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第105回8月8日チラシ 間違いがありました 

みなさま

第105回8月8日デモチラシに間違いがありました。

4ページの図1-1川内原発の原子炉数・電気出力データの記載中、3号機・APWR・159万kWとありますが、3号機は現在存在しておりません。削除いたします。現在は修正しております。
お詫びの上、訂正いたします。

http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20140808.pdf

第105回広島2人デモ 8月8日告知

ファイル 318-1.jpgファイル 318-2.jpgファイル 318-3.jpgファイル 318-4.jpgファイル 318-5.jpg

▼第105回チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20140808.pdf

みなさま

第105回広島2人デモのお知らせです。
8月8日(金)18:00-19:00
広島平和公園元安橋東詰め出発
本通り~金座街往復

チラシができました。
宜しければご覧ください。

タイトル
「250km圏は原発被害地元
再稼働阻止には被害地元の
政治意思表示が必要です」

トピック
1.原発立地地元・原発立地自治体とはどの範囲か?
2.福井地裁判決を踏まえれば250km圏が原発被害地元
3.各原発100km圏の1週間被曝線量
4.避難基準がどんどん苛酷に・・・チェルノブイリ事故から
  フクシマ事故、そして原子力災害対策指針
5.100km圏の被曝線量は、チェルノブイリ事故に
  あてはめれば完全にアウト(避難)
6.再稼働を阻止する力は市民の明確な政治的意思表⽰
7.川内原発再稼働許可あるいは不許可までの流れ
8.原発立地地元、原発被害地元として
  明確な政治的意思表⽰が決定的に必要

では今日も歩いて参ります。

8月1日広島2人デモ中止のお知らせ

広島2人デモ 8月1日中止のお知らせ

毎度毎週の広島2人デモですが、明日8月1日は主催者の体調不良および、生活のための仕事がたてこんできたため、中止といたします。

8月8日は実施します。

今後とも宜しくお願いいたします。

網野沙羅

第104回広島2人デモ 7月25日報告

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みなさま
(いくつかのメーリングにお送りします)

毎度お騒がせしております。
第104回7月25日広島2人デモの報告です。

今回のチラシのテーマは、原発苛酷事故を想定した避難計画そのものが憲法違反という主旨です。
いままで実感としては「これは憲法違反」であると強く感じ、
これまでも「たかが原発のために主人公であり生活者である私たちが
なぜ避難しなくてはならないのか?」という主張をしてきました。

ところが、5月21日、関電大飯原発運転停止を命ずる福井地裁判決が出され
私たちの実感に明白な法的論拠を与えることとなり、
正面から憲法違反を堂々と主張できるようになりました。

これは是非チラシでやりたい、ということになりました。

大きな懸念は高裁・最高裁など上級審の判断です。
特に最高裁で、大飯原発の運転は住民の人格権を侵害していない、従って憲法違反ではない、
という判断が出されるかもしれないという強い心配があります。

しかし今回の福井地裁判決を覆すことは高裁・最高裁といえども
かなり難しい、特にポスト・フクシマ時代、
「原発にリスクゼロはない」が科学技術的合意となった現在で
リスクゼロではない原発は人格権を侵害する可能性があるので
憲法違反の判決をひっくり返すのは難しい、と思います。

折りも折り、同日5月21日には横浜地裁で米軍厚木基地の騒音訴訟判決があり
これも人格権を侵害しているとして、国に70億円の損害賠償を命ずると同時に
自衛隊の午後10時から午前6時までの飛行差し止めを命ずる判決もあり
人格権が憲法上最高の価値であるとする一連の地裁の判断は
最高裁でこれ自体を覆すのは難しい情勢となってきています。

しかし1959年の有名な砂川事件判決に見られるように
米軍駐留が憲法違反とした伊達判決に、最高裁田中耕太郎判決は
米軍駐留は憲法違反ではない、と判決しましたが
実は、これはアメリカ国務省、日本の岸内閣と最高裁が結託をした
これ自体が憲法違反の判決であることが近年明らかになってきていることを捉え
福井地裁判決が伊達判決の二の舞にならないように釘もさしておきたい、という
チラシの中身となりました。

