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第42回広島2人デモ 3月29日告知

第42回広島2人デモ
3月29日(金)18時~19時
広島平和公園元安橋東詰出発~本通り・金座街往復

▽A3版チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130329.pdf
▽A4版チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130329_A4.pdf

以下告知文

みなさま
いくつかのメールにご案内いたします。

お騒がせしております。
第42回広島2人デモの告知をさせていただきます。
3月29日(金)18時~19時
いつものように元安橋東詰から本通り金座街を往復します

チラシが出来ました。
▽A3版チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130329.pdf
▽A4版チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130329_A4.pdf

よかったらみてください。
1票の格差の判決について、
関電・九電の値上げの件、
原子力規制委員会の動き
がトピックになっています。

4月も5日・12日・19日・26日で歩きます。
以上お知らせいたします。

第41回広島2人デモ 3月22日報告

ファイル 118-1.jpgファイル 118-2.jpgファイル 118-3.jpgファイル 118-4.jpgファイル 118-5.jpg

◆画像説明
1.第41回チラシ1-4P
2.第41回チラシ2-3P
3.プラカード1・2
4.プラカード3・4
5.本日の天気

みなさま

毎度お騒がせいたします。
第41回広島2人デモの報告を致します。

今回参加者は
哲野・網野・原田さん・大歳さん・ツナさん・じゃけえさん・Kさん
計7人でした。

前日天気予報では雲は広がるけど雨は降らないみたいなこと言ってたのですが
直前で降ってきました。

哲野にアーケードに行ってもらい網野は元安橋へ。
警察の方が来て指令書の確認をします。

警察「他のデモや街宣がある場合はお互い妨げないようお願いしますね」
網野「わかりました、配慮します。」
警察「しかし降ってきましたね。みなさんは?」
網野「アーケードに行ってもらってます。私だけ、ここから時間通り出発します。」
警察「さっき調べたら雨雲が全体にかかってるみたいですよ。」
網野「さっきまで降りそうじゃなかったのに・・・」

15分前は雲の切れ目もあって薄い雲だったのに
風で雨雲が一気に広がったようです。

雑談をしていると音楽が鳴りました。
出発です。
アーケードまで歩き態勢立て直し。
全員集合してました。

じゃけえさんが「用事があって5分くらいしか参加できない」とのことなので
じゃけえさんがトップバッター。

▽本日のチラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130322.pdf
▽A4版はこちら
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130322_A4.pdf

じゃけえ「毎度毎週お騒がせしております。
      広島2人デモです。
      私たちは原発を止めたい一心で集まっています・・・」

といつものように関心を持ちましょう、調べましょう、と呼びかけました。
スピーチが終わってじゃけえさんはあわただしく用事先へ。
無理のない範囲で5分だけでもと意思表示しようとする姿勢。
私はその「5分だけでも」というじゃけえさんの姿勢と意志こそ尊重すべき大事なものだと思います。
”黙っているのはYESと同じ”
じゃけえさん、絶対黙っちゃダメ。(いまさら沈黙を守る気はどうしても出てくるはずもありません)
再び”黙っているのはYESと同じ”
一人一人意思表示しましょう。(出来る範囲で)

次が大歳さんです。

大歳「 今週3月18日に福島第一原発1号機および3、4号機と
    共用プールの冷却システムが停電によって停止したという、大変大きな停電事故が起きました。
    この停電の原因として、3月20日午後の発表では仮設用メタクラ内部に、
    ネズミらしき小動物が侵入してショートさせた可能性が高いのではないかということになっております。
    メタクラというのは配電設備のことです。
    ただし一般にビルや住宅にある、よく見る配電盤と違うのは、
    これが高圧電流の配電設備であり、
    大きさ的にもかなり大きいもので横6メートルの高さ2.3mほどある設備でした。・・・」

プラカードを持ってた哲野が思わず振り返り
哲野「えっ!!!そんなに大きいの?!」
電工会社に勤める大歳さんは強電の配電設備はいわば専門です。

    「そうです、大きいんです。
    この中にネズミが侵入して活線端子部を短絡させたために
    かなり大規模な停電が生じたのではないかとされています。
    今回の事故におきましてNHKなどはえらく平然と「福島第一原発の冷却システムが停止しました。」と
    ごく普通の事故のように報道しておりましたが、
    これは意味が分かっている人が見ればかなり冷や汗をかくほどのニュースでした。
    特に4号機は最も多くの使用済み核燃料が収められていて、
    海外の研究者には「もし4号機で火災が起こったら日本から出なさい。」と
    警鐘を鳴らしている方もいらっしゃいます。
    これはどういうことか説明すれば、もし冷却装置が止まったまま放置すれば、
    やがてプールの水が蒸発し内部の水位が下がって燃料集合体が露出します。
    さらに放置すれば核燃料の外側を固めているジルコニウムが溶けます。
    さらにここに火災の炎が当たれば、当然のこと被覆材料のジルコニウムが燃え始めます。
    このジルコニウム火災が起これば水をかけても消火できなくなる、
    むしろ火災を促進してしまうので、なすすべがなくなり大量の放射能を出したまま
    誰も近づくことができなくなるという、大惨事に発展します。
    実際にはこうなる前に4号機上部からポンプ車等で
    無理やり注水するという最後の手段、荒治療が残されているのですが、
    誰もそんな危険な状況までいって欲しくはないのです。
    今回はそうなる前に高圧線のバイパス工事と一部、発電機による送電によって
    ひやひや事なきを得たという結果になりましたが、
    未だに福島第一原発の状況が綱渡りの状況にあることを
    改めて確認、実感させられる事故となりました。
    東電はネズミが事故の発生源だったと断定していませんが、
    一匹のネズミがそうした大惨事の1歩半手前の停電を
    引き起こしたかもしれないということができます。
    東電は短絡が起きたとされる仮設3・4号配電盤の内部の配線図を公開していないので、
    ネズミが短絡させた場所が電気的にどこなのか、
    遮断機能を持つ機器が適正に配置されていたかを確かめることが
    今現在では確認できません。
    公開していただきたいと思います。
    今言えるのは、現在原子炉の冷却システムは、
    比喩ではなく本当の意味での日本にいる人間含めた生物の命綱であるということです。
    せめて各原子炉の冷却システムには、独立した非常用発電回路をバックアップさせて、
    停電時には自動で切り替わるぐらいのことはして欲しかったと思います。
    そして緊急の復旧工事にあたった職人の方々に
    最大限の尊敬と感謝を表したいと思います。」
(車載用配電盤の周囲は線量率約300マイクロシーベルト/時間だったのです)

次に原田さんにマイクが渡ります。

原田「みなさん、私たちは大変危機的状況の中で日々暮らしています。
    福島原発事故は全く収束していません。
    いつ第二の事故が起こってもおかしくない状態です。
    そういう状態が続く中で原発の再稼働が画策されております。
    今年7月以降、原子力規制委員会の出す新安全基準が施行されたら
    真っ先に再稼働されるのは広島市から一番近い原発
    すぐお隣、愛媛県にある四国電力の伊方原子力発電所です。
    広島市民は広島から100キロ離れたところに
    広島原爆の1万倍の放射性物質とともに暮らすことになります。
    現に暮らしています。
    その伊方原発が再稼働する可能性が非常に高まっています。

    福島原発事故は全く収束していません。
    ネズミ1匹で停電が起こりました。
    今回は事なきを得た、これはただの幸運です。
    今も福島原発は原子炉がむき出しの状態です。
    毎時1000万ベクレルのセシウムが放出されて続けています。

    放射性物質は、体の内部に摂り込まれると、内部被曝を引き起こします。
    内部被曝は、外部被曝とはまったく違う現象です。
    体の内部に摂り込まれた放射性物質は、
    付着した部分の周辺の細胞を、非常に高い密度で攻撃しつづけます。
    そのため、生物の体を構成する細胞は、さまざまな形でダメージを被ります。
    遺伝子の情報に狂いが生じて、がんや白血病、
    先天性障害の原因となることはよく知られていますが、それだけではありません。
    急激な細胞の老化や、免疫機能の低下も起こります。
    放射線は、細胞そのものを損傷します。

    最近、心臓が突然機能を停止することで起こる突然死が増えています。
    内部被曝のメカニズムを考えれば、これは少しも不思議なことではありません。
    たとえ50ベクレルのセシウム137であっても、それが心臓の要となる部分に付着して、
    その部分にダメージを与えれば、心臓の突然の機能停止が起こることに、何の不思議もありません。
    放射性物質に汚染された食べ物は、間違いなく私たちの食卓にものぼっています。

