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第50回広島2人デモ 5月24日報告

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みなさま

毎度毎週お騒がせいたします。
第50回広島2人デモのご報告をいたします。

今日は順番を変えて、デモの結果と分析から始めます。

第50回広島2人デモは惨憺たる結果でした。
そして、同時にたくさんの人にチラシを読んでいただいた、
という意味で、大成功でした。

デモ後の分析。

網野「今日はとても反応が悪かった。
   どうしてだと思う?
   人通りがいつも以上に少なかったのもあるとは思うが…」

30部限定のチラシも、10部以上余らせてしまいました。
積極的に渡そうとしなかったという事情もあります。

ツナ「プラカードをじっと見ているので、チラシを差し向けると
   身体を避けて、受け取り拒否された」
哲野「チラシの企画を立てるとき、皆が知りたいことと
   みんなに知って欲しいことの2つを中心に話題を考えるのだが
   今日はみんなに知って欲しいことが中心で
   広島の一般市民にとってなかなか話題になりそうなテーマがなかった。
   これは一つ大きな理由だと思う。
   みんなが知りたいことを中心に組み立てれば、例えば
   どの食べ物が放射能が少ないとか、これは安全でこれはダメだとか、
   そんな話もできたろうけども、これは全く本質に触れない話。
   こんな事知っても役には立たない。」

(全員うなづいた)

大歳「僕のスピーチもこれだけ長くてじっと聞いてなくちゃいけない内容だと
   歩いて喋るには適さないなとはいつも思っているんだけど…」
哲野「わかりやすくスピーチするということは大切だと思うけど
   大歳君のスピーチは僕はそのままでいいと思う。
   僕たちの視野には本通りを歩いている人だけが対象ではない。
   やっぱり、webサイトと連動させて全国に発信しているという意識がある。
   アクセス解析をしてみると、やっぱり大歳君のスピーチは評価が高い。
   だから、webサイトを意識したスピーチということで
   僕はそのままでいいと思う。」

後でのじゃけえさん、ツナさんのツイートでの感想。

じゃけえ「今日のデモは暑かった。人は多い。注目度はあんまり。チラシもあんまり。
     私が配ったのは二枚。プラカードを見てたご婦人とケーキ屋さん。
     取りに来てくれる人も私のところには今回0。
     反応がいい時は数人来る。
     よくない反応もあって、全体的にあんまりな感じ。暑いせいか大らかムードが感じられない。
     今回の広島2人デモのチラシは今までの総括って感じで、
     ぜひ皆に読んでほしぃ~。チラシの内容をスピーチしよう!
     と思ったけど欲張り過ぎたせいか、全然まとまらなかった…」

ツナ「今日の広島二人デモは逆風でした。元々そんなんでしたが、
   ここのところ自分達の訴えに少し手応えを感じる瞬間もあったので、内心ショックなんです。
   このままでは再稼働されてしまう。
   みんなに原発を嫌いになってほしい、という思いで、
   頼むから少しは何とかしようぜという思いで、歩きながら喋ったりしました。
   本通りの通行人が一段と冷ややかだった。
   テーマも原因だろうが、もしかするとサラリーマンの給料日というのも関係してたかも」

網野も後で思いました。
ゴールデンウィークの影響で、お金がなくて街に出ている人が少ないのではないか。
関心が生活面に集中して、原発問題に関心がいかないのではないか、と思いました。

後での哲野の感想

哲野「今回は50回ということで、僕としては区切りをつけたかった。
   チラシで訴える内容も、是非知って欲しい内容を中心に組み立てた。
   ただ、今の広島はまだこの内容を理解し共鳴するレベルに行っていないのではないか?
   しかし全国レベルでは特に東京以北ではかなり共鳴されるのではないか?と思っている。
   チラシの組み立ては以下の通り。

