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第112回広島2人デモ 10月17日報告

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みなさま
(いくつかのメーリングにお知らせします)

毎度毎週お騒がせしております。
第112回広島2人デモのご報告です。

今回は東京在住の被爆者、上田さんの参加で賑やかな2人デモになりました。
哲野と網野と、上田さん、じゃけえさん、途中から参加した、原田さん、Kさん、
それにお名前は聞いてなかったんですが、岩国出身のご夫婦、
これもお前がきいてなかったんですが、東京世田谷から避難してきていらっしゃる子ども連れの若い女性の方、
いずれも途中で参加されて、途中でお別れしました。
上田さんと歩きながら、話が弾んでいました。

デモが終わった後の哲野と網野の会話。

哲野「一口に被爆者、被爆者というけど、千差万別だね。
   上田さんみたいに、きちっと放射能の勉強をして
   低線量内部被曝の危険がわかっている人もいれば
   原爆被爆という自分の経験がいったいなんだったのか
   70年近く経っても全くわかってない被爆者もいる。」
網野「そういえば、いたわよね。
   福島原発事故の放射能なんか、たいしたことはない、
   ワシは、被爆した年に植えたキャベツをモリモリ食べてなんともない、
   という被爆者の人もいたわよね。
   あの時は、さすがに呆れた。」
哲野「だから、広島原爆と福島からの放射能はどだい、
   元になっている放射性物質の量が全然違う。被曝の仕方も違う。
   全く、違う種類の被曝なんだけど。
   でも、その人にも広島原爆で使われた放射性物質は
   核爆発したウラン235を含めて、せいぜい60kg
   そのウラン235もほとんどは核分裂せずに放射性降下物として広島の空に舞った
   福島はそうじゃない
   (新燃料換算で)100トン以上の放射性物質が一気に東日本を中心に日本中にばら撒かれた」
網野「日本だけじゃないけどね」
哲野「その被爆者の人に説明したよね。
   全く放射能の量が違うよって。
   もう一つは広島原爆では高線量外部被曝がまず第一番目に問題になったけど
   福島の放射能では高線量の外部被曝なんかありえない、
   (一部の本当に原子炉の近くにいた人を除けば)
   福島原発事故の放射能で僕たちが苦しむのは低線量内部被曝だ。
   広島原爆とは全く様相が違ってる。」
網野「そうそう、その被爆者の人、わかってくれたよね」
哲野「そうそう、やっぱり説明すると広島の人っていうか、被爆者はピーンとわかるんだよね」
網野「身の回りに、低線量内部被曝の色んな病気で苦しんだ被爆者が長い間いたのを、やっぱり見て、知ってるから。」
哲野「そうそう、がんとか白血病とか、そんな病気ばっかじゃなかったもんね。
   君のおばあさんは、結局は血管がボロボロになって、脳血管障害だったよね。」
網野「そういえばツイッターで見たけど、福島に住んでいる広島と長崎の被爆者が、
    福島の人たちは放射能に対してナーバスすぎる、
    私なんか、原爆の放射性物質で汚染された水源地の水を飲みつづけたけど
    ぜんぜん平気だった、とか
    子どもの甲状腺がんが増えてるというけど、あれは検査をしたから出てきただけでしょ、
    新聞の一面にそう書いてありましたよ、とか発言してるようだよ。」
哲野「ま、ツイッター情報だから本当にそういったのかどうかわからないけど、
    我々の経験から言えば、言いそうな人はいるよね。」
網野「どうして、そうなるんかねえ・・・」
哲野「だから、自分がした被爆体験が、一体なんだったのか、
    それを後から丁寧におっかけて勉強する人、そうじゃない人、で
    差が出るんだろうね。」
網野「だとしてもだよ、なんで自分のわからないことを言えるの?」
哲野「だから自分はわかってると思ってるわけだ。
   自分の被曝体験が唯一絶対の被曝体験だと思い込んでいる。
   広島原爆は大きく3つ、被害の源泉があった。
   熱線、爆風、放射線。
   熱線と爆風は五官で直接知ることが出来る。
   その意味では勉強は必要ない。
   勉強しなくても自分が何を経験したかがわかる。
   ところが放射能は五官で認識することができない。
   唯一放射能の危険を認識する方法は、頭脳という器官を使って認識するほかはない。
   それを怠った被爆者の人たちが、戦後70年近く経ってもいるってことだよね。
   僕が個人的に知ってる被爆者のご夫婦だけど、
   いまなお、自分が経験した放射線被曝はなんだったのか、
   一生懸命勉強していて、頭の下がる人もいる。
   被爆者、被爆者といって、絶対権威化するのは考えものだよね」
網野「そうだよね。でも広島も放射能の勉強をしてる被爆者、多くなったね」

みたいな会話をしておりました。

この日用意したチラシは20部と、参加者用に用意していた6部の計26部
・・・だったのですが、チラシは全部復路の途中でなくなりました。
(だから参加者はチラシなしで解散することになりました)
自分用にとってあっても、くださいと言われると渡してしまうのが人情です。
なくなってからも、チラシを求める方が10人くらい、いらっしゃいました。

今回のチラシのテーマは消費者庁の消費者調査意識をダシに使って
放射能汚染食品と内部被曝に焦点を合わせたのですが
やはり、関心は高い、と言う事だと思います。

今回の特徴は男性・40歳以上・ビジネスマン風、の人たちの関心が高かったという事だと思います。
いままでは会社帰りのビジネスマンは、この手の話題はさほど関心がなかったようにみえます。
(ただ、同じ人たちが土曜日になると、父親・夫に変身し、関心は高かったのですが
今回は金曜日の勤め帰り、ビジネスマンであっても関心が高かった、と言えそうです)

被曝問題、特に食品摂取による内部被曝の健康損傷は
新聞、テレビが全くといっていいほど取り上げなくなったことで
一般に忘れ去られつつある、と誤解されているようですが、
実態は逆で、関心がむしろ高まっている、ように思えます。
(やはり、身近で不審な事が色々起っているからではないでしょうか?)

