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第46回広島2人デモ 4月26日報告

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みなさま

毎度毎週お騒がせしております。
第46回広島2人デモのご報告をいたします。

参加者は7人
哲野、網野、ツナさん、大歳さん、じゃけえさん、Kさん、Kさんの娘さんでした。

原田さんは事前に中電前の上関原発を止めよう!広島ネットワークのほうに参加すると連絡がありました。
中電前は5時からなので「今やってる最中だなぁ」といいながら
集合場所に行くとツナさんがすでに待っていました。
哲野・網野「早っ!」
チェルノブイリデーということで仕事の合間をぬって来たそうです。
ツナさん、気合いが入っております。

しばらくすると大歳さん、じゃけえさん登場。

警察の方も来て指令書の確認をしてチラシをお渡しします。
警察「今日は19時から中電前からデモがあるらしいですよ。」
網野「ええっ?そうなんですか?」
哲野「原田さんたちのところかな?」
網野「いやいや上関ネットはデモはしないと聞いてるよ。キャンドルイベントはするみたいだけど」
警察「ご存知なかったですか」
網野「ぜんぜん。でも私たちは19時で終わりますから、ぶつかりませんね。
    ・・・もしかしてこちらのデモが終わったらあっちの警備へ合流されるんですか?」
警察「いえいえ、私はここで今日の仕事は終わりです」

後日伊方デモでしたのでその時に原田さんに様子を聞くと
上関ネットの他にも抗議行動をしてる団体がいて、
デモをしたのはどうも中核のようだ、とのことでした。

時間が来るまでチラシの内容で立ち話をしていたのですが、話はやはり小児科学会の話に。
じゃけえ「ちょうど先週でしたよね?」
網野「そうそう。大歳さんに行ってもらったんですよ、小児科学会の市民公開講座。
    で、スピーチもしてもらったけど、立ち話でざっと報告聞いたんですよね。」
哲野「その翌日に僕、全国から集まった小児科医の集まりに行ったけど感動したよ。
    子どもたちの命を守る立場で闘ってる医師たちがこんなにいるんだって・・・」

音楽が鳴りました。5人で出発です。
※例のごとく、各人のスピーチ全文は別途最後にまとめてあります。

▽チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130426_A4.pdf
1-2
3-4

トップバッターは大歳さんです。

大歳さんは大飯原発運転差し止め請求の件を取り上げ、大阪地裁の却下決定のおかしさ
また、大阪地裁がこの却下決定の理由を非公開にした理由を問い合わせた件
また先週、小児科学会の市民公開講座に参加した感想をスピーチされました。
そして最後に
大歳「この地震だらけの日本において54基以上もの原発を作ってしまったのですが、一体どこの政党がこれを推進してきたかというとこれは自由民主 党です。
    正力松太郎氏(原子力委員会初代委員長)や中曽根康弘氏を筆頭に自民党のほとんどは原発を推進してきました。
    だから脱原発をするのにまず何をしてはいけないかというと、これは自民党に票を入れてはいけないということになります。
    そしてこの7月に参議院選挙がありますがこの広島の選挙区において自民党から出るのはだれかといえば、溝手顕正さんになります。
    溝手さんに票を入れてしまうと脱原発はできなくなります。
    今アベノミクスとか何とかで自民党の支持率が75%まで上がっているとマスコミはでっち上げていますが、こんなのも全部ウソです。
    所得の増加が伴わないインフレなどむしり取られているに等しいのです。
    自民党と同様、悪質な世論の誘導を行なう大手のマスコミからの決別もいたしましょう。」
と呼びかけました。

歩き始めてしばらくして、Kさん親子が合流しました。
すぐに街の反応がありました。
いままで無関心だった特に40歳代以降で特に男性、サラリーマンや身なりの良い初老の紳士の反応がいいのです。
躊躇なくチラシを手に取ります。
また、取りに来る人もいます。

次にじゃけえさんです。
じゃけえ「1986年4月26日チェルノブイリ原発事故が起きました。今日で27年目になります。・・・」
チラシの内容を要約して紹介し
じゃけえ「歴史を学ぶ上で一番有意義な事は同じ過ちを繰り返さない事ではないでしょうか?
     今の日本がしている事は、チェルノブイリでは避難していた場所と同等の放射能汚染地域に住民が留まる事を容認し、
     チェルノブイリでは規制がかかる程放射能汚染食品を食べる事を容認しています。
     国民が被爆する事を容認しています。
     そして健康被害が出たとしても放射線との因果関係を認めないでしょう。
     過ちを認めようとはしないでしょう。
     ご自身の命をあなたの大事な人の命を守る為に、是非ご自身で判断してください。」
と呼びかけました。

次に哲野です。
哲野はウクライナ政府の報告から、子どもたちに健康被害、特に慢性疾患を抱えた子どもが増加していること
低レベル放射能汚染食品の摂取が要因であること、その医科学的因果関係は研究では報告されていることなどを知らせました。
哲野「チェルノブイリはチェルノブイリから学ぶことは出来ませんでした。
    しかし、私たちは、チェルノブイリから学ぶことができます。
    そして私たち日本の市民の、低レベル放射線による健康損傷を最小限に止めることができます。
    そのことについて懸念されるのは、やはり日本政府、マスコミ、学界、経済界が声をそろえて『低線量の放射線は害がない』、『安全だ』とい う人もいます。
    厚労省のパンフレットを見ると、放射能汚染食品、基準値以下であればいくら食べても安全だとはっきり書いてあります。
    しかしこれは、ウクライナやベラルーシなど苦しんだ、今でも苦しんでいる人たちの実態を見る限り、全く真実ではありません。
    政府が社会不安を起こすまい、楽観的に言うのは日本政府に限った事ではありません。どの国の政府もそうです。
    しかし、限度というものがあります。
    私たちの警戒心や私たちの注意を放射線や放射能から逸らそうというのは、これはもう犯罪に近いようなデマだと私は思います。」
と語りかけました。

そのあと、Kさんにマイクが渡ります。
Kさんは福島集団疎開裁判のことに触れ、福島のみならず東北・関東圏の子どもたちが放射能におびえて暮しているという実情を訴えました。
Kさん「裁判では子どもたちにとって将来的には被害がでるかもしれないほどの放射線の存在は認めましたが
    そのために子どもたちを疎開させることは認められませんでした。
    子どもたちは、自分たちでは見ることのできない線量計を首から下げさせられ、
    甲状腺検査を受けるたびにスタンプをもらい、スタンプがいっぱいになったら図書券がもらえるそうです。
    放射線でどれだけ子どもに被害が出るか調べるためのモルモットになっています。
    みなさんは子どものころ、どんなことを考えられていましたか?
    自分や家族がいつ病気になるんだろう、大人になるまで生きられるんだろうか?
    大人になっても自分は子どもを産めないんじゃないか?
    産んだとしても奇形や知能障害やそういう子どもにならないか?そういう心配をしたでしょうか?
    そういう心配をいま、福島に住んでいる子どもたちは実際にしているんです。」

Kさんのスピーチを聞いていて、私は子どものころの感情やいじめられた経験を思い出していました。
子どものころ、周りの大人の体裁上、事情でものが言えないことがありました。
また本意ではないことを言わされたこともありました。
その時に感じたのは、「この人たちは私たちのことなどどうでもいいんだ」と感じ、そういう大人には心を閉じ、軽蔑しました。
子どもは事情はわかりませんが、本当にこちらの事を考えてくれてのことか、私たちに目を向けているかどうかわかるのです。
また、いじめられた時の事を思い出しました。
いじめられたとき、周りに見ていたり気づいている人がいました。
しかし誰も何もいいませんでした。先生を呼ぶことも、先生が来ても何も言いませんでした。
黙っていることでそのいじめを「認め、加担している」と感じました。
いじめが良くないと思えば、「やめなさいよ」の一言も言うでしょう。
私たちが黙っていれば関東圏・東北の子どもたちは「今自分が受けている理不尽を容認している」と受け取るでしょう。
当然です。
黙ってる事は「YES」と同じなのです。
彼らは同じ日本の人間であり、対等平等であり、同じ人として生きる権利を持っているのです。
彼らの受ける理不尽は私たちに向けられた理不尽なのです。
暴力を一緒にふるっているのと同じだと、気が付かない方がおかしいと思います。

次にまたツナさんにマイクが渡りました。

ツナ「こんばんは。原発に反対して歩いております。一曲歌います。
   (『こいのぼり』の替え歌で)
    ♪ コストの高い原子力~
    ♪ 大きい被害は無視します~
    ♪ 小さなごまかし積み重ね~
    ♪ 面白そうに…
   って面白くないですね!面白くないです!みなさん、面白おかしく死にますか?
   忘れて暮らせると思いますか?
  もうすぐですよ。健康被害はこれから本番を迎えます。」

というスピーチ?歌から入りました。そして

ツナ「2年前、1ミリシーベルトと頻繁に言っていました。これが許容限度だよと。
   1年間1ミリシーベルトと言っていたのが、いつの間にか20ミリになりました。
   そこまで許容しないとやってられないんだということだそうです。
   でもいま、100ミリと言う言葉が出てきています。最初の100倍です。
   なぜでしょう?収束なんかしていないから、1が20になって、100になるんです。
   しかし死んでも『因果関係は証明されていない』から、わかりませんね。
   あなたが死んだ時に因果関係が証明されますが、その時あなたは死んでいます。
   そういうシナリオに乗っからないでください。
   そういうシナリオを全力で拒否してください。
   全力で拒否しないとそういうシナリオに無理やり乗せられてしまいます。
   知らないうちに私たちは死に方まで決められているんです。本当にそれでいいんですか?
   何にも知らなかったふりをして穏やかな顔をして、そのシナリオに乗って死ねますか?
   どこの馬の骨ともわからない、原発で金を儲けている奴らに、あなたの大切な命、差し出していいんですか?」
と呼びかけました。

そんなツナさんのスピーチ中に、前回参加してくれたタンさんが手を振りながらすれ違いました。
今日は御用事のようです。

次に哲野にマイクが渡りましたが、本通り電停まで戻ってくると
高校生がメガホン持ってカンパ活動をしていました。
箱には「絆」と書かれています。
「被災地の復興にはまだまだ力が必要です!・・・ご協力をお願いします!・・・」
どうもこの高校生たちがボランティアとかで東北に行っているらしいのです。また被災地がどういう状態かも広める活動をしている、と。
でも活動資金が足りなくてカンパを呼び掛けているようです。

一応、こちらは配慮して彼らの傍を通りすぎる間はスピーチを控えました。
(彼らは全くこちらには配慮していませんでしたが)
哲野は高校生に対して首をかしげながらチラシを渡しに行きました。
哲野「頭を下げてとったけど、読むかどうか・・・」
被災地の復興はもう私たちのカンパでどうにかなるものではない。
復興が何を意味するのか、特に福島では何を意味するのか、
この高校生たちは誰かの振り付け通り動いているような感じがして仕方がありませんでした。
あとで
哲野「しまった。お互いにスピーカーとマイクを持ってたんだから、短くやりとりしてもよかったよね」

そして次に網野にマイクが渡ります。
網野「27年前の今日、チェルノブイリ事故が起りました。
   私たち日本は原発事故当事国です。私たちは当事者になりました。
   よその国のことではありません。
   原発事故はよその国で起こった事ではありません。
   私たちの国で起こりました。
   私たちは当事者になりました。
   ・・・残念ながら当時、ウクライナ政府・・・当時はソ連でしたが10年間くらい有効な手立てをとりませんでした。
   数年後に飲料水を20ベクレルに摂取制限して抑えています。
   これはセシウム137の摂取制限値です。
   ところが健康被害が増大し、死亡率が上がり、ようやく10年後、飲料水を2ベクレルまで下げました。
   そこでようやく、人口急減に歯止めがかかっています。」
と語りかけました。

元安橋に帰ってきて、最後にKさんの娘さんが一言、
「ありがとうございました」でデモ終了。

警察にお礼を言ってお別れし
恒例の立ち話になりました。

網野「チラシは・・・」
哲野「ない。電停を渡ったところでなくなった。」

みんなの感想はやはり40歳代以降の人の関心ぶりでした。特に男性・・・
明らかに最初無関心だった層です。
そして10歳代、20歳代が特に関心を示さなかった、というのも顕著だったらしいです。

Kさん「チェルノブイリを知っているかどうかではっきり分かれている気がする。
    だって若い人20歳代がほとんど関心示さなかった。」
ツナさんも同じ感想でした。

ツナさんはあとでツイートで以下の感想を寄せてくれました。
  「チェルノブイリ27年の今日、福島とチェルノブイリを重ねてみようかと思いましたがやめます。
   放射能の放出の時間軸においてこの二件は大きなちがいがありますが、
  それはチェルノブイリが爆発で広範囲(400キロ先まで汚染)にフォールアウトによってセシウム137などが降り注いでいるに対して
  福島第一では爆発こそあれ、少しずつ長い時間をかけて放出され続けています。
  私たちは、降ってくる放射能への対策はもちろんですが、それ以上に放射能の流通に気を付けなければなりません(関東東北をのぞく)
  ただ、健康被害、出生率、人口増減の傾向は同じように重なるのではないでしょうか。
  私たちは、三年目を迎えています。ウクライナの人口は事故後三年を経て急カーブで減少します。
  ただ、人が減っているのではありません。生まれてこないのです。そして死んでいるのです。
  生まれてこないということは、死産です。悲しいです。ただ死ぬことはありません。病気で苦しんで死にます。
  私たちがこれから直面する現実です。」

(実際には死産と同時に、流産も多かった、また人工中絶も急増していた)

そしてじゃけえさんもツイートで感想をくれています。
 「前回より反応が良かったと思います。今回はプラカード持ちに専念。
  チェルノブイリデーということで「あぁ!そういえば!」と気にかける人が多かったようです。
  当時、自分は小さかったのでチェルノブイリを認識したのは小学生くらいだったかな?
  アトムスーツプロジェクトが鮮烈でした。
  http://www.yanobe.com/asp.html
  まず単純にアトムスーツかっこいい!が最初でそのアトムスーツでチェルノブイリを訪れている写真を見て
  廃墟とスーツの対比に不気味さを感じました。ちなみにアトムスーツは広島市現代美術館蔵です。」

