プロフィール

コンテンツ

記事一覧

11月のデモ

11月のデモ

◆広島2人デモ
11月1日・8日・15日・22日・29日
18時~
平和公園元安橋東詰め出発

◆伊方デモ
11月9日・23日
15時~
平和公園元安橋東詰め出発

第71回広島2人デモ 10月25日報告

ファイル 214-1.jpgファイル 214-2.jpgファイル 214-3.jpgファイル 214-4.jpgファイル 214-5.jpg

みなさま

お騒がせいたします。
第71回広島2人デモ 10月25日の報告を致します。

参加人数は5人
哲野、網野、じゃけえさん、Kさん、
そして久しぶりの参加、ツナさんでした。
大歳さんからは仕事が忙しくなって年末参加が難しいと連絡が入ってきました。

集合場所に行って待っていると警察の方が来られたので
いつも通りの手順のあと
網野「雨が降らなくて良かった」
警察「台風がまだ九州沖にいますよ」
哲野・網野「ええっ?もう関東の方にいったのかと!」
警察「なんか1日停滞したらしいですよ、ほら・・・」
と携帯で気象サイトを見せてくれました。

それにしても雨が降らなくて良かったです。
広島2人デモはいつも小雨だったり上がったりで
空の神様に味方してもらっているようです。

哲野「しかし台風といい地震といい
    福島原発の対応を誤るな、なんとかしなさいという
    神様からの警告としか思えない」
同感ですが無神論者の哲野までそう感じるか、というほどです。
私は今回のM7レベルの地震が最終警告だと感じました。

さて出発はじゃけえさんと3人でした
その後折り返しに行くまでにKさん、ツナさんが合流しました。
チラシは40部持って行って30部売れました。

今回のチラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20131025_A4.pdf

哲野はチラシを説明する形でスピーチ。
詳しくは全文をご覧ください。

その次にマイクが渡ったのがツナさんです。
ツナさんはしばらく参加しない間に溜まっていたようです。

ツナ「え~すっかり、危険な放射能があるのが当たり前
   汚染水は漏れて当たり前
   市民は我慢して当たり前、
   なんかそんな空気が出来てしまいました。
   みなさん見事です。
   泣き寝入りの達人です。
   放射能で苦しんでも、笑顔で「おもてなし」・・・」

哲野「(笑いながら)あまり挑発しないように」

ツナ「(笑)ハイ。(スピーチ再開)
   あなたたちならできます。
   でも私はしません。
   そんなことをしたら子どもに顔向けが出来ません。…」

ツナさんの危機感がそのままスピーチになっていました。

その次にマイクが渡ったのがじゃけえさん。
いつものように伊方原発について訴えました。
Kさんは福島や関東、東北で起こっている健康被害について訴え
網野はチラシの内容をスピーチ、及び広島市議会に提出している請願の進捗を少し報告しました。

元安橋に帰る直前、振り返ると例の「原発反対」の右翼のおじさんがツナさんに激励をしていました。

デモが終わって・・・
哲野「僕のところに2人取りに来た」
じゃけえ「私のところにも2人」
Kさん「前は取りに来るひとがほとんどいなかったのに」
網野「数人といえど、取りに来る人、増えたよね」
Kさん「去年と明らかに違いますね」

なお今回、歩いていると配ったチラシが1枚落ちていました。
はじめてです。折ってないところを見るとカバンに入れようとした形跡はなく
「捨てた」感じがしました。

またいつも金座街で見かけるスーツの男性が
帰り道に見かけたので全員びっくりしました。
どういう人たちなんだろう?という話になりました。
網野「私はてっきりどこかの企業の人で、待ち合わせに街にでてたのかと」
Kさん「前はよくデパートの中にいらっしゃいましたよ。
    最近通りに出てきたなと思ってました。」
哲野「もしかしたら商店街のリサーチに出ている人かも。
    電力会社関連ではなさそうだ」

この後、余りの寒さにいつもの「立ち話」は近くの店に入ってすることに。
小一時間ほど色々議論したり分析したりして帰りました。
以上ご報告いたします。

▽以下全文スピーチ

◆哲野

原発の稼働に反対して歩いている広島2人デモです。
みなさんに知って欲しい情報を手を変え品を変え、こうやってスピーチしながら歩いております。
臨時国会が始まっております。
21日から予算委員会も始まりました。

予算委員会ではTPPの問題、福島原発事故の汚染水の問題、それから今国会で上程され可決されるであろうと言われている秘密保護法案の問題、色ん な問題が予算委員会で行われていますが
共産党の議員が安倍首相の汚染水問題に対する見解を質した時、安倍さんがその時で言い方を微妙に変えていくのでそこを突っ込んでいました。
言い方を微妙に変えていくのは揚げ足取りになるし大した問題ではないんですが
見過ごせないのは
「健康の影響も含めて完全にブロックされている」と言ったことです。
安倍さんの根拠は流した汚染水が基準値以内だから安全だ、健康に影響がない、これが論拠なようです。
食品の基準や環境放出の影響の基準など、みんなそうですが
基準値内だったら安全なのか、という話です。

例えば水質汚染汚濁防止法というのがあります。
ここでは1リットルあたりカドミウムが0.1mgが基準値だそうです。
1万分の1gですね。
これが安全値なのかというと、安全値とは扱われてなくて
基準値以上の、つまり1リットル0.1mgのカドミウムを環境中に出したら
これは処罰される。罰則がある。

つまり基準値は安全値ではなくて許容の上限値だからこういうことになるわけです。
食品の安全基準、普通一般食品はこれは放射性セシウムだけの話ですけども
1kgあたり100ベクレルが基準値です。
2012年4月に施行されました。それまでは500ベクレルでした。
(福島原発事故後から2012年4月まで)
500ベクレルから100ベクレルに落としてこれを基準値だと。

厚労省は「基準値内ならいくら食べても安全だ」とパンフレットの中に書いていますが
さっきのカドミウムの話を合わせてみますと
1リットルあたりのカドミウムは決して安全値として扱われているわけではありません。
ここまでは許しますが、こっからはダメですよ危険ですよというのが基準値です。

さっきの安倍首相の予算委員会での答弁
基準値内での汚染水だから健康への影響も完全にブロックされているという言い方は誤ったいい方になります。
基準値は安全値ではない。安全値ではないものを安全値であるかのように取り扱う。
放射性物質だけに限ってこういう取扱い方をされています。

放射能汚染食品も同じ考え方で作られております。
ただし、放射性物質はすべての公害基本法から全部例外扱いになっております。
確か今年の7月くらいだったと思います。
環境基本法が一部改正されました。
環境基本法一部改正のポイントは、放射性物質を環境基本法の中に取りこむ
理念として取りこむというのがポイントでした。
しかし理念として取りこんだだけで放射性物質を基準値以上
環境に放出した、食品に入り込んだ、これで罰則規定はありません。
放射性物質だけが全く例外扱いになっているわけです。