▼元安橋。今日から懐中電灯使用です。


▼元安橋の欄干


▼集合場所お向かいのカフェ・ポンテ。
 外国人観光客でにぎわっていました。

さて、集合場所にはじゃけえさんと3人で向かいましたが
到着早々、上田さんがいらっしゃいました。
哲野と上田さんは避難の話にすぐなりました。
上田「避難するかしないかは、僕は個人の判断だと思う。」
哲野「そうそう。チェルノブイリでも、もう私はここで、死ぬつもりだと。
   覚悟を決めて汚染地域に住み続けてるおばあさんもいると聞きましたね。」
上田「そうそう。低線量の放射能の危険を、知ったうえで
   そこに留まりつづける、これも一つの判断だし、決断だと思う。
   問題は、知らないまま、知らされないまま、納得しないまま、理解しないまま、
   安全だと信じて避難をしないケースでしょう」
哲野「全く同感ですね。
   まず、避難するかしないかの前に、低線量被曝の危険をしっかり理解をしておくことですよね。
   その上で、逃げる逃げないが決定されないといけない。」

警察の人も来て指令書の確認も済ませました。
4人で出発です。

▼プラカード

▼第112回チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20141017.pdf

トップバッターはじゃけえさんです。
じゃけえ「ご通行中のみなさま、商店街のみなさま
     毎度毎週お騒がせしております。
     広島2人デモです。今回で112回目になりました。
     原発や被曝のことに関して、みなさんに知っていただきたいことを
     スピーチしながら歩いております。
     毎回チラシを作成し、お配りしております。
     原発・被曝問題を考える際、是非参考にしてみてください。」

じゃけえさんは今日のチラシをかいつまんで紹介したあと、

じゃけえ「消費者庁は放射能汚染食品の基準値は、科学的知見に基づいて設定されており
    また、食品の検査体制は合理的に出来上がっているので、
    私たちが食べる食品は安全です、と言っています。
    これは本当なのでしょうか?
    合理的という検査体制も、実は東日本17都道県で、実施されているだけです。
    その検査体制も生産者段階で一回きり検査をするだけです。
    本来、放射能汚染検査は、プラカードやチラシにありますように
    生産者段階はもちろん、食品製造加工段階、流通の各段階、
    そして消費者の口にはいる直前の水際検査など、
    各段階で検査が行われなければなりません。

    また、検査の結果は食品パッケージにきちんと表示されるべきです。
    それでなければ、消費者は汚染食品購入の自由、判断材料が与えられないままとなります。
    消費者庁の主張とは違って、現在の検査体制は合理的とはいえません。」

次に上田さんです。
上田さんは、ご自分が被爆者であることを簡単に紹介したあと

上田さん「是非みなさん、今お配りしておりますチラシをお読みいただきたいと思います
     今回のチラシは消費者庁やが発表した、基準値内なら安全だ、風評被害だ、
     これに対して詳しい見解を述べています。
     放射性物質に対する私の理解は、なかなか事実が報道されていない、
     原爆のことに関しても、低線量の内部被曝は本当に大したことはない、軽いもんだ、
     こういうことで一貫して、政府は核物質、原発にたいしては
     なかなか正しい広報をしていないし、報道機関も正しく報道していない、というのが私の思いです」

    「こういう本当にコントロールできないようなものを
    私たちはエネルギーとして使用しています。
    そういうことではなくて、本当に自然エネルギー、クリーンエネルギーに
    私は変えるべきだと思います。
    放射性物質による人体に対する影響は、安全基準なんて私はないと思います
    基準値内なら安全という言葉に、私は疑いを持っております

    放射性物質が人体に与える影響は、ないほうがいいわけです
    (被曝ゼロならリスクゼロ、放射線被曝に安全量はない)

    そのものを、いくら以内だったら安全だというのは全く成り立たない
    これが私の考えです。
    みなさん、どうでしょうかね?
    こういったことを是非、みなさんと一緒に考えていきたい、
    事実はなんなのか、そのことを皆さんと一緒に考えていきたい、
    特にこの広島は人類で初めて被爆した地です
    平和に対する問題はみなさんも一生懸命考えていらっしゃると思います
    是非、事実を知って、こういったことが再び起きないように
    みなさんと考えを深めて行ければ、みなさんと一緒に歩めれば、こんなに嬉しい事はありません。

    私は1人の被爆者として、核兵器のない世界、原発のない世界を訴えております」

(上田さんのスピーチ全文は末尾に掲載しております。)
次に哲野です。
哲野は現在の放射能汚染食品の基準値がどういうふうにして出来たかを説明しました。

哲野「現在の基準値は厚生労働大臣が食品安全委員会に諮問し、
   食品安全委員会の中に『放射性物質の食品健康影響評価に関するワーキンググループ』を設置して
   ここで9回の会合を重ねて、評価書をつくり、これを食品安全委員会が厚労相に答申、
   この答申に基づいて厚労相が基準値を公布し、
   2012年4月1日から施行されたといういきさつがあります。

