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第15回伊方原発の再稼働を止めよう!3月16日報告

ファイル 115-1.jpgファイル 115-2.jpgファイル 115-3.jpgファイル 115-4.jpgファイル 115-5.jpg

◆画像説明
1.第15回伊方チラシ1-4P
2.第15回伊方チラシ2-3P
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130316_ikata.pdf

3.プラカード1・2
4.プラカード3・4
5.今日の天気

みなさま

第15回伊方デモ3月16日の報告が主催の原田さんからありました。
参加した私からも補足報告いたします。

まずは主催の原田さんの報告です。

みなさま

原田です。
3月16日第15回目の広島 元安橋東詰めー本通りー金座街往復コース 伊方原発再稼働反対ウォークの報告です。
3月16日(土)15:00にスタート。今回は4人で歩きました。
今回のチラシのタイトルは、
「危険な伊方原発が再稼働します プルトニウムやトリチウム…厖大に溜め込まれた放射性物質」。
▼チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130316_ikata.pdf

次のようなことを訴えました。

福島原発からは、今も1時間あたり1000万ベクレルの放射性セシウムが放出しつづけています。
放射性物質に高濃度に汚染された汚染水が溜まりつづけています。
広い地域で、今も放射線管理区域レベルの放射線にさらされながら、人々が生活しています。
東京都新宿区の友人の家の庭の苔からは、1㎏あたり1万ベクレルの放射性セシウムが検出されたとのことです。
福島原発事故は今も続いています。

にもかかわらず、国は原発再稼働に向けて、着々と準備を進めています。
原子力規制委員会で、原発の新安全基準が準備されつつあります。
今年の7月にはそれが決定されます。
そして、その後、「新安全基準」に照らして原発再稼働のための審査が行われますが、
再稼働に向けて最短距離にあるのが、広島市から一番近い原発、広島市から100キロの四国電力の伊方原子力発電所です。

原発事故が起きたとき、福島第一原発1号機~3号機には1496体の核燃料集合体がありました。
また、1号機~4号機の使用済み核燃料プールには、3106体の燃料貯蔵体がありました。
今、伊方原発1号機~3号機の原子炉内には383体の核燃料集合体が格納されています。
伊方原発の敷地内には、使用済み核燃料が1408体保管されています。
これらの核燃料集合体や使用済み核燃料の放射性物質、ウランやプルトニウムや「死の灰」の量は、合計で約750トンにのぼります。
これは、広島原爆で使われた放射性物質は約75㎏の1万倍の量です。
ひとたび事故が起これば、これらの放射性物質が環境中にばら撒かれます。

伊方原発は中央構造線という大活断層の直近にあります。
巨大地震に見舞われる可能性は、非常に高いところです。
伊方原発で再稼働される可能性が高いのは、3号機です。
この3号機では、「プルサーマル」が行われます。
通常のウラン燃料に加えて、プルトニウム燃料を原子炉で使用するのです。

ところが、プルトニウム239の熱エネルギーは、ウラン235に比べて、40倍も大きいのです。
また、プルトニウム燃料は、ウラン燃料に比べて、溶融点、溶け始める温度が、70度も低いのです。
熱エネルギーが大きく、溶融点が低いということは、それだけメルトダウンの危険性が大きいということです。
ひとたび事故が起これば、このプルトニウムも、環境中にばら撒かれます。
当然、広島にもやってくるでしょう。

プルトニウムは、体内に摂り込まれると、非常に危険な物質です。
プルトニウムの半減期は1万年を越えます。
肺などに付着したプルトニウムは、永久に排出されません。
お配りしているチラシには、豚の肺に付着した、プルトニウムの飛跡の画像が載せられています。
体内に付着したプルトニウムは、放射線を発して、周囲の細胞を破壊しつづけます。

1kgあたり1万2000ベクレルのプルトニウム238をラットの新生児に与えたところ、
2週間以内に、45%のラットの新生児が死亡したという実験結果があります。
1kgあたり1万2000ベクレルのプルトニウム238の実効線量は、わずか0.1ミリシーベルトです。
また、伊方原発は平常時でも大量のトリチウムを環境中に放出します。
2001年から2010年の間に伊方原発が瀬戸内海に放出したトリチウムの量は、552兆ベクレルにのぼります。
電気事業連合会などはトリチウムは人体に害がないと言っていますが、事実は違います。
水素の同位体であるトリチウムは、水や水蒸気の形で体内に取り込まれやすく、元素転換によって細胞を破壊してしまいます。
原発から出るトリチウムの量と、周辺の都市の新生児死亡率との間に相関関係があることが、海外の研究で確かめられています。
(以上、チラシの内容に沿って。それから、15日の「2人デモ」でも話させていただいたのですが、
亡くなられた堀啓子さんからうかがっていたお話から、次のようなことも。)

私の知っていた方は、原爆が投下されたとき6年生で、直接の被爆はされませんでしたが、
放射性物質を含む雨「黒い雨」が降った地域で、家庭菜園で採れた野菜を食べ盛りの時期に食べて育ち、
40代でがんを発症して亡くなられました。
同じ地域の同じ年代の人に、若くして亡くなられる人が異常に多かったようです。
薬剤師でいらっしゃったこの方の奥様は、おつれあいのがんの原因は、
成長期に食べ物とともに摂り込んだ放射性ストロンチウムであろうと考えておられました。
この推測は当たっていると思います。

原発事故で放出される放射性物質の量は、広島原爆とは比べ物にならない膨大です。
放射性物質は、体の内部に摂り込まれると、内部被曝を引き起こします。
内部被曝は、外部被曝とはまったく違う現象です。
体の内部に摂り込まれた放射性物質は、付着した部分の周辺の細胞を、非常に高い密度で攻撃しつづけます。
その結果、生物の体を構成する細胞は、さまざまな形でダメージを被ります。
遺伝子の情報に狂いが生じて、がんや白血病、先天性障害の原因となることはよく知られていますが、それだけではありません。
急激な細胞の老化や、免疫機能の低下も起こります。
放射線は、細胞そのものを損傷します。

最近、心臓が突然機能を停止することで起こる突然死が増えていると聞きます。
内部被曝のメカニズムを考えれば、これは少しも不思議なことではありません。
たとえ50ベクレルのセシウム137であっても、それが心臓の要となる部分に付着して、
その部分にダメージを与えれば、心臓の突然の機能停止が起こることに、何の不思議もありません。
放射性物質に汚染された食べ物は、間違いなく私たちの食卓にものぼっています。

私たちは、巨大な嘘の体系の中に取り込まれています。
現在の放射線の防護基準の元をつくっているのは、ICRP(国際放射線防護委員会)という機関です。
ICRPは、私たちの命や健康を守るために存在している機関ではなく、
核兵器開発や原発ビジネスを進める、国際的な核利益共同体の利益を守るために存在している機関です。
多くの国々が、このICRPの勧告にしたがって放射線防護の基準を決めています。
もちろん日本もです。

いろいろな「嘘」や「ごまかし」が流されています。
内部被曝と外部被曝の影響は同じだという「嘘」。
低線量放射線の健康影響は、がんと白血病と動物実験による遺伝だけだという「嘘」。
がんや白血病は被曝から5年経たなければ出てこないという「嘘」。
100ミリシーベルト以下の被曝なら健康への影響はないと思い込ませる「ごまかし」。

国も、マスコミも、この「嘘」の体系を私たちに押し付けようとしています。
国内・国外の核利益共同体の利益を守るためです。
彼らにとって、福島原発事故被災者の命、私たちの命など、鳥の羽よりも軽いものです。
それよりも核利益共同体の利益のほうが重いのです。
原発は、現在も多くの人の命を奪いつづけています。
原発が存在し続けるということは、私たちの生存権が現実的に脅かされ続けるということです。

今回も島根から駆けつけてくださった、廃炉マリョーシカさんは、
島根原発3号機の運転をやめさせるための訴訟」への参加(原告・サポーターとして)を訴えてくださいました。
チラシ、プラカードを毎回作成し、スピーカーを掲げ続けててくださる網野さんは、
伊方原発の再稼働を止めるただ一つの手だては、広島市の100万の市民、松山市の50万の市民が、
伊方原発再稼働を認めない、とはっきり政治意思表示することだと訴えてくださいました。

人通りは非常に多く、多くの人がプラカードに目をやっていました。
しかし、危機が迫っているという雰囲気には程遠い、春の午後の本通りでした。
スピーチのしかたにも、もっと工夫が必要です。

次回は、3月30日(土)15:00~、同じコースで歩く予定です。

以下網野の補足です。

当日は天気もよく、暖かく、まさに観光日和。
多くの観光客がいました。
海外旅行者や岩国から来たと思われる海兵隊の人たちも多く見受けられました。

▼プラカード
本日の天気

原田さんと3人で待っていると廃炉マトリョーシカさんが来ました。
立ち話です。

しばらくすると警備の警察の方もいらっしゃいました。
網野「お天気が良くて良かったです。」
警察「本当そうですね。明後日からまた雨だそうですから。晴れが間に合って良かったですよ。」
警察の方はお仕事ですから・・・
雨となると気持ちの負担も違うでしょう。
気持ちよく仕事はしたいものです。
ほんといい気候の晴天でよかったです。

原田さんと指令書の確認を済まされ、チラシをお渡しします。

しばらく雑談していると時間が来ました。
網野「15時になりました!行きましょうか」

1-2
3-4

網野とシカさんが先頭
スピーチ原田さん、哲野がチラシまき。

原田さんのスピーチは報告にある通りです。
本通りは卒業シーズンもあり、羽織袴や着物を来た若い女性もちらほら見えます。
買い物客に加え、旅行者の多いこと・・外国人の多さが特に目立ちました。
しかもあきらかに4~5か国はあります。

原田さんがスピーチしていると女子高校生の2人が声をかけてきました。
どうも顔見知りの子だったようです。
スピーチを途中、中断して・・・
高校生「何をやってるんですか?」
原田「これをやってるのよ」
とチラシを渡して、少しお話されてました。

次にシカさんのスピーチです。

シカ「広島市民の皆さん、今日も私は中国山地を越えて遣って来ました。
   今日で8回目になります。山陰、島根県からこの地に遣ってまいりました。

   まず、皆さんに感謝の言葉を述べたいと思います。
   本当に、どうもありがとうございます。
   これからの私たち島根県民のあり方に共鳴して、
   この広島から島根原発3号機の運転開始をやめさせるための訴訟を、
   サポーターとして広島市民の中からご協力なさった方がいます。
   本当に心からそのかたにお礼を申し上げます。

   さらに私は、広島県の皆様に訴えたいと思います。
   現在、島根原発3号機の運転をやめさせるための訴訟を準備しています。
   その会員(原告・サポーター)を募集しています。
   正式名称は、
   中国電力・島根原子力発電所3号機の運転をやめさせる訴訟の会です。