   1.フクシマから出ている放射能の量。チェルノブイリから出た放射能量との比較。
   2.フクシマの放射能放出とチェルノブイリの放射能放出の違い。
     (要するに、フクシマからはまだ相当量の放射能が出ており、全国に拡散していること)
   3.放射能の量と出方は私たちの未来を占うバロメーターであること
   4.私たちの未来を予測し、それに対処するにはチェルノブイリから学ぶことが大切
   5.チェルノブイリから学ぼうとすると、全く相反した影響評価があり戸惑うこと
   6.チェルノブイリを「大したことない」と評価するグループには特徴がある
   7.その特徴は原理原則から評価し、現実に何が起こっているかほとんど調べた形跡がないこと
   8.このグループは例外なしにその原理原則をICRPのリスクモデルと勧告に依拠していること
   9.ICRPのリスクモデルは被曝強制のリスクモデルであり、
     低線量被曝、特に内部被曝を極端に過小評価していること
  10.そのICRPのリスクモデルは、ほとんど全面的に軍事研究としてスタートした
     ABCCのLSS(Life Span Study)に依存していること。
  11.しかもICRPのリスクモデルは、どの特徴を取ってみても、世界的に核推進をしようとしている
     勢力にとって極めて都合が良いこと
  12.一方、チェルノブイリで何が起こったか、また何が進行中なのか、を
     現実に即して調べた人たちの報告は私たちを驚愕させるものであること
     そしてこれが、現実に起こっていることであり、
     このままでは私たちの未来は非常に暗いものになること
  13.私たちはいま、何をすべきか、ウクライナやベラルーシの二の舞をせず、
     彼らから深く学べば何をしなければならないか
  14.そして私たちが何をしてはいけないのか
     (原発の輸出=被曝の輸出。原発の輸出は放射能に対する無知を前提に成立する。)
  15.逆に私たちは反被曝の文化をつくり、それを国際的に広める使命を負っていること。

   という内容で構成されている。
   この内容が広島の本通りを歩いている普通の一般の市民になかなか理解されず
   共感を得にくい、ということはある程度予想していたけれども
   やはり50回目としては、これを訴えるべきだ、と考えた。
   その意味では今回のチラシは自分たちのために作った、ということだろう。

   広島(フクシマの影響がまだ実感できない大阪以西の地域)とフクシマの影響を身体で感じている
   関東地方以北の人ではフクシマ放射能危機に対する危機感が全然違う。
   まだ広島はフクシマは人ごとであり、せいぜい善意の人々もフクシマを支援しよう
   困っている人たちを助けよう、というレベルだ。
   自分たちの目の前に迫った危機としてはなかなかピンと来ていない。
   その意味では今回の反応は私たちの活動もまだまだ第一段階から抜け出せていない、
   ということにはなるだろう。
   このチラシの内容に大きな反響が出た時に”ヒロシマ”もやっと
   全体として動き出す、ということではないか。まだまだ時間がかかる。
   しかし、動き出した時には多くの犠牲者が出ているという状況が一番恐れる状況だ。」

哲野の見通しが当たっているかどうか、チラシをアップロードした5月24日(金)の
webサイトのアクセス状況に注目をしていました。
翌日にならないとアクセス結果はわからないので、昨日土曜日に確認しました。
すると、哲野の予測は当たっていたようです。
全国的には大きな反響でした。(2人デモのサイトレベルですが)
アクセス状況は、「哲野イサクの地方見聞録」全体のページビューが7467ビュー、
第一位が「原子力運転管理年報平成24年度版」で2663ビュー。
実はこれも2人デモで取り上げたテーマと大いに関係しているのです。
この管理年報ではフクシマ放出のヨウ素131が全国レベルで拡散し続けていることがデータで裏付けられています。
第二位が「広島2人デモ」のサイトで1412ビュー。
第三位が50回当日チラシで773ビューでした。
当日告知チラシが773と言うのは群を抜いて過去最高です。
チラシ自体が1日ビュー1400はありましたが、これは報告時点です。
告知チラシを上げたとたんに、700以上というのはこれまでありませんでした。
このことは、全国レベルではこのチラシで取り上げたテーマに関心が高いことを示しています。
と同時に、広島の反被曝に対する危機感、意識レベルがまだまだ低い事も示しています。
なお、ヒット件数全体は1万5240でした。
残念ながら、ページごとのヒットの内訳はわかりません。
(使ってる解析ソフトが安物なので)

ですから第50回広島2人デモは惨憺たる結果であり
大成功、という評価になりました。

◆以上結果と分析でした◆

では今日の報告です。

今日の参加者は6人
哲野、網野、じゃけえさん、大歳さん、ツナさん、ツナさんのお子さんでした。

元安橋に行って待っていると自転車に乗ったおじさんが
プラカードをじっと見てうなづいていました。

でしばらくすると大歳さんも来ました。
警察の方も来てチラシを渡します。
今日は8ページ。さすがにめくってみてくれました。

ゴング代わりの音楽が鳴りました。
警察「今日は3人ですか?」
50回なんで警察としては人が多いかもと想像されたのかもしれません。
網野「たぶんいつもの人が途中から参加すると思います。」
でも見えなくてもいつも一緒に歩いている人はいます。
私たちは声を出せないひとたちの「代わり」でもあるのです。

