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第49回広島2人デモ 5月17日報告

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みなさま

毎度毎週お騒がせして申し訳ありません。
第49回広島2人デモのご報告を致します。

今回飛び入り含め9人。
哲野、網野、大歳さん、Kさん、じゃけえさん、ツナさん、ツナさんのお子さん
そして哲野・網野の顔見知りの「白ちゃんのパパ」
飛び入り参加のオーストラリアからちょうど旅行に来ていたジェーンさん

まず、出発前に知人から電話があり
「あの人覚えてる?」
網野「ああ!あの人!?いや最近あんまり見ないので心配してた」
「顔見にデモに行こうかって言ってるよ、ちょっと代わるね」
と電話に出たのが今までいろんなところで鉢合わせして妙にお知り合いになった方。
場所を教えて来てくれることになりました。
それが「白ちゃんのパパ」
東北大震災の時には仕事場からペットを救うために救援物資を送るなどした
弱い命を大事にされる方です。
ちなみに白ちゃんは溺愛した真っ白なオカメインコです。

集合場所にいくとすでに大歳さんが来てました。
しばらくするとKさんが。
そして警察の方も。
指令書を確認してチラシを渡します。
そこへ白ちゃんのパパが来ました。
白パパ「お久しぶりです!」
哲野・網野「おお~~お久しぶりです!」
聞けばお身体を悪くされて仕事も退職されていたとのこと。
スピーチは今回無理だけど一緒に歩いてくれることになりました。
途中までということだったのに結局最後まで歩いてくれました。
白パパ「僕は初めてなので、ちょっと腰が引けてます。この人数で歩くんですか?」
哲野「そうよ。今日なんか多いほうじゃないかなぁ。そういや最初は勇気が要ったよなぁ」
白パパ「僕は今日は、後ろからついて歩きますよ。」
それでいいのだ!反対の意思表示をすることがまず大切なのだ。

ということでいつものメンバーに白パパを紹介しているとゴング代わりの音楽が鳴りました。
5人で出発です。

▽チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130517_A4.pdf

トップバッター大歳さんからスタートです。

いつものように各人の全文スピーチは末尾にまとめてあります。

大歳「チェルノブイリ事故の後の民間団体、非ICRP系の研究者たちによる調査結果を参考にしてみると、
    ICRPの学説では全く説明できない調査結果を数多く見つけることができます。
    例えば、ウクライナやベラルーシで事故の後、最も増加し疾病は心臓系の疾病です。
    次に呼吸器系と消化器系の疾病が増加しました。
    ICRP学派の学者たちは今でもこれらの疾病と放射線被曝との関係を
    科学的根拠がないとして否定していますが、
    ICRPの学説を反証する研究や調査結果は他にも数多く存在し、これからもさらに発展、多様化していくでしょう。
    こうした研究や調査から私たちがはっきり判断できることは
    ICRPの学説があまりに放射線影響に関して楽観的であり、過小評価していることがです。
    こうした放射線影響を少なく見積もっている学説が
    この日本の被曝に関する法律のベースになっていることにもとても問題があります。」

    「例えば今回、大阪における放射能汚染ガレキ広域処理差し止め裁判のような訴訟を例にとってみると、
     焼却場からどれくらいの放射線物質が排出され、近辺に住む方々がどれぐらい被爆したのか、
     また将来にわたって被爆するのかを数字を上げて立証しなければならなくなります。
     しかし出てきた数字に対してそれが人体に対してどう影響するのかを測る基準が
     厳しいか甘いかによって裁判官の判断は大きく異なります。
     裁判官が放射線影響を過小評価しているICRPの学説を判断基準にしたとき、
     「その程度の被曝では健康被害は証明できない」と判断されてしまいます。
     先日の残念ながら却下された福島の子供の集団疎開を求める裁判では、
     判決において「ICRPは放射能影響を過小評価している」という批判を一部引用し認めました。
     今回の大阪の裁判においても、こうしたICRP以外の学説や調査が取り上げられるかどうかが注目のポイントになります。」

そして最後に自民党に票を入れないようにしましょう、と訴えました。
街の雰囲気は通常モード。サラリーマンがよく帰るところが見られ多くもなく少なくもない状態でした。
しかしプラカードを凝視するサラリーマンがよく見受けられました。若い子から中高年層まで幅広いです。

大歳さんのスピーチ中にじゃけえさんと
目に入れても痛くない表情しながら、かわいらしいお子さんと手を繋いでツナさん参加。

次にマイクが哲野に渡ります。
哲野はもんじゅの事件に触れ、解説をした後、

哲野「今、みなさんに考えていただきたいのは、この日本原子力研究開発機構の安全軽視の体質が、
    日本原子力研究開発機構だけの体質ではなく、原子力業界、電力会社、
    ありとあらゆる核産業に携わる人たちの共通した思想だということです。
    決して日本原子力研究開発機構だけの体質ではありません。
    安全は二の次、三の次、コスト最優先。
    今まで事故が起きなかったのは私たちが幸運だったからにすぎません。
    しかし私たちの幸運も2011年の福島原発事故で尽き果てました。
    私たちの幸運の女神はもう、日本から立ち去りました。
    私たちは今までのように幸運に依存してこの日本を考えていくことは出来ません。
    原発推進の人は、申し上げたようにコスト最優先です。安全は二の次、三の次。
    そういう態勢のまま再稼働を許せば、高速増殖炉、核融合炉などの実験などもやっているようですけど
    こうしたものを進めて行けば、必ず事故が起ります。
    福島原発事故の上に、また苛酷事故が起れば、ただでは済まないことは皆さん容易に想像がつくはずです。
    今私たちに求められていることは、この原発の問題や核施設の問題を専門家任せにせず、
    私たち一人一人がしっかり調べて自分の頭で考えて彼らの暴走を、監視・抑制するという態度が一番必要だと思います。
    今回のもんじゅ、1万個の機器未点検、この事件はそうした我々に監視が必要だと教えてくれました。
    残念ながら新聞はそういうことを教えてくれません。
    しかし、今インターネットがありますので、正式な文書や記者会見など、私たちは触れることができます。
    私たちに求められているのは、あなたまかせにしない、専門家任せにしない、
    彼ら、原発を推進していく人たち三菱重工、東芝、富士電機、日立製作所、
    これらを中心とした原発産業、核産業の動きをしっかり把握して監視しておくことだと思います。」