(▼内閣府 食品安全委員会 放射性物質の食品健康影響評価に関するワーキンググループ
http://www.fsc.go.jp/senmon/sonota/
各会合の詳細議事録も掲載されていますので、参考に是非ご一読ください。)

   ですから、基準値が適切なのかどうかは、
   このWGの議論が適切に行われているどうかに大きく依存しています。
   プラカードやチラシにやや詳しく説明しておりますが、
   このWGの議論、評価書の中身、一言でいって、全く科学的とは言えない、
   低線量内部被曝を考えれば、この基準値は全くものの役にたたない、
   ということになります。

   この基準値が全く役に立たない理由は、
   このWGが全面的に国際放射線防護委員会(ICRP)勧告を取り入れ
   また、ICRPのリスクモデルやその結論を支持する研究論文だけに着目して
   進められてきたからです。

   なかには、100mSv以下であれば、安全であるかのような評価書の書き方も見受けられます。
   100mSv以下は安全、基準値内ならいくら食べても安全、などという
   誤解を生じさせるような思わせぶりな書き方になっています。

   当のICRPも公式見解では100mSv以下は安全などとは一言も言っていません。
   どんなに低線量でもリスクはあるのだと言っています。
   ましてや、基準値内ならいくら食べても安全などというデマは、
   ICRPですら言っていません。

   現在の基準値は、結局は、私たちに低線量被曝、特に内部被曝を強制するものとなっています」

哲野のスピーチ中に、仕事を終えた原田さんが合流。
次に原田さんにマイクが渡ります。

原田「放射能汚染食品の基準値が決められています。
   国は、基準値内ならいくら食べても安全だと私たちに刷り込もうとしています。
   しかし、これは本当なのでしょうか。
   本当だと思ったほうが心の平穏は保てるかもしれません。
   でも、やはり真剣にこのことは私たち一人一人が調べ考えるべき問題だと思います。
   国の言う事を、鵜呑みにはできないのではないかと思います。
   国は、食品安全基準や放射線防護基準を設定する際、
   国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告に全面的に従っていますが
   ICRPの勧告やその学説は、実は、広島・長崎の原爆被爆者寿命調査LSSが元になっています。
   このLSSは、原爆被爆者の高線量外部被曝に関する調査です。
   この高線量外部被曝に当てはまることを、
   低線量内部被曝にも機械的に当てはめて出来上がった学説です。
   この学説は実証的にまだ裏付けられていません。仮説に留まっています。
   結論的に言えば、高線量外部被曝にあてはまることは
   低線量内部被曝にまったくあてはまらない、
   高線量外部被曝のデータを使って、
   低線量内部被曝の健康損傷をあれこれ類推することは全く誤りです。
   だから、LSSを元にした、ICRP学説を使って、
   今私たちが直面する低線量内部被曝を考えるの誤りということになります。
   もしこれが誤りであるなら、その学説をベースにした
   放射能汚染食品や基準値も、全く信頼ができない、ということになります。
   私はそう考えております。
   みなさんにも是非お一人お一人、調べ考えていただきたいと思います。」

原田さんのスピーチ中に、息せききってKさんが合流。
Kさん、哲野に「チラシ!」
いつもはKさんが現れると哲野はほっとした顔でチラシを渡すところなのですが
今日は「ない!」
Kさん「へ?」
哲野「もうないのよ。チラシ。」
Kさん「うそぉ。なくなったの?」
手持無沙汰のKさんに、いきなりマイクが渡ります。

Kさん「政府は、放射能汚染食品について、少量なら放射能を摂取しても大丈夫だと
    そして、報道もそのようなことを言っております。
    しかし、放射能は毒です。
    その毒を少量なら大丈夫だというのは、どこかおかしいと思います。
    放射能は目に見えません。においもありません。味もありません。
    毒だと言われても、ピンときません。
    だから、大丈夫じゃないか、と思いながら暮らしていくことができるのです。

    安全です、安心です、とまるでお題目のように唱えている政府の人たちや
    報道機関の人たちは言いますが、
    目に見えない放射能が、目に見える病気という形で健康被害が現れたとき
    その被害を被るのは誰かと言えば私たちです。
    私たちが、被害を被るのです。
    他人事ではありません。自分たちの話です。
    一人一人、考えていただきたいと思います。
    宜しくお願いいたします。」

もう元安橋も目の前、デモの終了間際になって、スピーカーを哲野と変わり
網野がマイクをとります。

網野「原発に賛成、反対の様々な意見があります。
    被曝についても、たいしたことはない、という意見、
    いや低線量内部被曝はたとえわずかでも長期的には様々な病気を発症するんだという意見
    放射能汚染食品は基準値内ならいくら食べても安全、
    いやどんなに少量でも危険、出来る限りゼロに近づけるべきだ、という意見
    様々な意見があります。
    どの意見をとるにしろ、考えてみなければならないのは、私たち一人一人に
    それを判断し、結論付けるだけの情報や知識を持っているかどうかだと思います。
    広島2人デモのチラシは、そうしたみなさんに判断の材料を提供しようというものです。
    結論はお一人お一人が出されればいいのだと思います。
    一番いけないのは情報も少ないのに、政府や報道の言う事を鵜呑みにして
    理解するのではなく、信じることです。
    どうか結論を出す前に、お一人お一人が調べ考えてみてください。」

