、顔見知りになり、
「今日、田母神さんの講演会に行ってきたが、放射能は身体に害がないと言っとったよ」と
言っていた人ですが、半年くらい前には
「わしは原発は反対だ!」と言いはじめた人です。

次にじゃけえさんにマイクを渡そうとしましたが
じゃけえさん、女性の方と何かお話されているようです。
後で聞けば、チラシを渡した女性が自分は被爆者だ、と名乗り
また創価学会に入っていて核兵器廃絶のパネル展をするからと
案内されていたそうです。

なので次にKさんにマイクが渡りました。
Kさんはいつものように福島の事を知ってくださいとスピーチ。
福島の子どもに甲状腺がんが見つかっていることを訴えました。

次にじゃけえさんにマイクが渡りました。
じゃけえさんは福島原発が悪化の一途をたどっていること
また伊方原発が重大事故前提で再稼働する、
認めて再稼働させたらフクシマがまた起こってもいいと言っているのと同じだと
訴えました。

次に哲野と大歳さんが掛け合いをしました。
大歳さんが質問をだし、哲野が解説するという形です。
掛け合いが長いので是非全文をご覧ください。

この時はもう元安橋に近かったのですが
またあの右翼のおじさんが一緒に少し歩いてくれました。
右翼のおじさんと大歳さんの歩きながらの会話です。

おじさん「あんた、原発はコストが安いってのは本当か?」
大歳「いいえ、原発一基作る費用は5000億、同出力の火力発電所は2000億で済みます。
   火力燃料は高いと言われていますが、これも嘘です。
   わざわざアメリカの相場の6、7倍の高値で商社から買っています。
   電気料金は総括原価方式という方式で設定されていて
   これでやればいくら金をかけて発電しても全ては電気料金に転嫁することができます。」
おじさん「そんなん、ぼろ儲けじゃないか。そんなことが新聞に書いてあったか?」
大歳「大手の新聞社はほとんど電力会社の方についてしまっています。
   大口のスポンサーだからです。
   朝日新聞は原発について批判的な記事も書きますが、
   本当のタブーには触れません。
   スポンサーに関西電力がいるからです。」
おじさん「そんな大事なことはなあ、こんな通りでちまちまやってるだけじゃどうにもならんぞ、
     有識者で国会とかでやらんと」
大歳「たとえば、自民党の(国会)議員には、はっきりと原発に反対している人は
   数人程度しかいません。河野太郎さんとあと何人かいるぐらいです。
   私たちは大新聞やマスコミがやってくれないので、
   非力ながらここでやるしかないんです。」
おじさん「(苦笑い)ありがとう勉強になった。また会いまししょう」
大歳「こちらこそ、話聞いてもらってありがとうございました。」

次に網野にマイクが渡り、
原発賛成反対関係なく、最優先で福島原発をなんとかしないと
この先はない、と訴えました。

元安橋に帰ってデモ終了。
警察にお礼を言ってお別れし
立ち話をしていると原田さんが来たので
少しベンチでおしゃべり会を開きました。

あとでのじゃけえさんのツイートを少し紹介します。
「昨日の広島2人デモ、私がスピーチしてると…あっ! 【Misary】の店主の方が!お世話になってます~!と、会釈。 なかなか参加できなくて、と話してらっしゃったのですが、様子を見にきてくださったようです。デモのチラシもお渡しできてよかったです。」
「昨日の広島2人デモは、チラシはすべて配れました。進んで取りにきてくれた方が二名いらっしゃいました。ご婦人がお一人と、自転車に乗りながら 声をかけて くれた男性が一人。私が追いかけて手渡しました。「頑張って」と励まされました。でも、あの、アーケード内の自転車走行は危険です…」
「デモ後の立ち話。六ヶ所再処理工場は日本全国の原発全てが一年で出す放射能を試運転した一日で出した。そうです。そりゃあ、とんでもない。伊方 原発が通常運転で瀬戸内海に排出したトリチウム水一年分が福島第一原発が事故後二年数ヶ月で出したトリチウム水よりも多いってのにもびっくりした けどね。」

