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第118回広島2人デモ 12月19日報告

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みなさま

毎度お騒がせしております。
第118回広島2人デモ、12月19日のご報告です。

集合場所に行って待っていると警察の方が来たので指令書の確認
警察「哲野さん、足、大丈夫ですか?」
哲野「ええ、持病のほうじゃない、逆の足が痛かったんですけど、今は大丈夫みたいなんですけど・・・」
警察「病院へ行った方がいいですよ、病院へ。やっぱり専門家に診てもらわないと。」
哲野「ええ、でもボク、だいたい医者を信用してないんですよね
   大きな病院ほどもうけ主義になってるから、嫌なんですよね」
警察「でも、ほっとけないでしょ?」
哲野「ええ、それはそうなんですけどぉ~病院いやなんですよね。」

埒があきません。(せっかく警察の方も心配して病院行けって言ってくれてるのに)
じゃけえさんが現れ、哲野がチラシの説明。

そのうち、じゃけえさんが「6時になりましたよ」
警察「ほんとだ、音楽が鳴らないなぁ。
    先週、音おかしかったですよね。」
網野「壊れたのかな」
警察「今1分過ぎですから、いつ出発してもいいですよ。」
網野「音楽が鳴らないなんて、初めてだなぁ」

と言いつつ、3人で出発です。
あとで飛び入り参加者があったので、今日は4人のデモとなりました。

▽第118回チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20141219.pdf

▽タイトル
「規制基準安全神話」のもとで原発再稼働が進む日本列島
今、急速に抬頭する再稼働阻止勢力

▽トピック
1.今、デビューしつつある「規制基準安全神話」
2.かつて日本の原発は絶対安全と言い切った安倍首相
3.「原発安全」の安倍首相の信念とは対極にある福井地裁判決
4.再稼動が近づくにつれ、リスクゼロではない現実が浸透
5.じわじわ浸透する福井地裁判決の影響
6.「福井地裁判決」に反対する原発推進の論理
7.大飯・高浜原発運転差止仮処分申立書にみる反原発の論理
8.宿命的に相手の言い分を聞かねばならない反原発論者
9.福島原発事故の悲惨さが全ての出発点
10.大飯原発・高浜原発の具体的危険の指摘に沈黙を守る関電

▽プラカード

▽出発前のプラカード撮影

▽元安橋

最初はじゃけえさんのスピーチからスタートです。
じゃけえさんは今日のチラシの内容をかいつまんで説明をし

じゃけえ「安倍さんは第一次安倍政権のとき、福島原発事故の可能性を指摘したような
     国会での質疑による指摘に対し、日本の原発を事故を起こさないと言いました。
     それが2006年のことです。
     2011年には福島原発事故が起りました。
     そして事故は今も継続中です。
     2011年3月11日に出された原子力緊急事態宣言は今も継続中です。
     福島原発事故前は原発は事故を起こさない、安全でクリーンなエネルギーですと言ってきました。
     私もそう信じていました。
     でも福島原発事故は起りました。
     その後、原発は事故を起こすものだと言う風に話が変わってきました。
     でも、事故が起きたとしても、そんなに大きな事故にしないので
     どうか原発を再稼働させてくれ、というのが原発推進勢力の人たちの私たちに対する主張です。
     でも、もし、原発が事故を起こすなら、再稼働しないでくれ、というのが私たちの主張です。
     絶対事故を起こさない、環境中に放射能を出さない、
     というのなら、話はわかりますが、そんなに大きな事故にしないし
     万が一、苛酷事故になったら、放射能を放出します、
     その時はみなさん避難してください、
     その可能性は否定できないので、普段から訓練してください、
     と言われても納得できるものではありません」

用意したチラシは配り手が少ないことも計算して15部しか持っていきませんでした。

通り過ぎる人たちのプラカードに対する注目度は結構高かったと言うのが
哲野とじゃけえさんの見立てです。
先頭を歩いている網野は、時々振り返ってプラカードを見てるひとがいるな、
という感触でした。
ただし、今は、年代層、社会階層による興味のばらつきはもう、なくなっているかんじです。
関心を抱く人は年代層、社会階層、若い人、お年寄り、社会で第一線の働き手たち、の区別なく
プラカードを見て、無関心な人はこれまで通り通り過ぎていく。
関心は社会全体に渡っているなというのが、今日の感想です。

