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第22回伊方原発再稼働を止めよう! 6月22日

ファイル 160-1.jpgファイル 160-2.jpgファイル 160-3.jpgファイル 160-4.jpg

チラシ
▼A4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130622_ikata_A4.pdf
▼A3版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130622_ikata.pdf

========

みなさま
(いくつかのメールにお送りいたします)

伊方原発再稼働を止めよう!デモが22日にありました。
3人とはいえ実に痛快なデモになったので私からも補足報告いたします。

▽まずは主催の原田さんの報告です。
===============

6月22日第22回目の広島 元安橋東詰めー本通りー金座街往復コース 伊方原発再稼働反対ウォークの報告です。
6月22日(土)15:00にスタート。台風一過、晴天で暑い午後。3人で歩きました。

プラカードを添付します。

今回のチラシのタイトルは、「四国電力・伊方原発、再稼働近し! もし伊方原発で苛酷事故が起きたら広島はどうなるの?」。
 ↓
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130622_ikata_A4.pdf

◆広島の予測被曝線量は7日間で4mSv(実効線量)
◆伊方原発の地元愛媛県では何が起こるか
◆7月8日原発再稼働のための新規制基準施行 再稼働最短距離は伊方原発

6月5日、原子力規制委員会が「原子力災害対策指針」を決定・施行。(ほとんど報道なし)
6月10日、愛媛県が伊方原発事故に伴う「広域避難計画」を発表。
6月19日、原子力規制委員会が原発の「新規制基準」を決定。
7月8日、原発の「新規制基準」を施行予定。
四国電力はただちに伊方原発の再稼動を申請し、年内の伊方原発再稼動はほぼ確実でしょう。

原子力規制委員会は、「原発苛酷事故は起こる」ことを前提としています。
では、原子力規制委員会が決定して施行が始まった「原子力災害対策指針」とは、どのようなものなのか?(→チラシ2・3 ページ、表1・表3)
「原子力災害対策指針」では、緊急事態における即時避難の基準を、空間線量率「1時間あたり500μSv」としていま す。
これは、事故を起こした福島第1原発の2号機タービン建屋海側の現在の線量の2倍以上の線量で、防護服を着ていても、足 を踏み入れることがはばかられる線量です。(→「広島2人デモ第54回チラシ4ページ」)
このレベルに達するまで、「即時避難」の指示は行われないということです。

もし、伊方原発で、福島原発事故と同レベルの事故が起こったら?
(事故が、福島原発事故のレベルでとどまる、という保障はどこにも無いのですが…)
原子力規制委員会が行ったシミュレーションが参考になります。(→チラシ表紙)
原発から100キロの地点では、1週間での予想被曝線量が4mSv。
これが、伊方原発で福島原発事故と同レベルの事故が起こった場合の広島市の被曝線量の目安となります。
1週間の被曝線量が4mSvということは、空間線量率・1時間あたりに直すと約40μSv。
福島第1原発4号機から200mばかり離れた「地下水バイパス揚水井」あたりの現在の線量とほぼ同じです。これまた防護 服を着ていても長くは留まれない線量です。
しかし、「即時避難」の指示は行われず、「1週間程度のうちに一次移転」することが指示されることになります。
けれども、100万人の市民が「一次移転」(避難)する場所などないでしょう。

そのとき、伊方原発の地元は、どうなっているのか?
愛媛県の「広域避難計画」では、伊方町の約6000人、30キロ圏内の約12万8000人が、
自家用車や、トラックや、二輪車や、防災ヘリや、海上保安庁の巡視船や灯台見回り艇、海上自衛隊艦艇などで、愛媛県内や 海を渡った山口県・大分県に避難することになっています。
(→チラシ3ページ図3、愛媛県HPhttp://www.pref.ehime.jp/h15550/kisyakaiken2.html
崖の上を走る国道197号線をすし詰めの自家用車や荷台にもいっぱいに人の乗ったトラックで、あるいは、漁船やレジャー 用ボートにも乗り合わせて、放射性プルームの中を人々が避難していくのでしょうか。
自衛隊や海上保安庁は、線量が高くなると出動できない場合があります。

原子力規制委員会の「原子力災害対策指針」、それに基づく「広域避難計画」は、
広島市民を含む伊方原発周辺住民に「事故が起こったら死ね」と言っているようなものです。
そして、原発苛酷事故は「起こる」ことが前提とされています。

☆チラシの記者である哲野さんは、①広島から一番近い原発は100キロのところにある四国電力伊方原発である、②伊方原 発の再稼働が間近である、③原発苛酷事 故が起こった場合のシミュレーションを原子力規制委員会は行っている、という3点を強調し、その内容、特に、人間を人間と思っていないとしか 考えられない 避難基準について説明されました。

☆この伊方ウォークの提案者でもあり、夜通しの作業でチラシ、プラカードを毎回作成してくださる網野さんは、黙っている ことは認めることだ、嫌なものは嫌だと言わなければいけない、と訴えました。

ほんとうに、このように「命」がないがしろにされていることを黙って見過ごすことは、人間としての尊厳を自ら放棄するこ と、自ら人間であることをやめるに等しいことだと思います。

次回は、7月13日(土)、同じ時間帯・コースで歩く予定です。
============

では網野の補足です。

まず反省点から。
たった3人だったからなのか、全員今回の6月5日に施行された原子力災害対策指針に頭にきていたのか
「チラシがあります、よかったら見てください」というコメントがスピーチからすっぽり抜けておりました。
なのでチラシがあまり売れませんでした。
哲野は片手にプラカード、片手にチラシの束なので
手渡すことが出来ず、束を差し出して「1枚抜いてください」とずぼらを決め込みましたが
声をかけた人の4人に3人は取ってくれたそうです。

歩き始めて、最初は原田さんのスピーチです。

しばらくいくと、本通り電停の交差点です。
見ると公明党さんが旗をかかえて向こうから渡ってきて、街宣の準備をしています。

哲野が気が付いて原田さんに「公明党に聞いてみてください」
拡声器で
原田さん「公明党さん、原発に反対ですか?
     反対ですか?」

すると公明党さんからまだマイクが準備できていなかったのか、地声で「反対です!」と返事あり。

原田「では自民党とは袂をわかってください、
   自民党は原発を推進しています。
   本当に原発に反対なら自民党と袂をわかってください、お願いします。
   自民党と連立政権を組んだまま、原発反対は信用できません!」

と返しました。
しかし振り返ってみると、聞く耳持たずなのか、無視なのか、すでに街宣してました。

街はやはり土曜日の休日、にぎやかです。
哲野にマイクが渡ります。
そして金座街に入ったところで向こうから維新の会の旗が来ます。
候補者はいないようですが、維新の会の人間がアピールしているようです。
すれ違いざまに

哲野「みなさん、原発はいけません。
   維新の会さん、原発はいけません。
   維新の会さん、原発はいけません。反対してください。
   あなたの党はダメです!」

ときっぱりスピーチ。
続いて

哲野「今維新の会の方が通り過ぎましたが
   維新の会は橋下知事時代、土壇場で関西財界の支持をとりつけるため手を握り
   見事に裏切って関西電力大飯原発の稼働に事実上賛成した党です。
   原発推進政党です。
   絶対に維新の会に票をいれてはなりません。」

なにせ今スピーチして知らせているのは伊方原発で苛酷事故がおきたらという話。
哲野も相当頭に相当血がのぼっております。
広島は4mSvの実効線量被曝、空中線量で40μSv/hになり、一時移転の対象になるのです。
広島100万市民に逃げる場所はありません。
それがわかってて原発推進なんですから。
私たちの生活、財産、命、ましてや経済など考えてないと言っているに等しいです。

そして折り返し、本通りに戻ってくると、いつもの商店街のオーナーが哲野に近づいて
哲野「今日は伊方原発が再稼働になるので、知らせて歩いてます」
オーナー「ええ、伊方原発ですね。知ってます。頑張ってください」
哲野「!!」
(1年やってきたけど、この人に初めて頑張ってくださいと言われた・・・)

という一幕もありました。
本通り電停まで帰ってくるとまだ公明党が街宣しています。
通り過ぎてサンモール前の交差点にテレビ局の撮影クルーがいます。
どうも待っているようです。たぶんこれから自民が出るのでは?

網野にマイクが渡っていましたが、クルーを見てカッとなって

網野「40μSvがどれくらいの値になるのかというのがイメージがつかないと思うんですが
   実は40μSvというのは福島原発敷地内4号炉から南100mほどのところに無防備で立っている数字です
   原発敷地内にいなさい、というこんな苛酷な数字が避難基準として決められています。
   で、苛酷な避難基準も由々しきことなんですがこれが6月5日に施行されていて
   マスコミは報道しません。報道しませんね!マスコミの方々。勉強もなさらない。」

と思い切り通りすがりに言いました。
あなた方が報道としてキチンと最低限の仕事してれば私たちがすることないんですよ。
全て市民側のスタンス立たないのは結構。
今の日本のマスメディアは体制内広報機関であることはわかってます。
企業広告費もあるんですから。
しかしマスコミとしては限度を超えています。

網野「しかも500μSvで即時避難という基準も出来ています。
   これは福島原発敷地内2号炉3号炉のすぐそばで観測される値です。
   500μSv以上になったら逃げなさいという基準です。
   防護服なしではいられません。
   それなのに私たちは防護服もなにもなくそこにいなさいと。
   500μSvちょっとでも下になったらそこにいなさいと言われているんです。
   おかしいでしょう。
   なにより、こういうことをきちんと調べて報道してくれるはずの報道機関さんが何にもいいませんね。
   なんか、そこらへんにいらっしゃいましたけども。」

としばらく離れてからも言っておきました。
元安橋に帰って終わりました。
哲野と網野のスピーチは末尾に掲載しておきます。

立ち話で

哲野「今は面白い期間だねえ。
   選挙が近づかないと政党の連中は街にでてこないし
   公示になっちゃうと政党の街頭行動に声をかければ
   まかりまちがえば選挙妨害でひっかけられるし
   公明党さーん!原発に賛成ですか、反対ですか~?とか
   あなたの党はダメで~す!とか
   お互いに対等な政治活動として
   おおっぴらにやれるのは今だけだね。
   向こうは政党政治活動、こちらは市民の政治活動の違いはあるけどね。」
網野「いや、初めて経験したけど、これ、面白い!
   言いたいこと言えるね、市民の目の前で。」

以上ご報告いたします。

====以下スピーチ全文です===========
◆哲野
土曜日お休み中のところお邪魔いたします。
四国電力伊方原発の再稼働に反対して歩いております市民です。

このお話がみなさんの耳に届くかどうかわかりません。
しかしみなさんに3つのことを知っていただきたい。

広島から最も近い原発は、四国、愛媛県の伊方原発であること。
原子力規制委員会の新規制基準は7月8日に施行されますが、その施行で再稼働が最も有力なのが
この四国電力伊方原発3号機であること
この伊方原発がもし福島原発なみ事故をおこしたらという議論が起こっていること

伊方原発は瀬戸内海をはさんでわずか100キロしか離れていません。

チェルノブイリ事故が5mSv
フクシマ事故が20mSv
今回の避難基準は一言で言ってその5倍、100mSvが避難基準です。

広島は7日間で4mSvになると予想されています。
チェルノブイリ事故にあてはめてみると完全に広島も避難基準になるはずですが
今回の新基準では一時移転の対象です。
広島は全員避難をしなければいけない対象になります。
広島は避難の対象になります。

