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第67回広島2人デモ 9月27日告知

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第67回チラシ
▼A4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130927_A4.pdf
▼A3版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130927.pdf

毎度お騒がせしております。
第67回広島2人デモの告知をさせていただきます。

明日9月27日(金)18時~
平和公園元安橋東詰め(花時計前)から
いつも通り本通り・金座街・胡通りを往復して歩きます。

宜しければご参加ください。

チラシが出来ましたので宜しければお目通しください。
今回、広島から伊方原発再稼働反対を訴える結・広島が
請願を出して26日、最初の審議がありました。
その様子をチラシにしております。

「放射線による健康影響(甲状腺がんや白血病)は4~5年から発症する」という言説があります。
先週も故郷を福島に持つ東京在住の方が参加され、福島の子どもの甲状腺がんが放射線によるものと認められないと、苦しい胸の内を広島市民に訴えました。

この言説は全く正しくありません。
それについて簡潔に解説したのがチラシ4P目に当たります。
別途A4一枚のPDFも作成しました。
どうかご活用ください。

http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130927_4.pdf

福島県の方々、また関東圏、東北圏など多くの方が放射能による健康被害で苦しまれていると思います。
決して健康被害は4~5年後からではありません。

では明日も歩いて参ります。

第66回広島2人デモ 9月20日報告

ファイル 198-1.jpgファイル 198-2.jpgファイル 198-3.jpgファイル 198-4.jpg

みなさま

毎度毎週お騒がせしております。
第66回広島2人デモのご報告を致します。

バタバタしていて報告が遅れて申し訳ありません。

先に広島2人デモの終了後の話から。
結・広島主催で講演会がありました。
当日の広島2人デモ参加者は9人のうち、8人が講演会に参加しました。

講演会は前米原子力規制委員長、グレゴリー・ヤツコさんと
サン・オノフレ原発を廃炉に導いた市民活動家の一人、トーガン・ジョンソンさんでした。
この講演会の中身はまた別途詳細報告いたします。

この2人は翌日土曜日、愛媛の伊方町の隣の八幡浜市で講演があったのですが
事情があって車で四国までお送りすることになりました。
秋晴れの瀬戸内海を島伝いのしまなみ海道を通って、四国に行きました。

お二人とも瀬戸内海の美しさ、古来より豊かな水産資源、
そしてその瀬戸内海に伊方原発があると言う事実のデタラメぶりを
改めて確認するツアーでもありました。

さて今回の参加者は9人でした。
哲野、網野、東京から参加してくれたハヤキさん、
前から参加したいと言ってくれていたtakuさん
それから、じゃけえさん、大歳さん、の6人で出発しました。

じゃけえ「直前まで30分繰り上げだったことをすっかり忘れてて
     急いできたら、いつもより早く着いてしまいました。」

ハヤキさんは広島に来るのは2回目。
前回も参加することを計画していたら
遊びすぎて間に合わなかったそうです。
今回は30分繰り上げにも関わらず、時間通り現場に登場してくれました。

6人で自己紹介して、出発です。

▼A4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130920_A4.pdf
▼A3版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130920.pdf
1-2
3-4

スピーチのトップバッターはいつものように大歳さん。
今日は充分に準備してこなかった、と言いながらも
スピーチしている間にだんだん熱がこもって来たようです。

大歳さんはオリンピック招致劇で生じた汚染水問題に触れました。

大歳「この一定範囲内というのは事故現場の湾内に設置されたシルトフェンス、
    これは水中のカーテンのようなものらしいですが、
    東電が説明するように一日で、中の水の約半分は
    内と外で入れ替わるものなので完全にブロック出来てはいません。
    一日に300t、セシウム、ストロンチウム合計で600億ベクレルが
    一日で外洋に漏れている状況のどこが、
    完全にブロックだのコントロール下にあるだのそういう言葉になるのでしょう。
    これは表現が不適切であるとか、そういうレベル通り越して、完全な嘘です。
    大ボラです。
    他にも健康被害は出ていないやら、
    食品の安全基準は日本が世界一厳しい、であるとか
    調べれば、すぐにわかる嘘を並べています。」

次に哲野にマイクが渡りました。

哲野は新聞マスコミがほとんど報じなかった、そしてきわめて重要な
9月5日全部改正された原子力災害対策指針についてスピーチしました。
この原子力災害対策指針のポイントは苛酷事故時の避難計画とその基準にあります。

哲野「即時避難の基準は1時間あたり500μSvの値になった時は避難をする。
    500μSv/hと表記します。
    空間線量率といわれても、チンプンカンプンですし、
    500μSv/hというのはどういう値なんだろうか?

    極わかりやすくいって、空間線量率とは
    ある一定空間にあるガンマ線を1時間あたりで表しています。
    ですから空間線量率500μSvということは
    500μSvに相当するガンマ線がその空間にありますよということです。

    東電のwebサイトに掲載している
    福島第一原発敷地内の空間線量率を表したサーベイマップというのを
    簡単にまとめてチラシの載せておりますが
    避難基準の500μSvというのは事故を起こした2号機原子炉建屋の
    横のタービン建屋の海側道路で計測されるのが500μSvです。

    これが即時避難の基準だというのです。
    計算してみると、実効線量で一週間で50mSvの予想被曝線量となります。
    チェルノブイリ事故の時、旧ソ連政府はおよそ5mSvを避難基準としました。
    福島事故の時は20mSv以上でした。
    苛酷事故が起るたび、避難の表現はどんどん上がっていきます。」

次にハヤキさんにマイクが渡りました。

ハヤキ「みなさんこんにちは。
    私はいま東京に住んでいるんですが、
    今日はこうして広島で毎週デモをされている方々に敬意を表して
    一度参加したいと思い、こちらに伺いました。

    今は東京に住んでいますが、生まれ育ったところは福島県中通りの須賀川市というところにあります。

    …去年の9月に一人、小児甲状腺がんの子どもが見つかった時に
    悔しくて悲しくて。
    でも先月、8月に最新の県民健康調査の結果では、調査対象が58%にまで増え
    悪性小児甲状腺がんのこどもが18人になりました。

    …子どもたちは校庭でだけ生きているわけじゃありません。
    家にいる時も通学路でも寝ている時も、放射能を吸っています。浴びています。
    でもそうして言葉や数字のちからで、なんだかあやふやにされて
    事故前だったら許されなかったことが、どんどんなし崩しに許されていく
    そうして、いま、こうした甚大な健康被害が起きていても、
    『チェルノブイリの内部被曝の調査結果では、
     小児の甲状腺がんが現れるのは4年後からなので、原発事故とは関係がない』と
    切り捨てられてしまいます。

    なので、こうして隠ぺいされて切り捨てられる原子力事業を
    少しでも危機感を持って見ていただければと思います。
    ありがとうございました。」

ハヤキさんの話を補足する意味で、哲野に「4年の根拠を言って!」と解説させました。

哲野「ただ今、福島県で見つかった甲状腺がんは放射線被曝の影響ではないと切り捨てられたという話がありました。
    その理由は放射能による甲状腺がん発症は、被曝後4~5年してからだと言うのが理由です・・・」

そして、がん発症4~5年後説は、広島・長崎原爆の被爆者寿命調査LSS(Life Span Study)が根拠になっていること
また、LSSが1950年時点で生存している被爆者が対象となっていること
放射線被曝をして4~5年してがんを発症したのではなく、
4~5年して調査を開始したにすぎないこと、
原爆投下直後からがん、白血病患者は数多く居たことは、他ならぬABCCの第一回報告や
その他の報告で確認されていること、
LSS自体がこの点、極めて非科学的な引用のされ方をしていること、
この論法でチェルノブイリ事故死も多くのがん、白血病が放射能の影響ではないとされたこと
福島でも同じ手が使われていることなどを説明しました。

次にマイクが渡ったのはじゃけえさんです。

じゃけえさんはいつものように広島2人デモのチラシを解説し
伊方原発の再稼働反対請願署名の件にご賛同いただければ協力してほしいと訴えました。

じゃけえ「…原発再稼働を容認することは私たちの住む広島から100km圏内にある伊方原子力発電所で
     事故が起こっても構わないと言っているのと同じです。
     事故が起ったら広島で築き上げたものを全て捨てて避難しても構わないと言っているのと同じです。
     広島市議会に伊方原子力発電所再稼働反対の決議を上げてもらうための請願を17日に提出しました。
     一緒に提出した署名は1500筆以上になります。」