と訴えました。
次にKさんにマイクが渡ります。
Kさんはいつものように福島の現状を知って欲しいと訴えました。

Kさん「東北・関東の人々は、福島原発から今も放出され続けている放射能、
    汚染された食品、水、汚染物質を燃やした煙、それらで毎日被曝し続けています。
    ここ広島は福島から離れているから大丈夫、そう思っていませんか?
    広島市が子どもたちに学校で食べさせている給食が、放射能で汚染されていないかを去年度検査していました。
    給食を作る前に食材を調べるのではなく、食べ終わった食材をまとめて検査していました。
    そして去年度汚染された食べ物が出なかったということで、今年度検査することは止めてしまいました。」

実は広島市でも小学校の給食検査がまともにされず、心配している親御さんがいます。
ところが広島市は1年間の検査で出なかったからとやめてしまいました。
webページを見ると、広島市の入荷している食材は、出荷前に出荷県で検査されていますが
どのような検査器具を使っているのか、検査の方法はどんななのか、
また、それがそれだけ専門家からの指摘やアドバイスでプラスマイナスの誤差や
信頼性があるのかなどの説明や不検出の定義がされていませんでした。
ベクレル検査というのは、ボタンを押して結果がでるものではないのです。
出た数値をどう読み取るかのノウハウが必要なものなのです。
こんなんで子どもを護れるんでしょうか。その責任は市がとってくれるんでしょうか?

次にツナさんにマイクが渡ります。

ツナ「えーみなさん、毎週お騒がせしております。
   金曜日恒例の広島2人デモ。そろそろ覚えていただけましたでしょうか?
   みなさん、改めましてこんばんは。
   私2週間前、GWの真っただ中、ここで今日と同じように明日から出来る原発反対運動をご紹介しました。
   覚えていらっしゃいますか?!…覚えてないですね、覚えているわけないですね…」

ていうか、毎回同じ人がここで歩いているわけじゃないんだから!とか、
2週間前ここ歩いてないわ!聞けるわけないやん!と
内心ツッコミを入れていた人は確実に居ると思われます。

ツナ「明日から出来る原発反対運動、
   まず1つ目、貯金をしない
   2つ目、食べて応援しない
   3つ目、政治を監視、徹底的に文句を言おう

   今回はですね、貯金をしない、こちらを詳しくお話したいと思って来ました。
   ところでみなさん、皆さんはご飯を食べないと生きていけないと思うんですが、原発も同じです。
   原発も飯がないと生きていけません。
   それじゃ原発の飯とはなんでしょうか?お金です。

   あなたのお金はあなたのものです。
   あなたを傷つけるもののために使わないでください。
   あなたを傷つけるものへ渡さないでください。
   私が貯金をしてはダメだ、というのはそういう事なんです。
   あなたが銀行に預けたお金は原発を建てるのに使われます。
   あなたが放射能を浴びながらせっせと働いたお金は銀行に返ってきます。
   誰かがそのお金で、あなたの被曝をよそに儲けているんです。
   あなたの貯金があなたを殺します。あなた以外の人も殺します。
   あらゆる生物を殺します。
   どうか貯金しないでください。
   貯金しなければならないという思い込みはさっさと捨ててください。

   あなたには原発を止める力があります。
   原発を動かす力もあります。
   強制はできません。
   ですがあなたの行動が明日原発を動かすのか止めるのか、
   決めているんだとそれだけは絶対に知っておいてください。
   みなさん原発を動かすのか止めるのか、あなたの行動で決まります。」

と訴えました。
これは各電力会社の有価証券報告書を見ればお分かり頂けると思います。
誰が融資しているのか、株主は誰かを見ればツナさんの言っている意味がわかります。
有価証券報告書はインターネットでも検索すれば出てきます。
どうかご覧になってみてください。
私などは原発や投機に手を染めていない「銀行をチョイスする」手もあるなと思います。

この時、Kさんが古書を扱う店で聞いていた男性にチラシを渡すと
男性「弟が原発反対運動をやってるからもう一部ちょうだい。
    ところで・・・貯金しちゃだめなの?」
と聞かれたそうです。
男性は50歳代だったようです。

こちらをじっと見ている南アジア系の人がいたので、哲野がチラシを渡しにいき、
哲野「日本語お読みになれますか?」
その人は流暢な日本語で、
男性「大丈夫です。読めます。」
哲野「ここに原子力規制委員会の5月15日会合での評価を一覧表でまとめておきました。
   ご覧になってください。」
男性は、スリランカから仕事で来ている人のようです。