みなさん、原発はいけません。
維新の会さん、原発はいけません。
維新の会さん、原発はいけません。反対してください。
あなたの党はダメです。

今維新の会の方が通り過ぎましたが
維新の会は橋下知事時代、土壇場で関西財界の支持をとりつけるため手を握り
見事に裏切って関西電力大飯原発の稼働に事実上賛成した党です。
原発推進政党です。
絶対に維新の会に票をいれてはなりません。

もし広島がシミュレーション通り4mSvの被曝をしたらどうなるのか
私たちはどう逃げたらいいのか。逃げるところはありません

愛媛県はフクシマ原発事故並みの苛酷事故を伊方原発で起こしたら
どう県民を避難させるかという避難計画が出されました。
半径30kmの人たち、30kmはだいたい7日間で100mSvの被曝をする地域です。
その地域の対象は約13万人です。
その避難計画を読んでみると、瞬時にどう避難させるか苦労のあとがありありとわかります。
避難させる手段がまずありません。
というのは避難させる先に海を越えて山口県と大分県が入っているからです。
船を使わないとできません。
飛行機を使うといっても最寄に飛行場はそうありません。
海上保安庁、海上自衛隊などのありとあらゆる船舶を使って避難させる計画です。
なかには灯台見回り艇も動員する予定ですが
実際には13万人の人を一時に避難させることはたぶん不可能でしょう。
灯台見回り艇に鈴なりになって人が乗り込み、避難している姿を頭の中でイメージしてみてください。
私たちがそこまで原発に踏みつけにされる理由はまったくありません。
現実の話が、50キロから60キロ離れている松山市の被曝線量も実効線量でいえば確実に20mSvの被曝をします。
国が大丈夫だといってもやっぱり逃げるでしょう。

もし伊方原発で苛酷事故が起これば愛媛県はもちろん、この広島市も無事ではすみません。
やっぱり国が逃げるなといっても、みなさん、4mSvの被曝をしますか?
国が大丈夫だからといって4mSvの被曝を甘んじて受けますか?
そういう人もいるでしょう。
しかし国のいう事は信用できない、と逃げる人も多いと思います。
つまり大混乱に陥る。

広島市にもっとも近い原発、伊方原発がフクシマ並みの苛酷事故は起こさないという
保証は誰にも出すことはできない。
そんな保証は神様にだってできない。
原子力規制委員会も以前の原発安全神話の考えたかたをきっぱり捨てて180度転換する方向で
原発は苛酷事故を起こすものだという前提に立っています。
避難計画もシミュレーションも苛酷事故が起ったらという前提で作られています。
ですから、原発が苛酷事故を起こすかもしれないというものの考え方は
反原発勢力だけの考え方ではなくなっています。
原発推進をする人たちもそういう考えた方に立たざるを得なくなっている。
これがポスト・フクシマの大きな変化です。

原発推進の人たちは苛酷事故が起った時にいかに最小の被害でとどめるか
これが原子力規制員会のだした規制基準の大きな骨子です。

しかし起った時に避難するという考え方にはついていけません。
原発事故は起ったら終わりなんだというのが私たちの考えです。
事故が起こって最小にしようというのは机の上で紙に書いた計画にすぎません。

実際重大事故になればどういうことになるのか
1986年のチェルノブイリ事故
2011年の福島原発事故
さらにさかのぼって言えば1957年ソ連のマヤック事故
マヤック事故の実態はまだ本当にわかっていません。
1957年のイギリスのウィンズケール核火災事故
大きな事故がたくさん起こっています。
チェルノブイリ、スリーマイル島事故などだけではありません。
大きな苛酷事故は様々な核施設で過去50年間の間に数多く起っています。
私たちがその実態をまだ知らされていない事故が多いということだけの話です。

少なくともソ連ではチェルノブイリ級の核事故が3件起っています。
核施設の事故は起こればおしまいです。
チェルノブイリ事故は1986年に起こりました。
今年は2013年、27年経っています。
しかしいまだに廃炉の見通しは立っていません。
ほとんどの核燃料はなくなったものの、炉心の中にはまだ高線量の放射性物質が残っています。
近づけない。人が近づけないので廃炉にできない。
人が近づけるようなそういう技術を開発しないかぎりは廃炉に出来ない。
ウクライナ政府は廃炉に恐らく100年以上はかかると言ってます。
フクシマ原発事故も同じです。
政府は30年から40年で廃炉にするという全く無根拠なことを言ってますが
普通の原発の廃炉でもいま、40年から60年かかっている。
事故が起った原発になんの根拠で30年から40年というのか。
これは言ってしまえば口から出まかせです。
事故が起った原発は100年かけて廃炉にできるかどうかというのが今の現実です。
事故が起ってしまえばおしまいです。

◆網野

みなさんお休みのところを無粋な話で失礼します。
みなさまにちょっとお伝えしたいことがあって歩いています。

広島から一番近い原発は島根発電所でなく四国電力の伊方原発です。
たった100キロのところにあります。

実はここで苛酷事故が起ったらどうなるのかというシミュレーションがでてまして
広島は1時間あたり空中線量40μSvの被曝をするということがわかっています。
これは一時移転の対象です。
広島100万人市民が移転しなさいという対象になることがわかっています。
こういうことを唯々諾々と受け入れていてはいけないと思います。
危険です。
伊方原発は危険です。
事故、トラブルもよく起きてます。こないだもホウ酸水が漏れたというトラブルが起こっています。

伊方原発は広島から一番近い原発であること
広島からたった100キロしか離れていないこと
フクシマ並みの苛酷事故が起った場合のシミュレーションがでていて
広島は40μSvの汚染になるということ
40μSvがどれくらいの値になるのかというのがイメージがつかないと思うんですが
実は40μSvというのは福島原発敷地内4号炉から南100mほどのところに無防備で立っている数字です
原発敷地内にいなさい、というこんな苛酷な数字が避難基準として決められています。

で、苛酷な避難基準も由々しきことなんですがこれが6月5日に施行されていて
マスコミは報道しません。報道しませんね!マスコミの方々。勉強もなさらない。
(テレビ局のクルーに向かって)

大事なことなんですけど。
しかも500μSvで即時避難という基準も出来ています。
これは福島原発敷地内2号炉3号炉のすぐそばで観測される値です。
500μSv以上になったら逃げなさいという基準です。
防護服なしではいられません。
それなのに私たちは防護服もなにもなくそこにいなさいと。
500μSvちょっとでも下になったらそこにいなさいと言われているんです。
おかしいでしょう。
なにより、こういうことをきちんと調べて報道してくれるはずの報道機関さんが何にもいいませんね。
なんか、そこらへんにいらっしゃいましたけども。

そして政治家もこういうことを全く調べませんね。
そして私たちの生活を守るために動く気はないようです。

これに黙っていることは受け入れることになります。
私たちが逃げる必要はありません。
原発がなくなればいいんです。
なんで原発のために私たちが逃げなきゃいけないのか。
なんで原発のために私たちが住む場所を追われ、大事な故郷を汚されなきゃいけないのか。
みなさんよくよく考えてみてください。

放射能が出ます。空中にも出ますけども、海にも放出されます。
当然瀬戸内海は汚染されます。
カキ養殖はもとより海産物、海洋資源はほぼ全滅でしょう。
放射能で汚染されます。

それを受け入れるか受け入れないかは皆様一人一人の決断にかかっています。
原発を認めるのか認めないのか、許すのか許さないのか
一人一人が決めることです。

調べてみてください
そしてよく考えてみてください
原発のために私たちが逃げるのか
原発のために私たちが働くのか
原発のために私たちの故郷を汚すのか
それとも原発をなくすのか

今は皆さま一人一人が調べて考えるべきときだと思います
どうか考えてみてください、宜しくお願いします。

第54回広島2人デモ 6月21日報告

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みなさま

『君死にたもふことなかれ』

毎度お騒がせしております。
第54回広島2人デモのご報告をいたします。
昨年6月23日から歩き始めて今回で1年になりました。

今回の参加者は8人です。
賑やかなデモになりました。
哲野・網野・大歳さん、ツナさん、じゃけえさん、Kさん、原田さん、
そしてじゃけえさんの友達のタケダさん
じゃけえさんが2人デモのことを話したら
「じゃ私も行く」とということで参加になりました。

今日(23日)は東京都議選の投票日。
選管発表の投票率は19時30分現在で32.48%。(前回42.77%)
ほぼ10ポイント下がっています。
事前のマスコミ予測が浸透したのか、反自民・反原発・反被曝の有権者たちは
がっかりしたのか投票に行かず、それで低投票率となったとも考えることができます。
私たちはギブアップするのがいささか早すぎると思います。
地道に粘り強く闘いつづけましょう。
チェルノブイリの廃炉は100年かけて実施するようです。
福島第一原発の廃炉はいま、何年かかるか予測もつきません。
(100年以上は確実です。)
私たちに必要なのは身近なところから小さな小さな勝利をひとつひとつ
丁寧に積み上げていく根気と知恵だと思います。
ちょうど広島県に震災廃棄物(瓦礫=低レベル放射性廃棄物)の受け入れを
あきらめさせた広島市内の若いお母さん方のように。
http://pocoapocom.exblog.jp/19030115/
小さな勝利を無数に積み上げていく以外、敵を倒す道はありません。
なにしろ、敵は『マンハッタン計画』以来、年季と投資と知恵と人材を
注ぎ込み続けてきた国際的モンスターなんですから。

そういう意味ではじゃけえさんは小さな勝利を積んだことになります。
Kさんも、宮島からの電車の中で知り会いに2人デモのチラシを配ったそうです。
ところが競艇帰りで盛り上がっていたおじさんたちが、Kさんたちの会話を聞き
チラシを覗き込み、シーンとなったそうです。
小さな勝利が積みあがっています。

この日は台風のせいで大雨でしたが
なぜかデモ前には雨が上がりました。
集合場所には哲野、網野、大歳さん、ツナさん、じゃけえさん。
警察の方も登場。
5人で出発です。

▼A4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130621_A4.pdf

▼A3版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130621.pdf

チラシではマスコミが取り上げなかったため、6月5日に施行された
原子力災害対策指針を中心に広島市民に広報することにしました。

おおざっぱにいって、チェルノブイリ事故では即時避難レベル5mSv以上、
フクシマ事故では20mSv以上、
ICRP2007年、2009年勧告、Pub.111を全面的に受け入れた今回の対策指針では
おおざっぱに言って100mSv以上が即時避難の基準です。
これは私たちに死ねと言っているも同じことです。
これは私たちがよく理解しておかないといけないことです。
知らない間に苛酷な被曝強制基準がどんどん法令化されていっています。

最初に今日の感想から。

大歳「出発してしばらくは今日はどうなっちゃうんだろうかというくらい、反応がなかった」
ツナ「チラシ残っちゃうなと思いながら焦ったよね。
   でも結局最後はなくなったけど。」
Kさん「6時半まではしょうがないよね。
    みんな先を急いで歩いているから。
    6時半過ぎると、みんな気分がゆったりしてこっちをみてくれる」
哲野「Kさんの分析当たってるかもしれない。
    それと今日も同じ傾向がはっきりしてきたけど
    40~50くらいのおじさんたちが強い関心を抱くようになった。
    社会の第一線で働いている層だと思う。
    僕のところにチラシを取りにきた2人も一人は50歳代、一人は40歳代後半、
    の人だった。」
Kさん「それってどういうことなんだろうか?」
哲野「わからない。でも、僕たちが訴えていることや
    知らせようとしていることに思い当たる節が出てきたんじゃないだろうか?
    否定できない事実として。」
網野「タケダさんが、プラカードを凝視していたギャルにチラシを渡してたのを見ました。」
タケダ「今日初めて参加だったけど、意外とみんな無関心なんですね。」
哲野「いや、そんなもんですよ。1年前に網野と始めたときはもっと酷かった。
   まるきり2人ともドンキホーテとサンチョパンサ。
   それに比べると今は手ごたえが出てきていますよ、それでも。」