以上ご報告を致します。

◆以下各人スピーチ全文です。

◆大歳さん

かなり涼しくなって秋らしくなってきました。秋といえば食べ物の美味しい季節です。まさに今から旬となってくる海の幸と言えば秋刀魚です。私も 大好きですが、この秋刀魚、これを食べても大丈夫なのかということを今日も考えてみたいと思います。
 ではその、美味しい秋刀魚ですがちょうど今、秋口に流通しているものの多くは北海道の東部で水揚げされたものです。この当たりで水揚げされる秋 刀魚は、房総半島の南の沖合で、冬に孵化したものが春から夏に北上して、北海道の東部で獲られたものです。秋口をすぎると、この秋刀魚はUターン して三陸沖を通過して再び房総半島の沖に戻って産卵します。今は北海道産が多いですがこれから寒くなるにつれ東北北部や三陸のものが流通していき ます。今福島第一原発ではリッターあたり何千万~1億ベクレルというとんでもない高濃度の汚染水が毎日300トンあるいはそれ以上のダダ漏れに流 失しています。つまり秋刀魚たちはかつてなく汚染された海域を泳いで北海道の沖まで行き、再びUターンして汚染された海域を通って、自らが生まれ た海に戻っていくという行動パターンを取ります。
 では気になるのがその秋刀魚を食べても大丈夫なのかという問題です。私は気になって水産庁やそれ以外のモニタリングを行なっている団体のサイト を調べてみました。そのモニタリング結果ですが、いずれもセシウム134と137合計で1kg当たり1ベクレル以下という低い値となっていまし た。この結果だけを見れば食べても大丈夫なのではないかともいえますが不安な点がないわけではありません。
 まず使用されている測定器や測定方法が明確になっていないことがあります。10ベクレル以下の低い線量を測定する場合、5分程度の測定時間では なく1時間は測定器にかけていないといけないと言われています。この辺のことがどのサイトにも明記されていません。それから測定に使われているサ ンプルがそれくらいの頻度とでサンプリングされているかも不明です。100kgに1匹サンプルとっているのか10トンに1匹サンプルとっているの かも不明です。測定を行なって、その時たまたま高い値が出たら、なかったことにされたりということがないのか?そんなことは私たちには知りようも ありません。
そして、さらに重要な点は非常に厄介な特性を持つと言われるストロンチウム90や有機結合型トリチウムに対する測定が行われていないことです。で すから、セシウムのモニタリング結果が低い値といって100%安心というわけではありません。
とは言っても、秋刀魚はその食性や、泳ぐ泳層のために、比較的には汚染されにくいということもわかりました。では、他にはどんな魚が汚染されやす いか、水産庁のサイトを見ればひと目でわかるようになっています。まずは淡水魚です。鮎やイワナ、ヤマメなどはいずれも福島県内のものは1kg当 たりがふた桁後半になっています。海の魚では底物と言われる底付近に定位する魚種です。中でも高線量なのがヒラメとマゴチ、カレイ、またはソイや アイナメといった根魚です。100ベクレルを超えるものも多くなっています。
 なぜこれらの魚が高線量となるのか?それは放射性物質が海底にたまりやすいのがひとつ、そして底にある餌を食べることで生物的濃縮を起こしてし まうからです。底にいる餌として代表的なのがイカナゴです。幼魚の時は砂の中にして、大きくなると表層を泳ぐようになります。イカナゴを食べる魚 となると、中型以上の魚ではほとんどの魚はイカナゴを食べます。スズキなどはイカナゴも食べるし、川に上がって鮎も食べますから底物ではなくとも ヒラメやマゴチ並みに汚染が酷くなっています。恐ろしくて回転寿司にも入れません。マグロやカツオにも原発事故由来のセシウムが検出されていま す。

(後記;茨木県でヒラメの稚魚の放流が再開されました。ヒラメは確かに高値で取引される高級魚ですがどうして、わざわざ汚染されやすい魚を増やそ うとするのか?)

 「そんなこと言ってたら食べるものがなくなるじゃないか」そんな声が聞こえてきそうです。現在のような国民総被曝強要状態でどうしたら被曝を最 小限にしていけるのか、それは私たちがどれだけ食品汚染に意識を高めていけるかにかかっています。スーパーで野菜や魚を買うときは必ず産地を確認 する、モニタリングを行なっているサイトを時々覗いてチェックする、食品汚染の問題をタブーにせず家族や友人と会話する。そんな人が増えていけ ば、スーパーや食品会社の中にはモニタリングを行なって公開するところが出てきますし、既に行なっていらっしゃる企業さんもあります。そうしたと ころから商品を買う、産地を偽装するような店では食べ物は買わない、加工品もなるべく避ける、全ては私たちの選択にかかっています。一般食品の上 限値が100ベクレルとなっている今、行政は全く役に立ちませんし、マスコミは相変わらず「食べて応援」キャンペーンを続けています。私たち自身 を救うのはマスコミではなくクチコミです。どうか身近な方との食品と汚染の話をしてみてください。よろしくお願いいたします。
 それから私たちが無用な被爆を避けるために最も重要なことは原発の再稼働を認めない、許さないということです。瀬戸内海にある原発は、愛媛の伊 方原発の1~3号基だけ、この3号基こそが再稼働の大本命です。この伊方原発3号基の再稼働に反対する声を広島から上げていきましょう。東の海が このようになってしまった以上、せめて西側の海を守っていかねければいけません。どうかよろしくお願いいたします。