次に哲野にマイクが再び渡ります。もんじゅの解説をしていましたが
チラシを渡された外国人女性が質問してきました。(英語です)
女性「何のデモですか?」
哲野「原発反対です、今はもんじゅというプロトタイプ原発の解説をしています」
女性「OK、原発反対なので私も少し参加します。」

女性はオーストラリアからちょうど観光旅行に来ていたジェーンさんという女性でした。
先週東京のデモにも参加したとのことです。
100mほど一緒に歩いてくれました。
ということでジェーンさんが一緒に歩いたときに参加者9人になりました。

つぎにじゃけえさんにマイクが渡ります。

じゃけえ「もんじゅが無期限活動停止になりました。
     安全を確保するための点検が1万件もしていなかったと発覚したからです。
     ちゃんとお給料をもらっているはずなのに、やるべき仕事をしていなかった。
     企業としてもありえないことですが、原子力という恐ろしいものを使っている人が
     そんなことをしていいのかという、そういう意識の低さもとても驚きました。
     これは大変恐ろしい事です。
     そもそも原発がなかったらこんな恐ろしい思いをすることもなかったんですが…

     中国電力も、それよりももっと悪質なことをしていました。
     原子力発電所の安全を守るための点検がなされていませんでした。
     発覚しただけでもよかったのですが、『あ、そうだったの?』という認識でいては何の解決にもなりません。
     原子力発電所がいかに恐ろしいかをみなさんが調べて知っていただくことが大切だと思います。」

今回チラシに載せていましたが、もんじゅ同様、中国電力も安全文化がありません。
2010年の事件です。この問題が終わった直後、福島原発事故が起りました。
点検していなかったことがばれたばかりか出す報告が信頼できない内容で
旧原子力安全・保安院に原発停止を命じられ、その後管理・監督下に入り
保守点検を行うと言う始末。
つまり中国電力に原発を安全・健全に運営する能力がないということが明らかになりました。
▽参考資料
http://hiroshima-net.org/cat-crew/pdf/20120924.pdf
▽鳥取県のホームページが詳細で参考になる。
  鳥取県は立地県ではないうえに多大な被害が予想される『被害地元』。
  中国電力の不誠実な対応に対しては、鳥取県と地元住民の怒りを感じます。
http://www.pref.tottori.lg.jp/196174.htm

次に網野にマイクが渡ります。
網野は日本原電、敦賀原発2号機の話に触れました。

網野「よくよく見ていただいたらわかるんですが
    NHK、TBS、どの放送を見てもそうでしたが、必ず根拠を示していません。資料の提示がありません。
    テレビや新聞で情報を得る場合の私たちのスタンスとして
    その発言に根拠があるのか、どんな資料が基になっているのか、
    それが明示されない場合は、ほとんど無根拠の場合が多いです。
    (※示された資料も資料として信頼ならない場合があります。)
    この人権威があるんだからそうなんだろうと思わずにその内容をよくよく見てください。
    今回私がちょっと怒ったのはココの部分です。
    NHKともに全く根拠を示さず、イメージだけでものを言う。
    テレビを見ていると、科学的な根拠を示さないで敦賀原発2号機直下の破砕帯を活断層と断定した
    規制委員会の横暴ぶりを非難する日本原電の社長(東電出身です)の話ばかりを流しています。
    ところが原子力規制委員会の資料を読む限り、原子力規制委員会のほうがまともです。
    説得力と透明性があります。
    (※原子力規制委員会の存在そのものがまともとは思いません)
    新聞やテレビの流すニュースにちゃんと裏付けがあるかどうか、批判的に接する必要があります。
    NHKだから、朝日新聞だから、テレビだから、ちゃんと裏付けや根拠があるんだろうと
    こっちで勝手に思い込まないようにしましょう。

    一番大切なのは自分たちで考えることですが
    情報を得ることから、情報を選りすぐる目を持つことも
    私たちの貴重な、必要な力になっていくと私は思います。
    こういったことを学びながら市民としての力を付けて行く必要があると思います。
    原子力だけの原発だけの問題に限りません。
    私たちは自分たちの生活を守るために知恵をつけて調べて行く必要があると思います。」

というわけで元安橋まで帰ってデモが終了。
今日はさよなら原発さんのデモがあったはずですがぶつかりませんでした。

警察にお礼を・・・と向かうと、あれ?警備課の課長さんがいる・・・
網野「ありがとうございました・・・あれ?今日は?どうされたんですか?」
課長さん「別なデモの警備が終わったところです。」
課長さん、さよなら原発さんのほうに警備につかれていたようです。
御礼を言ってお別れし、恒例の立ち話に。

といっても今日は白パパも混じって鳥の話、魚の話、鹿の話と
動物中心の話になりました。
白パパ「来週は背広着てきましょうか。」
どうもまた参加してくれるようです。

今日の町の反応は、哲野と大歳さんは食いつきが悪いと感じたようですが
Kさんは「反応がいい」とのことでした。
私も実際反応がいいと思いました。
40枚用意したチラシは終わるまでに全てなくなりました。
最近どうもみんな、本当に読んでくれそうな人、読ませたい人、読んで欲しい人を選んで渡すようになっているようです。
網野の観察でも、チラシを渡された方のほとんどが、持って歩きながら読んでいました。
哲野「僕のところにも一人取りに来たよ。」
網野「どんな人だった?」
哲野「50がらみの痩せた女性で、渡すとすぐ何も言わずに読み始めた。」