哲野に聞いてみると、本通り商店街のオーナーや従業員の人(毎回毎回迷惑をかけているんですが)
の関心がやはり高かった。
いつも顔なじみのオーナーが姿がなかったので、新規開拓にこちらを見ている人に近づいて
チラシを5人ほど渡しに行ったのですが、全員頭を小さく下げながら受け取ったそうです。

新聞やテレビは何か発表があった時だけ福島事故の様子を伝えていますが
2人デモで受ける感触は、みなさん、モノを考えている人たちはやはり、
「チェルノブイリ事故はいまどうなっているんだ?」という関心を寄せているんだと
いうことが実感できます。
それに対して1980年代以降に生まれた人たちはチェルノブイリ事故については
何も知らされていないことも今回確認できました。
じゃけえさんも哲野もツナさんもそして言っていましたけど、
今私たちが本当に参考に出来るのは、チェルノブイリ事故の経緯です。
家庭や職場でもっとチェルノブイリ事故について話合うような雰囲気を作っていかなければならないと思います。

ちなみに前回からこっち、全員、チェルノブイリ事故当時
「傘を差した!」「学校休まされた!」「悪いものが降ってくるから気を付けろ言われた」とか
あんまり訳が分からないけど、大人に言われて日本中が騒いでいた雰囲気の思い出を語りました。
哲野は当時ニューヨークに住んでいたらしいのですが、全く騒がなかった記憶があるそうです。

以上ご報告いたします。

=========以下各人のスピーチです。=============
◆大歳さん

4月16日、大飯原発運転差止め仮処分民事申立て請求が、大阪地裁において却下されました。
マスコミの報道によれば、この訴えを却下した理由は、「民主党政権時にできた再稼働の暫定基準は合法的であり、大飯原発の3、4号機はこれを満た す」というものです。
確かに大飯原発は当時政権下にあった民主党によって定めた暫定基準によって再稼働を始めました。
しかし現在は原子力規制委員会の新規制基準というのができましたので、再稼働当時の暫定基準というのは、古くなってしまった基準ということになり ます。
当然、大阪地裁は新しい基準において大飯原発の再稼働が適切だったかどうかを判断しなければならないはずですが、これをしっかりやってしまうと大 飯原発を止めなければならなくなってしまうのか、民主党の作ったでっち上げの暫定基準を大阪地裁は「安全基準として妥当である」と判断してしまい ました。

では、なぜ大阪地裁は自らの裁きの基準を捻じ曲げてまで大飯原発を動かし続けようとしているのでしょう?
これはつまり電力利権、言い換えれば“核利益”と呼んでもよいと思いますが、“核利益”を享受している勢力を味方した、もしくはそこから大きな圧 力が働いたと見ることができます。
三権分立とは、司法―行政―立法がお互いに独立し、それぞれを監視、抑制しどれかの権力が暴走しないようにするための機能です。
大阪地裁のこうした在り方を見ると三権分立が成り立っているのかどうか、甚だ疑問です。
おそらく成り立っていないのでしょう。
よく言われるのが、日本は官僚主義であり、霞が関のほうが国会や司法よりも強いというものがあります。
また、この三権不分立の外側に財界や、さらにその上に米国などの圧力があり、三権不分立自体が上から押さえつけられているのかもしれません。
地方裁判所の裁判官や裁判長も、その上には高裁や最高裁のポストがありますので上の意向に沿う判断をしなければその先の出世ができなくなってしま うというような事情もあるかと思います。
そんなことで再稼働を認めて国民を危険な目にあわせて頂いて欲しくはないのですが、そんなものかもしれません。
私も大阪地裁に実際問い合わせてみましたが、「大飯原発の件に関しては一切答えられない」の一点張りでした。
口が裂けても本当の事情は言えないのです。

少し話が大きくなりますが、世界には国際的な核利益共同体というのがあります。
米国、フランスそして日本などがこれの主要国となります。
日仏米の3国が持つ商業用原子炉を合計すると、全世界にある商業用原子炉の合計の約半分を占めます。
これだけ見ても原発はエネルギー需要とは無関係に存在するものであることがわかりますが、日本はこれから核利益共同体にとって、特に重要な位置に なってきています。
どういうことかといえば、米国はシェールガス革命が起きたこともあり、おそらく原子力産業は衰退していきます。
そこで日本の原子力産業と一緒になって東アジアを中心とした途上国に原発を輸出していこうとしていきます。その拠点がこの日本ということになりま す。
そして福島原発事故が起きてしまったということで、このような過酷事故の重要なサンプルをとるためのショールームにしてしまおうという計画です。
低レベル放射線廃棄物である汚染瓦礫の広域処理もおそらくこの一環でしょう。
エートスプロジェクトというのが福島県を中心にありますが、これは、表向きには「被ばく量を計測、管理しながら地元である福島で放射能とともに生 きていこう」という一見耳触りが良い言葉で、被災者を被災地に縛り付けて人体実験まがいの統計を集めているというのが、このエートスプロジェクト です。
このプロジェクトの意義は、被災者の健康状態を調べ独占して、さらに自分たちに都合が悪いデータは隠蔽してしまうことにあります。
国際的な放射線被曝モデルの権威はICRPですが、ICRPの福島での実行部隊がエートスプロジェクトということです。
日本国内で放射線影響を研究している団体のほぼすべてはこのICRPと一心同体です。

先日私も、国際会議場のフェニックスホールにおいて行われた御用学者たちによる洗脳市民講座に行ってまいりましたが、いまだにこの御用学者の方々 はICRPの教義に従って放射能による疾病は癌と白血病だけであると決めつけています。
今日お配りしているチラシにそれ以外のどんな疾病があるか詳しく掲載していますので、どうかご参考にしてください。
これらはチェルノブイリの後、ベラルーシやウクライナで行われた調査がもとになっています。ICRPから独立した多くの研究者や医師の方々がこの ような調査に携わってこられたのですが、これによれば癌や白血病よりもそれ以外の疾病のほうが多いのです。
ですから御用学者の言っておられる「100mSv以下の被ばくであれば影響はない」とか「心臓疾患と放射能との関係は科学的根拠がない」というの は悪質なウソ、もしくは彼ら自身が思考停止状態にあるかのどちらかです。
私は疫学のどシロウトですが、どシロウトであるがゆえに学派や利権にとらわれず、いろいろな情報を集めることができます。

どうか皆様もご自身で信頼を置ける情報源を得て、ご自身でしっかり考えて頂きたいと願います。

もう一点。
この地震だらけの日本において54基以上もの原発を作ってしまったのですが、一体どこの政党がこれを推進してきたかというとこれは自由民主党で す。
正力松太郎氏(原子力委員会初代委員長)や中曽根康弘氏を筆頭に自民党のほとんどは原発を推進してきました。
だから脱原発をするのにまず何をしてはいけないかというと、これは自民党に票を入れてはいけないということになります。
そしてこの7月に参議院選挙がありますがこの広島の選挙区において自民党から出るのはだれかといえば、溝手顕正さんになります。
溝手さんに票を入れてしまうと脱原発はできなくなります。
今アベノミクスとか何とかで自民党の支持率が75%まで上がっているとマスコミはでっち上げていますが、こんなのも全部ウソです。
所得の増加が伴わないインフレなどむしり取られているに等しいのです。
自民党と同様、悪質な世論の誘導を行なう大手のマスコミからの決別もいたしましょう。

◆じゃけえさん

1986年4月26日チェルノブイリ原発事故が起きました。
今日で27年目になります。
今でも放射線による健康被害は深刻です。
1992年以降、ウクライナでは健康な子供の割合は減少の一途をたどり
2008年には慢性疾患を抱える子供は全体の78.2%に増加しています。
事故直後から収束作業に当たった”清掃人”の子供達の1割弱は先天性出産欠損が見られました。
体の一部が欠けていたり、異常があったということです。
ウクライナでは最初は健康被害と放射線の関係を認めず、国民の被曝を容認していましたが
死亡率の上昇、出産率の低下が止まらず、それからやっと規制をして人口減少は止まりつつあるようです。

私たちはチェルノブイリに学ぶ事が出来ます。
歴史を学ぶ上で一番有意義な事は同じ過ちを繰り返さない事ではないでしょうか?
今の日本がしている事は、チェルノブイリでは避難していた場所と同等の放射能汚染地域に住民が留まる事を容認し、
チェルノブイリでは規制がかかる程放射能汚染食品を食べる事を容認しています。
国民が被曝する事を容認しています。
そして健康被害が出たとしても放射線との因果関係を認めないでしょう。
過ちを認めようとはしないでしょう。
ご自身の命をあなたの大事な人の命を守る為に、是非ご自身で判断してください。

◆哲野

今日4月26日は1986年のチェルノブイリ事故から27年目になります。
1986年の今日、チェルノブイリ4号機から放出されたセシウム137、セシウム137は半減期30.1年、まだ30年になっていませんから半分 になっていません。
チェルノブイリのある国は今ウクライナと言う国になっています。
ウクライナは当然、放出された放射能に現在でも苦しめられています。
チラシをご覧いただければおわかりですが、セシウム137の汚染はまだまだ深刻です。

現実の問題としては、ウクライナ政府の報告を読むと14歳以下の子どもの健康状態がありますが
事故から6年経った1992年から2008年の間、健康な子どもの割合が激減しております。
事故から25年以上も経ってなぜ健康な子どもの割合が減っているのか
慢性的な疾患を持った子どもがなぜ8割にも達しているのか
非常に不思議な現象だと思われます。
ウクライナ政府は子どもが生まれた時の新生児の状態ですでに低線量の内部被曝をし
正常に健康な子どもに育たない素地を持っていると分析しています。
そして、6歳から7歳に達するころには半分以上の子どもが何らかの不調を訴える、
そして14歳に達するころには何らかの慢性疾患を持っている。
代表的には心臓疾患系の病気、運動器官系の病気・・・
運動器官というのは具体的に言うと、骨と筋肉です。
それから内分泌系の病気。内分泌というのはホルモンを出したり、インシュリンを出したりするところです。
インシュリンは糖尿病を防ぐ、唯一人間の身体が出しているホルモン、内分泌です。
このインシュリンが正常に出なければ糖尿病になります。
被曝した都市で子どもの糖尿病がなぜこんなに多いのか、これは一つの説明になるかと思います。

さらに出ている病気としては行動障害、精神行動障害という病気が数倍にも上っているとウクライナ政府の報告は指摘しています。
放射線障害でなんで精神行動障害が出るのか、これは実は低線量内部被曝の影響はIQ低下、知能低下をもたらすことがわかっています。
IQ低下、知能低下に至った子どもが精神障害や行動障害を起こすのは当然のことです。
これはまた当然のことですが、子どもたちに泌尿器系、生殖器系の疾患も増えているとウクライナ政府は報告しています。
これだけ様々な病気に取り囲まれれば、慢性疾患の子どもが、ウクライナの14歳以下の子ども全体の8割を占めるというのは不思議なことではありま せん。
25年以上にわたるセシウム137、初期にはヨウ素131、そしてこれから出てくるであろうストロンチウム90、アメリシウム・・・
こうした危険な核種に取り囲まれてウクライナの子どもたちはその健康を害しています。

これが、ウクライナです。

福島原発事故から2年以上経ちました。さきほど私たちの仲間が指摘したように、私たちはチェルノブイリから学ぶことができます。
チェルノブイリはチェルノブイリから学ぶことは出来ませんでした。
しかし、私たちは、チェルノブイリから学ぶことができます。
そして私たち日本の市民の、低レベル放射線による健康損傷を最小限に止めることができます。
そのことについて懸念されるのは、やはり日本政府、マスコミ、学界、経済界が声をそろえて『低線量の放射線は害がない』、『安全だ』という人もい ます。
厚労省のパンフレットを見ると、放射能汚染食品、基準値以下であればいくら食べても安全だとはっきり書いてあります。
しかしこれは、ウクライナやベラルーシなど苦しんだ、今でも苦しんでいる人たちの実態を見る限り、全く真実ではありません。
政府が社会不安を起こすまいと、事態を楽観的に言うのは日本政府に限った事ではありません。どの国の政府もそうです。
しかし、限度というものがあります。
私たちの警戒心や私たちの注意を放射線や放射能から逸らそうというのは、これはもう犯罪に近いようなデマだと私は思います。
チラシの中にウクライナ政府の報告を出来るだけ引用してまとめていますので、お読みになってください。

===

チェルノブイリ事故では事故当日の4月26日から5月6日まで、約10日間でほとんどの放射能を放出しました。
福島原発事故は今なおかつ、放射能を出し続けていrます。
最大の放射能放出は1か月間でした。1か月間かけて出ました。これが大きな違いです。
お配りしているチラシに書いてありますが、ウクライナ全土、各州で内部被曝、外部被曝した線量推計が各地域に渡って書いてあります。
それを読むと面白いことがわかります。
各地の住民たちの被曝線量は事故が起った1986年よりも事故の翌年1987年から2011年、この期間のほうが
内部被曝も外部被曝も被曝線量が大きいのです。
事故が起こった年に最大の被曝線量を浴びるより翌年からの累積被曝線量が大きいのです。
なぜこんなことになるのか?
放射能の放出は一瞬ですけども放射能の持つ細胞を破壊するエネルギー、電離エネルギーはなかなかなくならないのです。
短い間になくなる核種もあります。例えばヨウ素131は半減期8日ですから1年も経てばなくなります。
しかしプルトニウム239は半減期2.4万年ですから、私たちの時間尺度からすると全くなくなっていない。
今最大の問題になっているセシウム137、これは半減期30.1年です。
事故から27年経ったウクライナでもベラルーシでも、まだ半分も減っていないんです。
ウクライナの子どもたちが事故後27年以上経っても慢性疾患を持った子どもがどんどん増えているのはここに原因があります。
セシウム137、ストロンチウム90など大量に放出された放射能は事故のあと、多くの人たちを放射線被曝に陥れます。

これは決してよその人の話ではありません。
福島原発事故に直面している、日本の私たちの問題でもあります。
1年2年を見ると何も起こっていないようにみえますが、25年という長い年月を見た時
ウクライナ政府はチェルノブイリ原発事故のために650万人もの人命が失われたと報告をしています。
20年後、30年後のことを考え、手を打っていくのは今しかありません。