   民主党政権から自公連立政権に代わり、島根原発3号機(ABWR130万kw)
   の運転開始に向けて様々な動きが加速されようとしています。このまま推移すれば
   確実に島根原発3号機は、今年の夏頃から運転されてしまいます。
   島根原発3号機は、運転開始前の最終段階で、原発の心臓部ともいえる
   「制御棒駆動機構」の故障で「原因究明」に1年近く費やしたいわく付の原発です。

   仮に「原発運転40年」が実施されれば、島根県が日本で一番最後まで原発が
   運転されることになります。島根原発は鳥取県も含めて半径30キロ圏内に
   約44万人が暮らしています。もし、事故が起きれば3.11福島第一原発事故を
   超える惨事になることは火を見るよりも明らかです。
   このたび、私たちは、子どもたちの未来のために、いのちと暮らしを守るために、
   島根原発3号機の運転をやめさせるために、国(行政訴訟)と中国電力(民事訴訟)
   を相手に裁判をすることにいたしました。原告は、1,000人を目標とし、
   島根県・鳥取県の住民を中心に中国地方はもとより全国の脱原発を求める
   多くの皆様に呼び掛けたいと思います。また、原告以外にサポーターとして
   応援していただける方も同時に募集いたします。
   ご存知のように裁判には莫大な「お金とエネルギー」がかかりますが、
   島根原発の運転をやめさせたいという思いを広げて是非目標の1,000人を
   達成させたいと考えています。多くの方にこの訴訟への関心を持っていただき、
   ご参加いただきますようお願いします。
  広島市民の皆さん、ご傾聴ありがとうございました。」

シカさんのスピーチは、みんなに聞かれていました。
次に哲野にマイクが渡ります。

哲野「土曜日の午後、お邪魔します。
    広島から最も近い原発は愛媛県
    直線で100キロしか離れていない、愛媛県の伊方原発です。
    遮るもののない瀬戸内海を超えてわずか100キロメートルしか離れていない
    四国電力の伊方原発、愛媛県の伊方原発

    みなさんご存知かどうかわかりませんが
    原子力規制委員会が原発再稼働の新安全基準を決めていますけど
    この新安全基準にもっとも合致してもっともはやく再稼働するのはこの伊方原発です。
    新安全基準が施行される7月以降
    もうちょっと正確に言うと7月18日以降
    もっともはやく再稼働するのは
    この広島からわずか100キロしか離れていない愛媛県の伊方原発になることはほぼ確実です。

    何事もないように今歩いておられる、広島のみなさん
    四国電力の伊方発電所が再稼働することを覚悟しておきましょう。
    そして大事故が起こらないように祈ると同時に警戒しておきましょう。」

次に網野にマイクが渡ります。

網野「みなさん、お騒がせしております。
    休日のところすみません。
    普通の市民です。デモをするというので参加しました。
    広島から一番近い原発は、愛媛県の佐田岬にある伊方原発です。
    100キロしか離れていません。
    みなさん、よく覚えておいてください。
    中国電力の島根原発ではありません。
    愛媛県の佐田岬にある伊方原発です。

    瀬戸内海に向いて立っています。
    今この原発が再稼働にもっとも近い原発なんですが
    私はこれを止めたいです。
    ご存知かどうか知りませんが、他の原発と違ってケタ違いに危険です。
    調べれば調べるほどわかりました。
    調べた内容はチラシにしていますのでもしよければご覧ください。

    原子力規制委員会の原発再稼働までのロードマップを見ますと
    私たちが止めるために動けるのは、政府が政治判断で最終的に再稼働を決定することになってるんですけども
    ここにかけるしかありません。

   原発を止めたい人は、県議会とか市議会に圧力をかけて
   原発をうごかさないでほしいという決議を上げさせる
   こういった動きが必要になってきます。
   そのことだけは覚えておいていてほしいと思います。
   どういう形でもかまいません。
   別にデモとか参加しなくていいんですけど
   原発やっぱり危ないな、止めたいなと思う方は
   こういう手だてでしか、もう止める手立てがないということをご理解ください。
   政府の政治判断にかけるしかない、という状況になっています。
   私たちの政治意思をしめさないと
   どんどん決められたレールの上で原発の再稼働は進んでいきます。

   伊方原発は瀬戸内海に向けて建っています。
   もし何かあったら・・・といっても原発は通常でも放射能を出すんですけど
   もし何かあったら、相当汚染されます。
   伊方原発のすぐ横にきらら館というPR館があります。
   そこの売店で近くでとれた魚をすり身にして、揚げたはんぺんを売ってるんですど
   現地の人は食べないそうです。
   捕れた魚も黙って出荷しているそうです。
   岩場で捕れる高級魚、これは広島方面に出荷しているそうです。
   これは私が実際に現地の人に聞きました。
   通常でも健康被害が出ているようですが、あまり伝えられていません。
   教えてくれた方は、いまがんで苦しんでおられます。

   伊方原発で何かあったら、カキ養殖はダメになると思ってください。
   海産物はだめになると思ってください。

   通常でもトリチウム・・・トリチウムしか言ってませんが
   いろんな放射性物質もでています。
   事故になったらセシウム、ストロンチウム、プルトニウムが放出されます。
   ここは燃料にプルトニウムを使っています。
   大量のプルトニウムを保管しています。
   大量の放射性物質を保管しています。
   広島型原爆に換算すると約1万発分のウランがあります。
   これが放出されるということをイメージしてみてください。
   広島の比ではない、ヒロシマの1万倍だと思ってください。
   どれだけ拡散するかを想像してみてください。
   そういう危険が100キロしか離れていない伊方原発の敷地内にあります。
   非常に危険です。

   もっと危険なことがあるんですけれども
   ここが事故を起こす危険性が他の原発より高い可能性というのがいくつかあります。
   それはお伝えしきれないのでチラシにしてまとめてあります。
   もしよかったらご覧ください。

   ここから大量にでるトリチウム、これは安全だって言われてますけど、これは大嘘です。
   これも医科学的に証明された論文を引用してチラシにまとめてありますんで見てください。

   放射能は大丈夫、100mSv以下は大丈夫という基準
   実はこれは広島と長崎の原爆被爆者の寿命調査のデータが元になってます。
   これは実は外部被曝、しかも5年後からの調査なんですけど
   これを無理やり「外部被曝も内部被曝もいっしょだよ」といった仮説で
   今、福島のひと、世界中の人々の被曝強制が推し進められてます。
   そういう事を知らない専門家が「白血病や甲状腺がんは5年後から出てくるんだよ」って言ってますがこれ大嘘です。
   5年以降からしか調査してないものを使っていて
   科学的だと自分達では言っているだけです。
   5年後までにがんや白血病やそのほかの健康障害で亡くなった人たちのデータは全く含まれていません。
   無視されています。
   ですから、がんや白血病は5年後から発症するのではなく、単に5年後から調べ始めただけのことです。
   現実には5年以内に多くの人が様々な健康障害を起こして亡くなっています。

   外部被曝と内部被曝が医科学的に同じだと言いますが
   それは単なる仮説です。
   外部被曝に当てはまることを無理やり内部被曝にあてはめただけのことです。
   内部被曝と外部被曝はリスクは同じ、と言うのは未だに証明されず仮説のままです。
   この被爆者の寿命調査データがもとになって、ICRPの放射線防護基準やリスクモデルが出来上がり
   それが勧告され、日本政府が無批判に取り入れて現在日本の防護行政が行われています。
   そして福島にもそれがそっくり適用されています。
   そういう放射線防護行政の中に私たちは暮らしています。
   そのことだけは理解しておいてください。

   これはなんとかしていかないといけないんですが
   今一番大事な事は、今何が行われているのか
   今どういった事実を元に、私たちは生きてるのかということを
   いま、知ることが一番大事なことだと思います。
   デモより、反対集会より、もっともっと大切なことは
   私たちがどんな世界に暮らしているのかを知る事だと思います。
   すいません、お騒がせいたしました。」

ということで元安橋に帰ってデモ終了。
警察の方にお礼を言ってお別れしました。

チラシは4人、しかもチラシ配りが交代で2人という状態だったんですが50枚ははけました。
その2人のうちの哲野は最悪のチラシの配り手なので、ほとんどマトリョーシカさんが渡しちゃいました。
おじさんとか、家族連れの方は特に、チラシを取ってくれました。
私は配っていませんが、配られたチラシを手に持って歩く小さい子どもをつれた家族連れや
おじさん、おばさん、若い男性が多かったです。

途中網野はスピーカーかかえ、プラカード2つもってチンドン屋状態で歩きました。
広島2人デモの初期のころはよくやってましたので慣れたものです。
チラシまきのほうが大事です。情報はチラシにあるので。
振り返りながらくすくす笑う人がいましたが、
いやな笑いじゃなく「すげえな」という笑いだったので、本気度は伝わったかなと思います。

しばらく立ち話になりました。3~40分くらいでしょうか。
その途中で哲野が元安橋のたもとで
会合から帰りの女子大生6人が立ち話をしていたところへ割り込み、

哲野「すいません、一つクイズを出します。
    広島から最も近い原発はどこでしょうか?
    みなさん、ちょっと答えてみてください。」
すると、6人のうちの1人が自信なさそうに「島根原発?中国電力の?」
哲野「他の人はどうですか?」
誰も自信を持って答える人はいません。
哲野「それでは今日はお日柄もよく、特別に正解をお教えしましょう。
   実は、愛媛県にある四国電力の伊方原発なんです。
   ほら、見てください。」
とチラシを見せ、
哲野「伊方原発は広島から直線で100キロ。
    島根原発は直線で135キロ。
    正解は伊方原発です。
    しかも、ほら島根原発はここに中国山地がありますが
    伊方原発は全く遮るものがない、直線・瀬戸内海で繋がっています。」
とチラシを渡して別れました。
哲野「ほら、原田さん。まだまだ知られてませんよ。」
原田「今の、広島の子?」
哲野「そこは確認しておきました。就職関係の集まりの帰りだそうです。広島の女子大生です。」
シカ「繰り返し繰り替えしやらないと駄目ですね。」
哲野「その通り。今の情勢だと新聞が伊方原発再稼働!って書いても広島の人はぽかーんとしてますよ。
    再稼働反対どころじゃない、伊方が知られていません。」
網野「今のやり方をもっと進化させるやり方があるんじゃないかね?」
哲野「うん。あると思う。」
網野「とにかく、数人で隔週広報したくらいじゃなかなか伝わりませんよ。」
哲野「でもね、それが基本。基本をしっかりみっちりやらないと。でも次のステージが僕は見えてきたように思う。」
網野「それってなんですかね?」

色々4人でそれに関して話したのですが
基本がまだ出来ていない上に
まだまだ次のアイデアも議論が足りません。
もっともっと多くの人の視点が必要です。

以上ご報告いたします。

第40回広島2人デモ 3月15日報告

ファイル 114-1.jpgファイル 114-2.jpgファイル 114-3.jpgファイル 114-4.jpgファイル 114-5.jpg

◆画像説明
1.第40回チラシ1-4P
2.第40回チラシ2-3P
3.プラカード1・2
4.プラカード3・4
5.今日の天気


<2013.3.18 修正・追記>
チラシおよびプラカードにて示した、セシウム134の半減期減衰グラフおよびグラフ縦軸表記が誤っておりました。
お詫びして訂正いたします。
チラシも訂正いたしましたので、再度ダウンロードくださいませ。
詳細は3月18日付けの記述をご覧ください。