なお、次回は第50回です。
50回記念で何かしようと思っていたけども
なにしろ芸がないので、結局チラシを8P立てにすることに決めました。
ただし、トナー代がかかるので、限定30部になります。

以上ご報告いたします。

◆大歳

今週5/13月曜日から大阪地裁において放射能汚染ガレキ広域処理差止め裁判が開始されました。
この放射能汚染ガレキの焼却をめぐって多数の冤罪逮捕が生み出され大変大きな問題となりました。
この裁判も福島の子供の集団疎開を求める裁判同様、低線量の被曝が人体に影響があるのかどうかが最大の争点になります。
そして、これから全国で起きるであろう原発をめぐる訴訟の多くはこの問題を中心に議論されることが予想されます。

 国際的な放射能防護研究において最も大きな権威を持っている団体がICRPをいう団体です。
そして日本国内の放射線防護研究を行なっているほとんどの公式な団体はこのICRPの傘下のようなかたちになっているので、国内の放射線に関する 法律はすべてICRPの学説、リスクモデルがベースになっています。
そのICRPの代表的な学説とはどのようなものであるかというと、「はっきりとした放射線の人体影響がでるのは累積で100mSv以上からであ る。
この時の放射線の影響によって引き起こされる疾病は癌と白血病だけである」また「外部被曝も内部被曝を影響は同じである」などの学説があります。
では累積100mSv以下であれば、被曝によって引き起こされるこれらの疾病のリスクはゼロであるかというと、そうではなく被曝の度合いに応じて 200人に一人とか500人に一人とかという割合で生じるのではないかとICRPでは仮説を立てています。
 ICRPによるこれらの仮説や見解は信用に足りるものなのでしょうか?
チェルノブイリ事故の後の民間団体、非ICRP系の研究者たちによる調査結果を参考にしてみると、ICRPの学説では全く説明できない調査結果を 数多く見つけることができます。
例えば、ウクライナやベラルーシで事故の後、最も増加し疾病は心臓系の疾病です。
次に呼吸器系と消化器系の疾病が増加しました。
ICRP学派の学者たちは今でもこれらの疾病と放射線被曝との関係を科学的根拠がないとして否定していますが、ICRPの学説を反証する研究や調 査結果は他にも数多く存在し、これからのさらに発展、多様化していくでしょう。
こうした研究や調査から私たちがはっきり判断できることはICRPの学説があまりに放射線影響に関して楽観的であり、過小評価していることがあり ます。
こうした放射線影響を少なく見積もっている学説がこの日本の被曝に関する法律のベースになっていることにもとても問題があります。

 例えば今回、大阪における放射能汚染ガレキ広域処理差し止め裁判のような訴訟を例にとってみると、焼却場からどれくらいの放射線物質が排出さ れ、近辺に住む方々がどれぐらい被爆したのか、また将来にわたって被爆するのかを数字を上げて立証しなければならなくなります。
しかし出てきた数字に対してそれが人体に対してどう影響するのかを測る基準が厳しいか甘いかによって裁判官の判断は大きく異なります。
裁判官が放射線影響を過小評価しているICRPの学説を判断基準にしたとき、「その程度の被曝では健康被害は証明できない」と判断されてしまいま す。
 先日の残念ながら却下された福島の子供の集団疎開を求める裁判では、判決において「ICRPは放射能影響を過小評価している」という批判を一部 引用し認めました。
今回の大阪の裁判においても、こうしたICRP以外の学説や調査が取り上げられるかどうかが注目のポイントになります。
私からのお願いは大阪における放射能汚染ガレキ広域処理差し止め裁判に注目していただきたい。
そしてこれから各地で行われる再稼働を阻止するための訴訟にも注目していただきたいと思います。
というのもこれはほかのあらゆる裁判にいえることらしいのですが、裁判官は世間の注目を浴びることをかなり気にして嫌がるものらしいです。
傍聴席に人がいっぱいになるととても気になるそうです。
なので、未だに日本の法廷内はテレビカメラの入れず撮影もできません。
気に入らない判決が出たときには裁判所に電話をかけることもできます。
世間が注目しているとアピールすることは法廷にかなりの圧力を加えることができます。
どうかみなさんひとつ大阪の裁判に注目していただきたいとお願いをしておきます。

そしてもう一つお願いがあります。
この地震だらけの日本において54基以上もの原発を作ってしまったのですが、一体どこの政党がこれを推進してきたかというとこれは自由民主党で す。
正力松太郎原子力委員会初代委員長や中曽根康弘元首相を筆頭に自民党のほとんどの議員は原発を推進してきました。
自民党こそが原発A級戦犯政党であり、現在進行形の犯罪的な組織です。
だから脱原発をするのにまず何をしてはいけないかというと、これは自民党に票を入れてはいけないということになります。
そしてこの7月に参議院選挙がありますがこの広島の選挙区において自民党から出るのはだれかといえば、溝手顕正さんになります。
溝手さんに票を入れてしまうと脱原発はできなくなります。
アベノミクスとか何とかで自民党の支持率が75%まで上がっているとマスコミはでっち上げていますが、こんなのも全部ウソです。
所得の増加が伴わないインフレなどむしり取られているに等しいのです。
さらにいえば、アベノミクスなどなんの裏付けもない人為的な金融バブルに過ぎず危なっかしいこと、この上ありません。
昨日の夕方のフジのニュースでは安倍総理は「待機児童をゼロにする。
「保育所を増やす。」とか言っているらしく、リップサービスに過ぎないかもしれない空手形をやたら持ち上げ自民党の支持率アップに貢献しようとし ていましたがこんなものにも騙されないでください。
安倍晋三ファシスト政権は子育て支援のその先に国防軍を作ろうとしています。
自民党と同様、悪質な世論の誘導を行なう大手のマスコミからの決別もいたしましょう。