じゃけえさんは喋っている時に前方からKさん親子が登場しました。
哲野「よく間に合ったねえ。今日は30分繰り上げているから、仕事終わって急いで来ても
    間に合わないと思ってた」
Kさん「電車1本ミスすると、間に合わなかったけど、ダッシュして乗り込んだ。
    だいたい時間を見ると2人デモがどこらへんに居るかはすぐわかる。」

次に網野にマイクが渡りました。
網野はチラシの内容を紹介し、このところ、南相馬市の街に通って避難の受け入れ活動に
熱心なある友人からきいた話を紹介しました。

網野」…高校生、『私はどうせ子どもが産めないから』と言って自殺した子が出たそうです。
     またその方がマスコミの方から直接聞いた言葉は
     『私たちは福島から出る人間の報道が出来ない。入る人間の報道は出来る。
      自民党政権からこれは報道するなという圧力がかかってて、私たちはこれが書けないんですよ』
     と直接言われたそうです。
     私たちは残念ながら、自民党安倍政権の情報操作の中にいるんですけれども
     報道関係者の自分たちの報道の自由を守らないという、余計にまともな情報が入らない
     間違った、誤った、誘導された情報の中でものを考えてしまいがちな状態にあるという
     危険な状態であるということも一応お伝えしておきます。

     お騒がせしました、ありがとうございました。」

網野のスピーチも終わりかけたところでデモももう元安橋が見えてくるころ、
ふと見ると、哲野の横にツナさんが来ていてチラシまきをしています。
哲野「よく来れたねえ!寝てないんじゃないの?」
ツナ「ええ、まぁ、寝てることが寝てますね。」
哲野「僕もこのところ網野にこき使われて昨日なんか一時間しか寝てない。」

とかいいながら、元安橋に戻ってきました。
ほとんどが講演会に行く予定なので恒例の立ち話のそこそこに解散しました。

チラシは50部持って行って、10部余ってしまいました。
反応はハヤキさんによると、取りに来る人もいて、好評だったよです。
哲野も3人ほど、当たり前のようにチラシを取りにくる人がいたということです。

以上ご報告をいたします。

◆以下各人全文スピーチ◆

◆大歳

 通勤通学中の皆様、どうもお疲れ様でございます。今日、日中は夏が戻ったかのような暑さでしたが、朝晩はかなり涼しくなってきています。皆様風 邪などひかぬよう、お体には十分お気をつけていただきたいと思います。
 今週のトピック、安倍首相は昨日19日に汚染水が問題となっている福島第一原発を国内外の多数の記者の方々と共に視察に訪れました。そしてオリ ンピック開催を決定させたあの名台詞、汚染水の影響が一定範囲内で完全にブロックされている、との認識を改めて示したそうです。
 この一定範囲内というのは事故現場の湾内に設置されたシルトフェンス、これは水中のカーテンのようなものらしいですが、東電が説明するように一 日で、中の水の約半分は内と外で入れ替わるものなので完全にブロック出来てはいません。一日に300t、セシウム、ストロンチウム合計で600億 ベクレルが一日で外洋に漏れている状況のどこが、完全にブロックだのコントロール下にあるだのそういう言葉になるのでしょう。これは表現が不適切 であるとか、そういうレベル通り越して、完全な嘘です。大ボラです。他にも健康被害は出ていないやら、食品の安全基準は日本が世界一厳しい、であ るとか調べれば、すぐにわかる嘘を並べています。
 こうした安倍首相のプレゼンを聞いた、いろんな立場の人たちはどのように反応しているか、なのですが、まずIOCのジャック・ロゲ会長をはじめ とするIOCの委員の方たちは「安倍首相のプレゼンは素晴らしかった。あの言葉が心に響いた。安心して任せられる。」とおっしゃっているそうで す。さすが接待漬けの毎日を送れる方々は我々とはどこか違うようです。
 では、原子力規制委員会委員長・田中俊一氏はどう思っていらっしゃるのか?本人のコメントでは「非科学的だと思わないし、政治家の発言として問 題ない」「言葉の端々をあげつらっても何の意味もない。このようなことを言うことによって、福島県の漁業関係者が不安になり、復興に向けた意欲が 絶たれてしまうことが心配。福島の人たちにもっと心を寄せてほしい」そして福島県沖で捕った魚については、全て線量を計測し、基準を超えるような 魚は市場に出回っていないので「大いに食べていただきたいと思う」とも語ったそうです。
 褒め殺す訳ではありませんが、この方は本当にさすがです。こんな方が日本の原子力関係の最も権力の高い組織のトップなのです。『食べて応援』大 賛成なのです。こういう方々の言っていることを聞いていたら命がいくつあっても足りません。
 権力者と言われる方々は一般の人よりも悪質な妄想や幻想にとらわれやすいようです。「強い日本と取り戻す」「原子力産業を復活させる」「オリン ピックでその復活を世界にアピールする」。その一方でそうしたことのしわ寄せは普通の人や立場の弱い人、マイノリティに向かいます。しかしマスコ ミ使って、そんなことはなかったことにしてしまうんです。声を上げるしかありません。

◆哲野

毎度毎週お騒がせしております。
全ての原発核施設に反対して歩いております、広島2人デモです。
いつもは6時出発ですが今日は5時半に出発いたしました。

毎週こうやって歩いて原発が止まるわけではありません。
原発が停まるわけではありませんが、黙って見ているわけにもいきません。
それでこうやって歩いて私たちの考えたこと調べたことをお伝えしながら歩いております。
チラシを毎週作っております。
毎週違うテーマを取り上げております。

今日もいまお配りしているチラシは三つのトピックを扱っています。
その一つをご紹介します。

今年9月原子力規制委員会は3回目となる原子力災害対策指針を全部改正しました。
これは原子力災害対策法、原災法という法律に基づいて施行される一種の法令です。

この原子力災害対策指針に原発が苛酷事故を起こした時の避難基準、防護基準などが詳しく書かれています。
ということはこれは法律で決める、ということです。

もし原発が福島事故並みの苛酷事故を起こしたら、一体どうやって避難をするのか
避難の基準はどうなのかということが書かれてあります。

それによると、即時避難の基準は1時間あたり500μSvの値になった時は避難をする。
原発の近くに住んでいる人たちは避難をする、という、こういうことになっています。
500μSv/hと表記します。
空間線量率といわれても、チンプンカンプンですし、
500μSv/hというのはどういう値なんだろうか?
これもピンときません。
極わかりやすくいって、空間線量率とは
ある一定空間にあるガンマ線を1時間あたりで表しています。
ですから空間線量率500μSvということは
500μSvに相当するガンマ線がその空間にありますよということです。

通常、ある空間というのは地表面から1mのことを差すことが多いので
原子力災害対策指針もそういう書き方をしております。

東電のwebサイトに掲載している
福島第一原発敷地内の空間線量率を表したサーベイマップというのを
簡単にまとめてチラシの載せておりますが
避難基準の500μSvというのは事故を起こした2号機原子炉建屋の
横のタービン建屋の海側道路で計測されるのが500μSvです。

事故を起こして、みなさん、福島原発から放射能がまだ出続けていることは御存じだと思います。
もちろん大量放出した時期に比べれば小さな量ですが
平常時に比べれば相当大変な量が出ています。

液体の形でストロンチウム90やセシウムが大量に出ているわけではなくて
実は気体の形でも大量に出ております。
それが福島原発敷地内で空間線量率を高めている原因になっているわけですが
その事故を起こした原子炉の近くの値になったら避難しなさいということです。
これはちょっとわかりにくいですが、私が計算したところ
仮にそこに1週間暮らしたとしたら被曝線量で50mSvになります。
1週間で50mSv。
チェルノブイリ事故で旧ソ連は避難基準を5mSvと決めました。
旧ソビエト政府は5mSvの被曝をする市民を、無理やりバスに載せて避難させたわけです。
2011年の福島原発事故ではこの避難基準が4倍に跳ね上がります。
みなさん覚えていると思いますが20mSvが避難基準です。