みなさま

毎度毎週お騒がせしております。
第40回広島2人デモの報告を致します。

今回は8人。
哲野、網野、ツナさん、大歳さん、じゃけえさん、Kさん、Kさんの娘さん、原田さん
でした。

事前にKさんから遅れるよ~と連絡が入りました。
お天気もいいので、早めに元安橋に行きます。
今回から、18時に陽が出るようになりました。

プラカードを差して待っていると、通りがかりの方が結構プラカードを見てくれました。

ツナさん登場。
でもここ連続です。
お仕事無理して上がってきてるのではないかと心配してたので聞いてみました。
哲野「お仕事大丈夫なんですか?無理されてませんか?」
ツナ「終わって帰る時間なので大丈夫です。それにあれです。管理職ですし」

警察の方登場。
明るくなりましたね!と言いながら指令書の確認をし、チラシをお渡ししました。

原田さんとじゃけえさん登場。
チラシの内容のことでワイワイ話していると音楽が鳴りました。

出発です。

▼今回のチラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130315.pdf

トップバッターは哲野。

哲野「夕方、お勤め帰りのところをお邪魔します。
    金曜日恒例の2人デモです。
    今現在唯一稼働している、関西電力大飯原発の再稼働に反対して歩いております。
    放射能や原発の話をいきなりここでするのは気が引けるのですが
    放射能や原発のことは、いずれ私たちの生活の問題として大きな問題になっていくのが目にみえておりますので
    こうやってお知らせしながら歩いております。

    私たちはどの政治政党にも労働組合にも組織にも宗教にも関係していません。
    普通の一般のあたりまえの市民です。

    福島原発事故から2年以上経過しました。
    お配りしているチラシにありますように、事故が起こって3月11日から5月の半ばまで
    第一期の大量放射能放出がありました。
    当時政府の試算では約1か月半の間にセシウム134が1.8京ベクレル。
    1兆の一万倍が1京です。
    1号機~3号機の原子炉だけから放出した量です。
    セシウム137が1.3京ベクレル。
    セシウム137と134を合算すると、3.1京ベクレル。
    京都の京という字をかいてケイと読むそうです。
    1京は1兆の1万倍です。
    当時3.1京ベクレルの放射能が出ました。
    その放射能は今はどうなっているでしょうか?
    1・8京ベクレルから2.2京ベクレルまで下がってます。
    表面、大きく下がったように見えます。
    ところが実際にはセシウム137は半分になるのに30年、セシウム134は半分になるのに2年
    この全く違う放射性核種を合算して「放射性セシウム」というわけですから合算上は最初大きく減ります。
    このプラカードにある通りです。
    しかし人体に大きな損傷を与えるのはセシウム137です。
    セシウム137がもし人間の身体の中に入ると、身体の中で2回核崩壊します。
    その都度大きな崩壊エネルギーを出します。
    その崩壊エネルギーが人間の細胞を傷めます。
    傷められた細胞は各機能、各器官を機能不全に陥らせます。
    これが放射線被曝による損傷の原理です。

    セシウム134と137の合算で考えれば、あたかも減ったように見えます。
    新聞やテレビなども、放射性セシウムがあたかも大きく減って危険が去ったかのような印象を与えていますが
    実際にはこのプラカードにあるように、それは見かけにすぎません。

    お配りしてるチラシにはチェルノブイリ事故によるウクライナのセシウム137の汚染状況のマップが入ってます。
    それを見ていただくとわかるんですが、半減期30年のセシウム137は現在でも大きく減ってはいません・・・」

(参考資料:チェルノブイリ事故後25年:未来に向けての安全ーウクライナ緊急事態省報告
 http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/genpatsu/ukraine_go_report.html  )

途中、電停の横断歩道を歩いていると、大歳さんがやってきました。
網野「お疲れ様です!」
哲野「(ほっとしたように)ああ~~来ないのかと思って、僕がトップバッターやってるよ」
大歳「はは、すみません」
どうも仕事場から出て来られるのが少し遅くなったようです。

哲野「・・・ベラルーシの、ユーリ・バンダジェフスキーという学者の研究結果が載っています。

(参考資料:ユーリ・バンダジェフスキー『こどもたちの臓器におけるセシウム137の慢性的蓄積』
 原文もあります。http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/hiroshima_nagasaki /fukushima/08.html )

    バンダジェフスキーは放射能で亡くなった、大人や子どもや乳児、幼児を病理解剖して
    身体の各器官にたまったセシウム137を計測して
    それから病理学的診断、解析を行いました。
    お配りしているチラシには6人の乳児の死因と各臓器に溜まったセシウム137のグラフを載せています。

    セシウム137は身体全体に溜まっていき各臓器でだいたい数千ベクレル溜まると
    生後6か月未満の乳児は自分の命を保つことができません。
    特に6か月未満の乳児は身体の器官がまだ本当に成長していません。
    そのためセシウム137の毒にすぐにやられてしまい
    敗血症あるいは奇形、知能低下、呼吸器系疾患、心臓疾患などで死んでいきます。
    みなさんに今日お伝えしたいのはセシウム137の危険です。
    外部被曝ではたいした損傷のないこのセシウム137は
    人間の身体の中、つまり内部被曝すると非常に猛威を振るいます。
    身体の中で2回核崩壊をするのですが、1回1回の核崩壊エネルギーが大きい、
    細胞を損傷する度合いが大きい、最大の問題はなかなか減らないということです。
    半分になるのに30年もかかる。
    この点がセシウム134と大きく違う点です。
   
    原子炉から出る危険な核種はヨウ素131、セシウム137、134、
    セシウムほど出ませんがプルトニウム238、これは非常な猛毒です。
    それとストロンチウム90。これも身体の中で2回核崩壊します。
    どれくらい出たかは、チラシに細かく表にしてあります。

    こういう放射性物質で私たちの身体の細胞は損傷していきます。
    チェルノブイリ事故で言えば、死因の中では心臓病が高い病気でした。
    がんや白血病はなかったわけではありませんが死因の大きな原因ではありません。
    一番気を付けなければいけないのは、心臓、呼吸器系疾患、全体的な抵抗力の低下
    ストレス耐性の低下、免疫力の低下です。
    福島原発からは広島は遠いですから、
    みなさんの中にはあまり切実にお感じになっていない方もいらっしゃるかもしれない。
    しかし、これは非常に危険です。

    今日みなさんにお伝えしたいことはセシウム137の危険です。
    科学的な知識をしっかりもって対処していくことが必要です。
    日本の政府は残念ながら私たちを守るようなそういう政策を採っていません。
    日本の政府は私たち一般市民を消耗品のように見ていると思います。
    少々の被曝をし、少々の病気が出、少々の人間が死んだところで
    原発を維持していくための犠牲だと考えている、このことは明らかです。
    みなさん、自分の身体は自分で守る以外にはありません。
    政府をあてにすると、とんでもなく騙されます。
    飯館村の村長さんがいい例です。
    今日はセシウム137の危険を皆さんにお伝えしたいと思ってまいりました。
    詳しくはチラシをご覧ください。」

で、大歳さんにバトンタッチします。

大歳「今週3月11日、月曜日は311特別編としてデモを行いました。
    今日は金曜日ということで、4日しか経っていませんが、通常どおりデモを始めたいとおもいます。
    ・・・あ、もう始めてるか。

    今週のニュースとしてはやはり3月11日に全国各地で哀悼のセレモニーが行われたということ、
    テレビも震災復興の特集は組むものの、予想通り放射能も被爆の問題もほぼノータッチということでした。

    そうした国民洗脳状態のなかで、島根の有志の方々ができたてホヤホヤ島根原発3号機の
    稼働をやめさせるための訴訟をおこすということで、
    私も微力ながら島根原発3号機可動阻止スピーチを行いたいと思います。
    私たちの住む、この中国地方中電管内は、原発による発電のない状態で
    全く電力不足など生じていないわけですが、全国に作られた原発と同様金儲けのためだけに、
    中国電力はわざわざ必要のない3号機を新設いたしました。

    現在は出来立てホヤホヤですがまだ稼働していない状態です。
    この島根原発3号機の建設費用は4600億円と言われていますが、実際にはどれだけかかったんでしょうか?
    直近の有価証券報告書をみると、投資金額から見ると2012年3月末現在で4333億円が建設仮勘定で計上されています。
    長期投資のうち50%が建設仮勘定として資産計上することが認められていますし、
    これは3号機95%完成の時点ですから、実際には約9050億円が3号機建設コストではないかと推測されます。
    言われている数字の倍以上かかっていると見るのが妥当でしょう。

    今これを廃棄にしてしまえば数百億程度の解体費用だけで済みます。
    しかしこれを稼働させてしまえば最悪40年も動き続け、
    そのあと何十年かかるかもわからない、
    何千億かかるかもわからない廃炉の問題を抱える羽目になってしまいます。
    そして更なる使用済み核燃料廃棄の問題も加わります。
    もうこれ以上、核のゴミを抱えないほうが、私はいいと思います。もう十分です。

    この3号機以前に1号機と2号機があるわけですが、
    これらはトラブル続きの代物なうえ、
    点検で嘘をついている箇所が1159か所、
    その上、重要機器に関して点検そのものをしていない箇所が511件もありました。
    中国電力は最初から守る気がない、管理能力もない、ということが明らかになり
    さすがの原子力安全・保安院も、中国電力の定期点検を特別扱いし
    自分の管理監督下に置くことにしたのです。

    こんな会社にただでさえ危険極まりない原発をもたせるのは自殺行為です。
    安心して任せられらると思う方がおかしいです。

    島根原発は島根の県庁所在地である人口20万人の松江市の市内にあります。
    これもかなり異常なことです。
    私たち広島県民はこのことを忘れてはならないと思います。
    中国地方の電力需要は瀬戸内側に偏っています。
    つまり危険で有害なものを山陰側の島根に押し付けるという
    地域格差を背景とした差別が存在するということです。

    これは日本本土が沖縄、奄美に押し付けてきたこと、
    もしくは首都圏が東北に押し付けてきたことと同じ構図が、
    残念ながらここ中国地方にも存在していることを意味しています。
    我々が知らないうちにその差別に加担してしまっている、
    いわば消極的加害者の側になっていると言えると思います。
    では積極的加害者は誰かといいますと、
    当然中国電力ですが、電力会社だけではありません。
    中電にお金を貸してきたのは誰でしょう。
    名だたる金融資本と機関投資家です。(いまや機関投機家ですが・・)
    原発と金融機関がセットになっているのは世界共通です。
    「原発作るのなら金を貸そう」というわけです。
    そして面白いことにこの原発を推進する金融資本は、
    見事にTPPの推進勢力でもあるわけです。
    「原発もTPPも賛成だ」という人が一体国民の何割いるというのでしょう?
    国民主権も民主主義も機能しておらず、
    わずか1%の人たちによって残りの99%の人間が支配されるというのは米国だけではありません。
    それは日本にも当てはまります。
    差別と支配と洗脳のシンボルである島根原発及び日本のすべての原発を廃炉にしてやりましょう。