肝心の避難計画ですが、原子力災害避難計画の法的根拠となっている
原子力災害対策指針自体は、福島事故並みの苛酷事故を想定し
この想定に基づいた避難計画策定を各道府県、各市町村に義務付けております。

福井地裁判決を踏まえれば、
「万一の場合でも放射性物質の危険から国民を守る万全の措置がとられていなければならない」
のであって、ましてや避難が必要なほどの放射性物質の拡散を想定する原子力災害対策指針そのものが
人格権侵害の憲法違反の無効な法令ということになります。

当然、無効な法令に基づく避難計画はこれ自体憲法違反となる、という主張です。

実際、原子力災害対策指針が示唆するような
30km圏内避難計画はUPZ外のOIL2(一時移転)を想定しており
実は50km圏の避難計画でなければ原子力災害対策指針自体が
自己矛盾を起こしていることも明らかにしておきたかった、という意図もありました。

さらに50km圏でも不充分だということは、ほかならぬ原子力規制委員会の
放射性物質拡散シミュレーションでも強く示唆されるところであり
現実に福井エリア(原発銀座)の各原発100km圏の予測被曝線量も
あわせて表示しようという企画になりました。

▼今回のプラカード

▼第104回チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20140725.pdf

なお、7月25日付けでアップロードしたチラシでは
大飯原発と高浜原発の拡散シミュレーションデータが入れ替わっており
ご迷惑をかけました。
現在は正しく訂正されております。
▼お詫びと訂正参照のこと
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/index.cgi?no=315

またなお、チラシ会議の時に、じゃけえさんから
「憲法問題というと一般広島市民は固い話だと最初から興味をもたないのではないか
もう少し生活の実感に近いような描写・表現はできないだろうか」
という指摘があり、チラシ1頁の記述となりました。
成功しているかどうかは全くわかりません。ご一読ください。

集合場所に行って待っていると警察の方がきたので指令書の確認。
次にじゃけえさんが登場。
音楽が鳴って3人で出発です。

先にチラシの受け取り具合から報告しておきます。
今回はじゃけえさんがスピーチ、哲野がチラシ撒き、の時間が長ったので
哲野のチラシ撒き枚数が多かったことが特徴でした。
チラシは30部持って行って、10部残りましたので
20部現場で捌けたことになります。

哲野「今日、たぶん15部くらい渡したんじゃないかと思う。
   常連の人が5人くらいいたので
   実際には10部くらいが新しい人へのチラシ撒きだったと思う。
   例によって、誰彼かまわず渡すというやり方ではなくて
   プラカードをじっと見たりスピーチに聞き入ってる人を見つけて渡すというやり方。
   今日は年齢層やグループに全く特徴がなくて幅広い層にチラシを渡したと思う。
   僕より年上の人もいたし、中年の男性や女性もいたし、
   特に2つの高校生のグル―プはそれぞれプラカードをじっと見ていたので
   チラシを勧めた。その時「中学生?高校生?と聞いて
   高校生であることを確認して、中身はちょっと難しいよと
   言葉を添えて差し出しても積極的に取りに来た、ことが印象的だった。
   何か、上手くいえないが、原発問題に関する「意識の地殻変動」みたいなものが起っているんじゃないかな」

と感想を漏らしていました。

トップバッターのスピーチはじゃけえさんです。

じゃけえ「原発苛酷事故そのものが憲法違反、
     身近なところで私たちの市民生活を支える日本国憲法という
     内容でチラシを作成しております。」
と切り出して、チラシの中身を要約して説明し、
じゃけえ「3.11以降原発は事故を起こすもの、ということが隠せなくなりました。
     そして、最低限の原発再稼働規制基準をつくって
     それに合致しているから、事故を起こすかもしれないけど
     避難計画もあるので原発を再稼働させてね、と言っています。
     でも、原子力規制委員会が公表した放射性物質拡散シミュレーションによると 
     広島から最も近い原発、四国電力の伊方原発が再稼働し、
     福島事故並みの苛酷事故を起こした場合
     私たちの住む広島は1週間で4mSvの被曝線量となります。
     原子力災害対策指針によれば、1週間で4mSvに相当する空間線量絵率は
     1時移転の対象区域となります。
     私たちも一時移転という名の避難をしなくてはならないかもしれないのです。
     現在の規制基準は原発にはリスクゼロはない、絶対安全な原発はない、
     といいながら合格を出すような基準です。
     誰も絶対安全を保証していないのです。
     絶対安全が保証できないのなら、再稼働しないでくれ、というのが私たちの訴えです。」