    私たちは、巨大な嘘の体系の中に取り込まれています。
    現在の放射線の防護基準のもとをつくっているのは、
    ICRP(国際放射線防護委員会)という組織です。
    ICRPは、私たちの命や健康を守るために存在している組織ではなく、
    核兵器開発や原発ビジネスを進める、
    国際的な核利益共同体の利益を守るために存在しています。
    多くの国々が、このICRPの勧告にしたがって放射線防護の基準を決めています。
    もちろん日本もです。
    いろいろな「嘘」や「ごまかし」が流されています。
    内部被曝と外部被曝の影響は同じだという「嘘」。
    放射線の健康影響は、がんと白血病と先天性障害だけだという「嘘」。
    がんや白血病は被曝から5年経たなければ出てこないという「嘘」。
    100ミリシーベルト以下の被曝なら健康への影響はないと思い込ませる「ごまかし」。
    国も、マスコミも、この「嘘」の体系を私たちに押し付けようとしています。
    国内・国外の核利益共同体の利益を守るためです。
    福島原発事故は全く収束していません。
    いつ第二の事故が起こってもおかしくありません。」

次に哲野にマイクが渡ります。

哲野「毎度毎週お騒がせします。
    広島2人デモです。
    今日本で唯一稼働している大飯原発の3号機・4号機の再稼働に反対、抗議して歩いています。
    今東京電力福島第一原発はどんな状況なんでしょうか?
    1号炉~3号炉の中にある放射性物質は
    ウラン235、ウラン238、プルトニウム239、プルトニウム241
    もともとこの4つの核種で約300トンの放射性物質がありました。
    広島原爆で使われたウラン235と238は75kg
    (ウラン235が60kgで濃縮度80%だったとして)
    
    福島原発敷地内にある放射能の量はぜんぜんケタが違ってます。
    トン単位、恐らく燃料プール全体を合わせると1000トン近い放射性物質が今なおあります。

    正常な冷却循環システムは今すべて失われています
    水を投入しても全て汚染水として出てきます。
    科学の最先端を豪語する原子力産業が今何をしているのかというと
    ただ水で冷やすだけです。
    水、普通の水で冷やす以外は何もできないのです。
    偉そうなことを言っていますがただただ水で冷やしているだけです。
    大量の水が必要になります。
    ポンプなどの供給設備を使います。電気を使います。
    電気が止まれば供給はできません。
    これが福島原発事故で起こったことです。
    水で冷やせなくなったために核崩壊熱でどんどん水分が蒸発し
    温度が1000度から2700度に上がります。
    2700度にまであがると燃料を被覆するジルコニウム被覆管が溶けてしまいます。
    溶けると燃料はむき出しになります。
    その燃料は2800度に達すると溶けます。
    プルトニウムは2730度程度で溶けますがウランのペレットは2800度で溶けます。
    溶けた結果がメルトダウンです。
    鉄は1500度で溶融しますから、メルトダウンした燃料は必ず圧力容器の鉄を溶かします。
    そして容器に穴が空きます。
    これがメルトスルーです。
    これが福島原発事故で起こったことです。
    メルトダウン、メルトスルー、これはこれからも起こり得ます。
    水で冷やせなくなった時に起こります。
    福島原発の共用プール、約6000トンの燃料集合体があります。
    1~4号の核燃料プールに約3100体の燃料集合体があります。
    (約3100体の燃料集合体には約620トンの放射性物質があります。
     1体あたり約200kgとして)
    これが全部溶けだすと何が起こるか。
    これが私たちが恐れている福島第2事故です。
    第1事故はもちろん収束していませんが、第1事故をなんとかしようとして
    第2事故を起こす危険が今非常に高まっています。
    しかし政府は全て東電一社に任せています。
    もう東電一社でどうにでもなる段階ではありません。
    日本全体が、政治が、リーダーシップをとって今の状態を・・・
    今の状態というのは悪循環なんですけど、悪循環を断ち切らないと第2事故が起こる。
    今回起きた停電事故はその氷山の一角。
    水の下に隠れている巨大な氷の山、氷山はいつ表に出てくるかわかりません。
    福島原発事故が収束したかしないかの話では無くて
    第2事故の危険が高まっている、
    第2事故が起こると、菅元首相が言ったように、東日本は潰れます。
    日本の半分は間違いなく人が住めなくなります。
    放射能の量が全然違います。
    1000トン単位の放射能の話を私たちはしています。
    広島原爆は75キログラムの放射性物質です。
    想像してみてください。
    1000トン単位の放射能がもしいま、福島第一原発から漏れ出たら
    我々はもう生活できません。
    デフレ脱却、TPP、東京オリンピック、経済成長、金融緩和、
    そんな悠長な話ではありません。
    我々が生活できなくなる、人が住めなくなる、そういう危機に今あります。
    福島第一原発は今、だんだん、どんどん、第2事故を起こす危険を高めています。
    なのに政府は収束を、解決を、東電一社にまかせています。
    そんなことは出来るはずはありません。
    もうそろそろ政治が動かなければならないのですが残念ながら自民党安倍政権は
    全くそのことを考えていません。
    我々が今の危機を脱却するにはとにかく政治の頭を変えてしまわないと話になりません。
    みなさん、よろしいでしょうか?
    3月18日に起こった停電事故、このこと自体はたいした事件じゃありません。
    3月18日に起こった事故、これは神様からの警告だと思わなければなりません。
    この声に耳を傾けなければ第2事故の危険性は非常に高くなります。
    本当の敵は福島第一原発の中の放射能ではありません。
    本当の敵は私たち一人一人の中にいます。
    みなさん、本当によ~く考えてみてください。」

次にKさんにマイクが渡ります。

Kさん「いつもお騒がせしております。金曜2人デモです。
    原発の再稼働に反対して歩いています。
    みなさんに知っておいて欲しいことがあります。
    福島で今起きていることです。
    福島県郡山市の小中学生が
    「年間1mSv以下の安全な場所で教育を受けられるように」と裁判を起こしました。
    TV・新聞などの大手メディアはこの裁判を報道しません。
    政府・東電・東電の株主である企業がスポンサーだからです。
    スポンサーに都合の悪いことは報道しないんです。
    震災以前、子どもの甲状腺異常は1%未満でした。
    しかし、2012年4月に発表された甲状腺検査の結果、
    福島の13市町村3万8千人の子どもの35%、
    そして福島市の4万2千人の43%に嚢胞が見つかっています。
    甲状腺ガンが見つかった子もいます。
    子どもたちは首から放射線量を計るものを首から下げさせられています。
    これは記録をとるためのものであって、子どもたちに危険を知らせるものではありません。
    汚染されているとわかっている福島産のコメを給食で食べさせられています。

    手抜き除染がニュースになっていましたが、国や県が中間貯蔵施設が決まらないまま、
    ただ除染を進めた結果、汚染土壌はあちこちに野積みされたままです。
    汚染土壌をかき集めてホットスポットを作っているようなものです。
   (※政府は除染と言っていますが、これは正しくは「移染」といいます。)
    家を除染しても庭に汚染土壌が置かれていたらなんの意味もないと思いませんか?
 
    友人は宮城に住んでいます。
    津波で家を失いました。
    その友人の住んでいる仮設住宅の近くの一般廃棄物焼却施設で、
    家庭ゴミに放射能で汚染された牧草を混ぜて燃やされたそうです。
    牧草についた放射能は燃やされることで灰にも濃縮され、気化して空気中にも放出されます。
    東北・関東の人々は、福島原発から今も放出され続けている放射能、
    汚染された食品、水、汚染物質を燃やした煙、それらで毎日被曝し続けています。

    ここは福島から遠く離れているから大丈夫、そう思っていませんか?
    広島市が子どもたちに食べさせている給食が、放射能で汚染されていないかを
    どのように検査しているかご存知ですか?
    給食を作る前に食材を調べるのではなく、食べ終わった一週間分をまとめて検査しているんです。
    汚染された食材が入っていたとわかった時は、子ども達が食べた後なんです。