    これからTPPによる経済的暴力(強欲資本主義)と、放射能による内部被曝の恐怖に加え、
    さらに大増税と憲法改正による再軍備化と人権の剥奪が待ち受けています。
    サービス満点です。
    夢なら冷めて欲しいです。
    しかしこの現実と向き合わなければいけません。
    最初にすべきことは洗脳状態を脱するということです。
    今おこなっているスピーチ内容はウェブ上で「広島2人デモ」と検索すれば読むことができます。
    そしてお配りしているチラシも読むことができます。
    どうかよろしくお願い致します。
    私からは以上です。」

彼は若いのに鋭い洞察力と分析力を持っています。

この間、Kさん親子が「お疲れ様です~」と言いながら合流。
娘さんがプラカード、Kさんがチラシまきに回ってくれます。
次に、じゃけえさんにマイクが渡ります。

じゃけえ「今回のチラシでは13日の国会でのある議員の発言について指摘しています。
      私でも「変なこと言ってるぞ」とわかるくらいのわかりやすい"嘘"でした。
      「福島第一原発から飛散したのはセシウムのみでストロンチウムもプルトニウムも出ていません。」
      嘘です。どれも出ています。
      他にもたくさんの放射性核種が。
      公式にどれくらい飛散されたか公表もされています。
      特にプルトニウムは半減期が2万4065年と、半永久的に長く恐ろしい核種です。
      2万4065年経っても放射線を発する能力が半分にしかならないのです。
      続けてこう発言されました。
      「低線量セシウムは人体に全く無害です。」
      嘘です。セシウム137の内部被ばくは1ミリSvの
      そのまた千分の一の1マイクロSv以下でも大変危険なことがあります。
      過去に起きた原発事故・チェルノブイリの事例を見れば明らかです。
      事故の影響で死亡した乳児の死因は
      敗血症、未熟・奇形、大脳奇形、心臓病、と様々ですが、
      病理的原因は全てセシウム137が各部位に蓄積された結果
      起こった多臓器不全であることがわかっています。
      調べればすぐにわかる事実です。

      安全基準の認識の低さはどこから来るのかというと
      【ICRP】国際放射線防護委員会の勧告から来ています。
      放射線防護、とありますが騙されてはいけません。
      原発事故が起こる度に安全基準を改定し、
      原発の利益を守るために多くの人々に不要な被爆をさせた、原発推進機関です。

      1960年代に建てられた原発などの核施設はこれから本格的に
      「廃棄・廃炉」ラッシュを迎えます。
      「廃棄・廃炉」するには膨大な時間とコストがかかります。
      核産業団体は何とかコスト削減をしようとします。
      今、日本で「東北震災がれき広域処分事業」が行われています。
      放射能汚染された瓦礫を各地へ運び焼却しています。
      今までの基準では1kgあたり100ベクレル以上が「低レベル放射性廃棄物」とされ
      厳重に管理されるべきものでしたが、
      この瓦礫処理を行うため1kgあたり8000ベクレルにまで引き上げられました。
      一般の産業廃棄物として処理することでコストを抑えているのです。
      瓦礫を運ばれた地域に住んでいる人達に被爆をさせてまで。
      それは「震災がれき」ではありません。「放射性廃棄物」です。
      やっていることは汚染の拡大です。

      大雑把ですがチラシの内容を紹介しました。
      詳しく、正確に知りたい方はぜひお配りしているチラシをご覧ください。
      厳しい現実ばかりですが事実を元に作られたチラシです。
      是非ご一読ください。
      なおチラシの内容はインターネットでもご覧いただけます。
      「広島2人デモ」で検索してみてください。
      内容は原発に反対する理由ですが、毎回異なっております。
      本日で40回目なので、40枚すべて異なった内容のチラシがご覧いただけます。
     (1回目と2回目はチラシがなかったので、正確には38種類です)
      それだけ皆さんに知って頂きたい事実は沢山あります。
      原発を取り巻く現状は悪くなる一方です。
      是非、知ってください。
      あなたの命のために。
      ご家族の命のために。
      未来を生きる子どもたちのために。
      私からは以上です。ありがとうございました。」

途中、携帯のカメラでデモを撮影している男の子がいました。
次にツナさんにマイクが渡ります。

ツナ「みなさん、すっかり暖かくなったりしたかなと思ったらまた寒くなったりしてますが・・
   みなさんのお子さんは風邪をひいてないですか?
   お子さんは元気ですか?
   ・・・で、ついでに聞きますが、みなさん、みなさんのお子さん、かわいいですか?
   そう、お子さんはかわいいでしょうね。

   でもちょっと、怒らずに聞いてくださいね。
   あなたのお子さん、親の死に目に合えないかもしれません。
   はっきり言います。
   そういう可能性を私たちは日々大きくしています。
   福島第一原発から出た放射能はどんどん拡がっていきました。
   そして今もどんどん出続けています。
   最近ニュースで汚染水のタンクがいっぱいになったとかってやってますけども
   いっぱいになっただけじゃないんですね。
   あれ、耐久性3年ないんです。
   もう、2年以上経ちました。
   つまりこれから、タンクの中身・・タンク作り換えて移すのか、海へ流すのか。
   東電は一度海へ流しています。

   (実際には低レベルと称し、今も海へ流し続けています。
    RO浸透膜法で除去できないストロンチウム90とトリチウムはそのまま流し続けています。
    今の技術では水から分離できないと東電の計画書に書いてあります。)

   これ、明らかに国際条約の違反です。
   その条約違反のツケも、そして放射能被害も、私たちが被るようになります。
   そして私たち以上に、私たちの子どもが被ります。
   子どものほうが放射能の影響、受けやすいです。
   だからあなたのお子さんは『親の死に目に合えないかもしれませんよ』と言っています。
   脅しではありません。
   うちの子はですね、ある会社のある地域でつくられたヨーグルトを食べて、30分後に鼻血を出しました。
   『これで1年くらい、寿命縮んだかな』と思いながら。
   私には・・子どもが食べてしまった以上、成す術はありませんでした。
   みなさんのお子さんはどうでしょうか?
   いまのところ、元気ですかね?
   もし元気なら今のうちに、本当に必要な情報を取ってください。
   本当にあなたの守りたい人を守ってください。
   もう一度言います。
   あなたのお子さんは親の死に目に合えないかもしれません。
   これは脅しではありません。」

子どもの健康も危ないのですが、その前に親が病気で倒れたり亡くなったりしたら
その子どもはもっと悲惨な状況になります。
これは多くの地元広島市民がすぐに感じたことだと思います。
私の親がそうすぐに感じたほどでしたから・・・

次に、Kさんにマイクが渡ります。

Kさん「いつもお騒がせしております。広島2人デモです。
    原発の再稼働に反対して歩いています。

    みなさんに知っておいて欲しいことがあります。
    福島で今起きていることです。
    福島県郡山市の小中学生が「年間1mSv以下の安全な場所で教育を受けられるように」と、裁判を起こしました。
    TV・新聞などの大手メディアはこの裁判を報道しません。
    政府・東電・東電の大株主である企業がスポンサーだからです。
    スポンサーに都合の悪いことは報道しないんです。
    震災以前、子どもの甲状腺異常は1%未満でした。
    しかし、2012年4月に発表された甲状腺検査の結果、
    福島の13市町村3万8千人の子どもの35%、そして福島市の4万2千人の
    子どもの43%に嚢胞が見つかっています。
    東京の3千人に行った検査でも36%の子どもに嚢胞が見つかっています。

    福島市や郡山市の保育園では、原発から60km以上も離れているにもかかわらず、
    市内の至る所にホットスポットが点在し、放射線量は毎時1.5μSvの所もあり、
    乳幼児の外遊びは1日15分に制限されています。
    そのため、震災の前には上がれていたジャングルジムや滑り台に上がれなくなっている子もいるそうです。
    自然に囲まれている場所ほど線量が高く、以前のお散歩コースは立ち入り出来なくなっているそうです。

    手抜き除染がニュースになっていましたが、
    国や県が中間貯蔵施設が決まらないまま、ただ除染だけを進めた結果、
    汚染土壌はあちこちに野積みされたままです。
    汚染土壌をかき集めてホットスポットを作っているようなものです。

    宮城に友人が住んでいます。津波で家を失いました。
    その友人の住んでいる近くの一般廃棄物焼却施設で家庭ゴミに
    放射能に汚染された牧草を混ぜて燃やされたそうです。
    牧草に付いた放射能は燃やされることで灰に濃縮され、気化して空気中にも放出されます。
    東北・関東の人々は、福島原発から今も放出されている放射能、
    汚染された食品・水、汚染物質を燃やした煙、それらで毎日被爆し続けているんです。

    広島は遠いから大丈夫。そう思っていませんか?
    福島県鮫川村で稼働を停止していた堆肥センターの再稼働をするそうです。
    8000Bq/kgを堆肥原料の基準にするそうです。
    汚染された原料で作った堆肥に、放射性物質は凝縮され濃度が高まります。
    そしてその堆肥を使った畑は汚染され、汚染された農作物が作られます。
    汚染された畑で作られた作物、その作物を食べて育った家畜の肉。

    中国からの大気汚染が毎日ニュースになっていますが、
    北九州では毎日震災がれきが燃やされ、
    風にのってダイオキシン・アスベストそして放射能が広がり続けています。
    事故のあった福島原発から遠く離れていても、ここ広島も安全とは言えないんです。
    今の福島で起きていることを知ってください。今福島で起きていることは、広島でも起きるんです。

    どうか本当に原発が必要なのか考えてみてください。
    食事のたびに放射能を心配する。地震のたびに原発の心配をする。
    それをこれからずっと、自分が死んだ後も子ども・孫にまで続けさせるのはおかしいと思います。
    TV・新聞は本当に大切なことを言いません。
    自分で情報を探して、そして考えてみてください。
    よろしくお願いします。」

次に原田さんです。

原田「私の知っていたある方は、原爆が投下されたときに6年生で、
    直接の第一次放射線被爆はされませんでしたが、
    放射性物質を含む雨「黒い雨」が降った地域で、
    家庭菜園で採れた野菜を、食べ盛りの時期に食べて育ち、
    40代でがんを発症して亡くなられました。
    同じ地域の同じ年代の人に、若くして亡くなられる人が異常に多かったようです。
    (草津・己斐・高須地区)
    薬剤師をしておられたこの方の奥様は、お主人のがんの原因は、
    成長期に食べ物とともに摂り込んだ放射性ストロンチウムが原因であろうと考えておられました。
    この推測は当たっていると思います。