▽本日のチラシA4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130524_A4.pdf

大歳さんのスピーチからはじまりました。
(いつものように全文は末尾にまとめて掲載しております)

大歳さんは『もんじゅ』の話に触れ、いつも通り、自民党に票を入れないようにしましょうと訴えました。

大歳さんのスピーチの間に、じゃけえさんとツナさんが参加しました。
いつも参加のKさんは仕事が長引いて参加できないと連絡がありました。

このスピーチの間、参加したじゃけえさんが
じゃけえ「動画中継したいんですが、撮影していいですか?」
と参加できないKさんのために動画中継していました。

次に哲野にマイクが渡ります。
哲野は先に箇条書きで記述したような内容でスピーチしました。

哲野の次はツナさんです。
ツナさんは前回に続いて「明日から出来る3つの反原発運動」をスピーチしましたが
今回は特に2つ目の食べて応援しない、について力点を置きました。

大歳「ツナさん凄いなぁ、すごいわかりやすいし
    本質突いてますよね」

じゃけえさんにマイクが渡ります。
じゃけえさんはチラシの要約をスピーチしました。

網野に話しかける哲野。
哲野「あの内容を要約するというのは、相当大変だと思う。
    じゃけえさんも良く理解してるよなぁ、自分の言葉にしてるもんな」

次に網野です。
哲野から「原発輸出の話を触れておいてくれ」と注文があり
原発輸出は被曝輸出、死のビジネスだとスピーチしました。

元安橋に戻りかけたところで、向こう側のカフェから男女2人の外国人が
こちらをじっと見ています。
男性のほうが哲野を見ながら、指を1本立ててます。
あ、チラシをくれ、ということだな、と哲野が信号が変わるとまっすぐその外国人にチラシを渡しに行きました。
たまたまプラカードを持っていたので、その男性がプラカードをよく見せてくれ、と頼み
目の前にプラカードを突きだしたところ、ちょっとたどたどしく声にだして読みました。
ええい、ついでだと裏返して見せたところ
また、声に出して読みました。
哲野「日本語読めるんですね?」
男性「ええ、まぁこの程度だと読めます。チラシも読めます。
    事故の時にね、私、つくばにいたんですよ。
    旅行の予定だったんですけど、全部キャンセル。
    つくばだって相当な線量出ましたよ。
    福島だけじゃない、あれは。
    それで私はつくばからこちらへ逃げてきたわけですよね。
    相当大きな放射線被害を受けてますよ、日本は。」
哲野「どちらからいらっしゃったんですか?」
男性「ワシントンD.C.です。」
哲野「いやその、日本全体が放射能の問題に楽観的なもので
    私たち心配でこうやって危ないですよ、危険ですよと
    歩いているんですけどね。」
男性「そりゃ、しっかりやってもらわんといかんですね。」
    (いつの間にか、日本語の会話から英語の会話になってました)

戻ってきた哲野に網野が
網野「あの人、どんな人?」
哲野「蝶ネクタイでしょ。聴きもしなかったけど、ありゃ学者か研究者だね。」

警察に御礼を言ってお別れし、
全員でこのあと、チラシのハケも反応も悪かった分析や感想などを立ち話して終わりました。
以上ご報告します。

====以下各人スピーチ全文=====

◆大歳

 先週に引き続き、高速増殖炉もんじゅについてスピーチさせていただきたいと思います。
まず高速増殖炉とはなにか?から説明させていただき、その問題点を今まで起きた事故やスキャンダルに触れながら話を進めていこうと思います。

 高速増殖炉という言葉が大変言いにくいので、これ以降もんじゅとさせてもらいますが、もんじゅとはいったい何か?
普通の原発何が違うのか?というと、通常の軽水炉と異なりウランではなくウランとプルトニウムの酸化物の混合物であるMOX燃料というものを燃料 に用います。
プルトニウム239とウラン238に高速で中性子をぶつけることで、核分裂反応を起こし、その核反応から新たに生成されたプルトニウム239とウ ラン238がそのまま燃料になっていくことで高速で増殖し、その反応熱によって今までにない高い発電効率を得られるというのがもんじゅの発電原理 となります。
「そんなことが本当に可能なのか?」「実現可能としても制御することができるのか?」と誰しも疑問に思うでしょうし、当然これまでも議論されてき ました。
ひとつはっきりしていることは、100年先とか相当先の未来においてさえ実現は困難であるとされているということです。
そのため米国やフランスのような原発先進国でさえ、この技術から撤退をしています。