次に哲野にマイクがわたりますが、
哲野にマイクが渡る直前、先頭を歩く網野に
初老の男性が「いいじゃないか、原発再稼働させたって」と声をかけて行きました。
で、哲野のスピーチです。

哲野「ただいま、通りすがりの男性の方が、『いいじゃないか、原発再稼働させたって』と声をかけていかれました。
   わたしは貴重な意見だと思います。
   時間があればその男性の方と話あってみたいと思いますが
   とにかく、声をかけていかれました。
   原発に賛成・反対は次の問題として
   今のように、私たち市民の中に原発問題について知識を深めながら
   情緒的でもなく、感情的でもなく冷静に原発問題について話し合う、
   そのような土台が必要じゃないかと思います。

   原発問題について一番いけないい態度は無関心、我関せずの姿勢だと思います。
   今の方は、原発問題については私と意見を異にしています。
   しかし、原発問題に関心をもっているという点では
   私と同じサイドにいらっしゃいます。
   私と違うサイドに属すのは、原発問題に無関心、我関せずの市民のみなさんです。
   信頼すべき世論調査によれば、今現在日本の8割の国民が原発再稼働に反対、あるいは
   消極的反対です。といって、この世論調査に応えた市民の多くは
   聞かれたのであえて答えた、というのが実態で
   普段日常生活のなかで原発問題を考えているということではない、と思います。
   原発問題について普段考える人は着実に増えている、デモに行かなくても、集会に参加しなくても、
   原発問題について普段から考える人は増えている、これが私の実感です。
   しかしまだまだ全体から見れば割合は低い、もっとこの割合を上げていかなければならない、と思います。

   申し上げたように、原発に賛成と言う人も
   原発問題に関心を持っている、という点では
   私と同じサイドに立っています。
   原発に無関心、これは実は3.11前の私自身の姿勢でした。

   そしていま、原発に無関心だった私たちの姿勢が、
   ある意味、福島原発事故を生んだのだという反省を強くもっています。
   次に福島事故を起こせば、私は66歳になりますけど、
   私は次世代にこの社会を渡していけなくなる、言い換えれば
   もう二度と原発に無関心な態度は取れない、賛成反対は別として
   議論を深めていかなくてはならない、と強く思います。」

次にじゃけえさんにマイクが渡りました。
じゃけえさんのスピーチ中、原田さんが参加。
原田さんにマイクがわたります。
原田さんもこのところ気になっている四国電力の伊方原発に触れて次のようにスピーチしました。

原田「みなさん、瀬戸内海を隔てて広島からわずか100kmのところに伊方原発があるのをごぞんじでしょうか。
    もしこの原発が苛酷事故を起こせば、広島市は1週間で4mSvの被曝をするというシミュレーションも出ています。
    4mSvといってもピンとこないかもしれませんが
    チェルノブイリ事故の時、1年間で5mSvの被曝、これが避難勧告、事実上の避難基準でした。
    1週間で4mSvといえば、チェルノブイリ事故にあてはめて言えば、
    完全に強制避難の被曝レベルです。
    1週間で4mSv、これはあくまで可能性ですが、このような可能性があると
    わかっているのに原発の再稼働を認めてしまう、これはおかしなことではないでしょうか?
    ちょっと、立ちどまって考えてみてほしいと思います。」