    福島県鮫川村で稼働を停止していた堆肥センターを再稼働させるそうです。
    汚染された原料で作った堆肥に、放射性物質は凝縮され濃度が高まります。
    そしてその堆肥を使った畑は汚染され、汚染された農作物が育ちます。
    汚染された畑で作られた作物、その作物を食べて育った家畜の肉。
    放射能で汚染された堆肥を使えば西日本で作られた野菜であっても汚染されています。
    家畜も同じです。
    自分たちが食べている野菜・肉が放射能に汚染されていないとは言い切れないんです。
    TVや新聞は本当に大切な事を言いません。
    それでも隠しきれずに少しずつ、いろいろな情報を出してきています。
    スポーツ選手のけがが多いと思いませんか?
    芸能人の病気や訃報が多いと思いませんか?
    TV局の女子アナが何人も続けて、外国に留学しました。
    彼女たちは報道されないたくさんの情報を知っているはずです。
    ニュースにはならないたくさんの人々が病気になっている事が、想像されませんか?
    色も匂いもなく、味もしない。息苦しさもない。
    それでも確実に身体はむしばまれていくんです。
    症状が現れた時では、間に合わないんです。
    食事の度に放射能の心配をする。
    地震の度に原発の心配をする。
    ついこの間は地震がなくても原発の心配をしましたよね?
    これをこれから先もずっと死ぬまで、そして自分が死んだ後も
    子ども・孫にも続けさせるのはおかしいと思います。
    どうか本当に原発が必要か考えてください。
    自分で情報を探して、そして考えてみてください。
    よろしくお願いします。」

次にツナさんにマイクが渡ります。

ツナ「みなさん、さすがにこの前、福島原発で停電事故が起きたのはご存知かと思いますが
   ネズミだったと報道されていますね。
   まだ原因がどうなのかわかりませんが、本当にそうなんでしょうか?
   もしかして放射能で機械が壊れるってことはないでしょうか?
   でもそんなことがあっても電力会社がそれを認めることはないでしょうね。
   機械とか電子機器で制御している原子力が実は機械や電子機器を壊してしまうとなると
   とんでもないことになりますね。
   自分の鞘を切ってしまう刀なんて使えませんから。
   原因がなんなのか私たちにはわかりません。
   わかりませんので妄想なんですが、こうやって妄想していますと
   私はツイッターやネットの世界で「危険厨」と呼ばれています。
   何かあったらすぐ「危険」だと言うと、色々言われているんですけれども
   私が放射能は危険だっていうのには根拠があります。
   そこでちょっと皆さんにも考えてほしいんですが、今そこでそうしている根拠はなんですか?
   「原子力とか知らねえよ」って言い切る根拠はなんですか?
   「無関係だ」と言い切る根拠はなんなんでしょうか?
   私は原子力発電は危ない、私はちゃんと私自身の根拠を持って言っています。
   みなさんの中で「関係ない」とか、「いやいや安全なんでしょ」と思ってらっしゃる方は
   その方自身の根拠はなんなんでしょうか?
   別にみなさんがその根拠を信じていらっしゃるのはかまいません。
   好きにやってください、と思います。
   しかしみなさん、それは本当に「考えた」と言える自分自身の根拠なんでしょうか?
   もしそうではなくて人が言っている根拠を鵜呑みにしているならば
   私には「思考停止」としか見えません。
   みなさん。安全だと言われたらそれで「安全になる」と思いますか?
   「この包丁は刺しても安全だ」と言われたら「安全な包丁だ」と思いますか?
   安全ピンというけど、安全ピンが刺さって血がでたことなんていっぱいあるでしょ?
   もうちょっと自分自身の根拠というものを考えてみてください。」

ここでマイクが哲野に渡るのですが、即興で大歳さんとの掛け合いになりました。

大歳「あのプラカードにある『安倍政権は違憲政権』というのはどういうことなんですか?」
哲野「今年3月なんですが、国政選挙における1票の格差、
    12月の総選挙は最大2.43倍あったんですね。
    で、2つの弁護士グループが、『これは憲法違反だ』というんで
    訴訟を起こしてその高等裁判所の判決が
    東京高裁、札幌高裁、仙台高裁、それからつい最近は名古屋高裁金沢支部で下りたんですが
    これは明確に憲法違反と判決しました。
    去年の12月の総選挙の結果は明確に『憲法違反』だと判決したわけですね。」
大歳「それでなんで、安倍政権が違憲政権なんですか?」
哲野「いやこれは小選挙区に関しての話なんですが
    いままでこの種の裁判は最高裁が『違憲状態』と判決してきたんですね。
    これじゃ曖昧でなんのことやらわからない。
    しかし今回4つの高裁が明確に『違憲』と判決しました。
    ということは、今の衆議院議員は大多数が違憲議員です。
    違憲議員が衆議院を構成しているわけです。
    これ、違憲国会です。
    違憲国会が内閣総理大臣を選んだわけですから
    この内閣総理大臣は違憲内閣総理大臣ということになります。
    違憲内閣総理大臣が選任した閣僚で構成された内閣ですから
    これ、違憲内閣。
    違憲内閣の政権ですから、これ違憲政権、というわけです。」
大歳「な~~るほど!!言われてみればその通りですね。」
哲野「でしょ?ですからその事実関係をそのままプラカードにしたわけです。」
大歳「でも、これだけの裁判所が『憲法違反』の判決を出しているのに、なんで選挙がやり直されないんですか?」
哲野「そこそこ。そこがおかしいところなんですよねえ。
    理屈から言えば選挙結果は憲法違反ですから、選挙をやりなおさなきゃいけないんですが
    私もよくわからないんですけども、
    『事情判決の法理』というのがあって
    ここで選挙をやり直すと社会的政治的混乱が大きくなるので
    選挙は無効とは言えない、つまり有効だということらしいんですよ。
    理屈が通ってませんよね、こんなの。
    裁判所は自ら憲法違反だと言いながら選挙結果は認めるという一種の論理矛盾ですけども
    いままで『憲法違反状態』と言ってたことが『憲法違反』と明確になったわけですから
    これはこれで大きな前進だと思いますがね。」
大歳「では参院選では一票の格差を是正してから、ということにならないでしょうか?」
哲野「それをしないと、これからはもしかすると、裁判所もメンツがありますんで
    憲法違反を今回宣告しておいて、同じことをやるんであれば、次は選挙結果は無効という
    判決を出すかもしれません。
    ただ、いま、問題は今国会を作っている議員が憲法違反の結果で生まれた違反議員、
    違憲議員だということが今最大の問題です」
大歳「今国会にいるのは不当な選挙で選ばれたっていうことでしょうか?」
哲野「少なくとも4つの高裁は選挙結果を憲法違反と判決したわけだから
    そこで当選した議員、小選挙区制で当選した議員は憲法違反議員
    全員が憲法違反議員と、こういうことになります。
    ですから政治的正統性がない、ということですね。」
大歳「なぜ安倍政権は違憲結果を無視して政治を行っているんでしょうか?」
哲野「安倍政権が4つの高裁の判決をどれだけ重く見ているか、それは私にはわかりません。
    が、裁判所の判決なんかは、これまでの例を見ても政治が尊重したケースはないですから
    ま、ナメてるんでしょうね。
    自民党安倍政権の人たちに自分たちは政治的正統性が欠如しているという自覚は恐らくないと思います。
    高裁の判決では事情判決で選挙の結果は有効としたわけですから
    この判決に従えば選挙結果に従って今の安倍政権は法律的には成立する
    しかし違憲内閣、政治的正統性のない内閣であることは間違いない、
    別な言い方をすると合法選挙、合憲政権ができるまでの
    執行猶予内閣、執行猶予にありますが、そういう意識も全くないと思います」
大歳「そりゃイケンですね。」(広島弁で「いけない」は「いけん」)
哲野「そう、イケンですよ。」

で掛け合いを終わりました。
(なお本日3月25日午後16時過ぎ、広島高裁は違憲判決だけではなく、一部小選挙区の結果は無効と判決し、
 これまでの違憲判決を下した高裁からさらに一歩踏み込んだ画期的な判決を下した。
 さすが広島高裁!これ以上政治にコケにされては裁判所の信頼と威信が保てないということでしょうけども)
網野は一度酷い目にあったので全く信頼してませんが。
次に網野にマイクが渡ります。

網野「みなさん、お騒がせしております。
    毎週金曜日、いつも本通りと金座街を歩いております、市民のデモです。
    大飯原発に反対して歩いているんですが、今被曝にも反対して歩いております。
    今私たち日本の放射線防護体系は
    国際放射線防護委員会ICRPの出す勧告に基づいて行われております。
    福島第一原発事故がおきて、今福島の人に健康被害が起きているんですが
    甲状腺がんや白血病は5年以降に出ると言っておりますけどこれは大嘘です。
    国際放射線防護委員会ICRPの出す勧告は実は広島と長崎の被爆者の寿命調査、
    Life Span Stady (LSS)という調査データに基づいて作られています。
    これは原爆投下から5年後、1950年から開始された調査で
    これ以前に亡くなった方、病気・疾病等のデータは含まれておりません。
    広島の地元の人はわかると思うんですけれども、5年の間に重篤な人はみんな死んでいます。
    こういったデータが反映されておりません。
    当然白血病を発症した人だっています。
    それなのに、国際放射線防護委員会ICRPのリスクモデルは
    がん、白血病は被曝後5年して発症すると言っています。
    しかし、がん白血病が5年経って発症したのではなく
    5年経って調べ始めたにすぎません。