日本の法律では公衆の被曝線量は年間1mSvを上限とするとなっていますが
福島第一原発事故では、決めた法律の20倍の避難基準としたわけです。

ところがつい9月5日に全面改正された原子力災害対策指針では
20mSvどころか、その2.5倍の、あるいは2.5倍以上の、50mSvになって初めて避難しなさい、と
こういう風になってきています。

つまりチェルノブイリ事故、福島原発事故、大きな原発事故が起るたびに
避難基準がどんどん上がっていると、こういうことになります。
この原子力災害対策指針では避難のほかに一時移転の基準もあります。

一時移転と避難の区別はわかりにくい、どちらにしてもそこを離れるということですが
この一時移転の基準は空間線量率で20μSvが7日間連続したとき
市民は一時移転しなさいと、こういう内容の指針になっています。

一時間あたり20μSvというと、これもよくわかりません。
私たち一般市民にはなかなかわかりにくい数字を使って大事なことをどんどん決めている。
ちょっと不健全な感じもいたします。
しかし取り急ぎ、20μSvは東電サーベイマップで見ると、重要免震棟の前が1時間あたり20μSvです。
みなさんもしテレビを見たことがあれば、東電の福島第一原発に色んな偉い方が視察においでになる。
必ず重要免震棟の指揮所に寄ります。
バスに乗ったり下りたりするシーンが映りますが、丁度その場所が20μSvです。
もちろんみんな完全防護服です。
口と鼻を完全に覆って、全体的には鉛の入った防護服を着ているわけですが
一番肝心な事は口や鼻や皮膚から放射性物質が身体の中に入ってくることを防ぐ、
これが防護服のポイントです。

1時間20μSv、これも同じように1週間そこで暮らし続けたらどうなるか。
計算すると約2.2mSvの被曝、つまり対策指針に従えば、わかりやすく言って
君たちは2mSv以上の被曝をして、はじめて一時移転をしなさいと、こう言っているわけですね。
先ほども引用しました、公衆の被曝線量が年間1mSv、これはいまだに法律で決まった被曝線量の上限です。
365日かけて、1mSvが被曝線量の上限です。
それに対して一時移転の基準は1週間で2mSvを超える被曝をして、
初めて一時移転をしなさい、こう言っているわけです。

広島から最も近い原発は中国電力の島根発電所ではありません。
毎週こうやってみなさんに触れて歩いている通り
四国電力、伊方発電所です。
伊方発電所から広島はわずか100kmしか離れていません。
伊方原発で苛酷事故が起きたらいったい周辺はどれくらいの放射能が拡散するか。
こういうシミュレーションを12年の12月に原子力規制庁が発表しました。
そこにグラフや関数表が載っておりますのでそれを分析すると
100km離れている広島は風向きもありますが、風は南と北に流れるようです。
北に流れた風は中国山地にぶつかって下に落ちます。
海に流れたものは広島湾まで達してそこでとどまります。
広島は4mSvの被曝をするというシミュレーションの結果になっている。

さっきの指針と合わせて考えてみると、広島は完全に一時移転の対象となる。
こういうことになります。

原子力災害対策指針は2012年の10月に根本的に変えられました。
それまでの対策指針は原発は苛酷事故を起こさない、起こしてもせいぜい放射能漏れくらいの
INESのレベルで言えば3とか4くらいにしかならない、そういう考え方で出来ていました。

そこに2011年3月の福島原発事故が起り、恐らくはもうチェルノブイリを上回る放射能を環境に放出している。
この事実に遭遇して原子力規制行政は180度転換いたします。
つまり原発は苛酷事故を起こす、重大事故は苛酷事故に発達する可能性がある。
こういう前提に立って、この原子力災害対策指針が作られております。
これが根本的変化です。

現在の原子力災害対策指針は原発事故が起ったら、われわれ住民はどういう基準で
どういう風に避難をするのか、どういう風に防護するのかというのが
うんざりするほどきめ細かく書かれております。

私はその原子力災害対策指針、約70Pほどしかありませんが
これを読み終わって感じたことがあります。
これはおかしいんじゃないか。
原発は電気をつくるただの道具なんじゃないか。
その道具のためになぜ我々が避難しなければいけない?
住み慣れた土地を、友人やコミュニティ、人間関係がはっきりしているそういう土地を捨て
あるいは商売をやっている人たちは10年20年30年40年かかって商売を築き上げた
お百姓さんは、いま耕作放棄地が多いんだそうですけど
何世代もかけその土地に住みついた、それは取りもなおさず我々がこの社会の主人公だということです。
それをたかだか電気をつくる道具に過ぎない原発のために我々が避難しなければならないんだ、
あるいは苛酷事故を起こした時にそれに備えて避難訓練をしなければならないのか。

これが津波や地震ならわかります。
自然やお天道様に逆らうことは出来ない。
しかし原発は人間が作ったものです。
不都合であれば我々人間がやめることも出来る。
しかし、おかしなことにいつの間にか、原発が社会の主人公の顔をして
僕のために避難訓練をしなさい、僕のためにこういうことをしなさい、ということで
原発が我々を支配しはじめている。
それに対して多くの人たちがおかしいと思わない。
私は9月5日の原子力災害対策指針を読み終えて、私たちがこの社会の主人公であって
原発がこの社会の主人公ではない、
むしろ原発はわたしたちの道具に過ぎない。

その道具のために私たちが振り回されるのは非常におかしなことだ、
こういう風に率直に思いました。

◆はやきさん

みなさんこんにちは。
私はいま東京に住んでいるんですが、
今日はこうして広島で毎週デモをされている方々に敬意を表して
一度参加したいと思い、こちらに伺いました。

今は東京に住んでいますが、生まれ育ったところは福島県中通りの須賀川市というところにあります。

今日は少し福島の話をさせてください。
先日東京オリンピックが決まりましたが、
東京オリンピックの招致活動のなかで汚染水問題は大丈夫なのかと聞かれ
東京は福島から250km離れているから安全ですといって東京オリンピックを招致しました。
原子力事業は国の国策事業ですから、不都合なことが起こると何が起こるか。
隠ぺいできるものは、隠ぺいされ、
福島第一原発事故のような苛酷事故が起れば、その地方に住む人たちは徹底的に否認されます。
それは今後どの原発でなにか事故が起った時でも同じことが起こることを、みなさんにお伝えしたいんです。

福島県では苛酷事故のあと、長崎大のチェルノブイリの子どもたちの健康影響を調べた
山下氏と言う人が福島県の健康アドバイザーとして就任して
県民健康調査というものが行われていますが
昨年9月11日に発表された福島県民健康調査の結果
福島県の37万人の調査対象の子どもたちのうち、一次調査が終わった3万8千人の子どもたちのうち
2次検査に進んだ37人の子どもの中から一人、小児甲状腺がんの子どもが見つかりました。
小児の甲状腺がんは、事故前の基準で言えば100万人に一人、
一人の小児科医が一生のうち一人、出会うか出会わないかといわれているくらい稀有な病気です。

去年の9月に一人、小児甲状腺がんの子どもが見つかった時に
悔しくて悲しくて。
でも先月、8月に最新の県民健康調査の結果では、調査対象が58%にまで増え
悪性小児甲状腺がんのこどもが18人になりました。

それがほとんど報道されていないのが現実です。

まだ58%しか調査が終わっていませんが、こうして慣れて行って忘れられていくのかと危惧しています。
事故後、先ほどの話にもありましたが、年間20mSvという基準が設けられたとき
福島県の子どもたちの校庭での屋外活動は3.8μSv以下なら行っても良いと言う文科省から通達を受けました。
3.8μSvは事故前の年間1mSvで言えば、毎時に直すと0.0113μSvくらいなんですけれども
途方もなく高い数字ですが、その件で福島県の教育委員会に電話をしましたら
子どもたちに年間浴びていい20mSvを子どもたちの生活の中から、学校で生活している時間、
さらにその中から屋外活動に当てる時間で割ったら毎時3.8μSvという、とんでもない答えが返ってきました。

