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第13回 広島2人デモ 9月14日 報告

ファイル 37-1.jpgファイル 37-2.jpgファイル 37-3.jpgファイル 37-4.jpgファイル 37-5.jpg

◆画像説明
1.第13回チラシ表
2.第13回チラシ裏

3.プラカード表1
4.プラカード表2
5.プラカード裏1・2

第13回配布チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20120914.pdf

みなさま

いつくかのメール・メーリングにお知らせいたします。

毎度毎週お騒がせしてすみません。
ちょっと遅くなりましたが、先日14日の広島2人デモのご報告をいたします。

参加者は哲野、網野、原田さん、大歳さん
そして東京から丁度、勉強がてら遊びに広島来られていた
東京在住の大学生2名、NさんとKさん。
計6人でした。

お二人は新幹線の時間もあって、本通りまでお付き合いくださいました。

集合場所に行って準備していると
プラカードをじっと見ている旅行者の女子高校生?2名。それがNさんKさんでした。
哲野が「チラシを受け取ってもらえますか?」と声をかけると受け取ってもらえました。
NさんKさん「大学生なんです」
哲野「僕の歳になると中学生も高校生も大学生も区別がつかなくてすみません」
Nさん「いえいえ。中学生に間違われなくて良かったです」

聞けば東京の首都圏抗議行動にも参加されたことがあるとか。
チラシの内容を哲野が説明しておりました。

▽今回のチラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20120914.pdf

そこへ原田さん、つづいて大歳さんが来てくれました。

立ち話をしているところへ
いつもの警察の警備の方が。
指令書の確認を済ませ今日のチラシを渡します。
毎度のことながら「今日はどういう主旨で?」と聞かれ
哲野がチラシを使って説明します。

私「だいぶ陽がおちて涼しくなったんですが・・・」
警察「今日は蒸し暑いですね」
私「そうですね、湿気がすごいですね」
警察「台風の影響らしいですよ。900ヘクトパスカルの凄い大きいのが近づいてるそうです」
私「ええっそうなんですか?」
警察「さっき携帯の方に小雨が降ると言う情報があってね。
    心配したけど降りそうでなくてよかったです。
    気象の予測を受信するようにしてるんですよ」

警察の人もこうやって少人数のデモするのでも
手を抜かず色々調べて準備したりと
大変なんだなと会話を聞くたびに思います。

哲野が警備課の人に
哲野「私もこうやってお付き合いしていると警察の人に対する認識を改めました
    いままでは権力の犬、と思っていましたけれども、市民を守るという任務もしっかり勤めておられる。
    皮肉でなしに認識を改めました」
警察「やっぱり我々が一番恐れるのは、事故、トラブルです。
    認識を改めてもらったとのことで、正直嬉しいです。」

で「花車」の音楽がなって出発です。

※今回のプラカードは上記画像をご覧ください。

哲野には「今回えらいプラカードがにぎやかになったな」と言われました。
裏も表も情報満載です。
というかもっとプラカードにして出したい情報があるけど無理です。

街はちょうど会社帰りの人も多く、ごった返していました。

「みなさま、お騒がせします。毎週金曜日6時からの恒例の広島2人デモです・・・」
と哲野が前振りを何回かしたあと
早速チラシの内容で今回のトピック、証券市場の反応をスピーチで説明して歩きます。

今回、多くの反応がありました。
チラシを取りに来る人が多かったのです。
特に、働いているであろう(会社帰りであろう)20歳代~30歳代の若い男性が「チラシもらえますか」と取りに来ました。

プラカードを見る人も多かったです。
プラカードを見ている人にチラシを差し向けると、大概とってくれました。

50枚用意したチラシは、5枚程度残してすべてなくなりました。
その残った5枚も大歳さんが「店に置いてもらう」といって持って帰りました。

今回は、誰もチラシを渡しにいかなかったのです。
通りすがりの人に差しだして、取ってもらうやり方をとりました。
ですが、中には、声をかけて、取りに来る人もいたのです。

大歳「3人くらい取りにきましたよ」
原田「私も大歳さんのところへ取りに来る人を3人くらい見ましたよ」
哲野「僕のところも取りにきた。差し向けたら貰ってくれるし」

警察の方も「今日は反応がいままでと違いましたね。チラシを取りに来る人が結構いましたね」と言うほどでした。

それから哲野によると一緒に並んだ中学生に
「勉強!」と言ってチラシを渡すと殊勝に「はい」と言って受け取ったそうです。
勉強!と言われると一種の条件反射なんでしょうか?
・・・それは良いのか悪いのか・・・

あとで哲野と議論したのですが
プラカードを見て、スピーチをきいて
「何を言ってるんだろう。ちょっとチラシを貰ってみよう」と
思った人が多かったのだと思います。
興味を持ってもらえないと、チラシすら受け取らないのは当たり前ですが
「興味を持ってもらえた」ということだと思います。

