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第23回 広島2人デモ 11月23日 報告

ファイル 58-1.jpgファイル 58-2.jpgファイル 58-3.jpgファイル 58-4.jpg

◆画像説明
1.第23回チラシ表面
2.第23回チラシ裏面
3.プラカード1・2(表裏)
4.プラカード3・4(表裏)

みなさま

毎度毎週お騒がせいたしております。
第23回広島2人デモのご報告をさせていただきます。

本日の参加者は6人でした。

哲野、網野、大歳さん、Kさん、
途中飛び入り参加の愛媛県出身のシュウドウさん
同じく飛び入り参加でしばらく一緒に歩かれた男性の方
の6人でした。

バタバタして着いたのは10分前でした。

すでに大歳さんとKさんが到着。
なにやらツイッター情報を確認している様子・・
確認していた情報はこれでした。

南相馬市経済復興研究チームによる文書7月14日作成(年度が入っていない)
http://www.city.minamisoma.lg.jp/mpsdata/web/5125/jirei.pdf

次に警察の方が登場。マスクをしていらっしゃる。
網野「あら。まだ風邪抜けませんか?」
警察「いや、もう抜けました、先週ですし。大丈夫です。マスクは念のためです」
よかった。先週は本当に顔色もお悪かったので心配していました。
今日は顔色がいいし、体調が戻られたようでほんとよかった。
指令書の確認をし、チラシを渡します。

▼本日のチラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20121123.pdf

網野「おととい、島根県が原発事故時の避難計画を出したんですが、これは昨年から取り組んでいたものらしいのです。
    原子力規制委員会の出した拡散シミュレーションと重ねてみるとこうなります。
    100キロで4.67mSv、50キロで約17mSv、30キロで100mSVです。
    10キロなんか500mSvです。
    もう、10キロ圏内の松江市の中心街の人は全部避難対象ですよね。
    大飯原発反対だけど、大飯と止めないと次の原発再稼働は止められませんから」
警察「島根はまだ入ってませんでしたよね?
    どこでしたっけ?忘れたけど関西の原発だったような」
網野「旧安全保安院時代、耐性検査したのは伊方でした。
    関電は高浜をやりたいとは言ってますけど原子力規制委員会の新基準が出来るまでは取りあえずストップでしょうね」

そんな感じで説明をして、しばらくしたら音楽が鳴ってスタートです。

今回のプラカード
※上の画像をご覧ください。

大歳さんのスピーチが始まりました。

====
 大飯原発の再稼働に反対してデモを行っていますが、本日は私たちの身の回りの水産資源と原発に関してスピーチしたいと思います。私たちの住むこ の広島の中で特に瀬戸内側に関して言うならば、再稼働して最も影響がある原発は中電管内の島根原発ではなく、むしろ四国電力管内の伊方原発のほう なのです。伊方原発は愛媛の佐田岬の付け根部分に位置し、広島市街地から直線距離で約100㎞しかありません。その間にあるのは海と点在する島々 だけです。伊方からこの広島にある比較的大きな島といえば、柳井沖にある平郡島と大畠のすぐ前にある周防大島です。また平郡島の西に上関半島と上 関原発予定地の長島があります。これらの地域はいずれも豊富な海産物が獲れ、同時に釣りのメッカでもあります。

 広島県は人口当たりの釣り人の数が全国一位らしいですが、広島県内でも特に西部に住む釣り人の皆様の多くは周防大島や上関まで足を延ばしてい らっしゃいます。この上関、平郡、周防大島から伊方原発までの距離はわずか30~50kmほどしかありません。事故が起これば、もうそのエリアだ けでなく瀬戸内の他のエリアの、魚もイカもエビもタコも牡蠣もサザエもアワビもワカメもヒジキも食べられなくなります。事故がなくとも加圧水型の 伊方の原子炉は大量のトリチウムという猛毒を排出します。さらに上関原発まで建てられては冗談ではありません。自民党の石破茂氏は安全性と地元の 理解が得られれば、上関原発建設を認める考えを明らかにしました。

 上関は全国有数のマアジの生息地であり、それを食べて大型化するアオリイカとハマチの生息地でもあります。マダイも有名です。上関原発の建設予 定地である田の浦と目の鼻の先である祝島は、山口、広島の釣り人から永く愛されてきた伝統のある美しい島です。その島に住む島民の方々の30年に 及ぶ中国電力との永い戦いがあるからこそ、今でも田ノ浦に原発が建てられず済んでいます。祝島は高級ヒジキでも有名です。

 その周辺の島々は、祝島も長島も平郡島も奇跡の海の名にふさわしい素晴らしい島々です。広島から柳井までは車で約一時間半から二時間、平郡島へ はフェリーで、祝島へは定期船で訪ねることができます。運が良ければ船内や海岸線からスナメリクジラの群れを発見することができます。電力会社と その裏にいる金融資本は、一体、何の権利があって、この海を汚そうとするのでしょう。

 今、原発があるのが他県であればいいという問題ではありません。私たちが口にする魚に県堺など存在しないのです。当然ですが、海を泳いでいる魚 は「ここは山口県だ」とか「ここは愛媛県だ」とか考えて回遊してはいません。大型の回遊魚にとっては50km、100kmぐらいの距離は海流に 乗ってしまえば、造作もなく移動できる距離なのです。餌さえあればどこまでも泳いでいくのが魚です。最近では呉と広島の間の国道31号線沿いか ら、盛んにジギングと呼ばれるハマチ釣りが行われていて、まれに80センチを超えるブリクラスまであがっています。すごいことです。それらのハマ チやブリも遠くから泳いできたのでしょう。遊泳力の弱いと思われがちなイカでさえ、例えばアオリイカなどは、山陰浜田で印をつけた新子が大きく なって長崎の五島列島付近で発見されています。アオリイカは広島湾内でも取れますが、やはり山口で生まれたかもしれない、愛媛で、あるいはもっと 遠くで生まれたのかもしれません。繰り返しますが魚やイカの回遊ルートに県堺など関係がありません。放射線物質は食物連鎖のなかで上位に行けば行 くほど、濃縮されていきます。もし伊方で事故が起これば、魚たちが放射性物質の運び屋になってしまいます。

 これ以上放射能をまき散らすことは、たとえそれがガレキの焼却であったとしてもやめるべきです。内部被爆は主に食べ物の摂取より生じます。低レ ベルの内部被爆がどのようなものであるかについてはお配りしているチラシを参考にしてください。複雑なメカニズムになっていて基準値以下なら大丈 夫ということは決してありません。厚生労働省が「基準値以下ならいくら食べても大丈夫」などというひどい嘘を盛んにばらまいていますが、この国の 役人たちはどうも国民を被爆させたいらしいです。どうかお気を付けください。