◆Kさん

みなさんに知って欲しいことがあります。
福島の子どもたちのことです。
福島県郡山市の小中学生の子どもたちが、年間1mSv以下の安全な場所で教育を受けられるようにと裁判を起こしました。
テレビや新聞などの大手メディアではこの裁判を報道しません。
テレビや新聞のスポンサーが東電や東電の株主だからです。
スポンサーにとって都合の悪い事は報道しないんです。
裁判では子どもたちにとって将来的には被害がでるかもしれないほどの放射線の存在は認めましたが
そのために子どもたちを疎開させることは認められませんでした。

子どもたちは、自分たちでは見ることのできない線量計を首から下げさせられ、甲状腺検査を受けるたびにスタンプをもらい、スタンプがいっぱいに なったら図書券がもらえるそうです。
放射線でどれだけ子どもに被害が出るか調べるためのモルモットになっています。
みなさんは子どものころ、どんなことを考えられていましたか?
自分や家族がいつ病気になるんだろう、大人になるまで生きられるんだろうか?
大人になっても自分は子どもを産めないんじゃないか?
産んだとしても奇形や知能障害やそういう子どもにならないか?そういう心配をしたでしょうか?
そういう心配をいま、福島に住んでいる子どもたちは実際にしているんです。

南相馬で女子中学生が急性白血病で亡くなりました。
もしかしたら、放射能は関係ないかもしれません。
それでもこれから先、いろんな病気が増えて、いままでなかったような不自然な病気が増えて行きます。
それらが全て放射能にはなんの関係もないと言っていますが
だけど放射能が事故によって撒き散らされる前にはなかった病気が増えていることは確実なんです。
科学的に証明できようができまいが、増えているのは事実なんです。
放射能は目に見えません。においもなく、味もなく、息苦しさもない、それでも体は蝕まれていきます。
東北関東の子どもたちは放射能におびえながら暮らしています。
ここ広島の近くにも原発があります。
事故がおきたらここも同じになります。
また事故が起きなくても汚染された食品を食べれば、ここ広島の子どもたちにも同じことが起きるんです。
放射能は生き物にとっても有害です。
将来どんなに科学技術が進んだにしても、コントロールできるものではありません。

どうか本当にこの世界に原発が必要か考えてみてください。
地震があるたびに原発事故の心配をする、ものを食べるたびに放射能に汚染されていないか心配をする、
それをこれから先ずっと、自分が死ぬまで、自分の子どもや孫、そしてまだ生まれて来ていない、これから生まれる子どもたちに続けさせる社会はおか しいと思います。
良く考えて下さい、宜しくお願いします。

◆ツナさん

こんばんは。原発に反対して歩いております。一曲歌います。
(『こいのぼり』の替え歌)
 ♪ コストの高い原子力~
 ♪ 大きい被害は無視します~
 ♪ 小さなごまかし積み重ね~
 ♪ 面白そうに…

って面白くないですね!面白くないです!みなさん、面白おかしく死にますか?
忘れて暮らせると思いますか?
もうすぐですよ。健康被害はこれから本番を迎えます。
27年前の今日、原子力発電所が爆発してます。
みなさんはお若いから・・・まだ27歳までいってないかな?
27年前、チェルノブイリ原子力発電所が爆発しました。
たしか真夜中だったですね。大きな炎が上がったそうです。
私も見てないのでわかりません。
それから徐々に徐々に、人が死んでいきました。
ですが、科学的に放射能で死んだという因果関係は認められていないそうです。

(ウクライナ政府は調査の上、2010年までに650万人が放射能の影響によって人命を失ったと報告した。
 国際放射線防護委員会ICRPや国際原子力機関IAEAなどは因果関係どころか
 低レベル放射線による健康損傷の医科学、病理学研究の存在すら認めていない)

でもみなさん。大事なのは因果関係ではありません。未然に防ぐ予防です。
なぜかわかりますか?
因果関係はあなたが死んだ時に証明されるからです。
あなたが死ぬ前に死なないようにしてください。
原子力発電所が爆発したら、放射能が出てきます。
みなさん、事故直後テレビなどで1ミリシーベルトというのを頻繁に聞いたんじゃないでしょうか?
2年前、1ミリシーベルトと頻繁に言っていました。これが許容限度だよと。
1年間1ミリシーベルトと言っていたのが、いつの間にか20ミリになりました。
そこまで許容しないとやってられないんだということだそうです。
でもいま、100ミリと言う言葉が出てきています。
最初の100倍です。
なぜでしょう?収束宣言されたのになぜか増えています。なんででしょうね?

嘘ついてるからですね。収束なんかしていないんですよ。
収束なんかしていないから、1が20になって、100になるんです。
そのうち、死ななければいくら浴びてもいいよとなるかもしれません。
しかし死んでも『因果関係は証明されていない』から、わかりませんね。
あなたが死んだ時に因果関係が証明されますが、その時あなたは死んでいます。
そういうシナリオに乗っからないでください。
そういうシナリオを全力で拒否してください。
全力で拒否しないとそういうシナリオに無理やり乗せられてしまいます。
原子力発電所が事故を起こした。忘れたいです。
ですが忘れようがないんです。
今現在被曝していて明日にでもその症状が出てくるかも知れません。
だから、忘れたくても忘れられないです。忘れたつもりでも、それは違うんです。
皆さんの中でもしかして最近、心筋梗塞とか虚血系心疾患というんですが、血液が心臓付近で流れなくなるんですが
そういう病気で大事な方を亡くしてしまったと言う方、いらっしゃいませんか?
白内障だとか糖尿病だとか、周りで酷くなったという症状はありませんか?
花粉の時期は鼻血が抜けるわ~っていうのが、1年間続いたりしてませんか?
みなさんは知らないうちに被曝させられているんです。
27年前チェルノブイリ原発事故が爆発して1週間後には日本で降った雨の中に放射性物質は観測されています。
観測されているんですよ?ということは2年前福島原発事故がありました。
無関係ではないでしょう。私たちのところにも放射能は来ているでしょう。
『ちょっとだからいいよ』そのちょっとの1が20になり、100になり、だんだん大きくさせられているんです。
知らないうちに私たちは死に方まで決められているんです。本当にそれでいいんですか?
何にも知らなかったふりをして穏やかな顔をして、そのシナリオに乗って死ねますか?
どこの馬の骨ともわからない、原発で金を儲けている奴らに、あなたの大切な命、差し出していいんですか?
あなたが今こうして、このアーケードの下を歩いているのは、あなたが生きているからですよ?
それも出来なくなりますよ?
あなただけではない、あなたの横にならんで歩いている人も知らない誰かによって殺されますよ?
放射能があなたを殺しますよ?
27年経ってもチェルノブイリ原発のあったところに人は住めません。
そこに住めば放射能で健康な状態ではいられなくなる、それがはっきりしているからです。
チェルノブイリ原子力発電所のあったところでは、たくさんの子どもが健康ではいられません。
なぜか?それは放射能がいまだにあるからです。
放射能には勝てないんです。放射能から逃げるしかないんです。
放射能と原発は止めるしかないんです。
私たちがどんなに頑張っても・・・それ以外に私たちが生きる道はないんです。
27年前の今日、チェルノブリ原発が爆発しました。
一つ覚えておいてください。27年経ってもこうやって問題になっているんだということを覚えておいてください。

◆網野

27年前の今日、チェルノブイリ事故が起りました。
私たち日本は原発事故当事国です。私たちは当事者になりました。
よその国のことではありません。
原発事故はよその国で起こった事ではありません。
私たちの国で起こりました。
私たちは当事者になりました。
以前の事故ではどんなことになったのだろうかと調べました。
残念ながらウクライナでは被害が増大しています。
残念ながら当時、ウクライナ政府・・・当時はソ連でしたが10年間くらい有効な手立てをとりませんでした。
数年後に飲料水を20ベクレルに摂取制限して抑えています。
これはセシウム137の摂取制限値です。
ところが健康被害が増大し、死亡率が上がり、ようやく10年後、飲料水を2ベクレルまで下げました。
そこでようやく、人口急減に歯止めがかかっています。
しかしプラカードにもあるんですが1992年から2008年・・・最近ですね。健康な子どもが少なくなっています。
慢性疾患の子どもが厖大に増えております。
これは数ベクレル、数十ベクレルの汚染食品、飲料水を摂取しなくてならない・・・要は綺麗な食べ物、飲み物が手に入らないんです。
そのために子どもたちに厖大な健康損傷が出ています。
私たちはこうなる前に手を打つことができます。
今ほとんど放射性物質、放射能汚染食品については何の手立ても取られておりません。
基準値なるものが設けられていますが、出回っている食品は測ってないものがほとんどです。
いわゆるザル法です。
私たちはチェルノブイリに学ぶことができます。
私たちは当事者になりました。
私たちは自分を守る、家族を守る、大切な人を守る、こうした努力や勉強が残念ながら必要になってきています。
私たちが調べたことをチラシにしていますので、良かったら参考にしてください。
そしてご自分で調べてみてください。
大事な事は私たちが一人一人、考え、調べ、学ぶことだと思います。
1986年4月26日、チェルノブイリ事故が起りました。
私たちはチェルノブイリ事故に学び、自分たちの命を守りましょう。
ベラルーシの大使は『私たちの二の舞にならないでくれ』
ウクライナの首相は『お金の持ちの国だけが脱原発を議論できる』と言っています。
私たちはまだ逃げることができます。脱することができます。チャンスがあります。

第46回広島2人デモ 4月26日告知

第46回広島2人デモ
2013年4月26日(金)18時~19時
元安橋東詰出発~本通り・金座街往復

▽チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130426_A4.pdf

告知

みなさま
毎度お騒がせいたします。
第46回広島2人デモの告知をさせていただきます。

第46回広島2人デモ
2013年4月26日(金)18時~19時
元安橋東詰出発~本通り・金座街往復

▽チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130426_A4.pdf

本日はチェルノブイリ原発事故から27年目になります。
ウクライナ政府の報告を中心にまとめました。
▽ウクライナ政府の資料はこちら。
チェルノブイリ事故後25年:未来へ向けての安全(英語)
-ウクライナ政府緊急事態省報告-
Twenty-five Years after Chornobyl Accident: Safety for the Future
http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/genpatsu/ukraine_go_report.html

(報告書を転載しています。
ウクライナ政府のwebサイトは閉鎖されたようです。
転載しているところが少ないのか、原文PDFを求めて世界中からアクセスがあります。)

また小児科学会が広島で先日開催されましたが
小児科学会は150mSvは安全であるかのような公式見解を出しています。
この件について冒頭で少し触れております。
宜しければご覧ください。

では今日も歩いて参ります。

第45回広島2人デモ 4月19日報告

ファイル 132-1.jpgファイル 132-2.jpgファイル 132-3.jpgファイル 132-4.jpgファイル 132-5.jpg

みなさま

毎度毎週お騒がせしております。
広島2人デモのご報告をいたします。

今日は5人の参加でした。
哲野、網野、じゃけえさん、大歳さん、そして初参加、タンさん。

事前にツナさんからは参加できないとのご連絡がありました。
Kさんは仕事で来れなかったようです。
4月に入って、みなさん新年度モードで金曜日の夕方がなかなか難しいみたいです。

集合場所に行って待っておりました。

今日も寒かったです。
待っていると、ご年配の男性が近づいて来られました。
哲野「チラシをお読みになりますか?」
男性「いえ、今日は参加させていただこうと思います。」
それがタンさんでした。

タンさんは、2人デモのwebページを見て来ていただいた方だそうです。
哲野「参加者は全員スピーチしていただくことにしています。
   マイクを回しますので、ひとことお願いできますか?」
タン「じゃあ、最後に一言だけ・・・」

警察の方が登場。
指令書の確認をし、チラシをお渡しします。
網野「先週雪で今週も寒いですね」
警察「ほんと、寒いですよね」
今日から近くに見える市民球場跡地では第26回全国菓子博がはじまっています。
4年に1度の全国持ち回りイベントだそうです。
網野「菓子博関連もお忙しいんでしょうね・・・」
警察「今日はいいんですが、土日が心配ですね」
何事もないといいですね。

警察「今日は人数少ないですね?」
網野「2人ほど来れないと連絡いただきましたので・・・」

と言ってると音楽が鳴りました。
結局3人でスタートです。

スピーカーとプラカード1つを網野
タンさんにプラカード1枚持ってもらい
哲野がスピーチです。

▽チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130419_A4.pdf

今日のチラシには不安がありました。
後で哲野に聞いてみると、
哲野「スピーチをはじめて気が付いた。大手マスコミ批判をしようと思ったんだけど
    こういうスピーチには全く向いていないことがわかった。
    チラシを読めばわかるんだけど、起承転結で説明しなきゃいけないから
    一言でなかなかわかってもらうようにならないんだね、この話は。
    とても重要なことなんだけど、難しい・・・・」
と言っていました。

哲野からスピーチがはじまりました。

哲野「毎度毎週お騒がせいたします・・・金曜恒例の広島2人デモです。
    現在唯一稼働している関西電力大飯原発再稼働に抗議して歩いています。
    2人デモですが、現在3人で歩いています・・・」

音声録音を途中までし忘れたので、哲野の最初のスピーチは詳細に書けませんが
チラシの特に大飯原発差し止め仮処分申し立て事件についてスピーチしました。

哲野「大阪地裁の大飯原発差し止め仮処分申立却下には正直驚きました。
    却下そのものよりも、却下理由です。
    大阪地裁は野田政権時代の暫定安全基準を今現在になっても根拠として認めているのです。
    今現在、規制委員会が全く違う考え方に基づいて規制基準を作成してほぼ出来上がっている今現在でも
    原発安全神話に基づいた野田政権時代の暫定基準を安全として全面的に認めた決定でした。
    今となってはどこを押してもこの基準は安全基準とすることは不可能です。
    裁判所も原発容認、原発推進、と見なさざるを得ません。・・・・」

というような話でした。    
しばらく歩いているとスピーチが途絶えたので、振り返ると
哲野「今チラシをお渡ししたよ」
どうも中年の男性で、ビジネスマン風の人がチラシを取りに来たようです。
哲野「スピーチしながらチラシまきは、あまりやったことないなぁ・・・」