放射性物質の基準値はそのほかの環境法に規定されている様々な有害物質同様に
この基準値は安全値ではありません。
許容の上限値です。
許容上限値を安全値であるかのように言いふらすのは、これは『風評』というものです。
食品を食べて福島を応援しましょう、安倍首相のいう様に基準値内なら安全だ、
こうしたいい方は環境放排出の考え方に全く反しています。
こういう言い方が許されるのは放射性物質だけです。
つまり日本は、これは日本だけに限りませんけども
世界的に放射性物質だけは全く例外扱いされています。

今我々が住む日本も全く例外扱いされています。

事業者が基準以上の放射性物質を放排出しても、罰則規定もありません。
責任者が処罰されることもありません。
非常におかしなことが続いていると言わざるを得ません。

いま、福島第一原発からの汚染水だけが問題になっています。
汚染水はどうしても出てきます。
正常な循環機能が失われているわけですから
ほぼ剥き出しになった核燃料を冷やすためには水を入れなければならない
入れた水は汚れる、放射能汚染される

通常であれば循環システムによって異常に溜まるということはありませんが
事故を起こした福島原発は正常な循環機能が失われておりますので
どんどん溜まっていく
それに加えて地下水がやってくる
地下水が原子炉建屋やタービン建屋の汚染水と一緒になって新たな汚染水を生み出している
東京電力の管理状況もみなさんご承知のように非常に杜撰なものです。
汚染水タンク群の周りにはしょっちゅう汚染水が漏れている
これが台風などの雨と一緒になって処理しきれなくなって敷地内に漏れ出す
結局は海に溢れだすことになります。

汚染水が国際的な問題なったために汚染水だけがいま危険要素のように考えられていますが
実際には汚染水だけはなく、今現在も放射性物質がガスの形で福島第一から出ています。

キセノン133をはじめ、放出されている液体でない形の核種と量をチラシに載せています。
こまかく数えていくと60種類くらいの核種が今も出ています。

東電のwebサイトにアクセスして「よくある質問」を叩くと
その中に「いまでも1~3号機から放射能が出てるんですか?」という質問があり
東電は「出ています」と答えています。
その量は1時間あたり1000万ベクレルと推定していますと答えていますが
それはセシウム134と137だけです。
お配りしているチラシにあるように、福島第一からは
半減期30分とか20分とか短いものも含めて様々な核種の放射能が出ています。
セシウムだけが出ているわけではありません。
この放射能が時間をかけて、ゆっくりゆっくり全国に拡散しています。

プラカードにもありますが、事故前2011年3月11日3時ごろ、正門ゲートのモニタリングポストは
空間線量率0.014μSv/hでした。
福島から今も出ている放射能はゆっくりゆっくり拡散しています。
みなさん原子力規制委員会のホームページを叩いてみてください。
その中にモニタリング情報というところがあります。
それを見ると全国のモニタリングポストの空間線量率が見れます。
広島県は5つあります。
広島市、三次市、尾道市・・・・
今日の朝午前2時、0.049μSv/hの空間線量率でした。
広島県で一番空間線量率が高いのは、なぜか三次市です。
三次市は広島の空間線量率のほぼ倍、0.098μSvです。

ただ事故前の福島第一原発の正面モニタリングのゲートは0.014μSv/hでした。
広島県の先ほどの空間線量率と比べてみると
放射能が出続けているために、だいたい3倍から6~7倍くらいの空間が汚染されている
放射能汚染されている、こういう結果になります。

お配りしているチラシにデータを出していますがこれら放射能は北海道の泊原発から
九州の川内原発まで観測されています。
私たちの生活空間は本当にゆっくりですが、汚染されてきているわけです。
まずこのことをしっかり頭に入れておいてください。

しかし空間線量率は一定空間のガンマ線の量を測っているにすぎません。
空間線量率では表現されるガンマ線では表現することのできない、
内部被曝核種、外部被曝ではほとんど問題にならないが
身体の中に入れば少量でも細胞を壊していく核種、
アルファ線、ベータ線核種。
空間線量率の高い空間ではこうしたアルファ線やベータ線の細かい粒
2ミクロンとか5ミクロンとかそういう単位です。
1ミクロンが千分の1ミリですから、どれだけ細かい粒子か想像つくと思います。
もちろん普通のマスクは通ってしまいます。
こういうものが私たちの空間を汚しています。
どれくらい汚しているかのひとつの目安がさっきの空間線量率です。

最大の問題は福島原発からの気体の放出が止まっていない
これ、止めることが出来ないんですが
東電の発表ではセシウムだけで1時間1000万ベクレル、1日で2.4億ベクレル
長い時間かかって確実に我々の生活空間を汚染していっている
こういうことは言えると思います。

放射能に汚染されていない、クリーンな食品を常に摂取すればいいではないか
それはそれで間違いがありません。
被曝しないためには汚れた食品を摂らないことが第一です。
これはウクライナ政府の報告やベラルーシ政府の報告でもはっきり言っています。
放射性物質が体内に溜まる、いかにわずかな量であろうとも細胞を破壊していく
すぐに破壊される細胞もあれば、10年20年30年かかって破壊される細胞もある
その細胞に対する破壊行為の一番酷いのが「がん」です。
内部被曝をした結果、一番酷い結果ががんですが、がんだけではありません。
いろんな健康損傷が出ます
放射能汚染されていない食品を摂取することが絶対条件なんですが
プラカードに表現しているように
人が食べたり飲んだりする時に当然マスクは出来ません。
ものを食べるためには口は無防備に開きます。
たとえどんなに綺麗な食べ物でも、環境が汚れていれば内部被曝を起こす
考えてみれば当たり前のことです。

大事な事は汚れた環境で暮らさない、放射能で汚染された環境で暮らさない
このことが一番大事な事になるわけです。

いま福島の話をしているのではありません。
広島の話をしています。

ところが今我々の空間環境は福島原発事故以降、3倍から6倍汚染されています。
これは福島からやってきたものです。
そして福島原発からの放射能を止める手立てがないとすれば
私たちの環境はどんどん汚れていく、ということになります。
このことも一つ頭に入れておいてください。

こうした食品汚染、食品汚染というのは汚れた環境で食品を食べることや
汚れた食品を体内に摂取することを汚染食品の摂取と言っていますが
放射能汚染食品の摂取をしないことはなかなか難しい
難しいのでチェルノブイリ事故の起こったウクライナやベラルーシでは
まだ放射能被害に苦しんでいる。

これはまた別なメカニズムになりますけども『ゲノムの不安定性』というのが発見されました。
『ゲノムの不安定性』というのは一度狂った情報を持ったゲノム、
ゲノムというのは遺伝子情報のことです。
遺伝子そのものがハードウェアとするなら、その中にあるソフトウェアがゲノムです。
遺伝子情報です。形のないものです。
これが狂うと、その狂いは遺伝する、次の遺伝子に引き継がれる
これがゲノムの不安定性といわれる要素ですが
2世代、3世代と重なるにつれ、ゲノムの不安定性が大きくなった人たちが増える、
これがまた一つの健康損傷の原因になっている
今ウクライナではポスト・チェルノブイリの子どもたち、
全くチェルノブイリ事故を知らない12歳、13歳、14歳の子どもたちの健康損傷が
年を追うごとに増えている
2013年の統計になりますけども、ウクライナの子ども、これは14歳以下を差していますが
約8割の子どもが何らかの健康損傷を訴えているということが
ウクライナ政府の報告書の中に出ていました。