 本日は伊方と上関を中心にスピーチしておりますが、他にもこの中国電力管内の島根原発で事故が起こった場合、日本海から吹く風で中国山地が汚染 されてしまいます。農作物は当然のことながら、太田川水系と三次方面を流れる江の川水系が汚染されてしまいます。我々の飲む水が汚染されます。ア ユ、ヤマメ、イワナ、アマゴ、ゴギという貴重な淡水魚も汚染されてしまいます。

 電力不足と、火力燃料の高騰という大デマが崩れた今、原発再稼働、新規建設の目的が核利益共同体の純然たる金儲け以外にないということは誰も目 にも明らかです。選挙が近づいてまいりました。どうかこれをお聴きのみなさまは、テレビにも新聞にも惑わされず、ご自身で情報を集め、責任なるご 判断をされることを切に祈っております。これまでのスピーチは「広島二人デモ」とウェブ上で検索して頂けたら再確認することができます。ご参考し ていただければ幸いです。私からは以上です。どうもありがとうございました。

====

大歳さんに後で「いいスピーチでした。さすが大歳さんってかんじですね」というと
大歳「マニアックすぎませんか?」
網野「そんなことないです。私だってわかります。
    それにお父さんが釣好きな人って話きかされているから子どもだってわかる子いますよ。
    男性の人とか、居酒屋の人とかはじっとみて聞いてましたし」

地元の海の話で直接わたしたちの食べるものに関わるのです。
特に男性が振り返ったりして反応が顕著でした。

今日の商店街は祝日で人も多かったです。
先週はえびす講の飾りつけでしたが、今日は本通りもドリミネーション仕様で飾りつけがありました。
時折とまっては携帯を出して飾りを撮影している人も多かったです。
そんな人通りの多い中、雰囲気ぶち壊しの原発反対デモ。

プラカードはよく見てもらえました。
振り返ってみる人は多かったです。

いつもの商店街のオーナーの方が、私たちが近づくとこっちをじっと見て待っているのがわかりました。
哲野が顔なじみになったオーナーにプラカードを持ったまま、チラシを渡しに行きました。

本通り半ば近くまできて、大歳さんのスピーチが終わり、哲野にマイクがスイッチします。

哲野「お騒がせします。毎週金曜日恒例の広島2人デモです。
    大飯原発再稼働に抗議・反対して歩いています。
    先日、島根県は原発事故を想定して広域避難計画を発表しました。
    島根県人口71.7万人、そのうち松江市など30キロ以内の36.9万人を避難させるというものです。
    避難先は広島県、岡山県、鳥取県などです。
    ですが原子力規制委員会の放射能拡散シミュレーションをかさね合わせてみると
    100キロ圏で4.67ミリシーベルト
    50キロ圏で17ミリシーベルト
    30キロ圏内で100ミリシーベルト
    10キロ圏内で500ミリシーベルト
    という予想被曝線量が出されています。
    100キロというと、広島県で言えば安芸高田市、三次市、庄原市がすっぽり入ります。
    松江市などは約10キロしか離れておらず、500ミリシーベルトです。
    36.9万人の人々を避難させるなど全く現実的ではありません。
    本当に県民の健康と安全を考えるなら
    避難計画をつくるより、原発をやめるべきです。」

哲野のスピーチ中、振り返ると一緒に歩く若い男性が。
賛同して飛び入り参加のようです。
だまってずっとついて歩くので、ちょっと気持ち悪くなって哲野が警備の警察の方にめくばせしました。
そうすると警察もウンとうなづいて、す~っと近づいて何か話しかけました。
それから警察がすっと離れて、哲野にまた目配せしました。
おかしな人ではないようです。
哲野が話しかけました。
この方はずっと最後まで歩いてくださった、シュウドウさんです。
(シュウドウさん、ごめんなさい。)

ふと前を目にやると、チラシを手にした中年の男性がデモを追い抜いて行きます。
チラシをじっと見ながらすたすた歩いていましたが、そのうちぱぱっと4つ折りにしてすぐポッケに入れました。

折り返し近くに来て、哲野から網野にマイクが渡ります。
網野「お騒がせします。毎週金曜日恒例の広島2人デモです。
    大飯原発に反対して歩いています。
    私たちは、仕事仲間同士で、放射能や被曝の事を勉強していくうちに
    いてもたってもいられなくなり、こうして歩いている市民です。・・」

1.放射線被曝に安全量はない、これが世界中の科学者が一致している見解である
2.放射能汚染食品の基準値は「安全値」ではなく「被曝許容上限値」であること
3.また、その数値も「がまん値」であること
4.人によって、特に子どもなどは放射線リスクは高いこと
5.厚労省のリーフレットで「基準値以内の放射能汚染食品はいくら食べても安全」は嘘であること
6.ご自身で信頼できる情報を調べていただきたいということ

をスピーチして歩きました。
じっとたって見ている人もいます。
通り過ぎる時にプラカードを凝視して行く人も居ます。
それも年齢層が様々です。

折り返しを過ぎて金座街からまた哲野にマイクをスイッチして歩きました。
先ほどと同じ、島根の事をスピーチして歩きます。
やはり地元に近いせいでしょうか、反応があります。
遊びに出ていた若い男の子たちからもです。

アンデルセンの近くまで来て、また網野にマイクが渡ります。

網野は放射能汚染に安全量はないという話、
それから今度は大飯原発になぜ私たちが反対して歩いているかをスピーチしました。
網野「なぜ広島の私たちが、関電の大飯原発に反対して歩いてるのか。
    それは、大飯を止めないと、次々と原発が再稼働するからです。
    広島から一番近い原発は中国電力の島根原発ではありません。
    四国電力の伊方原子力発電所です。
    広島から直線で100キロしか離れていません。
    しかもこの原発は内海に向けて建っています。
    もし、伊方が事故をおこせば、瀬戸内海が汚れます。
    南風に乗ってわたしたちの広島市も汚染されます。
    広島の特産であるカキ養殖もダメになります。
    原発は通常でも放射能を出します。・・・」

この時に30歳半ばの男性の方が、チラシを取りに来てしばらく哲野としゃべりながら一緒に歩いてくれました。
その人がとつとつと
「原発止めてしまえば、話は簡単なんですけどね。原発、僕はいらないな。」と言っていました。