次に網野のスピーチに変わりますが、この時、飛び入りの参加者がありました。
神戸から来られた藤田さんです。
藤田さんの話を先に書きます。

藤田「いや、広島2人デモに参加しようと思って、青春18切符を買って
    広島に着いたのはいいんだけど、どこに行っていいのかなかなかわからなくて
    元安橋?が集合場所なんですよね?着いた時にはみなさん出発していて
    なかなか見つからない。
    確かこの辺だと思って繁華街をいったりきたりしていたら
    それらしい人が歩いていたんで、広島2人デモさんですか?と聞いたら
    そうだと答えてくれたんで、ほっと安心して参加したんですけど。
    もう終わりかけだったんですねえ。」
網野「あの、ほんとに広島2人デモに参加するためにわざわざ神戸からおいでになったんですか?」
藤田「そうですよ。前から参加したいなと思ってたんだけども、なかなか機会がなくて。
    今回思い切ってやってきました。」
網野「ありがとうございます。」

これが藤田さんが参加kしてくれるいきさつでした。
これでこの日の参加者は5人になりました。

網野のスピーチです。
網野「原発に賛成とか、反対とかいう以前の問題として、
   いま原発を巡ってなにが行われ、なにが進んでいるのかを
   知っていただきたくてこうやってスピーチしてチラシをくばりながら歩いております。
   原発に賛成反対は良く事実関係を確認して、ご自身でご判断していただきたい
   そのための情報のひとつとして、私たちのチラシをご活用いただければ幸いです。

   実は大切で基本的なことを知らないで、毎日生きている、
   これはおかしなことです。
   例えば、広島県の危機管理課といえば、広島県民の防災を考えあらかじめ予防策を講じる大事な部署です。
   当然原子力災害についても、広島県危機管理課が担当します。
   しかし、その危機管理課さんが、伊方原発が苛酷事故を起こしたら
   広島市は、あるいは最も伊方原発から近い呉市は、4mSv、5mSv、6mSvの被曝線量を被る
   ということをご存知なかった。
   もちろん規制委員会のシミュレーションは把握しておられましたけれども
   そこから100km圏の被曝線量を読み取る、ということはされていませんでした。
   私たちが取材で訪問した際に説明して初めて理解されたという、いきさつがあります。
   何も知らないで、原発再稼働に無関心でいれば
   あるいは何が起こるか予測する充分な情報がないままであれば
   いったいどうなるのか、それが福島第一原発事故以降、日本の社会を覆っている混乱だったと思います。
   今考えてみれば、スピーディの被曝予想とか、あるいは3号機プールの冷却問題とか
   事前に予測し、理解しておけば、被曝の被害をもっと小さくできていたでしょう。
   避難にしても2~3km、10km、と小出しに避難命令を出さずに、
   思い切って50km圏、100km圏と避難命令を出しておけば
   被曝しないで済んだ人も多かったと思います。
   原発賛成・反対以前に、何が起こっているのか、そして何が起こるのか
   それを考える充分な情報や材料を私たち一人一人が持っておくことが大切だと思います。」

元安橋に帰ってデモ終了。
せっかく藤田さんもいらっしゃったので、川岸のベンチで夕涼みしながら
長い長~いおしゃべりタイムとなりました。

以上ご報告いたします。

【お詫びと訂正】広島2人デモ:2014年7月25日配布チラシに重要な誤りがありました。


【お詫びと訂正】広島2人デモ:2014年7月25日配布チラシに重要な誤りがありました。

 広島2人デモの2014年7月25日配布チラシに誤りがありましたので、心からお詫びすると共に以下のように訂正いたします。

▼第104回チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20140725.pdf

(1) 誤りの個所は、同チラシ12頁、『各原発100km圏でも避難レベルの被曝』の記事中、添付図7の『福島原発事故並の苛酷事故時想定 放射性物質拡散シミュレーション』の中で、下段『高浜原発』と『大飯原発』データが入れ替わっておりました。正しくは下段左側が大飯原発のデータで、100km地点の被曝線量は10mSv、下段右側が高浜原発のデータで、100km地点の被曝線量は9mSvとなります。

(2) これに伴い本文中(12頁同表示項目文中の半ば頃)

「美浜に比べてはるかに多い高浜原発では100km地点の予測被曝線量は10mSv(約100μSv/h)、同様に大飯原発では100km地点で9mSv(約90μSv/h)ととんでもない数字が予測されています。」