次に哲野がスピーチです。
哲野は今日はプラカードを中心にスピーチしました。

哲野「今年の5月ですけども、関西電力の大飯原発運転差し止め命令が福井地裁から出ました。
   ご存知の人も多いかと思います。
   関電は即日控訴しましたので、この判決の効力は
   上級審である名古屋高裁金沢支部の判決が出るまで保留です。
   今の見込みでは、名古屋高裁金沢支部が福井地裁判決をひっくりかえすのは非常に難しい情勢です。
   ま、高裁金沢支部で福井地裁判決通りの判決が出ても、関電は今度は最高裁に控訴しますから
   最高裁の判決が出るまでは運転差止め命令の効力は保留ということになります。

   今日みなさんにお伝えしたいことは、この裁判の行方のことではありません。
   福井地裁判決の内容です。
   プラカードにありますけど、福井地裁判決は要するに憲法上最高の価値を持つ
   私たちの人格権、この人格権というのは幸福追求権とか、個人の尊厳とか、
   基本的人権とか、憲法の前文や13条、25条で規定しているような権利を
   ひっくるめたような言い方ですけど、
   私たちの人格権を侵害する恐れのある大飯原発の運転は
   少なくとも半径250km圏の住民に対しては運転を差し止めなければいけない
   というものです。

   私、結構、この裁判の行方は注目していたんですが
   一言でいえば、大飯原発運転は憲法違反である、と解釈もできるような
   明快な判決だったので、びっくりしました。
   今の日本でこんな判決が出るのか、と。
   驚きもし、感動もしました。
   日本も捨てたもんじゃありません。
   この判決でやはり一番注目しておかないといけないのは
   プラカードにも掲げておきましたけど、福井地裁判決が
   『原発は高度な安全性が要求される、万が一にでも
    放射性物質を環境に(敷地外に)放出するようなことがあってはならない』
   と、こういっているわけですよね。

   これ、みなさん、非常にわかりやすい、『原発リスクゼロ論』です。
   一方で原子力規制委員会は何と言っているかというと、
   『原発にはリスクゼロはない、万が一の時には環境に放射能を放出します、
   その時に備えて、みなさん、避難をする準備をしておいてください』
   つまり、福井地裁判決は原発はリスクゼロでなければならない、
   原子力規制委員会は原発にはリスクゼロはない、とこういっているわけです。
   つまり、原発を巡る基本的な対立軸は、ここで極めてはっきりしてきたわけです。
   福井地裁判決の法的根拠は日本国憲法です。
   原子力規制委員会の法的根拠は原子炉等規制法、あるいは原子力規制委員会設置法
   あるいは原子力災害対策特別措置法、一言でいうと原子力規制行政法体系全体です。

   もちろん、憲法が日本では最高規定ですから、憲法とそのほかの法律が矛盾を起こす時
   憲法の規定が優先します。
   ですから法律論でいえば、福井地裁判決が優先するということになるんですが
   これはあくまで法律の話。

   実際の話は私たちが1人1人考えて決めなければいけません。
   原発は万が一の時でも、環境に放射能を出しちゃいけないという、
   福井地裁の立場にたつのか
   それとも、リスクゼロでないのだから、万が一の時には
   放射能を出してもやむを得ないと考えるのか
   1人1人、どちらの立場に立つのか、
   これ、しっかりお一人お一人考えていただきたい。
   一番いけないのは、この問題を考えないという態度です。
   はっきりいって、われわれは運命共同体ですから、
   考えない人がいると迷惑です。
   しっかり考えて欲しい。
   私は無関心だと言うかもしれませんが、無関心であろうがなかろうが
   無関係な人は一人もいません。」

次に網野がスピーチです。

網野「あの~私たち別に共産党の支持者でも社民党の支持者でもないですからね。
   別に自民党さんでもいいんです、ちゃんと仕事やってくれたら。
   何処の党にも、いい議員もいれば、悪い議員もいる。
   そういうことで言ってますんで誤解のないように。

   今福島第一原発は、みなさん忘れないんでいただきたいんですけれども
   まだ事故は収束していない。
   原子力緊急事態宣言中です。
   なぜ緊急事態宣言中なのか。
   放射能が止まってないんです!