元安橋に帰ってデモ終了。
途中参加の世田谷から広島に避難してこられた、小っちゃい子どもを連れた若いおかあさんの感想。
「こんなプラカード初めてみた。」
哲野「どういう意味です?」
「普通、プラカードって、原発反対とか、再稼働許さないとか、そういう文句でしょ?
事実関係だけを伝えようとするプラカードって、私は初めて見た。」
哲野「ハハア。なるほど。いや、それは私たちにとっては褒め言葉です。ありがとうございます。」

というわけで、30分くらい、いつものように川岸のベンチでおしゃべりして、解散しました。
以上ご報告いたします。

▼以下、上田さんのスピーチ全文です。

◆上田さん

みなさんこんにちは
毎週金曜日、この本通りを2人デモという形で112回目を重ねております。

私は実は東京に住んでいまして、この広島の地で3歳の時に被曝しました。
家は今の平和公園のなか、元柳町にあったそうです。
3歳ですから被爆の実相はまったくといっていいくらい記憶がありません。
人類で初めて、この広島が原子爆弾によって一瞬のうちに、多くの尊い命が失われました。
その年の暮れまでに20万人(長崎含む)、プラスマイナス1万人と言われております。
二度とこんなことが起きないよう被爆者は一貫して核兵器のない平和な社会の実現を訴え続けてきました。
私たちの願いはなによりも、再び、ヒロシマ・ナガサキを繰り返してはいけない、
このことを訴え続けております。

つい先日も発表されましたけれども、私たちも何回となくノーベル平和賞にノミネートされております。
ノーベル平和賞を取ることが目的ではありませんけれども、私たちのそういった訴え、
核兵器のない平和な社会、このことが広く世論に支持されてノミネートされている
大変私は嬉しい思いでいます。

もちろん被爆者でないことが一番なんですけれども
広島・長崎に当時住んでいた時、約70年前近くになりますけれども
その多くの方々たちが被爆者として現在20万人近く生存しております

このデモは東日本の震災、福島第一原子力発電所が思わない事故が起きて
そして地域に大量の核物質を撒き散らした、
放射線の影響によって被爆者と同じような経過を辿るのではないか
私はそのことを一番心配します

福島の若い人たち、特に未来ある子どもたち、
これからどういう状況になっていくのか
放射線の被害が人々にどういう人体に影響を与えるのか
そのことを私は一番心配します

報道によりますと、福島の人たち、30万人の方たちが
甲状腺の検査を受けられたそうですけれども
100名以上の方が疑い、又は甲状腺がんと検証されたと報道されております
残念なことにそのことについても、県は残念ですが原発とは関係ないと
こういうコメントを出しております

一般的に甲状腺がんというのは100万人に数名、このように言われております
その何倍もの疑わしい、もしくは甲状腺がんがある、その事実があるにも関わらず
放射性物質との、因果関係はない、これが県の態度です

本当にそうなんでしょうか?
私はもっともっと私たちはそういう報道に対して
意見をだしていかなきゃいけない、このように思います
そういったことを二度と繰り返してはいけないと、そういう思いで
1人の被爆者として、たまたま今回広島に帰ってきましたので
参加させていただいております。

是非みなさん、今お配りしておりますチラシをお読みいただきたいと思います
今回のチラシは消費者庁やが発表した、基準値内なら安全だ、風評被害だ、
これに対して詳しい見解を述べています。
放射性物質に対する私の理解は、なかなか事実が報道されていない、
原爆のことに対しても、本当に大したことはない、軽いもんだ、
こういうことで一貫して政府は核物質、原発にたいしては
なかなか正しい報道をしてないというのが私の思いです

残念なことに世界は核抑止論、核兵器があるから平和が保たれているんだ、
こういう立場に立っていることが一番の問題だと思います。

原子力発電所は本当に、いったん事故が起きますと
プルトニウムの半減期は2.4万年ですか、それくらいかかると言われています。
そういったものを私たち人類はコントロールできる力がないと思います。
核廃棄物の最終処分地すら決まっておりません。
安全に保管することは、私はかなり困難だと思います。

北欧のある地域では1000メートル近い地下にその使用済み核燃料を保存して
安全に保管をしておくと。
しかし、10万年単位だと思うんですよね。そういったものを…
はたして、その、10万年後に生きている人類の人たちが
今の私たちの言葉を理解するのでしょうか?

こういう本当にコントロールできないようなものを
私たちはエネルギーとして使用しています。
そういうことではなくて、本当に自然エネルギー、クリーンエネルギーに
私は変えるべきだと思います。
放射性物質による人体に対する影響は、安全基準なんて私はないと思います
基準値内なら安全という言葉に、私は疑いを持っております

放射性物質が人体に与える影響は、ないほうがいいわけです

そのものを、いくら以内だったら安全だというのは全く成り立たない
これが私の考えです。
みなさん、どうでしょうかね?
こういったことを是非、みなさんと一緒に考えていきたい、
事実はなんなのか、そのことを皆さんと一緒に考えていきたい、
特にこの広島は人類で初めて被爆した地です
平和に対する問題はみなさんも一生懸命考えていらっしゃると思います
是非、事実を知って、こういったことが再び起きないように
みなさんと考えを深めて行ければ、みなさんと一緒に歩めれば、こんなに嬉しい事はありません。