    福島原発事故で放出された放射性物質の量は
    広島原爆で放出された放射性物質とは、比べ物にならないほど膨大です。
    100万キロワット級の原発を1年間運転すれば、
    おおよそ広島原爆で生じた「死の灰」の1000倍の「死の灰」が生まれます。
    福島原発事故では、大量の「死の灰」を含む原子炉内の放射性物質や核燃料が溶け出し、
    水素爆発によってそれが撒き散らされたのです。

    放射性物質は、体の内部に摂り込まれると、内部被曝を引き起こします。
    内部被曝は、外部被曝とはまったく違う現象です。
    体の内部に摂り込まれた放射性物質は、
    付着した部分の周辺の細胞を、非常に高い密度で攻撃しつづけます。
    その結果、生物の体を構成する細胞は、さまざまな形でダメージを被ります。
    遺伝子の情報に狂いが生じて、
    がんや白血病、先天性障害の原因となることはよく知られていますが、それだけではありません。
    急激な細胞の老化や、免疫機能の低下も起こります。 
    放射線は、細胞そのものを損傷します。

    最近、心臓が突然機能を停止することで起こる突然死が増えていると聞きます。
    内部被曝のメカニズムを考えれば、これは少しも不思議なことではありません。
    たとえ50ベクレルのセシウム137であっても、
    それが心臓の要となる部分に付着して、
    その部分にダメージを与えれば、
    心臓の突然の機能停止が起こることに、何の不思議もありません。

    放射性物質に汚染された食べ物は、間違いなく私たちの食卓にものぼっています。

    私たちは、巨大な嘘の体系の中に取り込まれています。
    現在の放射線の防護基準をつくっているのは、ICRP(国際放射線防護委員会)という組織です。
    ICRPは、私たちの命や健康を守るために存在している組織ではなく、
    核兵器開発や原発ビジネスを進める、国際的な核利益共同体の利益を守るために存在している組織です。
    多くの国々が、このICRPの勧告にしたがって放射線防護の基準を決めています。
    もちろん日本もです。

    いろいろな「嘘」や「ごまかし」が流されています。
    内部被曝と外部被曝の影響は同じだという「嘘」。
    低線量放射線の健康影響は、がんと白血病、動物実験では遺伝だけという「嘘」。
    がんや白血病は被曝から5年経たなければ出てこないという「嘘」。
    100ミリシーベルト以下の被曝なら健康への影響はないと思い込ませる「ごまかし」。

    国も、マスコミも、この「嘘」の体系を私たちに押し付けようとしています。
    国内・国外の核利益共同体の利益を守るためです。
    彼らにとって、福島原発事故被災者の命、私たちの命など、鳥の羽よりも軽いものです。
    それよりも核利益共同体の利益のほうが重いのです。
    原発は、現在も多くの人の命を奪いつづけています。
    原発が存在し続けるということは、私たちの生存権が現実的に脅かされ続けるということです。」

この時、高校生の男の子集団6~7人が目の前を歩いていました。
Kさんがチラシ持っていったら、躊躇してましたが
1人が手を伸ばしてくれて、受け取りました。
様子を見てると、すぐ、みんなで囲むように読みはじめました。
しらばらくしてその集団が立ち止まったので追い抜く形になったのですが、
哲野が「もう一枚いる?」差し出したら「ください」と言って同じグループの別の子が取りました。
このグループ以外もそうでしたが、中高生の関心は高いです。

次に網野にマイクが渡ります。

網野「お騒がせいたします。
    毎週金曜日恒例の広島2人デモです。
    商店街の皆様、毎週お騒がせして申し訳ありません。
    私たちは原発を止めたい一心で、また被曝したくない、
    被曝を容認する世界には生きていたくない、そんな世界にはしたくないと
    そういう一心でバラバラに集まった市民です。

    今日は放射性セシウムの危険性について調べたことをチラシにしてまとめてあります。
    もしよろしければご覧ください・・・」

哲野「網野、チラシ、もうない」
網野「え?・・・あれ?ないの?」
    (この時、うそでしょ~?と思いました。
     だって、いつもの倍、用意してきたんですよ。来た人に持って帰ってもらうために)
網野「すみません、チラシがなくなりました・・・
    プラカードにしてありますので、少しでも見ていただければ嬉しいです。
    いま、政府やいろんな専門家が、また新聞、大手メディアが
    『放射性セシウム』と言う言葉を使っています。
    その言葉はセシウム137、134を合算した言い方です。
    ですが、セシウム134とセシウム137は違う核種で、特性も半減期も違います。
    セシウム137は半減期30.1年、セシウム134は2.06年です。
    これを合算すると、初期の5年ほどは急激にセシウムの濃度が下がったように誤魔化されてしまいます。
    またそれを目的にして、政府マスコミ等は『放射性セシウム』と言う言葉を使っていました。
    特にここ最近になって言われるようになってきたので
    このトリックを知っていただきたく、こうやってお話して歩いています。

    これから世界的に原発や実験炉等いろんな核施設の寿命を迎えた廃炉・廃棄ラッシュが始まります。
    本格的にこれから始まってきます。
    今、核利益推進団体が目指しているのはまた、目的としてるのは
    いかにコストダウンをするかです。

    おかしいと思う人がいたと思います。
    阪神淡路大震災の時は、瓦礫処理をすべて県内で処理したのに
    ほぼ同じ物量をなぜ広域瓦礫処理として強引に県外で処理するよう進めたか。
    どうも低レベル放射性廃棄物を産業廃棄物化してコストダウンをしようとしているところに
    目的がありそうだということがわかってきました。

    これから世界的な核施設廃棄ラッシュが始まりますが
    放射性廃棄物は高レベル・中レベル・低レベルとありますが
    商業用原子炉では低レベル放射性廃棄物はほぼ90%です。
    この90%の低レベル放射性廃棄物、これをまともに処分しようとすると膨大なコストがかかります。
    それを回避するためには『これはたいしたことはない』と一般産業廃棄物と同じように処理をさせることが
    一番安上がりです。

    しかし良く考えてみてください。
    電離放射線は危険なものです。
    環境に放出され循環し、生物内部に取り込まれると危険なので
    低レベル放射性廃棄物は封じ込めの厳重管理が原則で義務付けられています。
    それだけ危険なものが自然界に普通のごみとして出される。
    核利益共同体は「安く済んだ」とほくそ笑むかもしれませんが
    私たちの健康や命はそこに顧みられておりません。
    もし健康被害がおきても「それは放射能のせいではない」いわれそうですし
    その準備をしているようだと私には思えてなりません。

    今私たちがどういう世界にいるかを知りましょう。
    少しでも関心を持ちましょう。
    自分たちの命を守るために、事実を知ろうとしましょう。
    私たちも調べ、告知をし、色んなところで発表していきます。
    お互いに調べ合いましょう。」

他にも言いたいことがあったんですが吹っ飛んでしまって哲野に代わってもらいました。

哲野「みなさんこれからセシウム137に気を付けてください。
    チェルノブイリのケースでいえば、あと2年ほど経つとストロンチウム90が私たちの生活の中に出てきます。
    一応、ヨウ素131は全部なくなりました。
    これから気を付けなければいけないのはセシウム137
    あともうじき気を付けなければいけないのはストロンチウム90です。
    政府のいう事を真に受けないようにしてください。
    お騒がせしました。」

元安橋に帰ってきてデモ終了。
さよなら原発さんがあったはずですが、先に早めに終わってしまったようでいつものようにすれ違いませんでした。

警察「今日はよくチラシが取られて良く読まれていましたね。」
と感想をくれました。
警察の方に御礼を言ってお別れし、恒例の立ち話に。

実際、チラシを渡すと読んでくれるひとが多かったのです。
今日は持って帰ってもらおう思って、普段の20枚多い60枚用意しとったんですが
まさか無くなるとは思いませんでした。
哲野によると復路で早めになくなって、みんな手持無沙汰で歩いていたそうです。

立ち話になって早速出たのは西田議員の話題。
哲野「見られました?質疑の動画。」
ツナ・じゃけえ「見ました。」
Kさん「私はテキスト起こしで見ました。」
哲野「え?もうテキスト上がってた?」
じゃけえ「見た時は、あんな、私でもわかるようなデタラメをよくも言うもんだと思いました」
Kさん「TV・新聞の言う事を鵜呑みにして自分で考えてない人達の認識はあの程度かも」

誰が見てもおかしいのですが・・・
大歳「あれで、そういうもんなんだと思う人がまだいる、ということなんだよね」
哲野「それ、まだまだけっこう多いと思うよ。」

今日の感想は全員、プラカードをよく見てくれていたと一致。
チラシも実際全てはけたし・・・
チラシを取りに来たひとに自分の分を供出したひともいたらしいです。

哲野「今日はヤンキーな子に渡そうと思って渡していった」
大歳「そりゃまたハードルが高い・・・(笑)」
哲野「けっこう取ってくれるよ」
網野「それにヤンキーの子のほうが素直だよ。
    抑圧の反発感情が言葉にならない子が素直に反発を表現してる子が多い。
    (というか言葉が使いこなせなくて理解できないし、表現が出来ないから無理もない)
    むしろ素直で純粋ないい子たちだよ。
    高校の時にレディース(女だけの暴走族)の子が同じクラスにいたから知ったんだけど。」
哲野「そうだよな。むしろ中途半端な優等生が一番受け入れないね。
    自分の頭で考えないからね。
    本当の優等生はちゃんと別に居るんだけどね。」
大歳「へえ~そうなんですか。そういや忌野みたいなスタイル考えたら、そうだな。」

最初に帰ったのがKさん親子でしたがその後色々
世界核協会(WNA)とかの話で
他のメンバーと立ち話が30分以上続きました。

大歳さんのスピーチにも出てきましたが中国電力のトラブル等に関して、話が盛り上がり
哲野が鳥取県のwebサイトが良くまとめられていると伝えました。
哲野「原発の地元県じゃないうえに、20km圏で米子があるからね。
    鳥取はものすごい危機感持ってるよ。」
ツナさんが早速見つけてツイートで回してくれました。
http://www.pref.tottori.lg.jp/32511.htm

他にも色々あったのですが長くなるのでこのへんで。
じゃけえさんがあとで感想を上げてくれてましたので、紹介して報告を終わります。

じゃけえさん
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「今回のチラシで知った一番の衝撃事実は「がれき処理」をする真の目的でしょうか、
 今までの見識だとその事業を請け負う業者が利益を得る事と、
 放射能汚染を日本に万遍なく広げて健康被害が出ても
 どこの地域も大差がないとして原因を放射能と認めない理由にする為、と思っていたんですが
 もっと壮大でした。
 「廃棄・廃炉」ラッシュに備えて「低レベル放射性廃棄物」の基準を引き上げるためのモデルにされているようです。
 「がれき処理」が上手くいっているように見せかけて。
 健康被害が出たとしても放射能が原因とは認めないでしょう。
 ということは「コストはかからない」として核産業団体はまたしても原発を推奨していくのでしょうか。
 過ちを繰り返してはいけない。日本を「核の廃棄のお手本」させてはいけない。
 がれき処理をなんとかせき止めたいです。