そして最後の元安橋までは放射能被曝に安全量はないというスピーチをして歩きました。
    
最後に「お騒がせしました。ありがとうございました」と言ったとたんに拍手が聞こえました。
ふと見るとカフェ・ポンテという元安橋にあるカフェ・レストランで
食事中の女性客約7名からの拍手でした。
(この店の前でちょうどデモが終わるのです)

客「大飯原発反対デモでしょ?」
網野「はい、そうです」
客「頑張ってください!」
網野「ありがとうございます!」

すかさず哲野がチラシを渡しに行きました。
哲野「チラシをまとめて渡しておいた!」

チラシは約50部用意していったのですが、手元に残ったのは7部。
チラシを今回結構取りに来てくれた人が多かったようです。

飛び入りで参加してくださったシュウドウさん含め、元安橋には5人が帰ってきていました。
警察の方にお礼を言ってお別れし恒例の立ち話になりました。
1時間かかりました。
今回シュウドウさんも立ち話に加わり話が進みました。

哲野「シュウドウさんはどうやってこのデモ知ったんですか?」
シュウドウ「いや、本通りを歩いていたら原発反対だっていうんで、私もついて歩こうと思ったんですよ。」
哲野「こうやって本通りを見てると、原発に反対だって言う人はけっこういると思うんですよ。
    でもデモをするのはちょっと勇気が要りますかね?」
シュウドウ「勇気が要りますよ。1人や2人で歩くっていうのは、勇気が要ると思います。」
哲野「毎週金曜日、あそこの橋のたもとから歩きはじめますので、また来てください」
シュウドウ「いや、僕、たぶん途中参加しますよ。」

11月25日はツイッターノーニュークス中国主催のデモがあります。
==========
反原発デモ@広島
なくせ原発!とめろ再稼働!放射能はいらない!
11月25日(日)広島平和公園 原爆ドーム前13:30集合 14:00出発
http://twitnonukescgk.blog.fc2.com/blog-entry-24.html
==========
多くの人が参加してデモをします。
このところ、広島市内も反原発を掲げてめっきりデモが増えました。
みてると、自民党や他の勢力が総選挙で原発を大きな争点にしないつもりのようです。
総選挙で反原発・脱原発を大きな争点にしなければなりません。
そのためには街頭に出て、多くの市民に訴えることが今、必要だと思います。

事務所に帰って哲野がボソリ。

哲野「手ごたえはあったけど、まだまだ、だね。
    いつもデモの前は気が重くなるんだけど終わってみたら来週もまたやらなきゃいけないな、と思う。」

以上ご報告いたします。

第23回 広島2人デモ 11月23日 告知

第23回 広島2人デモ
11月23日(金)18:00~
広島平和公園 元安橋東詰出発
本通り~金座街往復

告知文

みなさま

いくつかのメールにお知らせします。

毎度お騒がせします。
広島2人デモの告知です。
11月23日18時~広島市平和公園元安橋東詰め出発して歩きます。

チラシができましたので宜しければお目通しください。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20121123.pdf

明日も(もう数時間で明けますが)しつこく歩いてまいります。

第22回 広島2人デモ 11月16日 報告

ファイル 56-1.jpgファイル 56-2.jpgファイル 56-3.jpgファイル 56-4.jpg

◆画像説明
1.第22回チラシ表
2.第22回チラシ裏
3.プラカード1・2(表裏)
4.プラカード3・4(表裏)

みなさま

毎度毎週お騒がせしております。
第22回広島2人デモのご報告を致します。

今日は2人でした。
広島2人デモ始まって以来の本当の2人デモになりました。

いつも応援参加してくださる人が
仕事や(師走突入ですね)
体調を崩されたりで来れない、と事前に連絡がありました。
ご連絡ありがとうございます。お大事になさってくださいね。

集合場所に行くと警察の方が・・・お一人です。
今日は第1・第3金曜恒例の「さよなら原発ヒロシマ」さんのヒロシマ・アピール・ウォークがあります。
あちらは車道を通るので大変です。
マスクをされているので「風邪ですか?」と聞くと
警察「ええ。風邪ひいてしまいまして・・」
網野「大丈夫ですか?」
警察「昨日までが一番辛かったんですが、今日の午後からは、楽になりました。もう大丈夫です。」
網野「病み上がりじゃないですか!」
警察「いや、今日からは食欲も出てきました。人間って食欲がないと駄目ですね。」
哲野「休めないんですか?」
警察「そうですねえ・・人手が足りませんから。なかなか休めませんよ。」