 そのような実用化がほぼ不可能であるにも関わらず、担当する原子力研究開発機構全体にはに昨年1665億円算が注ぎ込まれましたし、(政府資金 ほぼ100%)
今年は復興予算の一部がここに回されるという“焼け太り”が加わるため、年間予算は概算要求で2100億円です。
もんじゅ自体は1983年スタート当時の当初予算5933億円でしたが、実際にはこれまでトータル1兆1000億円の金が注ぎ込まれています。

これまで極めて重大な事故を最低2度起こし、さらに昨年は9679箇所の機器の「点検時期超過事案」が発覚しています。
もんじゅを運営している組織はかつて動燃と呼ばれ、現在では統合して独立行政法人 日本原子力研究開発機構(JAEA)とよばれています。
もんじゅで過去に起きた重大事故とは1995年のナトリウム漏洩事故と2010年炉内中継装置の原子炉容器への落下事故です。
このふたつの事故に関して、それぞれ動燃の職員が自殺するという事件が起きています。
そのうち1995年のナトリウム漏洩事故の事故調査担当者であった総務部次長の西村成生(しげお)さんの自殺に関しては、
自殺とは考えにくい点が数多くあることから他殺ではないかとの声もかなりあります。
どういう点が不自然かと言えば、8階から飛び降りたとされているにもかかわらず骨折箇所が全くないであるとか、
当時科学技術庁長官だった中川秀直氏が通夜でもないのに弔問(ちょうもん)に訪ねてきて遺体の顔をのぞき込んだなどのことが挙げられます。
当然、口封じされたのではないかと考えることができます。

これだけの大事故とスキャンダルとサボタージュをおこしたJAEA、かつて動燃と呼ばれた組織がなぜ存続できるのかと言えば、この組織が純然たる 独立行政法人(国策組織)だからです。
もんじゅとは、日本人の知恵と技術を結集させても実用化できない途方もない無用の長物であり、この国の強欲と愚かさと思い上がりの象徴です。
このたび原子力規制委員会はこのもんじゅの無期限活動停止命令と敦賀原発の再稼働を認めない方針を打ち出しました。
これは極めて現実的な方針ですが、原子力委員会が国民一般の味方なのかといえばそうではなくて、
自ら作り出した新規制基準をクリアーすれば再稼働させる、そうでなければ再稼働を認めないと言っているに過ぎません。
そしてその新規制基準の中身もまた問題と矛盾を含んだもので決して民主的なものではありません。
原子力規制委員会は、今回の件に関して言えば評価できますが基本的には原子力推進委員会です。ご注意ください。

スピーチの最後に私からのお願いがございます。この地震だらけの日本において54基もの原発を作ってしまったのですが、
一体どこの政党がこれを推進してきたかというとこれは自由民主党です。
正力松太郎原子力委員会初代委員長や中曽根康弘元首相を筆頭に自民党のほとんどの議員は原発を推進してきました。
自民党こそが原発A級戦犯政党であり、現在ではベトナム、インド、サウジ、トルコに必死に原発輸出しようとしている現在進行形の犯罪的な組織で す。
だから脱原発をするのにまず何をしてはいけないかというと、これは自民党に票を入れてはいけないということになります。
そしてこの7月に参議院選挙がありますがこの広島の選挙区において自民党から出るのはだれかといえば、溝手顕正さんになります。
溝手さんに票を入れてしまうと脱原発はできなくなります。
アベノミクスとか何とかで自民党の支持率が上がっているとマスコミはでっち上げていますが、こんなのも全部ウソです。
所得の増加が伴わないインフレなどむしり取られているに等しいのです。
さらにいえば、アベノミクスなどなんの裏付けもない人為的な金融バブルに過ぎず危なっかしいこと、この上ありません。
実際に日本国債の価格は下がってきています。
最近のニュースではやたらと待機児童の解消と保育所を増やす計画を宣伝していますが、これらは選挙対策用の自民党の点数稼ぎです。
いくらイメージを作り上げようとしても安倍晋三ファシスト政権の子育て支援のその先には、徴兵制と国防軍が待っています。
自民党と同様、悪質な世論の誘導を行なう大手のマスコミからの決別もいたしましょう。

