プロフィール

コンテンツ

記事一覧

第24回 広島2人デモ 11月30日 報告

ファイル 59-1.jpgファイル 59-2.jpgファイル 59-3.jpgファイル 59-4.jpg

◆画像説明
1.第24回チラシ1・4P
2.第24回チラシ2・3P
3.プラカード1・2
4.プラカード3・4

みなさま

毎度毎週お騒がせいたします。
第24回広島2人デモのご報告を致します。
昨日はハプニングがありました。

今日の参加者は5人でした。
哲野、網野、大歳さん、Kさん、Kさんの娘さんでした。

集合場所に到着が早かったのでプラカードを生垣に差して待ってると
通りすがりのひとがプラカードを結構見ています。
哲野「プラカード見ている人が結構いるな」

警察の方がきて指令書の確認をします。
網野「今日は懐中電灯を忘れました」
警察「ではこちらで」
指令書の確認をした後、
哲野「えらい明るい懐中電灯ですね」
警察「ええ、仕事で必要ですし。これくらい明るいとホラ。
    絞りもきいて結構遠くまで照らせるんですよ。
    必要なんで奮発して買ったんです。
    これくらい明るくないと離れた街角の奥とか泥棒がいるかどうか
    確認ができないですから」

・・・個人で買っていらっしゃると知り
そういうのペンと一緒で必要経費じゃないかと思いました。

警察「それから、来週と再来週の金曜は選挙期間中ですから
    選挙管理委員会の方に違反にならない内容を
    念のため聞いておいた方がいいと思いますよ」
哲野「そうですね。ありがとうございます。来週月曜日でも行きます。」

チラシを渡して簡単に説明していると大歳さんが来ました。

ちょうど音楽も鳴り、開始です。

本日のチラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20121130.pdf

今日のプラカードは上の画像をご覧ください。

今日は小型のスピーカーでしたので
近寄った方しか声が聞こえません。
プラカードを高く掲げて歩きました。

すると結構、プラカードを見てくれました。
声で気が付く人もいますので前回ほどではありませんが。

大歳さんの今日のスピーチです。

==============
毎度お騒がせします。毎週金曜日恒例の広島二人デモを始めます。関西電力の大飯原発再稼働に反対して歩いております。真夏の電力不足という嘘を理 由に始めた大飯原発はどうもまだまだ止まってくれそうにありません。各大手新聞社に書かせた、火力発電が高コストのため電気料金の値上げは避けら れないというのも嘘でした。電力会社はわざわざ高いレートで火力燃料を仕入れていることが分かったからです。今頃、関西電力は次の嘘を考えている ことでしょう。はたまた、開き直って会社の存続と株主の利益を守るために再稼働は「しょうがなかった」というのでしょうか?

もうかなり寒くなって冬が本格化します。この夏から大飯原発に関連した主なニュースは、やはり、原子力規制委員会の発足です。少し前の話になって ほじくり起こすのは恐縮ですが、この原子力規制委員会の人選は未だに国会の承認を得ていません。特に委員長の田中俊一氏は、福島原発事故直後に除 染アドバイザーとして被災者に被爆を強制させた犯罪容疑者であり、実際に告訴されています。 この人選での委員会発足は野田首相が国会閉会後に脱 法的にスタートさせたものです。忘れてはいけません。

ともあれ問題の多い原子力委員会は、大飯原発の直下を通っているF6と呼ばれる断層が活断層なのかどうか専門家を集めて調査させました。いまだ に、このF6と呼ばれる断層が「活断層である」と主張する学者と「活断層とは断定できない」と主張する学者で議論が継続されています。しかし、私 たち市民が真に問わなければならないのは、そもそも、そうした議論が必要であるような恐ろしい場所で現在でも原発が動いているというこの状況こそ が異常ではないのかということです。これは大飯原発のある関西地区だけの問題ではありません。私たちが大飯原発に反対する大きな理由が、これが今 後の原発政策を決める要所、いわば天王山であると考えているからです。これを認めてしまっては次々に現在止めている原発が再稼働させられる恐れが あるということです。

大飯原発の次は四国の伊方原発であると言われています。伊方からこの広島市街地までは直線距離で100kmほどしかありません。実はいま我々の住 むこの広島県内でも特に瀬戸内側においては、中電管内の島根原発よりも、四国の伊方原発の方がより大きな影響を受けます。

広島の釣りが好きな方の多くは山口県の上関や周防大島まで足を運んでいらっしゃいます。上関そして周防大島と伊方原発とは、たったの 30~50kmしか離れていません。伊方でもし事故が起これば、瀬戸内の魚も牡蠣もサザエもワカメも食べられなくなります。事故が起きなくても加 圧水型の伊方の原子炉はトリチウムという猛毒を大量に排出します。絶対に再稼働させてはいけません。言うに及ばず、上関原発の新規建設などは論外 です。