   初期の大量放出はなくなりましたよ。
   でも本来なら原発から出てはいけない、大量の放射性物質、核種、
   まだ出てます。

   1時間あたり1千万ベクレル、セシウム137だけですけど。
   他にも、ヨウ素も出ています。
   じわじわ、じわじわ出ています。
   ヨウ素の検出は全国の原発の検出器で検知されてます。
   もうヨウ素の影響がないだろうと思っている人。あります。
   まだ原発事故は終わってないということをみなさん、忘れないでおいてください。
   新聞テレビが言わなかったからといって、この事実がなくなるわけではありません。」

もう網野のスピーチは終点近くになっています。
女性の人がチラシを取りに来ました。
網野のスピーチを聴きながら「その通りよね。私も一緒に歩こうかしら」
というわけで、参加者は4人となりました。

網野「どうも東京オリンピックまでに緊急事態宣言を解除したいがために
   無理やりにでも既成事実を持って
   福島の人たちを無理やりにでも帰還させて
   解除したいという方向に持って行っているみたいですけど
   でもまだ、あそこは事故は継続中です。
   基本的な手当てもできてません。
   放射能はダラダラと出続けてます。
   この事実はみなさん、心の中にしっかり止めおいてください。

   これ、いずれ私たちの大問題になってきますんで。
   このことに関して全く内閣(安倍政権)は手当てをしてないってことも
   ちゃんと、ちゃんと頭のどこかに置いておいてください。

   後言いたかったことは、
   みなさん、騙されないようにしていただきたいんですけれども
   高浜原発の審査書が通って、事実上合格と(マスコミが)言ってましたけど
   あれ、嘘ですからね。騙されないでくださいよ。

   審査書が通ったっていっても、あれは原子炉設置変更許可が通っただけのことで
   審査自体はまだ済んでません。
   原子炉設置変更、工事計画、保安規定認可、起動前検査、起動後検査があって
   はじめて合格になります。
   しかも私たちにとって一番大事なのは保安規定です。
   ちゃんと規制基準に沿って、何か起こった時にキチンと対応ができるかどうかっていうソフトウェア。
   一番大事なのは安全文化が育つようなちゃんとマニュアルが出来ているかどうか。
   安全確保のために職員が走れるかどうか。
   これが一番の問題なんです。

   機械が安全じゃないんですよ。
   人間が安全にするんです。

   そこをしっかり私たちに何も提示されるものがないのに
   合格だ、OKだ、さぁ判断しろといわれても
   私たちが考える材料がないのに判断なんかできるわけないじゃないですか
   だから騙されないで下さいね。
   マスコミは私らに既成事実を持って
   「合格したんですよ~みなさ~ん、再稼働しますから諦めてくださいね~」
   ていう風な雰囲気をつくってイメージ付けようとしていますけど
   騙されないでください。

   電気が足りないの時もそうでした。
   それから皆さんが騙されて最近一番驚いたのが『規制基準』でしょう
   安全基準とか、安全審査とか言う言葉を使って騙されてました。

   元から「規制基準」なんです。
   原子力規制委員会はあれは『規制基準です』と。
   『安全だと言う言葉を使ったら、みなさんが安全を審査してると誤解される。
    そういうことがないように、名称から規制基準に変更します』って言ってるんです。
   で、ず~~っとそのことも報道せずに、
   安全基準だとか、安全審査とか私らに使い続けて、
   ようやくこないだの川内原発でですよ、
   田中委員長がこれを認めたからって安全だとは申しませんといって
   みんながええ~~~っ?!ってなったわけですよね。
   騙されとったわけです。

   テレビ、新聞マスコミは信用しないでください。
   自分でちゃんと資料を読みにいって
   自分の頭で考えて、自分の目で確認したことがまず事実です。
   人が言った事を鵜呑みにしないでください。
   それが今一番大事な事です。

   私たち一人一人が正しい情報に当たろうとすれば
   世の中、良い方向にいきます。解決の方向にもいきます。
   議員さんも変なこと出来なくなります。
   テレビ新聞マスコミもだんだん嘘がつけなくなります。
   皆さん一人一人が正しい情報に当たろう、
   変な事いっとったらちゃんと批判しよう、
   そういうことやってくれないと、世の中上手い方向にいきません。
   どうかこのことを心に止めおいてください。
   そして原発の問題も大事な問題です。
   ちょっとよく考えておいてください。
   お騒がせいたしました、ありがとうございました」

といったとたんに、立ち止まって聴いていた男性から拍手が起きました。
チラシは最後にじゃけえさん用にとっておいたチラシも渡してしましました。全部なくなりました。

この日は寒かったので、早々と近くのコーヒー屋さんに行って
おしゃべりをしていると、仕事を終えた原田さんから電話。
それで場所を移動して4人で反省会及び、翌日の伊方デモのチラシ会議となりました。

以上ご報告いたします。