子どもたちは校庭でだけ生きているわけじゃありません。
家にいる時も通学路でも寝ている時も、放射能を吸っています。浴びています。
でもそうして言葉や数字のちからで、なんだかあやふやにされて
事故前だったら許されなかったことが、どんどんなし崩しに許されていく
そうして、いま、こうした甚大な健康被害が起きていても、
『チェルノブイリの内部被曝の調査結果では、
小児の甲状腺がんが現れるのは4年後からなので、原発事故とは関係がない』と
切り捨てられてしまいます。

なので、こうして隠ぺいされて切り捨てられる原子力事業を
少しでも危機感を持って見ていただければと思います。
ありがとうございました。

◆哲野

いまお話で、『内部被曝を中心とする放射線被曝のがんの発症は4年後だと公表された』ですが
これは調査の結果そう結論しているわけではなくて
その前にあるリスクモデルがあるからです。
そのリスクモデルはICRPという国際放射線防護委員会のリスクモデルですが
このリスクモデルに従うと、低線量被曝でがんを発症する場合は、
被曝から4年から5年後にがんが顕在化すると、こういうリスクモデルになっている。
このリスクモデルに従って福島でも、チェルノブイリでもがんが発症したという
言ってしまえば、一つのセオリーに従って分析した結果です。

じゃあICRPはどこからそのリスクモデル、低線量被曝で4年から5年でがんを起こすんだという
セオリーをどこの事実から持ってきたのかというと、
実は広島・長崎原爆の生存者たちの生涯調査、寿命調査と言っておりますが
LSS-Life Span Studyに基づいて、その結論を出しているわけです。
しかしながらLSSは調査を原爆直後からはじめておりません。
原爆が落ちてから5年後の1950年時点の生存者を対象に調査をはじめている。
ですから実は元々、5年後から発症した人たちを調べただけのことで
決して科学的事実や疫学的調査、或いは医療調査に基づいて今の結論が出されたわけではありません。
補足しておきます。

◆じゃけえさん

毎度お騒がせしております。
金曜日恒例の広島2人デモです。
本日は30分繰り上げてデモ行進しております。

全ての原発核施設に抵抗したい一心で意思表示のため歩いております。
みなさんに知っていただきたい情報をスピーチしながら歩いております。
少しでも耳を傾けていただけると幸いです。
毎回チラシをお配りしております。
今朝の4時に出来上がったチラシです。
原子力の恩恵に預かっている企業などのスポンサーがついていないチラシです。
個人的につくっているチラシです。
信念に基づいて作られているチラシです。
原発問題を考える際、是非参考にしてみてください。

チラシはwebでもご覧いただけます。
広島2人デモで検索してみてください。
ご通行中のみなさま、商店街のみなさま、お騒がせしております。
毎週金曜日恒例の広島2人デモです。

日本の原発は事故を起こさないことを前提に稼働してきましたが
福島原発で事故は起ってしまいました。
事故が起ってからは、日本の原発は、福島で起こったような苛酷事故が起こることが前提で再稼働されます。

原発を再稼働されるための新しい基準は福島のような苛酷事故が前提で再稼働されます。
事故が起ることが前提で稼働され、事故が起れば周辺の住民は避難すると基準で設けられています。
事故を起こさないことを前提で稼働された原発が、
事故を起こしてしまったことに対して
誰もなんの責任も取っていない状態で、原発は再稼働されようとしています。

今月17日に、広島市議会に、広島から一番近い原発
四国にある愛媛の伊方原発再稼働反対の決議を上げてもらうための請願を提出しました。
広島市内に住む方々の賛同いただいた署名は1500筆を超えました。
署名は請願後も追加で提出することができます。

広島から一番近い、四国にある愛媛の伊方原子力発電所の再稼働反対に
ご賛同いただける方は御署名のご協力をお願いいたします。
結・広島で検索してみてください。

広島から一番近い四国の愛媛にある伊方原子力発電所は
いま停まっている原子炉のなかで再稼働最有力候補となっております。
これから再稼働する原発は福島のような苛酷事故が起ることが前提で再稼働されます。

再稼働のための基準には、事故が起った後の避難基準が設けられています。
その避難基準では今事故が起っている福島原発敷地内での線量が1週間続くようであれば
避難しなさいというような、被曝を強制するような基準です。

原発再稼働を容認することは私たちの住む広島から100km圏内にある伊方原子力発電所で
事故が起こっても構わないと言っているのと同じです。
事故が起ったら広島で築き上げたものを全て捨てて避難しても構わないと言っているのと同じです。

広島市議会に伊方原子力発電所再稼働反対の決議を上げてもらうための請願を17日に提出しました。
一緒に提出した署名は1500筆以上になります。

◆網野

毎度お騒がせしております。
広島2人デモです。
原発に反対して歩いております。
チラシをお配りしております。
どうぞお手にとって参考になさってみてください。

商店街のみなさま、ご通行中の皆様お騒がせしております。
原発に反対して歩いております
チラシをお配りしております、どうぞお手に取ってみてください。
調べた情報をまとめてあります。
今回の情報は東電のことについてまとめてあります。

今アメリカ原子力規制委員会の前委員長が広島に来ています。
グレゴリー・ヤツコさんという人です。
この方や、アメリカ原子力規制行政の関連の方々が言っておられるのは
福島第一原発事故の収束は、もう東電に日本政府にも任せておけない
世界的なプロジェクトチームを組んで鎮圧に向かわなければ大変なことになると声を挙げられ始めています。
いま福島第一原発がどういう状態にあるのか、もう一度再認識するために
情報をチラシにしてまとめてあります。

よかったらお手に取ってご覧になってみてください。
東電のデータ、政府関連のデータを抜粋してまとめてあります。
わかりやすくしてありますのでどうかお手に取って読んでみてください。

アメリカの南カルフォルニア、サン・オノフレ原発廃炉の問題がありました。
三菱重工業関連の方はご存知の事と思います。
三菱重工業製の蒸気発生器が原因で廃炉になった問題です。
いまその廃炉の経過で市議会から提出された、グレゴリー・ヤツコ前原子力規制委員長に
出された手紙があって、それを抜粋し、翻訳してチラシの載せてあります。
市議会の方々はこう言っています。
『国や地方自治体の第一義の責務は、市民の安全と財産を守ることだ。
 市民から付託を受けた代議員としてこの事態を看過できない』
つまり市議会員、国、政府、こういった公務員
国や自治体の第一の責務は、国民、市民の命、財産を守ること、安全を守ることです。
今私たちに差し迫って目に見えている大きな危険は
福島第一原発事故の鎮圧出来ていない状況
しかも世界的な大惨事になる可能性をまだ捨てきれていないどころか
徐々に近づいている状況、及び、そこから放排出されている放射能による
私たちの健康損傷の被害です。
ここに全く手が当てられていない。

今日知り合いの業者さんのところにいくと
そこの業者の社長さんは、いままで過去20回、南相馬の方に支援活動に行っているそうです。
その方が言うには、高校生、『私はどうせ子どもが産めないから』と言って自殺した子が出たそうです。
私も調べた中では、2人ほど朝起きてみた時に死んでいた、どうも心臓疾患系のようなんですけど
子どもさんが亡くなっているという情報はあったんですけども
自殺者が出たと言うのは今日初めて知りました。

またその方がマスコミの方から直接聞いた言葉は
『私たちは福島から出る人間の報道が出来ない。入る人間の報道は出来る。
自民党政権からこれは報道するなという圧力がかかってて、私たちはこれが書けないんですよ』
と直接言われたそうです。
私たちは残念ながら、自民党安倍政権の情報操作の中にいるんですけれども
報道関係者の自分たちの報道の自由を守らないという、余計にまともな情報が入らない
間違った、誤った、誘導された情報の中でものを考えてしまいがちな状態にあるという
危険な状態であるということも一応お伝えしておきます。

お騒がせしました、ありがとうございました。

第66回広島2人デモ 9月20日告知

ファイル 197-1.jpgファイル 197-2.jpg

▼A4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130920_A4.pdf
▼A3版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130920.pdf