歩き始めて、すぐタケダさんが合流。
大歳さんのスピーチがはじまります。

大歳さんは原発を使った電力会社の電気料金と称する収奪システムについて説明しました。
結局利益は、電力会社には残らず、金を貸しこんでいる金融機関に行ってしまう、
規制基準施行で大幅に安全コストが上がりますので原発が再稼働して結局この収奪はさらに強まることになる、とスピーチしました。

次に哲野にマイクが渡りました。
哲野は新規制基準が7月8日に施行されること、
この規制基準の組み立ては、①原発は重大事故を起こすものと前提 ②重大事故が起きた時は福島原発事故の100分の1におさえよう、この2点で す。
私たちにとっては全く迷惑な基準です。
重大事故は絶対に起こっては困る、フクシマの100分の1ならやむをえない、というのは絶対困るとスピーチしました。

次にツナさんにマイクが渡ります。
ツナさんは火力燃料費高騰による赤字は作られた赤字であることを訴えました。
そして原発にはバカ高いコストがかかっていること、
伊方原発3号機には3142億円の金が投じられていること
安全コストを考えればさらに投資金額が増えること、
結局利益を吸い上げるのは金融機関であることをスピーチしました。

周りの様子はプラカードを見る人が結構いました。
哲野「タケダさん、次スピーチしてもらえますか?」
タケダ「え?わたし?無理ですよそんなの。」
哲野「いや、立派な事を言わなくたっていいんです。
    みんな聞きたいのは一人一人がどんな考えでいるのかを聞きたいんですよ。
    立派なことを言おうと思わなくたって大丈夫です
    自分が考えたことはそれ自体立派なんですから」
タケダ「じゃやります。」

ということでタケダさんがマイクを握りました。

タケダ「毎日ニュースでいろんなことがとっかえひっかえ報道されていて
    いつも「あのニュースどうなったのかなぁ」とおもったりするんですけど
    何にも解決つかないまま、報道されなくなっていることが沢山あるなと思って
    今ツイッターだとかWEBで調べることも出来るんですけど、
    ひとつの問題を思い出して、みなさんも、調べてみてください。
    新聞やテレビではもう取り上げられていないことが、どうなっているかっていうのがわかると思います。
    今日、原発のそういうことがチラシにのっているので、みなさんもよかったら覗いてみてください。
    本当に安心して色んな情報を手に入れて生活できる世の中になったらいいなと思います。」

つぎにじゃけえさんにマイクが渡ります。

じゃけえさんは原子力災害対策指針の考え方に触れ、
じゃけえ「原発は重大な苛酷事故を起こすこと前提で今回の基準が作られています。
     事故が起った時のために、計画的に避難してくださいと言っています。
     放射能が放出する原発事故は他の事故とは異なります。
     放射能に対して人間は無力です。
     放射能を封じ込めて出来るだけそこから逃げることしかできません。
     事故が起こってからでは遅いんです。
     私たちの生活が脅かされる可能性が高いのなら、事故が起ることが前提の基準なら
     原発を作らないことのほうが道理にかなってるんではないでしょうか?」

と訴えました。
哲野がプラカード持ちをやり、網野がスピーカーを持って先頭を歩いています。
哲野「プラカードよく見るねぇ。特徴はね、原発賛成派らしい人も見てるね」
網野「なんでわかるん?」
哲野「ほら、プラカードを見ている人にチラシ持っていくじゃない?
    3人に1人はいらない、って断るでしょ。
    この人たちは原発賛成派だと見ていいよ。」

つぎに網野です。スピーカーは哲野より若い大歳さんが持ってくれました。
網野「2人デモです、現在6人で歩いています・・・」
ツナ・じゃけえ「7人、7人!」
えっと振り返るとKさんが、合流してました。
網野「現在7人で歩いています・・・」

網野は6月5日に施行された原子力災害対策指針がいかに苛酷な被曝強制であるかを
説明するスピーチをしました。
網野「即時避難基準の500μSv/hといっても、みなさんピンとこないかもしれません。
    プラカードやチラシに載せてありますが500μSvというと
    福島原発敷地内の2号機、3号機タービン建屋の海側で計測されるのが
    700~1000μSvですからここに防護服もなく近づく値です。」
と福島原発敷地内のデータを比較しながら、説明しました。

また福島県知事が安倍首相に要望書を手渡し、
なかで福島県は原発に依存しない社会づくりを目指すこと、そのために
国の責任で県内の原発を全て廃炉にするよう要望したこと、
また、時効期限なく賠償責任を果たすことを要望したことを説明しました。

ここでさよなら原発ヒロシマさんのアピール・ウオークをぶつかり
3回信号を待ちました。

網野「みなさん、今目の前を歩いているのは、同じく原発に反対している
   さよなら原発ヒロシマさんのアピール・ウォークです。
   私たちだけではありません。
   全国で100件以上、毎週金曜や土日を使ってデモや抗議行動が行われています
   マスコミが報じないのでみなさんは御存じないかもしれませんが
   多くの人が声を挙げ続けています。」

そして次にKさんにマイクが渡りました。

Kさん「人間はミスをします。
    ミスをしたとき取り返しがつかないものになるのが放射能なんです。
    土地も汚れ、海も汚れ、放射能に汚された食べ物しかないときに
    健康に普通に生きていたい、そんなことは気にしない、大丈夫と言いながら
    暮らし続けることが出来ると思いますか?

    どうかもう一度本当に、放射能が私たちの生活に必要かどうか考えてみてください。
    50年前やももっと前のように人体に影響がないと信じて暮して行けるほど
    無知ではないと思います。
    チェルノブイリで健康被害がでて、今でも苦しんでいる人がいっぱいいることを無視して
    自分たちは大丈夫、そう思って暮らしていくには放射能は危険すぎます。」

そしてKさんのスピーチ中に原田さんが職場からやっと間に合いました。
次は原田さんですが「今来たばっかりで・・・何を言えばいいのか」
哲野「これ!これを言ってください。この言葉をみんなに贈りたい。」と言って差したのが
チラシの中折りにある言葉でした。

原田さん「『君死にたもうことなかれ』
      与謝野晶子が歌った、日露戦争に参加した弟を思って歌ったこの歌を、みなさんに贈りたいと思います。
      このままでは私たちは原発に殺されてしまいます。
      原子力規制委員会の基準や災害対策指針は私たちに死ねと言っています。
      私たちは原発に殺されてはいけません。
      『君死にたもうことなかれ』
      みなさまも原発に殺されてはいけません、私も原発で死にたくありません、絶対にいやです。」

元安橋に帰ってデモ終了。
警察にお礼を言ってお別れし、いつものように立ち話になりました。

以上ご報告いたします。

====以下各人のスピーチ全文です。=====
※タケダさんと原田さんは全文をすでに報告で掲載しましたので省略します。

◆大歳

今週の原発関連のトピックスを2点お伝えしようと思います。
まず1点目、原子力規制委員会は新規制基準の施行を予定期限より10日前倒しして、来月7/8から再稼働申請を受け入ることを発表しました。
トピックス2点目、東京電力は19日、福島第1原発の2号機タービン建屋海側の観測井戸で採取した地下水から、高濃度の放射性ストロンチウム90 とトリチウム(三重水素)を検出したと発表しました。

 まず1点目の新規制基準の施行の前倒しですが、これは電気事業連合会が早く再稼働の審査をしてほしいとかなり前のめりになっていると見ることが できます。311の震災以降、大飯原発の3、4号機を除いてはすべての原発は止まっていますから、各電力会社はこれによって大きな赤字が発生して います。一日も早く再稼働させたいわけですが、今回決定した新規制基準は当然、震災以前の基準よりハードルが高くなっていますので、このハードル をクリアするために電力会社は赤字経営の中、金融機関から借金をして追加投資しなければなりませんでした。まさに地獄の決断です。NHKの報道に よりますとこの追加投資の額は各電力会社の合計で1.3兆円になるとのことです。

 しかし再稼働してしまえば、総括原価方式によってその負担を国民一般に負わせることができるというのが、電気料金のカラクリです。ここは大変重 要なポイントです。つまり原発の発電コストは震災前より高くなるということです。

 脱原発するにあたって多くの方が心配しておられることがあります。それは「原発を止めてしまうと経済に悪影響があるのではないか?」という心配 です。この質問に答えるためには現在の原発を取り巻くお金のシステムを説明しなければなりません。先ほど総括原価方式という言葉が出てきました が、これは電力会社の持つ資産や必要経費に2%程度の純利益を上乗せさせた合計金額を電気料金の算出に用いるというものです。これがある限り地域 独占企業である電力会社は全く損をしませんし、コスト高にするほど儲かるという通常とは逆のインセンティブが働きます。しかし問題はこれだけにと どまりません。

 そのような殿様商売ができる立場にある電力会社は、実際にはなぜか大手の金融機関や地方自治体から多額のお金を借りています。つまり電力会社が 儲けてきたお金を金融機関や自治体がよってたかって貪りあっているというシステムになっています。もちろんそのお金の源泉は私たちの支払う電気料 金ですから、これは収奪システムといってもよいでしょう。はじめから再分配を促すような仕組みにはなってはいません。

 ただ原発をすぐになくすとしたとき、原発の資産はプラスから一気にマイナスになりますので原発を持たない沖縄電力以外の電力会社はおそらく倒産 ということになります。そして電力株は紙くずになり、金融機関や自治体は保有する資産の一部を失うことになるでしょう。しかしそうなれば国が電力 会社を社員ごと買い取ればいいだけですから問題はありません。

 少し余談になりますが、これらのことを心配するのであれば私にはもっと心配なことがあります。アベノミクスが限界にきて平均株価が暴落したり、 戻ったり奇妙な動きをしていますが、参議院選挙までこれを持たせるために国が年金の資金を使って株を買い支えるということをしたことです。経済の ことで言えばこちらのほうがはるかに恐ろしい、狂っているとしか思えません。
 
それからトピックス2点目ですが、東京電力は19日、福島第1原発の2号機タービン建屋海側の観測井戸で採取した地下水から、高濃度の放射性スト ロンチウム90とトリチウムを検出したと発表しました。ストロンチウム90の検出値はリッターあたり1000Bq、これは国の基準値の30倍とな り、トリチウムの検出値はリッターあたり50万Bqで国の基準の8倍となっています。

 ストロンチウムだとかトリチウムだとかといわれても一体何なのかピンと来ない方も多くいらっしゃるでしょうから、ざっくり説明したいと思いま す。ストロンチウム90は化学的特性がカルシウムと似ているため、主に骨に蓄積します。人体がカルシウムと間違って取り込んでしまうと言い換えて もよいでしょう。骨に吸着してしまうので排出されにくい大変厄介な物質です。しかも核崩壊したストロンチウム90はイットリウム90というさらに エネルギーが高く有害な物質に変化します。イットリウム90は困ったことに脳を構成する細胞と密接な親和性があります。脳細胞に溜まりやすいとい うことです。

