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広島2人デモ4月のご案内

<4月>
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伊方デモ
13日と27日
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平和公園元安橋出発~本通り・金座街往復

第18回伊方原発再稼働を止めよう! 4月27日報告

ファイル 135-1.jpgファイル 135-2.jpgファイル 135-3.jpgファイル 135-4.jpg

現在報告作成中です。

▽チラシA3版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130427_ikata.pdf

▽チラシA4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130427_ikata_A4.pdf

先に主催者原田さんの報告をアップしておきます。

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みなさま

4月27日第18回目の広島 元安橋東詰めー本通りー金座街往復コース 伊方原発再稼働反対ウォークの報告です。

4月27日(土)15:00にスタート。今回は4人で歩きました。
前の晩の寒さはどこへか、すっかり初夏の装いの元安川岸、若葉がきれいでした。本通りの人出は、特別多くもなく、少なくもありませんでした。

今回のチラシのタイトルは、「広島は伊方原発の最大の被害地元 ~事故を起こさなくても瀬戸内海に流れ込む大量の危険なトリチウム~」
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130427_ikata_A4.pdf

◇今回、特に訴えたかったことは、原発から通常運転時でも放出される大量のトリチウムの危険性です。

伊方原発は、2001年から2010年までの10年間に、552兆ベクレルもの液体トリチウムを海に放出しています
(独立行政法人原子力安全機構『原子力施設運転管理年報』平成23年版より)。
気体トリチウムは、おそらくその2倍程度放出していると考えられます。

トリチウムは、水素の同位体で、放射性物質です。
電力業界は、「トリチウムの電離エネルギーは弱いので、人体への影響は無い」と宣伝してきました。しかし、事実は違います。
トリチウムは、他の放射性物質とは違ったメカニズムで生体を損傷します。

例えば、人間を含む動物の細胞には、タンパク質、核酸などの高分子化合物が含まれていて、これらが生命活動を担っています。
これらの高分子化合物において、水素は分子と分子をつなぐ大切な役割を果たしています。
ところが、トリチウムは水素の同位体なので、トリチウムが体内に入ると、水素があるべきところにトリチウムが代わって摂り込まれてしまいます。
ところが、トリチウムは放射性物質なので、元素転換を起こしてヘリウムに変わってしまいます。
ヘリウムは分子と分子をつなぐ役割を担えないので、水素があるべきところにトリチウムを摂り込んでしまった高分子化合物は損傷し、正常に機能することができなくなってしまいます。

トリチウムを分離することは難しく、世界中の核施設がトリチウムを垂れ流しにしてきました。
しかし、2009年、カナダのオンタリオ州政府の飲料水諮問委員会は、飲料水のトリチウム濃度規制値を1リットルあたり上限20ベクレルとすることを提案する報告書を提出しました。
この背景には、オンタリオ州最大の都市トロントに近い、ピッカリング原発から放出されるトリチウムによる子どもたち(特に乳児)の健康損傷があります。

伊方原発が再稼働するということは、ふたたび伊方原発から大量のトリチウムが海へ、大気中へ、放出し続けられるようになるということです。
伊方原発と広島の間には、放射性物質を運ぶ海はありますが、遮るものはありません。
広島名産の「牡蠣」が獲れ、チヌが獲れ、スナメリが泳ぐ海と大気がふたたびトリチウムで汚染され続けるようになるということです。

伊方原発は、7月に原子力規制委員会の「規制基準」が決定されれば、その後の再稼働一番乗りとなる可能性が最も高い原発です。
苛酷事故の危険性も小さなものではありませんが、平常運転でも大量の危険なトリチウムを放出します。
伊方原発の再稼働を止める可能性があるとすれば、被害地元ととなる周辺住民が挙って「伊方原発再稼働反対」の政治意思表示をすること以外にありません。

◇今回、用意した50枚のチラシは、復路のアンデルセン前あたりで最後の1枚がなくなってしまいました。
真剣な表情でプラカードをみつめる人が多かったこと、今回は、若い人よりも中年以上の「物がわかった」感じの人がよくチラシを受け取ってくださったことが印象的でした。