◆哲野

毎度毎週お騒がせします。
関西電力大飯原発の再稼働に反対して歩いております市民です。
広島2人デモという名前で毎週金曜日歩いていますが現在は8人で歩いています。

みなさん、あの、「もんじゅ」をお聞きになったことがあると思います。
最近マスコミで良く報道されております。
このもんじゅを運営するのは日本原子力研究開発機構、独立行政法人です。
2005年にそれまでの政府系の原子力開発機関が合併統合して出来たわけですが
この日本原子力研究開発機構が福井県敦賀市でもんじゅを運営しているわけです。
もんじゅというのは新しいタイプの原子炉実験炉です。プロトタイプ炉です。
原理は簡単に言ってしまうと、水ではなくて金属ナトリウムを冷却材に使う。減速材は使わない。
原子炉の中の中性子はスピードを制限されない高速中性子になって、プルトニウム燃料にぶつかってプルトニウム燃料が触れえて行く。
食べれば食べるほど弁当箱の中身が増えていくみたいな、そんなおとぎ話みたいな原子炉です。
水ではなくて金属ナトリウムを使います。
ナトリウムはみなさんご承知のように、空気に触れれば燃えます。
水と接触すれば爆発を起こします。
http://www.jaea.go.jp/04/monju/category05/mj_cause/mj_accipanf/accipamph11.html
非常に危険な素材を使う、そういう原子炉の開発を1980年代から始めています。
この危険なもんじゅの開発で、原子力規制委員会が約1万件…1万個という言い方をしていましたけれども、一万個の点検を先送りしていた。
原子力規制委員会の言葉を使えば、自ら点検の先送りを認識し、改善することが出来ない。
安全文化の劣化、つまり安全を二の次、三の次にして実験や研究を進めるという体質を厳しく批判してもんじゅのすべての活動、これは保守点検作業を 除くんですが、全ての活動の停止を命じました。
要するに、もんじゅを運営する日本原子力研究開発機構には安全を第一にしようと言う文化、企業文化と言っていいんでしょうか、そういう文化がな かった。
そして5月15日の資料を読むと、理事長を名指ししています。
理事長のこうした経営姿勢は法令違反である。
理事長は法令違反であると珍しくはっきり書いてあります。
理事長は昨日辞意を表明して、今日日本原子力研究開発機構のwebサイトを見ると辞任が発表されています。
今、みなさんに考えていただきたいのは、この日本原子力研究開発機構の安全軽視の体質が、日本原子力研究開発機構だけの体質ではなく、原子力業 界、電力会社、ありとあらゆる核産業に携わる人たちの共通した思想だということです。
決して日本原子力研究開発機構だけの体質ではありません。
安全は二の次、三の次、コスト最優先。
今まで事故が起きなかったのは私たちが幸運だったからにすぎません。
しかし私たちの幸運も2011年の福島原発事故で尽き果てました。
私たちの幸運の女神はもう、日本から立ち去りました。
私たちは今までのように幸運に依存してこの日本を考えていくことは出来ません。
原発推進の人は、申し上げたようにコスト最優先です。
安全は二の次、三の次。
そういう態勢のまま再稼働を許せば、高速増殖炉、核融合炉などの実験などもやっているようですけど
こうしたものを進めて行けば、必ず事故が起ります。
次に事故が起れば、ただではすみません。
福島原発事故の上に、また苛酷事故が起れば、ただでは済まないことは皆さん容易に想像がつくはずです。
今私たちに求められていることは、この原発の問題や核施設の問題を専門家任せにせず、私たち一人一人がしっかり調べて自分の頭で考えて彼らの暴走 を、監視・抑制するという態度が一番必要だと思います。
今回のもんじゅ、1万個の機器未点検、この事件はそうした我々に監視が必要だと教えてくれました。
残念ながら新聞はそういうことを教えてくれません。
しかし、今インターネットがありますので、正式な文書や記者会見など、私たちは触れることができます。
私たちに求められているのは、あなたまかせにしない、専門家任せにしない、
彼ら、原発を推進していく人たち三菱重工、東芝、富士電機、日立製作所、これらを中心とした原発産業、核産業の動きをしっかり把握して監視してお くことだと思います。

====哲野2回目スピーチ====

高速増殖炉もんじゅは日本原子力研究開発機構が進めている新しいタイプの原子炉です。
この原子炉の構造についてはチラシに若干詳しく書いてあります。
この原子炉の構造は普通の原子炉よりもさらに危険なものです。

危険性のポイントは2つあります。
ひとつは燃料にプルトニウム燃料を使うこと
二つ目は冷却材に水ではなくて金属ナトリウムを使うこと

(ジェーンさん参加)

ところがこれを運転運用する研究開発機構は1万点近く点検をしてないことが昨年9月に明るみに出ました。
そしてその報告は1月31日にされましたが、この報告にも誤魔化しがありました。
やってないことをやっていたことにしていたり、
本来は調べなきゃいけないことを調べないまま報告しなかったり。

今の原子力規制委員会は何回かの立ち入り検査、ヒヤリングを行って
ほぼこの未点検1万件の全容を掴んだようです。
そしてつい一昨日ですが、5月15日の会合で処分を下す
というのはこれは法令違反ですから