私は1人の被爆者として、核兵器のない世界、原発のない世界を訴えております。
ありがとうございました。

第112回広島2人デモ 10月17日告知

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みなさま

毎度毎週お騒がせします。
第112回広島2人デモ10月17日のお知らせです。
18時~いつも通り、
広島平和公園元安橋東詰め出発、本通り・金座街を往復します。

チラシが出来ました。
宜しければご覧ください。
▼第112回チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20141017.pdf

<タイトル>

「放射能汚染食品は「基準値内なら安全」と主張する消費者庁の「風評被害」②」

<本日のトピック>

放射線内部被曝と外部被曝のリスクは大きく違う
▼シーベルト(実効線量=Sv)のごまかし
▼実効線量概念の非科学性
▼体重1kgあたりに換算してしまう平均化概念
▼平均化概念の危険
▼内部被曝のリスクも外部被曝のリスクも同じとするICRP学説

内部被曝に特有な細胞損傷パターン
▼①DNA・ミトコンドリアなど重要分子の直接的電離損傷
▼②フリーラジカルによる間接的電離損傷
▼③光電効果による細胞損傷増幅
▼④細胞の化学結合を担う重要元素の元素転換
▼⑤細胞間信号処理プロセスのエラーによる内部被曝損傷

タイプによっても大きく異なる低線量内部被曝損傷
▼内部被曝と外部被曝は全く質の異なる被曝
▼セシウム137(Cs137)の核壊変
▼ストロンチウム90(Sr90)の核壊変
▼セシウム134(Cs134)の核壊変
▼低線量被曝のタイプと予想される損害係数

低線量内部被曝の影響はがんや白血病ばかりではない
▼2011年ウクライナ政府チェルノブイリ事故報告

放射能汚染食品の検査体制は合理的か?
▼本来あるべき放射能汚染食品検査体制

放射能汚染食品規制行政を貫くICRP学説

「放射性物質の食品健康影響評価に関するWG」の課題

「科学的知見」の基盤となるICRP放射線防護体系-特にICRP2007年勧告-

放射性物質の食品健康影響評価の考え方-第3回会合より

採用された研究―食品摂取による内部被曝研究はゼロ
▼遠山専門委員提供小児白血病関連論文一覧 抜粋
▼低線量における人への影響に関する知見の整理

がんと白血病に放射線影響評価を限定

歪んだ形で決定される最終評価書
▼「放射線被曝に安全量はない」
▼第9回会合(2011年7月26日)議事録抜粋

破綻する消費者庁の放射能汚染食品に関する論理構成
▼ウクライナの放射能汚染食品許容制限値
▼ドイツ放射線防護協会が推奨する制限値(未実施)

以上です。
本日も歩いて参ります。

第111回2人デモ、誤植がありました。

第111回広島2人デモ(10月10日)のチラシに誤植がありました。

7ページ、右コラム「体内の放射性セシウムは3か月間で半減する?」の項で本文4行目、「…セシウム137(物理的半減期約3.1年)」となっていますが(物理的半減期約30.1年)の誤植でした。

なお先ほど、PDFデータも修正し、アップロードしております。

修正をご報告し、お詫びいたします。

第111回広島2人デモ 10月10日報告

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みなさま

毎度毎週お騒がせしております。
第111回広島2人デモの報告です。

哲野「瀬戸の風さんの指摘は考えさせられたね。」
網野「そうだねえ」

2014年10月10日金曜日に続いて、翌日土曜日には伊方原発に反対している
広島1万人委員会主催のデモを予定しておりました。(月2回開催で続いております)
http://hiroshima-net.org/yui/1man/
記事の執筆は代表の原田さん、編集とレイアウトを哲野と網野が担当してチラシをつくったのですが、
そのチラシの中に伊方原発は南海トラフの震源域に入っている、という表現がありました。

▼第52回(10月11日)伊方デモのチラシ
http://www.hiroshima-net.org/yui/pdf/20141011.pdf

実は、この表現についても「ギリギリだよね」という話もありましたが結局こうなりました。
根拠やいきさつについてはすでに広島2人デモのサイトに上げておりますので、
そちらを参照してください。

http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/index.cgi?no=345

瀬戸の風さんの指摘は、「直近」という表現がいいのではないか、ということでした。
で、色々検討した結果、「南海トラフ震源域ギリギリに位置する」伊方原発、
という表現に今後改めることにしたわけですが
瀬戸の風さんの姿勢は、立派だなぁと思いました。

というのは、瀬戸の風さんも我々と同じ反原発、伊方原発再稼働反対の立場です。
人間、ともすれば、自分の主張に出来るだけ都合のいい表現やデータを並べたいものです。
この手口を散々使ってきたのが原発推進派であり、ICRP派です。
自分に都合のいいデータがなければ、いいとこ取りをして、都合のいいデータをでっちあげる、
あるいは、都合の悪いデータや話題は一切触れない、無視をする、
私たちとしては、これに対抗していかなきゃいけない、
対抗するにあたって同じ手口を使ったのでは絶対に負けます。
向こうは学者・研究者・権威ある政府・マスコミなどを使って
こういう都合のいいデータだけを撒き散らしているわけですから
同じ手口を使えば、力と力で負けるに決まっています。

私たちがやはり、これに対抗するには、事実、間違いのない評価、誰が見ても納得できる論理、
一言でいえば、客観的事実のみをもって対抗する、とこういうことでないといけないと常々自戒しているところです。

