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第85回広島2人デモ 1月31日報告

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みなさま

毎度毎週お騒がせいたしております。
第85回広島2人デモの報告です。

今日はチラシ作りの時の哲野との会話から。

網野「今回のチラシのテーマ、福島第一の現状も深刻度を増してるのでそろそろやりたいけど
    どうしようか。」
哲野「前から気になってるんだけど、2人デモのスピーチで原子力規制委員会のwebページを見てください、
    新聞テレビがいかにデタラメかがわかりますとスピーチしているけど
    実際敷居が高いよね。」
網野「専門用語ばかりだしね、見慣れると面白いし、見ておいた方がいい、重要な資料が山のようにあるんだけどね。」
哲野「鳥取県の原発安全対策課の担当者の人と話をして毎回思うんだけど
    彼らはと本当によく規制委の資料を読み込んでいる。
    原子力災害対策指針にしても、規制基準にしても、読み込んで正しく理解しておけば
    中国電力のいい加減な、あれ、なんだっけ?えーと、原発地元だったっけ?
    中国電力が勝手に原発地元を決められる、それを新聞が真に受けて書く、
    地元住民が俺たちにも発言権をと要求する、みたいな
    ばかげた話には全然動じてない。
    原子力災害対策指針やそのほかの議論から、鳥取県も島根県や松江市と同等の発言権がちゃんとある、と理解している。
    狼狽してないよね、彼らは。」
網野「うん。なんだったっけ、あの鳥取県の回答文書。
    今回の再稼働申請に対する回答も含め、審査会合の結論を待ち、原子力規制委員会と中国電力の説明を聞き、
    また鳥取県内関係者、専門家の意見も充分聞いたうえで再稼働に対する態度を決めます、という。
    全く動じてないよね。」
哲野「だから、やっぱり僕ら一般市民がしっかり読み込んでおくことが大事なんだけども
    なかなか仕事をもってあれだけの分量のものを読んでいくというのは大変な仕事だよね。」
網野「映像だけでも面白んだけどね。」
哲野「とにかく原発に関するあれだけ広範な情報が僕たち一般市民に手の届くところにある、
    これは恐らく原発史上で初めてのことじゃないだろうか。
    これまでは原発は難しい、難しい事は専門家任せ、専門家が上手くやってくれるだろう、
    原発推進のほうもそこに付け込んで、情報独占してきたけど、
    もうこれからはそういう時代じゃない。
    ポスト・フクシマ時代の大きな変化だよね。
    だから一般市民がアクセスするようになると反原発の世論は大きく前進するんだけどなぁ」
網野「じゃ、原子力規制委員会のwebサイトの見どころ、読みどころを紹介するチラシってどう。」
哲野「えっ、それチラシでやるの?不可能よそんなの。あんな分厚い内容を。」
網野「でも再稼働の議論はみんな興味あるでしょ」
哲野「うーん再稼働かぁ」
網野「それに、あの議論の映像は是非みんなに見てもらいたいね。」
哲野「そう言われてみれば、むずかしいとこばっかりじゃないよね。
    委員会の議事録とか、委員長の記者会見速記録とか
    規制庁次長の定例記者会見とか
    しゃべりの形式だから結構わかりやすい。
    僕もそれを読んでて、あ、そういうことなのかとわかった経験何度もある
    難しいことばっかじゃないわけだよね。
    狙いを絞ればできんことはないかな」
網野「出来るよ。
    それに専門用語わからなくても、私レベルでわかる話だってあるんだよ。
    Kさんなんか、高校生の娘さんと一緒にみながら、
    笑ったり、呆れたり、『バカじゃないの?!』ってツッコミいれてたみたいよ。」
哲野「でもこのテーマじゃ一般受けしないだろうね。」
網野「私の予想では10部も出ないと思う。」

ということで今回は原子力規制委員会webサイトガイドを目指してチラシを作ってみることにしました。

http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20140131.pdf

今日の参加者は結局6人。
哲野、網野、じゃけえさん、Kさん、久々に大歳さん、原田さんでした。

出発前、集合場所にいくとだいぶ陽が延びてきました。
明るいです。先週は懐中電灯が欲しい明るさでしたが、今日から懐中電灯は不要になりました。
警察の方が来て指令書の確認をします。
チラシをお渡しして説明。
哲野「原子力規制委員会のwebサイトはご覧になったことありますか?」
警察「ええ、昨年少し。やっぱり一度は見ておこうと思いまして。
    しかし、なかなか難しいですね。」
その通りなんです。調べる目的を持った人には探しやすい作りになっていますが
勉強のために見ておこう、とすると、なかなかとっつきにくい。

しゃべっていると音楽が鳴りました。

集合時間には誰も間に合わず、2人で出発です。
(みんな仕事持っていますから。)

哲野がスピーチ開始。
原子力規制委員会はご存知でしょうか、
私たちにとって原発に関して重要な情報を満載しています。
しかしこの規制委員会のwebサイトは
なかなかとっつきにくいのですが
慣れてくると面白い中身も相当にあります。
今日のテーマは原子力規制委員会のwebサイトです・・・・と
前置きして、チラシの中身を説明しました。