    ですから5年以降に病気がでる、白血病やがんなどは5年以降にでる
    それ以外の病気は放射線によるものではありえない、のではなく
    5年経って調べ始めたにすぎません。

    広島と長崎の被爆者の寿命調査、あの比治山にある放射線影響研究所、元ABCC
    ABCCがまとめたLife Span Stady (LSS)、これは現在も続いております。
    第14回まで出されています。
    http://www.rerf.or.jp/library/archives/lsstitle.html

    国際放射線防護委員会は『外部被曝と内部被曝のリスクは同じである』と仮説を立てています。
    これもLSSに基づいたものですが、LSSは内部被曝について直接調べてはいません。
    調べてはいないのに、外部被曝の結果をそのまま内部被曝にあてはめただけです。
    いわばこれは仮説です。いまでも仮説です。医科学的に仮説が立証されておりません。

    この仮説に基づいて私たちの健康を左右する放射線防護体系が決められています。

    地元広島の人間としては・・・身内に被爆者のいない人はいらっしゃらないでしょう。
    はがゆくなりませんか?利用されている・・大事な身内が利用されている。
    そんな気がします。

    外部被曝は、ガンマ線と中性子線のみの影響調査です。
    内部被曝を目的にしっかり研究したものではありません。
    繰り返しますが全て仮説です。今にいたるも仮説のままです。

    チェルノブイリ事故がありました。
    でもこのチェルノブイリ事故での健康損傷の医科学的研究はICRPのリスクモデルに全く反映されておりません。
    むしろ、無視しております。
    いろんな医科学者が出している研究を見ないように、存在がないかのように扱って
    今私たちの日本の放射線防護体系がつくられております。

    ですからみなさん、
    「放射能で汚染された食品は基準値以内であればいくら食べても安全です」というのは
    内部被曝を考えるとこれは全く根拠がありません。
    外部被曝の結果を内部被曝にそのままあてはめて言っているだけです。
    いわばデマです。

    科学的根拠がないということを元に作られているということをよく覚えておいてください。
    まさしく調べていない、科学的根拠がないから言っています。
    「安全です」とは絶対言い切れないのに言っています。
    医科学的根拠を求めれば今、チェルノブイリの原発事故の影響を、ウクライナ政府がまとめたものが出ています。
    明確に内部被曝の影響がそこに報告されております。
    こういった資料がでているんですが、ICRPは無視したまま、日本政府は忠実にICRPのモデルに従っています。

    食品安全委員会の会議の議事録を見ますとチェルノブイリの資料を引用したところはございませんでした、私の見る限りは。
    「影響評価書」を決定する際、重要な参照資料を最終的に3つ選んで、その根拠としていますが
    そのうちの2つがLSS、広島長崎の原爆被爆者寿命調査関連の研究でした。
    あきらかにおかしいと思います。
    セシウム137やストロンチウム90、こういった核種が出すのはアルファ線、ベータ線、ガンマ線などですけど
    特にアルファ線とベータ線、これらが身体の中に取り込まれた時が非常に怖い
    これから研究を進められなければならない
    医科学的に今わかっていることだけを見ても相当重篤な健康損傷をもたらすということがわかっております。
    こういった研究成果を無視し、外部被曝の中性子線とガンマ線のみを扱った、
    しかも原爆投下から5年後の研究である広島長崎の原爆生存者寿命調査、LSSを使って
    ICRP、国際放射線防護委員会のリスクモデルと勧告が出来上がり
    それを元にして私たちの日本の、そして世界の放射線防護体系が作られています。
    非常に危ないです。
    元々内部被曝を無視したものが基礎になっています。
    そして内部被曝の影響がわかるようになった現在でも未だに無視しつづけています。

    この事実を知ってください。
    私たちは決して安全ではありません。
    安心できる社会にはおりません。
    国が安全だ、安心だといってもそれは嘘です。
    自分で確かめましょう。
    厚生労働省がパンフレットを出して、「放射能汚染食品は基準値以内であればいくら食べても安全です」、
    こんなことはありません。デマです。
    こんな子どもだましに騙されていてはいけません。
    お騒がせいたしました。」

(今、被曝実効線量で100mSv以下は健康に害があると言う証拠はない、という言い方がされていますが
 仮にセシウム137で100mSvの内部被曝をしたとしましょう。
 セシウム137 100mSvは約770万ベクレルとなります。
 ※文科省の経口摂取時セシウム137実効線量係数1ベクレル=1.3×10の-5乗mSvとして
  http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/genpatsu/1261331_15_1.pdf
  このPDFの68Pにセシウム137があります。経口摂取の実効線量係数は第3欄です。
 つまり、ICRPは体内にセシウム137を770万ベクレルまで蓄積しても
 健康に害はないという証拠はないと言っていることになります
 あなたはこの話、信じられる話だと思いますか?)

で、元安橋に帰ってきてデモ終了。
警察の御礼をいってお別れし
立ち話になるかと思いきや、今日はみんな福島原発停電事故でアタマにきていたのか
Kさんの「茶しばきません?」の一言で
みんなで店に入って茶をしばきつつ、およそ2時間半、いろんな話をしました。
長くなるので割愛しますが、全員怒り心頭に達していました。

まず街は、歓送迎会モードでみなさん気ぜわしそうでした。
また観光シーズンに入ったのか外国人含め観光客が多くいました。
普通、観光客はあまりデモに関心を示さないのですが
あきらかに日本人観光客の中で「デモやってるの?」というように見ている人がちらほら見えました。
花を持った中年のサラリーマンや卒業式だったのか、着物や袴の女性もいました。
そんな中だったのですが、なぜか
プラカードはよく見られ、デモ隊への視線も多かったです。
これは全員が感じました。
大歳さんのスピーチは年齢層関係なく聞かれている感じでした。
哲野と大歳さんお違憲掛け合いは、みんな聞いていましたが
いつも無関心を決め込むサラリーマンがかなり関心を示していました。
あと、今回もですがデモがくると商店街の従業員の人が配慮してくれたりしました。

長くなるのでこのへんで。
以上ご報告します。

第41回広島2人デモ 3月22日告知

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http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130322.pdf

告知文
みなさま

お騒がせします。
第41回広島2人デモの告知をさせていただきます。
3月22日(金)18時~19時
いつものように平和公園元安橋東詰め出発~本通り・金座街を往復します。

▽今回のチラシです
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130322.pdf

今回のタイトルは
日本の政治危機で増幅する福島第一原発危機
です。
昨年総選挙の1票の格差による違憲判決問題も紹介しています。
宜しければ見てください。

では歩いて参ります。

広島2人デモ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/

追伸3月22日
ニャンニャンの日だったのを忘れてました
猫多めにして差し替えました。

第40回広島2人デモ チラシおよびプラカードに重要な誤りがありました。

ファイル 116-1.jpgファイル 116-2.jpg


第40回広島2人デモ チラシおよびプラカードに重要な誤りがありました。

誤りの箇所はセシウム134の半減期減衰グラフとグラフ縦軸表記にありました。
ある専門家の方からの指摘で調べてみるとこの方の指摘通りでした。
この方の指摘を引用いたします。

セシウム134の減衰グラフで、2年で半分になっているのはいいけれど、4年でゼロになっているのは間違いです。4年で25%、6年で12.5%、8年で6.25%と半分半分になっていって(指数関数)、ゼロになるときは永遠に来ないわけです。
(実際上は20年で1024分の1になるので、まあいいかな、というくらいになりますが)。

それからついでに言えばこのグラフで、「半減期」という赤線が50%のところに横に引いてありますが、これもマズイと思います。ここは「半量(=50%)」であって、「半減期」というのなら、セシウム137なら30年ごとにタテに線を、セシウム134なら2年ごとにタテに線を入れるべきです。ただ、ここでは50%になるのに何年かが問題になっているので、赤線はいまのとおり50%のところにヨコ線
で引き、「半減期」というコトバを「50%」に変えるのがよいと思います。


確かに半減期は放射線エネルギーが半分になる期間という意味ですから、グラフの縦軸に「半減期」という言葉を使うのは間違いでした。半減期は常に与えられたエネルギーに対して半減する期間という意味ですから、このグラフでは「50%」とならなければなりません。