 トリチウムは電離エネルギーが小さく自然界にも少量存在するため、有害性が小さいとされていましたが、近年の研究によって実は大変有害であるこ とが次第に分かってきました。トリチウムは水素の同位体であるため、化学的物理的特性がほぼ水素と同じであり、酸素と結合すれば、普通の水と同じ 振る舞いをします。液体状にもなれば水蒸気にもなって存在できます。化学的物理的特性が水と同じでも、トリチウムは放射線物質であり発がん性物質 でもあります。植物や生物に取り込まれれば細胞やDNAの中の炭素と結びついて至近距離でダメージを与えます。さらに核崩壊を終えたトリチウムは ヘリウムの同位体となるため、水素があるべき細胞中にヘリウムができてしまい、その細胞を保つことができなくなってしまいます。これがトリチウム の有害性です。

 そうした有害物質が福島原発下の地下水で高濃度検出されてしまいました。注目すべきなのはこれが汚染水自体の濃度ではなく、拡散して希釈された 後の地下水の濃度ということです。東電は海洋への漏洩はないと言っていますが、福島原発は海辺にあり地下水といっても海水の混じった地下水なので す。漏洩していないわけがありません。

恐ろしいことは今でも「三陸の海の幸を食べて応援しよう」「石巻のワカメを食べよう」とか大きく宣伝されていますが、これをやっているのが民間の 企業だけではなく農林水産省をはじめとする国の機関がやっているということです。彼らは何の責任も取りませんから警戒していただきたいと思いま す。(被害が証明されれば彼らに刑事罰が必要ですね)

 放射能の影響とはどんなものなのか?これをイメージすることはとても大切です。しかしとても難しいことでもあります。まずわかりにくい。目に見 えない、匂いもない。放射線核種も何種類かありベクレルやシーベルトといった単位がまたよくわからない、こうしたことが理解の大きな妨げとなって います。ノロウイルスみたいに取り込んだときに戻したりおなかを壊したりというものであればまだよかったのかもしれません。

 低線量がゆっくり蓄積されていくとき、短期的には影響が見えにくのが低線量内部被ばくの特徴です。しかし確実に進行していきます。人が低線量内 部被ばくを受けたとき、免疫力が低下したり、ホルモンのバランスが崩れていきます。したがってここから引き起こされる症状は放射能が原因かどうか 特定するのが難しく、さらに同じ被曝量でも年齢、性別、個人差によってあらわれてくる症状やそのレベルが異なります。
今でも国際的放射線防護機関のICRPなどは放射線被ばくから引き起こされる症状をがんと白血病だけと限定していますが、これ以外の疾病の増加が 生じないと言っているだけではなくあっても認めないと言っているにすぎません。そうしたさまざまの疾病の増加を認めてしまうと賠償しきれなくな り、原発ビジネスも成り立たなくなるからです。ですから、いくら心疾患や呼吸器系の疾患、異常出産が増加しようとも、永久に放射能による死者はそ れらに関しては0人となります。認めないわけですから。

 スピーチの最後になぜこの地震だらけの日本において54基もの原発を作ってしまったのですが、一体どこの政党がこれを推進してきたかというと政 党でいえば明らかにこれは自由民主党ということになります。
自由民主党ができたのが1955年、この年に日米原子力協定と原子力基本法が設立されました。
これらを強力に進めた大物政治家といえば正力松太郎原子力委員会初代委員長や中曽根康弘です。
正力松太郎という名はあまり知られていないかもしれません。もう亡くなった方ですが初代日本テレビのオーナーです。日本テレビを作った方です。
この人と中曽根氏が強力に原発を推進してきました。
この当時いったい日本で何があったかというと電力会社も研究者も物理学者もはじめ日本が原発を持つことに対してかなり慎重でしたし反対もありまし た。
これをかなり強引な方法でアメリカやイギリスの技術を日本に投入した、これをやったのがこの2人の政治家です。それ以来一貫して自民党は原発推進 を進めてきました。
有力な政治家はほぼ全て原発を推進してきました。これはいまでも同じです。自民党内で原発に反対している議員は片手で数えるほどしかいません。だ から脱原発をするのにまず何をしてはいけないかというと、これは自民党に票を入れてはいけないということになります。そして来月参議院選挙があり ますがこの広島の選挙区において自民党から出るのはだれかといえば、溝手顕正さんになります。溝手さんに票を入れてしまうと脱原発はできなくなり ます。

◆哲野

毎度毎週お騒がせしております。
金曜日恒例の2人デモです。

私たちは政治団体でも宗教団体でもなに団体でもありません。
普通の一般の市民です。

ただし福島原発事故以降、原発が我々の生活に及ぼす深刻な影響を考えると
こうやって無力とは知りつつ歩いてみなさんに原発の危険を伝えたいと、そう思わざるを得ません。
それで毎週歩いています。
詳しい事はチラシをご覧いただきたいのですが
6月19日、ご存知の方も多いと思いますが原子力規制委員会は原発再稼働のための新規制基準を正式に決定しました。約9か月かかって決定しまし た。この後は内閣に回って内閣が閣議決定をし、政令となって7月8日から施行される予定です。
この規制基準については非常に複雑な議論がありますので細かい事は申しません。
特徴が2つあります。
この規制基準の考え方は二つあります。

1.原発は重大事故は起こすものだ
2.重大事故はいつか起こる、起きた時に福島原発事故の100分の1にしよう

これが全体を貫く骨子です。
福島原発事故では1京ベクレル、1兆の一万倍です。1京ベクレルのセシウム137を放出した。
実際にどれだけ放出されたのかは別として
原子力規制委員会の考えた方は1京ベクレルの100分の1
つまり100兆ベクレルまでは容認しましょう、こういう考えた方で出来上がっています。

そして規制基準に適合した原発は安全とは呼ばないが、稼働しても差し支えない
こういう仕組みになっています。

原発を推し進めたい人にとってはよくやったと、よくできた規制基準と言うのでしょうが
我々一般市民にとってはたとえ福島原発事故の100分の1でも、そんな事故をおこされたら困る。
福島事故は大きかった。小さい事故ならいいだろう。これは困る。
原発事故はゼロでないと困る。
ゼロにできないなら原発をやめてくれ、これが一般市民の我々の立場です。
その立場からすれば今回の規制基準は規制基準と言うべきではなく推進基準だと読んで差支えないと思います。

規制基準の話題が新聞等と覆っている間に6月5日に規制委員会は原子力災害対策指針が決められ即日施行されました。
詳しくはチラシをご覧いただきたいのですが
一言で言えば、原発事故が起きた時にいかにその放射能被害を小さくするか
そういう考え方で出来ている指針です。
しかし中身を読んでみると結構大変なことが書かれています。

福島原発敷地内に匹敵する放射線率、放射能の濃さになるまで避難しない
避難しなくてよろしい、大変な被曝強制基準を持っております。
詳しくはチラシをご覧ください。

◆ツナさん

みなさんこんばんは!
早速ですけどお金の話をしたいと思います。
暑くなってくると諭吉の帯でそよ風を浴びたいもんなんですけど原発がそうはさせてはくれません。
原発にお金を取られたくなかったら、私の話是非聞いてください。
今日は原発と私たちの財布の中の話をしたいと思います。

原発がとまると電気料金が上がります。何故でしょうか?
理由の一つは火力燃料コストが高いからです。
しかし本当に高いんでしょうか?
違います。
私たち石油は高いというイメージがありますよね。
ここのガソリンはあそこより2円高いとか1円上がっているとか。
そういう先入観を持っているんだとそれも踏まえて聞いてください。
火力発電の燃料は高いのではなく、正確には高いものを買わされています。
なぜでしょうか?
それは原発が動くまでのつなぎだからです。
長期に渡って購入する契約を結べば全体の買い取り価格は自然と抑えられます。
経済とはそういうものです。
契約するとなれば、そもそも低コストのものを探します。
一部のガス会社や電力会社の買い取り部門には実際このような動きがみられます。
中部電力の火力部門は結構がんばってるそうです。
関西電力はぜんぜん頑張っていないそうです。
中部電力の浜岡原発は総理大臣に直接停められたり、東海地震、首都圏の放射能汚染という事情を抱えています。
東京はそんなに経済が大事なんでしょう。
現実燃料を売るほうも買う方も、長い目で見てません。
買う方である電力会社は少々高く買っても、電気代を上げれば済むんです。
そういう考えなんです。
いかんでしょ。
私たちの電気代です。暮らしのために原発に反対してください。
原発が再稼働になったら燃料購入はいまのままではいきません。
原発が動かないほうが電気代下がります。

ふたつめ、原子炉廃炉にかかるお金は一応積み立てられているそうです。
ですが電力会社は原発を長く長く使うつもりでいます。
なので充分なお金は積み立てられてないんじゃないかなという話もあります。
それで電気代が上がるという話もありますが。
自民党の高市さんがトンデモ発言してますね。
これらはすべて詭弁です。
ちゃんちゃらおかしい、寝言は寝て言え、起きて来なくていいよ、そういう話です。

中国電力が上関に原発を作ろうとしている話は耳にしたことがあるんじゃないかと思います。
地元の漁師さんは何十年も反対運動をしています。
中国電力はそれをあの手この手で潰してきます。
いまでも彼らは原発を作る気マンマンなんです。
電力会社の目的は、原子力を使う事です。
いまある原発を片づけるために、そのお金を稼ぐために原発を再稼働しようとしているんではありません。
電力会社は原発を使う事そのものを目的としています。
だから原発反対というと、電気代上げるぞと脅しを返してくるんです。
電気代値上げは電力会社の悪質な恐喝です。

原発と止めると電気代が上がる不思議、三つめ

原発を作るにはバカ高いお金がかかっています。
広島市からちょうど100キロ、愛媛県の伊方原発、再稼働間近の3号機、ここは3142億円かけて作られました。
3142億円です。今ご通行中の皆様もなかなか一生お目にかかれる金額じゃないと思います。
そのお金は銀行や投資家から集められました。
電力会社は原発を動かして、この莫大な借金を銀行や投資家に返さなくてはいけません。
もちろん利子つきです。
返さなければ倒産です。
そうなれば銀行や投資家にはお金が返ってきません。
みなさんは原発を動かしてお金をまわさないといけないと思ってしまうでしょうが、冷静に考えてください。

冷静に二つのことを考えてください。
私たちが原発からどんなメリット、原発ならではと言うメリットを受けたでしょうか?
そしてどんなデメリット、原発ならではというデメリットを受けたでしょうか?
電力会社の収入は私たちの電気代です。
原発を通じて電気代として私たち巻き上げられています。
原発が動いていない間の金銭的負担を私たちが押し付けられています。
電気代が上がるというのはそういうことなんです。
原発は集金マシーン。
それを駆使してお金を集める電力会社。
吸い尽くされるのは私たち消費者です。
いったいお金はどこに行くんでしょうか?