興味を持ってもらえた要因はなにか。

前回との違いはプラカードです。
スピーチにも限界があります。
ずっと同じことを言っているわけではありません。
いろんな事実や訴えかけをしています。

なのでプラカードをみて、興味を持ってチラシを受け取りにきてくれたのだと思います。

考えてみれば当たり前なのですが
興味を持つようなプラカード作りというのも大事なのですね。
そのためにはリサーチも大事ですが・・・

歩いて100数十メートルのところで本通りの電停です。
NさんとKさんとはそこでお別れしました。

哲野が本通りのアンデルセンを過ぎてしばらくのところで
大歳さんにマイクを渡します。
大歳さんは今回もスピーチ原稿を用意してくださいました。

▽大歳さんのスピーチはこちらです。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/data/20120914_13_ootoshi.html

大歳さんはお若いのに本当によく勉強していらっしゃる。
勉強した内容を自分の言葉で言う
それもきちんと、文章にして書いてくる。
人前で喋るときには、準備に最低その3倍の時間を使うものです。
ビジネスマンとしても社会人としてもマナーを身に着け「勉強されているなぁ」と感心します。
プレゼンテーションを経験されているんでしょうね。
会社で訓練されていると感じます。

そういえば私どもも毎週この1時間のデモのために
1日半かけてチラシを作成し、プラカードを作成し
告知し、報告をかき・・・・1回1時間のデモに2人ががりで丸3日は使ってます。

大歳さんがスピーチが終わったあと
「歩きながらしゃべっているので、ああいう内容はなかなか繋がりをもって伝わらないとは思います」
とおっしゃるので哲野が
「そんなことはない。こうやって歩いていて過ぎ行く人に語るだけの効果を考えるのであれば
それはそうだろうが、きちんと報告としてwebサイトに上げれば、不特定多数の人に見てもらえる。
そこで誰が何を考え、何をしゃべったか。これは記録になるし積み上げになる。
大事なことは、記録を取りつづけ、蓄積する努力をすること。
これは後になって大事な情報にもなるし、この時代にこういう人がここまで考えていたというのは
次のひとのためにもなる。だから、全文、載せます」
と言っていましたし、そうします。

カレン・シルクウッド事件というのがあります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%82%A6%E3%83%83%E3%83%89

核兵器産業の一部品を作っていた工場で起こった内部被曝を告発しようと
資料等をまとめた若い女性が交通事故と思われる状態で死んでいるのが発見されたが、
持っているはずの書類が消えた、という事件です。
交通事故死と今でもされています。

この事件を知る人は日本ではあまり多くありませんが
交通事故と考える人はほとんどいません。
「殺された」と考える人が圧倒的に多い。
調査した内容がアメリカの市民団体のwebサイトに報告されています。
きちんと日時・実名を記載し文責をとったものです。

我々もアメリカの市民団体の地道な努力に
学ぼうと思います。

次に原田さんにマイクがわたりました。

原田さんは特に放射性トリチウムの事をよく調べていらっしゃいます。
チラシにない内容、
カナダの市民グループが報告した、
放射性トリチウムと周辺の町の新生児死亡率の相関関係について
研究が上がっていることをスピーチして歩いてくれました。
また、関電が、電力不足のためでもなく、国民生活を守るためでもなく
債務超過を恐れての原発稼働だったことをスピーチしてくれました。

最後の最後まで、本当にプラカードをみて
チラシを受け取る人がいてくれて
少しづつですが働く人々が声を聴いてくれはじめている、という気がいたします。

警察の方に「今日で13回ですか。20回、50回には記念に大きく何かやりますか!」と冗談を言われるので
「とんでもない!いやですよ。早くやめたいです。早く大飯が止まってくれんと困る」と哲野と網野も口をそろえて笑いながら真面目に返してしまいま した。

また来週も懲りずに歩いて参ります。

以上ご報告いたします。

網野沙羅

第13回 広島2人デモ 9月14日 告知

第13回 広島2人デモ
9月14日(金)18:00~
元安橋東詰出発

◆他のデモご紹介

■■「さよなら原発、みんなで歩こう!みよし」■■

三次市でも官邸前デモに呼応して
デモをすることにしました。
デモっていっても三次ではWALKのような感じで、
みんなで音楽を奏でながら、そして声をあげながら歩きます。
気軽に参加してみてください。
メッセージボードとか、笛や太鼓、フライパンなど鳴り物があると
さらににぎやかになります。
仕事帰りにふらっと、ごはん作る前にちょこっと、
そんな感じで参加していただければ。今までデモに参加したことの​ない人もぜひ。
途中参加、歩くだけ、大歓迎です。お子さんも歩けるゆっくりWALKです。

■9月14日(金)18時~
三次警察横公園 集合
市役所前~中電前~バスセンター前出会いの広場 到着
19時30分解散

放射能から子供を守りたい、原発なしで暮らしたいと願う
お父さん、お母さんたちが企画しました。
多くの皆さんにご参加いただけるよう、団体の旗などはご遠慮くだ​さい。

ルートが若干変更される場合があります。
ご参加いただける方は連絡いただけるとありがたいです。

主催「さよなら原発みよしの会」
連絡 080-1934-0866(徳岡)
   090-1683-0968(花本)