・・本当にお大事になさってください。

指令書の確認をして、チラシをお渡しします。
哲野「今日の話題のひとつは、解散総選挙です。どうですか、原発問題が国政レベルの争点の一つになると思いますか?」
警察「警察の立場ではなかなか答えにくい質問ですけど、これだけみんなが関心を持っているのに、原発についてはどう思うかと聞かれて答えない、と いうわけにはいかないでしょうね。
    政党のほうも、『知らない、そんなことは小さい問題だ』と言うわけにはいかんですよね。
哲野「そうでしょうね。僕もそう思います。そうすると原発問題が日本の総選挙で国政レベルの争点のひとつに初めて上がることになります。」
警察「そうなりますかね?」
哲野「過去の選挙を全部調べたわけではありませんけど、原発や放射能が国政レベルの選挙で争点になったことは一度もありませんでした。
    関連してフクシマ事故が世界に与えた影響をもう一つのトピックにしたんです。
    ポイントはフクシマ事故にもっとも敏感に反応したのは、ヨーロッパだ、という点です。
    2011年5月11日・12日にイタリアで原発再開をテーマに国民投票がありました。
    (チラシでは2012年と誤植しています。あとで訂正します)
    イタリアは元々、ヨーロッパでも最も早い原発保有国のひとつでした。
    チェルノブイリ事故の直後、6基あった原発の閉鎖を決定して最後の原発が廃炉処理に入ったのは1990年でした。
    ベルルスコーニ政権がこの原発の再開を計画し、元々イタリアの電力公社だったエネルという会社がスペインの原発やスロバキアの原発を買収 したりしました。
    いよいよイタリア国内で原発を再開しようと国民投票を行うわけですけど、その矢先にフクシマ事故が起こるわけです。
    原発推進派は情勢不利と見て、国民投票のボイコットを呼びかけました。
    というのは、50%以上の投票率でないと、国民投票の結果は有効にならないと決められていたからです。
    結果は投票率54.7%、再開反対は94.05%でした。
    ベルルスコーニの提案は葬りさられたわけです。
    イタリアの市民は非常に敏感に反応したんですね。
    次にスイスです。
    スイスは国内に核産業企業を抱えてまた、核産業に縁の深い国際金融機関もあります。
    昔から、原発には熱心でした。
    電気の40%を原発に今も依存しています。
    5月22日、スイスで反原発の大ラリーがありました。2万人が参加したそうです。
    人口が750万人です。
    スイスの国民の反原発の動きを見て、スイス連邦政府のエネルギー省、ドリス・ロイトハルトは25日、
    進行中だった新規原発建設の中止を発表、その後同じ日に原発禁止の政府決定を発表しました。
    どんな政治情勢があったか、私には知る由もありませんけど、現象から見ればスイス国民はフクシマ事故をみて脱原発を政府に迫り、
    核産業と縁の深い連邦政府も最終的な決断をせざるを得なかった、という気がします。
    スイスは元々1969年、リュサン実験原子炉が事故を起こして一部メルトダウンを起こし、敷地内地下の空洞が汚染されて
    永久封印したといういきさつもあります。
    そしてドイツのメルケル政権です。
    5月30日にメルケル政権は原発の段階的解消を決定してその時、17基あった原子炉のうち、古い8基を閉鎖・廃炉決定しました。
    残った9基は2030年代に最終的に廃炉になります。
    これもフクシマ事故の影響だと言えます。
    また、よく注意して見ると、ブルガリアは元々4基あった原子炉を74年と77年に廃炉にして今は2基です。
    新規原発計画が進行中でしたが、2012年3月、新規原発建設計画の放棄を正式に発表しました。
    またベルギーは、原発依存度54%の依存国ですが、原発の段階的解消を踏み切った、と伝えられています。
    これがはっきりした証拠がつかめないんですけど。
    さらに段階的解消を発表していない保有国の中で言えば、イギリスはこの3年間で3基の原発を閉鎖・廃炉にしています。計画も1件もありま せん。
    スウェーデン(原子炉10基)も計画中は1件もありません。
    オランダも計画中は1件もありません。元々オランダの原子炉は出力38万キロワットの申し訳みたいな原発で、お付き合いみたいなもんでし たけど、原発から離れていっているように見えます。
    だからフクシマ事故にもっとも敏感に反応したのは、賢い市民がパワーを持っているヨーロッパ諸国だったという点ですね。
    で、これを見てほしいんですが、ロシアと中国とインドは別にして、日本の建設中の原発3基は西側諸国の中では韓国に次に多い数字です。
    この3基は、島根原発3号機、電源開発の大間原発の1号・2号機のことです。
    韓国は4基、台湾、スロバキア、パキスタンが2基、ブラジルとアルゼンチンが1基、建設中です。
    2012年11月現在、アメリカ、フランスでも建設中の原発は1基です。
    もう原発は、先進民主主義国では市民の反対が根強くて大きく伸びない、新興国・発展途上国の市場に移っています。
    フクシマ事故に苦しむ我々がなぜ、3基の原発の建設まで許してしまっているのか。
    これは日本の民主主義の問題だと私は考えています。」

説明しているうちに音楽が鳴りました。

デモスタートです。

1-2
3-4

哲野がマイクを握り
「お騒がせします。毎週金曜日恒例の広島2人デモです・・・」
そしてチラシの内容をスピーチして歩きます。

本通りは前回と一緒でえべっさんの飾りつけがあり年末ムード。
哲野「えびす講っていつからですか?」
警察「日曜の18日からです。今年は18日・19日・20日です。まだ規制とかはありませんから」

今日は音声を少し絞り気味にしてたせいもあるのかもしれませんが
プラカードを見る人は前回ほどではありませんでした。
が、男性が特に聞くともなくスピーチを聞いているのはわかりました。

いつもの商店街のオーナーが店前にでてじっと見てくれています。
待ってくださっているのがわかります。
哲野がマイクを持ったまま、チラシを持っていきました。

本通りの中ほどまで来ると、プラカードを振り返りながら見る人が増えてきました。

折り返してから網野がスピーチを変わりました。

「今、大手スーパーなどに、厚生労働省や食品安全委員会が作成したパンフレットが置かれています。
 「食べ物と放射性物質のはなし」というパンフレットです。
 その1のパンフレットに「基準値以下の食品はずっと食べ続けても安全です」と書かれています。
 http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/zatsukan/051/houshasei_leaf.pdf
 これは嘘です。デマです。
 基準値は安全値ではありません。被曝許容上限値です。
 今の新基準値は食品摂取で年間1ミリシーベルトの被曝が上限になるように設定されたものです。
 年間1ミリシーベルトまでの被曝ならば安全だと言っていることになります。
 これは科学的真実ではありません。
 原発推進の科学者、ICRPの科学者も含め、世界中の科学者は
 「放射線被曝に安全量はない」と一致した見解を出しています。
 絶対に「安全」ではないのです。
 みなさん、『放射線被曝に安全量はない』、このことを覚えておいてください。」

周りで聞こえた人たちが、反応しました。振り返りました。
哲野によると特に女性が一斉に顔を上げたそうです。
通りすがりに「そうなんだ!」と言っていた女性もいました。
やはりこの「被曝問題」は多くの人が何気なく頭の奥底に抱えている問題意識なんだと思いました。

今日は変な男性がいました。
通りの真ん中でうろうろしながらじっとこちらを見ています。
デモが折り返してきても同じような場所にいてじろじろ見ています。
先週も映像を撮られたし。なんなんでしょうね。

本通りまで戻って来るとちょうどさよなら原発ヒロシマさんのデモ隊が。
前回通り、待つことにしました。

エールを送ろうと思って、こちら側で前回通りスピーチしました。
哲野「みなさん、今目の前を歩いているのは原発に反対する私たちとは違うデモです。
   すべての原発に反対し、
   中電の島根原発再稼働反対、3号機建設の反対、上関原発建設反対を訴えているデモです。
   私たちは関電大飯原発再稼働に反対して歩いています。
   毎週金曜日、全国各地で色んな人が色んな立場で、デモをしています。 
   全国50か所でデモをしています。・・・」
網野「哲野、違う。100か所!」
哲野「失礼しました。全国100か所でデモがあります。目の前を歩いているのは原発に反対する広島市民のデモです」