◆哲野

ブエノスアイレスにオリンピック招致員会の代表が行っております。
日本招致委員会の竹田委員長が東京を売り込むためのプレゼンテーションを行ったところ
6割が今福島原発から放出されている汚染水に質問が集中したそうです。
竹田委員長は東京と福島は250kmも離れているので東京は安全だという話をしたみたいですが
250kmは放射能にとってはないも同然の距離です。
決して説得力のある話はできなかったようです。
チラシをご覧いただければお分かりになりますが
東京電力福島第一原発は事故以来非常に危険な状態にあります。
危険の要素が6つくらいに分かれます。
最大の要素はやはり、ほぼむき出しになった放射性核燃料、その主体はウランとプルトニウムですが
それを水で冷やしているという状況が一番危険な状態です。
核燃料だけで約900t、そのうち約100tは最初の最大放出時に飛び出ました。
そしてこれが私たちを苦しめている福島からの放射能です。

剥き出しになった900tが何かの事情でさらに放出してくれば
第2事故になります。
第2事故の可能性はますます高まっています。
今新聞やマスコミは放射能を大量に含んだ汚染水の漏洩問題に大きな時間を割いていますし
これをしっかり私たちに伝えなければ、私たちがどんな危険に当面しているかわかりません。
一言で言えば第2事故の危険が去っていないばかりか
今年にはいって特に4月以降、色んなところに現れています。
私たちはこの福島第一原発事故の状況をしっかり理解しておく必要があります。

これだけ福島原発事故の汚染水問題に関心があったことを
オリンピック招致委員会は知らなかったそうです。
世界の人々のほうが心配しています。
日本にいる私たち、広島をこうやって歩いているみなさん
少なくとも多くの人は順調に収束作業に向かっていると思われている方が多い
実際にはそうではありません。
第2事故の徴候は沢山でています。

東京電力の処理能力は完全に超えています。
コスト最優先で事故の鎮圧にあたってますが
原発事故の鎮圧ほどコスト最優先と無縁なことはありません。
コスト最優先では鎮圧は出来ません。
それどころか後手後手に回り、結局事態を悪化させている。
少なくともここ2年間東電の打った手をみると、事態は刻々と悪くなっている。
原子炉内や使用済み核燃料だけではなく、福島原発の敷地内が
放射性物質と危険な汚染水の保管所になってしまっている。

危険を解決しようとして、また新たな危険を呼んでいる。
昨日東電の広報と話をしました。
RO汚染水はどれくらいの濃度なんだろうか。
だいたい10の5乗ベクレル、ただし、1立方センチメートルあたりです。
ということは1リットルあたり1億ベクレルです。
しかもその放射線核種はほとんどがβ核種、ストロンチウム89、ストロンチウム90を中心とした
非常に危険な放射線核種です。

1つのタンクに1000t溜めることができます。
このタンクが約1000基あります。
もう東電敷地内にはタンクを設置できるスペースは残っていません。
いつか破綻します。
しかしこのことをあまり考えていない。
漏れれば仕方ないと東電は考えています。

これでは危険がさらに大きくなります。
もう東電には任せておけない
東電は事故対策、事故収束、事故解決の当事者能力を失っています。

第2事故を防ぐためには私たち一人一人が動かなければなりません。

◆Kさん

いつもお騒がせしております。
みなさんに考えてほしい事があります。
福島のことです。
テレビや新聞は本当に大切なことをいいません。
それでも今回汚染水のことは隠しきれずにニュースにしていますが
それでも安全である、問題ない、とても大変な問題であるのに
大したことではないかのように報道しています。

テレビ局の女子アナが何人も立て続けに外国に留学しました。
彼女たちは報道されないたくさんの情報を知っているはずです。
芸能人の病気や訃報が多いと思いませんか。
ニュースにはなりませんがたくさんの人が病気になっていることが想像されませんか?