年を追うごとにこの比率は上がっています。
ですから放射線被害というのはなにも単純にひとつやふたつの要因で起こっているわけではありません。
様々な要因がダイナミックに絡み合って健康損傷を起こしています。
21世紀に入って細胞に関する学問、科学が急速に発達していますが
その科学によって今までわからなかったことが説明されるようにもなりましたし
さらに細胞に関する学問が発達することになってわからないことも増えている
こういう事も言えます。

これは3つ目です。

このスピーチでみなさんにどうしても頭に入れておいていただきたいことは
福島第一原発からの放射能、汚染水ばっかり言われていますが
実際には事故が発生して以来、ずっと放射能が出続けている
正常な値以上の放射能が出続けているという意味です。
その量は東電の試算ではセシウムで1時間あたり約1000万ベクレル
これはどうしてもそれ以上に下げることが出来ない、
それが年を追うにつれ、日本国内に蓄積し
私たちの生活環境を汚し始めている
福島から遠く離れたこの広島でも数値として見えてきている
このことを一つみなさん、頭に入れておいてください。

2つ目は、そうした環境が放射能に汚染された度合いが高くなればなるほど
私たちは内部被曝をする可能性が高くなるということです。

私たちは原発反対ではありますが
原発反対の前に、みなさんが割と正しく事実を知る必要があると思っています。
原発反対をいくら言ってみても、みなさんは原発反対とはならない
ただし原発と被曝に関する様々な事実、これは秘密情報ではありません
全部公開されています。
公開された情報を1個1個当たってみるとここ本通りを歩かれている95%の人が
原発反対に傾かれると思います。

原発が必要だ、エネルギー問題だと言われていますが
それは原発がいかに危険か、低線量内部被曝がいかに我々の生活と健康を壊していくかを
あまり御存じないからだと思います。

事実をみなさんにしっかりお伝えし理解していただくこと
これが原発をなくす一番の近道だと私は思います。

◆ツナさん

みなさん今晩は!広島2人デモです。
原発とか放射能とか色々反対して歩いております。
2人デモですが今は4人になりました。

え~すっかり、危険な放射能があるのが当たり前
汚染水は漏れて当たり前
市民は我慢して当たり前、
なんかそんな空気が出来てしまいました。

みなさん見事です。
泣き寝入りの達人です。
放射能で苦しんでも、笑顔で「おもてなし」

哲野「あまり挑発しないように」

あなたたちならできます。
でも私はしません。
そんなことをしたら子どもに顔向けが出来ません。
だからしません、しないんです。
何をしないか?内部被曝です。
食べて応援です。
何も考えずに安いものを買って食べて
それを子どもに食べさせて
それって人殺しなんです。

ところでみなさん、国が人殺しをすると思いますか?
国が自分の国の国民に、毒を盛ると思いますか?
国がそんなことをするわけはないだろうと
もしかしたら他の国の人たちならやってしまうかもしれないけど
まさか自分の国の国民じゃないだろうと
あるんです。
それがあるんです。
なぜ国がそんなことをするのか。
知りたいですか?知りたいですよね?
だって殺されるのはいやですもんね。
死ぬのはいやですもんね。
死にたくないと言うことはカッコ悪いとみなさん思ってらっしゃるかもしれませんし
実際それは恥ずかしいです。
でも死にたくないですよね。
だったら生きてください。
生きてこの世界に留まってください。
そのために何ができるか
何をしなければならないか
何をすれば国に殺されることなく
この放射能まみれでも生き残ることができるか

それをこのチラシで知ってください。
情報を取ってください
行動してください
3月11日に地震が起きて福島原発が爆発して、そこから放射能が漏れて
その放射能は今も漏れ続けています
汚染水だけではありません
空気中にも漏れています
そして漏れた放射能は食べ物だとか
食べ物を作る肥料だとか
牛や豚の飼料だとか
そういったもので世の中を回っています

そしてそれを食べればどうなるか
昔チェルノブイリ原発が爆発したときに
何が起きるかは、もうはっきりわかっています

それをこの国で私たちが繰り返そうとしてるんです
どうか知ってください
その繰り返しを阻止するために
何が出来るか、何をしなければならないか
死にたくないと思ったら、殺したくないと思ったら、殺されたくないと思ったら
行動してください

別にこの本通りの人混みの中で大きな声で歩く必要はないんです。
黙って原発の放射能のないほうへ行ってください。
私たちは放射能で何が起きるか、本当は知ってるんです。
科学で証明されていないとか言いますけど事実では起きてるんです。
事実では証明されているんです。

どうか知ってください。このチラシを取ってください。
私たちの配るチラシをとって
あなたが放射能を口にしたら何が起きるか知ってください。
どうすれば生き残ってどうすればチェルノブイリの悲劇を私たちが繰り返さないで済むか
どうか知ってください。
私たちが思っている以上に、色々なところで計測して数値が公表されていますが
それ以上に放射能は出回っています。
計測なんてしきれません。
そして放射能は今も出続けています。
汚染水は完全にブロックと安倍さん言いましたけども
どこで何がブロックされているのか、その発言はぶれ続けています
汚染水は港湾内でブロックされているとか
健康への影響はブロックされているとか
もう訳が分かりません。

そんな訳の分からない政府になぶり殺されるのは止めましょう。

◆じゃけえさん

ご通行中のみなさま、商店街のみなさま、お騒がせしております。
毎週金曜日恒例の広島2人デモです。

それぞれが原発に反対したい一心で個人的な意思を持って集まり
みなさんに知っていただきたい内容をスピーチしながら歩いております。
少しでも耳を傾けていただけると幸いです。

毎回チラシを作成し、お配りしております。
原発問題について考える際、是非参考にしてみてください。
チラシはwebでもご覧いただけます。
広島2人デモで検索してみてください。

日本の原発は事故を起こさないことを前提に稼働してきましたが
福島原発で事故は起ってしまいました。
原発事故が起ってしまってからの日本では、原発事故が起ることが前提で再稼働されます。
事故が起きたら避難してください、と言われています。
事故が起きないと言って原発を稼働してきましたが、事故は起きました。
事故が起きてからの日本は、原発は事故を起こすもの、として再稼働していきます。
日本全国に原発があります。
今日本の原発は一基も動いていません。
これからどんどん再稼働がされていく予定です。
いま停まっている原発のなかで再稼働最有力候補は
広島から一番近いところにある、四国の愛媛にある、伊方原子力発電所が
再稼働最有力候補となっています。