原発の目的は発電ではありません。
だから仮に原発が再稼働し一時的に電気代が下がっても、お金が巻き上げられるシステムが変わらない限り電気代は上がります。
原発が動くか動かないかと、電気代の値上げにはなんの関係もありません。
だから思い切り原発を反対してください。
もし原発がなくなって電気代が上がってもいいんです。
それはあなたが原発反対したからではありません。
恐がらずに正々堂々と原発反対してください。
今原発の存在が電気代を上げる口実になっています。
原発をなくすことは私たちの生活にとても重要なことです。
止めましょう。私たちの生活のために原発を止めましょう。

◆じゃけえさん

毎度お騒がせしております。

このたび原子力規制委員会が原子力災害対策指針を突然変えて、さらに皆さんになんの意見も聞かずに施行されました。
この指針はチェルノブイリよりも福島原発が起こる前の基準よりも、とってもゆるいです。
緩いと言うのは甘いということです。
放射能を甘くみている指針です。
事故が起りました、放射能がもれました、ちょっと漏れました、沢山漏れました、でもまだ逃げなくていいですっていう指針です。
強制被曝を強いています。事故が起こっても逃げることを推奨せずに補償もせずに原発を再稼働するためだけに基準が緩められ勝手に施行されました。
私たちの近くにも原発はあります。
今は停まっていますがこのままだと再稼働されます。
原発は重大な苛酷事故を起こすこと前提で今回の基準が作られています。
事故が起った時のために、計画的に避難してくださいと言っています。
放射能が放出する原発事故は他の事故とは異なります。
放射能に対して人間は無力です。
放射能を封じ込めて出来るだけそこから逃げることしかできません。
事故が起こってからでは遅いんです。
私たちの生活が脅かされる可能性が高いのなら、事故が起ることが前提の基準なら
原発を作らないことのほうが道理にかなってるんではないでしょうか?
今も福島第一原発は収束していません。
放射能が漏れ続けています。
遠く離れているからといっても、ここまで汚染が届かないということではありません。
放射能汚染はどんどん日本に拡がっています。
いますぐ原発事故を収束していただいて基準をもっと厳しくしないといけないと思います。

福島第一原発の事故は収束していません。
放射能が漏れ続けています。
政府の出している基準は甘いです。
放射能の危険を甘く見ています。
放射能に対する知識をみなさんぜひとも調べていただいて自分の命を守っていただきたいと思います。

◆網野

関西電力大飯原発の再稼働に反対して歩き始めて今回で1年になります。
毎週欠かさず歩いております。

6月5日に原子力災害対策指針が施行されました。
マスコミはこれを報じていませんが大変なことが書かれています。
詳しくはチラシをご覧ください。

空中線量率500μSv/hにならないと即時避難にならないというものです。
福島原発敷地内の2号機から3号機、この辺りが日によって違いますが700μSvから1000μSvです。
ここに近づく値です。
原発敷地内なら完全防護で作業員の人が入りますが
私たち市民に防護服はありません。

500μSv/h以上にならないと即時避難になりません。
逃げなくてよろしい、逃げるんだったら勝手に逃げなさい、責任は取りません、と言っています。

1週間20μSv/hがずっと続いたら逃げなさいというのが一時移転の基準です。
毎日毎日20μSv/hを浴びて、1週間変わらない様だったら逃げなさい、こういう基準が決められています。
20μSv/hがどういう値かというと、福島原発敷地内の指揮所になっている免震重要棟の前がだいたいいつも20μSv/hです。
つまり、あそこに防護服もなく1週間以上いなさいという基準です。
そこで暮らしなさい、要は苛酷事故が起ったら今現在の福島原発敷地内で暮らしなさい、という値です。
こういう苛酷な基準が決められ実はもう、6月5日に施行されました。
このことはマスコミは報じていません。
自分の命がかかってます。
広島から一番近い原発はたった100キロのところにある伊方原発なんですけど、ここでもしフクシマなみの苛酷事故が起こったら、広島は一週間で 5mSv(※スピーチは5mSvと言いましたが4mSvの間違いでした、以降訂正します)汚染されるというシミュレーションが出ています。
広島は20μSvの一時移転の対象になるということです。
伊方原発が苛酷事故を起こしたら広島は避難の対象地域になります。

人が防護服を着ていても危ない値です。

今目の前を歩いているのは、同じく原発に反対しているさよなら原発ヒロシマさんのアピール・ウォークです。

実は全国で100件以上原発に反対して毎週金曜日、土日を使ってデモが行われています。
マスコミは一切報道しません。
こないだも国会方面を3~5万人の人が包囲するデモがありましたが報道されません。
原発のみならず被曝はいやだと声をあげて続けています。
なにより福島の人たちが叫んでいます。
もうやめてくれと言っています、そして助けてくれと言っています。
このことは全く報道されません。
復興のところだけをえらく綺麗にマスコミが取り上げていますけども、ツイッターやインターネットをご覧ください、福島の人が助けてくれと一生懸命 声を挙げています。

福島県知事が安倍首相に要望書を手渡しました。
福島県は原発に依存しない県づくりをするので県内の原発は全て撤廃してくれという要望です。
まだ色々43項目あってもっと大事なことが書かれています。
被害者への完全賠償です。
完全賠償を求めた要望書を手渡しています。
このことが全く報道されません。
原発撤廃だけとりあげ、期限なく完全賠償を求めたところは完全に省かれました。

本当に原発賛成反対関係ありません。放射能被曝は経済や人の思想によらずみんなに降りかかってきます。
原発賛成するとか反対するとかではなく被曝をさせないように考えていただきたいんです。
そして自分の命を大切に考えていただきたいんです。
私は三菱さん、日立さん、東芝さんなどの原発メーカーの方々にも被曝はしてほしくありません。
誰にも被曝はしてほしくありません。
被曝がどんなに恐ろしいものか、家族がどんなに苦しむかというのは広島で身内に被爆者のいる方ならお分かりになると思います。
私の父でさえ、福島原発事故が起って広島原爆以上の放射能が巻き散った事を知った時「こりゃ大変なことになるぞ」というのが最初の一言でした。
みんなは甘く考えすぎています。人の命をお金に変えることはできません。
まず自分の命を大切に考えていただきたいと思います。
調べてよく考えてください。たった1日でも2日でも放射能の事について調べれば基礎的な理解は出来ます。
どうかよく考えてみて下さい、宜しくお願いします。

ちょっとでもいいんで調べてみてください。
チェルノブイリで起こった事を知れば、この先どんなことになるか、だいぶわかってきています。
このままではいけません。
この今の政府の施策のままではとんでもない健康被害が拡がります。

◆Kさん

いつもお騒がせしております。
広島2人デモです。

みなさんに考えてほしいことがあります。
放射能がどんなものなのか、自分たち、この世界に対してどのような働きをするものなのか
みなさんが考える放射能、それはアメリカやソ連が持っている武器であり、平和利用と言う名前で電力を発電するための方法の一つになっています。
ですが、いくら平和利用しても元々のものが毒である限り
たとえば刃物が人を殺すために使えるけれど、料理をするためには必要だ
それと同じように放射能を使おうと考えている人もいっぱいいると思います。

しかし包丁を持っていても動かさなければ怪我はしませんが
放射能はそこにあるだけで周りの空気も、近くにあるものも、人間も生き物も
全てに対して悪い働きしかしないんです。

東海村で放射能物質が漏れた時に換気してしまった事故がありましたが
そこにあったらいけないものだとわかっていながら
平和利用だからいいんだと目に見えないことをいいことに
忘れたふりをして毒性について考えないことにして
今すぐ目に見えて自分に対してなんの悪影響もないと勝手に思い込んで
そうやって色んなことに目をつむり放射能を使ってきています。

人間はミスをします。
ミスをしたとき取り返しがつかないものになるのが放射能なんです。
土地も汚れ、海も汚れ、放射能に汚された食べ物しかないときに
健康に普通に生きていたい、そんなことは気にしない、大丈夫と言いながら
暮らし続けることが出来ると思いますか?

どうかもう一度本当に、放射能が私たちの生活に必要かどうか考えてみてください。
50年前やももっと前のように人体に影響がないと信じて暮して行けるほど
無知ではないと思います。
チェルノブイリで健康被害がでて、今でも苦しんでいる人がいっぱいいることを無視して
自分たちは大丈夫、そう思って暮らしていくには放射能は危険すぎます。
お願いだから放射能がどういう風に人間を壊し、人間の生活を壊し、
そして自分の家族や家族でない人たちも変わっていかなきゃいけないのか
そういうことを一度考えてみてください。
宜しくお願いします。

広島のおかあさんたちの小さな勝利

広島の子どもを持つおかあさんたちを中心に、災害廃棄物(事実上の低レベル放射線廃棄物)受け入れに反対し、広島県に対して要請をしていました。

その結果についてお知らせがありました。

事実上の勝利です。
以下、転載いたします。

=============
http://pocoapocom.exblog.jp/19030115/

広島のがれき受け入れ終了

広島県のがれき受入検討は終了しました!
2013年5月15日、広島県は、県内の23市町に対して、
災害廃棄物受入検討を終了する旨、通知を出しました。

2011年4月以降、環境省から都道府県知事に対して、災害廃棄物の受入協力要請が
何度も行われましたが、私たちはその必要性や安全性について多くの疑念を持ち、
広島県や県内各市町に対して、その問題点を地道に伝えてきました。

また、私たちのグループ以外の勉強会や講演会に参加したり、
広く知ってもらうためのちらしを配布をしたりと、たくさんの人たちの協力と努力がありました。
Twitterやfacebookでの情報共有も大きな力になりました。
湯崎知事が各自治体を訪れる「チャレンジトーク」というイベントで知事に直接訴えた人もいました。

これらの動きがどのように作用したのかはわかりませんが、
おかしいものは「おかしい」と、たくさんの人がいろいろな場所で声をあげた成果だと思います。

被爆地広島が、最後まで災害廃棄物受入をしなかったという事は、特別な意味を持ちます。

環境省は、依然、災害廃棄物の広域処理を推進していますので、
今後も動向を注視する必要がありますが、
ひとまずは2011年12月に広島市に提出した「災害廃棄物の受け入れに関する請願書」(http://blog.goo.ne.jp/unitehiroshima/e/6f5f39b62728ab89d91f9025fdb52b4d)
を取り下げたいと思います。

この問題に注力されたすべての方々と
何もわからない私たちが請願書を提出するまでに様々なご協力をいただきました
紹介議員の馬庭市議と山本市議、議会事務局の方々に心から感謝いたします。
特に馬庭市議には文書作成のご指導、提出当日の意見交換の機会手配、など
大変ご尽力いただきました。
2012年3月の広島市議会で、「がれき受け入れ表明求める決議」が賛成多数であった中、
反対されたわずかな議員の内のお一人でもあります。
http://www.47news.jp/CN/201203/CN2012032201001101.html
馬庭恭子市議HP http://www10.ocn.ne.jp/~ikiiki/

2012年12月に提出した請願書は他にも3つありますので、
今後も継続審議をお願いしたいと思います。
・子どもを安心して産み育てられるエネルギー政策推進を求める要望書
・学校給食における放射能対策を求める要望書
・放射性物質が検出された下水汚泥、浄水発生土のセメント原料の利用に関する要望書
http://blog.goo.ne.jp/unitehiroshima/c/9561097424c120fcd1920caea5825097/1

以下、広島県環境県民局循環型社会課長から、
県内各市町の廃棄物担当課長に対して通知された内容です。

  • ---------------------------------------------------------------
  • ◆東日本大震災により生じた災害廃棄物の広域処理について◆

      このことについて、平成25年5月7日に、環境省は、平成25年3月末時点の
    「災害廃棄物処理の進捗状況」及び「東日本大震災に係る災害廃棄物の処理工程表」
    (平成25年5月7日改定)」等を公表しましたので、別紙のとおり参考に送付します。
    この資料は、環境省の広域処理情報サイトに掲載されています。
      この中で、「岩手県・宮城県の災害廃棄物については、広域処理を含むすべての処理先を
    確保し、平成26年3月末までに処理可能と見込まれる」とし、「広域処理については、
    実施中等の広域処理を着実に実施することにより、なるべく早期に終了する」こととされました。
      こうした状況を踏まえ、県と市町が連携して実施してきた災害廃棄物の受入の検討は、
    終了することといたします。これまでご協力いただきありがとうございました。
      なお、災害廃棄物の処理完了(平成26年3月末目標)まで、その動向は注視していきたいと
    考えております。

