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8月22日 広島2人デモ中止のお知らせ

みなさま

2014年8月22日(金)に予定しておりました広島2人デモ中止のお知らせを致します。
(大変残念ですが・・・)

先週8月15日も中止としましたが、その際にもご説明いたしましように、チラシを作成する時間がなくなっております。
先週の説明は言葉足らずで申し訳なかったのですが、7月中旬から仕事が立て込んできており、締め切りがと精力を取られています。

8月22日(金)には間に合うように仕事が片づく筈でしたが、現時点でまだアップアップしております。

これはひとえに生来の怠け者である哲野のせいです。
次の8月29日(金)には必ず間に合うように仕事をかたづけるつもりですので、ひらにご容赦のほどを。

話が変わりますが、広島2人デモは人々の役に立つ情報を広島市民に提供することを目的とした「広報デモ」です。
その広報デモが広報媒体である「チラシ」なしではさまになりません。
そのチラシ作りも当初のころに比べると相当手が込んできました。

当初は、ナマの情報を提供すればわかってもらえると勘違いし、
説明よりもナマ情報(raw materials)の提供に重点を注いでおりました。
しかし、ナマ情報をそのまま理解するのはその事柄を理解する素養や蓄積に乏しい人にはかなり難しいことでした。
これは考えてみれば当たり前のことで、私自身が原発や被曝に関する理解の進み方を考えてみるとすぐにわかることです。
最初のころ、様々な資料(たとえば神戸大学の山内教授のプレゼン資料)をみてもちんぷんかんぷん、
ECRR2010年勧告を読んでもちんぷんかんぷんでした。
ナマ情報を見るとそれで了解してもらえる、と考えたのは浅はかなことでした。

今もちぷんかんぷんの資料も数多いのですが、それでも2011年3月11日前と比べると、我ながら長足の進歩です。

ナマ情報を見てそれを理解し、自分の糧にできる人は数少ないのです。
それは自分自身の例を見てもわかります。

それでチラシは、ナマ情報もさることながら、それを説明することに力を注ぐようになりました。
一つの説明は別の説明を要求するこのままあります。
すると勢いチラシは長くなります。
最初A4版裏表2頁から4頁へ、4頁から8頁へ、8頁から12頁、14頁へ。
20頁という言語道断なほど非常識なチラシを作ったこともあります。
しかし、1回1回時間がかかるようになったことは事実です。

昨夜(8月19日から20日の明け方にかけて)、広島市を集中豪雨が襲いました。
もの凄い雷で、外が大雨になっていることに気づき、事務所の窓を開けて
のぞいてみると直下の大通りが、川状態になっており、車が水しぶきを
あげて走っております。今朝になってテレビのニュースに釘付けです。

死者36人行方不明者7人という大惨事です。(8月20日21:00時点)
ほとんどが崖崩れで住宅が潰されたことで発生した被害者です。
ほとんどが、高度成長期に無理な住宅開発で、本来住宅を造ってはいけないような地域で発生した惨事です。

私はテレビのニュースを見ながら、これがもし原子力災害だったらと想像してみました。
福島原発事故を見てもわかるように、原子力災害はチェルノブイリ事故のように単独で起こるよりも
自然災害との複合災害のケースが一番恐ろしいと思います。
特に自然災害大国である日本ではそうだと思います。
地震、台風、火山噴火などそのトリガーは数え切れなくあります。

今回の参事も、局所的駐中豪雨が原因とはいいながら、
別な側面では高度成長時代の無理な住宅開発が背景にある人災という側面がないでもありません。

私は、今は事実関係をもとに想像力を働かしてみることが重要なのではないかと思います。
自然災害の複合災害として発生する原子力災害(その本質は低線量内部被曝被害です)がもし発生したら、
と考えてみることが重要なのではないかと思います。

原子力災害はその原因因子を取り除こうと思えば取り除くことができる、
その意味では今回の住宅乱開発などとは比較にならないくらいの人災中の人災です。

集中豪雨による崖崩れ災害のニュースを見ながら、そんなことをぼんやり考えておりました。

(哲野イサク記)