もし伊方原発で福島並みの苛酷事故が起これば
広島に人が住めなくなってしまうようなシミュレーション結果が出ています。
伊方原発再稼働を容認するということは
伊方原発で事故が起こっても構わない
伊方原発で事故が起こったら、広島で築き上げたものすべてを捨てて避難しても構わないと
言ってるのと変わりません。
広島から一番近いところにある、四国の愛媛にある、伊方原子力発電所が
再稼働最有力候補となっています。
伊方原発再稼働を容認しないでください
黙っていると容認しているのと変わりません。

広島市議会に伊方原子力発電所再稼働反対の決議を上げてもらうための請願を提出しました。
広島市民の1541名の署名とともに提出しました。
この請願はただ今継続審議中となっております。
この伊方原発再稼働反対の決議を求める請願に対して広島市当局は
広島市民の生活権、生存権の問題だと訴えているのに対し
原発は日本のエネルギー問題として対応しているとの返答がありました。
原発問題は色んな問題を抱えていますが
何がなくとも命がなくては日本の社会もなにも成り立ちません

伊方原発再稼働を容認しないでください。
黙っていれば賛同しているのと変わりません。
伊方原子力発電所再稼働反対にご賛同いただける方は是非ご署名のご協力を宜しくお願いいたします。

結・広島で検索してみてください。

◆Kさん

毎週お騒がせしております。
広島2人デモです。
みなさんに考えていただきたいことがあります。
福島第一原発から空気中や海に放射能が漏れ続けています。

もしも自分の住んでいる近くで、もし工場のようなものが爆発して
目には見えない何か化学物質のようなものが出ましたが
すぐに健康に被害が起きる量ではありません。問題ありませんと言われて、
「ああ、大丈夫なんだ」って安心して暮らし続けることが出来ますか?

知らない間に空気や水の中に混ざり、雨と一緒に土にしみこみ
自分達の食べ物の中にもそういう得体のしれないものが入っているかもしれない
それでも毎日毎日空気を吸い、水を飲み、食事をしないわけにはいきません。

そして数か月、数年経って、自分や家族、周りに住んでいる友人知人が病気になっていったときに
関連はありません、そう言われて納得することができますか?

今、東北や関東で起きていることはそういうことです。

白内障、緑内障、心臓病、口内炎、じんましん、鼻血、
気管支炎、様々ながん

ごく身近な人たちや自分もなったことのある軽い病気や症状かもしれません。
けれど震災以前には、わずかしかなかった病気や症状が
みんながよく罹っている、常に体調不良に見舞われるようになってきています。

テレビの報道をみていておかしいと思いませんか?
今年になって今まで聞いたことのない無菌性髄膜炎やアトピー性白内障などいう
病名を耳にしていませんか?

今東北や関東のことを考えるということは、自分の身を守るために必要なことです。

自分の命と家族の命、家族の健康、
これから先、生まれてくる子どもたちのために
今どうしてもみなさんに考えてほしい事です。

いろんな報道のなかで汚染水が漏れ、そのことと今の健康被害を結びつけることはありません。

たとえ水揚げした場所が福島沖ではないにしても
福島沖を回遊しているサンマやカツオを食べたときに被曝するのは当然のことだと思います。
いままで聞いたことも見たこともなかったような病気が
確実に震災以降増えています。
自分達の命を守るために色んなことを考えてみてください。
宜しくお願いします。

◆網野

毎度毎週金曜日に本通り、金座街、胡通りを歩いております広島2人デモです。
私たちは団体ではなくて個人が集まって原発や放射能のことについて
調べたことをチラシにしてお配りしたりスピーチしてお知らせするために歩いております。

調べた内容は広島2人デモと言うサイトで公開していますので
良かったら見てください。

去年の6月23日から毎週1回金曜日、歩いております。
みなさんに今日知っていただきたのは放射能のことについてです。
空中線量率というのが計られ新聞などに掲載され
私たちの身の回りの放射能量を知る手がかりになっております。

この放射能量はいったいどうやって、何を測っているのかというのは
実は私たちはあまりよく知りません。

その空中線量率を測って出てきた数字がそのあたりの空中の放射線量全てを出しているのかというと
実はそうではないんです。
これは地上1mのところに計測器を設置して、ガンマ線だけを測っています。
放射能は色んな核種があり、数種類の放射線があります。
その中で私たちの健康を害する、今一番問題になっているのは
アルファ線核種、ベータ線核種ですが
実はこの核種は計測できません。

飛距離があまりにも短かすぎて、計測できません。
やろうと思ったら出来ないことはないんですが
あまりにも手間と時間をお金がかかります。

なので今私たちが簡単にどれくらい放射能で環境が汚染されているのかを知る手掛かりは
実はガンマ線を計測したものです。
ではそのガンマ線がどういう核種からどれだけ出ているものを計測してるのかというと
今福島から大量放出されている放射性物質の本当にわずか5%や10数%しか計測できない
なぜかと言うとガンマ崩壊をするのはセシウム137、他にもあるんですが
福島から出ている核種のほとんどはベータ崩壊するのでこのベータ線は計測できません。

ということで空中線量率で全ての放射線量が計測されているとみなさん、誤解しないようにしてください。

もしよかったら調べた内容をチラシにしてますのでご覧ください。
数十種類の放射能が福島原発からまだ出ています。
東電はセシウムしか発表していません。
大量放出期が終わっただけで物凄い量の放射能は出ています。空中のほうに。
これはしっかり計測されているはずですが、私たちに公開されているのはセシウムだけです。

汚染水の問題だけに目に行きがちですが福島からはまだ放射能が大量に出ています。
通常放出される放射能よりはるかに大量のもの、本来出てはいけないものが大量に出ています。
そしてその放射能がもう広島に届いております。

福島の事故前正門のあたりは0.014~0.016μSv/hだったんですが
今朝の2時40分に計測したところによると
広島で0.049μSv、三次市で0.098μSvです。
ちなみにこの辺りのレストランで計測すると0.2μSvの値がでました
これはなぜこうなるのかというと、人がたくさん集まる、溜まるところには
人の身体に付着した放射性物質が滞留しやすいので
0.2μSvという値になります。
人の身体に付着したほこりが溜まりやすいところは、だいたい放射性物質もたまりやすい
という風に考えていただければと思います。

こういった放射能のことを私たちはきちんと政府に対策を取っていただきたいんです。
私たちは何を政府を打倒しようとかいうんじゃなくって
自民党なら自民党、民主党なら民主党さんでいいんです
とにかく国民の健康と命、財産を第一義的に守る政府、時の政権の首相にキチンとした政策を採っていただきたい

市議会なら市議会が広島市民の命と健康を財産を守るためにキチンと働いていただきたい
県なら県知事が、きちんと県民の健康と安全と財産を守るために
こういうことをしっかり考えていただきたいんですけれども
全くそういう様子が見られないので、いまこうなってますよということを
皆さんにお知らせすべく歩いております。