従って上記のようにグラフを訂正いたします。
お詫びして訂正いたします。

この専門家の方には心から感謝いたします。

第40回広島2人デモ 3月15日報告

ファイル 114-1.jpgファイル 114-2.jpgファイル 114-3.jpgファイル 114-4.jpgファイル 114-5.jpg

◆画像説明
1.第40回チラシ1-4P
2.第40回チラシ2-3P
3.プラカード1・2
4.プラカード3・4
5.今日の天気


<2013.3.18 修正・追記>
チラシおよびプラカードにて示した、セシウム134の半減期減衰グラフおよびグラフ縦軸表記が誤っておりました。
お詫びして訂正いたします。
チラシも訂正いたしましたので、再度ダウンロードくださいませ。
詳細は3月18日付けの記述をご覧ください。

みなさま

毎度毎週お騒がせしております。
第40回広島2人デモの報告を致します。

今回は8人。
哲野、網野、ツナさん、大歳さん、じゃけえさん、Kさん、Kさんの娘さん、原田さん
でした。

事前にKさんから遅れるよ~と連絡が入りました。
お天気もいいので、早めに元安橋に行きます。
今回から、18時に陽が出るようになりました。

プラカードを差して待っていると、通りがかりの方が結構プラカードを見てくれました。

ツナさん登場。
でもここ連続です。
お仕事無理して上がってきてるのではないかと心配してたので聞いてみました。
哲野「お仕事大丈夫なんですか?無理されてませんか?」
ツナ「終わって帰る時間なので大丈夫です。それにあれです。管理職ですし」

警察の方登場。
明るくなりましたね!と言いながら指令書の確認をし、チラシをお渡ししました。

原田さんとじゃけえさん登場。
チラシの内容のことでワイワイ話していると音楽が鳴りました。

出発です。

▼今回のチラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130315.pdf

トップバッターは哲野。

哲野「夕方、お勤め帰りのところをお邪魔します。
    金曜日恒例の2人デモです。
    今現在唯一稼働している、関西電力大飯原発の再稼働に反対して歩いております。
    放射能や原発の話をいきなりここでするのは気が引けるのですが
    放射能や原発のことは、いずれ私たちの生活の問題として大きな問題になっていくのが目にみえておりますので
    こうやってお知らせしながら歩いております。

    私たちはどの政治政党にも労働組合にも組織にも宗教にも関係していません。
    普通の一般のあたりまえの市民です。

    福島原発事故から2年以上経過しました。
    お配りしているチラシにありますように、事故が起こって3月11日から5月の半ばまで
    第一期の大量放射能放出がありました。
    当時政府の試算では約1か月半の間にセシウム134が1.8京ベクレル。
    1兆の一万倍が1京です。
    1号機~3号機の原子炉だけから放出した量です。
    セシウム137が1.3京ベクレル。
    セシウム137と134を合算すると、3.1京ベクレル。
    京都の京という字をかいてケイと読むそうです。
    1京は1兆の1万倍です。
    当時3.1京ベクレルの放射能が出ました。
    その放射能は今はどうなっているでしょうか?
    1・8京ベクレルから2.2京ベクレルまで下がってます。
    表面、大きく下がったように見えます。
    ところが実際にはセシウム137は半分になるのに30年、セシウム134は半分になるのに2年
    この全く違う放射性核種を合算して「放射性セシウム」というわけですから合算上は最初大きく減ります。
    このプラカードにある通りです。
    しかし人体に大きな損傷を与えるのはセシウム137です。
    セシウム137がもし人間の身体の中に入ると、身体の中で2回核崩壊します。
    その都度大きな崩壊エネルギーを出します。
    その崩壊エネルギーが人間の細胞を傷めます。
    傷められた細胞は各機能、各器官を機能不全に陥らせます。
    これが放射線被曝による損傷の原理です。

    セシウム134と137の合算で考えれば、あたかも減ったように見えます。
    新聞やテレビなども、放射性セシウムがあたかも大きく減って危険が去ったかのような印象を与えていますが
    実際にはこのプラカードにあるように、それは見かけにすぎません。

    お配りしてるチラシにはチェルノブイリ事故によるウクライナのセシウム137の汚染状況のマップが入ってます。
    それを見ていただくとわかるんですが、半減期30年のセシウム137は現在でも大きく減ってはいません・・・」

(参考資料:チェルノブイリ事故後25年:未来に向けての安全ーウクライナ緊急事態省報告
 http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/genpatsu/ukraine_go_report.html  )

途中、電停の横断歩道を歩いていると、大歳さんがやってきました。
網野「お疲れ様です!」
哲野「(ほっとしたように)ああ~~来ないのかと思って、僕がトップバッターやってるよ」
大歳「はは、すみません」
どうも仕事場から出て来られるのが少し遅くなったようです。

哲野「・・・ベラルーシの、ユーリ・バンダジェフスキーという学者の研究結果が載っています。

(参考資料:ユーリ・バンダジェフスキー『こどもたちの臓器におけるセシウム137の慢性的蓄積』
 原文もあります。http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/hiroshima_nagasaki /fukushima/08.html )

    バンダジェフスキーは放射能で亡くなった、大人や子どもや乳児、幼児を病理解剖して
    身体の各器官にたまったセシウム137を計測して
    それから病理学的診断、解析を行いました。
    お配りしているチラシには6人の乳児の死因と各臓器に溜まったセシウム137のグラフを載せています。

    セシウム137は身体全体に溜まっていき各臓器でだいたい数千ベクレル溜まると
    生後6か月未満の乳児は自分の命を保つことができません。
    特に6か月未満の乳児は身体の器官がまだ本当に成長していません。
    そのためセシウム137の毒にすぐにやられてしまい
    敗血症あるいは奇形、知能低下、呼吸器系疾患、心臓疾患などで死んでいきます。
    みなさんに今日お伝えしたいのはセシウム137の危険です。
    外部被曝ではたいした損傷のないこのセシウム137は
    人間の身体の中、つまり内部被曝すると非常に猛威を振るいます。
    身体の中で2回核崩壊をするのですが、1回1回の核崩壊エネルギーが大きい、
    細胞を損傷する度合いが大きい、最大の問題はなかなか減らないということです。
    半分になるのに30年もかかる。
    この点がセシウム134と大きく違う点です。
   
    原子炉から出る危険な核種はヨウ素131、セシウム137、134、
    セシウムほど出ませんがプルトニウム238、これは非常な猛毒です。
    それとストロンチウム90。これも身体の中で2回核崩壊します。
    どれくらい出たかは、チラシに細かく表にしてあります。

    こういう放射性物質で私たちの身体の細胞は損傷していきます。
    チェルノブイリ事故で言えば、死因の中では心臓病が高い病気でした。
    がんや白血病はなかったわけではありませんが死因の大きな原因ではありません。
    一番気を付けなければいけないのは、心臓、呼吸器系疾患、全体的な抵抗力の低下
    ストレス耐性の低下、免疫力の低下です。
    福島原発からは広島は遠いですから、
    みなさんの中にはあまり切実にお感じになっていない方もいらっしゃるかもしれない。
    しかし、これは非常に危険です。

    今日みなさんにお伝えしたいことはセシウム137の危険です。
    科学的な知識をしっかりもって対処していくことが必要です。
    日本の政府は残念ながら私たちを守るようなそういう政策を採っていません。
    日本の政府は私たち一般市民を消耗品のように見ていると思います。
    少々の被曝をし、少々の病気が出、少々の人間が死んだところで
    原発を維持していくための犠牲だと考えている、このことは明らかです。
    みなさん、自分の身体は自分で守る以外にはありません。
    政府をあてにすると、とんでもなく騙されます。
    飯館村の村長さんがいい例です。
    今日はセシウム137の危険を皆さんにお伝えしたいと思ってまいりました。
    詳しくはチラシをご覧ください。」

で、大歳さんにバトンタッチします。

大歳「今週3月11日、月曜日は311特別編としてデモを行いました。
    今日は金曜日ということで、4日しか経っていませんが、通常どおりデモを始めたいとおもいます。
    ・・・あ、もう始めてるか。

    今週のニュースとしてはやはり3月11日に全国各地で哀悼のセレモニーが行われたということ、
    テレビも震災復興の特集は組むものの、予想通り放射能も被爆の問題もほぼノータッチということでした。

    そうした国民洗脳状態のなかで、島根の有志の方々ができたてホヤホヤ島根原発3号機の
    稼働をやめさせるための訴訟をおこすということで、
    私も微力ながら島根原発3号機可動阻止スピーチを行いたいと思います。
    私たちの住む、この中国地方中電管内は、原発による発電のない状態で
    全く電力不足など生じていないわけですが、全国に作られた原発と同様金儲けのためだけに、
    中国電力はわざわざ必要のない3号機を新設いたしました。