色も匂いもなく味もしない、息苦しさもない
それでも放射能は風や水に含まれ、食べ物にも含まれ
少しずつ確実に蝕まれていくんです。

もし症状が現れた時にはそれから何とかしようとおもっても
身体に取りこんでしまった後なのでもう間に合わないんです。
どうか本当に放射能を使う原発が人間の生活に絶対に必要かどうか考えてみてください。

福島の子どもたちは甲状腺がんが出ています。
そして約12人、甲状腺がんになっていましたが
半年たって検査したら半数近く増えています。

どこでも同じ、がんの発生率は上がっている
ニュースでいう様になりましたが
福島から出ている放射能が害のない範囲のもので
みんなが戻って暮らすことが出来るほど軽いものなら
そういうものは出てこないと思います。

人間はミスをします。
ミスをしたとき取り返しがつかなくなるものが放射能なんです。
土地も汚れ水も汚れ、空気も汚れ
汚染された食べものしかなくなっても
普通に健康に生きていきたい、放射能は気にしなくても大丈夫と
暮らし続けることができると思いますか?

今福島で起こっていることを知ってください。
そして考えてください。

今福島で起こっていることは原発で囲まれているここ広島でも起こるんです。

地震のたびに原発の心配をする、
食事のたびに放射能の心配をする
それを自分たちが死ぬまで、死んだ後も
自分の子どもや孫、これから生まれてくる子どもたちに
ずっと続けさせるのはおかしいと思います。

どうか原発の事をもっと考えてください。
自分達の生活にとってどういうふうになるものなのかを考えてください
宜しくお願いします。

◆じゃけえさん

毎度お騒がせしております。
毎週金曜日恒例の広島2人デモです。
ご通行中の皆様、商店街の皆様、お騒がせしております。

原発に反対してそれぞれが集まり、知っていただきたい内容をスピーチしながら歩いております。
毎回チラシを作ってお配りしております。
原発問題を考える際、ご参考にしてみてください。

このデモで毎回お伝えしておりますように
福島原発事故は収束していません。
最近ニュースになっていますが一般にも知られるようになりましたが
福島第一原発は収束どころか悪化している一方です。

原発問題は日本の国民全ての方が考えなければいけない問題です。
そして福島の事故は日本国内に留まらず、世界に大変悪影響を及ぼしている問題です。
海は汚染されて海外まで放射能は届いていきます。
このことに無関心でいることは広島に住む私たちも放射能に汚染されてもかまわないということになります。

広島市議会に広島から一番近い伊方原発再稼働反対の決議を求める署名を集めております。
ご賛同頂けましたら、ご署名のご協力をよろしくお願いします。

広島から一番近い四国の愛媛にある伊方原子力発電所が再稼働最有力候補です。
伊方原発でフクイチ並の過酷事故が起これば広島市内には人が住めなくなってしまいます。
事故が起きたら避難してください、と言われています。

日本の原発は事故を起こさない事が前提で稼働してきましたが、福島第一原発で過酷事故は起こってしまいました。
事故後は日本の原発は福島第一原発事故のような事故が起こる事が前提で、再稼働されます。
再稼働して事故が起ったら原発に近いところに住んでいる人たちは避難してくださいという基準が設けられています。
そのことを認めて再稼働してしまうとフクシマを繰り返しても構わないと言っていることと変わりません。

再稼働を容認する事は、事故が起こっても構わない、事故が起こったら広島で築き上げたもの全てを捨てて避難しても構わない、と言っているのと変わ りません。
広島市議会に伊方原発再稼働反対の決議を求める署名を集めております。
ご賛同頂けましたら、ご署名のご協力をよろしくお願いします。

◆大歳・哲野の掛け合い

大歳
今福島の汚染水タンクからどんどん汚染水が漏れている
空間線量率は1.8Sv/hという数字が出ているんですがこれはどれくらいのものなんですか、人体的に言えば。

哲野
非常に難しい問題なんですけど、汚染水タンク約300t漏れだしたと言われていますが
これ『表面線量』で空間線量率ではないんです。
私たちがシーベルトと言っているのは『実効線量』の単位。
だけど今東電発表の1.8Svは『等価線量』の単位です。

