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第113回広島2人デモ 10月24日報告

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みなさま

毎度お騒がせしております。
第113回広島2人デモの報告です。

今日は先に結論から。
参加者は4人。哲野、網野、じゃけえさん、Kさん。
チラシは30部用意して5~6部しか渡せませんでした。
結論からすると、散々な結果ということになりました。

今回のチラシのテーマは伊方原発に反対する広島1万人委員会の活動を紹介しながら
そこから見えてくる広島市当局の原発問題、伊方問題に対する姿勢をお伝えしようというものでした。

プラカードも普段より注目度が低く、一般市民にはあまり関心がないように見えました。

しかし、このことは事前にある程度覚悟していたことなんですが
広島市が体制として原発容認の組織体制を持っていること、
国からの下請け末端機関として広島市民に間接的に
原発はCO2を出さないがゆえに温暖化対策に有効な発電手段と刷り込んでいること、
そういう目で見ると全国の自治体の温暖化対策課、あるいは
それに相当する自治体組織も同じ役割を持っていることなどを
伝えようとしたのですが、やはり関心は低かったようです。

ところが、アクセス解析ソフトを使った分析では
このチラシは結構、webで数多くの人に閲覧されたようなのです。

ページビュー(閲覧数)の結果では、
金曜日 2971 ビュー
土曜日 125 ビュー
日曜日 1967 ビュー
3日間合計が 5063 ビューもありました。

要するに3日間でこのチラシを延べ5063人の人が閲覧したということになります。

網野「どういうことだろうね?誰が見てるんだろうね?」
哲野「そうだよねえ…。1万人委員会の活動と言っても、我々の、ま、楽屋落ちの話だし。
    広島市議会の伊方原発に対する姿勢といっても
    多くの人の興味は引かないだろうし。
    広島市の原発に対する姿勢といっても、さして関心のある話題じゃない。
    ただ、広島市、広島市議会の動向を通じて
    各自治体の中にある同質の性格、国の下請け機関として
    間接的に原発推進を援護射撃をしているという傾向は
    気が付く人は気が付いてもらえるとおもったけど。
    さして興味ある話題とは言えないよね。」
網野「今回はどういう層が見に来たのかという見当すらつかない。
    ただ私も見て面白いなと思ったのは
    どういう人たちが、どう動いて、いままで何をしてきたか
    経緯がしっかり書かれてあるところだね」
哲野「広島1万人委員会の活動のこと?」
網野「うん、例えば広島1万人委員会の活動の時系列表とか。
    広島市議会に対する共同請願人署名提出の表とか。」
哲野「ま、君は面白いと思ったんだろうけど、こんなもの全然面白くないと思う人も多いだろう。」
網野「でも、事実としては、予想外に閲覧者が多かった。」
哲野「ということは、君が面白いと思ったと同様に、
   楽屋落ちのレベルを超えて面白いと思った人がいた、ということかもしれないね。」
網野「そういうことかなぁ」

というわけで、散々の2人デモの報告をいたします。

集合場所で待っているとじゃけえさん登場。
18時前ですが、すっかり暗くなりました。

▼元安橋 18時の10分前

哲野と外国人の若い男性がしきりに何か話し込んでいました。

網野「何を話していたの?」
哲野「イタリア人の旅行者で、
   広島から一番近い原発の危険を訴えて今から歩くところだ、と説明したら
   イタリアはもう、原発を放棄していると答えてくれたので
   知ってるよ、前のベルルスコーニ政権が、いったん放棄した原発再開計画を進めて来たけれど
   国民投票でやっぱりイタリア国民が原発を拒否した、ということは知っている、と答えたよ。」

(イタリアは2012年5月11日・12日の両日、原発再開の是非を問う国民投票を実施
最終投票率は54.79%で国民投票は成立。原発再開に反対した人は全体の94.05%)

網野「その人は原発反対なの?賛成なの?」
哲野「イタリアに住んでいる例のローマ帝国史で有名な、塩野七生さんは
    原発賛成みたいだけれども、その彼ははっきり原発はキチガイじみてる、と言ってたね。
    それで、電気代はどうかね、と聞いたら
    どこの電力会社から買うかによって価格が全然違う。
    最大3倍くらいの違いがあると言ってた」
網野「えええ~~?!」
哲野「だから、彼の話を聞くと、原発問題というよりも、
    西ヨーロッパが電力事業の自由化をしてからの制度設計の問題だという気がする。」
網野「自由化しても、すぐに私たちに有利になるわけじゃないのか」
哲野「結局、やはり制度設計の主導権を誰が握るかの問題になってくるだろうね。
    日本でも同じことが起るよ、きっと」
網野「いやぁ、それを聞くと、余計に経産省任せにするわけにいかない、と思うわ。」
哲野「経産省に任せるのは、最悪の選択だろうね。
    電力の販売の自由化がはじまると、恐らくは4つか5つくらいの電力会社が
    販売とグリッドの主導権を握って、かえって今より独占が強くなる可能性もある。
    今から我々がしっかり、監視して電力自由化にむしろ積極的に参加する姿勢が必要だと思うよ」

音楽が鳴り終わってからも、哲野とのおしゃべりがなかなか終わらず。
哲野はそのイタリア人に「ごめん!今からデモに行かなきゃいけないから」と声をかけて別れました。

やっと出発です。

▼本日のプラカード

▼第113回デモチラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20141024.pdf

トップバッターはじゃけえさんです。
じゃけえさんはチラシの中身を簡単に紹介したあと、
伊方原発再稼働問題は広島市民の生存権問題です、と訴えました。

前にも言いましたように、今日は市民の反応も薄く、プラカードもあまりアピールしなかったようです。

次に哲野のスピーチです。
哲野は、原発問題の担当がなぜ広島市環境局温暖化対策課なのかを説明しました。
去年、広島市が発表した「広島市環境白書」によると
広島市は環境問題として2つの重点課題をあげています。
1つは「ゼロエミッション」(ゴミ排出をゼロに近づける)と
もうひとつが、「地球温暖化対策に取り組む」ということです。

温暖化対策課はこの2番目の課題が任務です。
その論理は、原発はCO2を出さない、よって温暖化に有効な発電手段である、
で、原発推進とは言っていないんですが、広島市民にCO2を排出しないことを訴える際に
この原発発電手段が使われる。
だから原発問題は温暖化対策課の管轄、ということのようです。

今の広島市長、松井一實氏も同じ考えなのかどうかを確認したところ
松井氏も全く同様の見解であることを確認しました。

原発問題は広島市民の生存権問題だという私たちの考え方とは全く相いれないのが
今の広島市当局の姿勢であり、行政組織です。

哲野のスピーチ中にKさんが仕事を終えて駆けつけました。

最後に網野です。
原発や被曝問題は、最終的に私たち一人一人が責任を取って行かざるをえない、
それは福島原発事故のいきさつや現状を見ても
東電や国、自治体が責任をとってはくれないことは明らかでしょう
そういう意味では、原発問題は私たち一人一人に深く関係している。
無関心の人はいまここ本通りを歩いている方にもいるが
無関係なひとは、実は一人もいない、ということをスピーチしました。

元安橋に帰ってデモ終了。
4人でおしゃべりをしているときに、熱心にチラシを読んでいる男性が目にはいり
思わず哲野が近づいて、話しかけました。
2人は相当長く話し込んでいましたが、
この2人の話の中身を書いてると、いつまで経ってもこの報告は終わらないと思いますので
ここいらへんで終わります。

以上ご報告いたします。