◆哲野

毎度毎週お騒がせしております。
関西電力大飯原発の再稼働に反対抗議して歩いております
広島2人デモです。
現在は子どもさんをいれて6人で歩いています。

福島原発事故から26か月経ちます。
福島原発からはいったいどれくらいの放射能が出たんでしょうか
私たちが福島原発から出た放射能量を気にするわけは、私たちの未来をある程度決めてしまうからです。
放射能の放出量によってある程度未来が見えてくるからです。
お配りしてるチラシにもデータを書いていますが70京ベクレル・・・
70京と言われてもわかりませんよね。1兆の一万倍です。
途方もない量です。
チェルノブイリ事故と比較することができますが、チェルノブイリ事故の放出量もこれもよくわかっていない。
しかし最新データを比較してみると、そろそろ福島原発の放出量がチェルノブイリ原発の放出量に近づいている、
少なくとも5分の1とか7分の1とかいうレベルではない、かなり近くなっていると言えます。
フクシマからはいまだに放射能が出続けている。
チェルノブイリは10日間でほぼ出尽くしました。
フクシマは出たほうがまだまだ少ない。
今まで出た量の10倍以上の放射能がまだ1号炉から3号炉の中にあります。
燃料プールを含めれば軽くそのさらに2倍以上の放射能が福島原発敷地内にあります。
この放射性物質が放射能をいまだに出し続けているわけです。

原子力基盤機構というところが原子力運転管理年報という報告を出していますが
このデータを見ると2011年度、フクシマ事故が起こって丸1年の年に日本全国の原発でそれぞれ
いままで検出されていなかった放射性ヨウ素(気体)が次々と検出されています。
ヨウ素131は半減期が8日ですから原発事故初期に出た放射能を観測しているのではなく
今も出続けているヨウ素131を観測しているということになります。
九州電力の川内原発まで観測されています。
このことはいまさら言うまでもないですが、フクシマ原発から放射能が出続けている
止まる、止める手立てがない、このことを意味しています。
これがチェルノブイリ事故との決定的違いです。

私たちの未来はどうなるんでしょうか?

政府や学者がいうように、今のレベルでは影響が全くないのでしょうか?
これは本当でしょうか?
東電の推計では毎時間1千万ベクレル(放射性セシウム)が出ています。
ヨウ素については様々な計測がありますが、
北海道から九州までヨウ素131が計測されている、ゆっくりと拡散している、
このことは疑いようのない事実です。

私たちはどのようになっていくのか、心配でたまりません。
しかし私たちの未来がどうなっていくのか、見通すことも必要です。

そのためには、チェルノブイリで何が起こったのかをしっかり学んでみる必要があります。
チェルノブイリ事故で少なくともウクライナ、ベラルーシ、この2か国は対応を誤りました。
誤っていたことを認めて、修正をかけています。
では、何の対応を誤ったのか。
国際的な放射線防護基準、リスクモデルを採用してそれに沿った対策を取ったことです。
わかりやすく乱暴に言ってしまえば放射能汚染食品を野放しにしたせいです。
この両国がロシアも含めて放射能汚染食品の本格的規制に入ったのは事故後10年以上も経ってからでした。
ウクライナはチェルノブイリ事故の影響のため650万人の人命が失われたと報告に書いています。
事故が起こって27年も経つのに健康な子どもの割合は年ごとに減っている
慢性疾患を持った子どもの割合がどんどん増えています。
なぜこんなことが起こるんだろうか?
初期のような大量放射能放出はありません。
しかし、10年、20年と経つにつれて健康な子どもの割合は減っている。
今の子どもは当然事故が起って10年以上経って生まれた子どもたちです。
その子どもたちになぜ慢性疾患が増えているのか。
健康な子どもの割合がなぜ減っているのか、まだよくわかっていません。
ただし、セシウム137、ストロンチウム90による内部被曝であろう
そしてそれらを媒介しているのは食品であろう
その食品も1kgあたり数ベクレル、コンマ1ベクレル以下の食品を毎日食べ続けることによって
内部被曝を起こしている、このことた確かなことです。

もし私たちがウクライナやベラルーシと同じ過ちを犯さないとすれば
今すぐできることは子どもたちに完全にクリーンな食品を提供することです。
子どもが特に危険というわけではありません。
大人も危険です。
ウクライナの死亡原因の89%は心臓・血管系の疾患です。
そしてがんや白血病以外の様々な疾患が起こっている。

どちらにせよ、私たちが福島原発から放出されている放射能にどう対処すべきか
ウクライナやベラルーシに深く学んでみる以外になさそうです。
ましてやこれ以上の放射能を付け加えるべきではありません。
これが私たちが原発の再稼働に反対する、一番大きな理由です。
原発は事故を起こさないと放射能を出さないのではありません。
原発の運転は放射能を出します。これは毎年統計データが取れています。
我々が知らないだけです。
インターネットでもちゃんと読めます。
原発は事故を起こさなくても放射能を出しています。
これ以上、私たち日本の生活空間に放射能を付け加えるべきではありません。
福島原発から放射能は出続けています。
止めるめどすら立っていません。
今やっていることは水で冷やしてこれ以上の核崩壊熱が生じないように
これ以上の大量の放射能放出を抑えている、そういう状況です。
ウクライナ・ベラルーシに学んでみれば
私たちは今手を打たなければなりません。