それにデータや事実にしても、都合よく曲げて使っていれば
やがて使っている自分自身が騙される、という傾向もあります。

なによりデータや事実を素直に積み上げていくと
そこからとんでもない新しい事実が発見できる、これがやはり最大の強みだろうと思います。
そうした点で瀬戸の風さんの指摘はやはり客観的事実のサイドに立とうという姿勢があって
なかなか頼もしい、と感じた次第です。
「南海トラフの震源域に入っている」という表現と「南海トラフ震源域ギリギリに位置している」という表現では
前者のほうが強くアピールする表現かもしれませんが
やはりこれは言い過ぎ、というのが誰が見ても客観的評価だろうと思います。

網野「考えてみれば、反原発・脱原発の中にも、こういう出来るだけアピールする表現を使おうとする傾向はあるよね」
哲野「ま、人間のやることだから当然だよね。わかりやすくしようとするあまり、単純化する、
    単純化するあまり、事実と違う表現になっていく、
    これはやはり気を付けなきゃいけない。
    反原発や脱原発のグループの中では、当たり前、当然、と受け止められても
    原発賛成、原発容認、原発無関心の人々からは反発を食らうこともある。
    実際経験あるよね。」
網野「私たちのターゲットは原発反対の人じゃないからね。
    あくまでも原発賛成、容認、無関心の人なんだから、彼らですら受け入れざるを得ない事実、
    彼らの常識を覆す客観的評価や論理を提供しなきゃいけない。」
哲野「そういう意味では、まだまだ甘いかもしれないね。」

ということで、瀬戸の風さんの指摘には感謝の一言。

じゃけえさんと一緒にチラシ作りをして、集合場所に3人で行きました。
あたりはもう、とっぷりと暮れており
「来週は懐中電灯が必要だなぁ」と言っておりました。

▼出発10分前の元安橋東詰め

▼出発時の元安橋東詰め

▼本日のプラカード

▼第111回チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20141010.pdf

今日のデモは、参加者は結局最後までこの3人でした。
警備の警察の方も、今回からは通常通りの警備体制でした。
スピーチのトップバッターはじゃけえさんです。

じゃけえ「ご通行中のみなさま、商店街のみなさま
     毎度毎週お騒がせしております。
     広島2人デモです。今回で111回目になりました。
     原発や被曝のことに関して、みなさんに知っていただきたいことを
     スピーチしながら歩いております。
     毎回チラシを作成し、お配りしております。
     原発・被曝問題を考える際、是非参考にしてみてください。

     今日のチラシのテーマは、「放射能汚染食品は基準値内なら安全と主張する消費者庁の風評被害」
     というタイトルです。
     消費者庁は今月1日に「風評被害に関する消費者意識の実態調査」の第4回目を報告しました。
     この消費者意識の実態調査とはいったいなにかというと、
     風評被害対策の今後の材料にするという目的です。

     じゃ、何が風評被害なのかというと、福島原発事故被災県の農水産物を購入しない
     あるいは買い控えをする、これは風評被害である、
     被災県の人たちはこれで迷惑を被っている、だからこういう事態を消費者庁としては
     打開しなくてはならない、とどうも、こういうことのようです。

     じゃ、なぜ風評被害なのかというと、
     放射能汚染食品は、厳しく基準値が決められている、
     また基準値を超えた食品は出荷が制限されている、
     だから放射能汚染食品であっても、基準値内なら安全である、
     安全な食品に不安を抱き、これを買い控える行為は結局風評被害になる、
     こういう話のようです。

     風評とは、根も葉もないデマのことです。
     風評被害とは、根も葉もないデマで被害を受けることです。

     それでは放射能汚染食品を例え、基準値内であっても、摂取することを控えるのは
     風評被害になるのか?ということになります。

     消費者庁の主張は、基準値内ならいくら食べても安全、ということですから
     これが正しいなら、風評被害ということになります。
     しかし、その同じ消費者庁が、この同じ調査項目の中で、
     放射線の人体に与える影響について次のように言っています。
     『少量でも、長期的に一定量の放射線を受けることで、細胞の中のDNA等が損傷し、
     将来的にがんや白血病を発症する確率が高まる。
     ただし、発症するかどうかや発症時期については個人差がある』
     ですから、いくら基準値内でも、いくら少量でも、放射能に汚染された食品を摂取し続ければ
     将来的にがんや白血病を発症するリスクが高まる、ということになります。
     もしこの消費者庁の主張が正しいなら、基準値内の食品であっても
     摂取し続ければ健康に影響がある、少なくとも安全とは言えない、ということになります。

     いったい、消費者庁の主張のどちらが正しいのでしょうか?
     よかったら、大変重要な疑問なので、お配りしているチラシをご覧になって一度考えてみてください。」

次に哲野です。

哲野「現在の放射能汚染食品基準値が決まったいきさつを簡単に申し上げます。

    福島原発事故前、先進原発保有国同士の国際的な取り決めで決まった
    放射能汚染食品制限値をそのまま、日本政府は採用しておりました。
    この制限値は例えば食品1kgあたり2000ベクレルとか、全くものの役に立たない制限値でした。
    実際、チェルノブイリ事故直後、旧ソ連政府はこの国際的な取り決めに基ずく
    放射能汚染食品制限値を採用しておりましたが、ものの役に立たないので
    すぐ翌年には、例えばセシウム137にターゲットを絞った独自の制限値を設けましたし
    最終的には2006年のウクライナ政府が行ったように、飲料水1リットル当たり2ベクレルなどという
    厳しい制限値になりました。