(ここでジェーンさんと会話・お別れ)

えーオーストラリアから旅行に来ておられるジェーンさんですが
ジェーンさんも原発反対で先週東京でデモに参加したそうです。
今私たちのデモにも約100m参加してくれました。

もんじゅの1万の未点検ですがこれはディーゼル発電機も含んでいるそうです。
それよりも問題なのは点検してないことも経営陣が全く知らない、把握していない。
原子力規制委員会の資料を読んでみるとはっきり理事長を
資源を適切に配分していない、安全文化を育てていない、これは法律違反である、
…原子力規制委員会もちょっと怒りを見せていますが
そういう体質を持って今申し上げたようなもんじゅ、危険なもんじゅの運営をしてきた
事故ばっかりおこしてきて動かせなくて苛酷事故が起らなかったんですが
これは非常に、我々にとっては危険な事です。

さらに私たちにとって危険なのは
こうした安全軽視、安全二の次の文化
安全文化の劣化、これはなにも日本原子力研究開発機構だけの問題ではない、
原発を運営する事業者、それをメンテする三菱、東芝、日立、
こうしたメーカーの体質になっているということです。
特に悪質なのは三菱重工です。
確かに、安全とコストは裏腹の関係にあります。
安全に力を入れればコストがかかる
コストを重視すれば安全が手抜きになる、こういう裏腹の関係にありますが、
福島原発事故のような苛酷事故を二度と起こさないんだ、
こういうつもりで原発をやるならば、これまでのような安全二の次文化はもうやめなければなりません。
原子力規制委員会の担当委員である島崎さんは、テレビの記者会見で日本原子力開発機構の問題について
『こういう組織の存在を許しておいてはいけない』と言う様な事を言っていました。
チラシにも相当きついことが書かれてあります。
それは私の言葉ではありません、規制委員会の言葉です。
このような安全軽視の原発をこれ以上動かすのはもうやめましょう。

◆Kさん

いつもお騒がせしております。
広島2人デモです。
原発の再稼働に反対して歩いております。

みなさんに知って欲しいことがあります。
今福島で起きていることです。
福島県郡山市の小中学生が、年間1mSv以下の安全な場所で教育を受けられるようにと裁判を起こしました。
テレビや新聞などの大手メディアは、この裁判を報道しません。
政府、東電、東電の株主である企業がスポンサーだからです。
スポンサーに都合の悪い事は報道しないんです。
震災以前、子どもの甲状腺異常は1%未満でした。
しかし2012年4月に発表された甲状腺検査の結果、福島の13市町村3万8千人の子どもの35%、そして福島市の4万2千人の43%に嚢胞が見 つかっています。
甲状腺がんが見つかった子、急性白血病になった子、そういう子もいます。
通常ならば子どもの甲状腺がんは100万人に一人の割合にも関わらずです。

子どもたちは被曝線量を計るためのものを首から下げさせられています。
これは記録を取るためのものであって、子どもたちや親に危険を知らせるものではありません。
汚染されているとわかっている東北産のコメを、給食で食べさせられています。

手抜き除染がニュースになっていましたが
国や県が中間貯施設を決めないまま、ただ除染を進めた結果、汚染土壌はあちこちに野積みされたままです。
汚染土壌をかき集めてホットスポットを作っているようなものです。
家を除染しても庭に袋に詰めた汚染土壌が置かれていたら、何の意味もないと思いませんか?

東北・関東の人々は、福島原発から今も放出され続けている放射能、
汚染された食品、水、汚染物質を燃やした煙、それらで毎日被曝し続けています。
ここ広島は福島から離れているから大丈夫、そう思っていませんか?
広島市が子どもたちに学校で食べさせている給食が、放射能で汚染されていないかを去年度検査していました。
給食を作る前に食材を調べるのではなく、食べ終わった食材をまとめて検査していました。
そして去年度汚染された食べ物が出なかったということで、今年度検査することは止めてしまいました。

福島県鮫川村では堆肥工場を再稼働させました。
汚染された材料で作った堆肥に放射性物質は濃縮され濃度が高まります。
そしてその堆肥を使った畑は汚染され、汚染された農作物が育ちます。
汚染された畑で育った作物、その作物を食べて育った家畜の肉。
汚染された堆肥を使えば西日本で作られた野菜であっても汚染してしまいます。
家畜も同じです。
自分たちが食べている、野菜、肉が西日本で作られたものであっても汚染されていないとは限らないんです。

テレビや新聞は本当に大切なことを言いません。
それでも隠しきれずに少しずつ色んな情報を出してきています。

スポーツ選手の怪我が多いを思いませんか?
芸能人の病気や訃報が多いと思いませんか?
テレビ局の女子アナが何人も続けて留学しました。
彼女たちは報道されないたくさんの情報を知っているはずです。
若年性の心臓疾患、若い人が突然亡くなる、緑内障、色んな病気が増えているとニュースになっています。
それ以上にニュースにならないたくさんの人々が病気になっていることが想像されませんか?

色もにおいもなく、味もしない、息苦しさもない、それでも確実に体は蝕まれていくんです。
症状が現れた時には間に合わないんです。
食事のたびに放射能の心配をする、地震のたびに原発の心配をする、それをこれから先死ぬまでずっと、
そして自分が死んだ後も、子どもや孫、これから生まれてくる子どもたちみんなに続けさせるのはおかしいと思います。
どうか本当に原発が必要か考えてみてください。
自分で情報を探して、そして考えて下さい。宜しくお願いします。

◆ツナさん

えーみなさん、毎週お騒がせしております。
金曜日恒例の広島2人デモ。そろそろ覚えていただけましたでしょうか?

