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第17回 広島2人デモ 10月12日 報告

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◆画像説明
1.第17回チラシ表
2.第17回チラシ裏
3.プラカード1 表裏
4.プラカード2 表裏

みなさま
(いくつかのメーリングにご案内します)

毎度毎週お騒がせしてすみません。
広島2人デモ17回目の報告です。

今日の参加者は3人、哲野、網野、大歳さんでした。

いつも職場から車で哲野と一緒にスタート地点の元安橋まで向かうのですが
5時半時点で陽は山にすっぽり入り暮れかけておりました。

陽が落ちるのが早くなったねえ、と言うと
「寒いの苦手。歩きたくない。
 大飯が止まるまで歩くと言っちゃったから毎週歩かないといけない。
 大飯止まってくれないと困る。 一日でいいから停めてくれないかなぁ
 真冬になったらどうしよう。ボク、寒さに弱いの。」
と言う哲野。

私は哲野以上に寒さに弱いんです。冷え性ですから。
早く大飯を止めましょう。

元安橋に行くと、大歳さんが待ってくれていました。
今日のチラシを渡して内容の話をしていました。

5分前になって警察の方が登場
簡単に指令書の確認をして、今日のチラシを渡します。
「今日はどういう話になりますか?」
毎回警察内部ではデモの報告書を提出せねばならないようで
内容を理解するために聞きに来てくれます。
警察の方もこんな数人の小さなデモにまで、
事前準備、内容の把握・報告まで本当に大変です。
毎回、チラシが違うので話題には困りません。

内容を説明していると音楽が鳴りました。

すでに相当うす暗くなっていて、警察の方に
「この時間は特に、あそこだけ(一か所車道がある)でいいですから、
交通事故に気を付けて下さいね!」と注意の言葉をもらいました。

この時間帯、人が見えにくいのは私もドライバーですからよくわかります。

了解してスタートです。

今回のチラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20121012.pdf

今回のプラカードです。
※上記画像をご覧ください。

大歳さんが最初にスピーチをしてくれました。
大歳さんのスピーチ、
最終文書ではありませんがほぼこんな内容でした。

==========
 毎度お騒がせいたします。週末の帰宅どきに、またお食事どきに大変失礼いたします。私は関西電力大飯原発の再稼働に反対するた めに、このデモに参加しています。私は、政府と、田中俊一氏率いる原子力規制委員会および原子力規制庁に対し、大飯原発およびそれ以外の原発、建 設中の原発、計画中の原発その全てに反対、即刻の中止を求めます。加えて発足したてのところ申し訳ありませんが、原子力規制委員会の解散を求めま す。

私は、原発の段階的停止も、エネルギー源のベストミックスという考えも支持いたしません。原発は今すぐ停止、今すぐ廃炉、使用率0%を希望しま す。ただ、こういうとすぐ次のような批判をされそうです。「非現実的だし無理がある」、「ヒステリックな精神論」、「電気代が上がってしまう」、 「CO2の削減はどうするんだ」「日本も核武装すべき」などの意見です。最後の核武装だけは問題外ですが、それ以外の意見は確かにそう言いたくな るのかもしれません。

まず、日本の電気は以前からずっと火力がメインで発電されてきました。火力というと、黙々と煙を出して汚いイメージがありますが、最新の火力発電 の技術は極めて高効率で、排ガスもクリーンです。すでに最新の設備ではCO2フリーを実現しています。また100万kWあたりの建設コストは 2000億円程度です。

原発は1秒間に70トンもの海水を7℃も温めて放出しているので温暖化に効果があるどころか、悪影響を与えます。そもそもCO2温暖化説自体が怪 しげな仮説であり、現在では気象学者の間で信じている人も少ないのです。

火力燃料も確かに化石燃料ですが、確認埋蔵量は石油も石炭もガス田もメタンハイドレードも毎年増え続けていて、希少なウラン鉱物とは比較になりま せん。もちろん採算性のハードルはありますが、これだけで数百年はゆうに持つのです。逆に今のまま原発に依存していけば痛ましい限りの健康リスク を背負わされることになります。この代償は火力を用いた場合と比較になりません。