    福島原発事故が起ってすぐ、日本の厚生労働省は事故前のような
    あってなきがごとき規制値では汚染食品摂取による健康被害が続出する、と考え
    新たな規制値を設けました。
    これが、事故後約1週間後の3月17日に施行された、暫定規制値です。
    この規制値は、放射性セシウムなど1kg500ベクレルとする、これもものの役に立たない規制値でした。
    それ以上に、この規制値は違法でもありました。
    というのは、厚労相が公布する規制値は食品安全委員会の答申に基づかなければならないことになっています。
    この時はその余裕がないので、食品安全委員会の答申が後回しになるという異例の展開となり、
    その違法性をカバーするため、暫定という言葉をつけたいきさつがあります。

    厚労省は正規な答申を受けなければなりませんので、食品安全委員会に審議を依頼しました。
    食品安全委員会は放射線や放射能汚染食品に対する専門家が乏しく
    委員会内にワーキングルループを設置し、ここに専門委員や外部有識者を集めて
    審議する、ということになりましたが、この専門委員はほぼ、国際放射線防護委員会ICRPのメンバーであり
    審議の基本方針もICRPリスクモデルやICRP勧告をベースにするということで進められました。

    ワーキンググループは2011年4月21日に第1回会合を開いたあと、月に2回の異例の速さで会合を重ね、
    2011年7月26日第9回会合で、早くも審査書案をまとめ、食品安全委員会に提出しました。

    食品安全委員会は、この審査書案をベースにして10月27日に厚労相に
    『食品中に含まれる放射性物質評価書』を答申、厚労省はこれに基づいて新しい『規制値』を公布、
    翌年、2012年の4月1日から施行としました。

    この時厚労省はいくつかのトリックを設定しています。

    トリックの第一番目が、それまでの『放射能汚染食品規制値』から『放射能汚染食品基準値』と名称を変えたことです。
    これは単に、名称を変えたと言うだけにとどまらず、内容は大きく違うのです。

    たとえば、規制値であれば、それを少しでも上回れば違反です。
    また、実際には罰則規定はありませんが、規制値であれば罰則を設けることもできます。
    ところが基準値であれば、これは目安ですから、これを上回ったとしても違反にはなりません。
    また、基準値ですから、罰則規定を設けることもできません。

    なにより基準値とすることで、例えば基準値内ならいくら食べても安全、と言う宣伝を可能とすることになります。
    これが規制値であれば、規制値内ならいくら食べても安全、という言い方は許されません。
    規制値は許容上限値を示すものですから、上限値内でもリスクがある、安全とは言えない、ということを示しています。
    ですから、『規制値内ならいくら食べても安全』とは言えなくなるのです。

    また、基準値とすることで、これは目安ですから
    例えば『基準値を超えても、数回摂取するのであれば健康には影響がない』という言い方も可能になってきます。

    これが規制値や制限値であれば、これを超えた食品を摂取することは、直ちに目に見えるリスクを発生することを意味しますから
    『規制値を超えても、数回摂取するのであれば健康には影響がない』という言い方はできなくなります。

    ですから厚労省はこの時、基準値という新しい言葉を創りだして、
    それがあたかも従来の規制値と同じような役割を持つものと錯覚させながら
    実際には『いくら食べても安全』とか、『少々超えたくらいは大丈夫』とか
    一種、誤魔化しの言い方が出来るようにしました。

    大きなトリックの第二番目は、汚染食品対象核種を事実上『放射性セシウム』に絞ったことです。

    放射性セシウムとはいったい、何でしょうか?
    それは半減期約30年のセシウム137と、半減期約2年のセシウム134を合算したいい方です。
    放射性セシウムという括りほど、人をバカにした括りもありません。
    半減期30年と、人間の寿命からすればほぼ半永久的に影響を及ぼし続けるセシウム137核種と
    半減期2年と、10年も経てばほとんど目に見える影響はなくなるセシウム134核種を
    同じ括りで規制することは不可能です。
    実際、ウクライナ、ベラルーシ、ロシアなども現在チェルノブイリ事故による放射能汚染食品規制は続いておりますが
    はっきり対象核種をセシウム137と限定しています。
    この限定を外してしまえば、規制の意味がなくなるからです。

    さらにいえば、ウクライナ、ベラルーシ、ロシアなどでは、セシウム137に次いで危険な核種として
    ストロンチウム90をはっきりターゲットとして規制対象にしています。

    日本の基準値では『放射性セシウム以外の核種も考慮してこの基準値を決めた』と称していますが
    現実には考慮するなら、別途ストロンチウム90を対象核種として規制対象に挙げるべきです。

    さらに2012年4月1日から施行された『新基準値』では、米、大豆、米・大豆加工食品など
    日本人の食生活に密接に関連する重要な食品に大幅な経過措置期間を設け
    事実上、2012年中は旧規制値の食品が流通できるようにしました。
    これも、厚労省が設けたトリックです。

    さらに、検査体制や検査方法、あるいは罰則規定がないなど、
    現在の『基準値』は現実問題として実効性をもっていません。
    ザル法です。
    みなさんこのことをしっかり頭に入れて、自分の健康は自分で守る、
    この原則をしっかり頭に入れておいてください。
    『基準値以内の食品なら安全である』と消費者庁のみならず厚労省、食品安全委員会、
    内閣府などは声をそろえて国民に向かって宣伝していますが、
    とんでもない話といわざるを得ません」