==以下13回の告知文です。=============

みなさま

(いくつかのメール、メーリングにお知らせしたします)

毎度毎週お騒がせします。
広島2人デモのご案内をさせていただきます。

今回のチラシが出来ましたのでよろしければお目通しください。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20120914.pdf

原発再稼働したにもかかわらず、関電の株価は証券市場では下がるばかり。
先日12日はついに一株500円を割りました。

債務超過を絶対に避けたいという関電の事情があります。

前回の報告のあと、ある方から、メールを頂きました。
「株主の資料から、役所と電力企業の関係がよくわかって、得心がいった」との知人の感想を送ってくださいました。

実際私も哲野と一緒に調べてはチラシを作ることでだいぶ勉強したと思います。

先日母との会話です。(40歳代と60歳代のアホな親子の会話です。)

母「あんた、●●ちゃん(従妹)が見かけたって言ってたよ!声をかけようと思ったけど通り過ぎちゃったしやめたって。」
私「あらそう、気が付かなかった」
母「ミニスカートなんか履かないでよ」
私「いいじゃない、ミニスカート履いて綺麗にしてたって。だいたい小綺麗にしてなさいっていってたじゃん」
母「あんたはただでさえ目立つんだから、ミニスカート履いてさらに目立たないでちょうだい、恥ずかしい」
私「どーしてあなたが恥ずかしいのよ」
母「ズボンはきなさい、ズボン。ジーンズでいいじゃない」
(デモ自体目立つんだけど、それは良いということか・・・と内心思っていたら)
母「それから●●ちゃんが、「すごいことだ、勇気のあることをやっている」って言ってたよ」

・・・母は必ずしも娘がデモをしていることがいやではないようです。
前に書いたように「目立つな、政治に関わるな、生活が壊れる」を叩き込まれた人なので
非常に分裂した反応を返してくれました。

私には勇気なんかなかったです。
知れば知るほど動かざるを得ませんでした。
勇気の問題ではないと思います。

子どもを抱える親ほど青ざめる状況のはずなのですが従妹は動きません。
動くほど知らない。知ろうとしない。ただそれだけの違いだと思います。

ただ彼女のような人間には、他のアプローチで「気づき」が出来るのだと思います。
主婦同士、近所付き合いの中から出来るのかもしれません。

これが正解というのはないと思います。
ですから人が多く集まるデモだけが良いわけでもなく
集まれば届くかと言えばそうでもない

いろんなアプローチで、色んな形で
色んな団体が、それぞれに、色彩ゆたかに、
少人数でも大人数でも声を挙げて行くことが
今一番大事なことなのだと思います。

主婦なら主婦が
教員なら教員が
会社員なら会社員が
子ども連れなら子ども連れグループが
釣り仲間なら釣り仲間が
ゴルフ仲間はゴルフ仲間
親父の会は親父の会で
料理教室仲間同士とか
高校生は高校生なりに

本当にあらゆる角度で「こりゃいかん、わしらはこれが好きだけど、好きなものに影響する。原発なぞゆるしとったらいかんわい」と
声を挙げることが大事なのだと思います。
それで身近に問題を感じ「あ、そうか、大変だ」と気が付いて、そしてようやく動く人も出てくると思います。

明日は広島県では三次市でもデモがありますが
主婦を中心にしたデモです。
本当に生活の場からの声が一番大切で大事だと思います。

頑張って参りましょう。

網野沙羅

第12回 広島2人デモ 9月7日 報告

ファイル 26-1.jpgファイル 26-2.jpgファイル 26-3.jpgファイル 26-4.jpgファイル 26-5.jpg

【画像説明】
1.第12回チラシ表面
2.第12回チラシ裏面
3.プラカード1表面
4.プラカード2表面
5.プラカード1・2裏面

みなさま

毎度毎週すみません。
広島2人デモのご報告をさせていただきます。

(報告は毎回、広島2人デモサイトに掲載していますので最初にご案内しておきます。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/

今回の参加者は5人
哲野、網野と原田さん、弓場さん、大歳さんでした。

東京から広島に来ていた方が来ようとしてくださっていたようです。
お気持ちだけ参加ということで!ありがとうございました。
(なんでも宮島口で事故があり交通が止まっていたようです。)

そして毎回スピーカーを貸して応援くださるピースリンク様、久野様、ありがとうございます。

お気持ちだけ参加は、前回参加のKさんもです。
事前に応援を頂きました。

ついでに・・・今まで東京の方や、どこにお住まいかもわからない方、
三次の徳岡さんをはじめ広島各地の色んな方から、
「行けないけど気持ちは一緒に歩く!」と
応援を今までいただいておりました。

これまでご紹介もせずにすみません。
ここでお礼を一言。いつもありがとうございます。

チラシはこちら
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20120907.pdf

今回のプラカードです
※プラカードは上の画像をご覧ください。

毎回はプラカード作成は最低3時間くらいかかるのですが
今回は半日かかりました・・・。
プラカード作成中、原田さんから「今日行きます。では後で」とお電話がありました。
気合の理由はスピーチでわかりました。