汚染水の中身は、原子炉内で汚れた水からセシウムを取り除いたものですから
ほとんどβ線核種です。
ベータ線は確かにエネルギーは大きいんですが、空中では1cm飛ぶと減衰してエネルギーがなくなります。
離れていれば大丈夫。ただし安全と言う意味ではないですよ。
身体の中に入れると1.8Svの等価線量を持つ汚染水
しかもこれ、中身はほとんどストロンチウム89と90ですから。
これを身体の中にいれたら、ほぼ即死です。
外部被曝では全く影響がないのに、内部被曝だと即死。
外部被曝と内部被曝は全く違う質の違う被曝です。

大歳
今原発敷地内の作業されている方々は
かなり危険な状態で作業なさっていると考えていいでしょうか。

哲野
8月30日に東電が厚労省に出した報告書を読むと事故後27か月の間に
現場の放射線従事者と呼ばれる人たちが東電社員含めて約2万8000人います。
2万8000人のうち、平均すると被曝線量はだいたい20mSvから30mSv。
ただし、この被曝線量は実は外部被曝しか評価してないんです。
内部被曝は有意な値がみつかならなかったというのが東電の発表ですが
実は内部被曝は測りようがないんです。
だから東電の発表はいつも作業員の外部被曝の値です。
外部被曝でどれたけの被曝量があったかというのは実は全く我々の参考にならない。
外部被曝のリスク係数を1とすれば内部被曝はだいたい100~1000倍。
外部被曝で1mSvを身体の中に入れてしまうと100mSvから1sSv、
全く異なった種類の人体に対する影響を与えます。
今の質問、どれくらいの影響がでているのかは答えにくい。
外部被曝線量しか計ってないからです。

大歳
作業中にマスクを付けているんですけど
全部放射能が取り除かれるわけではありませんから
呼吸によって内部被曝していると考えて宜しいでしょうか。

哲野
呼吸によって内部被曝はします
まれに皮膚の毛穴から吸収した形の内部被曝もあります。
しかし最も高い内部被曝の経路は、口からの摂取です。
わずかな放射能汚染でも毎日口から摂取することで健康損傷を起こしているケースです。
これはチェルノブイリで起こった健康損傷を調べてみると
こういうケースで起こったのが圧倒的に多いです。
ベラルーシ政府の報告書を読むとベラルーシの国民の内部被曝の94%までが
飲料水は食品の摂取で起こっていると報告しています。

我々が思うほど呼吸による内部被曝のケースはチェルノブイリを考えると
そう例としては多くないようです。

大歳
福島原発事故の作業状況ですがクレーンが折れているというニュースが今朝ありました。
毎日毎週、なにかしら事故やトラブルが起こっている。
4号機の燃料取り出しも全く進行しているように見えませんし
どんどん泥沼化、悪化している。
凍土壁をつくるとか、絵に描いた餅のようなことを言って全く前に進んでいる感じがしないんですけど
実際には前に進んでいるんでしょうか

哲野
解決や収束に向かって前に進んでいるという意味で言えば、
前に進んでいるどころか後退しています。悪化しています。
悪化の原因は東電の対応はコスト優先主義。
問題が起ってもぐらたたきのように潰しに行く。
だから問題を前に前に考えるのではなく
問題が起って潰しに行く。
だから本来そんなに問題にならないはずのことが大きな問題になって出てしまう。
今回のタンク漏れの問題がそうです。
東電はケチって安いタンクを発注しました。
張り合わせタンクです。つなぎ目をボルトで締めているだけ。
こんなお粗末なタンクに1リットルあたり1億ベクレルもするようなものを中に入れてはいけない。
急場で入れるのであればいったん入れておいて、ちゃんと溶接のタンクに入れ替える。
こういうことをやっていれば今回の事故は起らなかった。
結局東電の後手後手の対応がすべての問題の原因であって
起こさなくていい事故、悪化しなくていい環境が悪化を招いているというのが現実ではないでしょうか。

大歳
半年以上前から福島原発事故の収束は東電ではなく政府主体となってやるべき
私たちだけでなく、有識者も多くの人がそういう様になったんですが
安倍政権は我々がやると言ったかと思えば金だけ出して前のめりにやっているような
福島原発の収束ではなく原発の輸出だったり東京オリンピックの誘致をしてるんですが
本気でやる気があるんでしょうか。