    現在は出来立てホヤホヤですがまだ稼働していない状態です。
    この島根原発3号機の建設費用は4600億円と言われていますが、実際にはどれだけかかったんでしょうか?
    直近の有価証券報告書をみると、投資金額から見ると2012年3月末現在で4333億円が建設仮勘定で計上されています。
    長期投資のうち50%が建設仮勘定として資産計上することが認められていますし、
    これは3号機95%完成の時点ですから、実際には約9050億円が3号機建設コストではないかと推測されます。
    言われている数字の倍以上かかっていると見るのが妥当でしょう。

    今これを廃棄にしてしまえば数百億程度の解体費用だけで済みます。
    しかしこれを稼働させてしまえば最悪40年も動き続け、
    そのあと何十年かかるかもわからない、
    何千億かかるかもわからない廃炉の問題を抱える羽目になってしまいます。
    そして更なる使用済み核燃料廃棄の問題も加わります。
    もうこれ以上、核のゴミを抱えないほうが、私はいいと思います。もう十分です。

    この3号機以前に1号機と2号機があるわけですが、
    これらはトラブル続きの代物なうえ、
    点検で嘘をついている箇所が1159か所、
    その上、重要機器に関して点検そのものをしていない箇所が511件もありました。
    中国電力は最初から守る気がない、管理能力もない、ということが明らかになり
    さすがの原子力安全・保安院も、中国電力の定期点検を特別扱いし
    自分の管理監督下に置くことにしたのです。

    こんな会社にただでさえ危険極まりない原発をもたせるのは自殺行為です。
    安心して任せられらると思う方がおかしいです。

    島根原発は島根の県庁所在地である人口20万人の松江市の市内にあります。
    これもかなり異常なことです。
    私たち広島県民はこのことを忘れてはならないと思います。
    中国地方の電力需要は瀬戸内側に偏っています。
    つまり危険で有害なものを山陰側の島根に押し付けるという
    地域格差を背景とした差別が存在するということです。

    これは日本本土が沖縄、奄美に押し付けてきたこと、
    もしくは首都圏が東北に押し付けてきたことと同じ構図が、
    残念ながらここ中国地方にも存在していることを意味しています。
    我々が知らないうちにその差別に加担してしまっている、
    いわば消極的加害者の側になっていると言えると思います。
    では積極的加害者は誰かといいますと、
    当然中国電力ですが、電力会社だけではありません。
    中電にお金を貸してきたのは誰でしょう。
    名だたる金融資本と機関投資家です。(いまや機関投機家ですが・・)
    原発と金融機関がセットになっているのは世界共通です。
    「原発作るのなら金を貸そう」というわけです。
    そして面白いことにこの原発を推進する金融資本は、
    見事にTPPの推進勢力でもあるわけです。
    「原発もTPPも賛成だ」という人が一体国民の何割いるというのでしょう?
    国民主権も民主主義も機能しておらず、
    わずか1%の人たちによって残りの99%の人間が支配されるというのは米国だけではありません。
    それは日本にも当てはまります。
    差別と支配と洗脳のシンボルである島根原発及び日本のすべての原発を廃炉にしてやりましょう。

    これからTPPによる経済的暴力(強欲資本主義)と、放射能による内部被曝の恐怖に加え、
    さらに大増税と憲法改正による再軍備化と人権の剥奪が待ち受けています。
    サービス満点です。
    夢なら冷めて欲しいです。
    しかしこの現実と向き合わなければいけません。
    最初にすべきことは洗脳状態を脱するということです。
    今おこなっているスピーチ内容はウェブ上で「広島2人デモ」と検索すれば読むことができます。
    そしてお配りしているチラシも読むことができます。
    どうかよろしくお願い致します。
    私からは以上です。」

彼は若いのに鋭い洞察力と分析力を持っています。

この間、Kさん親子が「お疲れ様です~」と言いながら合流。
娘さんがプラカード、Kさんがチラシまきに回ってくれます。
次に、じゃけえさんにマイクが渡ります。

じゃけえ「今回のチラシでは13日の国会でのある議員の発言について指摘しています。
      私でも「変なこと言ってるぞ」とわかるくらいのわかりやすい"嘘"でした。
      「福島第一原発から飛散したのはセシウムのみでストロンチウムもプルトニウムも出ていません。」
      嘘です。どれも出ています。
      他にもたくさんの放射性核種が。
      公式にどれくらい飛散されたか公表もされています。
      特にプルトニウムは半減期が2万4065年と、半永久的に長く恐ろしい核種です。
      2万4065年経っても放射線を発する能力が半分にしかならないのです。
      続けてこう発言されました。
      「低線量セシウムは人体に全く無害です。」
      嘘です。セシウム137の内部被ばくは1ミリSvの
      そのまた千分の一の1マイクロSv以下でも大変危険なことがあります。
      過去に起きた原発事故・チェルノブイリの事例を見れば明らかです。
      事故の影響で死亡した乳児の死因は
      敗血症、未熟・奇形、大脳奇形、心臓病、と様々ですが、
      病理的原因は全てセシウム137が各部位に蓄積された結果
      起こった多臓器不全であることがわかっています。
      調べればすぐにわかる事実です。

      安全基準の認識の低さはどこから来るのかというと
      【ICRP】国際放射線防護委員会の勧告から来ています。
      放射線防護、とありますが騙されてはいけません。
      原発事故が起こる度に安全基準を改定し、
      原発の利益を守るために多くの人々に不要な被爆をさせた、原発推進機関です。

      1960年代に建てられた原発などの核施設はこれから本格的に
      「廃棄・廃炉」ラッシュを迎えます。
      「廃棄・廃炉」するには膨大な時間とコストがかかります。
      核産業団体は何とかコスト削減をしようとします。
      今、日本で「東北震災がれき広域処分事業」が行われています。
      放射能汚染された瓦礫を各地へ運び焼却しています。
      今までの基準では1kgあたり100ベクレル以上が「低レベル放射性廃棄物」とされ
      厳重に管理されるべきものでしたが、
      この瓦礫処理を行うため1kgあたり8000ベクレルにまで引き上げられました。
      一般の産業廃棄物として処理することでコストを抑えているのです。
      瓦礫を運ばれた地域に住んでいる人達に被爆をさせてまで。
      それは「震災がれき」ではありません。「放射性廃棄物」です。
      やっていることは汚染の拡大です。

      大雑把ですがチラシの内容を紹介しました。
      詳しく、正確に知りたい方はぜひお配りしているチラシをご覧ください。
      厳しい現実ばかりですが事実を元に作られたチラシです。
      是非ご一読ください。
      なおチラシの内容はインターネットでもご覧いただけます。
      「広島2人デモ」で検索してみてください。
      内容は原発に反対する理由ですが、毎回異なっております。
      本日で40回目なので、40枚すべて異なった内容のチラシがご覧いただけます。
     (1回目と2回目はチラシがなかったので、正確には38種類です)
      それだけ皆さんに知って頂きたい事実は沢山あります。
      原発を取り巻く現状は悪くなる一方です。
      是非、知ってください。
      あなたの命のために。
      ご家族の命のために。
      未来を生きる子どもたちのために。
      私からは以上です。ありがとうございました。」

途中、携帯のカメラでデモを撮影している男の子がいました。
次にツナさんにマイクが渡ります。

ツナ「みなさん、すっかり暖かくなったりしたかなと思ったらまた寒くなったりしてますが・・
   みなさんのお子さんは風邪をひいてないですか?
   お子さんは元気ですか?
   ・・・で、ついでに聞きますが、みなさん、みなさんのお子さん、かわいいですか?
   そう、お子さんはかわいいでしょうね。

   でもちょっと、怒らずに聞いてくださいね。
   あなたのお子さん、親の死に目に合えないかもしれません。
   はっきり言います。
   そういう可能性を私たちは日々大きくしています。
   福島第一原発から出た放射能はどんどん拡がっていきました。
   そして今もどんどん出続けています。
   最近ニュースで汚染水のタンクがいっぱいになったとかってやってますけども
   いっぱいになっただけじゃないんですね。
   あれ、耐久性3年ないんです。
   もう、2年以上経ちました。
   つまりこれから、タンクの中身・・タンク作り換えて移すのか、海へ流すのか。
   東電は一度海へ流しています。

   (実際には低レベルと称し、今も海へ流し続けています。
    RO浸透膜法で除去できないストロンチウム90とトリチウムはそのまま流し続けています。
    今の技術では水から分離できないと東電の計画書に書いてあります。)