みなさん、改めましてこんばんは。
私2週間前、GWの真っただ中、ここで今日と同じように明日から出来る原発反対運動をご紹介しました。
覚えていらっしゃいますか?!
…覚えてないですね、覚えているわけないですね…

明日から出来る原発反対運動、
まず1つ目、貯金をしない
2つ目、食べて応援しない
3つ目、政治を監視、徹底的に文句を言おう
これについてはぐちぐち文句を言いません。

今回はですね、貯金をしない、こちらを詳しくお話したいと思って来ました。
題して「明日から出来る(原発)システムを破壊しよう」
こちらをお届けします。
ところでみなさん、皆さんはご飯を食べないと生きていけないと思うんですが、原発も同じです。
原発も飯がないと生きていけません。
それじゃ原発の飯とはなんでしょうか?
お金です。
お金があるから原発は今日も元気に再稼働できます。

冗談じゃありません。
兵糧攻めをはじめましょう。
そう簡単に全ての金脈を絶つことは出来ません。
こう考えてみてください。
あなたの財布から、原発に行くお金が半分になったらどう思いますか?
それをみんなが始めたらどう思いますか?
私の言いたいことわかっていただけますか?
貴方の一歩がなければ原発は止まりません。
もちろんあなたの一歩だけでも原発は止まりません。
だから私たちは飽きもせず懲りもせず、こうしてみなさんに声をかけています。

聴いてください。
原発を止めるためにはあなたのお金の流れを変えなくてはなりません。
原発のメーカーの商品を買わないという手もあります。
三菱、東芝、日立、原子炉を作っているメーカーの物を買わない。
(注:三菱鉛筆は三菱の名がついてても三菱グループとは関係のない企業です)
でもそれでは限界があります。
意思表示にはなりますが、原発にお金を行かさない行為にはなかなかなりません。
電力会社は何千万という原発建設費が賄えるのか?
それは原発が、発電をしてキッチリその投資を回収できる保証があるからなんです。
金融なんてものがこの世にあるから原発はぬくぬくと
電気代を払う私たちの足元を見ながら再稼働、新規建設、こんなことしやがるんですね。
みなさん、金融を否定してください。
車に乗るには自賠責が要ります。
それは法律で定められています。
法律よりも人としての問題ですね。
各種保険もありますね?私たちの日常生活はそれで支えられています。
現実に私の祖父ががんで倒れたとき、がん保険に家族一同救われました。
しかし、なぜそれらが無ければ生きていけないような世の中になっているのか?
おかしくないですか?
あなたのお金はあなたのものです。
あなたを傷つけるもののために使わないでください。
あなたを傷つけるものへ渡さないでください。
私が貯金をしてはダメだ、というのはそういう事なんです。
あなたが銀行に預けたお金は原発を建てるのに使われます。
あなたが放射能を浴びながらせっせと働いたお金は銀行に返ってきます。
誰かがそのお金で、あなたの被曝をよそに儲けているんです。
あなたの貯金があなたを殺します。あなた以外の人も殺します。
あらゆる生物を殺します。
どうか貯金しないでください。
貯金しなければならないという思い込みはさっさと捨ててください。

みなさん、あなたにはね、原発を止める力があります。
原発を動かす力もあります。
人間の欲望にはキリがありません。
どうか足るを知ってください。
自分の欲望をかなえるための力が誰かを傷つけているんじゃないかと考えてください。
その象徴の一つが原子力発電所なんです。
原子力発電所を立てるためには何千万というお金が必要です。
そういう莫大なお金をかけてつくるものに、どんな意味があるんでしょうか?
本当にそんな大きなものを作らないと、私たちの生活は豊かになりませんか?
あなたの幸せは誰かの基準で作られて与えられたものなんじゃないんですか?
あなたの欲望は誰かに都合よく作られて与えられた、本当は誰かの欲望なんじゃないんですか?

話がひん曲がってしまいましたが…
ひとつだけ覚えておいてください。

あなたには原発を止める力があります。
原発を動かす力もあります。
強制はできません。
ですがあなたの行動が明日原発を動かすのか止めるのか、
決めているんだとそれだけは絶対に知っておいてください。
みなさん原発を動かすのか止めるのか、あなたの行動で決まります。

みなさんが使っている電気、中国電力さんに作ってもらっている電気ですが…
中国電力さん、オオゴトしてますよ~
みなさん、危うく殺されるところでしたよ。
山を越えて向こう、中国電力島根原子力発電所、点検してません。(2010年)
ニュースで耳にした方いるんじゃないでしょうか?
高速増殖炉もんじゅ、点検してなかったというアホみたいなニュースが流れています。
中国電力も同じことやってます。(2010年に)
見事に口頭だけの処分とか慣れ合いの処分でした。やらかしてます。
お配りのチラシ、手に取ってみてください。
私たち知らないところで危うく殺されかけてたんです。
杜撰な管理によって殺されかけてたんです。
安全な原子力?アホか、という話ですね。
危険なものをさらに危険に管理してるんですよ。
安全性が確認できたという言葉を信用しないでください。

あなたたちが大丈夫だと思っていた中国電力島根原子力発電所
点検してませんでした。(※2010年に)
これ、よ~く覚えとってください。

◆じゃけえさん

毎度お騒がせしております。
毎週金曜日恒例の広島2人デモです。
原発に抵抗するためにそれぞれが自分の意志で集まって、みなさんに知っていただきたいことをスピーチしながら歩いております。