じっと見ていると、向こうからこちらにむけてプラカードを振ってくれる人が2~3人いました。
気が付いてくれたようです。
こちらもプラカードを振ってこたえました。

待つ間、信号待ちをしている人たちが
じっと興味ぶかそうにプラカードを見てくれました。

その中に、哲野のスピーチを聞いたおばさまが
「私も原発反対です!原発は絶対、なくさにゃあいけん!」と話かけてきてくれました。
哲野「ありがとうございます。ここにも原発を反対している市民の方がいます。」
とスピーチしたあと
「ありがとうございます。チラシを1枚もらってくれませんか?」と言って差し出したら受け取ってくれました。

「さよなら」さんが通りすぎたあと、もう一回信号待ちをして音がぶつからないよう離れて歩き始めました。

元安橋に近づいた時です。
小学生1年生くらい?小さな子どもさん2人、たたっと哲野に駆け寄ってきました。
「チラシちょうだい。」
哲野が手がふさがっていたので
哲野「チラシ、とって」とチラシの入ったフォルダを差し出すと1枚づつ持っていったようです。
哲野「読めるかなぁ?」
その子たちはちょっと離れて歩いていたお母さんとお父さんのところへ駆けて行きました。
哲野が「なるほど」と納得していました。
お父さんかお母さんの指示でチラシを取りに来たようです。

デモが終わって警察の方にお礼を言いました。
警察「次は明日ですね?」
網野「はい、明日15時からです。」
哲野「明日だっけ?」
網野「そうですよ。明日伊方デモです。」

終わった直後、原田さんが駆けつけて来てくれました。
仕事場からなかなか抜けられなかったようです。

明日は「伊方原発の再稼働を許さない市民ネットワーク・広島」主催による
伊方原発再稼働反対、伊方の存在を広島市民に広報するデモがあります。
11月17日(土)15時~16時
元安橋東詰出発、本通り・金座街を往復します。
お近くの方は宜しければご参加をお願いします。

伊方原発が島根原発より近いということを連呼して歩きます。
本当に存在が知られておりません。
(島根原発に3号機が建設中、ということも意外と知られていないことを知りました。)
前回歩いた時も警察から報告があるくらい、「知らなかった。そうなんだ」と声が多くありました。
しかも伊方は再稼働しなくても、使用済み核燃料が大量に保管されていて
地震等で施設に大きな事故が起こった場合
それらの放射性物質が拡散する危険性を孕んでいます。
原発事故がなくても危険なのです。

原子力規制委員会が第7回会合でフクシマ事故並みの過酷事故が起こった場合という
シミュレーションを公表しました。
そのデータで伊方原発が過酷事故を起こした場合、
グラフを読み取ると、ちょうど100km離れた広島は平均5ミリシーベルトの被曝をします。(実効線量)
5ミリシーベルト以上と言えば、チェルノブイリ事故で避難または移住勧告の対象となった予想被曝線量です。
先日、規制員会が発表した避難対象地域のグラフは7日間で100ミリシーベルトの予想被曝線量でした。
新聞を見た人の中には、「たいしたことはないんだな」と思った人も多いと思います。
またそれが規制委員会の狙いであったとも思います。

哲野と二人で今日の感想を話し合いましたが
一見無関心のように見えて
やっぱり「被曝問題は皆の関心事」だということもわかりました。

何が正しい情報なのか、探っているという感じが強くしました。
大手マスコミを通じて、政府や原発推進派は今レベルの線量だと安全と思わせるキャンペーンをずっとやっていますが
やはりみんな心底納得していない、と言う感じが強くしました。

来週も懲りずに歩きます。

第22回 広島2人デモ 11月16日 告知

第22回 広島2人デモ
11月16日(金)18:00~
広島平和公園 元安橋東詰出発
本通り~金座街往復

◆以下告知文◆
みなさま

毎度週末に恐れ入ります。
第22回広島2人デモの告知をさせていただきます。
明日16日18時から、寒いですけど歩きます。

▽今回のチラシができました。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20121116.pdf
宜しければお目通しください。

今回のトピックは
●フクシマ事故で一変した世界の原発推進機運
●総選挙で私たちの未来を変えましょう
の2本です。

伊方の広報デモに参加したとき
イタリア在住の中国人の方と話になりました。
その時にイタリアが、原発の是非を問う国民投票があり、反対多数で抑えた、という話を聞きました。
今回のチラシにはそのイタリアの話も載っています。

明日広島ではさよなら原発ヒロシマさんのデモも同時刻であります。
広島のデモの方も、全国各地のデモのみなさまも
風邪をひかないよう、気を付けて歩いて参りましょう。

未来のために、原発の息の根を停めましょう。
大飯を止めて、次の再稼働を停め、原発推進機運を止めましょう。

※いままでの報告は「広島2人デモ」のサイトに上げています。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/

第21回 広島2人デモ 11月9日 報告

ファイル 55-1.jpgファイル 55-2.jpgファイル 55-3.jpgファイル 55-4.jpg

◆画像説明
1.第21回チラシ表
2.第21回チラシ裏
3.プラカード1・2(表裏)
4.プラカード3・4(表裏)

みなさま

毎度お騒がせしております、チリ紙こうか・・・ではなく広島2人デモの報告です。
今日の参加者は6人でした。
哲野、網野、大歳さん、原田さん、Kさん、Kさんの娘さんでした。

プラカード作りに手間取り、仕事場を飛び出したのは17時半過ぎておりました。
17時50分に現場到着。
ちょうど大歳さんも同時でした。

大歳さんが「ここに来るまでに、これ、配られたんですよ」
なんだ?と見ると
「来たる!橋下徹」がどーんと書かれた街頭演説会のチラシ。
哲野「街頭でスピーチとかしてた?ぶつかるかな?」
大歳「ビラ配ってただけなんで大丈夫だと思います」
「来なくていいのに・・・」と大歳さんがポツリ。

大歳さんにチラシを渡します。
▽本日のチラシはこちら
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20121109.pdf