 デモ後の立ち話で
 情報の公表はされている、隠されていることの方が少ない、
 ただ、独特の言い回し、独特の専門用語が多用され一般の人が読める文書ではないそうです。
(※これは日本独特です。ウクライナではわかりやすいように書かれていますし
  専門用語等は最後に解説を入れたりしています。
  世界核協会もわざとわかりにくい文章にしてません。)
 いじわるですね~。
 私達に読む必要はない、と言っているようなものですね。
 その難解な文書をわかりやすく伝えるのがジャーナリストの仕事だそうです。
 の、はずなんですがテレビ・新聞からはなかなか伝わってきませんね。
 そういった類の文書を解読する訓練が必要になってくるかもしれませんね。
 人に頼らず情報収集できたらなぁと思いました。」
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第40回広島2人デモ 3月15日告知

第40回広島2人デモ
3月15日18時~19時
広島平和公園元安橋東詰~本通り・金座街往復

本日のチラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130315.pdf

以下告知文

みなさま

毎度お騒がせします。
第40回広島2人デモの告知をさせていただきます。
3月15日(金)18時~19時
平和公園元安橋東詰出発~本通り・金座街往復
▽チラシが出来ました。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130315.pdf

衆議院予算委員会の西田議員のトンデモ質問から記事は始まります。

宜しければお目通しください。

第39回広島2人デモ 3.11 2周年特別版 報告

ファイル 112-1.jpgファイル 112-2.jpgファイル 112-3.jpgファイル 112-4.jpgファイル 112-5.jpg

◆画像説明
1.第39回チラシ1-4P
2.第39回チラシ2-3P
3.プラカード1・2
4.プラカード3・4
5.今日の様子の写真

みなさま

お騒がせします。
第39回広島2人デモ 3.11 2周年特別版のご報告です。

参加者は8.5人

哲野、網野、ツナさん、じゃけえさん、大歳さん、
島根から廃炉マトリョーシカさん
大阪から脱原発カメラマンの岸本さん
http://blog.goo.ne.jp/oceandragon_coconut
そして岸本さんの娘さんのここなちゃん
岸本さんのお腹の5カ月のお子さん
計8.5人でした。

来るつもりだったシュウトさん、仕事抜けられなくて残念との連絡がありました。
そしてKさんも仕事で抜けられず「心だけ参加!」とのご連絡
原田さんも仕事抜けられず「心だけ!」

集合場所に行くと新聞にも告知されてましたが、平和公園のガンギでやってました。
震災イベントです。キャンドルを「3.11」にならべるというものです。
歌も流れていました。

※写真をご覧ください。

「祈りのヒロシマ」なんて聞いたことありませんでした。今回初めて知りました。
「祈る」ってことは「すでに終わったこと」ってことですね。
ヒロシマ念願の核兵器廃絶は終わっていませんが・・・?

そしてこのイベントは広島市やマスコミこぞって盛り上げています。
昨日の3.10イベントだって原発反対イベントなのに震災イベントとして報道されました。
原発反対、放射能被曝反対の声なんてなかったかのようです。

さて集合場所で待っていると、ツナさんが来ました。
そしてすぐに廃炉マトリョーシカさんが。

シカ「本当にいいんですかね?」
哲野「いいですよ、もちろん」
網野「?」
哲野「伝えてなかったけど、島根原発差し止め訴訟のアピール文配るんだよ」
http://www.simane-roren.jp/sayonara-appeal.pdf

そして「こんにちは~」と現れたのが、大阪からきた岸本さんでした。
じゃけえさんもきて、チラシの内容の説明を哲野がします。

哲野「今日は311ですから、それぞれ311に関してご自分の思いをスピーチしてください。」

警備の警察の方も来て、指令書の確認をし、チラシを渡します。

時間になり、音楽が鳴りました。
そこにちょうど音楽とともに大歳さんが登場。

出発です。

▽本日のチラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130311.pdf

▽本日のプラカード
※プラカードは上の写真をご覧ください。

トップバッター、大歳さんからスタートです。

大歳「毎度、お騒がせしております。
   本日は3月11日、月曜日ですが
   毎週金曜日恒例の、広島2人デモの3.11特別編としてデモを行いたいと思います。

   あの震災から2年が経ったということで大手メディア各社とも震災復興特集を組んで報道を行ってます。
   これらの報道は予想どおり、苦しい震災を乗り越えて復興目指す人たちの苦悩や努力を
   ある種の美談として伝えるものがほとんどになっています。
   その一方で原発や放射能といったそういう報道は除外、またはかなり小さく扱っており
   大手のメディアは多くの国民から都合の悪い事を遠ざける忘却装置として機能していることを改めて思い知らされます。

   私の通勤手段は車なのですが、移動のときはたいてい、FM・AMラジオがつけっぱなしになっています。
   私のようなドライバーは多いと思うのですが、このラジオというのも実はクセモノです。
   今朝、広島FMのラジオの朝の放送を聞いていましたら、
   『震災から今日で2年が経ち、各地で哀悼のセレモニーが行われた』というトピックに続いて
   原子力開発機構で出た、福島原発周辺の空間線量はこの2年で半分以下となっており
   当初の予想よりも早く線量が下がっているという報道を行っていました。
   これだけを聞けば、原発事故は意外とたいしたことはない、と考えそうになりますが
   当然そんなに甘いものではありません。
   原子力開発機構のいうこの2年の数値とは、福島のどの地点の位置の数値なのか、
   当初の予想とはどんなものなのか、空間線量だけの比較で良いのか、
   これらすべては疑問です。

   もう一度言います。ラジオも十分クセモノです。
   ラジオ放送といっても、県外のニュースものは中国新聞系列による放送、そのスポンサーは中国電力です。
   福島原発1号機から3号機まで今でも大量の放射能を出し続けていて
   汚染水もどんどん排出されていますし、その一部は地下水脈に混入していると言われています。
   4号機においても使用済み核燃料の取り出しは、いまだにスタートすらしていない状況です。
   いまだに危機の状態です。
   恐らく長い将来にわたって危機のままでしょう。
   危機は福島だけではなく、現在大飯原発3号機・4号機以外の日本中の原発は稼働をとめた状態ですが
   これは発電をしていないというだけで、福島第一原発4号機と同じく崩壊熱を出し続けていて
   冷却水で核燃料を冷やしている状態ですから、ここにまた大地震や津波がきて冷却機能を失えば
   また放射能の大放出を招きます。
   これ以上のリスクをかかえないためにも原発の再稼働を許してはなりません。
   そして原発は即刻廃炉にしなければなりません。
   
   ここ広島にもっとも近い原発は、愛媛の佐田岬にある四国電力伊方原子力発電所で
   再稼働の最有力候補です。
   これはプルトニウムを燃料に用いた危険なプルサーマル発電です。
   絶対に再稼働させてはいけません。
   豊かで美しい瀬戸内に、原発は要りません。
   ふるさとの海を大切にしましょう。」

次にマイクが哲野に渡ります。

哲野「みなさま、お勤め帰りのところをお騒がせします。
    毎週金曜日に歩いている2人デモですが、今日は3.11、福島原発事故から2年になります。
    今日は特別に歩いております。
    2011年3月11日、2つの大事件が起こりました。
    一つは14時16分に発生した東日本大震災です。
    この地震自体の被害も大きなものでしたが、被害をさらに大きくしたのはみなさんご存知巨大津波でした。
    もう一つの事件は地震発生から約1時間半後の15時42分にその発生が確認されました。
    福島第一原発1号機から3号機の全交流電源が喪失したことが確認されました。
    「福島原発事故発生」の瞬間です。
    経済産業省、旧原子力安全・保安院はその日の22時には正確に次に何が起こるか予測していました。
    その予測は22時30分には当時の首相、菅直人氏に報告されました。
    私の想像ですが、菅さんはこの報告を聞いて恐らく腰を抜かしたでしょう。
    原子力安全・保安院の予測は当時首相官邸のwebサイトに3月12日0時30分には公表されました。
    それを引用します。

    『(実績)14:47 原子炉スクラム(RCIC起動)
     (実績)20:30 RCIC停止(原子炉への注水機能喪失)
     (予測)22:50 炉心露出
     (予測)23:50 燃料費覆管破損(ペレットが剥き出し)
    (予測)24:50 燃料溶融(メルトダウン)
    (予測)27:20 原子炉格納容器設計最高圧到達(容器爆発の恐れ。従って)
             原子炉格納容器ベントにより放射性物質の放出』

    実際には最初の危機は1号機に訪れましたが同じことです。
    どちらにせよ、全電源喪失の事態では誰が予測しても同じ運命でした。

    2011年3月11日にはこのように2つの事件が起こりました。
    政府や主要なマスコミはこれを東日本大震災という一つの事件にまとめてしまいたいようです。
    それは当然、福島原発事故の、まったく独立した重大性を覆い隠すためです。
    今日も全国で311追悼集会がおこなわれています。
    政府も自ら主催して、天皇を呼び、震災追悼慰霊祭を開くなど
    追悼イベントに力を注ぎました。
    「追悼するんだ!」と言えば、誰も正面から文句は言えません。
    しかし一方の事件は「追悼」し復興を誓って済むかもしれません。
    しかしもう一方の事件は「追悼」し復興を誓ってはすみません。
    なぜなら、福島原発事故は現在進行形だからです。
    また、大震災は天災ですが、原発事故は人災です。
    人災である以上、我々人間の側に何か大きな問題があるはずです。
    その問題はまだわかっていません。
    はっきり解明されていません。
    2012年7月の国会事故調報告書は今後国会の中に原因究明のための委員会を設け
    事故原因を追究すべしと提言してその報告を結んでいますが
    国会の中にそのような動きはありません。
    3月11日福島原発事故から2年目の今日、みなさんに申し上げたいことは
    その日、2つの事件が起こった、一つの事件は追悼・復興段階にある、
    もう一つの事件は現在進行形であり、これから危険な新たなメルトダウン、
    メルトスルー、水蒸気爆発、核暴走などの危険が去ったわけではない、
    つまり追悼や復旧・復興の段階にはまだ至っていない、
    これから新たな危険をいかに最小限に留めるか、その段階である、
    ということだけをお伝えしたいと思います。」

次にじゃけえさんです。

じゃけえ「皆さん、こんにちわ。お騒がせしております。
     毎週金曜日にやっている広島2人デモですが、3月11日の今日も歩いております。
     除染やがれき処理に復興費が使われています。復興費は被災者の為のものです。
     今も避難所での暮らしを強いられている人たちが沢山います。
     被災者の方達に必要なのは安心して送れる生活です。
     除染は無意味です。
     (※現在、除染と称されているものは例えばクリーンルームに入るときの除染とは全く異な る作業や概念です。
       言葉の正しい意味では、それは除染と呼ぶべきではなく、移染と呼ぶべきです。
       それが証拠に、大量の放射性廃棄物が溜まりあげています)
     瓦礫の処分は東電がするべきです。
     復興費は被災者の方たちのためにある費用です。
     被災者の方たちが安心して暮らせる補償をしてあげるべきだと思います。
     被災者の生活の為に復興費を使ってください。
     大震災は自然による天災ですが、原発事故は人の手による人災です。
     震災が地震や津波だけだったなら、復興はもっと進んでいたことでしょう。
     原発事故が起こってしまったために大変な苦労を強いられている人たちがたくさんいます。
     復興費を瓦礫の処理や除染に使うことは間違っています。
     このことを無視し続けることは
     被災者の方たちをいじめているのと同じことです。
     無視し続けることはいじめと同じです。
     福島の現状を少しでも想像してみてください。
     宜しくお願いします。」