本通りの電停の交差点を渡りしばらくするとじゃけえさんが合流。
じゃけえさんにはチラシまきに回ってくれました。

本通りは今日は寒い事もあって人通りがいつもより少なく感じました。
そういえば冬の経験で言うと、寒い時はあんまり反応がありませんし、チラシもはけませんでした。

次にじゃけえさんにマイクが渡ります。
じゃけえさんは
「多くの事実は隠されてはいません。
 ただ、知ろうとしなければ知れないのです。
 報道はされなくても公表はされています。
 あとになって「知らなかった」「誰も教えてくれなかった」では済まされません。
 めんどくさいのはよく解ります。自分もめんどくさがりなのです。
 でも命に関わるのでどうか、手間を惜しんででも
 インターネットを開いて検索して調べてみてください。
 疑問を感じたり気になる事があったのなら直接聞きに行ってください。
 電話して聞いてみてください。納得できるまで調べてください。
 そして自分なりの対処を考えてください。
 自分や家族の命の事まで人任せには出来ないです。」
そして
「原発は安全だと思っていたから受け入れて来たのではないですか?
 今は、原発は事故を起こす物だけど受け入れてください、とリスクを負わされています。
 事故を起こした責任を、まだ誰も取っていません。
 原発は危険であると説明しなかった責任も、まだ誰も取っていません。
 原子力を制御出来ないのに、稼働させてしまった責任を、まだ誰も取っていません。
 原発は危険だという誤った認識をしていた反省もなく、原発が再稼働されようとしています。
 原子力を制御する技術もなく、原発が再稼働されようとされています。
 原発を再稼働出来ないから過ちを認めようとしないのでしょうか?
 私たちは電気を使う為に命の危険に曝されて生きています。
 事故が起きたらおとなしく逃げなさいと言われています。
 病気になったらおとなしく入院しなさいと言われています。
 原発が稼働しなくても電気は足りています。
 発電手段が原子力である必要は全くありません。
 ましてや、存在するだけで人の命を危険に曝します。
 お金を回す為に命を捧げろと言われているのです。
 これは暴力です。私たちは緩やかな虐殺の中にいます。
 私たちは皆その渦中にいる当事者です。」
と訴えました。

次にまた哲野にマイクが渡ります。

哲野は原発は経済界にとって必要なのであって
電力として必要なわけでも原子力が必要なわけでもないことを説明しました。
また安価な発電手段ではないことも説明しました。

哲野「問題の本質は私たちの電気が足りているかどうかではありません。
   経済界にとって原発がおいしいビジネスであるかぎり、原発を手放さないでしょう。
   しかしそのために、私たちは地震や津波や放射能におびえて暮さなければならない。
   こんなバカな話はないと思います。
   残念ながら大阪地裁の決定を見る限り、司法は経済界の味方のようです。
   原発推進、原発容認、それが司法の在り方です。
   長いものにまかれろ、力を持った者に逆らうな、これは私たちが生きていくための生活の知恵ではあります。
   しかしそれも限度があります。命や健康、あなたがたの子どもや孫の健康を犠牲にしてまで
   長いものに巻かれるべきではありません。 
   私たちは私たちの生活を一番大切に考えるべきです。
   自分の命を犠牲にしてまで、子どもや孫の命を犠牲にしてまで長いものに巻かれてはいけません。
   最後の一線で私たちは踏みとどまって、力を持ったもの、長いものに立ち向かっていく局面もまた必要です。
  原発問題がまさにそうした問題です。」

と、スピーチしました。
ちょうどこの辺でしたでしょうか。
折り返して金座街を歩いていると、カートを引いている年配の女性が立ち止まってじっと凝視していました。

しばらく行くと、いつもはこんな風に出てこないのに、ホストの男の子たちが10数人、ずらりと
道を塞ぐように立っていました。
どうも流れを狭めて歩いてくる女の子に声をかけようという作戦(まるで梁漁のようだ)
他の歩行者も迷惑になるほどだったので警察の方がさすがに声をかけて道を空けるように言いました。
どうもホストの子たちの気分を害したようで、文句を言われていたようです。
後になって警察とこの件で話になったのですが
警察の方も「デモの参加者が声をかけて注意していると思われているかもしれない・・・」と気にされていました。
というのも、警察の方々は私たちのデモの意図を汲んで、私服で警備してくださっているのです。
ただ今回、私もこの子たちは他の歩行者にも迷惑をかけていたので警察の対応はやむを得ないと思いました。
ですが商店街を利用する人たちの楽しい気分を害する、或いは働いている方々の邪魔をするのは
私たちや警察警備課の本意ではないので
警備課の方と相談をして「私たちが避けるようにしよう」ということになりました。
(今まで実際にもそうしているんですが・・・)

次に網野にマイクが渡りました。
網野はICRPについて説明しました。

網野「ICRPの放射線防護の3原則をご存知でしょうか?
    最初が「正当化の原則」
    2番目が「最適化の原則」
    3つ目が「線量限度適用の原則」です。
    正当化の原則にはこうかかれてあります。
    「放射線被曝の状況を変化させるようなあらゆる決定は害よりも便益が大となるべきである」
    と書かれています。
    害つまり私たちの健康被害より、核利益共同体が得る利益を大とすべきである。という意味です。
    最適化の原則は
   「被曝の生じる可能性、被曝する人の数および彼らの個人線量の大きさはすべての経済的及び社会的要因を
    考慮に入れながら合理的に達成できる限り 低く保つべきである。」
    と書かれています。
    要するに、原発や核施設を存続させることを優先してその範囲で低く保つべきであると言っているのです。
    私たちの健康を中心に考えて放射線量を低く保つべきと言っているわけではありません。
    こんなものが放射線防護の原則だというのです。
    わたしたちの命を守ることが優先ではないのです。
    そんな防護体制を作り上げる根拠に私たち広島長崎の被爆者のデータが使われています。
    私たち広島や長崎の人間が利用されている気がしてなりません。」

そしてややアジテーションに捉えられたかもしれないと反省していますが
どうしても言いたかった事を言いました。

「今何が起こっているかをインターネットで調べてください。
 福島現地の人たちは自分のツールを使って、健康損傷が多くなっているとか
 自分たちは原発も嫌だし、放射能から逃げたいけどこういった声を聴いてくれないとか
 いろんな人が声を挙げているんですけど、マスコミがこれを報道しません。
 こういった声が聞こえて来ないので私たちは『もう安全なんだろう、もう大丈夫なんだろう』と勝手に思ってしまいます。
 でもそれは違います。インターネットでみなさん、調べましょう。
 じゃないと今私たちがどういった状態にいるかがわからなくなってきています。
 政府や東電、責任逃れしたい方々はこういったことを報道させないようにしますので
 是非みなさん、インターネットで調べてみてください」

多くの人が悲鳴を上げているのですが
大手マスコミから聞こえてくるのはさほどではないという印象ばかりです。
そして多くの人の悲鳴は決して取り上げられません。
多くの人が理不尽を訴えているのに、意図的に調べにいかないかぎり、私たちには全く届かないのです。
マスコミに対する無意識の「さすがにそこまではしないだろう」という信頼がまだ多くの人にあります。
しかし彼らはその最低限の信頼すら利用して本当に伝えるべきことを伝えません。
その姿勢も体制も、もはや報道機関ではありません。

そしてマイクは哲野に再び渡りました。
そこへ国際会議場で開かれていた小児学会の市民公開講座を聞きに行っていた大歳さんが合流。
小児学会のwebサイト:http://www2.convention.co.jp/116jps/
市民公開講座:http://www2.convention.co.jp/116jps/seminar.html

大歳さんに早速マイクが渡ります。
大歳「スピーチ用意してきてないですよ?」
哲野「いいよ、なんでも言って。」

大歳「さきほどですね、わたし国際会議場フェニックスホールで
   ICRP学派と言われる先生の方々の話を聞いてきたんですけど
   完全に放射能影響を低く見せかけて放射能はたいしたことないんだよという
   放射能安全神話を宣伝してくださっているわけです。
   どういう内容かといえば、100mSV以下では大丈夫とは言わないんですが
   非常に影響が小さくなって放射能の影響とはわからないほど小さな影響になるという
   よく言われることをおっしゃるんですが・・・
   チェルノブイリ事故の後、色々なヨーロッパの学者の方々が調べたら
   がんと白血病以外の健康損傷が見つかっています。
   特に心臓疾患系ががんや白血病より多く見られているんですが
   こういったことは一切無視というか
   放射能の影響とは考えられないときっぱり切り捨てるような説明をされます。
   こういうのは全く科学的な根拠がないとか言うんですが
   それを言っている本人の科学的根拠もないんです。」

このスピーチを聞いた私と哲野は大爆笑。
あと大歳さんは「自民党には票を入れないようにしましょう!」とスピーチしました。
最後に初参加のタンさんにマイクが渡りました。

タン「原発が動けばその廃棄物、プルトニウムが出てきます。それも再利用できるというようなことを
   まことしやかに言ってる人がいますが、どうもそれも・・・・まったくの作り話のようで
   本当に物理の事を勉強している人に聞けば、
   『人間が核の、原子核の力を使い分けることは不可能だ』って
   ちょっと物理をちゃんと齧っているひとは、みんなそう言いますね。
   これは遺伝子組み換えの作物のことと非常によく似ていると思うんですけども
   いままでスピーチされていたひとがおっしゃっていたように
   それで儲けようと言うひとたちはどんな理屈を捻じ曲げてでも安全だと言いたがります。
   どうかここで配られているビラをお読みになって、ご自分で判断していただければ幸いだと思います。」

そしてここでデモ終了。

警察にお礼を言ってお別れし、立ち話に。
話題は市民公開講座の内容になりました。
大歳「思った通りというか予想通りというか。
    配布資料はないし、おかしいなと思うような話をするし
    質疑はほとんどないし
    プレゼンテーションでスライドを見せるんですけど
    次々にパッパッと変わってほとんど内容は見れないし
    なんか話を聞かせて印象だけ植え付けるような感じですよ」
後日原田さんもこの公開講座を聞きに行ったらしく感想を頂いたのですが
ほとんど人は入っていなかった、とのことでした。
タンさんからはシーベルトという単位概念について質問があり
哲野が詳しく説明をしていました。

タン「シーベルトというのは、放射線の人体に与える影響を数値化したものらしい。
   が、これは科学の原理原則からしておかしな概念だ。
   というのは、放射能の強さや大きさは客観的に数値化できるが、
   それから人が受ける影響を客観的に数値化することは出来ない。
   それをするためには人みな等しく、放射線の影響が同じだと前提しなければならない。
   そんなことはありえない。
   あるものから人が受ける影響は人によって違う。
   これは科学の常識だ。」

と科学者らしい感想を述べていたのを哲野が聞いてそのとおりだ、と唸っていました。

今日は反応が悪かったようです。いつもなくなるチラシが今日は残りました。
チラシのテーマの立て方、データの取り上げた方には
これから工夫がさらに必要になると思います。

以上ご報告いたします。

===以下各人のスピーチです。===

◆じゃけえさん
「今、日本で稼働している唯一の原子力発電所である大飯原発を止めようと
 『おおい原発止めよう裁判の会」という市民グループが裁判所に申し立てをしました。
 4月16日、大阪地裁は運転差し止めの申し立てを却下しました。
 大阪地裁は大飯原発を止めないと判断した ということです。
 市民グループが原発の危険性について訴えているのに対し
 大阪地裁は今動いている大飯原発は安全上の基準を満たしており危険は無いとしています。
 理由は大飯原発は『暫定基準』を満たしているからだそうです。
 その『暫定基準』は、原発は事故を起こさないとする
 『原発安全神話』に基づいて作られたものです。
 福島第一原発で人類史上最悪の過酷事故が起こってしまった今、
 「原発安全神話」が崩れてしまった今、
 その「暫定基準」を満たしても安全ではない事は誰の目から見ても明らかです。

 チラシに詳しく正確に書かれています。気になった方は是非手に取ってみてください。
 インターネットでもご覧頂けます「広島2人デモ」で検索してみてください。
 「おおい原発止めよう裁判の会」のホームページもございますので是非検索してみてください。

 デモのスピーチで皆さんにお伝えしたい事の一つに、
 テレビ・新聞など大手マスコミの報道問題があります。

 大手マスコミは福島第一原発の現状がいかに危険か報道していません。
 事故を過小評価した報道をしています。
 技術大国日本が脅威の原子力に対して出来る対処はただ水をかける事だけです。
 原発事故作業員の方々は健康を犠牲にし命を削りながら事故の悪化を食い止めてくれています。
 いつまた第一事故以上の第二事故が起こるかわからない状態です。
 そして第二事故が起こってしまったら、東京を含む東日本には人は住めなくなります。

 報道問題は事故の事だけではありません。
 放射能の危険を正しく市民に伝えていません。
 放射能汚染された食品を安全と伝えています。根拠は基準値以内だからです。
 「基準値以内」だけで安心しないでください。
 放射線被爆に安全量はありません。どんなに微量でも絶対に安全とは言えません。
 生きるには少しでも放射能をさける事が必要です。
 原発を初めとする核産業界の利益を守るために
 都合の悪い事は報道しません。
 重要な事を報道しないだけでなく 都合のいいように思想誘導しています。
 そして、多くの事実は隠されては いません。
 ただ、知ろうとしなければ知れないのです。
 報道はされなくても公表はされています。
 あとになって「知らなかった」「誰も教えてくれなかった」では済まされません。
 めんどくさいのはよく解ります。自分もめんどくさがりなのです。
 でも命に関わるのでどうか、手間を惜しんででも
 インターネットを開いて検索して調べてみてください。
 疑問を感じたり気になる事があったのなら直接聞きに行ってください。
 電話して聞いてみてください。納得できるまで調べてください。
 そして自分なりの対処を考えてください。
 自分や家族の命の事まで人任せには出来ないです。

 3.11以降新聞が何を報じて来たか検証した記事がチラシに書かれています。
 詳しく正確に知りたい方は是非、手に取ってみてください。

 原発は安全だから、と原発を日本に建て稼働させました。
 でも、原発事故は起きました。
 原発は安全ではないとわかりました。
 そいて今現在、原発事故は収束していません。
 収束する目処も立っていません。
 事故の後、原発の規制基準が見直されました。
 原発が大きな事故を起こしたので、原発は事故を起こす物、という前提で規制基準が作られました。
 原発は安全だと思っていたから受け入れて来たのではないですか?
 今は、原発は事故を起こす物だけど受け入れてください、とリスクを負わされています。
 事故を起こした責任を、まだ誰も取っていません。
 原発は危険であると説明しなかった責任も、まだ誰も取っていません。
 原子力を制御出来ないのに、稼働させてしまた責任を、まだ誰も取っていません。
 原発は危険だという誤った認識をしていた反省もなく、原発が再稼働されようとしています。
 原子力を制御する技術もなく、原発が再稼働されようとされています。
 原発を再稼働出来ないから過ちを認めようとしないのでしょうか?
 私たちは電気を使う為に命の危険に曝されて生きています。
 事故が起きたらおとなしく逃げなさいと言われています。
 病気になったらおとなしく入院しなさいと言われています。
 原発が稼働しなくても電気は足りています。
 発電手段が原子力である必要は全くありません。
 ましてや、存在するだけで人の命を危険に曝します。
 お金を回す為に命を捧げろと言われているのです。
 これは暴力です。私たちは緩やかな虐殺の中にいます。
 私たちは皆その渦中にいる当事者です。」