哲野
今、日本はまだ原子力緊急事態宣言が継続中です。
福島原発事故の時にだされた原子力緊急事態宣言が取り消されていません。
その宣言に基づいて原子力災害対策本部が内閣の中に作られています。
本部長は首相の安倍晋三氏です。
しかしながらこの原子力災害対策本部の動きを見ると、
会合は今年に入ってだいたい2か月に1回、
中身は事務方が作った様々な提案に承認を与えるだけ。
ただし大量の汚染水が漏れ出した9月3日には安倍首相は
これから国が前面に立って事故の解決にあたると大見栄を切りました。
しかし現実に9月3日の会合の決定内容は
凍土で遮水壁を作ろうという、これに400億円以上
放射線核種を取り除く開発に100億円以上という
内容の無い安倍首相独特の空疎な見栄、空疎な言葉で終わっています。
ということは安倍首相はこの問題に取り組む気は全く無いように私には見えます。

大歳
テレビを見るとオリンピック一色になっていて
海外のニュースをみると汚染水の問題を凄く突っ込まれている
海外から冷めた目で見られている。
どう思いますか。

哲野
ウオールストリートジャーナル、
ドイツのニュースサイト
イギリスのBBC、AP通信など
汚染水問題に非常に高い関心を寄せています。
当然ですよね。
一リットル1億ベクレルの放射能が海に流されているわけです。
放射能で海が汚染されることに高い関心を持つのはむしろ当然のことで
我々日本に住む人間が鈍感だということが私にはよくわからない
海外の反応が正常なのであって私たちのほうがどちらかと言えば鈍い
どこかおかしいというのが正しいのではないでしょうか

大歳
ドイツのメルケル首相は脱原発してよかったと勝ち誇ったような言動まであります。
ヨーロッパは放射能被害に関しては敏感です。
日本は初めての原発苛酷事故の経験ですが
食べて応援しようとか、放射能は安全だからどんどん食べようとか
食品汚染を拡げているようなところがあります。
一回海外から見放されたほうがいいのではないでしょうか。

哲野
見放されたら困ると思います。
今の様な事はチェルノブイリでも起きました。
ウクライナやベラルーシで放射能は安全だと。
いくら食べても健康に害はない、一部の白血病やがんだけだと宣伝されました。
こういう宣伝が行われているのは日本だけではありません。
ただしチェルノブイリは27年経っていますので
嘘やデマは通用しなくなっているということは言えます。
私たちはこうした苛酷事故は初体験です。
まだまだ嘘や誤魔化しに騙されているということは言えます。
しかし現実は誤魔化せません。
時間とともにこのことは明らかになっていくでしょうけど
明らかになった時には多くの人が病気になったり死んだりしたりしないように
事前に手を打っていかねばなりません。
そのためにはチェルノブイリで何がおこりどういう手当をしたかというところから
しっかり学ぶ必要があると思います。

◆網野

毎度お騒がせしております。

あの、放射能大丈夫と言う方がいらっしゃいます。
かの有名なタモガミ先生はあの水は綺麗な水だとおっしゃったそうです。
そんなに綺麗だというのなら、あなた、飲んでみなさいよとみんな思ったという話があります。
飲んだら即死する水です。
1リットル8000万ベクレル、ほとんどがストロンチウム89、90です。

東電の広報に確認したら1億ベクレルだと言われました。
「飲んだら死にますよね」と言ったら
広報の方は「即死ですよね」と苦笑いされました。
東電の方はよくわかっていらっしゃいます。
どれだけ危険なものがそこにあるか。
一生懸命手当していらっしゃるんですけど東電だけではどうにもならないというのは
内部の方とお話してよくわかります。

私たちが生活のためにも日本のためにも経済のためにも
一番やらなくてはいけないのは
原発推進反対関係なしに福島原発をなんとかしないと
この先どうにもならないということだけはわかるわけです。

当然放射能被害はこれから税金を食いつぶします。
健康被害が多くなればなるほど医療費が多くなる
厚労省は青ざめていると思います
日本は超高齢社会ですからお年寄りが多くなる
働ける若い人が少なくなる
このことがだいぶ見えてきているはずです。

原発の問題は放射線被曝の問題です。
基本的には私たちの生存権の問題です。
経済の基盤は人間です。
人間が健康に働ける社会があって経済が成り立ちます。
その基盤を壊してしまったら経済もなにもあったものではありません。

原発は経済の問題だからという人がいますけど
認識が間違っていると思います。
エネルギー問題でもありません。
中国地方は原発が止まって1年以上経ちます。
私たちは原発の電気で暮らしていません。
困っているのは金融機関なだけです。

私たちの問題です。
税金の形で、電気料金の形でどんどん負担が多くなっていくという問題でもあります。
どうかみなさん、一度真剣に考えてみていただければと思います。