◆ツナさん

皆さん、毎度お騒がせして、大変申し訳ございません。
申し訳ございませんではすまないくらい悪いな~って思ってます。原発にも謝ってほしいですね。広島二人デモです。今日もよろしくお願いいたしま す。

皆さん、そろそろ覚えていただきましたか?明日から出来る原発反対運動。
1貯金しない!!
2食べて応援しない
3政治は徹底的に監視して文句を言おう!!

先週は貯金しないについてお話ししました。
貯金をするということは銀行にお金を貸すということ、銀行にお金を貸すということは原発にお金を貸すということ、原発がお金を返してくれるか?一 応返してくれます。
しかし、返してもらったお金は高い電気代で奪われ、代わりに私たちは放射能をいっぱい頂きます。
バカにしてますね。私たち、バカにされてます。今日は二つ目のバカにされてるお話したいと思います。
いっぱい頂く放射能、どうやって頂いているのか?

皆さん、改めて申し上げます。2011年3月11日東日本大平洋沖を震源とする巨大地震がありました。覚えてますね?
その地震とその後の津波により福島第一原子力発電所は原子炉に致命的な損傷を負い、
2年以上たった今も放射能を小出しに小出しにしています。
そして時々ガバッと漏らします。あるいは見えないところでとんでもない量漏らしたりしています。

地震の後、津波の後、途方に暮れている被災者の方々の上にも、放射能は残酷に降り注ぎました。
そして、生活を再建しようと立ち上がる彼らの足元には、取り返しのつかない量の放射能が降り積もっています。
誠に残念ですが、被災地が元の生活を取り戻すことはないでしょう。
そこには放射能という人類が中和も治療もできないとても有害な毒があるからです。
彼らが今後その土地で生きていかなければならないなら、それは放射能との壮絶な戦いです。
しかし、考えてみてください。
被災者の方々がなぜ放射能と戦わなければならないのでしょうか?
どこにそんな道理があるんでしょうか?そんな道理はありません。
本当に放射能と戦わなければならないとしたら、それは電力会社ではないでしょうか?
原発を推進してきた自民党や日本政府ではないでしょうか?

地震の後1ヶ月とたたす、絆だ!!食べて応援だ!!というのがありました。
テレビを見ながらぽぽぽぽーんとか子宮頸ガンとかこだまでしょうか?
そんなものに気をとられている間に、原発を収束する目処はたってないのに、
漏れ出た放射能をどうごまかすかはあっという間に決まってしまったんです。

放射能は毒です。
その毒が福島第一原子力発電所から漏れています。
その毒は微量でも遠くカナダでも観測されました。
ということは日本中には間違いなくどんどん降り注いでいます。
実際この中国山地の山間にも25ベクレル程度の放射能が降り注いだというシミュレーションがあります。
私たちの水源が汚染されたというシミュレーションです。
それを全て面倒臭いから無かったことにしよう、東電が倒産したら金融が困るから無かったことにしよう、
というのが「放射能は安全です。だから食べて応援しよう」という某広告代理店が巨額の金で請け負ったであろう食べて応援プロジェクトです。
皆さんの中にも親切心で東北の食べ物を食べている方がいらっしゃるかも知れません。
特に気にしていない方もいらっしゃるでしょう。本当にそれでいいのでしょうか?

放射線がDNAに当たると、DNAが不安定な状態になります。
不安定な状態のDNAは安定になろうとします。
そして放射線が当たる前とは違う形で安定になってしまうことがあります。
放射能の直接的な被害のひとつです。
これにより形を変えたDNAはそれ以降の細胞分裂で今までとは違う細胞を作ってしまいます。
また、放射能が引き起こす核崩壊というものによって、全然違うものに細胞の中の物質が変わってしまいます。
これらが放射能が引き起こす健康被害です。
放射能が安全か危険か?これは科学的に証明されてない、というのが今の一般論です。
しかし、放射能がDNAを壊し、細胞をおかしくさせてしまうのは事実です。
そんな放射能を食べてあなたは一体誰を応援しますか?
私には誰も幸せにならないようにしか思えません。
食べて応援、もしくは放射能を気にしない食生活を送っていれば、
あなたは汚染された食べ物をどんどん買ってしまいます。
汚染された食べ物でも売れるんだからと、どんどん流通します。
そしたら、被災者の方々へ本来行われるべき補償は必要ないことにされてしまいます。