市議会のほうは市議の方が動いてくれて、今勉強して市とのやりとりを開始しております。
しばらくしたら報告が出来るとは思います。

安倍首相が「基準値内なら安全」というモノのいい方をしていますが
みなさん騙されないでください。
基準値は規制の上限値であって、採らなければ採らないほどいいというものです。
安全値ではありません。

よかったらみなさん、放射能のこと原発のこと、被曝のことお調べになってみてください。

第70回広島2人デモ 10月18日報告

ファイル 211-1.jpgファイル 211-2.jpg

みなさま

だいぶ遅くなりましたが、10月18日に行った
第70回広島2人デモの報告です

▽チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20131018_A4.pdf

秋になって年末に向け、仕事が忙しい時期になりました。
ということで、久しぶりにほぼ40分間、たった2人のデモと相成りました。
後でKさんと原田さんが合流して4人になりました。

これはこれで楽しく歩きました。
というのも、たった2人ですから、チンドン屋状態です。
観光に来ているらしきアジア人グループの人が珍しそうに振り返りながら見たり
周りの人も気にはなるのか、見たりしてましたし
プラカードは相かわらず注目度は高かったです。

いつもながらの威圧感ゼロのデモを通り越して、ユーモア感まで漂ったようで
視線はなかなかに温かいものでした。

それに、このチンドン屋ぶりにも関わらず
全く気にせずチラシを取りに来た人が4人もいました。
最初に取りに来た男性は「私も反対です。頑張ってください!」と衆目の中、大きな声を掛けられました。

折り返して4分の3が済んだところで
Kさんが合流、チラシ撒きに回ってくれました。
そしてしばらくして終わりかけに原田さんも参加。

スピーチは哲野と網野だけ。
哲野がチラシを説明する形でした。
詳しくは全文をご覧ください。

網野は「安全審査ではありません!みなさん騙されないでください」と
しつこくスピーチをしました。
また、放射能の危険性をスピーチしようと
「放射能は重金属の毒物です・・・」とスピーチしましたが
あとで哲野に
哲野「あのスピーチ、マズイよ。正確ではない。
    重金属も危険だけど、それよりもはるかに放射能の毒性の方が強いし
    重金属の毒性だけを言うと、推進派は答えを用意している」
網野「え?そうなの」
哲野「重金属はすべてが悪いわけではない、とね。」
網野「あ、そうか」
哲野「重金属はそれ自体、放射能を持ってなければ、細胞を単独で傷つけないが
    放射能を持った重金属は単独で細胞を破壊する
    それが一番危険でそこがポイントなんだ」

ということで哲野に注意を受けました。
以上簡単ですが、報告いたします。
チラシは20部近く売れました。

▽以下全文スピーチ

◆哲野

金曜日のお勤め帰りの所をお邪魔します。
毎週金曜日のこの時間、本通りをいったりきたりして
原発や放射能についてお知らせしたいことを知らせて歩く広島2人デモです。

広島2人デモですので、現在2人で歩いております。

福島原発事故から2年7か月経ちました。
福島現地で政府は避難区域と言う言葉を使っていません。
帰還困難区域 被曝線量が年間50mSv以上になって恐らく人間が済むことが出来ない区域
居住制限区域 被曝線量が年間20mSv以上で人が住むことができないが10数年以上の単位でもしかしたら戻って住めるように

なるかもしれない
避難指示解除準備区域 今現在は20mSvだけど下がるだろう、その時には避難を解除するので準備しておきなさい

ごたごたと飾った言葉を取り払ってみると政府は20mSvを避難の基準としているようです
1年間で被曝するか、1年以内で20mSvに達するという予想被曝線量です。

どう求めるのかというと元になってるのは空間線量率です。
空間線量率は一定空間における1時間あたりのガンマ線の量です。

本来物理量を表す1Gyを使うのですが便宜上1Svと表示しています。
地表面から1mが標準の計測地点としています。
ですから空間線量率に基づく被曝線量というのは
外部被曝だけを問題にしていることを頭に入れておいてください。

なぜ外部被曝だけ問題にすればいいのかというと
政府の考え方は外部被曝も内部被曝のリスクも同じである、
だから被曝線量だけを問題にすればいいのだ、とこういう考え方をしています。

旧ソ連、ウクライナのチェルノブイリで大きな放射能事故がおこりました。
現在のウクライナ、ベラルーシ、南ロシア
大量の人が放射線を逃れて強制避難、強制移住をさせらせました。
その時の避難基準は今の単位概念に直すと5mSvでした。

チェルノブイリ事故の避難基準が5mSvで福島事故が20mSvなのか
日本人が4倍放射線に強いのか?そんなことはありません。
この理由は難しく考えることはありません。
人間を避難させる、移住させるということは非常に社会的なコストがかかることです。
生活の拠点そのものを動かすわけですから
その費用は莫大なものになります。
チェルノブイリ事故の時にソ連政府は収束のために厖大な費用を出さざるを得ませんでした。
旧ソ連の崩壊の理由のひとつがチェルノブイリ事故での費用負担だったという説がありますし
恐らく当たっていると思います。

原発事故で社会的なコストを抑えるためには避難する人を少なくする必要があります。
避難をする、一時移転をする人たちを抑えるほどコストは安く済みます。
国際的に原発を推進する人たちはチェルノブイリの経験を見て避難基準を上げないといけない
社会的に大きな損害を被ることになる、この考え方が2007年ICRP勧告の中に盛り込まれました。

一般に放射能の1年間の許容線量は1mSv、これが国際的な常識になっています。
1mSvでは事故が起こった時に厖大な人間を・・・・
0.2μSv/hくらいになりますからフクシマ事故で言えば
福島県全域、茨城県、宮城県南部、150万から200万人くらいの人を避難させなければいけなくなります。
従って避難をさせるひとは少ないほどいいということで
2007年のICRP勧告では3つの被爆状況を設定しました。

緊急時被曝状況
これは大量の放射能が放出されて多くの人が被曝している状況
現存被曝状況
まだ放射能が出続けていますが大量放出期が終わり1mSvになるまで
計画被曝状況
原発や核施設は必ず放射能を出します。
例えば広島県から最も近い伊方原発は1年間に50兆ベクレル瀬戸内海に流しています。
こうしたデータは原子力安全基盤機構という政府の一つの機関が
原子力運転管理年報というのを出していますがこの中に詳しく書かれています。
ですから事故がなくても原発核施設からは放射能が出ている、これはある程度計算ができる、
ということで3つの被曝状況を考え出しました。

福島のように大事故が起こったら普通じゃない、
緊急時だから上限を高くしてもいいんだ
こういう時は緊急時だからやむをえないという考え方を出しました。
緊急時は20mSvから100mSvの間で選びなさいと
この間はバンドと呼ばれていますが、日本は20mSvを選びました。
学者の中には100mSvを選んでも良かったんだ20mSvを選んだのは間違いだったんだ
国際的に認められているんだからと言う学者もいます。
これが20mSvを選んだ理由です。