大歳「地すべりか、活断層か、わからないということらしいですね。」
哲野「朝日新聞にそう書いてあったねえ。
    でも4人の専門家のプレゼンを読むと誰ひとりとして地すべりという事を言った人はいなかった。
http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/ooi_hasaitai/
    要するに活断層かどうか判断つかない、ということだ。」
大歳「じゃ、地すべりってどっから出たんでしょうか?」
哲野「僕の想像だけど、原子力規制委員会の記者会見で官僚がその言葉を使ったんだろうね。
    資料は手元にみんな配られていたはずだ。
    新聞記者は資料を読まないからね。
    発表を鵜呑みにして書く。
    たぶんそんなところだろうよ。
    地すべりか、活断層か官僚が言いそうなことだよね。
    論点を逸らしてる。
    ポイントは、活断層かどうかであって、活断層以外は全く焦点になっていない。
    資料をしっかり読まなきゃいけないよね。」
網野「本当にねえ・・・あの時だってそうだったもんねえ。
    原発事故の直後から出された原子力災害対策本部の資料が
    刻々と出されているのに、全く読んでいない。
http://www.inaco.co.jp/isaac/kanren/11_genpatu.html
    で、何か月も後になって「今わかった!」と報道する。
    そんなこと、もう原子力災害対策本部の資料に書いてあったのに。
    マスコミにはホントシラけさせられた」
哲野「発表報道にもう、慣れきってしまっているからねえ。操作しやすいよね。」

そんな話をしているところに、警察の方が2名登場。
南側からでした・・他に何かあったのでしょうか。
(中央警察署は本通りより、北にあります。だからいつも北からお見えになるのですが・・)

指令書の確認をして、チラシをお渡しします。
網野「哲野、チラシの説明をして。」
哲野「今回はこれにつきます!」
と言って、チラシ背面の渡辺教授の見解を指差します。
哲野「渡辺教授は活断層はあると言い切っているんです。
    専門家は4人なんですけど、視点が全然ちがう。
    渡辺教授以外は『活断層がある証拠』を見つけようとした。
    渡辺教授は『活断層でない証拠』を見つけようとした。」
警察「?」
哲野「要するにどちらが安全サイドに立った視点かですよね。
    『ある証拠』を見つけようとすると、もし証拠が出なかった場合、活断層であるとは言い切れない、となりますよね。
    そうすると再稼働は継続、という結論になりかねません。
    渡辺教授はそうじゃない。『活断層でない証拠』を見つけようとした。
    証拠が出ない場合は活断層でない、と言い切れない。これは『活断層があるとみなす』、という視点になります。
    この結論は活断層でない証拠が見つかるまで、原発の再稼働は停止、という結論になります。
    ちょっとした違いみたいですけど、決定的な違いですよね。
    どちらが本当に市民の安全サイドに立った、スタンスの科学者なのか。
    もう明白ですよね。
    ホラ、ここにこう書いてあります。
    『これは暢気(のんき)な学術調査ではない。”ない”ことを理屈づける調査は不要である。
     原子力発電所をすぐに停止し、すべてを調べなおす覚悟で調査すべきである。』
    そしてこうまとめています。
    『大飯原子力発電所の最重要施設の直下に活断層は存在する。
     F-6以外にも活断層が敷地に存在する。』
    ここが偉いですよね。他の3人はF-6にしか注目しなかった。
    渡辺教授は安全サイドに立つから、F-6以外の断層破砕帯にも注目した。
    そして、F-6以外にも活断層が存在すると結論している。
    他の3人はF-6しか調べていない。それが依頼事項でしたからね。
    渡辺教授は徹底的に安全サイドに立っている。
    警察だってそうでしょ?』
警察「?」
哲野「ほら、あの花火大会の警備で将棋倒しになって死人や怪我人が出た事件があったじゃないですか」
警察「ええ、あの裁判の争点は、警察が事故を予測すべきだったのにしなかった、このことが争われていますよね」
哲野「そうそう。最悪を予測すべきなんです。最悪を予測すればあの裁判はなかった。同じことじゃないですかね」
警察「警察とすれば、常に事故を想定し、危険を想定し、それに対して対処する、これが基本姿勢です。
    例えばこうやって私たちがデモについているのも、事故や危険、妨害や事件を未然に防ぐためです。
    事故や危険はありうると、想定するからこうやってついているわけですからね。」
哲野「それと全くおんなじじゃないですか?ましてや原発過酷事故の話ですからね。」

説明をしているうちに音楽が鳴りました。
大歳さん、哲野と網野で出発です。

※本日のプラカードは上の画像をご覧ください。

最初は大歳さんのスピーチでした。
原稿を頂いているので以下転載します。
========
大飯原発の再稼働に反対してデモを行なっています。3.11福島原発人災事故から現在に至るまで全国各地で大小様々な反原発デモ、再稼働に反対す るデモ、汚染瓦礫拡散に反対するデモ、原発の新規建設に反対するデモなどが行われています。しかし、私たちの住むこの広島を含めた西日本、特に関 西より西の地域に住む人たちは、危機感が足りないということがよく言われます。これは、今のところ重大な健康被害が周囲に見られないためかもしれ ません。しかし福島では子供の43%が結節、のう胞などの甲状腺異常が確認されています。これは昨年の調査では35%でした。この一年間で8%も 甲状腺の異常を持つ子供が増えています。なかでも女の子の甲状腺異常は55%を超えています。また関東の一部でも甲状腺異常を持つ子供の割合が高 くなっているとも言われています。海外の研究者では今のまま対策を立てずに放置すれば今後5年から15年の間に100万人を超える子供に重大な健 康被害が生じるとコメントしている方もいます。
 
私は疫学の専門家ではありませんから、100万人という数字が過大評価なのか過小評価なのかはわかりません。しかしかなりこれを重く受け止めなけ ればならないと思います。東北や関東に住む方々、特にお子さんを持つ親御さん方が、気が気でないということを我々西日本に住む人間もしっかり意識 しなければなりません。私を含め、多くの日本人はかなり目前まで危機が迫らなければその危機による恐怖をしっかり認識できないという困ったところ があります。これはよく分かります。しかし、人がバタバタ倒れてからオロオロするようではあまりに知恵がなさすぎます。そうしたことのないように 正確な情報の共有と拡散に努めてなければなりません。ここで、気を付けなければならないのは大手メディアや中央省庁から発せられる情報を鵜呑みに してはならないということです。

 よくスーパーマーケット等で配布されている厚生労働省作成のチラシには基準値以下の食べ物であればいくら食べても大丈夫などと書いてあります が、当然大丈夫なわけありません。基準値イコール安全値ではありませんし、内部被爆はそんなに単純ではありません。

またセシウムからの放射線よりも天然のカリウムからの放射線の方がはるかに多いから、大したことはないというのも嘘です。確かにありとあらゆる食 べ物の中には天然のカリウムが存在します。しかし天然のカリウムの場合、一切人体に溜め込まれることなく排出されるのに対し、セシウムはわずかに 蓄積します。仮に100分の1ずつでも排出されず蓄積されていけば、健康へのリスクはそれだけ高くなりますから、基準値以下であればいくら食べて も大丈夫というのは悪質な嘘です。食べて応援なんてしている場合ではありません。