このように考えていけば当面火力だけでやっていけるということがわかります。もちろん地熱や太陽光などの自然エネルギーの割合を増やしていくこと は必要ですが、これは時間をかけてじっくりやる余裕は十分にあるのです。繰り返しになりますが電力供給の問題は、火力だけでも技術的にとうにクリ アーされているのです。現にここ中国電力管内では原発は一基も動いてはおりません。現在、日本で動いている原発は関西電力の大飯原発3号機、4号 機だけなのです。これに関しても原発なしで供給が足りているということは関西電力も認めています。真夏の8月においても電気は足りていました。

そうであるならば、原発問題というのはエネルギー問題でもなければ発電技術の問題でもないということが分かります。我々にとってみれば切実な健康 問題、もっといえば生命の危機ですが、電力会社とその後ろ側にいる人たちにとってみれば、より多くより長く儲けていきたいという金銭問題というこ とです。それは電力会社が独占企業であり総括原価方式に守られているからです。総括原価方式とは、電力会社のもつ固定資産と電気事業を行うための 必要経費を足したものに3%乗じたもの電気料金の算出に用いるというものです。

電気事業を行うための必要経費の中には著名人を使って原発のPRする宣伝費も含まれます。これがある限り電力会社は儲けつづけることができ、さら に言えば無駄が多ければ多いほど沢山儲けることができます。

ここに一つ付け加えることがあります。総括原価方式で電力会社が儲け続けるならば、当然電力会社は優良企業ということになりますので、普通に考え れば銀行は低金利でお金を貸すでしょう。しかも3%の純利益が約束されているのでよほどのことがない限り借金体質に陥ることはないでしょう。
しかし実際には、不思議なことではありますが銀行から長期プライムレートという高金利の融資を受けていて借金体質なのです。各電力会社の主要株主 を見れば、メガバンクや大手保険会社が筆頭に上がっているので、非情な金融の世界に縛られているのがわかります。電力会社の得る利益は同時に金融 資本の利益でもあります。潤沢な原発マネーを複数の勢力が守りさらに強化しようとしているのです。だから、金融資本は原発の再稼働の強力な後押し をします。電力会社と金融資本は共謀の関係あるといってよいでしょう。例えば、経団連の米倉氏は大飯原発の再稼働に喜び「これにTTP参加が加わ れば野田政権は百点満点」と言っていたそうです。

TTPは、これはこれで別問題ですが、金融資本は人の不幸と不健康を儲けの種にする末期的マネー中毒患者の集団であるとしっかり認識することが必 要です。金融資本の代弁者たちは原発の再稼働に関して、次のような詭弁を用います。曰く「電力供給は生産社会の根幹をなすので原子力は絶対必要で ある。」曰く「雇用の確保こそは地域社会の最重要課題である。」

このような詭弁に騙されてはいけません。もともと電気は足りていますし、地域を空洞化させている原因はグローバリズムであり、金融資本こそグロー バリズムの主犯格であるからです。これらは犯罪者が防犯の大切さを説くようなものです。

これまでの話はほとんどテレビ、新聞では出ることがありません。それは大手メディア自体が、この権力の一部であるからです。どうか、みなさまご自 身で信頼の置ける情報源を得て欲しいと願っています。今私が行なっているスピーチもマイクロで頼りないかもしれませんが、一種のメディアです。 ウェブで「広島二人デモ」と検索すれば、内容を再確認することもできます。お騒がせしていることは心苦しいですが、これからもよろしくお願いいた します。どうもありがとうございました。

=====

デモ行進と同時に、大歳さんのスピーチが始まったのですが、しばらくして哲野が来ました。
「おい、もう2枚もチラシがはけたぞ」

あとで話を聞くと、両方中年の男性だったようですが
チラシをわざわざ求めて取りにきてくれた人、
じっとプラカードを見ているのでチラシを差し向けると「これは、どうもありがとう」とお礼を言って受け取ってくださった方がいたようです。

プラカードはよく見てもらえました。
前回はサラリーマンの方はさっぱり興味をひきませんでしたが
今回はサラリーマンまで見てくれていました。

本通り半ばあたりで哲野と大歳さんがスイッチします。
哲野のスピーチが始まります。

哲野の主張は、チラシの内容です。
特に今回は内部被曝と外部被爆のリスクが違う、ということ、
原発は生存権問題である、ということをスピーチして歩きました。

本屋で立ち読みしていた男性が振り返ってみていたり
通り過ぎる人がよくプラカードを見てくれていたりしました。

子どもの家族連れはいたのですが、
逆に関心を示す家族はいませんでした。

広島は今、秋の観光シーズンなのか、外国人旅行客も多く目につきます。
なので今回はプラカードに英語も入れてみました。
プラカードを見ながら通り過ぎる、日本語のわからない外国人に
少しは「何をしているのか」をわかってもらえたと思います。