しかしみなさん考えてください。

通常1mSvだったものが事故になったら20mSvにしてもOKよと言われても
私たちが放射能に対して20倍強くなるわけではありません。
放射能の影響は個人差があって1mSvでも危険な人は結構います。
放射線被曝は決して被曝の平均値が求められないのが大きな特徴です。
なかなか広島には伝わってきませんけど
福島から避難できていないひとたち
避難されていない人たちの中には
長期的に見て健康損傷をする人がたくさん出てくると思います。

日本政府が国民の健康を害するような政策をするわけがない
日本政府は国民の健康を守ってくれているはずだと
考えている人も多いとおもいます。
しかしそうではありません。

現在の日本政府だけでなく政府というものは国民を消耗品扱いにしてきたという歴史があります。
民主主義だ選挙だと言われても、国民を消耗品扱いし、
税金を取り立てる対象としてしか見ていない政府は
歴史上珍しくありません。

福島原発事故の時の政府や現在の安倍政権もそういう政府だと思います。

こういう政府に対抗するには私たちが一人一人勉強し研究し
政府のこうしたまやかしに対して対抗していくということしか
自分の身を守れないと思います。

今現在、日本では一基も原発は稼働していません。
日本全体で福島原発事故前は54基の商業用発電原子炉がありました。
フクシマ事故で1号から4号機が廃炉になりましたので50機になりました。
福島原発5号機と6号機はもう使わないことが決まっていますので
近いうちに日本の原子炉は48と言う事になります。

いま中国電力の島根原発3号機が事実上完成していますので
もしこれが稼働すれば51になりますが
まだ許可をとっていませんのでまだ建設中ということになっています。

日本全国で商業用原子炉はいま一基も動いていません。
9月15日に大飯原発4号機が止まりましたので一基も動いていません。

原子力規制委員会は原発を再稼働させるための規制基準を作り施行しました。
規制基準適合性審査を受け政府の政治判断を経て再稼働になります。
現在時点で5電力会社14原子炉が審査申請をしています。

7月8日に施行された規制基準で原子力規制委員会は急ピッチで規制基準適合性審査を進めています。
今日10月18日ですけども審査会合はもう35回を重ねています。
平均しますと2日に1度開く急ピッチです。

10月16日、第33回の審査会合だったと思いますが規制委員会は
規制項目について必要な書類提出状況を発表しました。

大きくは27項目あります。
この項目の中に核テロ対策の項目は含まれていません。
核テロ対策の項目は公表されていません。

現在最も審査が進んでいるのは四国電力伊方原発3号機ですが
これも27項目中、提出済みとされた書類は10項目しかありません。
関電の高浜原発にいたっては3つです。
各電力会社が要求された書類を一度も出してないと言う事ではありません。
書類をだしたけど中身がいいかげん
中身が規制基準や規制項目を満たしてないとか
批判されて取り下げになったりやり直しなったりするケースがほとんどです。
書類がでてないと審査自体が進みません。

恐らく各電力会社がこうした書類を12月末になってだしてもそれから審査が始まるので
恐らく今年中に審査が合格する原発はひとつもないということになります。
恐らく審査が終了するのは早くても来年の1・2月くらいになるのではないかと思います。

その間日本の原発は一基も稼働しません。
これは電力業界にとっては困った状況です。
電気がたりないとか赤字になるとかそういうことではありません。
原発のない日本で全く影響がないことがみんなの前に明らかになる
つまり原発は必要がないんだということがみんなの前に明らかになるのが
原発を推進したい人にとって都合が悪い
一刻も早く稼働したい
一刻も早く審査を済ませたいとこういうことになるわけですが
実際には電力会社側が充分な書類を出していない
規制委側が納得するような中身のある書類をだしていない
そのために適合性審査が遅れている、それが現実の姿のようです

例えば関電は一刻も早く原発を稼働させたい
今年の年次計画にも原発稼働を盛り込んだ予算書を出しています。
原発を稼働させないと赤字幅はどんどん大きくなる、こういう事を言っています。
しかし、その関電も規制委員会が要求するような書類を出していない。
なぜこういうことになるのか
規制委員会の議事録を読んでみると、電力会社側が古い原発安全神話に基づいた態度を変えていない
言い換えれば、原子力規制委員会をなめている、甘く見ている
そのために作る書類や調査、研究、計画が、甘くなっている
そこを原子力規制委員会や規制庁に突かれてやり直しになっている。

結局規制委員会の審査が遅れている本当の理由は電力会社の姿勢にある
電力会社自身の原発をなめた姿勢
少々の事故は起っても構わないという姿勢を原子力規制委員会が激しく批判をしている
乱暴にまとめてしまえばこういう事になると思います。

確かに規制基準は新しく施行されました。
しかし電力会社の姿勢や思想はすぐに変わらないようです。
安全を軽視してコスト優先のやり方を続けようとする日本の電力会社に原発を稼働させるというのは
私はやはり危険なように思います。

各電力会社の審査提出書類の状況が○×△で記載された表が載っています。
興味ある方はご覧いただきたいと思います。

◆2回目

放射線被曝は100mSv以下であれば健康に害があるという科学的証拠はない
あるいはもっと進んで放射線被曝が100mSvは安全だと言う人もいます。

福島原発事故の避難基準は20mSv
チェルノブイリ事故の避難基準は5mSv

いったい誰が決めているんでしょうか?

今日本は国際放射線防護委員会ICRPの勧告を100%取り入れて放射線防護体制を作っています。
福島の原発避難区域、或いは食品の安全基準
こうした放射線防護にかんするさまざまな規制行政は全てICRPの勧告を元にして作られています。

それではICRPはどのような研究結果を元にしてそのリスクモデルや勧告を打ち出しているのでしょうか?
多様な研究をして打ち出しているんだろうと、みなさん思われると思います。
ところが実際はそうではありません。
ICRPのリスクモデルや勧告の元になっているのは原爆被爆者寿命調査です
これは唯一の研究ベースです。

広島長崎の原爆被爆者生存者調査、寿命調査がICRPのリスクモデルの基礎になっています。

ではLSSのリスクモデルの研究とはどういうものなんでしょうか?
この研究に対しては様々な批判が行われてきました。
そのうち最も致命的な批判はLSSの批判は1950年1月、すなわち原爆が落ちて4年半経った時の人が対象だ
言いかえれば原爆が落ちて4年半の間に亡くなった人は一切含まれていない
これがLSSの疫学的研究価値としては一番の弱点だろうという指摘が一番大きいと思います。

がんと白血病だけしか低線量放射線被害は出てこない
そして4年から5年たって影響が出てくる
こういう風にICRPは説明しています。

そのベースになった考え方はLSSですが実際は
調べ始めたのが4年から5年経っていたということです。

低線量被曝はがんと白血病だけだとする議論です。
LSSは別にがんと白血病だけだとは言っていません。
LSSが調べたのはがんと白血病だけだった
他の病気は調べていないということです

LSSにおいて被曝とは原爆爆発時の一次放射線の中性子線とガンマ線のみ
内部被曝があったとしても無視ができるレベルだと
つまりLSSは外部被曝に関する研究だということです