    (添付資料)
    ・「災害廃棄物処理の進捗状況(3県沿岸市町村)」(平成25.3月末現在)及び概要版
    ・「東日本大震災に係る災害廃棄物の処理工程表(進捗状況・加速化の取組)」
     (平成25年5月7日環境省改定)及び処理工程表参考資料
    ・「広域処理に関する地方自治体の状況」(平成25.5.7現在)

    (参考)
    ・掲載場所 環境省広域処理情報サイト
    ・HPアドレス http://kouikishori.env.go.jp/news/

    担当 一般廃棄物グループ
    電話 082-513-2957
    FAX 082-227-2549
    E-Mail kanjunkan@pref.hiroshima.lg.jp
    (担当者 小谷)

第54回広島2人デモ 6月21日告知

ファイル 157-1.jpgファイル 157-2.jpg

▼A4チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130621_A4.pdf

▼A3チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130621.pdf

※6月21日13:50チラシを修正しました。

以下告知文

みなさま

毎度お騒がせしております。
第54回広島2人デモの告知をさせていただきます。

6月21日(金)
18時~広島平和公園元安橋東詰出発(花時計前)
本通り金座街を往復します。

チラシが出来ました。
宜しければご覧ください。

▼A4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130621_A4.pdf
▼A3版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130621.pdf

チラシタイトルは
「死ねというに等しい原子力(原子力苛酷事故)災害対策指針」

トピックは
○苛酷な被曝を強制する「原子力災害対策指針」
○ICRP勧告などを取り入れる「被曝強制指針」
○チェルノブイリ、フクシマを上回る被曝強制
○原発再稼働のための「新規制基準」が抱える根本的問題
○もう東電に任しておけない、「福島原発廃炉省」を作るべき

6月5日に施行された(マスコミは報じていません)原子力災害対策指針は
大変恐ろしいものになりました。
空中線量率500μSv/h以上でないと即時避難にならないというものです。
福島原発施設内で完全防護服でいても危なく、その場にいることすら危険なレベ
ルです。
しかも外部被曝だけしかんがえておらず、内部被曝を考えていません。

本当に、死ねというレべルです。
食品規制に関しても放射性廃棄物レベルです。

では歩いて参ります。
良かったら一緒に歩いてください。

第53回広島2人デモ 6月14日報告

ファイル 156-1.jpgファイル 156-2.jpgファイル 156-3.jpgファイル 156-4.jpg

みなさま

毎度毎週お騒がせしております。
第53回広島2人デモのご報告をいたします。

いつもと順序を変えて。
デモ後の立ち話から。

網野「今日の反応はどうだった?」
哲野「良くなかった。またか、と言う反応じゃなかったかな?」
ツナさん、大歳さんが激しく同意。
網野「それはそうだけど、商店街の人たち、いつも必ず本通りにいる層が
    本気だと感じて店前に出始めてるみたいだ。」
哲野「それも事実だけど、そろそろ今のスタイルで半年以上
    2人デモをはじめて約1年、早くもマンネリ化しはじめたんじゃないか?」

ということでデモ後の各自のツイッターでの感想を

■網野
原発反対まだやってんの?という層は通りすがりに多く、
「こいつら本気だ」という層は必ず本通りにいる層です。
商店オーナーだけではありません。販促チラシやティッシュを配る層がデモが近づくと配慮してくれています。
だから反応にひとつひとつ反応しないで、もっと長いスパンで評価することが必要だと思う。

■ツナ
デモに対して嫌悪感を持つ人は少ないかも知れないが、距離をとりたい人は山ほど。
結局長いことスピーチしながら歩いても通りすがりの人に対しては伝わらずに自己満足で終わってしまうんだよ。
その弊害がどうしても無視できないところまで 来てるなと感じるのよね。
本気なんだけどその気持ちがキャッチしてもらえてない。そりゃマイノリティだからそうなんだけどそのままにしとく訳には…
もう無関心に対してアプローチする時期は過ぎたのではないか?
あとは自己責任ではないか?という声も出てきています。
しかしそれは意見別による選民が目的 と捉えられても仕方ないほど危ない考え方ではないかと思います。
確かに僕は真剣な推進派からも茶化したいような人らからも攻撃を受けたことはほぼないのでそんなことが言えるのかもしれません。

■じゃけえ
デモのアピールについて、もうすぐ一周年、
今までどおりのアピールではマンネリだということでなにか新しいアクションを考えたい。

■哲野
じゃどうするか?前から言ってたんだけどやっぱり多くの人が自分の意見を自由に表明して
考えを交換する場が必要だな。
スイスの原発廃炉決定の決め手になったのは、ラリー形式の市民集会だったし
今回のサン・オノフレ原発も蒸気発生器問題が起きたらすぐにフォーラム(事実上のラリー形式)が
2012年3月11日(福島原発事故1周年)にビーチで開催された。
その時、スピーチしたのは延べ200人。
もちろん、電力会社側の人間もコストの安さ、クリーンさ、電力不足の問題を訴えたそうだ。
しかし200人のスピーチをきいた聴衆はやっぱり原発はいらない、とサン・オノフレ原発は廃炉という見解を固めて行って
これが決め手の一つになる。
壮観だったろうねえ、200人も入れ代わり立ち代わり喋るんだから。
こういう形式が出来ないかなと思うんだけど。

■じゃけえ
デモアピール案。みかん箱スピーチをどこどこでやりますよ~と宣伝しながら歩く。
ついでに参加者も募る。質問も受け付ける。デモ行進の速度を上げて短めに 切り上げ、
みかん箱スピーチの時間に当てる。スピーチする人数が少ない場合など、問答形式で繋げる。
デモ後立ち話の様な内容を通行者も聞ける。
witterでスピーチ参加を呼びかける。質問や議題を受け付ける。みかん箱スピーチで応答、議論する。

■白パパ(3週間くらい前に参加した人)
今日哲野さんも網野さんも浴衣だったでしょ?
あれ、よくないな。なんか遊び半分に見えますよ。
哲野「一度浴衣着ちゃうと楽なんだよねえ・・・」
白パパ「哲野さん、そりゃよくないよ。やっぱり真剣さが伝わらないよ。
    それでチラシも反応が悪かったんじゃないか?」
哲野「わかりました、来週からはちゃんとジャケットを着てくるようにします。
    …ネクタイは勘弁ね。」
白パパ「それでよろしい。」

あとで哲野と話あって少しづつやはり変えて行かなければ、
変えるなら長続きする方法を真剣に考えなければならない。
今の形式だと、私と哲野が毎週続ければ済む話。
しかしラリー形式だと、私たちだけでは済まなくなるから、
事前に仕込みや組み立てをしておかなければいけない。
取り急ぎは少しコースでも変えてみるか・・・という話になりました。
みんなと相談しなきゃいけませんけど。

では報告です。

15分前に集合場所につくと、ツナさんがもう来ていました。
市内に用事があって、そのままデモ参加。
(今日は職場に戻らなくていいそうです。一種の出張扱い?)

大歳さんが現れ、早速3人で議論。
網野は警察の方と指令書確認のあと、チラシ内容の説明をしてました。

警察「あと30秒です!」
音楽が鳴って、4人でデモスタート。

▼今日のチラシ
(告知から、誤植など修正をかけております。よかったら再度見てください)
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130614_A4.pdf

(各人のスピーチ全文は末尾にまとめてあります。)

大歳さんからスタートです。
三菱重工業製のお粗末な蒸気発生器がサン・オノフレ原発廃炉の決め手になったことに触れたあと

大歳「私が子供のころは、原発に関してこういうことが言われていました。
    日本はエネルギー資源が少ない国、石油のような国際情勢に左右されるものに頼っていてはいけない、
    ウランを備蓄していれば有事に備えることができる、だから原発は必要なのだと。
    実は私もこれを信じていました。」

原発が高コストにつき、安全ではなく、しかも原発立地住民の中に深刻な対立を招いたことについて触れました。

大歳「日本という国はこのように国民をマインドコントロールしてまで原発を持ち続けなければならなかったのか?
    本当の理由とは何か?」(あとは末尾のスピーチ全文をどうぞ)

次に哲野です。
哲野もサン・オノフレ原発の三菱重工業製蒸気発生器が廃炉の引き金となったこと
この蒸気発生器が特に不良品だったわけではないこと、
コスト最優先・安全軽視の設計思想から生まれた産物だったこと、
三菱重工業が特にアメリカに不良品を出荷しているわけではない、
アメリカでは問題になる早期摩耗が日本では基準の甘さから問題にならないだけのこと、
日本ではこの蒸気発生器の仕組みをもった加圧水型原子炉が
北電泊、関電美浜・高浜・大飯、四電伊方、九電玄海・川内など
幅広く使われていること、そしてこのまま再稼働させるにはとても大きな不安があること
をスピーチしました。

次にツナさんです。
ツナさんはいつものように、明日からできる3つの反原発運動をアピールしました。
ツナ「政治は監視し、審判してやろう
   政治家任せにしてはいけません。
   私たちは政治家を選ぶ権利があります。
   しかし本当に必要なのは選ぶことではありません。」

選んだあと、政治家を監視し、私たちのための政策を実行させること
これが大切ですと訴えました。

次に、途中から合流したじゃけえさんにマイクが渡ります。
じゃけえさんはチラシの内容を要約してスピーチし、なかでアーバン市議会議員のアグラン氏の発言に触れ
なぜ私たちが避難させられるのだ?原発がなくなればいいではないか。というわけです、全くその通りです、
原発のある、そして避難計画を持たなければならない社会は異常です、
生活の為のはずの電気が、原発の為の生活、原発に脅かされる命にすり替わっていますと訴えました。
そして
じゃけえ「今日本で起こっていること、世界で起こっていることは私たちに全く無関係ではありません。
     いつ傍観者から被害者になってもおかしくありません。
     それに無関心でいることは「全く同じ目にあっても構わない」と言っていることと同じです。」

次にまた哲野にマイクが渡ります。
哲野は今度は福島県が安倍首相に提出した要望書に触れて、福島県は原発に依存しない社会作りを目指すこと
そのために国の責任において県内全原子炉の廃炉を要望したこと
つまり、福島県が原発ときっぱり手を切ることを明確に宣言したことを伝えました。
そして原発ときっぱり手を切るためには、もう一度フクシマ原発事故が必要なのでしょうか?と訴えました。

哲野「原発ときっぱり手を切るのか、切らないのか、これが問題の核心です。
   この問題の核心には中間はありません。
   福島県の示した「原発と手を切る」という決意を私たちのものにするのかしないのか
   イエスなのか、ノーなのか」

次に網野にマイクがわたります。
網野はチラシのトピックを紹介し、チラシをご覧下さいと案内しました。
また6月5日に原子力災害対策指針が全面改訂即日施行されたことに触れ
苛酷事故時の避難で空間線量率500μSv/hが明記されていたこと、
とんでもない被曝強制基準が原子力規制委員会の手で施行(法律に準じた指針)となっていること
を知らせました。
みなさんが知らないところで、被曝強制はどんどん制度化しています。

もうそろそろ終わろうかという時になって、白パパが登場。
白パパ「探したのよ!あっちかな、こっちかなと思って。行ったり来たりしてた。
     ここまできたらスピーカーの声が聞こえて来たから。」
というわけで、本日の参加者は合計6人となりました。

街の反応は冒頭に述べた通り、けっして芳しいものではありませんでしたが
なぜかプラカードはよく見ていました。
どう説明したらいいんでしょうかね?
後付の知恵ですけど、もう本通りはなかば、参議院選挙モード、選挙運動と見られていることも
ひとつの要因かもしれません。