◆哲野
「2011年3月福島原発事故が起りました。
 大量に放射能が出ました。
 色んな数え方がありますがヨウ素131換算で70京ベクレルが出た・・・ちょっと見当がつきませんね。
 この福島原発事故で日本の原発は止まるんだと私は思いました。
 しかし止まりませんでした。
 新しい再稼働のために新基準がこの7月から施行されます。なぜ止まらないのか?
 ひとつの説は「原発は日本の経済にとって必要だからだ」この説明は一面当たっています。
 それは原発の電気が安いからでも、原発が電力として必要だからでもありません。
 原発は経済界にとって必要なんです。
 経済界にとって原発、どうしてもおいしいビジネスだから原発が続いているんです。
 中国電力に例を取ってみましょう。
 中国電力は今2つの原子炉を持っていますが、3つ目、3号機がやっと完成しました。
 様々な数字の取り方があるんですが中国電力の有価証券報告書を分析すると
 このたった1個の原子炉に中国電力は約5000億円のお金を使っています。
 137万kWの発電設備に5000億円ですよ?
 今、140万キロワットの発電設備、石炭発電だと2000億円で2年間で出来てしまいます。
 なぜ5000億円もかかるのか?
 それは半分は安全コストです。放射能を常に出します。放射能を少なくしなければなりません。
 事故が起る可能性を潰さなくてはなりません。
 13か月に1回は必ず定期点検で2か月以上停めなければなりません。
 高レベル放射能だけでなく、低レベル放射能がしょっちゅう出てきます。
 例えば手袋とかマスクとかそういうものも含めて廃棄処分にしなければなりません。
 原発は非常にコストのかかる発電手段なんです。
 このことが経済界にとって必要なわけです。
 今街をお歩きになっているビジネスマンの方。
 一発の契約で5000億円の売り上げがあるとなれば
 ビジネスマンの人だったら誰でも飛びつくでしょう。
 原発のメーカーである東芝、三菱重工、日立製作所にとってはどうしても、これはおいしい仕事なんです。
 しかも独占です。というのは原発ビジネスというのはどのメーカーでも出来るビジネスではありません。
 非常に高度な特許技術に守られていますので3万件くらいの高度な特許技術を利用できるところしかできません。
 原発は独占ビジネスです。その上、定期的に点検が入ります。部品交換が入ります。
 10年間で約5000億円の売り上げが期待できます。
 つまり経済界にとってはどうしても必要なビジネスなんです。
 いかにコストが高かろうが、いや高いからこそ経済界にとっておいしいビジネスなんです。
 だから原発はなくならない、経済界は原発を推進したい。
 しかし、それは経済界の事情です。私たちの事情ではありません。
 経済界の事情のために、地震や津波やあるいは火災や天災で、なぜ我々はビクビクした生活を送らなければならないのか。
 なぜ、放射能入りの食品を安全だと信じて食べないといけないのか。
 経済界は私たちのためにあるのでしょうか?
 私たちが経済界のために生きているんでしょうか?
 現実は私たちが経済界のために生きているんですけど、原発問題は私たちのそうした今の社会の『主客転倒』状態を象徴した問題です。
 私たち生活者が主人公でなければならない(これが民主主義社会です)のに
 経済界が、しかも一部独占的な企業が主人公で私たちがそれに奉仕している、こういう主客転倒状態ですね。
 これを端的に表してるのが原発問題です。
 地震や津波や、停電や、或いはネズミ一匹に、ビクビク、オドオドと暮らすようなそういう生活は私たちは望みません。
 私たちがそういう生活を強いられているのは、電気が足りないためではありません。
 申し上げたように、原発ビジネスが非常においしい仕事だからです。

 2011年の関電の有価証券報告書を調べてみますと関電はわずか2か月しか原発を動かしていませんでした。
 しかし1年間の原発運営コストは約4000億円でした。
 中国電力3号機は建設費約5000億円かかりました。
 これでは済みません。これから追加コストとして約1000億円くらいかけてベント装置を付けなければなりません。
 さらに500億円を投じて緊急免震重要棟をつくらねばなりません。
 もう原発一基をつくるのは、5000億円、6000億円、7000億円の仕事なんです。
 問題の本質は私たちの電気が足りているかどうかではありません。
 経済界にとって原発がおいしいビジネスであるかぎり、原発を手放さないでしょう。
 しかしそのために、私たちは地震や津波や放射能におびえて暮さなければならない。
 こんなバカな話はないと思います。

 残念ながら大阪地裁の決定を見る限り、司法は経済界の味方のようです。
 原発推進、原発容認、それが司法の在り方です。
 長いものにまかれろ、力を持った者に逆らうな、これは私たちが生きていくための生活の知恵ではあります。
 しかしそれも限度があります。命や健康、あなたがたの子どもや孫の健康を犠牲にしてまで
 長いものに巻かれるべきではありません。 

 私たちは私たちの生活を一番大切に考えるべきです。
 自分の命を犠牲にしてまで、子どもや孫の命を犠牲にしてまで長いものに巻かれてはいけません。
 最後の一線で私たちは踏みとどまって、力を持ったもの、長いものに立ち向かっていく局面もまた必要です。
 原発問題がまさにそうした問題です。」

◆網野
「毎度毎週、お騒がせしております。
 金曜日恒例の広島2人デモです。私たちは団体ではありません。
 原発・被曝問題に関し個人の政治意思を示そうと、集まっている人間です。

 今日お配りしているチラシにまとめてありますのは
 新聞で報じられた4月16日の関電大飯原発差し止め仮処分申し立ての件却下決定と
 3.11以降のマスコミ報道の件についてです。

 新聞は申し立て却下決定の裁判所の理由について大事な要点を外して報道しています。
 詳しくはチラシをご覧ください。
 また、広島人としては赦せないことがあります。
 今国が出している放射線防護体制、これはICRP国際放射線防護委員会の
 出しているリスク勧告に基づいて作られていますが
 これは広島・長崎の原爆生存者寿命調査のデータを元にして作られています。
 外部被曝一回きり、中性子線とガンマ線の影響を調べたデータ
 しかも原爆が投下されてから約5年後に始まっています。
 約5年後以降から調査されたデータを元に使って私たちに言っているのは
 5年以内では放射線の影響は出ない、こうすり替えて私たちに伝えています。
 違います。約5年後以降から調査したものを使っているんです。
 しかも外部被曝1回きりのデータです。
 内部被曝で調査したものを使っているわけではありません。
 そのデータを元にしてリスクモデルがつくられ、放射線防護の勧告が出来上がり、
 日本の、世界中の放射線防護体制がつくられています。
 赦せないのは被爆者のデータ、外部被曝一回きり、5年後以降から調べたデータを使って
 それを内部被曝と外部被曝のリスクは同じだと言う「仮説」をたてていることです。
 この仮説はいまだ検証されていません。

 そして放射線防護体制をつくっていることです。
 チェルノブイリ事故後世界中で内部被曝の研究は進められ
 研究論文も調査も出されていますが、一切使われていません。
 疫学調査も、病理解剖調査も行われました。
 しかし一切使われません。無視されたままです。

 本来私たちの命を守るべき放射線防護体制ですが
 しかし実際は私たちの命は守られていません。
 核推進側を守るための放射線防護体制になっています。

 ICRPの放射線防護の3原則を見ればわかります。
 最初が「正当化の原則」
 2番目が「最適化の原則」
 3つ目が「線量限度適用の原則」です。
 正当化の原則にはこうかかれてあります。
 「放射線被曝の状況を変化させるようなあらゆる決定は害よりも便益が大となるべきである」
 と書かれています。
 害つまり私たちの健康被害より、核利益共同体が得る利益を大とすべきである。という意味です。
 最適化の原則は
 「被曝の生じる可能性、被曝する人の数および彼らの個人線量の大きさはすべての経済的及び社会的要因を
 考慮に入れながら合理的に達成できる限り 低く保つべきである。」
 と書かれています。
 要するに、原発や核施設を存続させることを優先してその範囲で低く保つべきであると言っているのです。
 私たちの健康を中心に考えて放射線量を低く保つべきと言っているわけではありません。
 こんなものが放射線防護の原則だというのです。
 わたしたちの命を守ることが優先ではないのです。

 そんな防護体制を作り上げる根拠に私たち広島長崎の被爆者のデータが使われています。
 私たち広島や長崎の人間が利用されている気がしてなりません。

 また、今日もお伝えしてますがいろんなマスコミが3.11以降何を言ってきたか
 検証してみましたので、よかったら見てください。

 放射線は基準値以内なら安全と言われていますけど、違います。
 世界の放射線科学者の共通認識、共通見解はどんなに微量であっても『放射線被曝に安全量はない』が
 これはもう共通見解です。
 基準値以内なら安全というのは絶対に言えません。
 世界中の医科学者が認めていることです。
 基準値以内なら安全ということが政府等から言われていますが、これは絶対に信じないでください。
 特に内部被曝であれば微量であっても健康損傷をすることがわかっております。

 インターネットで調べてみてください。
 栃木、群馬、神奈川などに健康損傷を起こされ、突然死される方が増えてきております。
 酷いところではお父さんが突然倒れられてその葬儀中に息子さんも突然倒れて亡くなるということも伝えられています。
 お葬式があまりにも多すぎて順番待ちの状態だそうです。
 マスコミはこういったことを報道しません。
 今何が起こっているかをインターネットで調べてください。
 福島現地の人たちは自分のツールを使って、健康損傷が多くなっているとか
 自分たちは原発も嫌だし、放射能から逃げたいけどこういった声を聴いてくれないとか
 いろんな人が声を挙げているんですけど、マスコミがこれを報道しません。
 こういった声が聞こえて来ないので私たちは『もう安全なんだろう、もう大丈夫なんだろう』と勝手に思ってしまいます。
 でもそれは違います。インターネットでみなさん、調べましょう。
 じゃないと今私たちがどういった状態にいるかがわからなくなってきています。
 政府や東電、責任逃れしたい方々はこういったことを報道させないようにしますので
 是非みなさん、インターネットで調べてみてください。
 大手の新聞やテレビは原発・放射線被曝問題に関して、全く信頼できません。」

◆大歳
「さきほどですね、わたし国際会議場フェニックスホールで
 ICRP学派と言われる先生の方々の話を聞いてきたんですけど
 完全に放射能影響を低く見せかけて放射能はたいしたことないんだよという
 放射能安全神話を宣伝してくださっているわけです。
 どういう内容かといえば、100mSV以下では大丈夫とは言わないんですが
 非常に影響が小さくなって放射能の影響とはわからないほど小さな影響になるという
 よく言われることをおっしゃるんですが・・・
 チェルノブイリ事故の後、色々なヨーロッパの学者の方々が調べたら
 がんと白血病以外の健康損傷が見つかっています。
 特に心臓疾患系ががんや白血病より多く見られているんですが
 こういったことは一切無視というか
 放射能の影響とは考えられないときっぱり切り捨てるような説明をされます。
 こういうのは全く科学的な根拠がないとか言うんですが
 それを言っている本人の科学的根拠もないんです。
 (哲野・網野、爆笑)
 ま、水掛け論みたいになるんですが・・・・

 残り少ないので7月の選挙の話を。
 この地震だらけの日本において、今日も大きな地震があったみたいですが
 今は50基ですが54基の原発だらけにしたのは、どういう政党が推進してきたか、
 と言えばこれは自由民主党なんです。
 歴史的に強くプッシュしてきたのは正力松太郎氏、中曽根康弘氏、
 後たくさん有力筋・・・自民党中枢の人間とかもうほとんど原発推進派だったわけです。
 こういう原発A級戦犯政党に票をいれたら絶対に脱原発みたいなこともできません。
 最低限何をすればいいか、ということですが
 これはキッパリ自民党に投票するのはやめることです。
 7月参議院選で自民党から立つのは溝手さんです。
 溝手さんには票を入れないようにしましょう。
 きっぱり自民党に票をいれないということが大事になります。
 ネガティブなキャンペーンになるんですが、大事な事なんではっきり言っておきます。
 もう金輪際、自民党には票を入れない。
 絶対裏切りますから。口で何を言っても絶対裏切ります。自民党は。
 TPPしかり、なんでもですが、口ばっかり綺麗ごと言って、当選したら掌返します。
 もうはっきりしてます。もう何言っても無駄。
 アベノミクスで支持率上がっているというのもマスコミがでっち上げた嘘ですから。
 全く私たちの生活のためになりません。
 自民党には金輪際、票を入れるのは止めてください。」

◆タンさん
「原発が動けばその廃棄物、プルトニウムが出てきます。それも再利用できるというようなことを
 まことしやかに言ってる人がいますが、どうもそれも・・・・まったくの作り話のようで
 本当に物理の事を勉強している人に聞けば、
 『人間が核の、原子核の力を使い分けることは不可能だ』って
 ちょっと物理をちゃんと齧っているひとは、みんなそう言いますね。
 これは遺伝子組み換えの作物のことと非常によく似ていると思うんですけども
 いままでスピーチされていたひとがおっしゃっていたように
 それで儲けようと言うひとたちはどんな理屈を捻じ曲げてでも安全だと言いたがります。
 どうかここで配られているビラをお読みになって、ご自分で判断していただければ幸いだと思います。」

第45回広島2人デモ 4月19日告知

第45回広島2人デモ
18時~19時
平和公園元安橋東詰め出発~本通り・金座街往復

チラシが出来ました。
宜しければご覧ください。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130419_A4.pdf

先日4月16日の大飯原発差し止め訴訟の件を取り上げています。
18日、大阪地裁に電話をして却下決定の理由文が公開されるかどうか聞いたところ憲法82条に基づいて「非公開」だそうです。(!)