第66回広島2人デモ
9月20日(金)17:30~18:30
本通り・金座街を往復します。

野呂美香講演会 案内 10月3日

広島県三次の徳岡さんから講演会の案内がありました。
転載いたします。

網野

▼以下転載▼

☆☆☆ 10/3 野呂美加講演会 ひろしま ☆☆☆

【昼の部】
『子どもたちのために いまできることってなんじゃろう?』
〈場所〉広島市まちづくり市民交流プラザ 北棟5階 研究室A
〈日時〉2013年10月3日(木)
    13:30~15:30(13:00開場)...
 定員 : 50名
 参加費 : 500円 (高校生以下無料)
(オーガニックコーヒー、紅茶、ハーブティーなど用意しています)
*お子様連れ大歓迎(託児はありませんが、会場内に話を聞きながらお子様と一緒に遊ぶスペースを設けてあります)

【夜の部】
『27年目のチェルノブイリから』
― 野呂美加が3.11後にヒロシマに伝えたいこと ―
原発事故から27年経ったチェルノブイリ
3年を迎えようとしているフクシマ・ニホン
広島に住む私たちが、今、すべきことは、考えることは?
チェルノブイリ原発事故後、
ずっと現地の子供たちを日本に保養に呼ぶ活動をされている
野呂美加さんから、
チェルノブイリの今を伝えていただきます。
〈場所〉広島平和記念資料館 地下1F 会議室1
〈日時〉2013年10月3日(木)
    18:30~20:30 (18:00開場)
 定員 : 80名
 参加費 : 1000円 (高校生以下無料)
 *お子様連れで会場に入れますが周囲にご配慮お願いします
各回とも予約不要です、直接会場にお越しください

※※※はじめまして※※※

子供が生まれてから初めて環境や食の安全のことを気にするようになったり、世界観が変わったという人は多いと思います。私たちもそういった普通の母親です。たまたま東日本大震災当時に関東にいたり、興味を持つきっかけがあったりという経緯で、自分や子供、家族や大切な人を守るために、3.11以降の暮らしにどのように向き合っていけばよいのか、具体的にどんなことに気を付けて生活すればよいのか、日々、不安を抱えるようになりました。

※※※野呂美加さんのこと※※※

野呂美加さんは27年前のチェルノブイリ事故後から現地の子供たちの保養を中心に活動されていて、チェルノブイリにも何度も足を運ばれています。同じ原発事故を経験し、今もまだ収束していない日本が、チェルノブイリから学べることはたくさんあるのではないかと思います。そこで、実際にチェルノブイリの被曝の現状や生活の中で気を付けられること、日本に住む私たちができる被曝への具体的な対策などを伺えることになりました。...

※※※「知る」という選択をすること※※※

野呂さんからお話を聞けることになったときに自分たちだけ話を聞くのは勿体無いと思いました。世の中には何もしなくても入ってくる情報も探さないと入ってこない情報もあります。今の自分の暮らしに起こりえる危険性や口に入る食品にありえる危険性、気持ちが楽しくなる情報ではないかもしれません。でも知っていて日々を暮らすのと知らないで暮らすのでは大きな違いがあります。みなさんに知るという選択をして貰えたら、一緒に子供たちのために暮らしの中でできることを探していけたらと思っています。

〈主催〉野呂美加講演会実行委員会
〈 問い合わせ〉
mail : hiroshimagathering@gmail.com
徳岡 08019340866
佐々木 09013340992

第65回広島2人デモ 9月13日報告

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みなさま

毎度毎週お騒がせしております。
第65回広島2人デモのご報告を致します。

今回の参加者は7人でした。
哲野、網野、じゃけえさん、Kさん、タケダさん、トモダさん、原田さん。

集合場所に行って警察の方と指令書の確認をし、
チラシを渡して待っていました。

今日は実はプラカードを6枚用意していました。
裏表で貼っているので実際は3本です。

哲野「もし2人なら1本置いていこう」
網野「いや、ここに置いておくのはマズイ、持っていこう」
とか言っていると音楽が鳴りました。
今日は久々に2人か・・・と思っていると、じゃけえさんが合流。
3人で出発です。

65回チラシ
▼A4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130913_A4.pdf
▼A3版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130913.pdf

哲野のスピーチからはじまります。
チラシの内容を解説する形でスピーチです。

哲野「1つ目は四国電力伊方原発が広島から最も近い原発
    2つ目は一番早く再稼働するのはこの伊方原発3号機
    現在チラシにもご説明してますが
    原子力規制委員会の規制基準適合性審査の状況からすれば
    最も早く審査が進んでおり年内には再稼働されるかもしれない
    3つ目はもし伊方原発が福島原発事故並みの苛酷事故を起こせば
    広島は一時移転、私たちは広島という故郷を捨てなければならなくなる
    非常に不合理な話です。」

デモをはじめてしばらくすると、ビジネスマンの3~4人の集団といくつかすれ違ったのですが
みんなプラカードを凝視しながらでした。
「これはチラシを差し向けると受け取ってもらえる」と思いました。
網野とじゃけえさんが先頭をプラカードを持って歩いていましたが
じゃけえさんにチラシ撒きにまわってもらいました。
網野はプラカードを2本持って、先頭を歩き
次に哲野がマイクとプラカード1本を持ってスピーチしながら歩き
その次にじゃけえさんがチラシ撒きという3人体制を組みました。

本通り電停を渡るとタケダさんがかけよってきて参加。
タケダさんにプラカード1枚持ってもらい網野と先頭歩いてもらいました。
哲野のスピーチ中、原田さん、Kさんが次々に合流。

次にマイクが渡ったのが原田さんです。
原田さんは現在、「結・広島」を立ち上げ
伊方原発再稼働反対の市議会決議をさせようと
署名活動をされています。

▼「結・広島」
http://hiroshima-net.org/yui/

伊方原発が一番広島から近いこと
福島並みの苛酷事故時には広島は一時移転の対象になることを説明し

原田「広島市民は故郷を捨て、愛する者と離れ、全てを失って避難しなければならない
    しかしその避難する先はあるのかどうかも定かではありません。
 
    原発が無ければそのような事故に怯え、避難しなければならないような事態も起りません。

    私たちは伊方原発の再稼働にNOという権利と義務があります。
    私たちは伊方原発の再稼働を認めてはいけないし
    伊方原発の再稼働を認めてはいけないと言う事が出来ます。

    今広島市議会に伊方原発再稼働反対決議の署名に1100人以上の広島市民の方が
    参加してくださっています。
    広島市民の多くの方が、伊方原発の再稼働に反対だと意思表示し始めています。
    非常に大切な事です。
    意思表示しなければ、その意思はないものとみなされてしまいます。
    伊方原発で福島並みの苛酷事故が起れば広島市民は一時移転、一時移転といっても避難です。
    どうしてこんな事態をもたらす可能性のある原発と同居しなければならないのか。
    その必然性はありません。
    私たちは原発事故に怯えて暮さなければならない義務はありません。」

と訴えました。
原田さんのスピーチ中にトモダさん参加。これで7人です。

次にじゃけえさんにマイクが渡ります。

じゃけえ「事故後に作られた原発再稼働のための原子力災害対策指針には
     苛酷事故が起った際の避難基準も作られております。
     原発事故が起る可能性あって再稼働するのでしたら
     再稼働させないことのほうが道理にあっているのではないでしょうか。
     確率の問題ではありません。
     事故が起ったら当事者になるだけです。」

そして賛同してくれるならぜひ署名に参加してください、と訴えました。
次にトモダさんにマイクが渡ります。
トモダさんはチラシにある、朝日新聞の投書を読み上げてくれました。

トモダ「…以上、9月11日付け朝日新聞本社版
    福島原発から3kmの富岡町から避難されている66歳の方の投書を読み上げさせていだたきました。
    福島では今も除染とは名ばかりで、大量の金が捨てられ
    帰れない不安な日々を過ごす方がたくさんおられます。
    ここ広島にも一番近い原発で愛媛の伊方原子力発電所があります。
    そこで事故が起きたとしたら、広島でも同じような状況が起ります。
    どうか他人事ではなく、フクシマのことを伊方原発のことを考えてください。」