 厚生労働省にしても原子力規制委員会にしても国の機関は一貫して放射線リスクを過小評価することで、現在の原発依存体制を維持しようと考えま す。ICRPも同様です。

 残念ながらフクシマ原発事故で日本重が汚染されてしまったので、今までどおり安心して食べ物を食べることはもはや不可能です。放射線の人体影響 に安全値や閾値がないということはできるだけ汚染度の低いものを選ぶ以外にないということです。ではどのようにしてそれをやっていくのかが今後の 課題になりますが、話を一度福島に戻します。

 福島県とその周辺では今も線量の高い地域にたくさんの人が住んでいらっしゃいます。本来、国の基準では年間1mSvが被爆の上限なので、基準値 が20mSvまで引き上げられた現在、そうした地域に暮らす人たちは本来避難させるべき人たちです。たしかにここには倫理的な問題が数多くありま す。それでもせめて子供だけでも疎開をさせてあげなければなりません。これは緊急の問題です。これをやろうとすれば、国の財政が苦しくなるのは分 かりますが、それでもやらなければなりません。できなければ、国家というものがもう国家の体をなしていない、つまり税金を取ったりする資格もない ということです。今でも、政府が復興支援の予算を全く関係ないことに使っていることが問題になっていて、今度はベトナムにおける日本企業の原発建 設にまで復興支援の予算を使う計画が飛び出している始末です。今の政府は最悪です。

 もし、福島の子供の疎開が迅速にできないようであれば、さらなる医療費の増大、賠償費の増大、国を二分するような激しい怨みが残るでしょう。も ちろんそうなるのはゴメンです。では私たちはどうすればよいでしょう。もう、民主党政権がもらないことは誰の目にも明らかです。次の衆議院選挙で はかなり大幅に議席を減らすことになるでしょう。ただ困るのが、これで棚ぼた的に自民党が返り咲くことです。自民党総裁の安倍晋三氏は今でもバリ バリの反省なき強力な原発推進派です。安倍氏はかつて総理だった時期、福島原発の安全性について野党から厳しい質問を受けていましたが、「原発は 安全なので、対策をとる必要なない」として、必要な対策を怠りました。

現在自民党の衆議院議員の中には、脱原発はたったの三人しかいません。経団連が、自民党に擦り寄っているのはこうした理由からです。今の自民党内 には原発推進派や、過激な新自由主義にブレーキをかけてくれるようなうるさ型の古株はほとんど残っていません。維新の会にもどうも期待が持てそう にありません。自民党にいた最も過激な市場原理主義者たちが特別顧問として実権を握っているからです。

ではどの議員が脱原発を進めてくれるのか、福島の子供の疎開を進めてくれるのか、これを調べるにはインターネット、ソーシャルネットワークサービ スが中心となります。テレビ、新聞はほとんど役に立たないでしょう。全国の市民団体が脱原発議員リストの作成を手がけているので、ヤフーやグーグ ルで、「脱原発」「議員」「リスト」というように検索すれば、いろいろ見つけることができます。自分の住む選挙区の議員が原発に関してどういうス タンスなのかを知ることができます。非常に簡単なので是非やってみていただきたいと思います。私からは以上です。ありがとうございました。

=========
いや、今回もなかなか聞かせるスピーチでした。

実はデモの後に、「本当は選挙の事を言いたかったんですけど・・・」と大歳さんがつぶやきました。

哲野「いや、あれくらいでいいですよ。あまり選挙のことは持ち出さないほうがいい。
    みなさんもおわかりでしょう、デモと聞くと広島では「どこかの政党のまわしものか」「社民か」「共産か?」と疑われる。
    どこかに誘導されるんじゃあないか?と警戒される。
    広島の人達は特にそこは敏感ですからね。
    あまり出すと、説得力がなくなる。」

網野「それに、やっぱり大歳さんが最後にいうように
    みなさんは、自分で問題を考え、情報に当たって調べてください、
    自分たちのためになると判断したところに票をいれてくださいと
    はっきり言った方が、聞いている方も安心することがわかりました。
    今まで私たちは、「あそこがいい。ここがいい、あの政党は駄目だ」と
    宣伝文句や相手の蹴落とすような言葉ばかり聞かされて本当にうんざりしている。
    自分たちで調べましょう、変えていきましょう、という声は聴いたことがなかった。
    それは本当に私たちの伝えたいことでもあるけど
    そう、はっきりいう事はある意味、みんなの信頼を得られるのかもしれない。」

というやりとりがありました。

さて

本通りは「えべっさん(えびす大祭)」のお祭り飾りがつけられ、年末色です。
人通りも多く、ウキウキした感じの中に、帰宅や飲み会へ足を向けるサラリーマンが大勢います。

そこへプラカードを掲げ、「毎度毎週お騒がせします・・金曜恒例の広島2人デモです。関西電力の大飯原発再稼働に抗議して歩いています・・・」と やってくるわけです。
反応が薄いかも?と思っていましたが、結構、注目されました。
声で気が付き、プラカードをじっと見る人が多かったです。

特にやはり一番注目をあび興味を引いたのは「放射線被曝に安全量はない」です。
やはりこの基本的な見解が知られていない。

サラリーマン、若い遊びに来た男の子、カップルの女子、おじさん、おばさん、もう年齢層は幅広かったです。
ふりかえりながらもじっと見るのです。
多かったです、本当に。

あと注目されたのが100ミリシーベルトの避難基準のプラカード。
これも目を引きました。

チラシは受け取りに来た人にだけ渡す方針にしたようです。
(たぶんチラシを興味を示した人に差し出したら相当撒けたとは思います。)
それでも10人ほど「ください」と取りに来たようです。

哲野はいつもの商店街のオーナーにチラシを渡しにいきました。
オーナーは「まぁまぁ、毎回ありがとう・・・」と言ってくれたそうです。快い対応で受け取ってくださっていました。

あと私どもが通るときに、呼び込み営業の一部の方々が
じっとみながら通りすぎるのを待っているのです。
今は声を出しても無駄・・・と思っていらっしゃるのかと思っていましたら
どうもそうではなく、興味を持って聞いてくださって
応援してくださっているようなのです。
私どもが通り過ぎる前、少し離れているところにいても
じっとこちらをみて目の前の商店街を行きかう人に声をかけていないのです。