商店街のオーナーにはいつものようにチラシを取る人もいるのですが
今回、はじめて様子を見に出てきた店のオーナーがいました。チラシは受け取りませんでした。
が、何を言っているのかを聞きに出てきたようです。
気が付いたところでは、追い抜きざまに今回も「原発はどうなってるんかね?」と
話題にする会社がえりと思われる若い人がいました。

以上報告でした。

===============
以下、各人のスピーチ全文です
===============
■大歳
先週6/7日に米国、南カリフォルニアのサンオノフレ原発の2号機と3号機の廃炉が決まったというニュースが飛び込んできました。そして、その廃 炉の理由が、三菱重工の作った蒸気発生器に異常な摩耗がみられたことというものでした。同社はすでに45億円の払い戻し請求を支払っていますが、 さらに100億円の損害賠償と、廃炉費用の一部まで請求されるのではないかとの声もあります。
 この夏、再稼働がほぼ確実となっている伊方原発の蒸気発生器も三菱重工製であり、しかも1世代古いタイプのものであるそうですが、原子力規制委 員会は加圧水型原子炉の蒸気発生器に、さらに高いハードルを作るべきでなないでしょうか?サンオノフレ原発の廃炉を受けて、もう一度見直すべき で、再稼働を急ぐべきではないと思います。
 
 米国では昨年より、原子炉の廃炉を決定したケースが目立ってきています。日本では耐用年数に迫った原子炉が多くありますが、なかなか廃炉を決定 してくれはしません。米国では天然ガスの価格の下落により、安価に電気が作れるようになってきているということと、日本の場合、赤字が膨らんでき ている沖縄電力以外の電力会社は、ここに廃炉費用が被さってくると一気に倒産の可能性が出てくるという事情があります。
確かに日本の電力会社が次々に倒産するような事態になれば大変です。しかし原子炉というものはいずれ廃炉にしなければいけない、これは原発を推進 してきた方々も十分わかっていることです。社会不安を起こすことなく、脱原発する次のステップを模索しなければいけません。ただしそれは原発を輸 出することではありません。
今まで日本の原子力政策は出口を全く用意せずに突き進んできました。このようなことができた背景には国と電力会社が、マスコミ使って長年、国民に 対して神話つまりマインドコントロールを刷り込んできたということがあります。今日はその話をしたいと思います。
 私が子供のころは、原発に関してこういうことが言われていました。「日本はエネルギー資源が少ない国である。石油のような国際情勢に左右される ものに頼っていてはいけない。ウランを備蓄していれば有事に備えることができる。だから原発は必要なのだ」と。実は私もこれを信じていました。し かし、石油の確認埋蔵量は減るどころか増えていき、逆にウランが実は希少な鉱物であることがわかってきました。そして核燃料は発電を終えただけで もずっと冷やしておかなければならず、当然放射能を出し続けるので厳重に保管しなければならない、巨額の予算を投入した割には、まったく割に合わ ないものであることがわかってきました。しかも原発の建設が誘致される地域では、原発を反対する住民と、賛成する住民の間で激しい対立が起こりま した。以前まで、仲の良かった親戚同士、幼馴染の間で絶縁状態、一切口を利かない、目も合わせないほど分断が生じました。電力会社はその間、高み の見物というわけです。これが日本中の原発建設地で起こったことです。お隣山口県の上関では今でも続いています。
 
そのようなすっかりイメージが悪くなった原発は次のPR方法を思いつきました。そして原子力発電は地球の温暖化の原因であるCO2の排出が少な い、エコでクリーンな発電方法です、というコマーシャルがテレビやラジオで繰り返し放送 されるようになりました。これに出演していた有名人や文化人は高額なギャラが支払われてきましたが、これらの広告代の源泉は当然、私たちが支払ってきた電 気料金です。
 原発事故が起ったあと、さすがにそのような嘘はつけなくなりましたが、次に考え出されてきたのが、原発を止めてしまうと電気が足りなくなるとい う キャンペーンでした。東京電力管内では計画停電が行われましたが、こんなことは必要なかったということがすぐにばれてしまいました。今稼働している原発は 大飯原発の3号機と4号機だけであり、これを止めても一切電力不足は起こらないことがわかっております。つまり、大飯原発再稼働の理由は関西電力 の経営上の理由だけのことです。
 そして、苦しくなった電力会社が次に考え出したことは、「火力発電はコストが高い、これに頼っていると電気料金を上げなければならなくなる」と いう嘘でした。
これも実は電力会社が大手商社から通常の何倍も高い値段で火力燃料を仕入れていることがわかりました。
このことは今でも新聞テレビでは報じられていないために、今でも火力燃料が高いと信じているひとが少なくありません。ですから今日、ひとつ覚えて いただきたいのは、火力発電は原発よりも何倍もコストが安いのです。
電気料金の値上がりは無謀なアベノミクスによる円安によって引き起こされました。

なぜ、日本という国はこのように国民をマインドコントロールしてまで原発を持ち続けなければならなかったのか?本当の理由とは何か?
もしかすると皆さんの中には「核兵器の保有」のような言葉を連想する方もいらっしゃるかもしれませんが、これは少し違います。では日本に原発の技 術を与えた国はどこか、それは米国です。ご存知のようにかつて日本は米国と戦争し、そして敗れました。米国から見ればかつて自分たちに刃向った国 が、無条件克服したといえ簡単に、原発のような軍事利用できる技術を与えてやるというのは、不思議なことです。このあたりに米国の思惑がありま す。日本は原発を保有して以来ずっとIAEAから、その技術を軍事転用していないかどうか監視され続けてきました。
話が長くなりますので結論を言いたいと思います。米国から見ればこの日本列島自体がいつでも核燃料取り出すことができる核貯蔵庫である、さらにい えば日本列島自体が米国の軍事施設であるというわけです。だから、今でもジャパンハンドラーズといわれる対日戦争マフィアの人たちが、今でも原発 を維持するようにと圧力をかけ続けています。私たちの考える日米関係は、必ずしも米国側の考える日米関係とは一致しない、むしろかけ離れたもので あると覚えておかなければいけません。

■哲野

毎度毎週お騒がせしております。
金曜日夕方この本通りを歩いております広島2人デモです。
2人デモですが現在4人で歩いております。

アメリカには原発が現在、原子炉の数で104あります。
104のうち、廃炉が2つ決定しております。
建設中が一基あります。
先週6月7日、南カルフォルニアのサン・オノフレ原発の原子炉が2機廃炉が決まりました。
これから30年から60年かけてゆっくり廃炉にしていくんだと思います。
この2つの原子炉が廃炉になった理由は三菱重工業が納めた蒸気発生器という装置にあります。
2012年1月、2号機の燃料入れ替えと格納容器蓋の入れ替えで、原発を停め、点検にはいって調べたいたところ、隣の3号機で放射能が漏れまし た。
調べてみると、蒸気発生器にある細い管がやぶれてました。
放射能を含んだ大量の水が…ま、蒸気ですけども、流れ出ました。
当然、サン・オノフレ原発は緊急停止しました。
調べてみると、三菱重工業が納品した蒸気発生器、伝熱管と言いますけども
その伝熱管合計3000本に約1万5000か所のあってはならない摩耗が発見されました。
三菱重工業はいわば不良品を納品して、このことが引き金になって、
結局サン・オノフレ原発のオーナーである、そして運営者でもある南カルフォルニア・エジソン社は
6月7日にこの2機の廃炉を決定しました。
いろんな政治的な事情もあるんですが、端折って言えば、
いまさら修理をしても原発再開のめどが立たないというのが理由で廃炉にしたわけです。
まだまだ10年以上のライセンスが残っていて本当を言えば廃炉にしたくなかったんでしょうけども
これほど大きな政治問題になれば廃炉にせざるをえない、ということだったようです。

今の問題は、この三菱重工業の蒸気発生器が何もアメリカだけに輸出されているわけではない、
それどころか日本の加圧水型原子炉では当たり前に納品され使われている商品だということです。
アメリカの基準で厳しくチェックすれば1万5000か所も出てくるんですが
日本ではそれほど厳しくチェックをしていない、ということです。
もし日本でアメリカ並みの厳しいチェックをすれば、1万や2万の危ない箇所は出てきます。

日本では加圧水型原子炉で当たり前のように使われているということです。
なぜこれまで大きな事故が起らなかったんでしょうか?

いや実は起こっているんです。
典型的な例は1991年関電美浜原発のギロチン破断事件でした。
幸いにして緊急炉心停止装置が働いて稼働がとまりましたが
もし地震と一緒に起こったら、こう上手くはいかなかったでしょう。

ある科学史家は「美浜原発が苛酷事故にならなかったのは運がよかった」と書いています。
私もそう思います。
幸運に済んできたんです。
しかしそれも福島第一原発事故まででした。

もし福島原発事故から私たちが学ぶのであれば、コストばっかり優先して安全が二の次になってしまった
典型的には三菱重工業の蒸気発生器のような、こうした機器を使った原発を
廃炉にすべき、危ない原発をうごかなさい、ということを私たちの常識にするべきだと思います。

加圧水型原発のアキレス腱と呼ばれる蒸気発生器
長い長いトラブルの歴史を学び、私たちも警戒感を持つべきだと思います。

危機感・警戒感といえば、広島から最も近い原発、
おとなり愛媛県の四国電力の伊方原発もこの加圧水型原子炉を採用しています。

今日のニュースですが、今稼働していないんですが
ホウ酸水が漏れたというニュースが入ったそうです。
2次冷却系の水が漏れたんでしょう。
私たちにとっては驚くべきニュースですが
コスト最優先、安全二の次文化にどっぷり浸かった四国電力から言えば
「大した事故じゃない、こんな事故はしょっちゅうです」
というような内容のプレスリリースがでてくるはずです。
ただ、原発は航空機事故や鉄道事故と大きく違ったところがあります。
300人死んだとして、これはこれで不幸な事ですが事故は解決します。
しかし原発事故はそうではありません。
いつまで経っても事故は事故として完結しないんです。
それはチェルノブイリ事故が教えてくれています。
1986年、27年前になりますが、漏れ出た放射能にヨーロッパの人たち
特に地元になるウクライナやベラルーシの人たちは、今も苦しんでいます。
放射能の健康障害です。
ウクライナ政府の報告を読むと、2010年時点、生まれた子供のうち8割がなんらかの健康被害をもっており
健康なこどもが2割しかいない、とか
死因が心臓病が圧倒的に多い。これはウクライナ政府の報告なのでかなり信頼性が高いと思います。

事故の終焉がやってこないという性格をもっています。
一端事故がおこれば私たちも安穏と本通りを歩いていることは出来ないと思います。

恐らく伊方原発は7月20日くらいに申請されて、9月くらいに稼働になりそうです。
私たちはもっと原発のことに注意を払わなければならないと思います。

■2回目

6月12日福島県の佐藤知事は首相官邸に安倍首相、茂木大臣、エネルギー庁など
原発関連の役所を要望書を持って歩きました。
43項目からなるその要望書の2項目に、福島県内の原発は全て廃炉にしてくれと書いてあります。
そして原発事故を経験した福島県は原発に依存しない県づくりを目指す、
原発ときっぱり手を切る。
だから国が責任を持って福島県にある原子炉10機、4機は廃炉に決まっていますから
あと6機廃炉にしてくれと要望したそうです。
そして私から見れば不充分ではありますが、賠償責任を全うしてくれと頼んでいます。
元々原発に来てくれと誘致をしたのは福島県の人じゃないか、という方もいると思いますが
だからこそ原発事故を起こしたら、もう二度と故郷を取り戻すことは出来ない
このことを福島県の人たちは今、嫌と言うほど思い知っています。