 とありますが、この個所を、

「美浜に比べてはるかに多い大飯原発では100km地点の予測被曝線量は10mSv(約100μSv/h)、同様に高浜原発では100km地点で9mSv(約90μSv/h)ととんでもない数字が予測されています。」

 と訂正いたします。

(3) このデータは原子力規制委員会のサイトに『拡散シミュレーションの試算結果(総点検版)』が掲載されており、
(トップページ→『政策課題』→『原子力災害』→『原子力防災』→『原子力防災対策』→『地域防災の強化』)
http://www.nsr.go.jp/activity/bousai/data/kakusan_simulation1.pdf
この資料を抜粋引用したものであり、抜粋引用の際、大飯原発データと高浜原発データを取り違えて掲載し、取り違えたデータを参照しながら本文記事を記述したため、本文記事も誤ったといういきさつでした。

(4) 同シミュレーションは、その初期条件を、
○放出量及び時点:福島第一原発1~3号機の3基分の総放出量(もしくは発電所の出力比に応じた放射性物質量)が一度に放出したと仮定。
(総放出量というのは、日本国政府がIAEAへ報告した放出量(ヨウ素131とセシウム137の合計をヨウ素換算して77万テラベクレルとなる多様な核種の放出を想定)

○放出継続時間:放出量が最も多かった福島第一原発2号機の放出継続時間(10時間)と仮定。
(ここでいう放出継続時間は、初期大量放出の継続時間を指しており、現在同原発が放出を止めているという意味ではありません。現在もこの3つの原子炉からは1時間に合計1000万ベクレルのセシウム(134と137の合算)が放出し続けているとみなされています)

○放出高さ:地表面近傍の濃度が大きくなる0m(地上放出)と仮定
○被ばく推定値は、外部被ばく及び内部被ばくの両方を考慮
としております。(以上原子力規制庁『放射性物質の拡散シミュレーションの試算結果について』2012年10月による)

 簡単に言うと、福島第一原発の1-3号機が炉心にもつ核燃料が事故初期時、受けた損傷の割合でもって、各原発が運転中に炉心にもつ核燃料が損傷した、という仮定でこのシミュレーションが成立していることになります。つまり、各原発の放射線物質の拡散量の大きさは、各原発が運転中に抱える核燃料の多さに依存することになります。

(5) 各原発が運転中に炉心に抱える核燃料の多さはすなわち各原子炉の電気出力に比例しているわけで、電気出力が大きければ大きいほど、拡散放射性物質も多くなり、より遠くに放射能汚染が拡がることになります。

(6) 大飯原発は4基の原子炉を抱え、その電気出力はそれぞれ117.5万 Kwで合計470万kW、一方高浜原発は同じく4基の原子炉を抱えてはいますがその型式は古く、従って電気出力も82.6万kW(1及び2号機)、87万kW(3及び4号機)で合計339.2万kWであり、両原発が東電福島第一原発事故並(同じ炉心損傷割合の事故)を起こせば、当然大飯原発がより大きな放射性物質拡散を起こすはずです。

(7) 記事作成中に、当然私は以上のことを知っており、100km地点の予測被曝線量が大飯原発で9mSv、高浜で10mSvというデータが示されたなら、当然これはおかしい、とその時点でデータの取り違えに気づくべきでしたが、恐らく徹夜作業で朦朧としていたに違いありません、今日チラシを見直すまで気がつきませんでした。

(8) なお蛇足とはなりますが、東電福島第一原発はその建設時期が古く、1号機出力が46万kW、2・3号機がそれぞれ78.4万kWと日本の商業用原発原子炉平均出力90万kWをはるかに下回っており、その分放出拡散放射性物質の量も小さかったといえます。よく「東電福島原発事故並の苛酷事故」といいますが、それが同じ炉心損傷割合で、という意味なら、次に「東電福島原発事故並の苛酷事故」が起これば、その放出放射能は「フクシマ事故」をはるかに上回り、日本の少なくとも半分(起こる場所にもよりますが)は、壊滅状況となるだろう、と私は思います。

 以上心からお詫びの上訂正いたします。(哲野イサク)