そして覚えていてください。
原発事故の被害とは、放射能の被害です。

放射能の被害がないことにされると、福島第一原子力発電所の事故はなかったことにされてしまいます。
まだ放射能は漏れているのに、放射能の被害はないことにされてしまうので、
原発事故は終わったことにされてしまいます。
では猛毒の地帯に人が住んで病気になって死んでもそれは偶然のことにされてしまうのでしょうか?
食べて応援した日本中の人々が体を壊しても、その次の世代に影響が及んでも、
それは運が悪かったということになるのでしょうか?

食べて応援とは不条理を許すことなんです。許さないでください。
東北を応援するのは結構です。しかし、東北はそんなことでは再生されません。
本当に困っている人を助けたいのなら、不条理に荷担しないで下さい。

まず漏れ出ている放射能を止める。これ以上放射能のゴミを出す原発を全て止める。
放射能は閉じ込め厳重に管理する。
不条理な搾取を行った原発を管理する者、導入した者、それに手を貸した者、それらを全て否定して下さい。
それが本当に、あの震災の時、帰る場所を無くし、生活の糧を無くし、
大切な人を無くした方々の未来の力になることではないでしょうか?

皆さん、原発のことを嫌いになって下さい。
これだけ沢山の人を不幸にした原発を嫌いになって下さい。
お願いします。

◆じゃけえさん

毎度お騒がせして申し訳ございません。
毎週金曜日18時から本通り・金座街を歩いております広島2人デモです。
本日で50回になりました。

日本では福島第一原発の現状をあまり報道しません。
関心も薄れているかもしれませんが、福島第一原発は収束していません。
放射能は今も漏れ続けています。

放出された放射能の量やその挙動がよくわかっていないに、大丈夫だとか安全だとか私たちに言うおかしなことです。
少なくとも科学的ではありません。
チェルノブイリ事故の時は10日間で放出はほぼ止まりましたが
福島第一原発は2年も経ってまだ放射能を放出し続けています。

1時間10億ベクレルレベルの放出が事故後3か月間も続き、8月になって1時間2億ベクレルレベルの放出もあり、
1時間1億ベクレルの放出になったのはやっと年が変わった2012年になってからです。
福島第一原発からは今も1時間1千万ベクレルレベル(1~3号炉だけの放射性セシウム)の放出量が続いています。
福島原発からの放射能は止まっていません。
そしてそれは全国に拡がりつつあります。
日本全国の原発では放射性ヨウ素131を計測しています。
事故後気体性ヨウ素131を検出していました。
福島原発の放射能が全国で計測されているのです。
ヨウ素131だけが出続けているわけではありませんから
他の恐ろしい核種も出続けていることは確実でしょう。
福島原発から放出する放射能は正確には推測できていませんが
チェルノブイリ事故での放出量にすでに匹敵するかもしれません。
放出はとまっていないばかりか、全国に拡散しつつあります。
しかも止まる目処はたっていません。
チェルノブイリ事故の放射能影響評価について相反する2つの評価が存在します。
一方の評価は大事故だったが放射能の影響はたいしたことなかった
一番危険だったのはヨウ素131によるがん発生だった、
これも発生件数は数千件程度で死者は数十人程度だったという類の報告です。
しかし実際には違っています。
1986年に起きたチェルノブイリ事故による被害者は2010年現在時点でウクライナ政府に登録されているだけで220万人います。
うち子どもは50万人近く占めています。
ウクライナ国民全体の健康状態はむしろ悪化の一途をたどっています。
ウクライナ政府はこの報告書の中で、チェルノブイリ事故のため約650万人の人命を失ったと述べています。
事故の影響を過小評価する人たちはICRPリスクモデルに従っているのです。
ICRPは実効線量100ミリシーベルト以下の被爆では人体に害があるという科学的根拠はないとしています。
実際はICRPの定義する実効線量100ミリシーベルト以下どころか
その2万5000分の1の4マイクロシーベルトでも健康傷害が生じているのですが
ICRPは絶対に認めません。