集合場所に行くと最初に現れたのが大歳さん。
哲野が早速チラシを渡し、今回のデータの説明をします。
大歳さんはさすが、理解が早い。そしてよく勉強されていらっしゃいます。

その様子を見ながら石垣に座っていると「赤旗の記者ですが・・・」と名刺を出す男性が。
受け取らず、どうしようかなぁと思案してしまいました。
正直、消極的容認姿勢の「原発ゼロ」で誤魔化す共産は信頼してないんです。
もっとも311の前に、オバマ人気にあやかろうとして
オバマのプラハ演説も読まず「核兵器廃絶のオバマ」イメージキャンペーンに乗った時点で共産は見限ったんですが。
良く勉強されて頑張っている議員もいるのですが政党としては信頼感ゼロ。

「哲野~!赤旗さん来たけど、どうする~?」
「赤旗は50%だから、まぁ、いいんじゃないか?」
※50%というのは半分は本気で勉強して脱ではなく反原発になる可能性があるということ。

というわけで顔写真は駄目ということで協力しました。
(しかし取材にはなっていませんけど)

記者「共産はずっと原発反対ですから」
などいうものですから、
哲野「昨年6月に発表した原子力政策を読むと、即廃棄ではなかったですね。
    即廃棄でなければ反原発ではありません。
    原発問題はエネルギー問題ではないんですから。
    だから共産党が一貫して原発に反対してきたというのはどうでしょうかね?」

そしてその後党政策や歴史について哲野が説教するという事態に。
哲野の方が原子力に関する党政策をよく読みこんでいます。

記者「将来の廃棄と反原発はほぼ同じ意味ではないですか?」
哲野「即廃棄、即封印するかしないか、これが分かれ目です。
    将来の廃棄はいつまでも的を射ぬかない・・・。
    原発問題はエネルギー問題ではなく、我々の健康問題、
    生存権問題で即廃棄以外にはありえません。」

そのあと瓦礫(正確には震災廃棄物)の話になりました。

大歳「共産党は瓦礫問題では私は納得いってないんです。」
記者「いや実はいろんな意見があるんですよ
    私が瓦礫広域処理は多くの市民が反対している、と書くと
    必ず削られますからね。」
哲野「あれは瓦礫じゃない。環境省の文書では瓦礫と言う言葉を使っていません。」
    震災廃棄物です。正確な言い方です。何でも含みますけどね。
    これをマスコミは「がれき」に言い換える。ここにごまかしがあるんです。
    多くが原発の放射能に汚染された「低レベル放射性廃棄物」です。
    低レベル放射性廃棄物は隔離管理しなければならない、シロモノですよ?
    今度から「低レベル放射性廃棄物」と書いたらどうですか?
    そしたら上も削らないでしょ?」
大歳「瓦礫問題について言えば赤旗もフリーランスのジャーナリストに抜かれてますよね」

大歳さんも結構言う。

内心手を叩いていると、警備の警察の方が。
恒例の指令書の確認を済ませたところで原田さん登場。
記者さん含め5人でわいわい話をしていると、
「こんにちは!良かった!来たかったんです~!」と弓場さんが登場。

いつもは遅くまでお仕事されているそうですが
広島2人デモに参加してみたかったとずっと思っててくださっていたとのことで、
今日は珍しく早く仕事が済んだので、職場から直行で駆けつけてくれたそうです。

また弓場さんによると、この時間帯は動くのが難しいので
参加したいけど出来ないと思っている人が他にもいらっしゃると知りました。
そうですよね、子どもを抱えた主婦ならなおさらです。

さてここで音楽が鳴りました。

出発前に、今日は前回の反省も含めてデモ行動の注意事項を説明しました。
プラカード部隊(網野と大歳さん)先頭で
なるべく離れないように歩くこと、
チラシは基本取りに来てもらえる人に渡す、
受け取ってもらえる人に渡すこと、ということで
原田さんと弓場さんにチラシ配りをお願いしました。

「皆さん、お騒がせします。毎週金曜日恒例の大飯原発再稼働に反対して歩く市民のデモ隊です・・・」

赤旗の記者はついて来ていないようでした。
最初だけ写真撮ったら帰ったようです。

哲野はのっけから関電・経済界のための再稼働だったとスピーチを始めました。
チラシの内容をほぼ網羅する形でスピーチしていきました。
そして・・・

「みなさんの中には、原発ビジネスで生活をたてている人も多いと思います。
 売り上げが足りませんから、原発が再稼働してほしい、
 そう思っている人も或いはいらっしゃるかもしれません。
 しかし、20年、30年、50年のスパンで見てみれば
 原発再稼働は間違っています。
 原発事故に怯え、放射能に怯えている社会に未来はありません。
 また、経済繁栄もありません。
 なぜなら、健康な身体、綺麗な水、土、空気、そして健康な家庭
 これらが経済繁栄の基盤中の基盤だからです」

・・街は人が多い、というほどではありませんでした。

しかし、ネクタイを締めた勤め人風の人は
哲野によれば、よくプラカードを見ていたそうです。
あまり気が付かないのは、顔を向けないで、目でプラカードを追っていたからです。
今日は哲野がじっくり観察したそうです。