わからないほどの無言の応援、だと思いました。
(飲食店さんらしいので、たぶん放射能問題は切実なんだと思います)

それからいつも立っているホストの男の子たちが、わりとじっと見てくれます。
声が聞こえ始めると、通り過ぎるまで邪魔にならない位置に移動してくださっているのだと思います。
邪魔だな、という気は感じません。じっとプラカードを見てくれる人も居ます。

そういう人たちは、6月から歩いている私たちをずっと見て来て、知っている人たちです。
深読みしすぎで、ただ「こいつらが通りすぎるまで待ってよう」ということかもしれません。わかりません。

新しい人や、その日限りのバイトの人、新しいお店の女の子などは
気にも留めず仕事に夢中で前を塞いだりされてしまいます。
それで気が付いたのです。最初、歩き始めたときこの人たちもそうだったな、と。
たった2~3人、多くて4~5人のデモです。
縦列で2人の幅しか占めていないのです。そんなに気を配るほどのデモではありません。
真横を気にも留めない通行人が通り過ぎるくらい、邪魔にもならず威圧感すらないのです。
やはり、心配りを感じずにいられません。

本通りの中ほどに来たとき、大歳さんからマイクが哲野にスイッチされます。
哲野はチラシの内容をスピーチしました。
特に渡辺教授の話、7日間で100ミリシーベルトの避難基準の話、それらがIAEAの安全基準のコピーで作られ
現行法の「年間1ミリシーベルトの被曝線量」を全く無視していること。
チェルノブイリよりも、フクシマよりももっと過酷な被曝を強制しようとしていること。
7日間で100ミリシーベルトにならないところは「避難しなくてよろしい」=「避難させない」、
要は勝手に避難してもいいけど責任とらないよ、と言い切っているということをスピーチして歩きました。
この「官僚的ものいい」はなかなか一般人にはわかりません。

そうしてスピーチしていると、原田さんが駆けつけて来てくださいました。
原田さんがチラシ配りに回り、大歳さんがプラカードを持って先頭に並びます。
大歳「実はチラシ配り、あまり得意じゃない・・」
網野「実は私も。」すみません、これでも人見知りが激しいのです。

金座街も結構注目されていました。
サラリーマンが遠目からちらと見て、足を止め、少しスピーチを聞き、プラカードをみて
用事のあった方向へ行かれます。

八丁堀オフィスから丁度出てきたサラリーマンの流れが金座街に入ります。
チラチラと見る人もいれば、プラカードをじっと見る人もいます。
立ち止まってじっと見ている人も居ます。
金座街でもお店の人が外にでて、私たちの方をずっと見ていた方がいました。

途中から原田さんにマイクがスイッチされます。

原田さんはわかりやすいたとえ話でスピーチをされました。
「ブレーキの利かない車を走らせてはいけません。
 ブレーキが利かないかもしれないなら、ブレーキが利くと証明されるまで車を走らせてはいけません。
 原発も活断層がない、と証明されるまで、動かしてはいけません」

その通りです。

デモが終わって警察の方にごあいさつし、
恒例の立ち話になりました。
と、そこへKさん親子が登場。
Kさん「JRが事故で遅れた・・・」最近多いですね、事故。
でも娘さんも、一緒に来てくださってありがとうございます。
色々話をしましたが早々に原田さんがご帰宅に。
原田さんは11月11日の四国電力前の伊方原発再稼働反対デモに現地参加されるそうです。
頑張ってください。

残った5人で色んな話をしました。

哲野「渡辺教授が潰されるかもしれない・・・
    こういう気骨のある学者は我々が守っていかなければいけない。」
と言いました。
5人ともうなづいていました。
渡辺教授を守るためにも、彼の調査報告内容は
多くの人の目に触れさせなければなりません。
http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/ooi_hasaitai/data/0003_02.pdf
※3番目が渡辺教授の資料です。
単独資料はこちらから取れます。(11月4日有識者会合資料)
http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/ooi_hasaitai/data/0002_14.pdf

特にKさんからの報告は悲痛なものでした。
「復興の邪魔になるから、そういうことは言わないでくれ」
「瓦礫は安全なんだ」
「風評被害が出ると困る」と福島現地の友人からメッセージが来るそうです。

Kさんは
「風評って、風評だと本当に思ってるの?私たちはいいけど子どもの命はどうするの?
 瓦礫だって遺体があるかもしれないのに、分別作業もせず
 ただ一気に燃やしているじゃないか。」
友人は言葉を詰まらせたそうです。
わかっているけど現実を直視できない、安全と言われると嘘とわかっていてもすがってしまうのだそうです。

哲野がぴしゃりと言いました。
「復興プロセスとは、原状回復、復旧を経て、復興になる。
 前提となる原状回復は出来ないんです。
 そのことはみんな(国も現地も)わかっている。
 だから復興、復興と言ってあおりたて幻想を抱かせている。
 誰も原状回復という言葉を使わないでしょう。復旧も。出来ないとわかっているからです。
 そして移住コストを抑えるために、被曝地に縛り付けようとしている。
 それが復興の幻想です。
 エートスプロジェクトそのものですね。」

それに「風評」というのは根も葉もない、噂のことです。
言っておきますが、根も葉もあるなんてもんじゃありません。
国がデマを流しているんです。

ICRPの科学者たちも言っています。「放射線被曝に安全量はない」これはすべての科学者が認めています。
これをこともあろうに「基準値以内は安全」と厚生労働省は言い切りました。
全く科学的裏付けのない、デマです。
食品安全委員会に呼ばれた専門家が口を酸っぱくして「安全と言い切れない」と釘をさしたのに、です。

福島の人はもっと怒っていい。
高飛車な彼らを土下座させ、責任を取らせる権利は現地の人たちにしかないんです。
私たちにはないんです。

彼らを助けるためにも、本当の意味での福島事故からの復興をさせるためにも
私たち国民の側に権力を取り返さなくてはいけません。

そのためには私たち一人一人が、学び
今いったいどういう中に私たちが置かれているのか
正しく俯瞰して眺めることが必要だと思います。

5人で色々話しているうちに40分も経っていました・・・

来週も懲りずに歩いて参ります。

◆追伸
私は仕事で行けませんが
11月11日の愛媛・四国電力 伊方原発再稼働反対デモ参加のみなさん、広島から応援しています。
四国電力の嘘と高慢さを明らかにしてきてください。
風邪など召さぬよう暖かくして、乾燥にも気を付けてください。