上関地区とは山口県の柳井港のすぐ隣の半島とその先の長島、祝島のエリアのことです。上関原発予定地の田ノ浦は長島の最西端に位置しています。こ の辺は全国有数のマアジの生息地であり、スナメリクジラの生息地であり、アオリイカ、ハマチ、マダイなどの水産資源に恵まれた海域です。ここで魚 を採るのは長島の島民の方だけではありません。みんなの海なのです。

電力会社だろうが、経団連だろうが、アメリカだろうが、ロスチャイルドだろうが、この海を汚す権利はありません。電力会社以外にもこうした勢力た ちが原発再稼働の圧力をかけています。
福島原発事故の影響で、上関原発の計画は一旦止まったかに見えましたが、完全に計画を断念してはいません。おそらく中国電力は原発推進の自民党が 政権の奪還するまで様子を伺っていると思われます。

広島に住む私たちが上関のある山口県や伊方のある愛媛県の行政に対して、無力であるということは決してありません。
むしろ他県からこうした反対の声を上げられるというのは大きな圧力になります。原発の問題に関心がある、原発や放射能の影響に詳しく調べている よ、とアピールすることは大きな意味があります。
 原発に限らず、権力というものは、市民の無知と無関心と先入観を利用したり促したりするものです。テレビ、新聞とそこに登場する文化人、タレン トがそうした役割に使われる道具になることは非常によくあることです。

 何やら私も偉そうなことばかりしゃべっておりますが、私自身もそうした報道によく騙されてきました。後になってそう気づくことが多いものです。 マスコミ報道の裏側はずいぶん後になってわかるものです。

 ただ今はインターネットでの情報の選択が便利になりました。ここには問題もいろいろありますが、利益関係から自由な情報が多く得られることは大 きな救いになっています。
 例えば震災直後、記者クラブをはじめとする大手新聞社からの報道が、権力のフィルターを通った頼りないものだったのに対して、海外のメディアの 方が正確に情報を伝えていたという事実があります。これは今においても変わりません。実際、海外のメディアと有識者は、日本政府の震災後の対応を 正確かつ冷淡に見ています。

 私も英語のサイトなどはさっぱり読めませんが、重要な情報は親切にも翻訳してくださる方がかなりいらっしゃいます。ユーチューブでも海外の原子 炉や放射線の専門家による解説が字幕付きで読むことができます。「ECRR」や「内部被爆」などのワードで検索すれば、非常に多くのことを調べる ことができます。
 私が今おこなっているスピーチもウェブ上で再確認することができます。広島二人デモで検索してくだされば、毎週更新する、新聞にはほとんど載る ことのない、原発と放射能、被爆の影響から、電力会社の大株主の企業名について参照することができます。今お配りしているチラシにホームページの アドレスも明記しております。
 是非ご確認ください。よろしくお願いいたします。

=============

次に哲野にマイクがスイッチします。

哲野は
1.西ヨーロッパの市民の力が強い国ではもう脱原発に向かっていること
2.チェルノブイリ事故の後、苦しみ続けた市民がフクシマ惨事で特に(日本より)危機感を持ったこと
3.国連加盟国193か国のうち、原発保有国はたった30か国しかない、世界的に見ればマイナーな発電手段であること
4.今回総選挙があります。この総選挙で脱原発の流れを決定的にしましょう
  そして健康と生活の安全を守ろうとする西ヨーロッパの市民に続きましょう

ということをスピーチして歩きました。

街は先週ほど人は多くありませんでしたがそれでも通常のにぎわいでした。
今回小型スピーカーでしたので周りのにぎわいや
店から流れ出てくる音、呼び込みの声にかき消されて
さほど聞こえません。

ところがデモ隊が近づくと、声を落としたり、よけてくれたりする人が居ました。
なので意外と声の届く範囲が広がっていたのがわかりました。
デモ隊の周りが少し静かになるのです。
商店街の人たち、バイトとはいえ呼び込みの人の仕事の邪魔になっているであろう
私たちのデモですが、ささやかな心遣いに、感謝したいと思います。

金座街でも周りはプラカードを見る人がけっこういました。
プラカードで何を伝えたいかを表現するってやはり有効です。

折り返しを過ぎて、網野にマイクがスイッチします。

私も同じ、西ヨーロッパの脱原発の動きをスピーチして歩きました。
具体的に動いた国の名前もゆっくりはっきり言いました。

本通り電停近くになって
大歳さんが誰か女性に話しかけられています。
信号を渡って歩き、振り返ると大歳さんも警察もいません。
さすがに逆戻りして待っていると
女性と一緒に3人が歩いてきます。