関電の経営データは、ほんの序の口ではありましたが
彼らの興味を引いたようです。

観光旅行に来ていたと思われる3人の外国人に本通りの信号待ちで写真を撮られました。
(多分ラテンアメリカ系)

また哲野は今回も、露店の方にチラシを渡しておいてもらうようお願いしていました。

印象に残った方は、折り返しを過ぎてまた本通りに差し掛かったとき
一人のサラリーマン男性がじっとプラカードを見ていることに気が付きました。
50歳代前半、会社帰りのようでした。
歩く速度も落として、プラカードの内容を把握しようとしているようでした。
誰も気が付いていなかったようなので振り向いて
哲野に「あの方にチラシを渡してあげて」と頼みました。
哲野がチラシを渡しに行くと、受け取ってくれました。
「裏に関電の経営データが載っていますので」と哲野が示しながら少し説明しました。
その方はチラシをよく見てくださっていて、最後に丁寧にチラシを折ってカバンに入れようとされていらっしゃいました。

今回は哲野の後、大歳さん、弓場さん、原田さんの順にマイクを回してスピーチしていきました。

大歳さんは、喋る内容を紙に書いて、準備してきてくれていました。
作られた電力不足であること。
関電は原発を動かすことによって利益を上げていること。
大飯原発再稼働は関電経済界のための再稼働であること
そもそもCO2温暖化原因説も、原子力ルネッサンスのために作られた誤った説の可能性があること
等を具体的に話していました。

追記2012.9.8
大歳さんが用意してくださったスピーチ原稿を送ってくださいました。
以下抜粋します。

============
みなさんの中にも火力に比べ、原子力の方が近代的で合理的な発電方法であると、今なお信じておられる方もいらっしゃるかもわかりません。
または火力にばかり頼っているとCO2が削減できないのではないかと心配されている方もいらっしゃるはずです。
原発というものは巨大湯沸かし器にすぎず、これほど長期間、膨大な量の廃熱を出し続ける原発が地球の温暖化防止に効果があるわけありませんし、そもそもCO2温暖化説自体が、原発推進者たちによってでっち上げられ、マスコミによってばらまかれた大デマなのです。

では、なぜ、このようなデタラメかつ有害な原発という代物が、この断層だらけ、地震だらけの日本列島に54基も作られたのでしょう。また、なぜ、火力にだけ頼っていると電気代を上げなければならないという電力会社の脅しに屈しなければならないのでしょう?

これらの疑問に答えるには、日本の電気料金がどのように決められているかを知らなければなりません。
日本の電気代は総括原価方式によって決められています。総括原価方式というのは電力会社の固定資産に3%上乗せさせた金額を電気料金の算出に用いることができるというものです。このため、電力会社は電気が足りていようが足りていまいが原発資産を多く所有しようとしますし、また火力発電の燃料も相場よりずっと高い値段で仕入れようとします。一説によりますと、電力会社は米相場の約9倍の価格で、火力の燃料を大手商社から調達していると言われています。  

これを一般の企業で考えてみるとどうでしょう。例えば自分の会社で必要となる材料や資材を仕切り価格の9倍で買ってあげるという人はいらっしゃるでしょうか?またそれだけ高い材料を使ってコスト高となった商品やサービスを自分の顧客に売りつけたり、お客として買ってあげたいと思うでしょうか?

いかに常識はずれなのがわかりますが、実際にこれをやっているのが電力会社なのです。電力会社がまともな経営努力をすれば原発を止めても、電気料金を上げられることはありません。

哲野はCO2温暖化原因説が原子力産業のために作られたストーリーである
という大歳さんのスピーチを聞いて、
「よぉ~~勉強しとんなぁ、あいつ!」と感心していました。
哲野好みの若者のようです。

次に弓場さん。
「みなさん!こんにちは。
福島では今でも放射能が出続けています。
避難したくても避難できない人たちが大勢います。
広島も他人事ではありません。伊方原発、島根原発があります。
再稼働を許してはなりません。
・・私には子どもが3人います。
原発は許せない、その気持ちで歩いています・・」

もっとたくさんお話になったと思うのですが・・概略こんな内容でした。

次に原田さんです。
今回原田さんは怒りに震えた声(に聞こえました)でスピーチしました。
「大飯原発の再稼働は、私たちの生活のためではありませんでした。
 関電や経済界のためでした。
 関電の純資産は1兆5298億(連結ベース)しかなく、原発が廃炉になれば債務超過、
 関電の株はたちまち紙屑になります。
 そうさせないために、原発を再稼働しました。
 再稼働は是非やめさせなければなりません
 大飯の再稼働は次の再稼働に繋がります
 四国電力の伊方発電所、中国電力の島根発電所、北海道電力の泊発電所
 これらの再稼働を阻止するには、大飯原発を止めることです。
 大飯原発の再稼働を中止させましょう」