30歳代の女性でしたか、受け取ったチラシの角が折れていたのを
綺麗に伸ばしながら見ながら歩いてくれていた人がいました。

大歳さんもチラシを撒いてくれましたが、
受け取らないように手を振って断ろうとした人が、
差し出されたチラシを見て受け取った、そういう人が2人はいたようです。

哲野と何が目を引いたのか、興味を引いたのかと話しました。
「恐らく、内部被曝に関心があるのではないか」
この点は一致しました。

農業、漁業を営んでいる人は
「基準値以内で良かった、出荷できる」と喜んでいますが
あれは安全値ではなく危険の上限値です。

放射能は全くないのが一番良いですし、そうあるべきなのです。
国が責任をとってくれるとおもったら大間違いです。
巧妙に「安全」とは言っていません。

「放射能に安全量はない」
「原発問題は生存権問題」

この2つをしっかりスピーチして、今後も歩きたいと思います。

終わったころはぐんと気温が下がって寒かったです。
次は厚い上着が要ると思います。

以上ご報告いたします。

この報告は広島2人デモにも掲載します。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/

<広島の方へご案内>
明日13日18時から、同じ元安橋出発で伊方原発反対の広報デモがあります。

第17回 広島2人デモ 10月12日 告知

第17回 広島2人デモ
10月12日(金)18:00~
広島平和公園 元安橋東詰出発
本通り~金座街往復

以下告知文============

みなさま

幾つかのメーリングにご案内いたします。

広島の網野です。
毎度毎週お騒がせしております。

第17回 広島2人デモのご案内を致します。
10月12日(金曜日)18時~
平和公園 元安橋東詰め出発、本通り・金座街往復

明日配布予定のチラシです。
宜しければお目通しください
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20121012.pdf

6月半ばから毎週金曜日、欠かさず歩いて17回目になります。

秋も深まるというのに大飯原発は止まってくれません。
電力不足は嘘、政府による安全宣言も嘘の上に違法、
原子力規制委員会も本来安全確認をしたうえでの稼働を提言すべきなのに
止めもせず、現在活断層調査中。順序が逆です。

今回のチラシのテーマは
「私たちは無力ではない 私たちの1票が世界を変える」です。
記事は
○内部被曝と外部被爆 1ミリシーベルトの被曝リスクは同じではない
○原子力規制委員会はなぜ大飯原発を止めない?
○反被曝・反原発 緊急国民政府をつくりましょう
の3本です。

哲野と一緒にチラシを作った後、
「今回はヒステリックだろうか?」と質問が来ました。
1ミリシーベルトのリスクは、ICRPモデルでは内部と外部は同じリスクとしていますが
例えば同じICRPの学者でスウェーデンのマーチン・トンデルなどは600倍の差があると読み取れる研究結果を出していますし
クリス・バスビーは300倍
ICRPを批判する形で勧告を出しているECRRは100倍から1000倍の誤差があるとしています。

これらは虚心坦懐に、起きた現象を疫学的に研究し導き出されたものです。

しかしICRPはいつまでも仮説、その仮説を裏付ける医科学的研究すらなされていません。

ICRPの学者たちは一様に「異常だ」「そんなことはない」「あまりにも突飛すぎる」と
冷笑し、非難し、研究成果を認めもしません。

しかし当のICRPからは何も科学的根拠が出されません。
科学的根拠がないから「影響があるという根拠は無い」ということになっています。

素直に命の安全を考えた時、
1ミリシーベルトの内部被曝リスクが300倍以上・・というのは全くヒステリックには感じません。
むしろ、わからないなら、より「高いリスクがある」という考えや研究成果のほうを採用するべきだと思います。

ICRPの研究は多くなされていますけれども
結局は物理学に基礎を置いた研究でしかありません。

結果どれだけの人間が放射能で健康損傷を起こそうとも、或いは命と落そうとも
「放射能によるものだという証拠がない」といつまでもしておけば
誰も責任は取らなくてよいし、対応しなくてもよいわけです。

私たちの命はいつから産業界・経済界のために
捧げて良いほど軽くなったのでしょうか。

原発問題は私たちの生存権問題です。
私たちの命の尊厳を取り返さなければなりません。

明日もしっかり歩いて参ります。