プラカードの内容はチラシの内容はインターネットでもご覧いただけます。
広島2人デモで検索してみてください。
チラシをお配りしておりますので是非手にとってご覧になってみてください。
チラシは毎回異なっております。
原発問題に対して色んな問題が毎週のように湧きおこっておりますので、とても新鮮な内容となっております。

今回のチラシの内容は高速増殖炉もんじゅについてと日本原子力研究開発機構について
中国電力についてもかいてあります。
もんじゅが無期限活動停止になりました。
安全を確保するための点検が1万件もしていなかったと発覚したからです。
ちゃんとお給料をもらっているはずなのに、やるべき仕事をしていなかった。
企業としてもありえないことですが、原子力という恐ろしいものを使っている人が
そんなことをしていいのかという、そういう意識の低さもとても驚きました。
これは大変恐ろしい事です。
そもそも原発がなかったらこんな恐ろしい思いをすることもなかったんですが…
もんじゅは大変危険な原発で再稼働は半永久的に静止していったん安心したんですが…
中国電力も、それよりももっと悪質なことをしていました。
原子力発電所の安全を守るための点検がなされていませんでした。
発覚しただけでもよかったのですが、『あ、そうだったの?』という認識でいては何の解決にもなりません。
原子力発電所がいかに恐ろしいかをみなさんが調べて知っていただくことが大切だと思います。
日本は放射能に対する知識が他の国よりあるはずです。
放射能から逃げてください。
じわじわと死が迫っています。
目にも見えないくらい小さくて、風に乗って、食べ物について流通してきて
水に溶け込んで流れてきます。
体内に蓄積されるとなかなか排出されません。
体内でずっと被曝し続けます。
放射能による健康被害はがんや白血病だけではありません。
免疫力低下による体調不良からどんどん深刻な病気に発展していきます。
原子力発電所はいらない。
原発は自然を破壊する。
人間は自然がなくなっては生きていけません。
原発がたくさんある日本です。でも食料自給率がとても低いです。
いったいどこか豊かな国なんでしょうか?
豊かさととはいったいなんなんでしょうか?
命の危険に脅かされることなく生きていたいという当たり前の人権です護ってもらえない国です。
国のいう事を信じないでください。
自分の命を守るためにも、国や大手マスコミを信じないでください。
じわじわと命の危機が迫っています。
すぐにでも対策してください。

(※じゃけえさんの国は国家・政府という意味)

◆網野

毎度毎週お騒がせして大変申し訳ありません。
毎週金曜日、6時から7時の間に本通りと金座街を往復して歩いております広島2人デモです。

今日はもんじゅの話と日本原電の話ですね
私は今日はこれを言いたかったと思います。
テレビや新聞で報道している敦賀原発2号機に関しての経営者のコメント
原子力規制員会が何の根拠もなく、断層があるので動かしてならんと言っていることに対して
これは何の根拠もない、科学的ではないと言っておりますが
その言っている原電自体に科学的根拠がございません。

詳しくはチラシを見ていただければわかりますが皆さんにお伝えしたいのは
原子力規制委員会のホームページをみてください。

原子力規制委員会のホームページには人選、どんな人を選んだか、どんな専門家を選んだか
きちんと公表をしていますし、学界に依頼してほとんど電力会社に関係のない人を選んでおります。

調査検討の方も、非常に科学的に調査・検討・議論がされております。
引用した資料からどんな検討がなされたか、どんな議論がなされたか
議事録から全て公開されております。

こういったことを私たちに知らせるマスコミのはずですが
根拠がないことをやっているかのように規制委員会のイメージを悪くし、
原電側の言い分がまっとうなであるかのように
イメージを持たせる報道をしています。

こんなマスコミ信じないでください。
よくよく見ていただいたらわかるんですが
NHK、TBS、どの放送を見てもそうでしたが、必ず根拠を示していません。
資料の提示がありません。
テレビや新聞で情報を得る場合の私たちのスタンスとして
その発言に根拠があるのか、どういった根拠があるのか
どんな資料が基になっているのか、
それが明示されない場合は、ほとんど無根拠の場合が多いです。
この人権威があるんだからそうなんだろうと思わずに
その内容をよくよく見てください。
今回私がちょっと怒ったのはココの部分です。
NHKともに全く根拠を示さず、イメージだけでものを言う。
テレビを見ていると、科学的な根拠を示さないで敦賀原発2号機直下の破砕帯を活断層と断定した
規制委員会の横暴ぶりを非難する日本原電の社長(東電出身です)の話ばかりを流しています。
ところが原子力規制委員会の資料を読む限り、原子力規制委員会のほうがまともです。
説得力と透明性があります。
(※原子力規制委員会の存在そのものがまともとは思いません)
新聞やテレビの流すニュースにちゃんと裏付けがあるかどうか、批判的に接する必要があります。
NHKだから、朝日新聞だから、テレビだから、ちゃんと裏付けや根拠があるんだろうと
こっちで勝手に思い込まないようにしましょう。

一番大切なのは自分たちで考えることですが
情報を得ることから、情報を選りすぐる目を持つことも
私たちの貴重な、必要な力になっていくと私は思います。
こういったことを学びながら市民としての力を付けて行く必要があると思います。
原子力だけの原発だけの問題に限りません。
私たちは自分たちの生活を守るために知恵をつけて調べて行く必要があると思います。