元安橋東詰に帰ってきたときは、とっぷりと暮れておりました。
「秋の日はつるべ落とし」です。

警備の警察の方に、
「毎回チラシを作られていますが、第何回とか書かれているのに、
 前回はすみません。だいぶ残してしまわれたようで・・・」
と気遣いの言葉をかけてもらいました。
「お気遣いありがとうございます。いいですいいです。
 前回は、あれは、別デモとはいえ、仕方ないですから」

本来チラシ配りは自由です。
ですがデモでは警察は「チラシ配りは止めてほしい、とお願い」しているだけのことです。
チラシ配りが目的ではなく、申請上はデモが目的。
ちゃんと「隊列を乱さず、信号には従って・・」と指令書にもあります。

警察がいう様に、「事故になっていたらデモが続けられない・・・」というのも事実です。
それに警察があの場できちんと指導しないのも職務上怠慢になり良くないことです。

みんな自分の仕事をしているわけですからね。

警察も我々の主旨もよくよく、わかっていてくれています。
「変な政治意思行動じゃない」こと。
チラシを余らせたことで気をもんでくれていたようで、一言お詫びがありました。

「それで、今後はどのような予定で?考えられていますか?」と聞くので
「はい、14日以降のデモは、月曜日か火曜日、申請にいきます。また電話します。」
と伝えて、お礼を言って警察とはお別れしました。

で。その後5人で長~い立ち話になりました。
瓦礫の話、福島で避難したくても避難出来ない人の話、
エートス・プロジェクトの話、食品汚染の状況、今の状況、
国際的視野で福島原発事故とその対応を見なければならないこと等々・・・・
話が面白いので惜しいけどと言いつつ、原田さんが最初に帰りました。

いやさすが、大歳さんと弓場さんは
職場でも中堅クラスだとわかります。
話の理解の速さと勉強量、使う言葉が違う。
質問もポンポン出る。

いつか、勉強と議論を兼ね、
今の状況を俯瞰的・客観的に把握するために
そして各自が戦略を練るために
おしゃべり会でも設定したいものです。

以上ご報告いたします。

網野沙羅

第12回 広島2人デモ 9月7日 告知

みなさま

毎度毎度、しつこくてすみません。
広島2人デモ、明日も懲りずに歩きます。

9月7日(金)18時~広島平和公園元安橋東詰スタートです。
だいぶ涼しくなりました。虫の音が聞こえています。
歩くのにはちょうど良い季節になりました。

チラシができましたのでお目通しください。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20120907.pdf

広島2人デモのwebサイトにもアップしました。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/
(いままでの報告や告知、チラシや検証記事も含めご覧いただけます。)

「チラシどうしようか?もうネタがつきてきたなぁ」と哲野に言われ

「有価証券報告書から主要な株主出そうよ!
 結局関電を動かしているのは経済界でしょう。
 大手で働く人間ならわかるけど多くの人は知らない。
 会社四季報だってそう見る人はいない。
 ましてや有価証券報告書なんて見る人はいない。
 そろそろ敵本体を出そう」と言うと

「よっしゃ」

ということでチラシを作りました。

私も実際、金融関係の会社名を聞いて「こういう会社だ」とすぐわかりませんが
さすが元企業分析経済記者、哲野の解説を見ると関電がいかに原発を動かさなければならなかったかわかります。
合点がいきます。

明日はこれをサラリーマン狙いで配布して歩きます。

結局我々はあらゆるところで経済界に操作されているわけですから
それらを明らかにし
「こういう企業は社会から追放しないといかん」のです。
大手だからと胸を張るようなことはしていない。
結局人としても一企業としても恥ずかしい、
金のためなら命を犠牲にしても良いという
ところまできてしまっているわけです。

会社が倒れても人は死にませんし再生だってできますが
原発が事故を起こせばフクシマの通り、何万人もの人が人間としての尊厳を奪われ
故郷なくし、自殺者も出し、多くの人が健康被害と死に向かい合う羽目になります。
何十年にもわたってです。

彼らにその恥ずかしさを味わってもらいたいものです。

網野沙羅

第11回 広島2人デモ 8月31日 報告

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みなさま

毎度お騒がせしております。
広島2人デモのご報告をいたします。

今回は17時から
原田さん主催の伊方原発の再稼働を許さない市民ネットワーク広島の広報デモがありました。
伊方のチラシです。ご覧ください。
http://hiroshima-net.org/cat-crew/ivent/pdf/20120831_ikata.pdf

そちらから少しご報告します。

伊方の方は応援参加3人
伊方ネット3人の計6名でした。

悪い話からいたします。
チラシを配る方に集中して意識してしまった方がいて
信号を見ずに赤信号を渡ろうとした方がいました。
警察が動き、あとで注意を受けました。

警察としてもあまりいいたくなかったようですが
言わざるを得ない状況を作ってしまったのは残念でした。
中央警察の警備課もでくの坊のようについて歩いているわけではなくて
公安委員会や交通安全委員会の意向を遵守するという仕事からすれば
私たちに注意しなければならない。これもよくわかります。