と訴えました。
次にマイクはKさんに渡りました。
Kさん「…そして政府が何もしないということは
    福島だけでなく日本中のどこででも、事故が起きた時同じように
    みんなに対して降りかかってくる生活であるともいえます。
    どうか自分が幸せに暮らしていくために必要なもの、必要でないもの
    それを考えてください。
    だけどもし、黙って言いなりになって
    自分では言いなりになっているつもりはなくても
    黙って意思表示せずにいれば、認めたことと同じです。
    こんなはずじゃなかった、と言う時にはもう手遅れなんです。」

と福島原発事故の放射能で苦しむ人たちは私たちの問題だと訴えました。

次にタケダさんにマイクが渡りました。
タケダさんは大学在学中フィールドワーク研究で地熱発電などを見に行ったそうで
どこにいっても原発にたいする疑問符の看板や情報があったり
六ヶ所村のポスターが貼ってあって首をかしげたことを話しました。
そして地球の温暖化もエビデンスがあるわけではなく
それよりもデータや証拠を持ち出し否定した研究者、科学者の声が潰されていること
戦後原発が広島に作られようとしたとき多くの人が反対し
アメリカでは日本に原発をつくらせるための「情報操作」の戦略が練られ
その文章が機密文書解禁され公開されていることに触れました。
そして
タケダ「なんかいままでうまいこと乗せられてきた、囲われてきた
    原発推進、CO2削減の「魔法の絨毯」の上を
    ちょっと、下りないといけないような時期にきているかなと思うので
    みなさんも考えてみてください。」
とスピーチしました。

網野「魔法の絨毯とは、うまい例えだなぁ」
と思わずつぶやいてしまいました。

次に再度哲野にマイクが渡ります。
哲野は日本の新聞テレビが言わないのでと前置きし
福島原発事故の世界的危機について訴えました。

哲野「人類の歴史上、核開発がはじまって約900tものウランやプルトニウムが
    剥き出しのまま置かれている状況はいままで一度もありませんでした。
    今福島原発敷地内で起こっていることは
    我々日本にとっても大問題ですが
    今申し上げたように人類全体にとっても大きな問題です。
    安倍自民党政権、東電は今福島原発事故の収束と鎮圧に本気で取り組んでいるとは思えません。
    これは私一人がそう言っているのではなく
    国際的な原子力規制行政の多くは、そういう風にものを見ています。
    ですから東電任せにできない、どころではなく
    もうこれ以上日本政府に任せておくことは出来ないという声が
    アメリカの原子力規制行政関係者の間から徐々に起こってきています。

    原発推進派、原発反対派とは全く無関係に
    この人たちは900tもの剥き出しの放射性物質が福島原発敷地内に存在することを
    人類初めて体験する放射能危機と捉えている。

    日本の新聞は全くこういうことを伝えておりませんが
    事実を冷徹に見つめてみれば
    私たちだけでなく世界の人たちが、未曽有の放射能危機に直面していることになります。」

と解説し訴えました。
次に網野にマイクが渡ります。
網野はチラシの内容をざっと紹介し、伊方原発の署名運動について説明しました。

網野「8月の上旬からはじまってこの1か月で約1100人の方は署名をしてくださいました。
    多くの方は、お店を構えていらっしゃる方、主婦の方、
    中には自分は原発推進だと言う方も署名をしてくださっています。
    それから電力会社と取引があるんだけど言いながら署名してくださった人もいます。
    多くの人が、この広島で商売ができなくなる、住めなくなる
    築き上げたものを全て捨てて逃げなくてはいけなくなると言う事に対して
    やっぱり反対の声を挙げなければということで署名に参加してくださっています。」

(尚、署名数は9月10日現在の数字です。13日現在では、1400を超えております)

そして元安橋に帰ってきてデモ終了。
警察にお礼を言ってお別れし、40分ほど立ち話をしました。

用意したチラシ50枚は全て売れました。
Kさんの観察によると、ようやく1年経って
「(政党・党派色、労働組合関係、宗教関係の)色つきではない」と
耳を傾け始めてくれているのではないかという感想が貰えました。
商店街のオーナーさんでチラシを差し向けると、
いままで逃げていた人が、受け取ってくれるようになってきているそうです。

このところの傾向なんですが、
プラカードを見る人に40歳以上のビジネスマン風の人がめっきり増えました。
もちろん、みんな原発反対というわけではなさそうで
そうした人にチラシを向けると半分くらいの人は受け取りを拒みます。
ただ、これまで全く無視していた人が、無視しなくなった、ということは言えそうです。

次回第66回広島2人デモは
時間を30分繰り上げ
17時30分からスタートします。

以上ご報告いたします。

▼以下各人の全文スピーチです。▼
※なお、トモダさんは報告中全文引用しました。

◆哲野

7月8日、原子力規制委員会は新規制基準を施行しました。
即日北海道電力、関西電力、四国電力、九州電力が新基準適合審査の申請の書類を提出しました。
適合審査評価の会合の資料、及び議事録を読んでみますと突出して審査が進んでいるのは四国電力伊方原発3号機です。
今の審査の進み具合からすると、間違いでなければ今日から規制委員会の職員と規制委員が現地調査に入っております。
今の調子で審査が進めば四国電力伊方原発は最も問題の少ない原発とされていますので
年内、この11月には再稼働の可能性があります。

この9月15日には唯一稼働している関西電力大飯原発4号機が法律で義務付けられた定期点検に入りますので
稼働を続ける商業用原子炉がなくなります。
原発ゼロがしばらく続きます。
喜んではいられません。
原子力規制委員会は再稼働のための審査を急ピッチで進めております。
電力会社から申請された書類は完全に合致したものがなく
何回もやり直しさせられております。
北海道電力泊原発にいたっては申請した原子炉と稼働している原子炉の形が違っているという
お粗末なこともあり、なかなか審査がうまく進んでいません。

私たち広島市民にとって最悪なことに一番最初に稼働する原発は
広島から一番近い原発、わずか100kmしか離れていない四国の愛媛県にある伊方原発3号機であることは
間違いありません。

現在の原子力規制委員会は原発は重大事故を起こす可能性がある
重大事故を起こす可能性があると言う事は
福島原発事故並みの苛酷事故を起こす可能性がある
このことを前提として規制基準をつくってきました。

現在の新規制基準のポイントは苛酷事故対策だと言っても過言ではありません。
この9月5日に全部改正された原子力災害対策指針に基づいて
原発立地自治体は、広域避難計画…おかしなことですが原発が苛酷事故を起こしたときのための
避難計画をつくることが義務付けられています。

苛酷事故を起こした場合どんな拡がり方をするのか、シミュレーションデータがないと避難計画ができません。
ですから原子力規制委員会は日本全国の原発の、放射能放出シミュレーションデータを作成しました。
インターネットで私たちはいくらでも閲覧できます。

わずか100kmしか離れていない広島のデータもそこから見てとれます。
広島は約7日間で4mSvの被曝をする、予測被曝ですが4mSvの被曝をするとしています。
公衆の被曝線量は年間1mSvと法律で決められていますから
わずか1週間でわずか7日間で年間被曝の4倍の被曝をするわけですから、これは大変なことです。

当然原子力災害対策指針によっても一時移転の対象になります。
これから再稼働するとみられる伊方原発が苛酷事故を起こせば
我々100万広島市民は一時移転。
一時移転というのは言葉のアヤで避難です。

チラシに詳しく書いてあります。
お手に取ってご覧いただけると幸いです。

私たちは常に避難、あるいは避難計画、広島からの一次移転を考えながら
広島から原発の再稼働を見守ると、こういうバカバカしい事態になるはずです。

原子力規制委員会は原発は苛酷事故を起こすものである
その確率を一炉あたり原子炉苛酷事故を100万年に一度を目標にするという数字をはじき出しました。
原子力規制委員会にとって原発苛酷事故は確率の問題かもしれません。
1000年に一度よりも1万年に一度、1万年に一度よりも10万年に一度、
10万年に一度よりも100万年に一度のほうが優れている。
安全性が高い、これが原子力規制委員会の論理です。