その憲法82条も掲載しましたのでご覧ください。

まだまだ新聞テレビを信頼している方が多いようなので
今回はマスコミ報道を取り上げてみました。

では歩いてきます。

第44回広島2人デモ 4月12日報告

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みなさま

毎度お騒がせいたしております。
第44回広島2人デモの報告をいたします。

本日の参加は6人
哲野・網野・じゃけえさん・ツナさん・Kさん・Kさんの娘さん
大歳さん仕事で難しそうだと事前に連絡がありました。

集合場所に行くと18時前だというのに陽が高いことに気が付きました。
先週つぼみだったサツキも咲いていました。
晴れているのですが、風が相当冷たく寒いです。
(薄着の哲野はぶるぶる震えていました)
哲野「春じゃないの?!」
網野「だから風冷たいから温かくしたほうがいいよと言ったじゃないか!歳なんだから!」

「あれ?時間がおかしい?」
花時計の針が狂っています。
いつもこの時計で時間が来るまでのタイミングを計るのですが・・・

警察の方が登場。
指令書の確認をし、チラシを渡します。
あれ?マスクをされている・・?
網野「どうされたんですか?風邪ですか?」
警察「季節外れの冷え込みでやられました。4月も半ばになってまさか雪がふるとは・・」
網野「ええっ!雪降ったんですか?!」
警察「県北は雪が積もったんですよ、一面銀世界です。3~4cmくらいですかね・・・」
網野「道理で寒いと思った・・・昨日空が冬空で雪雲がかかってたのは見ましたが」
警察「高速も一部雪で通行止めになってましてね。
    3月末でタイヤ交換したばっかりの人、多かったと思いますよ。
    ホント、まいりますよ。
    まさかねえ・・・4月にもなって雪が降るとは思わんですよ・・」
哲野「温暖化はどこにいったんだ、温暖化は!」

今日は2人かなぁと思っていると
じゃけえさん、そしてツナさんが来ました。

皆「あれ~時計が止まってる!」
時々平和公園の警備をされているガードマンさんが通るので
会ったら伝えようと思っていましたが会えませんでした。
ま、誰かから通報入っていると思います。

チラシを渡してチラシの内容や雑談をしていると
音楽が鳴りました。

出発です。

▽本日のチラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130412_A4.pdf

今日はいつもトップバッターをつとめる大歳さんがいません。
ですが彼のスピーチはいただきましたので
みんなのスピーチもですが末尾にまとめておりますのでご覧ください。

歩き始めてしばらく、ツナさんと哲野がチラシの内容についてスピーチせず議論。
じゃけえ「スピーチはじまりませんね?」
  網野「スピーチせずに歩いてみたらどこまで関心を持ってもらえるかやってみたいと
      哲野が言ってましたからしばらくスピーチしないみたい」

しばらくして哲野からスピーチがはじまりました。

哲野は関電の経営データを紹介しながら、
なぜ電力業界や経済界が原発再稼働や推進にこだわるのか分析説明をしました。

   「・・・それも原発が廃炉になってしまえば焼け石に水です。
    原発を廃炉にしないこと、これが関電、関電に約4兆円から4兆5千億円の金を貸しこんでいる
    銀行、生命保険会社、大手投融資機関、例えば日本政策銀行、
    それから関電の株を買っている株主、これも多くは銀行、金融機関ですが
    借金も貸付金もゼロ、株式投資もゼロ、一大パニックが起こります。
    このため、関電にどうしても原発を再稼働させなければならない、
    これが本当の理由です。
    電力不足の嘘はもう今年は使えません。
    経産省もついに諦めて今年は電力不足はないということを正式に認めました・・・」

しょっぱなから、スーツを着たサラリーマンが2人ほど、チラシを取りにきました。
一人は60歳代の白髪交じりの背の高い紳士です。
躊躇なく足をこちらに向け、チラシを受け取るとすぐに片手に持って読みながら歩いて行かれました。
耳の痛い話なのでサラリーマンに無視されるかと思っていましたが
そのサラリーマン層が早々とチラシを取りに来たのには驚きました。

本通り電停の横断歩道を渡ったところでKさん親子が合流。

街の反応ですが、じゃけえさんのツイートから引用しますと
「プラカードを見る人は、もうあからさまに凝視する人も目立ってきたような
 積極的に貰いに来てくださる方も毎回数名はいらっしゃって、
 チラシを受け取って「ありがとうございます!」といい反応してくれる人もいたり
 全く興味がない人と興味を持ってくださる方の温度差がどんどん広がっているような
 当たり前っちゃあ当たり前なんですが・・・。
 気にしていた人がより積極的になって来たという事でしょうか。」

次にマイクがじゃけえさんに渡ります。
じゃけえさんはチラシの要約に触れながら
  「選挙で誰を選ぶかよく考える事ももちろん大事ですが、選挙後も目を向け続ける事がより大事です。
   選挙活動中に言っていた事と違う事をしたら、すかさず指摘しなくてはなりません。
   当選すれば何をやっても言い訳がありません。
   その人を選んだ市民が悪いのではありません。
   嘘をつき、言い逃ればかりを考える政治家が悪いのです。
   私たちの代わりに考えるのは政治家ではありません。
   市民である私たち自身が考え、訴えて政策に影響を与えていきましょう。」

と訴え、国にお願いがあります・・・・と次の様な内容を伝えました。

  「・福島第一原発の収束に全力を挙げてください。
   ・汚染地域に住む人々をすぐに避難させてください。
   ・日本にあるすべての原発を廃炉にしてください。
   ・事故作業員の待遇・健康管理の改善をしてください。
   ・放射能汚染食品の規制を厳しく、少なくとも事故前に基準を戻してください。
   ・汚染地域の産業経営者への保障をしてください。
   ・日本全国に伝わるよう被曝の恐ろしさを広めてください。
   ・国民を守ってください。お願いします。
   これが叶うまでは日本に住む価値を見いだせません。
   豊かな生活は望みません。安全な生活を望みます。
   経済よりも先に原発問題を考えるべきです。」

至極真っ当な、豊かさは求めない、当たり前の安全な生活を望むスピーチでした。
こういう事を言わないといけない世界にいるのかと改めて感じさせられました。

じゃけえさんは後程ツイートに
「もっと聞いてる人に有益な情報を・・・!と思うのですが難しいですね。
 どんな語り口で、どんな角度からこの問題の投げかけをすれば耳に入れてもらえるのか?
 街頭で不特定多数に向けてスピーチしているのですから
 色んなスピーチがあっていいと思います。
 どんな人にどんなスピーチが響くのかはわからないのですから。
 より多くの人に届く事も大事ですが、一人でも伝わる事が大事と考えています。
 誰かの耳に届くスピーチを繰り返していこうと思います。」
と書いていました。

次にツナさんです。
ツナさんはチェルノブイリのあるウクライナ、プリピャチ市の健康追跡調査の問題に触れました。
350人を対象に行われたらしいのですが健康損傷をしていない子どもはゼロ。
そして内部被曝によって現在でも通院しており
心臓病、血管に関する病気や呼吸系疾患が多いこと、甲状腺も多いことに触れました。
また、ウクライナでは75歳から55歳に平均年齢が下がっていることにも触れました。
そして・・・
  「みなさんあまり御存じないかもしれませんが、そういう事も含めて調べてください。
  調べないとみなさん、死んでしまいます。殺されてしまいます。
  原子力発電所に殺されてしまいます。
  実際に原子力発電所にゆっくりゆっくり殺された国があるんです。
  1986年4月26日に原子力発電所が爆発して、ゆっくりゆっくりたくさんの人が殺されていった国があるんです。
  そして2年前に私たちもその当事者になったんです。
  当事者になったことにまず気づいてください。
  まず当事者になったことに気が付いて、そこから何をすればいいのか調べてください。
  正解はありません。
  どうか自分のこととして考えてください。お願いします。」
とスピーチしました。

その後ツナさんはツイートに
 「ウクライナを引き合いに出して危険性を訴えるのは、ある意味でエートスを肯定するようでしたくなかった。
 けれどもみんなに知って欲しかったし、自分のことに置き換えて考えて欲しかった。私たち当事者ですから」
とつぶやかれていました。

そう当事者になったんだ、と改めて認識させられました。
日本は原発事故当事国、私たちは当事者なんです。
福島はよその県・・・と思っていること自体おかしいことなんです。
放射能にとって国境も県境もありません。

歩いていたアジア人風の若いお母さん2人連れに哲野がチラシを渡しに行きました。
乳母車を押していた一人のお母さんがチラシを受け取り
「福島事故は続いているんですか?」と哲野に尋ねました。
哲野「外国からいらして、申し訳ないんですが、続いているどころか、まだ危機的状況にあります。
    このチラシにおおざっぱですが、書いておきました。」
女性「ほらね、今ちょうど彼女とその話をしていたんですよ。」
哲野「どちらからいらっしゃいました?」
女性「フィリピンです」
哲野はもう少し話をしたかったようですが、デモ隊に遅れちゃまずいと思ってそこでお別れしたそうです。

次にKさんです。
Kさんは
  「広島市が子どもたちに学校で食べさせている給食が、放射能で汚染されていないかを
   どのように検査しているかご存知ですか?
   給食を作る前に食材を調べるのではなく、食べ終わった一週間分をまとめて検査しているんです。
   汚染された食材が入っていたとわかった時は、子ども達が食べた後なんです。
   しかも去年検査をして放射能が検出されたなかったということで今年はもう検査をやめるそうです。」
広島の問題に触れました。そして
  「そしてこの間の停電事故以来、地震がなくても原発の心配をすることが続いていると思いませんか?
   それをこれから先もずっと死ぬまで、そして自分が死んだ後も
   子ども、孫、これから生まれてくる子どもたちにも続けさせるんですか?」
と語りかけました。

Kさんのスピーチ中にチラシまきをしている哲野の近くに寄って来た年配の女性がいて、
哲野がチラシを渡すと受け取ってすぐチラシを眺めはじめられました。
哲野「難しいですか?あの、よく言われて気にはしてるんですけども・・・」
女性「いいえ、どれも常識レベルでわかる事だと私は思います。
    大丈夫ですよ。思考停止状態の人は何を言っても難しい、わからない、と言うんですから。
    気にされないほうがいいですよ。
    私はこういうチラシのほうがありがたいですね。」
哲野「ありがとうございます。」

次に網野です。
網野は北朝鮮の問題で騒いでいるけど、政治的駆け引きつまり話合いでどうとでもなる問題より
話合いでどうにもならない福島第一原発事故の問題が深刻で、解決に国を挙げて取り組むべきだと訴えました。

 「バブル経済に酔いしれている場合ではないと思うんです。
  第2事故が起きたら、アベノミクスの何もかもあったもんじゃありません。
  まず基本的な危険を取り除いてから、物事を進めてほしいと思います。
  国は完全に対応を誤っていると思います。
  今国をあげてやらないといけないことは、福島第一原発事故の収束、
  それから放射能の食品による内部被曝を起こさないよう、充分なシステム、体制作りを整えることです。
  病気や死亡の多い国が経済発展できると思いません。
  経済の発展の基盤は、『人々が健康なこと』だからです。」
そして
 「日本そして世界の放射線防護体制はICRP、国際放射線防護委員会の
  リスクモデルや放射線防護勧告に基づいて作られています。
  これは広島長崎の被爆者の寿命調査が元で作られております。
  この寿命調査は外部被曝1回きり、中性子線とガンマ線
  しかも調査開始時期は1950年1月からです。
  1950年1月に生存している方を対象に行われています。
  つまり、私たちは内部被曝でしっかり調査されたもので守られているわけではありません。」
と、知らせました。

そして全員が自身のスピーチの末尾で
「自分で調べましょう」と訴えました。

最近の特徴ですが、チラシを取りに来る人が増えました。
はっきり記憶はないですが、2~3か月前ならチラシを取りに来る人があると
話題になったものですが、最近はみんな当たり前になってきたみたいで
毎回1人に対して2~3人は取りに来るようです。
哲野に聞いてみると、「うん、今日も僕のところには2人取りにきた」と言っていました。

Kさんによると、中学生の5~6人の集団がいたので
チラシを渡すと、次々に受け取って、1人を除いて全員チラシを持っていったそうです。
そして1人の子が「僕だけ取ってない!」と言いながら離れていったそうです。
Kさんは「子どもたちはやっぱり関心がある、情報に触れたいみたいだ」と感触を持っているようです。

なにか、はっきりしない変化を感じています。
これは、全員が共通して感じていることです。
なにかうまく言葉で表現ができません。

元安橋に帰ってきてデモ終了。

警察にお礼を言ってお別れし
寒いのにまた立ち話を2~30分してしまいました。
最初は全員でデモの感想や気が付いた街の雰囲気や変化を話しました。
やはりここでも何か変化を感じるというのは共通認識でした

色々話をしましたが長くなるのでこの辺で。

この晩、初めてですがデモでチラシを手渡した方から、メールを頂きました。
一言「敬意を表します」と書かれてありました。
この一言で、みんな元気になりました。

以上ご報告をいたします。

◆大歳「つい以前、福島第一原発ではネズミの侵入による停電波及事故が起こったばかりですが、
     今度は1~3号地下貯水槽で溜め込まれた汚染水が
     相次いでダダ漏れになるという事故が起きています。
     これらの貯水槽は地下にあるため、汚染水は当然地下に浸透しており、
     海洋まで流出しているでしょう。
     東電発表によれば漏えいした汚染水は120t、
     全放射線量は1億8000万ベクレルとのことですが、
     東電の体質を考えれば、おそらくこれはかなり少なく見積もられた数字であると思われます。
     さらに昨日の報道によれば、
     「水漏れしていた3号貯水池から汚染水を6号池に移送していたところ、
      配管接続部から高濃度汚染水が漏れているのが見つかった。」ということでした。
     もうここまで行くと本当の修羅場、本当の地獄になってきたとはっきりと言えると思います。
     今最も「原発も放射能ももうたくさんだ」と感じているのは現場で作業されている方々でしょう。
     東電単独ではこの無間(むげん)地獄を収束させることはもはや不可能です。
     国が出ていかなければならないし、
     原子力規制委員会も再稼働のための新規制基準など定めている場合ではありません。
 