次に網野です。

網野「消費者庁は、現在の放射能汚染食品基準値は、科学的知見に基づいて決められた、
    また合理的な検査体制は確保されており、食品の安全は確保されている
    従って市場に出回っている食品に不安を持つ必要はない、
    この不安に基づく言動は風評(デマ・嘘)である、
    従ってこの風評で買い控え行動が起こったり、或いは買い控えを呼びかけたりすることは
    風評被害である、と主張しています。

    しかし、『放射線被曝に安全量はない』、このことは例えICRPの学者であれ
    認めざるをえない科学的真理であってみれば、
    消費者庁の主張は非科学的、恣意的な見解、
    言い換えれば嘘やデマ、
    もうちょっといえば、風評(嘘・デマ)を流しているのは他ならぬ消費者庁である、
    ということになると思いますが、みなさんいかがお考えでしょうか?

    ポイントは、放射線被曝に安全量はない、この真理をしっかり頭にいれておくかどうかだと思います。」

元安橋に帰ってデモ終了。
30部用意したチラシは12部残りました。
以上ご報告いたします。

南海トラフ震源域について

伊方原発サイトと南海トラフ震源域の位置関係について

第52回(10月11日)伊方デモのチラシについて、四国の「瀬戸の風」さんより「伊方デモチラシ 5頁の『伊方原発は南海トラフ震源域にも入っている』は『直近』が正確かも。参考→http://www.jishin.go.jp/main/yosokuchizu/chugoku-shikoku/chugoku-shikoku.htm … 間違えたらごめんなさい。」
というご指摘がありました。極めて貴重な指摘で感謝いたします。

▼第52回(10月11日)伊方デモのチラシ
http://www.hiroshima-net.org/yui/pdf/20141011.pdf

非常に微妙な問題ですが、このチラシで私たちが伊方原発は南海トラフ震源域に入っている、とした根拠をご説明いたします。

政府の地震調査研究推進本部(事務局は文部科学省研究開発局地震・防災研究課)は東日本大震災以降、日本全体の震源域の見直しを進めてきましたが、2013年5月24日、「南海トラフの地震活動の長期評価(第二版)について」を公表しました。
http://www.jishin.go.jp/main/chousa/13may_nankai/index.htm

この見直しでは東日本大震災の経験を活かし、南海トラフ震源域をできるだけ安全サイドに立った見直しを行いました。
その結果、南海トラフ大地震震源域を以下のように定義しました。

東端:富士川河口断層帯の北端付近
西端:日向灘の九州・パラオ海嶺が沈み込む地点
南端:南海トラフ軸
北端:深部低周波微動が起きている領域の北端

さて、問題は伊方原発がこの領域に入っているかどうかという問題ですが、同第ニ版の主文では以下のように述べています。

『評価対象とした領域は、地形(幾何形状)の変化、力学条件の変化、既往最大地震の震源域、現在の地震活動などを考慮し、以下の範囲とした(図1の赤太線で囲まれた範囲)。』
(同主文2P)
http://www.jishin.go.jp/main/chousa/13may_nankai/nankai2_shubun.pdf

南海トラフの震源域については、大きく東西南北の端は示したものの、当然のことですが具体的な細かい地名で個別に示すことはできません。従って図1を参照し、判断をすることになります。
以下が図1です。

同図の注では、「赤線は最大クラスの地震の震源域を示す。」としており、これで見ると、佐田岬の伊方原発サイトは完全に赤線に重なっています。

ところが、同じ主文の「3.南海トラフで発生する地震の多様性について」(4p)では、南海トラフを震源域とする過去の歴史記録を論じ、その中で「図2より、過去に南海トラフで発生した大地震は、その震源域の広がり方に多様性があることが分かる。」としており、図2を以下に示します。

図2を見てみると、佐田岬の伊方原発サイトが震源域に含まれているかどうかは非常に微妙なところです。これは当然の話で、地震調査研究推進本部が第二版を作成する時、海上保安庁から提供を受けたデータマップに加筆する際、その時々の目的に合わせて描画しており、全体としては間違ってはいませんけれども私たちが問題にするような伊方原発サイトの位置に神経を払っていません。これも当然な話で、ナタでおおざっぱに断ち切る話の中に、カミソリで細部をいじくるような話を私たちはしているわけですから。

これらを考えてみると、ご指摘の「『直近』が正確かも」という表現も間違いとは言えなくなります。
図1をとれば伊方原発サイトは南海トラフ震源域に入っている、という表現も間違いとはいえません。
これは要するに、伊方原発サイトが南海トラフ震源域ギリギリに位置しているために起こっている事態であって、あとは表現の問題かと思いますけれども、私たちとしては、いたずらに自分たちに都合のいい表現を用いるのもいさぎよし、とはいたしません。

ご指摘のように、図によっては「直近」と表現もできるわけですから、今後は「南海トラフ震源域ギリギリに位置する」と表現するようにいたします。

ご指摘、誠にありがとうございました。
今後とも厳しく、チェックを頂きますよう、お願いいたします。

広島市民の生存権を守るために伊方原発再稼働に反対する1万人委員会(略称:広島1万人委員会)
事務局長 網野沙羅
事務局  哲野イサク