先に100ミリシーベルト以下では健康に害がないという原理をたてておいて
被曝線量を調べ推定する、そしてほとんどが100ミリシーベルト以下の被曝だから
健康影響はないとしています。
これは福島県民健康管理調査でも使われています。
県民の被曝線量を推定して100ミリシーベルト以上の被曝をしている人はいなかった、
だから福島原発事故による放射能被害はごく少数を省けばなかった、ということにしてしまいます。
ICRPのリスクモデルは、外部被曝も内部被曝もリスクは同じ
1ミリシーベルトの影響は内部も外部も同じとするものです。
これは明らかに事実に反しています。
細胞に関する研究の発展で内部被曝と外部被曝は全く異なったものだということが明らかになっています。
そういう研究が発表されているなかで、ICRPの学者のいい方も微妙に変わってきました。
『低線量内部被曝に関してはわかっていないことが多い』
わからないといいかながらフクシマ放射能危機に対するリスク対策を続けています。
チラシの8P目をそのまま朗読させていただきます。

(チラシ8P目「私たちは何をなすべきか、または何をなしてはならないか」を参照のこと)

◆網野

みなさま、大変お騒がせしております。
毎週金曜日原発反対で歩かせていただいております広島2人デモです。
商店街でで働いている皆様、毎週毎週この1時間、お騒がせして本当に申し訳ありません。
色々ご配慮いただいている点も見えてますんで、ありがたいなと思っております。本当に感謝しております。
私たちは原発反対で歩いております。
今回で50回目になります。

先だって安倍首相が原発輸出のセールスに海外に回ったと聞き
私どもは恥ずかしく思いました。
原発輸出とは一言でいって被曝の輸出です。
原発ビジネスはフクシマを経験して思いましたが、これは『死のビジネス』だと思います。
その『死のビジネス』に首相が自ら海外に売りに歩くと言うそんな恥ずかしいことをしている
そういう恥ずかしい首相がこの日本にいるということに日本国民としては大変恥ずかしい思いをいたしました。

フクシマの問題はまだ解決しておりません。
東北、関東で苦しまれている方
避難したくても出来ない方、
おかしいと思って声を挙げても色んな圧力で声を潰されてしまう方
補償を求めても門前払いされる方
まだまだ課題は山積みです。
福島原発からはセシウムだけで1時間に1千万ベクレルが出ています。
他の放射性核種も出ていますが公表されていません。
本来原発はこれだけのセシウムを1時間に放出するということはあり得ません。
本来出てはならない放射能が1時間にこれだけ出ています。
私たちは原発は電力のためにつくられたものではないということもよくわかりました。
原発は搾取のシステムだということも私たちは学びました。
ある意味国民からの収奪のシステムです。
というのもたかだか100万キロワットで1基約5000億もかかってしまう。
こんなバカ高い建設費を掛けた上に安全コスト、維持コストが膨大にかかってしまう。
火力発電、石炭であれば140万kW出力のものが2000億で出来ます。
(神鋼神戸石炭火力発電所のケース。環境基準もクリアしています)
建設期間も短縮してできます。(建設期間は合計2年間)
維持コストもそんなにかかりません。
私たちはこういう安い方法を取ることもできるんですが、というか
安いものを選択すべきなのに、わざわざしないということもわかりました。

絶対にしてはならないことだと思います。
それが原発の輸出です。

(8P目「被曝輸出政策をやめること」を朗読)

福島の被爆、チェルノブイリの被曝を推し進めてしまったのは
広島・長崎の原爆被爆者の寿命調査であるということをお伝えしたいと思います。

5年後以降放射線の被害が出ると言う方がいますが事実に反しております。
実際は福島でもチェルノブイリでも広島でも長崎でも経験しておりますが
5年以内でも低線量被曝の被害がでております。
ところが日本の規制当局、ICRPなど核を推進する人々、その息のかかった学者・研究者が
5年後以降から低線量被曝健康傷害が出ると言うのかというと、
原爆が落ちて約5年後の1950年1月1日時点で生きている人を対象に寿命調査が行われています。
これがだんだん5年後以降に健康被害が出るという言い方にすり替わって私たちに伝えられています。
詳しくはお配りしているチラシをご覧ください。

えー広島2人デモです。
大飯原発再稼働に反対して去年の6月23日から歩き始めて50回目
まさかこんなに歩かされるとは思いませんでした。
マスコミや関電が言うには、夏の電力需給がひっ迫するからという理由で原発再稼働したはずなんですが
秋口になっても止まらず、冬になっても止まりません。
発表される需給データを調べてわかりましたが、原発など動かさなくても夏場も冬場も電力が足りていたという事がわかりました。
電力不足が再稼働の理由ではないことは、データを調べて理解できました。
要は電力会社の経営の問題だということがわかってまいりました。
残念です。こういったことをテレビ新聞では調べて報道してくれません。
残念ながら私たちが自分で調べるしかありませんでした。