     現在、福島県沿岸部における漁業の操業は規制されており、
     出荷目的のものは行われていません。
     http://www.jfa.maff.go.jp/j/housyanou/pdf/130401kaimen-zu2.pdf
     福島と両隣の茨木県と宮城県ではいくつかの品種の
     出荷規制を定めていますが操業自体は行われています。
     三陸沖で捕れた水産物は静岡その他の県で水揚げされ、
     その産地名で出荷されています。
     放射線物質は海流によって拡散されていくので、
     当然福島沿岸部だけ規制をかけても意味がないわけではありませんが、
     効力が限定的なものになります。

     今、現在福島沿岸部周辺で、出荷自粛されている魚にイカナゴがあります。
     イカナゴは瀬戸内でもちょうど今ぐらいの季節に
     大量に湧く小魚なのでご存知の方も多いと思います。
     このイカナゴの幼魚はコウナゴと呼ばれていて
     昼間は浅い砂地の中にいて夜になると砂地から出て行動します。
     つまり放射線物質は比重の重い微粒子なので
     砂地に沈殿しやすくコウナゴは、当然汚染されやすい魚であると言えます。
     コウナゴ、イカナゴはその他の大型魚に捕食されやすい、
     そして大型魚が好物の小魚です。
     私が知っている限りでもイカナゴを好んで食べる魚は
     アジ、メバル、スルメイカ、スズキ、マダイ、ハマチなどです。
     このうちスズキ以外の魚は三陸沖での漁業の規制対象にはなっていません。
     また放射線物質は食物連鎖の上部に行くほど濃縮されていきます。

     幸運にも私たちの住むこの広島には三陸の魚が流通することはそれほどありませんが、
     テレビ、ラジオ、雑誌そしてYAHOOトップページの広告でも
     三陸の海の幸を食べて復興を応援しようというキャンペーンが
     相変わらず大々的に行われています。
     私も原発事故さえ起きていなければ、
     どんどん食べて応援すべきであると考えていたでしょう。
     しかし思い出していただきたいのですが、
     阪神・淡路大震災や中越沖地震の時、
     これほど大々的に「食べて応援キャンペーン」が行われていたでしょうか?
     私の記憶の限りでは行われてはいませんでした。
     では、なぜこれほど放射能がダダ漏れになっている今でも
     相変わらずの「食べて応援キャンペーン」が続いているのでしょう?

     これはつまり、国と電力会社の加害性をごまかし、
     放射能の影響は大したことはないという比類なき悪質なデマを流布させ、
     定着させるためのキャンペーンであるというのが実際のところです。
     「福島の復興を応援したい」という気持ちは、尊敬すべきものですが、
     その前に責任問題を明らかにし、ここまで泥沼化している放射能汚染をしっかり見据え、
     今本当にすべきなのは何かを考えることが第一です。」

◆哲野「毎度毎週お騒がせします。
     関西電力大飯原発の再稼働に反対して歩いております広島2人デモです。
     現在ただいま4人で歩いております。
     原子力規制委員会が4月10日、再稼働のための規制基準を案として決めました。
     この規制基準を見てみると面白いことに再稼働に一番近い原発と
     再稼働に一番遠い原発と、廃炉に近い原発と
     はっきり色分けができることです。

     廃炉決定の原発を見てみると
     あらためてなぜ電力業界や経済界がなぜ原発を推進したいか
     その理由がわかるような感じがいたします。

     電力が不足する、或いは火力燃料費高騰で電力会社が赤字、というのは
     実はインチキくさいということも、今回よくわかります。
     関西電力の直近の経営指標を分析してチラシにしておりますので
     詳しくはチラシでご覧いただきたいんですが
     関西電力は現在、11基の原子炉を持っています。
     3つの原発で11基の原子炉をもっていますが
     11基のうち、9基までが30年以上
     正確には7機が30年以上、うち3基は40年を超えた原子炉です。
     1970年代の初めに運転を開始した原子炉です。
     原子力規制委員会の規制基準を見ると
     恐らく現在日本で運転をしている原発のうち
     30年以上のものは安全コスト、追加コストを突っ込まないと基準に合致しない、
     つまり30年以上経った原発は経済合理性がない
     こういう結論になってきそうです。
     もし、11基のうち、例えば9基までが廃炉となったら関電に何がおこるでしょうか?
     関電に限りませんけれども日本の電力会社と言うのは非常に面白い経営体質をもっています。
     関電に例を取ってみると総資産が約7.5兆円です。
     そのうち純資産が去年の12月末現在で1兆3千億円です。
     7.5兆円の総資産に対して、純資産が1兆3千億円ということは残りは負債ですね。
     負債で会社を賄っているのが現状です。

     再稼働に一番近い原発は、なんと広島から一番近い
     島根原発よりさらに近い、たった100キロのところにある
     愛媛県、四国電力の伊方原発3号機。
     これが一番再稼働に近い原発です。
     次に近いのが九州電力が鹿児島県に持っている川内原発。
     かわうちと書いて川内(せんだい)と読みます。
     川内市に持っている原発、原子炉が2基あります。

     電力業界や経済界が電力不足の嘘をでっち上げ
     つくられた赤字で燃料費高騰をなぜここまでしつこく言うのか、
      大手マスコミを使ったキャンペーンをなぜ張るのか
     その理由も見えてきました。
     もし関電の11基の原子炉が廃炉と決まると
     当然原発関連で計上されている資産はゼロ査定になります。
     関電の有価証券報告書を読んでみると
     原発関連の直接資産は1兆1000億円あります。
     純資産が1兆3000億円の会社で、うち1兆1000億円がゼロになってしまえば
     残りは2000億円しかありません。
     総資産7.5兆円の会社で純資産が2000億円・・・。
     昨年末、中間決算ですが9か月間の決算は約2000億円の赤字でした。
     2000億円の赤字を抱えた会社の純資産が2000億円しかない、
     ということは1年以内に債務超過に陥る、このことを意味します。
     今の日本の上場会社の規則では、債務超過に陥った会社は上場を取り消されますので
     債務超過=倒産です。
     このため関電はこの3月から企業向けの電気料金値上げ
     この5月からは家庭向け電力料金約9%値上げを実施します。

     このため恐らく3000億円から4000億円の増収が見込めますが
     それも原発が廃炉になってしまえば焼け石に水です。
     原発を廃炉にしないこと、これが関電、関電に約4兆円から4兆5千億円の金を貸しこんでいる
     銀行、生命保険会社、大手投融資機関、国策金融機関、例えば日本政策銀行、
     それから関電の株を買っている株主、これも多くは銀行、金融機関ですが
     借金も貸付金もゼロ、株式投資もゼロ、一大パニックが起こります。
     このため、関電にどうしても原発を再稼働させなければならない、
     これが本当の理由です。

     電力不足の嘘はもう今年は使えません。
     経産省もついに諦めて今年は電力不足はないということを正式に認めました。
     火力燃料費はどうでしょうか?
     関電に例を取ってみると1kWhあたり16円もするような高価な石油燃料を使って
     採算がとれるはずがありません。
     今、世界で商業用発電で石油や重油を使っている国は日本だけと言っていいでしょう。
     1バレル100ドル以上もするような高い石油を使って採算が取れるわけがありません。
     しかし関電は総電力生産設備のうち、20%までが石油と重油です。
     天然ガスは安くなっている、非常に安くはなっているんですが
     関電の天然ガスは石油の価格と連動するそういう一種のアジア・ハブと呼ばれる
     一種のカルテル組織から買っています。
     なんのことはない、関電の天然ガスは石油と同じ値段です。
     採算が取れるわけがありません。
     1kWhあたりの発電コストが4円から5円、平均すると3.5円くらいなんですけども
     石炭発電を関電がどれくらい持っているかと言うと
     総電力生産設備のうちわずか5%くらいしかありません。
     なんのことはない、関電はわざわざコストの高い火力発電設備を使い
     しかも特定の業者から・・・これは三菱商事が大きいんですが
     三菱商事との癒着でただでさえ高い燃料をさらに高く買っている。
     これで赤字にならないはずがありません。
     つまり関電の火力発電は作られた赤字ということができます。
     そして作られた赤字のツケを払っているのは
     電力料金値上げを押し付けられる消費者、つまり我々です。
     中国電力の場合はまた別な話になりますが
     これは日本の電力業界の実態です。
     なぜそんなことをするのか、それは原発の発電コストを安く見せかけたいからです。
     なにがなんでも原発を再稼働させたい、原発を動かしたい、
     これは電力不足のせいでもなければ燃料費高騰のせいでもない
     これをしなければ債務超過に陥って会社が倒産する。
     関電が倒産するのはかまいませんが
     関電の株を買っていたり関電にお金を貸している経済界は、これは大変なことになります。
     ですから関電を応援して原発再稼働を推進しているわけです。
     詳しくはチラシをご覧になってください。」

◆じゃけえ「毎度お騒がせしております。
       毎週金曜日恒例の広島2人デモです。
       私たちは団体ではありません。
       一般の市民が原発に抵抗して集まり、こうして歩いております。
       みなさんにお伝えしたいことをスピーチしながら歩いております。
       少しでも耳を傾けていただけると幸いです。

       今、福島第一原発は大変危険な状態にあります。
       収束どころかただひたすら応急処置をしている状態です。
       収束の目処も立っていないと言えます。
       そんな状況ですから、いつまた事故が起こるかわかりません。
       致命的な事故が起き、福島第一原発が更に倒壊したら
       放出される放射能が高すぎて人が近づけず手に負えなくなります。
       そうなると東京を含む東日本には人が住めなくなります。

       原発は安全でもなければ、コストのかからない発電方法でもありません。
       原発は動かしても動かさなくても維持するだけで3000億円もかかります。
       この金額には宣伝費、自治体への支援・補助金、研究開発費は含まれていません。
       つまり実質は更にコストがかかっているということです。
       これからは更に安全面にコストがかかってきます。
       原発は発電量に全く見合わない膨大なコストがかかります。
       原発は廃炉にも莫大なコストがかかります。
       廃炉とは使わなくなった原発を処分するということです。
       廃炉を先送りすることは次世代に負債を負わせることです。
       存在するだけで危険です。維持するだけでお金がかかります。
       処分するのにも莫大なお金がかかります。
       放射能は何万年も放射線を発し続けます。
       発電量に全く見合わないコストがかかります。
       「原発は要らない。」
       これが共通認識になる日がくるまで訴え続けます。

       福島第一原発事故を受けて、安全に原発を稼働させる為の
       「規制基準」はこのまま順調に完成し、
       施行されると7月には今、止まっている原発は再稼働されると思われます。
       安全の為の「規制基準」が施行されたのに原発が再稼働されるなんておかしいですね?
       それは安全とは名ばかりで原発再稼働の為の基準だからです。
       このままだと、7月以降、広島から一番近い伊方原発は再稼働してしまいます。
       事故を起こさなくても放射能を振り撒かれます。
       事故が起こったら広島に住めなくなります。

       たちまち一般市民である私たちが出来ることは、
       まず、被曝を回避して生き延びることです。
       核産業界に属している企業の製品を買わないこと、不買運動で意思表示することです。
       政治家を監視し続けることです。
       選挙で誰を選ぶかよく考える事ももちろん大事ですが、選挙後も目を向け続ける事がより大事です。
       選挙活動中に言っていた事と違う事をしたら、すかさず指摘しなくてはなりません。
       当選すれば何をやっても言い訳がありません。
       その人を選んだ市民が悪いのではありません。
       嘘をつき、言い逃ればかりを考える政治家が悪いのです。
       私たちの代わりに考えるのは政治家ではありません。
       市民である私たち自身が考え、訴えて政策に影響を与えていきましょう。
       私たちの代弁者はいません。
       私たちの意思は私たち自身で意思表示しなくては
       だれも代わりに訴えてくれる人はいません。

       このデモでお伝えしている事は大げさなことではありません。
       詳しく、正確にチラシに説明してありますので是非、ご一読ください。
       また、このチラシはインターネットでもご覧頂けます。
       「広島2人デモ」で検索してみてください。

       私から国へお願いがあります。
       福島第一原発の収束に全力を挙げてください。
       汚染地域に住む人々をすぐに避難させてください。
       日本にあるすべての原発を廃炉にしてください。
       事故作業員の待遇・健康管理の改善をしてください。
       放射能汚染食品の規制を厳しく、少なくとも事故前に基準を戻してください。
       汚染地域の産業経営者への保障をしてください。
       日本全国に伝わるよう被曝の恐ろしさを広めてください。
       国民を守ってください。お願いします。
       これが叶うまでは日本に住む価値を見いだせません。
       豊かな生活は望みません。安全な生活を望みます。
       経済よりも先に原発問題を考えるべきです。
       私からは以上です。ありがとうございました。

◆ツナ「みなさん今晩は。
    こちらは毎週金曜日にお騒がせしております広島2人デモと言うデモです。
    でも今6人で歩いてます。
    6人の・・・なんか良い言葉がないですね。
    みんなに知って欲しいことがあるので調べてきました。
    よければみなさん、自分の将来について考えてみてください。

    チェルノブイリ事故があった国、ウクライナといいます。
    ウクライナはちょっと遠い国なんですけど
    覚えていらっしゃる方もいると思います。
    あの事故があったのは1986年4月26日です。
    しばらく経って2009年、ウクライナ政府が放射能被害者が230万人いると発表しました。
    230万人です。これ覚えておいてください。
    230万人というと広島市の人口の2倍ですかね。
    ちなみに日本ペンクラブが取材をちょこっとしているらしいんですが
    見事に家庭崩壊しているらしいです。
    http://www.japanpen.or.jp/020-_4/post_327.html
    お子さんは生まれたときから頭に瘤があったりとか
    生まれてしばらくして発達障害であることがわかった子どもだとか
    そういう現実に耐えきれなくなってアル中になってしまったお父さんだとか
    発達障害の子どもを育てながら自分自身も身体のあちこちが癌におかされている母親だとか
    そういう国があります。
    この地球上にあります。
    そこは27年前、原子力発電所が爆発した国です。
    20数年後、私たちの国もそうなります。
    私はそう思っています。
    チェルノブイリから4km離れたところにプリピャチという町があります。
    4kmですから実際にチェルノブイリ原子力発電所が見えます。
    4kmというとここから旧西飛行場くらいでしょうか?
    人口は5万人程度、平均年齢は27歳くらいの町です。
    若い夫婦が多かったんですね。平均年齢27歳ですから。
    事故当時は妊娠していた女性もかなりいたそうです。
    もちろん彼女たちは全員被曝しました。
    放射能にさらされました。
    すぐに全員退避したそうなんですが、そのお母さんの中にいた胎児、
    胎児も体内で被曝をして・・・やっぱり間に合わなかったそうですね
    事故後に生まれた子どもの追跡調査、プリピャチ市から350人の子どもをピックアップした調査では
    健康に異常がない子どもは0%です。いません。
    全員健康に異常がありました。
    これ嘘だと思ったんで私も調べてみましたがどこからも0というデータしかどこからも出てきませんでした。

