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『広島2人デモ』アクセス・ランキング(番外編です)

網野「広島2人デモをはじめて8か月経つ。
   先週のデモで34回目だった。効果はあるんだろうか?」
哲野「効果?何をもって効果というのか?」
網野「原発を止め、被曝を最小化するためには、政治が動かないといけない。
  政治を動かすためには、多くの市民が動かないといけない。
  ところが今、多くの広島の市民はこの問題に表面無関心か、
  あるいは関心があっても考えるに十分な知識をもっていない。
  関心のない人はいないと思うんですよ。
  だから、広島市民を説得しようと始めたのが広島2人デモなんだけど、
  その効果があるんだろうか、という意味なんだけど・・・。」
哲野「なかなか気宇壮大で結構毛だらけ猫灰だらけなんだけど、
   ドンキホーテだね、まるっきり。で、そういう意味での効果だけど
   仮にあるとしても、今のところ数値化できないのが悩みの種だね。
   効果があるとしても、感覚的、情緒的な判定しかできない。
   何とか数値で定量化できないかねえ。」
網野「うーん。例えばwebサイトのアクセスを見るのはどうかね?」
哲野「というと?」
網野「去年の8月4日に広島2人デモのwebサイトを開設したでしょ?
   そこから解析ソフトを使って、アクセス状況を分析すれば
   何か数値化の手がかりが出ないかなぁ。」
哲野「それはもしかして、もしかすると、もしかするね。」
網野「ま、2人デモのサイト自体が知られているかどうかもあるんだけど、
   効果についての傾向は見られるじゃないかなぁ。」
哲野「ま、手掛かりだね。やってみべえか。」

というわけで、「広島2人デモ」のアクセス状況を調べてみました。
以下、日別のアクセストップ10。
(アクセスはページビューを使用しました。ページビューとは1日24時間中、1アクセスで1ページ以上を閲覧した場合「1」とカウントします。つまり、1アクセスが何回ヒットしてもページビューは「1」です。)

▼「広島2人デモ」日別ページビュートップ10
1位◆2013年1月28日(月)1792(単位は閲覧数、以下同じ)
2位◆2013年1月27日(日)1753
3位◆2012年12月11日(火)1322
4位◆2013年1月31日(木)1254
5位◆2013年2月8日(金)1099
6位◆2013年2月2日(土)1097
7位◆2013年2月10日(日)1068
8位◆2013年2月7日(木)1014
9位◆2013年1月21日(月)1003
10位◆2012年12月13日(木)972

哲野「1月28日にアクセスが多いっていうのは、どうしてなの?」
網野「うーんと…1月25日(金)に第32回広島2人デモ、
翌26日(土)に第11回伊方原発再稼働反対デモをやってるんだけど、
   2人デモの報告が土曜日、伊方デモの報告を日曜日の27日にアップしているから、
   これを読みに来てくれたんじゃないだろうかと思う。」
哲野「じゃあ、1月27日日曜日に、次にアクセスが多いのは?」
網野「うーん、2人デモの報告を見に来てくれたんじゃないだろうか。」
哲野「3位の12月11日は?」
網野「12月7日に第25回の2人デモ、12月9日日曜日に伊方デモ。
   この時、2人デモの報告は翌日の土曜にして、
   9日の伊方デモは月曜日に報告を上げてるんですよね。
   と言っても、日曜の深夜ですけど。
   この報告を読みに来てくれたんじゃないかな」
哲野「そうすると、1月31日は?」
網野「わからんのですよ、それが。木曜日近辺でどうしてアクセスが高いのか。
   ずっと以前に、鎌仲ひとみさんが2人デモのチラシをツイッターで紹介した時に、
   アクセスが上がったことがあるけど、ここではそういう動きもなかったし。
   金曜日の予告を見に来たとも思えない。
   金曜日が近づいて、あ、2人デモは先週どうだったのかな、と見に来たのかなとは
   思ったことはあるんですよ。ただ、ここまでアクセス多いと、違うなと思います。」
哲野「もしかして、チラシがアップされているかどうか見に来てくれてるのかね?」
網野「どうでしょうねえ。知りたいところですね。」
哲野「ちょっと待って。これおかしいよ。
   だって全部、日付が最近のもんばっかじゃない。
   2人デモの認知度が上がってアクセス数が増えた、という以上の結論は出せないんじゃないの?これは。」
網野「それはその通りだと思う。
   だけど、認知度が上がったこと自体が、効果が出てきたと考えることもできますよね?」
哲野「うん。そりゃまぁ、そうだね。
   だけどもうちょっと、はっきりした数字がでないかな。
チラシだけの閲覧データは出ないかな?」
網野「あ、出ますよ。2012年8月4日以降のチラシだけのページビューを見ればいいわけでしょ?」

というわけで、以下がチラシだけのページビュートップ10。
(2012年8月4日0:00~2013年2月10日24:00)
▼『広島2人デモ』チラシページビュートップ10
1位◆2012年9月14日 第13回チラシ  3592
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20120914.pdf
2位◆2012年12月21日 第27回チラシ  444
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20121221.pdf
3位◆2012年11月2日 第20回チラシ   374
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20121102.pdf
4位◆2013年1月11日 第30回チラシ  360
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130111.pdf
5位◆2013年2月8日 第34回チラシ  285
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130208.pdf
6位◆2012年9月7日 第12回チラシ  264
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20120907.pdf
7位◆2012年12月14日 第26回チラシ  254
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20121214.pdf
8位◆2012年11月23日 第23回チラシ  253
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20121123.pdf
9位◆2012年10月19日 第18回チラシ  252
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20121019.pdf
10位◆2012年9月28日 第15回チラシ  246
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20120928.pdf