次に廃炉マトリョーシカさんです。

シカ「広島のみなさん、こんにちは。
   今日も中国山地を超えて島根からやってきました。
   今日は3月3日、島根くにびきメッセで行われた集会のアピールを皆さんにどうしてもお知らせしたいと思います。

http://www.simane-roren.jp/sayonara-appeal.pdf
『3月11日の「あの日」から2年が経とうとしています。(経ちました)
 人類史上最悪の原発事故を境に、「日本は大きく変わる」、「いや変わらなければならない」と誰もが感じていた筈です。
 しかし、わずか2年も経たないうちに核燃料サイクルの継続が決まり、
 原発の新たな「安全神話」ともいうべき「新安全基準」なるものが策定されつつあります。
 国としての「原発ゼロ」方針はいともたやすく反古にされ、「あの日」以前に時計の針が戻されようとしています。
 福島第1原発の事故原因はいまだ究明されていません。それどころか敷地内には大量の汚染水がたまり続け、
 あらたな海洋汚染を引き起こしかねない状況です。
 そしてそんな中、原発作業員の人たちは、日々被曝の恐怖と闘いながら危険な作業に携わっています。
 16万人もの福島県民はいまなお厳しい避難生活を強いられています。
 「除染」の問題も「賠償」の問題も混迷を極めて解決にはほど遠く、被災した人たちが分断されるような状況も起きています。
 私たちは東日本大震災と福島原発事故によって、想定しきれない自然災害の脅威と、
 ひとたび暴走し始めたらコントロール不能な原発事故・放射能の恐ろしさをあらためて思い知らされました。
 絶対安全な原発などあり得るはずもなく、後世に大きなつけを残す、放射性廃棄物の問題も手つかずのままです。
 二度とふたたび福島のような地をつくり出してはなりません。
 それは、福島を経験した、今を生きる私たちの責任です。
 時計の針を「あの日」以前に戻そうとする愚かな動きを、私たちは決して許しません。
 人類と共存できない原発にはきっぱりとさよならを告げましょう。
 そして中国電力には、島根原発を二度と動かすことなく、全て廃炉とするよう強く求めます。
 生とし生けるものすべての安心・安全のために、島根から、そして全国から原発のない未来を創り出していきましょう。

 2013年3月3日「さよなら島根原発 未来のために」集会参加者一同』

   島根県民が松江に500人近く集まって発したアピールです。
   私たち島根県民は今、中国電力島根原発3号機の稼働を阻止しようとする裁判を起こそうとしてます。
   http://sayonara.daynight.jp/shimanegenpatsu/3goro/
   みなさん、サポーターとしてでもいいです。是非ご協力をお願いしたいと思います。
   ご清聴ありがとうございます。」

次にツナさんにマイクが渡ります。

ツナ「みなさん、すっかり寒くなりましたね。
   2年前はもう少し寒かったような気がするんですが、気のせいだったのか…覚えてますか?
   2年前の夜は東北、雪が降ってました、覚えてますか?
   みなさん、伊方原発というのをご存知ですか?
   瀬戸内海の向こう側にあります。
   これ、とてもとても危険な建物です。
   中国山地の山の向こうにはとてもとても危ない島根原発があります。
   そして今上空流れています、ジェット気流。
   ジェット気流の風上、これは九州の北のほうですね、
   これも玄海原発というとてもとても危ない建物があります。
   危険な建物はたくさんありますけれども、逃げ場がありませんねぇ。
   危険なものに囲まれてしまいました。
   私たち、『放射能』というものを全く知らない街ではありません。
   一度も聞いたことがない人はいないはずです。
   放射能と全く関わりを持っていない人、ほとんどいないと思います。
   そういう町であるにも関わらず、放射能がとっても危ない原発に囲まれてしまいました。
   海を挟んでいます。山を挟んでいます。行政区超えてます。
   関門海峡超えてますからね、みなさんピンとこないかもしれませんが
   今、私たちの広島、とてもとても危ない状況にあります。
   ま、こういう状況で放射能を避けましょう、と言う人も、はっきりいって綺麗ごとですね。
   諦めてしまうのがずっと楽かもしれません。
   事実、ほとんどのひとが諦めてます。
   そうやって日常をやり過ごして、せいいっぱい日常を生きて
   原発なんてしらねえよ、って言う方がずっと楽です。
   反原発運動なんてアホじゃねえの?って、思ってらっしゃるのかもしれませんが
   きっとそれもありなんでしょうね、私には「なし」なんですけども。
   今日3月11日、黙祷された方もいらっしゃると思います。
   それ自体はぜんぜん、いいことなんですけれども
   その黙祷も、黙祷が目的になりましたね。
   みんなで同じ時間に黙祷して悲しみを共有して
   で、明日からはいつも通り、なんてことになるんじゃないかな~と思ってますが
   ・・・ま、そうやってみなさんが見事に風化させてしまいました、「福島第一原発事故」なんですが・・・

   それでもね、みなさんに目を逸らしてほしくないんです。
   みなさんテレビをみて被災者の方をみて、チラと涙流されたりすると思うんですけども
   それでもそこで終わってしまったら、あなたの自己満足で終わりなんです。
   沈黙は暴力なんです。
   事実原発で傷つけられている人がいるんです。
   沈黙は暴力なんです。
   こうやって、声をあげないと・・・いけないんですよ。
   みなさんね、死んでいった人たちに想いを馳せるんだったら、
   弱いものから死んでいくんだということもよく覚えておいてください。
   原発が爆発したときに、弱いものから死んでいきます。
   私から死んでいきます。あなたから死んでいきます。
   次に原発が爆発したら、あなたが死ぬと思ってください。
   あなたの隣にいる人が死ぬと思ってください。
   それがこの原発事故の本質だと思います。」

いつもは冷静なツナさんが、喋っているうちにあまりに無関心を装う一般市民の人たちに腹を立てたようです。
あとでツナさん自身、ツイッターに「やっちまった。徐々に通行人を罵るスピーチに・・・」と自戒されていました。

次にこのために大阪からやってきた、岸本さんにマイクが渡ります。

岸本「こんばんは。私はこの3月11日をどこで迎えようかと考えたところ
    この広島で3月11日を迎えることを決めました。
    今朝、大阪から来ました。
    大阪の関西電力はもう大飯原発を原発の事故があったのに動かしてしまってるんですけども
    次は四国電力の伊方原発を国は動かそうとしています。
    伊方原発はここ広島からもとても近いです。
    大飯もそうですけども、伊方原発がまた再稼働されて
    福島のような事故をおこさないという保証は誰もできません。
    私は2人の子どもがいて、お腹のなかに5か月の赤ちゃんがいます。
    子どもたちを危険にさらしたくありません。
    自分の子どもたちじゃなくても、いまから成長する子どもたちも
    これから生まれてくる子どもたちも、傷つけたくはありませんので
    こうやって地道な活動をしています。
    みなさんも他人事ではありません。
    福島は繰り返されないという保証はどこにもないのです。
    今日は3月11日、2年前、地震で原発が壊れてしまって2度目の3月11日です。
    新たな原発事故を起こさないために、
    みなさんも今日、考えてみてほしいと思います。
    宜しくお願いします。」

岸本さんに話を聞いてみると、大阪は例の橋下市長が瓦礫
(瓦礫といいますが、これも言葉のすり替えでその実態は低レベル放射性廃棄物なのです)
を受け入れて、盛大に放射能入りの焼却煙を吐き出していますので
上のお子さんは徳島に避難させていると言っていました。

この話をきいて思い出したんですが網野の友人が滋賀につい1週間前、仕事で行った際、
鼻血が止まらなくなったそうです。電話で家族に鼻血が止まらないと連絡したところ
お兄さんが「大阪で瓦礫を燃やしているから、放射能かもしれない」と指摘され合点がいったそうです。

(私たちは、ICRPや日本の厚生労働省、原発推進の偉い学者先生が言うように
無知蒙昧な感情的で救いがたく非科学的な一般大衆なのでしょうか?
それとも、経験知ではあるが、冷静に自分の身の周りを観察し、判断しようとしている賢い市民なのでしょうか?
どちらが正しいのでしょうか?)

次に哲野にマイクがわたりました。

哲野「日本で原発をなくしていくということは、非常に難しい事です。
    その難しさの理由は、私たち日本の中に世界的な核推進勢力
    世界に名だたる原発産業がある、これが大きな日本国内核推進圧力になっているからです。
    世界の5大原発ベンダー、ロシアのロスアトム、フランスのアレバ、
    それ以外はすべて日本の企業です。
    三菱重工業、日立製作所、東芝。
    この3つの会社がある時はアメリカのウェスティングハウスと組み
    ある時はアメリカのジェネラルエレクトリック社と組み、
    フランスのアレバと協力しながら原発・核施設を世界的に推し進めています。

    私たち広島は三菱重工業の城下町でもあります。
    こうやって歩いていると、お勤め帰りのサラリーマンの方のなかに冷たい目をして
    私たちを見るひとが多くはありませんが、います。
    その人たちの気持ちもわかります。
    会社の売り上げを維持しなければなりません。
    自分のセクションの売り上げを維持しなければなりません。
    利益をあげなければなりません。
    家族を養わなければなりません。
    出世しなければいけません。
    その権利はみんなにあります。
    しかし、そうした個人的な動機や一企業の動機が、全体から見れば
    私たちの市民の首を一個一個、ゆっくり絞めているんだということも忘れないようにしてください。
    誰しも飯を喰う権利があります。
    誰しも会社の中で出世する権利があります。
    どの企業も売り上げを上げる権利があります。
    ただし、麻薬と核、これだけには手をだしてはいけません。
    麻薬はいま、暴力団とヤクザ以外は手を出しません。
    しかし核は日本を代表する一流企業、日本を代表する一流経営者、有名人が
    堂々と手を染めています。
    人々の命や暮らしを縮めていくものに手を出してはいけません。
    日本の三菱重工業の社員の方々、東芝社員の方々、日立製作所の社員の方々、
    そしてそれを取り巻く膨大な下請け、孫請け、玄孫受けの企業で働くみなさん。
    自分たちの利益を追求することが、私たち日本人の首を絞めていることを忘れないようにしてください。」