そこからが大変でした。

女性「デモをやめなさい!」

哲野「この方は警察の人です」
警察「この人たちは、正式に申請をしてされてますから・・・」
女性「知るか!」
警察「いろんな主張があるんですから。」
女性「認めない!どうでもいいそんなの!」
哲野「あなたもデモをしたらいい」
女性「やるわけないじゃない、バッカじゃないの?
    デモをやめろっていってんの!いう事をききなさいよ」

女性の主張がよくわからないですが
あとでみんなの話を総合すると

1.被曝の話をすると被爆者が傷つく
2.被爆者を傷つけるような話はすべきではない
3.原発と原爆が同じものだとあなた方は思っている
4.この2つは違うものなのだ
5.だからデモをやめなさい

という内容のようです。

1.被曝の話をすると被爆者が傷つく
という主張は原爆被爆者を絶対聖化しようとする考え方に基づくもので
よく掘り下げてみると広島では普通にみられる考え方です。
被爆者を水戸黄門の印籠のように使って、相手を黙らせる、または自分の主張を押し通す
この女性は少々極端ですが根っこには同じ考え方
「被爆者の絶対化」の考え方があるようです。

3.原発と原爆が同じものだとあなた方は思っている
という主張は全く彼女の勘違いです。
説明をしたんですが、本人は受け入れません。
でもよく考えてみると、確かに原爆と原発は同じものだと言うことを
主張する人も広島市内には多いのです。
それで彼女が私たちの主張を頭からそうだと決めつけているのではないかと思います。

原爆と原発は核の分裂および融合という技術を利用している点では同じですが
本質的にまったく異なるものです。しかしこのことを彼女は全く受け入れません。

元安橋に行く前に、本通りの端で7時を迎えてしまいました。
デモは終わりです。
デモが終わったと言うのに、しつこく付きまといます。

あとで大歳さんの話を聞くと彼女は原爆被爆者の病院か施設かに勤めているらしいのですが
その施設の被爆者の人が「被曝とか放射能の話を聞くと吐きそうになるくらい気分が悪くなる」というのと聞いたらしいのです。
それで街中でデモをしている私たちに
「被爆者の気持ちを考えない」と決めつけ、やめろと言ってきたようなのです。

警察に「じゃあ、今日は終わります、ありがとうございました」と言って離れようとしても
女性がしつこく「名刺をだしなさいよ!」とついて来ようとするのを
警察が止めてくれていたおかげで帰れました。

大歳さんが後でメールをくれて
「しかし、あれだけ会話にならない人と話すのは初めてでした。
ある意味カルチャーショックでした。
「原爆と原発は違います!!!」って
原爆と原発は同じです、とは一言も言ってないのに。。 」

大歳さんがカルチャーショックと言っているということは
まだヒロシマがわかっていないようです。

あとでじっと私は考えました。

被爆者の人たちが被曝のことや放射能の話を聞きたくないのは
それが問題解決にいつまでもつながらなかった自身の経験からくるもので
得体のしれない恐怖に加え、被爆者だということで散々差別されてきた過去がだけが甦るからだと思います。

今はそうではありません。放射能による被曝のメカニズムが医科学的・分子生物学的に研究が進んでいます。
苦しんだ理由が明らかになりつつあるのですが
その情報が被爆者自身にフィードバックされてこなかったために
医科学者に対しても不信感を生んでいる、ということも言えると思います。

その不満を被爆者自身の言葉で語るならわかります。

あの女性。
私たちほど原爆や原発、放射能や被曝のこと、様々な被爆者がいることを
勉強していないことははっきりわかりました。

残念ながらある意味、被爆者の悲惨を神格化し続けたヒロシマが生み出した存在なんだと思います。

警察の人の話の通り、12月4日公示になると正式に選挙期間に入ります。
私たちは大飯原発反対を掲げてデモをするわけですが
選挙・政治情勢の話に触れないわけにはいきません。
また選挙期間中だからといってデモを中断するわけにもいきません。

選挙より私たちのデモのほうが先なんですから!

といって公職選挙法違反に問われるのも芸がありません。
そのギリギリのところを探りに選管に問い合わせを出そうと思っていたところです。
警察も公安委員会も直接の管轄ではありませんけど
一応老婆心、ということろなんでしょう。
月曜日に哲野と一緒に電話でなく、県の選管を訪ねてみることにしました。

またご報告します。

以上ご報告いたします。

第24回 広島2人デモ 11月30日 告知

第24回 広島2人デモ
11月30日(金)18:00~
広島平和公園 元安橋東詰出発
本通り~金座街往復

さよなら原発みんなで歩こう!みよし
11月30日(金)18時~
三次警察署隣天神公園集合