今福島原発事故以降、私たちが問題にしているのは外部被曝ではありません
だいたいガンマ線や中性子線で健康損傷するには原爆の被害に遭う以外にありません
ほとんどがアルファ線やベータ線を発する核種を取りこんで健康損傷を起こす
つまり内部被曝です

ICRPのリスクモデルはLSSの研究にその基礎を置いている以上、
内部被曝問題や幅広い健康損傷問題を考えるには全く不適切なリスクモデルであり
それを元にした勧告であるということになります

◆網野

みなさん毎度お騒がせしております。
広島2人デモです。
原発に反対して歩いております。
チラシをお配りしております。
ご興味のあるかたはお手にとってご覧ください。
原発被曝問題にかんして調べたことをまとめています。

先日安倍首相の所信表明演説がありました。
福島県産のコメを毎日食べている、消費者のみなさんにも味わってもらいたいと言われました。
しかし基準値以下なら安全というもののいい方、そういう発想での発言は間違いです。
基準値は規制の上限値です
決して安全値ではありません。
少なければ少ないほど、入っていない方が望ましいです。
なぜなら放射能は重金属の毒物です。
放射性物質、セシウムとかストロンチウムとかいう言い方をすると
成分表のように勘違いしてしまいがちですが重金属の毒物です。
入っていない方がいいに決まっています。

また今日、福島の地元の方からの情報なんですけど
2年経って、放射能の汚染食品に対する不安は消えただろうということで
福島県産のコメが大量に出されたそうです。
その出方というのが福島県産として出すのではなく
他の県の米と混ぜて、わからないようにして出しているそうです。
ですのでよく袋の表示、ブレンドしてあるかどうかは表示でわかりますので
小さいお子さん、家族を守りたい方、ご自身を守りたい方は気を付けて購入をしてください。
放射能というのは直ちに健康はありません。
私の身内は被爆者ですから、その影響はよくわかっています。
20年経って若くして脳内出血で倒れる、脳を見ると血の瘤がいっぱい出来ている
何回も脳内出血で倒れて長い介護の上で死んでいく
これは例えばの話です
脳内出血だけではありません。心臓病や循環器系
チェルノブイリの被害でも様々な病例、症例が確認されております。
放射能の恐ろしいところは細胞に対する攻撃なので
放射線独特の病気というものはありません。
一言で言えば細胞を攻撃し老化の促進をさせる、これは非特異老化と呼ばれています。
普段、目にするような耳にするような病気になります。
ただ、それが異常に多くなる、もしくは若くしてそういった病気になる
病気にならないで出てくる症状として
福島や関東圏の方で多くなって、お母さん方が声を挙げているのが
鼻血、倦怠感、こういった症状になって表れています。
広島の原爆でも原爆ブラブラ病というのがありましたけど
ほとんど同じ状態の症例が福島、関東圏でも確認されています。

広島2人デモですけど今は3人で歩いております。

みなさん安全基準、安全審査と言う言葉、を首相も使ってましたしマスコミも使っていますが
これは安全基準、安全審査ではありません
これは規制基準であり、規制基準適合性審査です。

電力会社や原発推進の方々は安全審査と言う言葉を使って
この審査を通れば安全が担保されたと私たちに刷り込みたいようです
しかしこれは安全基準ではないし安全審査ではありません。
これは原子力規制委員会の田中俊一委員長自身が言っています。
安全基準といってこの基準を通れば安全だと一般のみなさんに思われては困る
なので、名称を安全基準から規制基準に変えました。
実際にいまの基準というのは、
原発は重大事故は起る。せめて格納容器や圧力容器が破損しないように
手の付けられない苛酷事故にならないようにせめて設備を整えておこうと言うのが今の基準です
だからまだ安全基準は作られていません。
事故をおこさないように、という安全基準ではありません。
今作られているのは規制基準、最低限苛酷事故に発展しないような設備を整えておきなさいという規制基準です
政府やマスコミが安全基準と言う言葉を使っていますけれども
みなさん騙されないようにしてください
原子力規制委員会の基準を作った田中俊一氏自身が言うように、安全基準、安全審査ではありません。
私たちに審査が通れば安全だと担保されたんだ
最終的に内閣の政治判断で稼働が決まるんですが
この基準は安全基準であってこの審査が通れば安全が担保されましたよ。
だから再稼働します、と言う準備のために
繰り返し安全審査と言う言葉を使っています。
でも安全審査ではありません。
まだ原子力規制委員会、日本の原子力規制行政は安全基準に取りかかっていません。
これは田中俊一氏自身がそう言っています。
どうかマスコミの言う言葉、政府の偉い人の言う言葉、専門家の言う言葉より
自分自身の目を耳を信用してください。

『結・広島』、広島県知事選両候補に伊方原発再稼働を問う質問書を届ける


『結・広島』、広島県知事選両候補に伊方原発再稼働を問う質問書を届ける

 「やはり、四国電力伊方原発3号機の再稼働について、広島県知事選挙の立候補者にその可否を聞いてみたい」といいだしたのは川崎久留実さん(広島2人デモ名:Kさん)です。

『平成25年度広島県知事選挙』の立候補者は、自民・公明・民社推薦の現職、湯崎英彦氏(立候補届名:ゆざき英彦)と共産推薦の大西理氏(立候補届名:大西オサム)の2人だけ。

 広島県民の生命・財産、安全・健康に第一次的責任を負うのは広島県知事です。いわば今回の選挙は、広島県民の「生存権」に対して第一義的責任を負う政治的責任者を選ぶ選挙です。
 特に、福島原発事故後最初の知事選挙で、広島からもっとも近い伊方原発の再稼働が時間の問題となっている現状では、Kさんが、四国電力伊方原発再稼働に関し「候補者にその姿勢と考え方を尋ねてみたい」と考えたことは十分に理解できます。
ということで一同賛成、「やりましょう」ということになりました。

 質問書の執筆者はいいだしっぺのKさん、監修者は原田二三子と哲野イサク、図表作成やレイアウトは網野沙羅、候補者への「届け役」は重広麻緒(広島2人デモ名:じゃけえさん)と役割分担が決まりました。広島県知事選挙は2013年10月23日告示、11月10日が選挙日とあってあまり時間もありません。やはり回答をするにも最低1週間程度は見ておかないと良識に外れるなどの意見が出され、質問提出日を10月28日と決めました。10月28日の「届け日」には「届け役」のじゃけえさんに、時間の自由が効く哲野と網野が介添え役となりました。出発間際まで誤字脱字などが見つかってバタバタしました。
 
 そして届けたのが『広島県知事候補者への質問』(PDF A4 5頁)です。
http://hiroshima-net.org/yui/pdf/20131028.pdf

質問書は、

【1】
原子力規制委員会の規制基準適合性審査で「伊方3号機の審査」が突出して進み、再稼働最有力候補となっていること

【2】
規制委の「放射性物質拡散シミュレーション」では、広島県最南端、伊方原発から約60kmの呉市黒島・横島付近は10mSv(ICRP実効線量)の被曝が予想されていること