原子力規制委員会にとって福島原発事故並みの苛酷事故は確率の問題かもしれません。
しかし伊方原発から直線わずか100kmに所に住む私たち広島市民にとって
福島原発事故並みの苛酷事故は決して確率問題ではありません。
100万年に一度は明日かもしれない、確率とはそういうものです。
しかし私たち広島市民にとって原発苛酷事故が起きれば広島から一時移転
一時移転とは事実上の避難、そんな設備と暮らしていること自体おかしなことだと思います。

津波や地震による自然災害で避難をする、これなら納得がいきます。
我々は自然をコントロールできないからです。
しかし我々の意志で「やめよう」と思えば出来る原発は違います。
そのためにビクビク怯えながら暮らすというのは非常に不合理な話です。
原発は電気を作る道具にすぎません。
電気は私たちの生活を豊かにするために存在します。
ところが原発に限って言えば、私たちが原発のために暮らす。
原発が主人公で、私たちが社会の脇役。
これが今の原子力行政、原子力規制委員会のものの考え方です。
私たちの生活や命は、二の次の発想です。
原発を動かすことによってその経済効果だけを考える、
その大企業の売上げと拡大だけを中心にする。
これが原発推進の人たち、原子力規制委員会の人たちのものの考え方です。

3つの事を今日はみなさんにお伝えしたいと思います。

1つ目は四国電力伊方原発が広島から最も近い原発
2つ目は一番早く再稼働するのはこの伊方原発3号機
現在チラシにもご説明してますが
原子力規制委員会の規制基準適合性審査の状況からすれば
最も早く審査が進んでおり年内には再稼働されるかもしれない
3つ目はもし伊方原発が福島原発事故並みの苛酷事故を起こせば
広島は一時移転、私たちは広島という故郷を捨てなければならなくなる
非常に不合理な話です。

■2回目

一言だけ。
あまり新聞やテレビが言わないので福島原発敷地内の状況をお伝えしておきます。

福島第一原発敷地内には、現在剥き出しのまま、約900tのウランが貯蔵されております。
福島原発事故の前、こうした核燃料、ほとんどがウラン235、ウラン238、プルトニウム89
こういった非常に危険な放射性物質が福島原発の中にも大量にありました。

しかしとりあえずこれらの核燃料は、燃料ペレット、ジルコニウム被覆管
原子炉格納容器、原子炉圧力容器、原子炉建屋、いわゆる5重の壁で守られていました。

福島原発事故で、1~3号機はペレットまで溶けました。
いわゆるメルトダウンです。
1~4号機の燃料プール、特に3号機の使用済み燃料プールは一度カラカラに干上がっていますので
ここでもメルトダウンが起きていることは確実です。
つまり、いままでウランやプルトニウムを守ってきた5重の壁が
今完全に壊れている状況です。

これが福島原発事故敷地内の本当の危険です。

もちろん、汚染水が大量に出てくることも問題ですが
より根源的な問題はこの防護壁を破られた大量の核燃料の存在が危険の根源です。

それでは剥き出しのまま、いま放置されている、
ただ単に冷やしている核燃料はどれくらいあるか
少なくとも重量で900tはあると見られます。
みなさん900tです。
人類の歴史上、核開発がはじまって約900tものウランやプルトニウムが
剥き出しのまま置かれている状況はいままで一度もありませんでした。

今福島原発敷地内で起こっていることは
我々日本にとっても大問題ですが
今申し上げたように人類全体にとっても大きな問題です。
安倍自民党政権、東電は今福島原発事故の収束と鎮圧に本気で取り組んでいるとは思えません。
これは私一人がそう言っているのではなく
国際的な原子力規制行政の多くは、そういう風にものを見ています。
ですから東電任せにできない、どころではなく
もうこれ以上日本政府に任せておくことは出来ないという声が
アメリカの原子力規制行政関係者の間から徐々に起こってきています。

原発推進派、原発反対派とは全く無関係に
この人たちは900tもの剥き出しの放射性物質が福島原発敷地内に存在することを
人類初めて体験する放射能危機と捉えている。

日本の新聞は全くこういうことを伝えておりませんが
事実を冷徹に見つめてみれば
私たちだけでなく世界の人たちが、未曽有の放射能危機に直面していることになります。
このことを一言お伝えしておきます。

◆原田さん

私たちは伊方原発、大飯原発、そして福島原発がどうなってるのか
皆様にお知らせしたく歩いております。

この広島から100キロのところにも原発があります。
広島から一番近いのは愛媛県の佐田岬半島の付け根にある、四国電力伊方原子力発電所です。
この伊方原子力発電所が迫っています。
原子力規制委員会は原発苛酷事故は起ると言う事を前提として規制基準を作りました。
原子力規制委員会のシミュレーションに基づくと広島市の場合
伊方原発でフクシマ並みの苛酷事故が起った場合、広島の空中線量率は
1時間あたり40μSvとなり、広島市民は防護服を着ていても長くは留まれない放射線レベルの中に
そのまま投げ出されることになります。
原子力規制委員会がそのようなシミュレーションを行っています。
その上で伊方原発の再稼働を行おうとしています。

1時間あたり40μSvの放射線量率の中に広島市が投げ出されると言う事、
これは広島市民は永久に広島と言う故郷を失ってしまうかもしれないことを意味します。
現在の原子力災害対策指針では、1時間あたり20μSvを超える場合、一時移転の対象になります。
伊方原発で福島並みの事故が起った場合、
広島市はこの一時移転の対象になるというシミュレーションが原子力規制委員会から出ています。

お配りしているチラシには福島原発事故で愛犬を置き去りにせざるを得ず
見殺しにするしかできなかった、そういう福島原発事故被災者の投書も載せていますが
伊方原発で苛酷事故が起れば、同じことが広島でも起こります。

広島市民は故郷を捨て、愛する者と離れ、全てを失って避難しなければならない
しかしその避難する先はあるのかどうかも定かではありません。

原発が無ければそのような事故に怯え、避難しなければならないような事態も起りません。

私たちは伊方原発の再稼働にNOという権利と義務があります。
私たちは伊方原発の再稼働を認めてはいけないし
伊方原発の再稼働を認めてはいけないと言う事が出来ます。

今広島市議会に伊方原発再稼働反対決議の署名に1100人以上の広島市民の方が
署名に参加してくださっています。
広島市民の多くの方が、伊方原発の再稼働に反対だと意思表示し始めています。
非常に大切な事です。
意思表示しなければ、その意思はないものとみなされてしまいます。

広島から一番近い原発は中国電力の島根原発ではなく
四国電力の伊方原子力発電所です。
この伊方原子力発電所の原発の再稼働が近づいています。

伊方原発で福島並みの苛酷事故が起れば広島市民は一時移転、一時移転といっても避難です。
どうしてこんな事態をもたらす可能性のある原発と同居しなければならないのか。
その必然性はありません。
私たちは原発事故に怯えて暮さなければならない義務はありません。

その反対にこのような事態をもたらす可能性を持っている
伊方原発の再稼働にはっきりNOと言わなければいけないと思います。
私たちははっきり意思表示する必要があります。

◆じゃけえさん

毎度お騒がせしております。
毎週金曜日6時からアーケードを往復して歩いております、広島2人デモです。
ご通行中の皆様、商店街の皆様、お騒がせしております。
原発に反対したい一心で、みなさんに知っていただきたい情報をスピーチしながら歩いております。
少しでも耳を傾けていただけると幸いです。
毎回チラシをお配りしております。
原発問題を考える際、是非参考にしてみてください。

広島から一番近い、四国にある愛媛の伊方原発は
いま停まっている日本の原発の中で再稼働最有力候補となっております。
伊方原子力発電所で福島原発苛酷事故並みの苛酷事故が起れば、広島市内には人が住めなくなってしまいます。
日本の原発は事故を起こさないことを前提に稼働してきましたが
福島原発で事故は起ってしまいました。
事故が起ってからは、日本の原発は、福島で起こったような苛酷事故が起こることが前提で再稼働されます。

事故後に作られた原発再稼働のための原子力災害対策指針には
苛酷事故が起った際の避難基準も作られております。
原発事故が起る可能性あって再稼働するのでしたら
再稼働させないことのほうが道理にあっているのではないでしょうか。
確率の問題ではありません。
事故が起ったら当事者になるだけです。

広島市議会に伊方原発再稼働反対決議を上げてもらうための
署名を集めております。
ご賛同していただけましたら、御署名のご協力をお願いいたします。
現時点で1100名の方に署名を頂いております。
原発反対の意思表示をしている方は広島市内に多くいます。
反対だけど意思表示を特にしていないという方がいらっしゃいましたら
是非この機会にご署名のご協力を宜しくお願いいたします。

◆Kさん

いつもお騒がせしております。
金曜2人デモです。
毎週金曜日6時から歩いております。

みなさんに考えてほしいことがあります。
放射能は目に見えまません。
においもなく、息苦しさもなく、
ただ空気中や水の中に拡がりつづけています。

目に見えなくて、すぐに被害があるわけではないので
政府は健康被害があるほどではないと
福島事故のあとずっと嘘をつき続けています。

汚染水が漏れたことがニュースになっています。
『漏れた汚染水は人体に影響がありません、大丈夫です。たいして問題がありません』
そういっています。
みなさんはもし行くことができるならば
実際に福島の原発に行き、防護服もなく漏れた汚染水を見に行きたいと思いますか?