福島県の企画調整課に電話してみました。
企画調整課の担当のナガミネという人は、
原発がどうあれこうあれ、県民感情として原発をこれ以上福島県内に置いておくことは
理屈でなく県民感情として許せない、というようなことを言っていました。
私たちは原発事故を経験しなければ原発と手を切れないのでしょうか?
福島県は原発事故を経験し、そして手を切ることを決めました。
しかし問題は福島県ではありません。
私たち日本はチェルノブイリ事故なみの原発事故を経験しました。
福島県の人たちのように原発と手を切ると多くの人たちは言っていません。
たまたま福島原発事故は福島県で起きました。
しかし原発事故は日本で起こったのです。
福島県の人たちは原発と手を切ることを、固く決意しています。
しかし私たちまだ日本は原発と手を切ることを決意していません。
福島県の人たちは経験したから経験したから手を切る事にしたというならば
私たち日本は「福島原発事故を経験した」ということになり
原発と手を切るとなっていくのが自然だと思います。

しかし安倍政権の原発推進政策が閣議決定されると思います。
原発事故を経験した私たち日本の首相は原発を成長戦略と位置づけ
国内の原発再稼働を進めるばかりでなく輸出をしていこうとしています。
福島県とは全く対象的です。
私たちは原発に対する態度をどこかで一人一人決めなければなりません。

原発ときっぱり手を切るのか、切らないのか、これが問題の核心です。

この問題の核心には中間はありません。
福島県の示した「原発と手を切る」という決意を私たちのものにするのかしないのか
イエスなのか、ノーなのか

■ツナさん

みなさん今晩は
降って欲しいのは雨ですが、みなさん、雨にはお気を付け下さい。
酸性雨は銅像を溶かすそうですね。
呉市美術館の前にある銅像は青く液だれしています。
僕が子どもの頃は酸性雨にあたると剥げると教えられました。
今考えるとそれは放射能の雨、髪の毛が抜けるのは原爆症のことを暗に差していたんですね。
傘はあなたの命綱!傘を差してくださいね~!

明日から出来る原発反対運動、みなさん覚えて帰ってください!
1つ、貯金をしない。
みなさん貯金をしてはいけません、貯金をするということは原発にお金を貸すということです。
原発にお金を貸すということは、あなたのその手で原発を動かすということです。
みなさん、今日もお仕事お疲れ様です。
一生懸命働いたあなた、そこで稼いだお金であなた自身やあなたのお子さんをズタボロにする放射能を出す原発を
あなたはせっせと動かしているとしたら、
原発にせっせと仕送りをしているとしたら、いやじゃないですか?

そんなことのために働いているんじゃないですよね?
それなら銀行と手を切ってください。
会社がどうのとか言う前に、他人の事を考えるまえに、まずはあなたが手を切ってください。

ふたつ目、食べて応援しない!
みなさんは原発事故の被害者ですか?加害者ですか?関係のない人ですか?
もしもあなたが放射能を気にしていないのなら
あなたはほんのわずかでも加害者です

あなたは放射能の被害に関心がないんです。
だから放射能の被害をごまかそうとすることに加担してしまっています。
多くの人が放射能を気にしなければ福島原発事故は風化します。
そうすると放射能でズタボロになるのは避けられなくなります。

みなさんは知らない人のオナラをエレベーターの中やバスの中で嗅がされたら、たまったもんじゃないと思います。
私もそうです。
それと同じことが起きているんです。
でもオナラは直ちにでも長い将来にでも、死に至ることはありません。
しかし放射能は死にいたります。
見えない、聞こえない、におわない、そんな放射能ですが、いつもあなたの隣にいます。
原発反対と積極的に街にでて声を挙げる必要は、私はないと思います。
こんな風にしている私たちは物好きです。
しかし、放射能だけは、被曝だけは、積極的に避けてください。

3つめ、政治は監視し、審判してやろう

政治任せにしてはいけません。
私たちは政治を選ぶ権利があります。
しかし本当に必要なのは選ぶことではありません。
政治家が何があっても絶対に許さないことが私たちに求められる民主主義の在り方です。
残念ながら日本では沈黙は黙認です。
認めたことになります。

どれだけ低い投票率でも一部の人間が押した政治家が全員を統治します。
大変悔しいんですけど、これ、日本の限界です。
その限界を打ち破るためには、私たちが政治家を許さないことが大切なんです。
応援とか支持とかそういう前向きな言葉を私たちは使わされます。
でもそれは違います。
監視と審判が私たちの政治に対するあるべき姿なんです。

よく覚えて帰ってください。
貯金をしない
食べて応援しない
政治は監視し、審判してやろう

あなたが少しでも原発を許さないと思ったなら
これをしっかり覚えて帰ってください。
そして是非思ってください。

みなさん。覚えてらっしゃる方もいるでしょうし忘れている方もいらっしゃるでしょう。
福島では原発さえなければと言って自殺された方がいます。
それはお前らが放射能が危ないと街中で騒ぐからだと思われるかもしれませんが
それは誤解です。
私たちは決して、放射能を気にする人間でもそんな余裕のある人間でもありません。
放射能が生命体に影響を与えることは、これは事実。統計として証明されています。
これは気にするとかしないとか、気持ちの問題ではなくて、事実をどう取り扱うかという話です。

逃避できる現実ではありません!

チェルノブイリ原子力発電所が昔爆発しました。
かの地で何がおきたのか?
そこに住む人々がどうなったのか?
それを知ってしまったらこの現実を無視することは、
指をくわえて殺されるのを待つことと同じだと思って頂けると思います。
みなさん、調べて下さい、知ってください。

私には愛する人がいます。
過ごしたい時間があります。
大切な場所があります。
伝えたい出来事があります。
あなたはどうでしょうか?
みなさんはどうですか?

どうかみなさん、考えてください。
原発からでる放射能がどれだけ私たちをズタボロにするか?
どれだけ私たちが危険にさらされているか?
私たちの後の世代がどれだけ危険な世界にいなければならないか?
傘だけでは防げないものがあるんです。
これだけ多くの命を危険にさらして奪っていく原発。
どうか嫌いになってください。大嫌いになってください。

無関心でいたくても現実逃避できる場所はこの国にはありません。
お願いします、これはあなたに関わる問題です。
どうか知ってください、考えてください。
宜しくお願いします。

■じゃけえさん
お配りしているチラシの内容と合わせてスピーチします。
フランスの大統領と阿部首相は会談後、
「原発が重要。フランスは日本の核燃料サイクル事業に全面的に協力する。」
「日本とフランスは武器の共同開発、生産、武器輸出の枠組みを共同で作る。」
という内容の共同声明を発表しました。
原発にとどまらず武器までも作ろうとしています。
そのうち、核兵器も作るつもりでしょうか。
原発を進めることは、人間が被曝することを進めるという事です。
武器を作るという事は、その武器によって人が傷つくことに積極的に加担するという事です。
日本の首相が人が被曝しても、人が傷ついても三菱重工業が儲かれば構わないと言っています。
異常なことです。
そんなことよりも最優先することは今尚放射能が漏れ続けている福島第一原発の収束です。
なりふり構わず、国をあげて、世界をあげて対応するべきことです。

チラシに書かれている次の記事は
アメリカのサン・オノフレ原発の廃炉が6月7日に決定したことです。
コスト削減に重きを置いた原発の危険な操業を地元のアグラン議員と市民グループによって
廃炉に導かれました。
アグラン議員は
 ● 原発内に留められている核廃棄物、
 ● 放射性物質に由来する健康への危険、そして
 ● 全く不適切な避難計画
の三つを理由に挙げ、廃炉の要求しました。
アグラン議員に言わせれば

「なぜ私たちが避難させられるのだ?原発がなくなればいいではないか。」

というわけです。全くその通りです。
原発のある社会は異常です。
生活の為のはずの電気が、原発の為の生活、原発に脅かされる命にすり替わっています。

続いての記事です。
6月12日福島県知事の佐藤雄平氏は阿部首相に要望書を手渡しました。
その内容は「原発に依存しない地域社会づくり」を目指し、「県内全機廃炉」の要求
「被災者へのきめ細やかな賠償」等です。
過ちを繰り返さないためにも事故の責任追求をし続ける必要があります。

チラシには
「汚染された土地には帰れない」と訴える、被災者の投稿を掲載しています。
それから
核工場の臨界事故寸前のトラブルが起こっていた事が書かれています。

「原子力災害対策指針」が改訂、即、行使されました。
規制委員会が原発再稼働を急ぐため、事故が起きた際(避難する基準の)被爆線量を引き上げています。

詳しくはチラシをご覧ください。是非、知ってください。
webでもご覧いただけます。「広島2人デモ」で検索してみてください。

今日本で起こっていること、世界で起こっていることは私たちに全く無関係ではありません。
いつ傍観者から被害者になってもおかしくありません。
それに無関心でいることは「全く同じ目にあっても構わない」と言っていることと同じです。

重要な事実は大々的に報道されません。
あとから「誰も教えてくれなかった」「知らなかった」では済まされません。
知ろうとしなければ知れません。
原発問題は命の問題です。
社会問題以前に命に関わる問題です。
生活どころか命に係わる問題ですので
自分で納得いくまで考えて自分なりの判断をしてください。
よろしくお願いします。ありがとうございました。

■網野

みなさん毎度毎週お騒がせしております。
関西電力大飯原発の再稼働に反対しております広島2人デモです。

チラシをお配りしておりますので宜しければお手に取ってお読みください。
サン・オノフレ原発のことを取り上げております。
あと大飯原発の評価会合の最近の動きをまとめております。
原子力規制委員会は大飯原発だけ特別扱いして再稼働させようとしています。

福島県知事が12日、安倍首相に要望書を手渡しました。
福島県に電話をしてこの要望書の内容が見たいと言うと、PDFの場所を教えてもらいました。

福島県内の原発全機廃炉と、損害賠償の完全実施を求めています。
こちらのほうが大切な問題です。
こちらはマスコミは一切報道していません。
福島県は原発に頼らない福島県にしたい、まずその理念があって原発廃炉を要望しています。

昨夜入ってきたニュースでグローバル・フュエル・ジャパン
これは東芝、日立製作所、GEの合弁会社なんですが
…GEの持ち株51%くらいですからGEの子会社ですね。

コンベア上で本当はあってはならない、ウラン燃料の接触事故があったんだそうです。
これはすぐに原子力規制委員会の方に報告され、規制委員会からもすぐ発表しました。
マスコミではあまり報道されていませんね

原子力に関してなんですけどだいたい安全よりもコスト優先の姿勢が強くて
いつどこで事故が起ってもおかしくないというのが実態です。

みなさんにとって命に係わる問題ですけども
6月5日に原子力災害対策指針が全面改訂されてます。
一番重要な事はこの中で苛酷事故時は一番酷いところで500μSv/h、
1時間に500マイクロシーベルト浴びなければ避難しなくて良いというとんでもない基準です。
いわれてみてもピンと気が付かないかもしれませんが、
3号機だったか4号機だったか…その建屋の屋上が約200マイクロシーベルトです。
事故を起こした原発施設内にいなさいという避難基準です、これ。
それまで逃げるな、逃げるんだった逃げなさい、私は責任とりませんということが
うたわれた対策指針が6月5日に施行されました。

これはマスコミ等では報道されておりません。
この原子力災害対策指針は原子力規制委員会のホームページで見ることができます。
これは一度見ることを皆さんにお奨めします。
私たちが知らないところでいかに危険な基準が決められていて
国や行政が責任を取らないようなシステムがつくられているかわかると思います。