   これ、明らかに国際条約の違反です。
   その条約違反のツケも、そして放射能被害も、私たちが被るようになります。
   そして私たち以上に、私たちの子どもが被ります。
   子どものほうが放射能の影響、受けやすいです。
   だからあなたのお子さんは『親の死に目に合えないかもしれませんよ』と言っています。
   脅しではありません。
   うちの子はですね、ある会社のある地域でつくられたヨーグルトを食べて、30分後に鼻血を出しました。
   『これで1年くらい、寿命縮んだかな』と思いながら。
   私には・・子どもが食べてしまった以上、成す術はありませんでした。
   みなさんのお子さんはどうでしょうか?
   いまのところ、元気ですかね?
   もし元気なら今のうちに、本当に必要な情報を取ってください。
   本当にあなたの守りたい人を守ってください。
   もう一度言います。
   あなたのお子さんは親の死に目に合えないかもしれません。
   これは脅しではありません。」

子どもの健康も危ないのですが、その前に親が病気で倒れたり亡くなったりしたら
その子どもはもっと悲惨な状況になります。
これは多くの地元広島市民がすぐに感じたことだと思います。
私の親がそうすぐに感じたほどでしたから・・・

次に、Kさんにマイクが渡ります。

Kさん「いつもお騒がせしております。広島2人デモです。
    原発の再稼働に反対して歩いています。

    みなさんに知っておいて欲しいことがあります。
    福島で今起きていることです。
    福島県郡山市の小中学生が「年間1mSv以下の安全な場所で教育を受けられるように」と、裁判を起こしました。
    TV・新聞などの大手メディアはこの裁判を報道しません。
    政府・東電・東電の大株主である企業がスポンサーだからです。
    スポンサーに都合の悪いことは報道しないんです。
    震災以前、子どもの甲状腺異常は1%未満でした。
    しかし、2012年4月に発表された甲状腺検査の結果、
    福島の13市町村3万8千人の子どもの35%、そして福島市の4万2千人の
    子どもの43%に嚢胞が見つかっています。
    東京の3千人に行った検査でも36%の子どもに嚢胞が見つかっています。

    福島市や郡山市の保育園では、原発から60km以上も離れているにもかかわらず、
    市内の至る所にホットスポットが点在し、放射線量は毎時1.5μSvの所もあり、
    乳幼児の外遊びは1日15分に制限されています。
    そのため、震災の前には上がれていたジャングルジムや滑り台に上がれなくなっている子もいるそうです。
    自然に囲まれている場所ほど線量が高く、以前のお散歩コースは立ち入り出来なくなっているそうです。

    手抜き除染がニュースになっていましたが、
    国や県が中間貯蔵施設が決まらないまま、ただ除染だけを進めた結果、
    汚染土壌はあちこちに野積みされたままです。
    汚染土壌をかき集めてホットスポットを作っているようなものです。

    宮城に友人が住んでいます。津波で家を失いました。
    その友人の住んでいる近くの一般廃棄物焼却施設で家庭ゴミに
    放射能に汚染された牧草を混ぜて燃やされたそうです。
    牧草に付いた放射能は燃やされることで灰に濃縮され、気化して空気中にも放出されます。
    東北・関東の人々は、福島原発から今も放出されている放射能、
    汚染された食品・水、汚染物質を燃やした煙、それらで毎日被爆し続けているんです。

    広島は遠いから大丈夫。そう思っていませんか?
    福島県鮫川村で稼働を停止していた堆肥センターの再稼働をするそうです。
    8000Bq/kgを堆肥原料の基準にするそうです。
    汚染された原料で作った堆肥に、放射性物質は凝縮され濃度が高まります。
    そしてその堆肥を使った畑は汚染され、汚染された農作物が作られます。
    汚染された畑で作られた作物、その作物を食べて育った家畜の肉。

    中国からの大気汚染が毎日ニュースになっていますが、
    北九州では毎日震災がれきが燃やされ、
    風にのってダイオキシン・アスベストそして放射能が広がり続けています。
    事故のあった福島原発から遠く離れていても、ここ広島も安全とは言えないんです。
    今の福島で起きていることを知ってください。今福島で起きていることは、広島でも起きるんです。

    どうか本当に原発が必要なのか考えてみてください。
    食事のたびに放射能を心配する。地震のたびに原発の心配をする。
    それをこれからずっと、自分が死んだ後も子ども・孫にまで続けさせるのはおかしいと思います。
    TV・新聞は本当に大切なことを言いません。
    自分で情報を探して、そして考えてみてください。
    よろしくお願いします。」

次に原田さんです。

原田「私の知っていたある方は、原爆が投下されたときに6年生で、
    直接の第一次放射線被爆はされませんでしたが、
    放射性物質を含む雨「黒い雨」が降った地域で、
    家庭菜園で採れた野菜を、食べ盛りの時期に食べて育ち、
    40代でがんを発症して亡くなられました。
    同じ地域の同じ年代の人に、若くして亡くなられる人が異常に多かったようです。
    (草津・己斐・高須地区)
    薬剤師をしておられたこの方の奥様は、お主人のがんの原因は、
    成長期に食べ物とともに摂り込んだ放射性ストロンチウムが原因であろうと考えておられました。
    この推測は当たっていると思います。

    福島原発事故で放出された放射性物質の量は
    広島原爆で放出された放射性物質とは、比べ物にならないほど膨大です。
    100万キロワット級の原発を1年間運転すれば、
    おおよそ広島原爆で生じた「死の灰」の1000倍の「死の灰」が生まれます。
    福島原発事故では、大量の「死の灰」を含む原子炉内の放射性物質や核燃料が溶け出し、
    水素爆発によってそれが撒き散らされたのです。

    放射性物質は、体の内部に摂り込まれると、内部被曝を引き起こします。
    内部被曝は、外部被曝とはまったく違う現象です。
    体の内部に摂り込まれた放射性物質は、
    付着した部分の周辺の細胞を、非常に高い密度で攻撃しつづけます。
    その結果、生物の体を構成する細胞は、さまざまな形でダメージを被ります。
    遺伝子の情報に狂いが生じて、
    がんや白血病、先天性障害の原因となることはよく知られていますが、それだけではありません。
    急激な細胞の老化や、免疫機能の低下も起こります。 
    放射線は、細胞そのものを損傷します。

    最近、心臓が突然機能を停止することで起こる突然死が増えていると聞きます。
    内部被曝のメカニズムを考えれば、これは少しも不思議なことではありません。
    たとえ50ベクレルのセシウム137であっても、
    それが心臓の要となる部分に付着して、
    その部分にダメージを与えれば、
    心臓の突然の機能停止が起こることに、何の不思議もありません。

    放射性物質に汚染された食べ物は、間違いなく私たちの食卓にものぼっています。

    私たちは、巨大な嘘の体系の中に取り込まれています。
    現在の放射線の防護基準をつくっているのは、ICRP(国際放射線防護委員会)という組織です。
    ICRPは、私たちの命や健康を守るために存在している組織ではなく、
    核兵器開発や原発ビジネスを進める、国際的な核利益共同体の利益を守るために存在している組織です。
    多くの国々が、このICRPの勧告にしたがって放射線防護の基準を決めています。
    もちろん日本もです。

    いろいろな「嘘」や「ごまかし」が流されています。
    内部被曝と外部被曝の影響は同じだという「嘘」。
    低線量放射線の健康影響は、がんと白血病、動物実験では遺伝だけという「嘘」。
    がんや白血病は被曝から5年経たなければ出てこないという「嘘」。
    100ミリシーベルト以下の被曝なら健康への影響はないと思い込ませる「ごまかし」。

    国も、マスコミも、この「嘘」の体系を私たちに押し付けようとしています。
    国内・国外の核利益共同体の利益を守るためです。
    彼らにとって、福島原発事故被災者の命、私たちの命など、鳥の羽よりも軽いものです。
    それよりも核利益共同体の利益のほうが重いのです。
    原発は、現在も多くの人の命を奪いつづけています。
    原発が存在し続けるということは、私たちの生存権が現実的に脅かされ続けるということです。」

この時、高校生の男の子集団6~7人が目の前を歩いていました。
Kさんがチラシ持っていったら、躊躇してましたが
1人が手を伸ばしてくれて、受け取りました。
様子を見てると、すぐ、みんなで囲むように読みはじめました。
しらばらくしてその集団が立ち止まったので追い抜く形になったのですが、
哲野が「もう一枚いる?」差し出したら「ください」と言って同じグループの別の子が取りました。
このグループ以外もそうでしたが、中高生の関心は高いです。