哲野「9月14日の第13回のチラシがダントツなんだけど、どうしてだろうね。
   中身とすれば、データだらけの結構小難しいチラシではあるんだけど。」
網野「内容は「作られた電力不足は何のため?」「危険な関電原発」「債務超過を恐れる関西電力」のトピックだよね。
   この日、鎌仲ひとみさんがツイッターでこのチラシを紹介したんだけど
   それが回ったのかも・・・」
哲野「じゃ、これは『鎌仲効果』か。」
網野「そうだろうね。たぶん。」
哲野「それじゃあ、2位の第27回チラシは?」
網野「ああこれは高校生のコメントを出したぶんですね。
   私たちがなぜ大飯原発再稼働に反対するか、それと
   フクシマ放射能危機について政策的な提言を出しているし、
   放射能汚染食品基準(上限値、または許容値)の国際比較データもある。
   小ぶりだけど、内容があるいいチラシになったなと思ってた。」
哲野「なるほど。じゃ11月2日は?」
網野「これは第20回で、関西電力の総まとめ版ですよ。
   夏場の関西電力の供給電力をエネルギー源別に内訳を出して、
   ピーク時の使用電力と比較して、電力不足の嘘をデータで暴いた、
   その総まとめ版ですね。」
哲野「あ、思い出した。供給電力の内訳を出したのは、関西電力だけだった。
   それで大いに助かった記憶がある。というのは、これを手がかりにして
   関西電力管内に独立系電気事業者がだいたい600万~700万キロワットの供給能力を持っていることがわかったから。
   同じように他の管内も調べて行ったら、どこも多かれ少なかれ独立系電気事業者の供給能力が大幅に上がっていることがわかった。
   だから朝日新聞が大嘘を書いていると思い切って批判が出来た。
   四国電力の広報に電話した時に、
   『四国電力は内訳は出さない、経済産業省の指導もあることだし…。
   関西電力さんだけですよ、内訳出しているのは。思い切ったことをされてますよ。』と言っていた。普通は、一般には公開しないデータなんだろうね。」
網野「ホントに関西電力さんは質問に丁寧に答えてくれて、
   内訳が知りたいと言ったらデータのある場所を教えてくれて、親切だったね。」
哲野「2013年1月11日と、2月8日のチラシ閲覧。
   というのはこのデータは累積だから、チラシが新しければ新しいほど、数字は低いはずなんだけど。これはなんでだろうか?」
網野「1月11日はちょうど第30回のチラシでやはり特別版を作ってますね。
   でも、恐らく、放射能汚染食品問題と、低線量内部被曝の危険性についての記事が
   読まれたんじゃないかなと思ってるんです。」
哲野「でも、この問題って、みんなやってるじゃない。」
網野「取り上げたのが、厚生労働省のリーフレット「食べ物と放射性物質のはなし」で、
   『基準値以下の汚染食品はいくら食べても安全です』に対して裏面では
  例えばわずか50ベクレルのセシウム137による内部被曝が実際どういうメカニズムで細胞を損傷させるか、を説明しているのと、もっとも厳しい汚染食品基準をリンクさせて説明している点、じゃないかな。
  つまり、政府が言う「大丈夫」はみんな「おかしい」と思ってるんだけど、
  なにがどうおかしいのかを、このチラシがある程度説明してる点じゃないかな?」
哲野「なるほど。で、2月8日はどう思うの?」
網野「私もびっくりですが…最初、2月9日に、前日の8日の1日だけのアクセスを見た時、
  『みんな、福島原発がどうなっているのか』と心配してるんだと思いましたよ。」
哲野「マスコミを信用してないということかね?」
網野「そう思いますよ。結局、福島第一原発に大きな問題があるんだけど、マスコミがそれを報じない。と疑ってる人も多いということじゃないかな。
   だってふつう、あれだけの原発事故起こして、はい、収束なんて信じられませんよ。
   どう収束したのかすらはっきりわからないままですもん。」
哲野「どうだろうか?1号炉から3号炉だけのセシウム放射性物質だけで
   1時間に1000万ベクレルの放射能が今でも出続けていることは
   一般の知識になっているだろうか?」
網野「いや、なってないと思う。だって、ホラ、正月に親戚が集まった話をしたじゃないですか。『もう放射能はでなくなったんでしょ?だって放射能が出てるようなら、新聞やテレビが騒ぐはずでしょ?』と言われた話をしたでしょ。
   そこはマスコミを使った政府の広報宣伝が浸透してると考えたほうがいい。
   だけど、信じてない層も多い、と言える。」
哲野「だからあの2月8日の直近のチラシがアクセスが高いんだろうね。」

網野「これで2人デモの効果はある程度、数値化されたでしょうか?」
哲野「ぜんぜん。ただ、今のところ、やらんよりマシだ。という程度じゃないか?」
網野「そうだとしても、やる以外にはない。居ても立ってもいられなんなぁ、もう」
哲野「まあ、座りなさい。じっくり腰を落ち着けていくしかないですな。網野君」

ということで、分析してみました。