それで警備課の方々の顔も立てねばならず、
その後の2人デモではチラシまきを「遠慮」いたしました。

さて伊方デモ、チラシは100枚持って行って
デモが終わる前にすべてはけてしまいました。

目の前を歩いていたサラリーマン2名は私たちのデモ隊を追い抜きざまに
チラシを渡されたようですが
片手に持ってじっと見ていました。

哲野によるとプラカードをみていたり
興味がありそうな方にチラシを渡しにいったらしいのですが
すべて受け取ってくれたようです。
他のひとたちのチラシ撒きのはけ具合も良好でした。
人口118万人の広島が伊方原発の最大の被害地元だ、このことがわかると人々の関心は高まる、これを確信しました。
要するに広島からそんな近いところに原発があるなんて知らなかった、ということではないかと思います。
伊方のことは「四国のこと」だと思っている人が圧倒的に多い、と感じました。
知れば関心を持っていただけます。

最初は街の雰囲気が私たちに固いので
「おや?」と思いましたが
反応は手ごたえがありました。

そういえば今回、街の様子ですが人が少なかったです。

哲野がKさんに「特に若い女の人が関心が薄いんじゃないですかね?」と問いかけると
Kさんは「特にそんなことはないと思う。小さい子どもを連れた若いお母さんでも関心のない人はない」との感想。
哲野は「認識を改めなきゃいかんなぁ」と思ったそうです。

スピーチは

1.南海トラフによる大地震が心配されています。
  四国電力の伊方原発もその地震に影響を受けます。
2.そればかりではありません。日本最大の活断層、中央構造線が伊方原発の直近を走っています。
3.地震による事故が心配されています。
4.現在大飯原発の次に稼働するだろうとみられているのはこの伊方原発です。
  原子力保安院のストレステスト(耐性評価)をパスしているのは
  大飯原発3・4号機と伊方原発3号機だけだからです。
5.伊方は広島から一番近い原発です。
6.中電の島根原発が一番近い原発ではありません。
7.伊方原発は広島から直線距離で100キロです。
8.四電の社長は4月に「伊方がないと今夏電気が足りなくなる」と言いましたが
  これは四電がいかに伊方の再稼働を熱望しているか、その現れです。
  電気はもちろん、充分足りていました
9.規模の小さい四電にとって伊方再稼働は死活問題です。
  もしこのまま廃炉となれば、四電は持ちません。
  有価証券報告書を見ると、純資産が2830億しかなく
  原発の2項目だけで資産計上が2449億。
  廃炉となれば四電は費用の負担に耐えられません。
10.伊方は他の原発に比べても大量の放射性物質を排出します。
   トリチウムなどは関電の3原発を合わせてもはるかに放出量、10年間で500兆ベクレルも放出しています。
11.トリチウムがこれだけでてるという事は、他の放射性物質も大量に出ていると推測されます。
12.使用済み核燃料も約9万本も保管されています。
13.事故がなくても、津波がなくても、飛散の可能性を残す大変危険な原発です。
14.嘘をついても原発を再稼働したい理由は
   原発を動かさないと、財務体質が悪化する、これが本当の理由です。
15.四電の伊方原発再稼働をさせてはなりません。

というものでした。

では次に2人デモのご報告です。
今回のチラシです。

http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20120831.pdf

※プラカードは上の画像をご覧ください。

今回、4人で歩きました。
網野と哲野、そしてKさんと大歳さんという方です。
大歳さんはツイッターを見て来てくれた方でした。

Kさんは来月県外に出られる用事があり
「これがデモ参加最後になると嬉しいんですが・・」と言ってくれました。
ホントに、停まれば歩かなくてすみます。
大歳さんは中区の某電工会社で働いているそうで、「また参加します」と言ってくださいました。

大歳さんはプラカードをひとつ持って先頭を一緒に歩いてくれました。
Kさんがチラシをもって、歩いてくれました。
チラシは今回、伊方デモの件もあり、撒くことができませんでした。
「欲しい」と取りに来てくださった方にはお渡しすることにしました。

Kさんはあとでそっと哲野に「私、撒いちゃいましたよ」
哲野「そりゃあマズイじゃないですか。まぁ撒いたものはしょうがないけど。ありがとうございました。」

今回哲野がゆっくりスピーチをして歩きましたが
プラカードを見てくれる方もいましたし
スピーチを明らかに聞いてくれているなと感じました。
特にサラリーマンの方がそうでした。