ここで再度、シカさんにマイクが渡り、再度3月3日のアピール文を読んでもらいました。
そのあとに・・・

シカ「今本当に、時計の針は、あの日以前に巻き戻されようとしています。
   私が感じるところでは3月11日以前どころか、1945年のあの敗戦にまで、
   さらには昭和16年12月8日、真珠湾戦争にまで時計の針を撒き戻そうとしています。

   みなさん、憲法96条をご存知でしょうか?
   「この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、
    国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。
    この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。」
    国会議員による憲法改正手続きを定めた条項です。
    この賛成発議を3分の2から2分の1へ変えようとしています。
    つまり憲法を変えやすくしようとしてます。

   憲法97条、基本的人権の尊重をご存知でしょうか?
   「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、
   人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、
   これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、
   侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。」
   この基本的人権条項が自民党の憲法改正草案からは削除されています。

   本当に3.11前に時計の針を撒き戻そうとしてます。
   私たち島根県民は出来るだけ幅広く大きくあらゆる力を使って、知恵を絞って
   この原発を止めたいと思います。
   今原子力発電所を止めないと、とんでもないことになってしまいます。」

最後に網野にマイクが渡りました。

網野「毎週金曜恒例の2人デモなんですが、3.11ということで歩いております。
    今日は島根と大阪の方も参加していただいています。
    先ほど島根の方のスピーチにもあったように、島根原発はここ、広島地元の中国電力が建設しております。
    島根の人はやめてくれ、止めてくれって言ってます。
    で、広島の人はじっと黙っています。これはちょっと良くないなと思います。
    私たちには関係ないなと思うかもしれませんが、島根原発でもし・・・通常でも放射能を出すんですけれども
    もし放射能が出た場合、事故があった場合、当然水源である中国山地が汚染されます。
    私たちの水がめが汚染されます。
    広島の人間にとっても決してただ事じゃございません。
    よくよく考えてください。
    自然のサイクル、土、水、風、あらゆるものが私たちの命を支えています。
    私たち人間の命を支えるためだけに自然があるわけじゃありません。
    私たちが利用させてもらっているだけです。
    放射能とはどういうものか、原発とはどういうものか
    それは私たちにとってどういうものか、もう一度よくよく考えてみてください。
    そうしないと本当に、亡くなった人のためにならないと思います。
    今、福島の高濃度汚染地域に住まわされている福島県の人々、
    この人たちをこんな風にしているのは、広島と長崎の被爆者の人々の寿命調査のデータです。 
    寿命調査(LSS)これをまとめたのが比治山にある元ABCC、放影研です。
    このデータが使われて、今福島の人々は苦しめられています。

    先日、福島県民健康管理調査の一環で甲状腺調査が行われました。
    甲状腺がんを発症した子どももいます。
    しかし、評価委員会は甲状腺がんは被曝後5年以上経って発症するので
    今回の甲状腺がんは福島原発事故の影響ではない、と結論しました。
    しかし、これは大嘘です。
    彼らが根拠に使ったのは、広島・長崎の原爆生存者寿命調査(LSS)ですが
    この調査は原爆投下後、5年近く経ってはじめられた調査です。
    5年経ってがんが発症したのではありません。
    単に、調査を始めたのが、5年後だったにすぎません。
    5年以内にがんや白血病、その他の病気を放射能のために発症し、
    5年以内に亡くなった人のデータは今では山ほど見つかっています。
    こんなペテンはありません。
   
    これはもう証拠があります。原文がちゃんと公開されております。
    みなさん、調べればおわかりになります。
    これを知らない専門家、知ってても言わない専門家がいけしゃあしゃあと
    甲状腺がん・白血病は5年後以降に発症する、
    だから今出ている甲状腺がんや白血病は放射能によるものではないということを言っています。

    私たちがちゃんと情報を知れば、専門家と称する人たちが今いかに出鱈目なことを言っているのかがわかります。
    ということは、私たちが私たちを守るためには、信頼できる一次資料にあたって調べ、そして考え
    それはおかしいんじゃないのとちゃんと指摘して、やめさせる、変えさせる、
    こういうことをしていかないといけないです。

    これは、私は、私自身の命を守るためにやります。
    大事な人を守るためにやります。
    でもみんながそうすれば、・・・私の隣にいる人、私とは直接繋がりのない福島の人々、他の人々を助けられます。
    一人はひとりのためじゃありません、みんなのためです。
    一人一人が自分を守ることが、結局みんなを守ることになります。
    一人はみんなのために存在します。

    そして今世界中で声をあげている、「原発やめてくれ」って声を挙げている人々の力にもなります。
    私たちは決して、日本国内だけで闘っているのではありません。世界的な原発推進圧力と闘っています。

    こういった世界にいるということをわかり始めたことがフクシマだったと思います。
    私たちは今こういう世界にいるんだということが3月11日になるまでわかりませんでした。
    広島の人間としてでもわかりませんでした。
    核兵器廃絶だけ言っていればいいんだと思っていました。
    私は強烈な反省をしています。
    何より広島の人間が放射能というものをわかっていなかった、
    私は祖母が被爆者ですから、凄い苦しみ方をして死んでるんですけど
    なぜこうなったのかというのも、他の近所の人たちが死んでいった理由も
    調べて私なりに理解がいきました。3.11後に調べてわかりました。
    これが放射能の影響だったんだということがようやく理解できました。
    3.11は私たちにとても大きな機会を与えたと同時に私たちの世界がひっくり返った、そんな日だったと思います。
    すいませんお騒がせしたしました。」

警察にお礼を言ってお別れし
恒例の立ち話に・・・
十分長いので割愛します。

チラシのはけ具合。
手違いで、いつもの倍ちかいチラシを、持ってきていたのですが
強力な助っ人、ここなちゃんの活躍もあって往路ですべて無くなりました。
復路を歩くみんなの手持無沙汰なこと。
しかし復路のほうが、反応がよかったです。
チラシを差し向けたら、取るなと思う人がたくさんいましたし
「チラシありますか?」と受け取りにきた若い男性もいました。
チラシは実は、今日は2種類、1種類は島根アピールでした。
この島根アピールもシカさんが自分用に持っていた最後の一枚を取りにきた男性に渡しました。
その他各メンバー自分用のチラシを全て供出しました。
なぜ?こんなにチラシが売れたのか・・・
もちろん、ここなちゃんの大活躍があったにしろ、これは理由がわかりません。
ひとつ気が付いたのは、商店街のオーナーの方々か特に、今日は店前に出て
私たちの話を聞いていました。

デモ後のじゃけえさんの感想のツイートを挙げていましたのでご紹介して報告を終わります。

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20130311広島2人デモ”311特別版”参加して参りました~。
今日やらないでいつやるの?というわけです。
本日の参加者は8人。島根から、大阪から、皆様お疲れ様でした!!
私はなんだか穏やかな気持ちで歩いていました。
小さい女の子と一緒に歩いていたからでしょうか。
彼女の活躍でチラシは往路でほぼ完売!
参加者がもらった分も配りきって、ほしがっていた通行者に渡せなかったという事態にまで至るという結果に。
小さな女の子からもらったチラシを読んで有益な情報をゲットした通行者は超ラッキー。
チラシの内容・プラカード画像・デモの様子などデモ情報は『広島2人デモ』のブログでご覧頂けます。
チラシはとても勉強になりますよ。皆様、是非ご覧ください。
お渡し出来なかった方、是非・・・!
今回スピーチのメモは作らなかったんですが、何とかなるでしょう精神で行きました。
が、やっぱりメモ作って行くべきでしたね!!
まとまってなくて、何回も同じこと言ってました。
「復興費は被災者の為に使ってください」と、今日一番言いたかったことです。
だってテレビが・・・除染して復興しよう~って言ってるから・・・
その予算、被災者の生活の為に使って!と声を大にして言いたかった。
金曜日よりも人は少なくて歩きやすく感じました。
いつもより参加者が多くて心強く感じたのか気持ちに余裕もありました。
311ということもあり、私が勝手に感じていただけかもしれませんが
デモを受け入れられてるような気がしました。
元安川で311キャンドルナイトイベントしてましたし。←さっき地元のニュースでも流れました。
今日は見た限りでは二回、携帯で写真とられました。
こんなこと今まで無かったんですが、キャンドルナイトに参加してた方でしょうかね。
大阪から遥々参加されたカメラマンさん(女の子のお母さん)にもデモの様子を撮ってもらいました。

網野さんのスピーチに「広島で生まれた私たちでさえ被爆の認識が甘かった、
311をきっかけにいかに恐ろしいことなのかわかった。
311は私たちにきっかけを与えてくれた。絶対に無駄にしてはいけない。」という旨の言葉を聞いて
たしかにそうだ、悔い改めること無くしての追悼は為しえないと思いました。

デモ後立ち話でちびっ子と触れ合う。大阪弁かわいいな。
やっぱり深く考えなくても守るべき存在だって感じれる、それが希望だな。
そしてその存在が宝なんだな。
「きょうはありがとうね。」ってすごく自然にその子に言えた。
もうすぐ小学校に通うんだって。
以上、デモ感想でした!おつかれさまでした~。
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広島2人デモ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/

第39回広島2人デモ 311福島原発事故2周年特別デモ告知

ファイル 110-1.jpgファイル 110-2.jpg

広島2人デモはいつも金曜に歩いていますが

第39回広島2人デモとして311に特別に歩きます
18時から19時まで
いつも通り、広島平和公園の元安橋東詰め出発し
本通りと金座街を往復します。

原発事故は現在進行形です。
東北大震災と福島原発事故は全く別問題です。
福島原発事故は進行形です。

そういう意思で歩きます。
賛同いただける方は宜しければご参加ください。

チラシが出来ました。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130311.pdf

告知文===

みなさま
いくつかのメールにお送りします。

毎度お騒がせします。
第39回広島2人デモ 3月11日特別版のお知らせです。

本日3月11日、18時~19時
広島平和公園元安橋を出発して
本通り・金座街を往復して歩きます。

チラシが出来ましたので
宜しければ見てください。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130311.pdf

チラシ最後の文章を引用します。
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 1991年日本の優秀な科学史家の中川保雄(なかがわ やすお)という人が『放
射線被曝の歴史』という本を書いてすぐこの世を去りました。中川 はこの本の
中で次のように書いています。

「ICRPへの根本的で体系的な批判は、そのような科学者と結びついた広範な社会
的階層によるヒバク反対運動によって本格的に展開されることにな ろう。現在
(1991年)求められているのは、そのような広範なヒバク反対運動が世界的に発
展することである。」
「この問題の議論は、ICRPそのものやその勧告の社会的性格についての評価と批
判から始められる必要がある。」

それから20年後ほぼこの中川の言葉どおりの内容を実践して成功を収めつつある
のが西ヨーロッパの「市民科学者」だ、ということができるでしょ う。
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みなさん、市民科学者になりましょう。
わからないことはわからなくていいんだ、誰かがやってくれるという内なる囁き
に立ち向かいましょう。
一人一人が正しく医科学的に証明された根拠を持てば、こんな強い事はありません。
被曝問題は私たちの生存権問題です。
同時に、私たちの真の民主化運動でもあると思います。

広島2人デモ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/