哲野のスピーチ中に、じゃけえさん参加。
早速チラシの束を哲野から受け取り、チラシまき。

哲野のスピーチが続きます。
哲野「原子力規制委員会を原発を抑制する組織であるとか、
    あるいは安全を審査する組織であるとか
    考えるのは大きな勘違いです。
    原子力規制委員会は立派な原発推進組織です。
    福島原発事故以降、それまでの原発安全神話派は完全になりをひそめました。
    それに代わって台頭してきたのが、原発の規制を国際標準にする
    とする原発推進派が主流を占めるようになりました。
    国際派の心配は、このまま野放図な原発をやっていると
    やがて日本から原発が叩きだされる、というものです。
    ですから、規制を厳しくしますから、どうか勘弁してください、動かさせてください、と
    言ってるようなものです。
    例えば原子力規制委員会の田中委員長は
    原発にゼロリスクはないんだ、と完全にお手上げなんだと述べ
    その上で社会がどこまで原発のリスクを許容してくれるのか、
    そこの議論をはっきりさせてほしいと言っています。
    が、ここがまさしく、論点のどポイントです。
    私たちのような市民からすれば、福島事故のあと
    放射能が日本中に蔓延しつつあるような今の状況で
    原発のリスクなど、これっぱかりも受け入れる余地はない、
    リスクゼロでないなら動かすな、
    リスクゼロでないのに動かさせてくれ、それはムシが良すぎるというもんじゃありませんか、
    というのが私たちの言い分です。
    みなさん、どうお考えになりますか。」

次にマイクが渡ったのがじゃけえさん。
じゃけえさんはいつものように、伊方原発の危険と
今日のチラシには伊方原発の規制基準適合性審査の様子や
中国電力島根原発の審査の様子や
その検索の仕方がわかりやすく書いてあります、とスピーチしたうえで
伊方原発の再稼働が近い事、
伊方原発が広島から最も近い原発であり
ここが苛酷事故を起こせば広島は一時移転の対象になり
広島に住めなくなる、と訴えました。

じゃけえさんのスピーチ中にKさん登場。
早速Kさんにマイクが渡ります。
広島にも放射能は風にのって毎日届いている
放射能汚染食品も検査がないので基準値以上の食品が見つかったり
産地偽装や加工食品になって出回っている
広島も他人事ではない、と訴えました。

Kさんのスピーチ中に大歳さんが参加して5人。
哲野「よく来れたねえ。」
大歳「ええ、随分ご無沙汰しておるもんですから。
    年末までは地獄でしたね
    年を明けてからちょっと楽になりました。」
哲野「でもこれから年度末でしょ。」
大歳「ええ、そうなんですよ。
    3月末まではどうしても動けない。
    それを過ぎると時間が取れるんですけどねえ・・・」
哲野「Kさんのあと、スピーチお願い。」
大歳「駄目ですよ、原稿つくってきてないもん。」
哲野「原稿なしでいいじゃん。」
大歳「ダメダメ。」

ということで網野と並んで大歳さんがプラカード持って先頭を歩きます。

次に網野にマイクが渡ります。
網野も原子力規制委員会のwebサイトの紹介スピーチをしました。
網野「原子力規制委員会の審査会合を読んでいると、これが安全審査ではなく
    単なる規制基準適合性審査であることはよくわかります。
    規制委員会が審査しているのは、原発の安全性ではなく
    苛酷事故を出来るだけ小さくすることを目的とした性能標準、すなわち規制基準を
    クリアしているかどうか、最低限の構えをもっているかどうか
    これを審査しているのだということがよくわかります。
    安全性は元々審査の対象に出来ない性質のものなのです。
    でも新聞やテレビは安全審査だと言い続けています。
    みなさん、どんな印象を持ちますか。
    安全審査と言えばクリアしたら安全のお墨付きを得たと思う人が多いと思います。
    現実に昨日でしたか、一昨日でしたか、通常国会の答弁にたった安倍首相は
    相変わらず世界で一番厳しい安全基準に合格すれば
    こうした原発は心配がないので、再稼働させると答弁しています。
    安倍首相こそ、原子力規制委員会のサイトをよくよく読んだほうがいいと思います。
    字が読めればの話ですが。」

網野のスピーチ中に原田さんが参加、職場から直行で駆けつけたようです。
これで6人になりました。
最後に網野は、伊方原発が一番近い原発で
苛酷事故になったら一時移転の対象になるという説明をしました。

元安橋に帰ってデモ終了
ちょうど元安橋の横断歩道を渡る前にもずっとスピーチをしていたのですが
聞いていた人がチラシを求めました。
Kさんが伊方の署名チラシを渡し、少し説明していました。

というのも、今回のチラシは30部用意していったのですが
10部も売れないだろうと思ったら意外にデモが終わる前に全てなくなってしまいました。
念のため持ってきていた伊方の署名用紙兼チラシを持っていたので良かったです。

意外にも、原子力規制委員会に対する関心は高かったようです。

網野「今日の反応、どうだった?」
Kさん「若い人が良く取りにきたよね。」
じゃけえ「私も同じ印象。」
哲野「僕のところは若い女性が2人チラシを取りに来た。
    それから高校生が7~8人のグループがじっとプラカードを見てたので
    黙ってチラシを差し出したら後ずさりして受け取らないので
    さらにチラシを突き出したら、一人の女の子がお辞儀しながら受け取った。
    あとで見てると、ハトが群がって餌をついばむように、チラシを囲んで見ていた。」
Kさん「東京都知事選の影響じゃないかしら。」
哲野「いや、僕は違うと思うね。
    やっぱり規制委ってなんだろう、という疑問がみんなに大きいということじゃないかな。
    意外だったけど」

てなことを話していると、小一時間経ってしまいました。
以上ご報告いたします。