【3】
広島市も4mSvの被曝が予想されていること

【4】
一方で原子力苛酷事故時の避難基準や一時移転基準などを定めた「原子力災害対策指針」(2013年9月5日全部改正、即日施行)に照らしてみると、呉市黒島・横島地域あるいは広島市は「一時移転の対象となる「OIL2」に該当すること
(なお、「原子力災害対策指針」は原発再稼働のための「規制基準」と一対をなす重要法令ですが、大手マスコミはその存在や内容をほとんど報じていません。新聞やテレビに情報源を頼らず、原子力規制委員会のWebサイトを情報源としている人には比較的よく知られていますが、反原発を標榜する人たちを含め情報源を原子力規制委員会のサイトに依存せず、相変わらず新聞やテレビに依存している多くの人には対策指針の存在や内容についてほとんど知られていません。情報源を新聞・テレビに依存する限り、簡単に情報操作や世論操作に乗ってしまうのです。考えてみれば当たり前のことです)

【5】
広島市だけでなく、呉市・廿日市市・江田島市・大竹市など広島県西南部の人口密集地域はほとんど「一時移転」の対象地域となる蓋然性があること

【6】
福島原発事故以降、日本の原子力行政は劇的な方針転換を遂げ、「原発苛酷事故は絶対に起こらない」とする原発安全神話から脱却し、「ゼロリスクはない。すべての原発は苛酷事故を起こす可能性がある」との立場から、原発規制行政を行いまた「原子力災害」(“核施設事故”という人災をまるで天災であるかのように印象づけるおかしな用語ではありますが)に対してもその立場から指針を作成していること

【7】
広島県民の生命・財産、安全・健康に第一次義的責任を負っているのは広島県知事である

 以上の諸事実を確認しておいてから、以下の簡単な質問を出しています。


四国電力伊方原発の再稼働に反対を表明されますか?
黙認されますか?
賛意を表明されますか?

 質問書は回答期限を11月6日午後5時頃と定め、できれば文書で回答して欲しいこと、11月6日のその時間に取りに伺うこと、回答内容については一言一句誤りなく、「結・広島」「広島2人デモ」のサイトなどで広島県民に広く伝えること、などを記して締めくくっています。

 28日のデリバリー日は網野の車に乗り込んで、まず現職に敬意を表して「ゆざき英彦」選挙事務所から訪ねました。「ゆざき」事務所は広島駅にほど近いオフィス街の瀟洒なビルの1階(ストリート・フロア)にありました。ところがぐるぐる回っても駐車場が見つからず(最寄は全て満車)、結局エンジンをかけたまま網野が車で待機、じゃけえさんと哲野だけが訪問することになりました。

 中に入るとまず目に入ったのが三方の壁一面に貼られた「必勝祈願」の張り紙。自民党・公明党・民主党の党首はもちろん、有力国会議員や県会議員などから寄せられ、壁一面所狭しと貼られています。自・公・民が押す有力現職候補の面目躍如といったところです。哲野が「Webサイトを見ると“お気軽にお立ち寄り下さい”と書いてあったので気軽に立ち寄ったのですが・・・」と切り出し、要件を伝えると、極めて物腰が洗練された受付の女性がにこやかに応じて、「少々お待ち下さい」というと奥の方の事務所に引っ込みました。やがて出てきて、これもにこやかに「もう少々お待ち下さい。責任者が出てまいります」

 これもにこやかに現れたのは事務所長の大方幸一郎氏。大方氏は所要で出かけるところというので、実際に対応してくれたのは事務局長の増田和将氏。お二人ともりゅうとしたスーツ姿でそつのない対応ぶり。しかし大企業の中堅ビジネスマンとは見えず、伝統的保守政治の世界で暮らす人間が身につけているどこか“水っぽさ”が漂っています。

 じゃけえさんが質問書を渡す際、ご理解を得るため一度読み上げたいと申し出ると、増田氏は快諾し、テーブルと椅子を勧められました。読み終えると哲野が
哲野「私どもの質問意図・趣旨はご理解いただけましたでしょうか?」
「完全に理解しました」と増田氏。
増田氏「湯崎も(経産省の)資源エネルギー庁に勤務していたこともあり、原発問題には詳しいのです」
哲野「しかしながら質問の視点は原発推進の側に立つものではなく、いわば経済・エネルギー問題の視点に立っているのではなく、広島県民の生命・財産の問題、いわば生存権問題の視点に立っておりますので、湯崎候補としては全く新しい視点かもしれませんね」
増田氏「湯崎は現在広島県内を遊説中なので、すぐ回答というわけにはいきませんが、期限の11月6日には何とか間に合うようにしましょう」
哲野「選挙期間中のお忙しいところ誠に恐縮です。感謝いたします。」
じゃけえさんが「当日私が取りに参ります」

 辞去する時に、増田氏は戸外まで見送りに出、深々と頭を下げました。慌てて深々と頭を下げ返す哲野とじゃけえさん。網野の待つ車に戻る道すがら、哲野が、じゃけえさんに「湯崎事務所の対応は極めて誠実だった、といわなければフェアじゃないだろうね。頭のいい人たちだ。ボクの印象だけど、増田氏は伊方原発再稼働問題が今度の選挙の争点化するのはマズイな、と感じたんじゃないだろうか」

 車に乗り込むと今度は大西事務所へ。もうあたりはとっぷり暮れています。

 大西事務所は広島市役所にほど近い革新系の諸団体が多く事務所を構えるビルの4階にあります。近傍の駐車場はもう5時過ぎとあってがら空きです。今度は網野と3人で訪問することができました。入るとこちらも事務局長(『清潔であたたかい民主県政をつくる会』)の尾野進氏ともうお一人で対応してくれました。同じようにじゃけえさんが質問書を読み上げました。

尾野氏は「趣旨はよく理解できました。大西と相談の上回答します。私たちは原発には反対です。中国電力島根原発の稼働申請も近いですし、これにも反対しています」
哲野「そこなんです。今朝も朝日新聞に島根原発3号機稼働問題に目を向けさせるような悪質な記事が出ていましたが、島根原発3号機は沸騰水型です。当然ベント装置が稼働時に装着されていることが絶対条件です。猶予期間はありません。また3号機は運転実績はありません。今稼働を申請してもベント装置が装着されていない状況では実質審査は進みようがありません。新規原発の稼働承認という意味でも、島根3号機稼働問題は長期的には大問題ですが、広島県民にとって目の前に差し迫った危険は、むしろ四国電力の伊方原発です。これは広島県民の生存権問題に直結しています。大西候補がそこにちゃんと目を向けているかどうかを是非とも確認したいのです」
網野「期限前に回答をいただけるならご連絡下さい。取りにお伺いします。回答をすぐにでも掲載します。是非とも広島県民の投票行動の参考に提供したいですから」

 こうして質問書を無事届け、書面による回答の約束を取り付けてこの日を終わりました。以上報告いたします。