次に網野にマイクが渡ります。

網野「お騒がせいたします。
    毎週金曜日恒例の広島2人デモです。
    商店街の皆様、毎週お騒がせして申し訳ありません。
    私たちは原発を止めたい一心で、また被曝したくない、
    被曝を容認する世界には生きていたくない、そんな世界にはしたくないと
    そういう一心でバラバラに集まった市民です。

    今日は放射性セシウムの危険性について調べたことをチラシにしてまとめてあります。
    もしよろしければご覧ください・・・」

哲野「網野、チラシ、もうない」
網野「え?・・・あれ?ないの?」
    (この時、うそでしょ~?と思いました。
     だって、いつもの倍、用意してきたんですよ。来た人に持って帰ってもらうために)
網野「すみません、チラシがなくなりました・・・
    プラカードにしてありますので、少しでも見ていただければ嬉しいです。
    いま、政府やいろんな専門家が、また新聞、大手メディアが
    『放射性セシウム』と言う言葉を使っています。
    その言葉はセシウム137、134を合算した言い方です。
    ですが、セシウム134とセシウム137は違う核種で、特性も半減期も違います。
    セシウム137は半減期30.1年、セシウム134は2.06年です。
    これを合算すると、初期の5年ほどは急激にセシウムの濃度が下がったように誤魔化されてしまいます。
    またそれを目的にして、政府マスコミ等は『放射性セシウム』と言う言葉を使っていました。
    特にここ最近になって言われるようになってきたので
    このトリックを知っていただきたく、こうやってお話して歩いています。

    これから世界的に原発や実験炉等いろんな核施設の寿命を迎えた廃炉・廃棄ラッシュが始まります。
    本格的にこれから始まってきます。
    今、核利益推進団体が目指しているのはまた、目的としてるのは
    いかにコストダウンをするかです。

    おかしいと思う人がいたと思います。
    阪神淡路大震災の時は、瓦礫処理をすべて県内で処理したのに
    ほぼ同じ物量をなぜ広域瓦礫処理として強引に県外で処理するよう進めたか。
    どうも低レベル放射性廃棄物を産業廃棄物化してコストダウンをしようとしているところに
    目的がありそうだということがわかってきました。

    これから世界的な核施設廃棄ラッシュが始まりますが
    放射性廃棄物は高レベル・中レベル・低レベルとありますが
    商業用原子炉では低レベル放射性廃棄物はほぼ90%です。
    この90%の低レベル放射性廃棄物、これをまともに処分しようとすると膨大なコストがかかります。
    それを回避するためには『これはたいしたことはない』と一般産業廃棄物と同じように処理をさせることが
    一番安上がりです。

    しかし良く考えてみてください。
    電離放射線は危険なものです。
    環境に放出され循環し、生物内部に取り込まれると危険なので
    低レベル放射性廃棄物は封じ込めの厳重管理が原則で義務付けられています。
    それだけ危険なものが自然界に普通のごみとして出される。
    核利益共同体は「安く済んだ」とほくそ笑むかもしれませんが
    私たちの健康や命はそこに顧みられておりません。
    もし健康被害がおきても「それは放射能のせいではない」いわれそうですし
    その準備をしているようだと私には思えてなりません。

    今私たちがどういう世界にいるかを知りましょう。
    少しでも関心を持ちましょう。
    自分たちの命を守るために、事実を知ろうとしましょう。
    私たちも調べ、告知をし、色んなところで発表していきます。
    お互いに調べ合いましょう。」

他にも言いたいことがあったんですが吹っ飛んでしまって哲野に代わってもらいました。

哲野「みなさんこれからセシウム137に気を付けてください。
    チェルノブイリのケースでいえば、あと2年ほど経つとストロンチウム90が私たちの生活の中に出てきます。
    一応、ヨウ素131は全部なくなりました。
    これから気を付けなければいけないのはセシウム137
    あともうじき気を付けなければいけないのはストロンチウム90です。
    政府のいう事を真に受けないようにしてください。
    お騒がせしました。」

元安橋に帰ってきてデモ終了。
さよなら原発さんがあったはずですが、先に早めに終わってしまったようでいつものようにすれ違いませんでした。

警察「今日はよくチラシが取られて良く読まれていましたね。」
と感想をくれました。
警察の方に御礼を言ってお別れし、恒例の立ち話に。

実際、チラシを渡すと読んでくれるひとが多かったのです。
今日は持って帰ってもらおう思って、普段の20枚多い60枚用意しとったんですが
まさか無くなるとは思いませんでした。
哲野によると復路で早めになくなって、みんな手持無沙汰で歩いていたそうです。

立ち話になって早速出たのは西田議員の話題。
哲野「見られました?質疑の動画。」
ツナ・じゃけえ「見ました。」
Kさん「私はテキスト起こしで見ました。」
哲野「え?もうテキスト上がってた?」
じゃけえ「見た時は、あんな、私でもわかるようなデタラメをよくも言うもんだと思いました」
Kさん「TV・新聞の言う事を鵜呑みにして自分で考えてない人達の認識はあの程度かも」

誰が見てもおかしいのですが・・・
大歳「あれで、そういうもんなんだと思う人がまだいる、ということなんだよね」
哲野「それ、まだまだけっこう多いと思うよ。」

今日の感想は全員、プラカードをよく見てくれていたと一致。
チラシも実際全てはけたし・・・
チラシを取りに来たひとに自分の分を供出したひともいたらしいです。

哲野「今日はヤンキーな子に渡そうと思って渡していった」
大歳「そりゃまたハードルが高い・・・(笑)」
哲野「けっこう取ってくれるよ」
網野「それにヤンキーの子のほうが素直だよ。
    抑圧の反発感情が言葉にならない子が素直に反発を表現してる子が多い。
    (というか言葉が使いこなせなくて理解できないし、表現が出来ないから無理もない)
    むしろ素直で純粋ないい子たちだよ。
    高校の時にレディース(女だけの暴走族)の子が同じクラスにいたから知ったんだけど。」
哲野「そうだよな。むしろ中途半端な優等生が一番受け入れないね。
    自分の頭で考えないからね。
    本当の優等生はちゃんと別に居るんだけどね。」
大歳「へえ~そうなんですか。そういや忌野みたいなスタイル考えたら、そうだな。」

最初に帰ったのがKさん親子でしたがその後色々
世界核協会(WNA)とかの話で
他のメンバーと立ち話が30分以上続きました。

大歳さんのスピーチにも出てきましたが中国電力のトラブル等に関して、話が盛り上がり
哲野が鳥取県のwebサイトが良くまとめられていると伝えました。
哲野「原発の地元県じゃないうえに、20km圏で米子があるからね。
    鳥取はものすごい危機感持ってるよ。」
ツナさんが早速見つけてツイートで回してくれました。
http://www.pref.tottori.lg.jp/32511.htm

他にも色々あったのですが長くなるのでこのへんで。
じゃけえさんがあとで感想を上げてくれてましたので、紹介して報告を終わります。

じゃけえさん
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「今回のチラシで知った一番の衝撃事実は「がれき処理」をする真の目的でしょうか、
 今までの見識だとその事業を請け負う業者が利益を得る事と、
 放射能汚染を日本に万遍なく広げて健康被害が出ても
 どこの地域も大差がないとして原因を放射能と認めない理由にする為、と思っていたんですが
 もっと壮大でした。
 「廃棄・廃炉」ラッシュに備えて「低レベル放射性廃棄物」の基準を引き上げるためのモデルにされているようです。
 「がれき処理」が上手くいっているように見せかけて。
 健康被害が出たとしても放射能が原因とは認めないでしょう。
 ということは「コストはかからない」として核産業団体はまたしても原発を推奨していくのでしょうか。
 過ちを繰り返してはいけない。日本を「核の廃棄のお手本」させてはいけない。
 がれき処理をなんとかせき止めたいです。

 デモ後の立ち話で
 情報の公表はされている、隠されていることの方が少ない、
 ただ、独特の言い回し、独特の専門用語が多用され一般の人が読める文書ではないそうです。
(※これは日本独特です。ウクライナではわかりやすいように書かれていますし
  専門用語等は最後に解説を入れたりしています。
  世界核協会もわざとわかりにくい文章にしてません。)
 いじわるですね~。
 私達に読む必要はない、と言っているようなものですね。
 その難解な文書をわかりやすく伝えるのがジャーナリストの仕事だそうです。
 の、はずなんですがテレビ・新聞からはなかなか伝わってきませんね。
 そういった類の文書を解読する訓練が必要になってくるかもしれませんね。
 人に頼らず情報収集できたらなぁと思いました。」
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