1.夏の電力不足は嘘でした。
2.したがって野田首相の「国民生活を守る」も嘘でした。
3.なぜ嘘をついてまで再稼働をしたいのか。それは経済界を守るためでした。
4.野田首相は原発再稼働を熱望する関西経済界・関電を守ったのです。
5.関電は純資産がわずか1兆1183億円しかありません。
  それに対して原発資産は8894億円。
  これが廃炉となれば資産価値ゼロ、関電は遅かれ早かれ債務超過です。
6.市場はすでに敏感に反応し、年初来株価は3分の1にまで下落しています。
7.関電にとって原発再稼働は死活問題です。
8.関電に大きな投融資をしている大手銀行、日本生命などの機関投資家にとっても
  死活問題です。
9.広島にも三菱重工業、中国電力、広島銀行、バブコック日立、IHI、などの原発ビジネスがあります。
  また、横河電機は原発コントロールルームの制御パネルを作っています。
  大手コンピュータソフトハウスやベンダーは直接間接に原発にプログラムを提供しています。
  中国電力の子会社、中国電機製造、中国計器工業、テンパール工業も
  直接間接に関係しています。
10.膨大な日本の下請け構造を考えれば多くの社長さんが原発再稼働をしてくれと
  望んでいる気持ちもわかります。
11.彼らは日本経済成長のために、家族や社員を養うために原発は必要だと言います。
12.しかし、彼らは間違っています。
13.30年、50年のスパンで考えれば、放射能に怯え、原発事故に怯える社会に
   未来はありません。経済発展もありません。
   今でも東電福島原発からは毎時1000万ベクレルもの放射能が出続けて居るのです。
  福島原発事故は今もなお、つづき、政府の緊急事態宣言は撤回されていません。
14.そんな社会に未来はありません。
15.その上さらに、原発を再稼働させる、長い目で見れば彼らは間違っています。
   近視眼的です。非合理です。冷静さを欠いています。
16.きれいな土地、綺麗な空気、綺麗な水、健全な家庭、健康な身体こそ
   経済発展の基盤であり、源泉です。
17.政府は大飯原発再稼働をきっかけに次々と再稼働を計画しています。
18.大飯原発再稼働を潰せば次の再稼働はありません。
19.大飯原発再稼働は私たちの将来を決めます。

みたいな話をまわりをみながら
とっかえひっかえ、喋り、最後はゼイゼイと言っておりました。

今回初めて参加した大歳さんは先頭でスピーチを聞きながら「へえ~!」「そうなんだ!」と
時々つぶやいておりました。
で、「東芝は?」と聞くので「もちろん東芝もですよ」と答えておきました。

暑いからと避暑地や海外で過ごし、
放射能が怖いからと安全な食べ物・飲み物しか口にしない人々が
「原発は必要だ」というわけです。

経済から言うのであれば、フクシマの収束と、謝罪・補償・賠償・復興をきっちりさせてからでしょう。
それがまっとうな経済観念というものです。
それすらしない、出来ない、しようともしない、責任をとらない、国の税金を自分たちの都合の良いようにあてにし使おうとする
そんな人たちはまともな経済人とは呼べない。ただの寄生虫だと思います。

哲野もスピーチで言いましたが健康で健全な家庭があってこそ、経済成長の基盤になるのです。
一度、家族の一人でも病気で倒れたらどうなるか経験した人にはわかると思います。
特に家庭の中心である母親が倒れたら、家庭はぐちゃぐちゃになります。
働く父も子どもの世話、妻の看病、いままでしなかった家事に追われます。
お金がある人は人を雇えば、と思うでしょうが、住み込みで家政婦を雇えるほど裕福な家庭がどれほどあるというのでしょうか。
働く父親が倒れれば、一気に経済危機です。
しかも、4人の家庭で2人倒れたらどうなるか。
それが、風邪などの短期ではなく、長く体調不良になるような病気になったらどうなるか。

現実、私の場合5人中2人が倒れ、1人は要介護者、まともなのは私と父だけ、という状態もありました。
早めに仕事を切り上げ、交代で介護につき、親戚をふくめた人海戦術のおかげで乗り越えられました。
祖父祖母の今ではありえない高い年金はほぼ全額、健康保険料満額の請求に消えてゆき(年金の意味はなかった)
祖母の原爆手帳から出るお金は当人の医療費・介護費、父の働くお金で別途介護費と生活費。
2人が亡くなるまでの10数年の闘病を乗り越えられましたが
「そうではない核家族4人だったら経済的にもとてもじゃないけど乗り越えられない、
 うちはたまたまよかったが、よそ様でこんなことはまずあり得ない、ほんとにこの世の中はおかしい」
 (実際そういう人、家族崩壊した人を何度も見てきました)
介護保険制度にしてもなんにしても、家族負担が大きすぎるのです。
何度も何度も、父や母、親戚の人たちと話をするたびに「大変な時代だ」とその話になりました。

また私たちは「被爆者の子は若死にする人が多い」と話を聞かされて育ってきました。
学校には必ず4~5人の障害を持つ子どもがいて特別クラスがあるのが当たり前。
心不全や脳内出血で近所や親戚の人が亡くなり月に1~2人葬式、という時代もあったほどです。

フクシマ事故によって原爆の比ではない放射能によって
この先、10年、20年、30年と、確実に病気で倒れる、異常が出る人が多くなることが
私たちには想像に難しくないわけです。

これでまともに経済発展が出来ると思う方が頭がおかしい、と思います。

今週、18時にはもう陽が山や雲にかくれ、風もでて涼しかったです。
これから秋の夕暮れに、涼やかな良いそぞろ歩きになりそうです。
来週もしっかり歩いて行きます。

早く大飯原発が止まって欲しいです。
一生やりたくありません。

網野沙羅