安全だ、安全だ、問題ないと言いながら
いつの間にか全ての対応を東電に任せ続けてきた結果
手に負えないような一歩手前になりつつあります。

自分たちがもしこの広島で
福島並みの放射能がこの空気中に舞っているとして
放射能に汚染された食べ物を食べていて
知らない間に少しづつ被曝させられていたら。

そしてそれでも健康に生きていきたい、
ただ自分たちがずっと暮らしてきた故郷で暮らしているつもりなのに
何か月かに一度子どもたちの健康診断をするたびに
子どもたちに甲状腺がんの子増える

それでも国は何の問題もないと言い続けている。

そういう風に騙されながら自分達の未来を国や東電のような
嘘を突き続けている人たちに任せることができますでしょうか。

いま福島で起きていることはそういうことです。
そして政府が何もしないということは
福島だけでなく日本中のどこででも、事故が起きた時同じように
みんなに対して降りかかってくる生活であるともいえます。

どうか自分が幸せに暮らしていくために必要なもの、必要でないもの
それを考えてください。
だけどもし、黙って言いなりになって
自分では言いなりになっているつもりはなくても
黙って意思表示せずにいれば、認めたことと同じです。
こんなはずじゃなかった、と言う時にはもう手遅れなんです。

どうか放射能を人間の手に負えない放射能の存在を
もう一度よく考えてみてください。
宜しくお願いします。

◆タケダさん

みなさん今晩は!

あの、私大学生の時に、各大学から何人かづつ集まって何週間か講義を受けるっていうやつに参加したんですけど
その時に、あの、いま地球は温暖化してるっていうじゃないですか。
それで温暖化にならないような発電の仕方というので地熱発電所を見に行ったんですよ。
でもよく考えたらCO2出ない点では原発もええもんではありますよね。
だけど、その後、フィールドワーク研究で4年間、6年間色んなところに行っていたら
どこに行っても六ヶ所村のポスターがあったり
本当に原発大丈夫なの?っていう情報が、ホント携帯の電波も届かないような場所だったり
そんなところにまでテンテンとあるんですよ。
どこにいっても『本当に原発って大丈夫なの?』っていうような疑問符がつけられているのに
大学の研究生活の中で気付きました。

で、良く考えてみたら、なんか最近、戦後?
広島に原子爆弾を落とした国が、広島に原発を作ろうっていうことをやってたらしいんですよ。
で、当時の日本の国民の大人たちの3分の2が反対したそうです。
3分の2の署名が集まって、原爆を落とした国は「こりゃこんなことだったら広島に原発つくれないよ」
だからちょっとここは長い目で見て情報操作していこうよ、って
議会でそういった話、結論が出た、ていうことが
戦後60年経って情報公開されてアメリカのそういう情報を保管してるところから
見つけて来てくれた人がいました。

びっくりしたんですけど
そのやり方って「原子力危ないよ」っていう展示をやっている
平和祈念資料館に「原子力ってこんなに素晴らしいんです」っていう展示を
90%並べて、それに被爆した人たちをご招待で見に来させるということとかたくさんしてて
さっき冒頭に言った『原発はCO2を出さないからある意味いいものなんじゃない?』っていう考えありますよね
あれもなんですけど、地球が温暖化してますよっていう図が出たんですけど
これは気候や気象を研究した人たちの8割が「そう思った」からであって
残りの2割の人は温暖化していない、とちゃんとデータや証拠などの資料を持っていったのに
8割の科学者が言うから地球は温暖化しているという線で行こう、というので
子どもから大人まで形容事実として流れています。

放射能は確かに体にわるいかもしれないけど
将来の子どもたちのために人類のためにと思って
反対できないなという人も居ると思うんですけど
なんかいままでうまいこと乗せられてきた、囲われてきた
原発推進、CO2削減の「魔法の絨毯」の上を
ちょっと、下りないといけないような時期にきているかなと思うので
みなさんも考えてみてください。
以上です。

◆網野

みなさま毎度毎週お騒がせしております。
広島2人デモです。
原発に反対して歩いております。チラシをお配りしております。
宜しかったらお手にとってご覧ください。
今日のチラシは

広島から一番近い原発、広島からわずか100キロ、四国の愛媛県
瀬戸内海に向けて建っている原発で、伊方原発というのがあります。
ここがもうすぐ再稼働される見込みです。
このことの危険性についてまとめてあります。

またここの原発で(福島原発事故並みの)苛酷事故が起れば、私たちは広島に住むことが出来なくなります。
これは原子力規制委員会のシミュレーションで明らかになったことです。

宜しかったらチラシをお手にとって、そしてご自身の目で第一次資料に当たって
調べて考えてみてください。
私たちの生活、命、財産を守るかどうかの問題です。

それから大飯原発4号機がこの15日に止まっていったん原発ゼロになります。
喜んではいられません。
そのことについてもチラシにまとめてありますのでご覧ください。

東京電力福島第一原発の問題は、原発推進反対関係ありません。
推進側からももはや日本政府任せにはできないということで
アメリカ原子力規制委員会関係者からも声があがりはじめました。
約1000t近い核燃料がただ冷やすだけ、むき出しのままになるなど今まで一度も無かったことです。
人類未曽有の危機です。
もしここで何か起これば福島原発敷地内には2000t近い核燃料物質がありますので
これが手につけられなくなって全放出し、世界中に放射能が撒き散らされるという
最悪のシナリオがまだ完全に抜け切っておりません。

このことの重要性、危機が全く日本政府から伝わらず
東電任せにし、お金を出すだけ
このことに危惧を抱いたアメリカの原子力規制委員会関係者からも
もう、もはや日本政府任せにもできないという声が上がっております。

原子力規制委員会の元委員の方からも声が上がっております。

伊方原発のことについてちょっと言います。

伊方原発は広島から一番近い、100キロしか離れていない原発です。
ここでもし福島並みの苛酷事故を起こせば
私たちは広島に住むことが出来なくなります。
広島から逃げなくてはいけなくなります。
原子力規制委員会のシミュレーションで明らかになっております。

このことについて反対する署名運動がいま行われております。
8月の上旬からはじまってこの1か月で約1100人の方は署名をしてくださいました。
多くの方は、お店を構えていらっしゃる方、主婦の方、
中には自分は原発推進だと言う方も署名をしてくださっています。
それから電力会社と取引があるんだけど言いながら署名してくださった人もいます。
多くの人が、この広島で商売ができなくなる、住めなくなる
築き上げたものを全て捨てて逃げなくてはいけなくなると言う事に対して
やっぱり反対の声を挙げなければということで署名に参加してくださっています。

もしよろしかったら15日まで署名を集めております。
チラシと一緒に署名用紙を入れておりますので
よかったら一緒に賛同していただければ幸いです。
私たちはただ、推進反対関係なく、ただ広島を守りたいだけです。
まず地元広島を守る、この一点で署名運動をしています。
もしよろしかったら署名に参加いただけると嬉しいです。