    ▽ウクライナ政府(緊急事態省)報告書 抜粋日本語訳など参照のこと
    http://archives.shiminkagaku.org/archives /csijnewsletter_010_ukuraine_01.pdf

    この調査、7歳児を対象に行われています。
    生まれてからしばらくして異常がでる子どももいるため、7歳になるのを待って調査が行われています。
    ちなみに70km西に離れたナロジチという町があります。
    福島原発事故の時アメリカが80キロ以上に退避指示を出していますね。
    同じくこのナロジチという町でも350人の調査が行われて健康異常が97.5%
    ほぼ100%近い数字ですね。

    要するに原子力発電所爆発してしまったら、もう逃げようがないです。
    ここ広島から一番近い原発は伊方原発ですが100kmです。
    100kmなら大丈夫じゃないか、100%じゃないじゃないかと思うかもしれませんが
    みなさん、確率に惑わされないでください。
    今このアーケードをたくさんの人が歩いています。
    もし仮に80%の人が放射能によってがんで死ぬとしたら・・・あなたかもしれません。
    その時はあなたにとって80%という数字はなんの意味もありません。
    あなたが死ぬのであればあなたにとってそれは100%です。
    自分自身のこととしてもうちょっと考えてください。

    ちょっと話を戻しましょう。
    ナロジチに退去命令が下っても、退去できない子どもたちが大勢いました。
    その中で1971人のうちに、1300人、70%の人が2010年現在、今も通院しています。
    覚えておいてください、通院している病気なにかというと、
    心臓病、血管の病気、呼吸器障害、で、何年も経ったあとで甲状腺です。

    放射線は、みなさん髪の毛が抜けて白血病になって死ぬというイメージがあるかもしれませんが
    白血病だけではありません。
    心臓病が一番多いです。
    心臓が放射能にやられます。
    心臓で一番みなさんが思うのは心筋梗塞ではないでしょうか?
    心筋梗塞は突然ですからね。ポックリですよ。
    チェルノブイリ事故がおこってウクライナ人の平均寿命は
    過去20年間で75歳から55歳、20歳下がりました。
    ところであなたのお子さん、何歳でしょうか?
    あなたはいまいくつでしょうか?
    あなたにのこされた時間はどれくらいでしょうか?
    日本の平均年齢が80歳としましょうか、20年後で60歳です。
    60歳まであなたはあと何年生きられますか?
    あなたの寿命は福島原発事故であなたの人生は20年削られました。
    そう思ってください。
    そしてあなたのお子さんの時間も20年削られています。
    これから先20年以上、どんどん削られていくんでしょうね・・・・

    こういう現象を私たち広島の町にあてはめてみます。
    私たち広島の抱えているリスクは
    まず一つ目、伊方原発があります。
    二つ目、食品による内部被曝の可能性があります。

    最近ニュースで流れたんですが、福島の子どもたちの内部被曝を調べたら
    内部被曝をしてなかった、よかったねえ!というニュース、聞いた方もいらっしゃるかと思います。
    あれ、全くのデタラメです。
    私もあのニュースがほんとだったらどれだけよかったかと思いました。

     早野龍五(東京大学教授)
     http://nucl.phys.s.u-tokyo.ac.jp/hayano/jp/
     英語原文
     https://www.jstage.jst.go.jp/article/pjab/89/4/89_PJA8904B-01 /_article
     日本語抄訳
     https://docs.google.com/file/d/0Byf-QYeE0N7pTWFyRnVhMnhZNmM /edit?pli=1

    ところがあの検査で使われたホールボディカウンターという機械があるんです。
    検出限界値というのがあります。
    わかりやすく言うと、夜空の星を視力1.0の人が見るのか、0.1の人が見るのか、
    見えた星の数が何個かを計るんですが、当然視力0.1の人の方が見える星の数が少ないですよね?
    今回調査で使われたのが、その『視力0.1』なんですよ。
    検出限界値、一人の身体に対して300ベクレルという数字です。
    ホールボディカウンターは誤差が出ます。
    大体10倍くらいの誤差が出ると言われています。
    身体が20kgの子どもが検出限界値300ベクレルで検査してでなくても
    299ベクレルあるんですよ。可能性としてあるんです。
    キログラムあたり誤差を最大で見積もるとキログラムあたり149ベクレルの
    内部被曝をしている可能性があります。
    これは基準値を圧倒的に超えてますよね。
    食べ物の基準値も超えてますよね。
    みなさんあまり御存じないかもしれませんが、そういう事も含めて調べてください。
    調べないとみなさん、死んでしまいます。殺されてしまいます。
    原子力発電所に殺されてしまいます。
    実際に原子力発電所にゆっくりゆっくり殺された国があるんです。
    1986年4月26日に原子力発電所が爆発して、ゆっくりゆっくりたくさんの人が殺されていった国があるんです。
    そして2年前に私たちもその当事者になったんです。
    当事者になったことにまず気づいてください。
    まず当事者になったことに気が付いて、そこから何をすればいいのか調べてください。
    正解はありません。
    どうか自分のこととして考えてください。お願いします。」

◆Kさん「いつもお騒がせしております。広島2人デモです。
     原発の再稼働に反対して歩いています。
    みなさんに知って欲しいことがあります。
    福島で今起きていることです。
    福島県郡山市の小中学生が
    「年間1mSv以下の安全な場所で教育を受けられるように」と裁判を起こしました。
    TV・新聞などの大手メディアはこの裁判を報道しません。
    政府・東電・東電の株主である企業がスポンサーだからです。
    スポンサーに都合の悪いことは報道しないんです。
    震災以前、子どもの甲状腺異常は1%未満でした。
    しかし、2012年4月に発表された甲状腺検査の結果、
    福島の13市町村3万8千人の子どもの35%、
    そして福島市の4万2千人の43%に嚢胞が見つかっています。
    甲状腺ガンが見つかった子もいます。
    白血病で亡くなった子どももいるそうです。
    通常であれば、子どもの甲状腺がんは100万人に一人なのにもかかわらずです。

    子どもたちは首から放射線量を計るものを首から下げさせられています。
    これは記録をとるためのものであって、子どもたちに危険を知らせるものではありません。
    汚染されているとわかっている福島産のコメを給食で食べさせられています。

    手抜き除染がニュースになっていましたが、国や県が中間貯蔵施設を決めないまま、
    ただ除染を進めた結果、汚染土壌はあちこちに野積みされたままです。
    汚染土壌をかき集めてホットスポットを作っているようなものです。
   (※政府は除染と言っていますが、これは正しくは「移染」といいます。)
    家を除染しても庭に汚染物質を袋に詰め、置かれていたらなんの意味もないと思いませんか?
 
    友人は宮城に住んでいます。
    津波で家を失いました。
    その友人の住んでいる仮設住宅の近くの一般廃棄物焼却施設で、
    家庭ゴミに放射能で汚染された牧草を混ぜて燃やされたそうです。
    牧草についた放射能は燃やされることで灰にも濃縮され、気化して空気中にも放出されます。
    東北・関東の人々は、福島原発から今も放出され続けている放射能、
    汚染された食品、水、汚染物質を燃やした煙、それらで毎日被曝し続けています。

    ここは福島から遠く離れているから大丈夫、そう思っていませんか?
    広島市が子どもたちに学校で食べさせている給食が、放射能で汚染されていないかを
    どのように検査しているかご存知ですか?
    給食を作る前に食材を調べるのではなく、食べ終わった一週間分をまとめて検査しているんです。
    汚染された食材が入っていたとわかった時は、子ども達が食べた後なんです。
    しかも去年検査をして放射能が検出されたなかったということで今年はもう検査をやめるそうです。

    福島県鮫川村で稼働を停止していた堆肥センターを再稼働させるそうです。
    汚染された原料で作った堆肥に、放射性物質は凝縮され濃度が高まります。
    そしてその堆肥を使った畑は汚染され、汚染された農作物が育ちます。
    汚染された畑で作られた作物、その作物を食べて育った家畜の肉。
    放射能で汚染された堆肥を使えば西日本で作られた野菜であっても汚染されています。
    家畜も同じです。
    自分たちが食べている野菜・肉・魚が放射能に汚染されていないとは言い切れないんです。
    TVや新聞は本当に大切な事を言いません。
    それでも隠しきれずに少しずつ、いろいろな情報を出してきています。
    スポーツ選手のけがが多いと思いませんか?
    芸能人の病気や訃報が多いと思いませんか?
    TV局の女子アナが何人も続けて、外国に留学しました。
    彼女たちは報道されないたくさんの情報を知っているはずです。

    震災から2年以上経ち、以前にはありえなかった若い人達の突然死や
    いろんな病気が増えて話題になっているとは思いませんか?
    ニュースではやわらかい表現をしていますが、
    実際たくさんの人々が病気になっていることを想像できませんか?

    色も匂いもなく、味もしない。息苦しさもない。
    それでも確実に身体はむしばまれていくんです。
    症状が現れた時では、間に合わないんです。
    食事の度に放射能の心配をする。
    地震の度に原発の心配をする。
    そしてこの間の停電事故以来、地震がなくても原発の心配をすることが続いていると思いませんか?
    それをこれから先もずっと死ぬまで、そして自分が死んだ後も
    子ども、孫、これから生まれてくる子どもたちにも続けさせるんですか?
    どうか本当に原発が必要か考えてみてください。
    自分で情報を探して、そして考えてみてください。
    よろしくお願いします。」

◆網野「毎週金曜日お騒がせしております。
     原発、被曝に反対の意思を上げるために始めたんですけども
     同じく意思表示をしたいと言う人と歩いていまして、今は6人です。
     普通の市民です。団体ではありません。
     北朝鮮の問題が騒がれていますけれども、
     もっと大きな危険が実質的な危険が私たちの目の前にあると思います。
     それは福島原発です。
     政治的な駆け引き等々は話合いでどうとでもなりますが
     原発の事故だけはどうすることもできません。
     ましてや今はなんかとか冷却が続いていますが第2の事故にならないという保証はどこにもありませんし
     これまで何回か続いた停電事故、それから汚染水の問題
     ようやくマスコミが少し報道しはじめましたので、福島の状況がわかるようになったと思います。
     これは原子力規制委員会と東電のホームページを見ればわかることなんですが
     新聞やテレビが伝えませんのであまりお目に触れることがなく
     『もう大丈夫なんだろう』というイメージばかりが先行していたと思います。
     現実にはまだ応急措置の段階で、応急措置に応急措置を重ねて
     今福島第一原発の敷地内は放射性高レベルから低レベルまでの汚染物だらけになってます。
     この手当を急がないと、汚染水の保管場所がないという状況になっています。
     仕方がありません。
     というのは東電一社に任せたままで、国が最優先でやらないといけないんですけど
     国が最優先で収束に当たらず東電にまるなげ、国としてはほったらかしです。
     それで問題が大きくなっています。
     第2事故が起きたら、みなさんご想像つきますでしょう。
     第2事故というのは再びメルトダウンが起こる、核暴走が起こる状態を言うんですけれども
     冷却が出来なくなってそのような事態に陥れば、もう、今度は人が入れなくなります。
     人が入れなくなるということは核暴走に任せっぱなしになるということです。
     東京を含めた東日本に当然のことながら人は住めません。
     人が住めなくなるだけならいいんですけど、女川原発が近くにあります。
     福島第二原発も近くにあります。
     ここの原発どうなると思います?
     この危険を脱却したという言えるレベルではないんです。
     ここをしっかりしておかないと、私たちは次の展望が見えません。
     バブル経済に酔いしれている場合ではないと思うんです。
     (今のところ、プチバブルですけど。すぐ弾けそうです)
     第2事故が起きたら、アベノミクスの何もかもあったもんじゃありません。
     まず基本的な危険を取り除いてから、物事を進めてほしいと思います。
     国は完全に対応を誤っていると思います。
     今国を挙げてやらないといけないことは、福島第一原発事故の収束、
     それから放射能の食品による内部被曝を起こさないよう、充分なシステム、体制作りを整えることです。
     病気や死亡の多い国が経済発展できると思いません。
     経済の発展の基盤は、『人々が健康なこと』だからです。
     家族に病人を抱えた人はわかると思いますが、介護しながら、仕事する、出来るわけがありません。
     奥さんに介護を任せますか?奥さんが倒れたらどうします?
     実際私の家はそうなりました。
     そういう家庭が多くなるような時代がこれから来るかもしれません。
     来ると思ってますけれども、これを少しでも食い止めるために
     放射能の食品による内部被曝、これは極力防いでいかないといけません。

     最後に言っておきたいのは私たちが今置かれている放射線防護体制
     日本そして世界の放射線防護体制はICRP、国際放射線防護委員会の
     リスクモデルと放射線防護勧告に基づいて作られています。
     これは広島長崎の被爆者の寿命調査が元で作られております。
     この寿命調査は外部被曝1回きり、中性子線とガンマ線
     しかも調査開始時期は1950年1月からです。
     1950年1月に生存している方を対象に行われています。
     つまり、私たちは内部被曝でしっかり調査されたもので守られているわけではありません。
     100mSvの年間高線量やベクレルを内部被曝にまで用いて大丈夫とか
     5年以降に放射線による影響が出るとかいう学者さんがいらっしゃいますが
     全く根拠はありませんので、覚えておいてください。
     元になってる研究が5年以降から始まっているというだけです。
     そこを誤魔化されないようにしましょう。
     このことは調査して2人デモのサイトにも載せていますけども
     放射線影響研究所のサイトにも被爆者寿命調査(LSS)の論文が掲載されていますのでご覧ください。
     ICRPに関しては検索すれば出てきます。
     みなさん、自分の頭で調べましょう。
     自分の頭で調べないと私たち命が守れなくなってきています。」